自殺対策街頭キャンペーン@横須賀中央駅前/自殺対策強化月間(2013)

3月は自殺対策強化月間です

毎年3月は『自殺対策強化月間』です。

内閣府の自殺対策強化月間のホームページ

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先週の汐入駅前おとといの北久里浜駅前に引き続いて、今日も自殺対策街頭キャンペーンを行ないました。



トップの参加は本気度を示すバロメーター

最終回の今日は、京浜急行の横須賀中央駅前Yデッキで行ないました。

市の担当部署をはじめ、自殺対策連絡協議会に所属する様々な関係機関、NPO、ボランティアの方々にご協力を頂いて、リーフレットなどの配布を行ないました。

横須賀中央駅東口改札

横須賀中央駅東口改札


今日は吉田市長も参加してくれました。

市が自殺対策に全力をあげて取り組んでいること、市民のみなさまにいつでもご相談をしていただきたいと願っていることを、メガフォンで語りかけていただきました。

吉田市長がマイクで呼びかけつづけました

吉田市長がマイクで呼びかけつづけました


自殺対策の専門家の間では「まちのトップ(首長)が自殺対策に本気だという姿勢を示すことがとても有効である」というのが定説になっています。

そうしたことから、かつては職員任せで街頭キャンペーンを行なっていた他のまちでも、今では首長(県知事・市長)が街頭キャンペーンに参加するようになりました。

しかし、横須賀市では初年度(2008年)から蒲谷前市長が参加して下さいました。

もちろん吉田市長も、必ず街頭キャンペーンに参加し続けて下さっています。

自殺対策への横須賀市の本気度は、こうしたトップの姿勢にも表れているとフジノは感じています。



『数』を重視したキャンペーンはひと区切り

これまで横須賀市では、年数を重ねるごとに街頭キャンペーンの開催場所(駅数)をどんどん増やしてきました。

2010年度には、市内全21駅にて行なってきました。

それには理由があります。

「自殺」という単語を使うことさえはばかられていた日本の風土もあって、横須賀市として、まず最初の数年間は『対象』を1人でも多くの市民の方々と設定して、広く啓発することに力を入れてきました。

つまり、広く全ての人々へ関わっていく『ポピュレーション・アプローチ』という手段をとってきたのです。

『ポピュレーション・アプローチ』とは、対象を一部に限定しないで集団全体へアプローチをし、全体としてリスクを下げていこうという考え方や取り組み

5年間にわたって『ポピュレーション・アプローチ』を行なってきた結果、「一定の成果を得ることができた」とフジノは考えています。

そこで、2012年度をもって、横須賀市の自殺対策街頭キャンペーンは、この方式を「ひと区切り」とすることになりました。

キャンペーンの開催回数を増やすことや、1人でも多くの市民のみなさまに広くお伝えすることから、2013年度から新たな方法に取り組み始めることになりました。

つまり、『ハイリスク・アプローチ』への方針転換です。



『ハイリスク・アプローチ』への新たな挑戦

横須賀市の自殺による犠牲者を年齢別にみると、ご高齢の方々が多いのが特徴です。

全国的な傾向としては若年層の死因ワースト1位が自殺です)

つまり、横須賀市においては自殺のハイリスク者は、ご高齢の方々なのです。

『ハイリスク・アプローチ』とは、集団のうち、危険度がより高い者(ハイリスク者)に対して、その危険度を下げるよう働きかけをして病気を予防する考え方や取り組み

そこで、新たな取り組みをスタートします。

横須賀市では『モデル地区』を定めて、ご高齢の方々のお宅を全戸訪問して、『よこすか心のホットライン』の利用方法をご高齢の方々に直接にお伝えしていくのです。

昨日3月14日の教育福祉常任委員会において、フジノはこの点について質疑を行ないました。

これを読んで頂ければ、『ハイリスク・アプローチ』のイメージがわかりやすいと思います。

2013年3月14日・教育福祉常任委員会
question(フジノ)
健康づくり課に『自殺対策街頭キャンペーン』の新しい展開についてうかがいます。

まず、先日も本当におつかれさまでした。

さて、これまで横須賀市では『自殺対策街頭キャンペーン』を3月と9月に行なってきました。

新年度から、今後、新しい展開に歩み出すことになると思います。

それは具体的には『モデル地区』への『全戸配布』や、直接ご訪問して使い方をより詳細に説明していく、という在り方も検討しておられるとうかがっています。

これは具体的にどのように行なっていく予定でしょうか。

answer(保健所健康づくり課長)
まず『街頭キャンペーン』ですが、9月と3月に3駅ずつ合計6駅キャンペーンを行なって参りました。

3年ほど続けた中で、ずっとそれを続けるというのもいかがか、ということになりました。

『街頭キャンペーン』につきましては、今後も自殺予防月間の9月に1駅、3月の自殺対策強化月間に1駅は継続して行なってまいります。

これは『ポピュレーション・アプローチ』という意味合いから、各1回ずつはやりたいと思います。

そして今、自殺者で増える傾向にありますのが、高齢者でございます。

高齢者の方には、なかなかこういった『よこすか心のホットライン』などの冊子が届かないといった現状がございます。

そこで、全世帯というのはいちどきにはできませんので、毎年少しずつ、民生委員さんのご協力をいただきながら、高齢者世帯のお宅に実際に訪問して、「よこすか心のホットライン」をお渡しするような個別訪問のキャンペーンを考えております。

question(フジノ)
『よこすか心のホットライン』は非常に良く相談窓口が網羅されている一方で、適切な使い方をご高齢の方々にわかっていただくというのはなかなか大変だと思うのです。

それは、どんなふうにやっていかれるのでしょうか。

answer(保健所健康づくり課長)
訪問について今考えておりますのは、日頃おつきあいのある地域の民生委員さんとともに健康づくり課の職員がお邪魔して、一番は「何かあったら保健所健康づくり課の方にご相談ください」「なんでもけっこうです」というようなことをお伝えするのが簡便かと思います。

一方『よこすか心のホットライン』などの冊子もございますので、お悩みの原因がハッキリしているのでしたら「こちらにどうぞ」と言うような、訪問と会話によって、孤立してないということをお伝えしたいと考えています。

question(フジノ)
ご自身のお困り感・悩み事と、具体的な相談窓口の名称が一致しないというようなこともよくあります。

じっくりとお話をしながら具体的に分かりやすくご説明していっていただけたらと思います。

フジノはこの方針転換を強く支持しています。2つの意味で重要だからです。

第1に、全国的に、ご高齢の方々は相対的に自殺のリスクが高い存在です。

第2に、日本人は誰かに助けを求める『援助希求』がとてもヘタだと言われています。

そんな中、横須賀市では『ハイリスク・アプローチ』を新たにスタートさせます。

地域の民生委員の方々とプロの保健師の方々が、ハイリスクである高齢者の方々に、援助希求の力を高める1つとして、お困りごとの相談窓口へつながっていくことを分かりやすくサポートしていくのです。

この2つへのアプローチはとても重要です。

その効果(高齢者による自殺の減少)がデータで具体的に表れるまでには、数年間はかかるでしょう。

けれども、『援助希求』の力を高めていくことは、ご本人だけでなく、まわりに暮らすご高齢の方々のサポートにもいずれ役立っていくことが期待されます。

さらに、今後も年2回は『自殺対策街頭キャンペーン』を継続していくことで『ポピュレーション・アプローチ』をも継続していくのです。

この2つのアプローチを進めていくことで、10年後の目標を必ず実現できるとフジノは信じています。

今夜も『街頭キャンペーン』を一緒にがんばって下さった参加者のみなさんと、記念撮影です。

参加者のみなさまと

参加者のみなさまと


みなさま、本当におつかれさまでした。

そして、リーフレットを受け取って下さったみなさま、本当にありがとうございました。

これからも、自殺による犠牲者を1人でも減らしていく為に、フジノは全力を尽くしていきます。

どうか市民のみなさまもご協力をお願いします。