医薬品をめぐる現状と課題、医薬品産業の動向/厚生労働省医政局経済課長・城克文さんの講義でした

連休中も働いてます/大学院へ

連休の合間でお休みの方もいらっしゃるかもしれませんが、政治家には特に休日というものはありません。

フジノは夕方から大学院の聴講へ向かいました。

大学院の入口にて

大学院の入口にて


中村秀一先生『社会保障の政策形成の最前線』の第4回目です。

医政局経済課長・城克文さんの講義

今夜の講師は、厚生労働省医政局経済課長の城克文さんです。

城克文経済課長

城克文経済課長


厚生労働省医政局の方のお話を伺うのは城課長で3人目となりますが、前のお2人(指導課長・看護課室長)が担当する仕事の中身と『経済課』では大きく異なることに軽い驚きを感じました。

『医療』というのは『命を守る』為の技術であると同時に、巨大な『産業』でもあります。

その『産業としての医療』の、特に『医薬品』に関わる『産業政策』を担当しているのが『経済課』です。

新薬創出数、日本は世界第3位

講義のタイトルは『医薬品をめぐる現状と課題、医薬品産業の動向』です。

医薬品産業をめぐる現状と課題

医薬品産業をめぐる現状と課題


日本経済にとって、そして安倍政権の成長戦略の1つとして、医薬品産業は大きな位置づけにあります。

医薬品産業ビジョン2013

医薬品産業ビジョン2013


下の事実を今日初めて学びました。

  • 新薬を生み出すことができる国は、現在、世界で数カ国しか無い。
  • アジアで新薬を生み出すことができる国は、唯一、日本だけ。
  • 日本が生み出した新薬の数は、世界第3位

『医薬品産業』が大きく伸びれば、日本経済そのものの振興にも大きく貢献します。

世界の売上げトップ100の医薬品のうち、生み出した国とその割合

世界の売上げトップ100の医薬品のうち、生み出した国とその割合


フジノとしては「社会保障・社会福祉は『成長産業』である」という視点をこれまでも持ってきたつもりでした。

けれども、医療・介護における『人材の雇用』などの国内の位置づけしか考えていませんでした。医薬品産業は、グローバル経済の中で大きなインパクトを持つ一大産業であることには、これまで思いが及びませんでした。

まだまだ学ぶべきことが山ほどある

講義のラスト15分は『質疑応答』の時間で、毎回フジノは質問するようにしています。

中村先生と城課長

中村先生と城課長


でも、今回はどうしても質問が浮かびませんでした。

何故なら、『医薬品産業と横須賀市』『医薬品産業と地方自治体』を具体的に結びつけてイメージ化することが全くできなかったのです。

『神奈川県』という単位で考えれば、話は違います。

神奈川県は、2011年12月に国家戦略特区に選ばれました。今年3月には国家戦略特別区域にもなりました。

そこで県庁に、新たに『ヘルスケア・ニューフロンティア推進局』も設置されました。

重点的に取り組む3つの施策の1つが、まさに産業としての医療に注目しています。

(2)最先端医療関連産業の創出

最先端医療の研究・開発を進める大学、研究機関と京浜工業地帯を核とした高度なものづくり企業が双方の強みを最大限活かして、これまでにない高付加価値型の医薬品・医療機器の実用化を図ることなどにより、最先端医療関連産業を創出する。

神奈川県の産業政策としては、大きな飛躍のチャンスです。

成功すれば、もちろん日本全体に与えるインパクトも大きいものがあります。

この戦略特区の取り組みは県と川崎市・横浜市の3者が進めていて、フジノは情報としては把握しています。

しかし、ここに横須賀市がどう関わることができるのか、現時点では全くイメージができずにいます。

社会保障の多様な側面をもっと学ばねばならないと痛感しました。

内容もとても難しく、なかなか理解しきれない点も多かった講義でしたが、良いきっかけを頂きました。

もっともっと学んで、政策に強くなって、横須賀の為に活かしていきたい。

そう強く感じました。

中村先生と城課長

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