「スマートウェルネスシティ」について学びました/地域健康政策のこれまでの課題を克服して2025年を乗り越える対策を実施したい

「地域包括ケアシステムシンポジウム」に参加しました

今日は、東京・青山一丁目の国際医療福祉大学で開催された『地域包括ケアシステムシンポジウム』に参加しました。

主催は『Healthcare Innovation 21研究会』です。

会場にて

会場にて


内容は、以下の通りです。

プログラム

  1. 講演『2025年へのロードマップ~地域包括ケアと医療介護総合確保法について~』
    武藤正樹教授(国際医療福祉大学大学院)

  2. 講演『地域包括ケアシステムの構築と介護報酬の見直しについて』
    迫井正深氏(厚生労働省老健局老人保健課長)

  3. 講演『「健幸長寿社会を創造するスマートウエルネスシティ」の取り組みついて』 
    久野譜也教授(筑波大学大学院人間総合科学研究科)

  4. 講演『恵寿総合病院を中心にする地域包括ケアシステムについて』
    神野正博理事長(恵寿総合病院)

  5. パネルディスカッション
    モデレータ:武藤正樹教授

武藤先生はこの分野のリーダーで、フジノはこの数年間、講義を受けさせて頂いています。何度お話を伺っても毎回学びがあります。

厚生労働省老健局老人保険課長の迫井さんには、聴講を続けている大学院で再来週にも再び講義を受けることになっています。

石川県の恵寿総合病院で理事長をされている神野さんのお話は、大きな社会福祉法人と社会医療法人がそのスケールメリットを活かして、医療・福祉(障がい福祉・高齢福祉)のあらゆる事業に幅広く取り組むことで、地域に暮らすみなさんの安心を提供していることがよく理解できました。それはフジノの目指す『地域包括ケア』の姿とはかなり異なりますが、その活動は素晴らしいですし、学ぶべきことがたくさんありました。

どの方のお話もとても勉強になりました。



久野先生による「スマートウェルネスシティー」の講演

そんな魅力的な講師陣の中でも、特に久野譜也先生の講演をお聴きしたかったので、フジノは今日参加しました。

久野先生による講演

久野先生による講演


何故なら

今の横須賀市の保健・医療・福祉において最も欠けている『総合的な視点』が、久野先生の研究実践にはある

とフジノは考えているからです。

この数年間にわたってフジノが問題提起を行なってきた様々な課題があります。

(例えば『地域包括ケアシステムの構築』『生涯現役社会の実現』『国民健康保険の財政健全化』『生活習慣病対策』『介護予防』『児童生徒の体力・運動能力と生活習慣』などです)

実は、その根っこは1つです。

今の横須賀市に起こっている様々な課題は「根っこが1つなのに、それに気づかないままに生えてきた葉や花にしか目を向けずに来た」、その結果です。

根源的な課題に取り組まず、表面に見える課題にバラバラに横須賀市は取り組んでいます。

根っこを抜かない限り、上に出ている葉をむしったり花を摘んでも、いつまでも葉は生えてきて繰り返し花は咲きます。

SmartWellnessCity政策とは

SmartWellnessCity政策とは


根源的な課題に対してフジノが考えている対策の1つは、『生涯を通じた健康づくりの為のまちづくり』です。

久野先生の提唱している『スマートウェルネスシティ』の取り組みは、フジノの考える対策と共通点がとても多くあります。

しかも、データや調査によるエビデンスをもとに、フジノがまだハッキリと言葉や文章にできていないことを明確に訴えておられる。

そこで、「論文やインターネット上の情報だけでなく、実際の久野先生のお話をじかにお聴きしたい」と感じたのです。

これまでの地域健康政策の2つの課題

これまでの地域健康政策の2つの課題


久野先生のお話には、改めてとても満足しました。

しかもラッキーなことに、講演をしておられない時の久野先生の座席がなんとフジノの隣だったので、個人的にお話もさせていただくことができました。

また、2009年から久野先生らが主催している『Smart Wellness City首長研究会』という、全国25都府県51区市町ものまちのトップ(知事・市区町村長)が参加して活動している場があります。

swc首長研究会に参加している自治体リスト

swc首長研究会に参加している自治体リスト


これは誰でも参加できる場ではなくセミクローズドな集まりなのですが、フジノから「見学させてほしい」とお願いしたところ、久野先生からオッケーを頂きました。

かねてからとても注目していた研究会で、必ず横須賀市の為にも重要な意味を持つとフジノは考えています。見学の許可を頂いたのは大変ありがたいことです。

1歩あたり0.061円の財政効果

1歩あたり0.061円の財政効果


2025年、そして2050年を乗り越える為には、今のままの社会の在り方ではダメです。

もっと政治・行政が危機感を持って全力で取り組まねばなりません。しかし、まだまだ危機感が足りないと思います。

政治・行政の危機感が足りない以上は当然のことですが、市民のみなさまにもやがて必ず来る危機的な状況について十分に理解していただけていないと感じています。

きちんとした成果の出る仕組みを作って(その呼び方が『地域包括ケアシステム』でも『スマートウェルネスシティ』でも他の何かでもフジノは構いません)、その仕組みを絶対に成功させねばなりません。

その為に、フジノとしては自分にできる全てのことをしっかり取り組みたいです。

もっと問題提起をして、もっと具体的な対応策を訴えていきたいです。

そんな意味において、今日はとても重要な学びの機会と出会いの機会を得ることができました。

まもなく6月議会がスタートしますが、そうした学びの成果を質疑へとしっかり反映させていきます!




(翌年に開催された勉強会にも参加しました)



SmartWellnessCity政策とは

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