ご遺族の想いを無視した実効性の無い「大綱案」を策定するな!/過労死等防止対策協議会(第4回)

厚生労働省「過労死等防止対策推進協議会」へ

今日は、朝から霞ヶ関の厚生労働省へ向かいました。

『第4回過労死等防止対策推進協議会』を傍聴する為です。

会場の厚生労働省・省議室前にて

会場の厚生労働省・省議室前にて(写真は会議終了後なので、すごく不機嫌な表情)


フジノにとって、『過労自殺・過労死を無くすこと』は大切な政策であり、長年の重要テーマなのです。

そもそも国会で『過労死等防止対策推進法』が策定される為に、ご遺族の方々が一生懸命行なってきた署名活動などに賛同者として参加してきました。

だから今回の選挙においても、街頭演説では繰り返しこのテーマと具体的な対策を訴えてきたのです。



「法」と「大綱」のカンケー

この『協議会』では、閣議決定する為の『大綱』を作っています。

そもそも『大綱』とは何かというと...

『基本法』というタイトルの法律は、基本的には『理念』と『課題』と『対策の大枠』だけが記されたものです。

そこで、法律が施行されるとするに『大綱』づくりを行なって、具体的な数値目標や具体的な対策として何をするかを記すのです。『大綱』は政府が閣議決定をするので拘束力を持ちます。

基本法と大綱のカンケー

基本法と大綱のカンケー


フジノは、『自殺対策基本法』成立の後の『自殺総合対策大綱』づくりで「いかに『大綱』が重要か」を嫌というほど体験しました。

今回の『過労死等防止対策推進法』も分類的には『基本法』と同じです。

過労死等防止対策推進法はわずか14条です

過労死等防止対策推進法はわずか14条です


過労死等防止対策推進法もわずか14条しかありません。

そこで具体的な取り組みを定める為に、この『過労死等防止対策推進協議会』の場で、『過労死等の防止のための対策に関する大綱』を作っているのです。

今日の協議会の議事次第

今日の協議会の議事次第


だから、『過労死・過労自殺撲滅』『ブラック企業の規制』の為にも、この『大綱づくり』がめちゃくちゃ重要です。



省庁のつごうで拙速に「大綱」案の議論を終わらせるな!

けれども、今回の『協議会』の議論の進め方にフジノは怒りを感じています。

協議会終了後の様子

協議会終了後の様子


事務局(厚生労働省)側が原案のペーパーを出してきて、それをもとに『協議会』のメンバーが議論をしていきます。

事務局による「大綱」の素案

事務局による「大綱」の素案


例えば、こんなことが記されています。

素案に盛り込まれている目標

  • 2020年までに『週に60時間以上働く雇用者の割合』を5%以下にする

  • 2020年までに『年次有給休暇取得率』を70%以上にする

  • 2017年までに『メンタルヘルス対策に取り組んでいる事業場の割合』を80%以上とする

  • 今後おおむね3年を目途に、全ての都道府県でシンポジウムを開催する

けれども、フジノは全く賛成できませんでした。

実際、複数の委員の方々(もっぱらご遺族の代表や過労死防止の為に闘ってきた弁護士の方々)からは

「もっと厳しい目標値を設定すべき」

「そもそも現在の労働基準監督署が機能していればこんなレベルの目標では低すぎる」

「労働時間を労働者の自己申告と認めたら、結局、ブラック企業では労働時間を規制できない。自己申告にさせてはダメだ」

「もっと実効性のある大綱でなければ意味が無い」

「議論は尽きていないのに、次回(第5回)の協議会で最終決定と勝手に決めないでほしい。議論を継続してほしい」

との意見がたくさん出ました。

会議も予定時間を20分ほど延長したのですが、結局は座長が予定通り次回での議論の打ち切りを宣言していました。

これでは法律が成立しても、結局のところ骨抜きにされてしまいます。過労死・過労自殺を防ぐことができなくなってしまいます!

フジノは全国のみなさまに、もっとこうした実態を知ってほしいです。



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