市長へ一般質問を行ないました
本日から6月議会がスタートしました。
そして、先日お伝えした通り、フジノも市長に対して一般質問を行ないました。
その質疑応答は文字起こしをしてこちらに掲載しました(まだ全文は文字起こしできていません。ごめんなさい)
フジノの想いと上地市長の想いはほとんど同じです
今回の一般質問でフジノは市長の答弁をお聴きした後、再質問に立つまでしばらく間があいてしまいました。
何故かというと、フジノの提案に対する上地市長の答弁が前向きで、ほとんど満点の回答だったからです。
一方、フジノの手元に用意してあった再質問の原稿は、ネガティブな答弁を想定した内容だったのです。
みなさまご存知のとおりで、沢田・蒲谷・吉田と3代にわたる歴代市長とフジノのカンケーは常にチャレンジャーの立場でした。
この15年間ほとんど前向きな答弁が返ってくることは少なく、提案しても否定されることばかりでした。
その為、フジノは一般質問を作成するにあたって頭の中で何度も何度もシミュレーションをしますが
具体的には、市長がネガティブな答弁をしてきた時に
「どのように提案の実現に向けて様々なデータを挙げて提案の有効性を説得をしていくか」
あるいは
「現在、市長が進めている政策の誤りを様々なデータに基づいていかに証明するか」
といった内容を再質問の原稿として作成しておきます。
その為、今回もフジノの手元にあったのは、上地市長がフジノの提案を否定する答弁をするとのシミュレーションに基づいて作った再質問の原稿ばかりでした。
それが、まさかこんなにたくさんの前向きな答弁が返ってくるとは思わなかったのです。
思わず「もう再質問をやめようか」と感じたくらいの答弁だったのです。
けれどもそこはすぐに切り替えて、さらに確認しなければならないこともあったので再質問に立ちました。
自分でこの時の様子をインターネット録画中継で観てみたら、間があいたといっても、ほんの数秒のことでした。
それでも実際のその場では、フジノは思わず1分くらい立ち尽くしてしまったように長く感じました。
ひとつずつ質問への答弁をみていきましょう
フジノの提案(質問)に対してどのような答弁だったかをご紹介します。
質問内容 | 市長の答弁 | |
---|---|---|
1 | 日本語での119番通報が困難な外国の方に多言語で24時間対応できる「三者間同時通訳システム」を導入すべきではないか? | 来年4月から導入する |
2 | すでに本市では不妊症だけでなく不育症の相談も受けてきたので、来年度開設予定の不妊専門相談センターでも当然、不育症の相談も受けるべきではないか? | センター開設後も不育症相談も継続する |
3 | 不育症の相談も受けることがはっきり分かるように名称は『不妊・不育専門相談センター』とすべきではないか? | ご提案も含めてふさわしい名前を検討したい |
4 | センターの運営形態は外部委託ではなく、市民がいつでも相談できるようにこども育成部内への常設とし、専門家の招聘と本市職員による『専門性の高い相談支援』を実現すべきではないか? | センター業務はこども育成部内で行なうことを想定しており、専門家の力も借りながら専門性の高い相談支援を実現するよう努めていく |
5 | 本市には特定不妊治療・不育症治療の専門医療機関が無い為、センターは平日・土日も毎日相談を受けられる体制とすべきではないか? | 平日は毎日相談できる体制とする。 土日の相談は専門医の確保が難しい為、講演会やセミナー等を休日に行なう中で個別相談の時間を設ける等の対応をぜひ工夫をしていきたい |
6 | 相談は面接・電話・メールなど多様な形態を可能とすべきではないか? | 電話やメールでの相談も対応するが、さらに不妊専門相談センター専用ダイヤルの設置等より相談しやすい体制を検討したい |
7 | センター開設に際して、講演会等への参加しやすさを向上させる為に開催回数を増やすなどの取り組みが必要ではないか? | 様々な講演会やセミナーを活用し、不妊・不育の情報の普及啓発を幅広く行なえるよう検討していきたい |
8 | 専門家の講演だけでなく、実際に治療を受けてこられた当事者の方々に自らの体験をお話ししていただく機会も設けるべきではないか? | 専門医だけではなく当事者の方のお話を聞くことは大変有効だと認識している。今後、関係団体等とも連携して実現に向け、ぜひ検討していきたい |
9 | 本市には専門医療機関も民間団体も存在しない為、センター開設に際して、当事者会の開催や治療経験者との交流の場も設けるべきではないか? | 当事者の方や治療経験者の方達が交流できる場を持つことは大切だ。今後、当事者の方のニーズや関係団体での実施状況なども確認しながら、実施について検討していきたい |
10 | センター設置に際しては、治療開始前から卒業も視野に入れた相談支援と卒業を考えている人の葛藤への寄り添い、さらに卒業後のケア等を行なう機能も検討すべきではないか? | 『親子支援相談事業』の対象を拡大をして、卒業も含めて当事者の方の心の支えになれるようなカウンセリング等を実施ができるか検討してまいりたい |
まだまだ質問は続きますが合計24問もありますので、ここまででやめときますね。
お分かりいただけたかと思うのですが、フジノの提案に対して上地市長は同じ方向を目指して下さっています。
今回、大きく4つのテーマを取り上げました。
- 多文化共生社会の実現
- 不妊・不育に苦しむ方々の支援
- 性的な多様性の保障
- 同性カップル等パートナーの権利保障
この全てに対して、上地市長とフジノは同じ方向を向いているのだと確信しました。
こうした質疑を通して、フジノは強く感じることがあります。
それは、
歴代市長の中で、最も人権意識が高く、弱い立場の方々を行政としてしっかり支えていこうという姿勢を示しているのは上地市長だ
ということです。
横須賀は、まさに『誰もひとりにさせないまち』へ向かい始めています。
ぜひ市民のみなさまにも、新しい横須賀の姿を示すような今回の一般質問のやりとりをご覧いただきたいと願っています。
(横須賀市議会のホームページから録画中継がご覧いただけますので、ぜひご覧になって下さいね)