流産・死産・中絶・新生児死亡など大切な赤ちゃんを亡くしたご家族のお気持ちを心理相談員にお聞かせ下さい。横須賀市は新たにグリーフケアとして「エンジェルサポート事業」をスタートしました/フジノの提案、実現しました

大切な赤ちゃんを亡くしたご家族のお気持ちをお聞かせいただくエンジェルサポート、スタートしました

前回のブログ記事では、フジノの提案が実現して新たに4月からスタートした『不妊・不育専門相談センター』についてご紹介しました。

4月にスタートした「不妊・不育専門相談センター」にて
4月にスタートした「不妊・不育専門相談センター」にて

今回は、同時に新たにスタートした『エンジェルサポート事業』についてご紹介します。

横須賀市エンジェルサポート事業のご案内
横須賀市エンジェルサポート事業のご案内

あなたの悲しみ、つらいお気持ちを聞かせて下さい

流産や死産などの理由で大切なお子様を亡くされた悲しみは計り知れません。

つらく苦しい気持ちを誰にも話せない方も多くいらっしゃいます。

少しでも心を軽くするために、こころにある悲しみやつらい気持ちをお話してみませんか。

相談専用電話にお電話ください。

心理相談員との面接相談の予約をお受けしています。

相談電話 046-822-9818
メール chaw-cfr@city.yokosuka.kanagawa.jp

流産・死産・新生児死亡など、大切なおこさんを亡くされた方はどなたでもお電話いただければと心から願っております。

誰にも話せなかった想いを、どうかお聞かせ下さいませんか。

流産・死産・中絶・新生児死亡に対するグリーフケアはフジノの長年の願いでした

これまでフジノは長年にわたって、この国では社会の絶望的なまでの無理解によって、大切な赤ちゃんを亡くしたご遺族(妊産婦さん・配偶者・親族など関係者のみなさん)の悲嘆が許されてこなかった現実を訴えてきました。

大切な人を亡くした時、人は喪のプロセスを経ることができれば少しずつ悲しみと向き合っていくことができるようになります。

けれども、自殺についても同じですが、流産・死産・新生児死亡・中絶など大切な赤ちゃんを亡くした方々は、赤ちゃんを亡くしたことを周りの人に語ることもできず、孤独と孤立の中に居られます。

全国的にみれば、一部の心ある助産師・産婦人科医の方がグリーフケアの取り組みを続けて下さっていますが、本当に数少ない取り組みです。

メンタルヘルスの問題といっても、ふつうのまちにあるメンタルクリニックにいっても、対応できるところは皆無で、クスリを処方されておしまいで傷が癒えることはありません。

そんな現実を前に、フジノは「ならば横須賀市がグリーフケアに取り組むべきだ」と長年繰り返し訴えてきました。

不妊・不育専門相談センターをようやく新たに設置することが決まった時、フジノは絶対にその新たな機能の1つとしてグリーフケアを盛り込むべきだと訴えました。

上地市長の誕生によって長年の願いが実現することになりました

決定的に前進することになったのは、やはり上地市長に交代したことです。

言葉にできない悲しみに深い共感を抱いて下さる上地市長の登場は、フジノにとって本当に大きかったです。

長年進まなかったグリーフケアの導入が一気に進むことになりました。

2018年6月議会でのフジノの一般質問を引用します。

2018年6月議会・市長への一般質問

Q.フジノの質問

(9)グリーフケア体制の構築について

流産と死産は世間に知られないだけで本当にたくさん起こっています。

研究によれば、妊娠歴のある女性のうち約4割が流産を経験しており、50人に1人が死産を経験していました。

家族や友人にも話せず、さらに周囲の無知からくる言動によって、妊婦も夫も孤立して苦しんでおり、グリーフケアを受けられる仕組みが必要です。

【質問1】
現在こども育成部の『親子支援相談事業』でわずかに死産の相談を聴いている実績がありますが、市のホームページなどには流産や死産の悲しみをお聴きしますと明記していません。

ぜひこれは今すぐに明記していただけないでしょうか。

【質問2】
また、不妊・不育専門相談センターには、死産や流産を経験した方々と配偶者等がグリーフケアを受けられる機能を検討すべきではないでしょうか。

お答え下さい。

A.市長の答弁

【答弁1】
こども育成部の『親子支援相談事業』で死産の相談を受けている実績があるが、市のホームページなどに流産や死産の相談をお聞きするとの記述が無いので今すぐ明記することについてです。

議員おっしゃる通り、流産や死産を経験されたことの悲しみや苦しみっていうのは計り知れません。

ホームページの記載につきましては現在改善に向けて作業を行なっておりますので、流産や死産の方へのおしらせについてもあわせて検討してまいります。

【答弁2】
センターに死産や流産を経験した方々と配偶者等がグリーフケアを受けられる機能を検討することについてです。

死産や流産へのグリーフケアにつきましては、現在、国が思春期から更年期に至る女性を対象とした身体的・精神的悩みに対して相談指導を行なう『女性健康支援センター』の設置を進めておりまして、本市としても将来的には設置を進めていきたいと考えていますので、

その中でグリーフケアを含めた包括的な支援体制を検討していきたいと考えています。

この質疑の後、紆余曲折があって市長の答弁の中に出てきた『女性健康支援センター』の設置はペンディングとなりました。

けれどもフジノの提案どおりに、『不妊・不育専門相談センター』の機能の1つとしてグリーフケアが行なわれることに決定したのです。

こうして2019年4月から、流産・死産・新生児死亡などで大切な赤ちゃんを亡くしたご遺族を支援する為のグリーフケアの取り組みである『横須賀市エンジェルサポート事業』がスタートしたのです。

生みの親として絶対に戻ってこなければなりませんでした

率直に、自分以外に誰がこんなことに関心を持ってくれるだろうか、と感じています。

ひとりの人間として、臨床心理学を修めた学徒として、精神保健福祉士として、政治家として、たくさんの妊産婦の方と配偶者の方のお話をお聞きしてきました。

誰にも語ることができなかった流産・死産の悲しみ、流された涙、何年経っても癒えない傷、僕が出会ってきた数々の天使ママ・天使パパたち。

もしも今回の選挙に僕のうつ病がひどいままで出馬できなかったら、あるいは落選したら、4月からスタートするグリーフケアはどうなってしまうのだろうか。ずっと考えていました。

財政の厳しいこのまちで、誰にも語ることができない悲しみは可視化されることも顕在化されることもなく、提案者であるフジノが政治家として消えてしまえば、グリーフケアは消えていくだろうと思いました。

だから、絶対に選挙に当選してフジノはここに帰ってこなければなりませんでした。

たくさんの天使ママ・天使パパたちの想いを背負っているフジノは、絶対に戻ってこなければならない責任がありました。

だから今日、当選証書を受け取って最初にここを訪れました。

市役所のみなさんにも、フジノが居る限りは絶対にグリーフケアの取り組みを無くさせないと安心してほしかったのです。

センターといっても小さな看板と電話機だけしかありません
センターといっても小さな看板と電話機だけしかありません

センターを紹介する小冊子(パンフレット)も予算のつごうで手作りのコピーです。

センターというと新しい建物ができるかのようなイメージがありますが、実際には小さな手作りの看板1つと、こども健康課に新たに専門の電話回線ができただけです。

小さな、小さな一歩に過ぎませんが、それでも絶対に不可欠な取り組みだとフジノは信じています。

どうか人々の悲しみが少しだけでも癒やされますように。

小さな天使たちと天国でいつか再会できるその日まで、天使ママ・天使パパたちの心身がどうか健やかでありますように。

そのお手伝いを横須賀市のエンジェルサポート事業が少しでもできますように・・・。

エンジェルサポート事業

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