第18回図書館総合展が始まりました/国内最大の図書館フェア、国内外の素晴らしい取り組みを学ぶ絶好の機会です

国内最大の図書館関連イベントが今年もスタート!

「図書館は民主主義の砦」

というのがフジノの生涯変わらない立場です。

例えわがまちが財政危機になっても、あるいは安易な『ツタヤ図書館』化が全国で広がっていこうが、公共図書館を全力で守っていくことがフジノの使命だと信じています。

そんなフジノにとって、毎年秋に開かれる『図書館総合展』は国内外のベストプラクティスを学ぶことができる最高の機会です。

今年も11月8日~10日の3日間、パシフィコ横浜で開催されています。

図書館総合展のポスター

図書館総合展のポスター


このイベントは図書館や出版に関わる人であれば知らない人はいない、というものなのですね。

ぜひ図書館総合展の公式サイトもご覧になって下さいね。



唯一の短所、良いプログラムが同時刻に多数開催なのでたくさんあきらめねばならない

初日の今日フジノは午前と午後に1つずつ、2つの講座に参加しました。

会場のパシフィコ横浜にて

会場のパシフィコ横浜にて


下の画像は小さすぎて見えなくなってしまいましたが、今日開催されているプログラムの一覧です。

11月8日に開催されたプログラム

11月8日に開催されたプログラム


つまり、同時間帯に10個くらいのプログラムが同時進行で開催されているのです。

という訳で、事前申し込みの段階でどれに参加するか相当に悩んで「今現在の横須賀の問題に対応しているもの」「中長期的に横須賀に必要になってくるもの」などテーマを決めて選んでいます。

本当にたくさんの良いプログラムだらけなので、9割くらいはあきらめているような状況になってしまいます。



午後は4時間ぶっ続けの集中講義でクタクタですが充実しています

ところで今はこの『総合展』について記す気力がありません...。

集中講義「図書館政策」公立図書館の機能とその発揮の仕方

集中講義「図書館政策」公立図書館の機能とその発揮の仕方


午後に参加した4時間ぶっ続けの『集中講義「図書館政策」公立図書館の機能とその発揮の仕方』に参加した為です。

プログラム

  • 「公立図書館の機能とその発揮の仕方」
    宮脇 淳(北海道大学法学研究科教授)
  • 「新たな図書館機能の創造に向けて」
    佐藤達生(株式会社図書館総合研究所取締役)
  • 「サービス・プロバイダー型PFIが問いかけるもの」
    榊原康正(愛知県西尾市長)
  • 「地域文化創造への起点となる図書館条例」
    佐藤 篤(東京都墨田区議会議員)

【司会】南 学(東洋大学客員教授)



充実した内容ばかりだったので気持ちはたかぶっているのですが、いかんせん疲れが...。明日もあさっても朝からありますので、ブログに記すのはいつかまた。

外に出たら真っ暗でした。

外は真っ暗になっていました。冬ですね

外は真っ暗になっていました。冬ですね


ここでの学びは必ず横須賀の政策に活かします。

図書館は、民主主義の砦です。

こどもたちを貧困からも守りますし、自殺の犠牲を減らすことにも、あらゆるマイノリティの立場に追い込まれている人々も共に生きていかれる社会へと変えていくこともできる存在です。

公共図書館は、過小評価されています。

スタバでコーヒーを飲みながら過ごせるツタヤ図書館は、フジノの中では『一過性の流行』にしか受け止められません。

そんなものに流されずに、『王道』を歩みたいです。

(*何よりもツタヤ図書館は民主主義的に許せない問題が根底にあります)

フジノが願う『王道』とは、『図書館の自由に関する宣言』が理念ではなく当たり前のものとして実行されている、その理念も浸透しているまちにすることです。

そして、もっと本質的な意味で公共図書館の持つ可能性を広げて伸ばしていきたいです。

その上でも毎年こうして『図書館総合展』で学ぶことはとても大きな意義があります。

こちらは誰でも参加できますので、ご関心のある方は(平日開催ですが)明日あさってぜひ足を運んでみて下さいね!



庁内PT「これからの図書館の在り方検討プロジェクトチーム」による報告書、提出されず/社会教育委員会議

社会教育委員会議を傍聴しました

今日は『社会教育委員会議』でした。

社会教育委員会議の会場にて

社会教育委員会議の会場にて


先日の教育委員会定例会傍聴を書いたブログ記事に記したようにフジノは、図書館の在り方に関する本格的な議論が今日の『社会教育委員会議』からスタートすると考えていました。

「平成27年度第3回社会教育委員会議次第」より

「平成27年度第3回社会教育委員会議次第」より


しかし残念ながら、事務局側から報告書の提出はありませんでした。

先日の教育委員会定例会と同じ資料が配布されました(その他に3ページ、北下浦行政センターの図書室の表示の在り方の改善例が掲載されています)。

「庁内プロジェクトチームの議論はすでに終わりましたが、報告書のまとめの作業を行なっています。後日まとめたものを報告します」

とのこと。

教育委員会定例会での『経過報告』と全く同じ内容の説明がわずか5分程行なわれただけでした。



「報告」だけでなく「質疑」や「意見交換」も全く活発ではありませんでした

質疑応答ではわずか2人の委員からの意見があっただけでした。

中学校長である委員からは

「こどもがうちに帰って勉強できる環境もあれば、こどもが多かったり家族が多くて机に向かえない生徒もいます。私の学校ではボランティアの協力で昼休みに図書館を開放しています。図書館には、ゆったりと過ごせる中に学習空間も保障していただけるようにしてほしいです」

との意見がありました。

他の委員からは

「北下浦のサテライト型の図書室を今後も見守って下さい」

との意見がありました。

フジノからすると、『社会教育委員会』として活発な議論が意見交換があったとは全く言えない内容でした。

時計を観ていたのですが、スタートから6分20秒で図書館に関する議事は終わり、図書館長をはじめ図書館職員は退室していきました。



「図書館の在り方」を議論するならば市民の声を何故聴かない!

もう本音を書きます。

正直なところ、フジノはとても深く失望しています。

それは今日の『社会教育委員会議』に対してではありません。

『庁内PT』の『経過報告』に対してです。

図書館の在り方検討プロジェクトチームで出された主な意見

図書館の在り方検討プロジェクトチームで出された主な意見


こんなレベルの議論に1年間もかけたなんて、理解できません。

この『経過報告』では、『教育委員会』も『社会教育委員会議』も質疑のしようがありません。

加えて、フジノが最も失望を感じている理由は『市民の声を全く聴いてこなかったこと』です。

図書館内部での議論に1年間、市役所全体での議論に1年間、合計2年間も費やしておきながら市民の声を聴く機会はゼロでした。

フジノは「図書館改革をするならば、市民の声こそ反映されねばならない」との想いから、2014年予算議会では『図書館協議会の設置』を提案しました。

2014年2月28日本会議

本市の公共図書館のあり方を検討する必要性について

吉田市長就任後、本市の図書館サービスは改善が重ねられてきました。

自宅でインターネットで予約をして、受け取りや返却をするのは図書館以外の場所、例えばコミュニティセンターやコンビニエンスストアなどでもできるようになりました。

横浜F・マリノスと児童図書館の絵本のコラボレーション、コミュニティセンターとのジャズ演奏のコラボレーション、課題解決コーナーの設置なども記憶に新しいところです。
 
ただ、これまでこうした1つ1つのサービス向上はなされてきましたが、しかし、公共図書館にはもっともっと大きな可能性があります。

3つの最重点施策である『子育て・教育環境の充実』『生涯現役社会の実現』『地域経済の活性化』に対しても公共図書館は大きく貢献してくれるはずです。

ここで1度しっかりと根本的な意味で本市の公共図書館のあり方を検討する必要があると僕は考えています。
 
1.本市の公共図書館のあり方を検討する必要性について、市長、教育長はどのようにお考えでしょうか。


2.また、そうした検討の場として図書館法第14条に規定されている『図書館協議会』を本市も立ち上げるべきではないでしょうか。

お答えください。

市長の答弁

本市の公共図書館のあり方を検討することについて御質問をいただきました。
 
現在の図書館については、改革が必要であると考えています。

これからの公共図書館は、市民や地域の抱えるさまざまな問題解決に結びつく情報を得られる施設であるべきだと捉えています。

また、開館日や開館時間の拡大等の利用しやすさという面でも、そのあり方を教育委員会には検討していただきたいと考えています。
 
次に『図書館協議会』について御質問をいただきました。
 
市立図書館を運営する上で、市民意見が反映・実現される仕組みは必要と考えていますので、『図書館協議会』に限定せず、改革の中で検討していただきたいと考えています。

教育長の答弁

本市の公共図書館のあり方を検討することについて御質問をいただきました。
 
横須賀市立図書館ではこれまで、図書の貸し出しをサービスの中心に置いて運営をしてまいりました。

現在は、市民の知的困り感を解消する施設として、中央、北、南の各図書館で課題解決コーナーを設置するなど、市民の役に立つ図書館を目指す取り組みを始めております。

今後は、市民の知的欲求を満足させるだけでなく、気軽に立ち寄れる魅力ある図書館づくりを目指して検討していきたいと考えています。
 
次に『図書館協議会』について御質問をいただきました。
 
現在、本市では『図書館協議会』を設置しておりませんが、各図書館の貸し出しカウンターや各館に設置している利用者の声の箱、電子メール等でいただいた御意見を図書館運営に反映するとともに、必要に応じて社会教育委員会議に報告し、御意見を伺っております。

市民意見が反映・実現される仕組みについても、市立図書館のあり方を検討していく中で、具体的な手法を考えていきたいと考えています。

要するに、フジノが提案した図書館法第14条に規定されている『図書館協議会』を設置する考えは、市長・教育長ともに「無い」という答弁です。

こうして市民の声を聴かないままに2015年も終わります。

次回の『社会教育委員会議』は予定では来年3月の開催となります。

つまり、図書館の在り方に関する議論も3月まで『放置』ということになります。



市民全体の議論は無いままに「ハード」としての図書館の将来は決まりました

しっかりした議論が進まない一方で、今年1月に市長が決定した『施設配置適正化計画』の中に『ハード』としての図書館の将来は決められています。

横須賀市施設配置適正化計画

横須賀市施設配置適正化計画


去年2015年10月6日〜11月5日の1ヶ月間、パブリックコメントが行なわれましたが、『図書館』についての意見はわずか3件。

フジノは、市民のみなさまはパブリックコメントがあったことさえ知らなかったのだと思います。

市民のみなさまを巻き込んだ議論が無いままに、『ハード』としての図書館の未来は決定されてしまいました。

図書館の移転・建て替え

図書館の移転・建て替え

  • 『児童図書館』は建て替え
  • 『中央図書館』は移転・建て替え

あなたはこんな決定を知っていましたか?

十分な議論も無く、市民も置いてきぼりのままで決められていって良いのですか?

フジノは絶対に間違っていると思います。

「図書館は民主主義の砦だ」と信じています。

今、誰も話題にしないのは、しっかりと横須賀市が市民のみなさまを巻き込んだ議論をしていないからです。

フジノは情報を出し続けます。

だから、どうか市民のみなさまも図書館について一緒に考えて下さい。どうかお願いします。

大切なモノは失なって初めてその価値に気づくことが多いものです。

けれども、在るべき公共図書館を失なってしまうことは、絶対にあってはならないことです。

絶対に。



庁内PT「これからの図書館の在り方検討プロジェクトチーム」の「経過報告」が行なわれました/教育委員会定例会(2015年12月)

教育委員会の定例会を傍聴しました

今月もフジノは『教育委員会定例会』を傍聴しました。

毎月ひとりで意地になって『STOP!傍聴者ゼロ』キャンペーンを繰り広げています。

教育委員会定例会の会場にて

教育委員会定例会の会場にて


さて、今日のフジノが注目していた中身は、報告事項『図書館の在り方検討プロジェクトチーム これまでの経過について』です。

平成27年12月教育委員会定例会議事日程より

平成27年12月教育委員会定例会議事日程より


このまちの図書館の在り方について、フジノはずっと『提案』と『監視』を続けてきました。

『監視』というネガティブな単語にはギョッとしてしまいますよね。

でも、このまちでは厳しく監視をし続けなければ公共図書館の役割が損なわれてしまう可能性があります。

あの『TSUTAYA図書館』を造った佐賀武雄市の樋渡元市長と、吉田雄人市長は大の仲良しです。




吉田市長自身も『TSUTAYA図書館』導入に前向きな姿勢の答弁をしたこともあります。

また、吉田チルドレンの市議会議員の中には『TSTUTAYA図書館』導入を市議会でたびたび提案してきた経緯があります。

だから、『監視』が必要なのです。

フジノは絶対にこのまちの公共図書館を『TSUTAYA図書館』にはさせません!



庁内PT「これからの図書館の在り方検討プロジェクトチーム」経過報告がありました

さて、本題に戻ります。

2014年度1年間をかけて、まず図書館の内部に検討会が作られて議論が進められました。

2015年度は、さらに市役所全体でプロジェクトチームが立ち上げられて、さらに議論が行なわれました。

フジノはその経過を確認すべく9月議会でも委員会で質疑を行ないました。

今日はさらにその後の動きについて経過報告がありました。

資料を以下に全文紹介します。

図書館の在り方検討プロジェクトチーム これまでの経過について

  1. プロジェクトチーム立ち上げまでの経過

    H26年
    4月17日
    『これからの図書館の在り方検討会』を発足(図書館)
    H27年
    3月18日
    計18回(うち3回は分科会)開催し、基本コンセプトを検討し、それを基に報告書を作成
    4月24日教育委員会定例会にて『これからの図書館の在り方検討(報告書)』を報告
    9月1日庁内関係部局で課題を洗い出すことを目的とした『これからの図書館の在り方プロジェクトチーム』の発足

  2. プロジェクトチーム会議での主な意見

    ① 図書館の基本サービスについて

    • 図書館の目指す指標を来館者数や貸出冊数だけで測ることよりも、市民に対し、どれだけ高い満足度を提供できるのかという視点が必要である。
    • 図書館職員及びコミュニティセンターや生涯学習センター図書室職員のレファレンススキルを高め、「役に立つ図書館」を目指すことが必要である。



    ② 郷土資料について

    • 市の郷土資料のデータベース化を進め、問い合わせ窓口を一本化するとともに、市立博物館との連携を図る必要がある。
    • 学校教育との関連については、郷土資料を図書館のホームページからダウンロードできるようにすると良い。


    ③ 児童サービスについて

    • 図書館やコミセン図書室に行けば、子どもとゆったりと過ごせるという「居場所」づくりを重視し、読み聞かせの場として定着させる必要がある。
    • 図書館に関心のない保護者が子どもを図書館に連れて来るとは考えられないので、保護者への啓発を図る必要がある。


    ④ その他

    • 高齢化社会に対応した取り組みが必要である。

  3. プロジェクトチーム会議の流れ
    第1回
    9月1日
    経過説明、在り方検討(報告書)の説明
    第2回
    10月7日
    PT進行管理、国の指針の説明、基本コンセプト1~2について
    第3回
    11月6日
    基本コンセプト3~6について
    第4回
    11月24日
    図書館の在り方PT報告書について①
    第5回
    12月10日
    図書館の在り方PT報告書について②

※『図書館の在り方PT報告書』については、社会教育委員会議及び教育委員会定例会で、報告いたします。

中央図書館長からこの報告が行なわれた後に質疑応答となりました。

青木教育長をのぞく4人の教育委員全員が質問を行ないました。けれども、深い議論にはなりませんでした。しかたがありません。

何故ならば、率直なところ、上のような報告を受けても肝心な『PTによる議論の結果』が出されていない以上、詳細な質疑をできるはずが無いからです。

まずは本格的な議論スタートは、12月下旬に開催される『社会教育委員会会議』です!

今後もこのまちの図書館を守りより良いものにしていく為に、詳しく情報を発信していきますからね。



2015年9月29日・教育福祉常任委員会(決算審査)/「図書館の在り方の館内検討チームでの議論の結果」に関する質疑

「図書館の在り方の館内検討チームでの議論の結果」に関する質疑

フジノの質問

図書館についてです。

残念ながら、『事務概要』にも『決算書』にも特に記載がなかったのですが、当初予算案が提出された時に交わした質疑から改めて伺います。
 

横須賀市教育振興基本計画 第2期実施計画(2014~2017)

横須賀市教育振興基本計画
第2期実施計画(2014~2017)


『教育振興基本計画第2期実施計画』において、平成26年度図書館は今後の図書館のあり方についても検討していきますとの記述があり、具体的には

「平成26成年度は、まず『庁内検討』をスタートする」

との答弁を当時受けました。

この『庁内検討』が平成26年度どの程度開催され、どのような結論なり中間報告が得られたのか、お聞かせ下さい。



中央図書館長の答弁

これからの図書館のあり方の検討につきましては、平成26年度に図書館内に検討会を設けまして、県内・県外の図書館の視察等も含めまして、1年間にわたり討議を行なってまいりました。

そのまとまったものを今年4月の教育委員会定例会のほうで報告をさせていただきました。

そして、今年度、平成27年度は役所内の『検討プロジェクトチーム』を立ち上げまして、現在協議中でございます。



フジノの質問

すみません。大変申し訳ないのですが、その定例会で報告されたものをチェックしていないが為にこのような質問になってしまったのですが、どのような報告がなされたのか、概要を御説明いただきたいのですが、いかがでしょうか。



中央図書館長の答弁

 
4月に教育委員会の定例会で報告しました内容としましては、これからの図書館のあり方の基本的なコンセプトを4つほど出しまして、それに対する具体的な方向性ということで報告をさせていただきました。

1つずつ説明いたしますと、まず図書館としての基本となるサービスを充実させること。

2つ目としまして、郷土資料の提供に係る情報拠点とするということを2つ目の項目といたしました。

3つ目としまして、子どもたちに読書の楽しさを知ってもらい、生涯にわたる読書習慣につながる児童サービスの展開ということで3つ目の項目として挙げさせていただきました。
 
そして、これからの図書館のあり方を実践し、より質の高いサービスを継続的に提供するための人材、組織づくりについて最後、4つ目のポイントとして挙げさせてもらいました。



フジノの質問

コンセプト4つとも大変共感のできる、良いものになったのだろうなと思います。

後で報告もしっかりと読ませていただきたいと思います。

1点確認だけしたいのですが、これまでも過去の中央図書館長と質疑を繰り返してきたのですが、

「世間で一過性の流行でつくられているような佐賀県の『TSUTAYA図書館』のような、今たくさんの問題が噴出していて、横須賀市はああいう方向に絶対に図書館を進めてはいけない」

と感じているのですが、今回の報告の中では、そういう話は基本コンセプトの4つの中には当てはまる話はないと思っているのですが、そういう受けとめ方でよろしいでしょうか。



中央図書館長の答弁

一番最後に申し上げました、これからの図書館のあり方を実現するための人材、組織づくりというところに、今、委員お話のありました指定管理等、運営のあり方も中に入ってくると考えております。



フジノの質問

指定管理そのものはあり得べき選択肢だと思うのです。

本当に長年の経験を持っている株式会社図書館流通センターのようなところが指定管理を行なっていくとか、そういう話が具体に出てくれば議論もできると思うのですが、単純にカフェを併設すればいいとか、資本が大きい会社とくっつけば蔵書数が増えるといったような安直な考え方は、この議論の中では報告されていないということでよろしいでしょうか。



中央図書館長の答弁

 
まだ、そこの中身までは議論は進んでおりません。



図書館内の検討チームによって「市立図書館の在り方」が議論されています/教育委員会定例会にて初めて「経過報告」が行われました

この数年間、フジノは「横須賀の市立図書館の在るべき姿」を自己定義するよう図書館に求めてきました

前任の永妻教育長の在任中から、フジノは数年間にわたって『図書館の在り方』について繰り返し質疑を重ねてきました。

「全国的に『指定管理を導入せよ』という流行があって、それに横須賀の市立図書館も流されてしまうのではないか?」

「佐賀武雄市の『TSUTAYA図書館』のような間違った改革は、絶対に横須賀でやってはダメだ!」

そして、

「公共図書館の在るべき姿として、横須賀の市立図書館はこのままで良いのかをしっかり検討していくべきではないか?」

と提案し続けてきたのです。

横須賀市立中央図書館

横須賀市立中央図書館


このフジノの提案に対して、ついに今日、図書館からしっかりとした反応が帰ってきました!

今年度(2014年度)は、市立4図書館から各2名ずつで構成される検討チームを立ちあげ、毎月1〜2回ずつ議論を重ねてきたとのことです。

この検討の途中経過が、本日の教育委員会定例会の場で、初めて報告されました。



「市立図書館の在り方の検討について」の経過報告がありました

教育委員会定例会の場で、中央図書館長から以下のとおり報告がなされました。

市立図書館の在り方検討について

  1. 検討の背景

    (1)社会環境の変化や市民ニーズの多様化により、これまでの貸出し・閲覧を中心としたサービスだけでなく、市民の課題解決に図書館資料を活用していく新たなサービスが求められます。

    (2)他都市においても、これからの図書館の在り方について検討し、先進的な取り組みを行なっている自治体もあります。

    (3)本紙図書館においても、サービス向上のご意見が多く寄せられています。

  2. 現在の検討体制

    本市においても、今後の図書館の在るべき姿を検討する為に平成26年4月に図書館内の検討チームを発足し、5月以降、毎月1〜2回の検討を行なっています。また必要に応じて事例研究・調査を行なっています。

    • 4月〜7月 基本コンセプトの検討等
    • 8月 現状の取り組みと問題点の洗い出し
    • 9月 先進図書館視察

  3. 今後の進め方

    平成27年度は、関係部局職員で構成する『庁内検討会』を発足し、全庁的な意見を取り入れて、まとめた報告書を教育委員会へ提出します。

こうした議論をしっかりと行なって、公共図書館としての横須賀市立図書館の在り方を自ら定義できるようになることこそ、フジノが求めてきたことです。

フジノからは、中央図書館長に「今後もこまめに経過報告をぜひ行なって下さい」と重ねて提案を行ないました。

今後も図書館内部の検討チームの議論をフジノは見守っていきたいです。



フジノがこれまで行なってきた図書館の在り方に関する質疑の一部を紹介します

せっかくの機会ですので、フジノがこれまで『市立図書館の在り方』に関して行なってきた質疑をご紹介します。

かなりの量があったので全ては掲載しきれないのですが、ぜひご覧いただければありがたいです。

まず、2010年3月の委員会質疑です。

2010年3月15日・教育経済常任委員会

フジノの質問

続いて、『レファレンス』について再度僕からもお聞きしたいのですが、図書館のレファレンス機能を充実させていくというのは、図書館関係の学会でも本市は「新しい取り組みを始める」というので非常に期待されていると思うのです。

実際、そういう声もいろいろなところからお聞きするのですが、ついに動き始めたと思ったら、実は先進地の人たちと研修を2回行なうのみにとどまってしまった。

これではあまり『レファレンス改革』というか、充実の未来像は余り見えてこないのですが、今後どんなふうにしていかれる予定なのでしょうか。

中央図書館長の答弁

 
とりあえず平成22年度はそういう予算がついておりますが、そういうことを主体にして、そこから得られたものを平成23年度以降に反映できるものを反映していきたい。

ただ、実態としては司書の専門性、長い経験から来るものがレファレンスに生きるというのはわかり切ったことですので、そういう意味では人のあり方も考えていかなければならないことだと考えております。

フジノの質問

すでに他の委員からも同じ提案がありましたが、経験豊かな司書の方を育成していく為にも増員はどこかで考えるべきではないかと思うのです。

かつ、図書館長と質疑をした時に「指定管理者導入も検討せねばならない」という話をされていたのですが、むしろ逆で、「プロパーの職員を増員していく方がレファレンス機能の充実ということにつながるのではないか」と考えるのですが、市長はその辺をどうお考えなのかわかりませんが、図書館長はどうお考えでしょうか。

中央図書館長の答弁

 
指定管理にしていくと、指定管理業者のほうが司書資格のある人、人件費等を抑えるという傾向がございますので、指定管理に向かっていくこととレファレンスを充実するということには矛盾していくのだろうということは考えております。

フジノの質問

 
ぜひ、その御意見を市長にも伝えていただきたいと思います。

上の質疑の通り、フジノは「公共図書館に対するコストカットの為の安易な指定管理の導入」には強く反対しています。

2012年にも、「財政危機でも公立図書館は絶対に守らなければならない」という立場から、教育長に対して質疑を行ないました。

次にご紹介するのは、2013年の委員会質疑です。

2013年10月2日・教育福祉常任委員会

フジノの質問

これも必ずあわせて出てくる議論だと思うのですが、「直営を維持するのか」ということや、「指定管理を導入していくのか」とか、そういった運営形態についての検討も、この話題になると必ず出ると思います。

かつては(教育委員会の中で図書館の在り方に関して)研究をされて、報告書も作成していただいたかと思うのですが、その時代の変化の中で指定管理についてもある程度定着をしてきて、その中で平成24年度というのは、あり方については何らかの検討は行ったのでしょうか。

中央図書館長の答弁

 
平成24年度につきましては、今課題としております『市民の役に立つ図書館を目指して』ということで、現行体制で何がどこまでできるかということを、平成25年度もそうなのですが、模索している最中です。

運営形態のことについては、今できる限りマックスのことができたところで、次の運営形態のことを考えていくと、具体的に話し合ってはいませんが、そういうような今進み方を図書館運営としてはしております。
 
「今後どういうふうになっていくか」というのは、本当にまだ未知数ですので、またいろいろな図書館の情報や、それからいろいろな研究集会など出まして、いろいろ横須賀市に何がいいのか、どんな図書館がいいのかということも含めて検討していかなくてはならないと思っております。

フジノの質問

ぜひ継続をして検討していっていただきたいと思います。

2010年に委員会質疑を行なった後、残念ながら、その後なかなか動きが見えてきませんでした。

内部での検討が続けられていることは、フジノとしては承知していました。

しかし、しっかりと市民のみなさまにお伝えできるような形にはなっていない状況が続いていました。

そこで2013年、改めてあえて同じ趣旨の質疑を行なったのでした。

2013年12月には、続投が当然視されていた永妻教育長を再任せず交代させるという吉田市長の動きがありました。

そこで、新しい教育長となる青木氏(には就任前に直接の質疑はできない為に吉田市長を介して)の『公共図書館に対する考え方』をフジノは質すこととなりました。

それがこちらの質疑(2013年12月議会での一般質問)です。

さらに、青木教育長が就任した後には、改めて今年3月の一般質問において、『横須賀市立図書館の在り方』を検討するよう、市長・教育長に提案しました。

2014年予算議会での市長への質問

フジノの質問

(4)3つの最重点施策に資する本市の公共図書館のあり方を検討する必要性について。
吉田市長就任後、本市の図書館サービスは改善が重ねられてきました。

自宅でインターネットで予約をして、受け取りや返却をするのは図書館以外の場所、例えばコミュニティセンターやコンビニエンスストアなどでもできるようになりました。横浜F・マリノスと児童図書館の絵本のコラボレーション、コミュニティセンターとのジャズ演奏のコラボレーション、課題解決コーナーの設置なども記憶に新しいところです。

ただ、これまでこうした一つ一つのサービス向上はなされてきましたが、しかし、公共図書館にはもっともっと大きな可能性があります。

3つの最重点施策である子育て・教育環境の充実、生涯現役社会の実現、地域経済の活性化に対しても公共図書館は大きく貢献してくれるはずです。
 
ここで一度しっかりと根本的な意味で本市の公共図書館のあり方を検討する必要があると私は考えています。
 
1、本市の公共図書館のあり方を検討する必要性について、市長、教育長はどのようにお考えでしょうか。

2、また、そうした検討の場として図書館法第14条に規定されている『図書館協議会』を本市も立ち上げるべきではないでしょうか、お答えください。



市長の答弁

次に、本市の公共図書館のあり方を検討することについて御質問をいただきました。
 
現在の図書館については、改革が必要であると考えています。

これからの公共図書館は、市民や地域の抱えるさまざまな問題解決に結びつく情報を得られる施設であるべきだと捉えています。また、開館日や開館時間の拡大等の利用しやすさという面でも、そのあり方を教育委員会には検討していただきたいと考えています。

次に、『図書館協議会』について御質問をいただきました。
 
市立図書館を運営する上で、市民意見が反映、実現される仕組みは必要と考えていますので、図書館協議会に限定せず、改革の中で検討していただきたいと考えています。



教育長の答弁

次に、本市の公共図書館のあり方を検討することについて御質問をいただきました。
 
横須賀市立図書館ではこれまで、図書の貸し出しをサービスの中心に置いて運営をしてまいりました。現在は、市民の知的困り感を解消する施設として、中央、北、南の各図書館で課題解決コーナーを設置するなど、市民の役に立つ図書館を目指す取り組みを始めております。
 
今後は、市民の知的欲求を満足させるだけでなく、気軽に立ち寄れる魅力ある図書館づくりを目指して検討していきたいと考えています。
 
次に、『図書館協議会』について御質問をいただきました。
 
現在、本市では、図書館協議会を設置しておりませんが、各図書館の貸し出しカウンターや各館に設置している利用者の声の箱、電子メール等でいただいた御意見を図書館運営に反映するとともに、必要に応じて社会教育委員会議に報告し、御意見を伺っております。
 
市民意見が反映、実現される仕組みについても、市立図書館のあり方を検討していく中で、具体的な手法を考えていきたいと考えています。

本会議の後、さらに教育福祉常任委員会の場で、中央図書館長とも質疑を行ないました。

2014年3月12日・教育福祉常任委員会での質疑

フジノの質問

 
続いて、図書館の改革について伺います。
 
これも市長、教育長と質疑させていただいたことです。市長の御答弁では、「現在の図書館については改革が必要であると考えています」と。教育長も同様の御答弁いただきました。
 
実際『計画』のほうを見ると、93、94ページにおいて、一番上のレファレンスと情報提供の充実の中にも、今後の図書館のあり方についても検討していきますとありました。
 
ただ、予算書を見ても、そういう改革の取り組みをどのようなスケジュールで行っていくのか、まず、平成26年度はどうやっていくのかというのが見えてきません。

どのような取り組みをこれから行っていくのでしょうか。

中央図書館長の答弁

今、御質問のありました図書館の今後のあり方検討でございますが、平成26年度予算の中には事業として予算化はされておりません。
 
まず、平成26年度については庁内検討から始めていきたいと思っています。
 
予算説明資料の方は、93ページ、94ページ、レファレンスの関係については95ページの上段(3)の⑦のほうにレファレンス関係経費がございます。
 
もう一度申し上げますが、あり方検討のほうについては、特に予算化はしないで、平成26年度については庁内検討から始めていきたいとは考えております。



フジノの質問

 
まず、庁内検討を平成26年度行って、その後のスケジュールというのは、まだ具体化していないということでしょうか。



中央図書館長の答弁

公共図書館サービスについては、横須賀市だけでなく今過渡期と言われておりまして、いろいろ自治体の事情によっても一様にはならないというところがございますので、まず、庁内検討でどの程度詰めていけるか、それがどういうふうに表に出るかというところは、庁内検討の行方を見てから平成27年度以降は決めていきたいと思っております。



フジノの質問

市民意見が反映される仕組みについてなのですが、本会議では『図書館協議会』を例に出して取り上げました。

図書館法の中に規定されているのでわかりやすいというふうな形で提案をしたのですが、形式にはこだわりませんので、市民意見がきちんと反映される仕組みが必要だと考えています。

教育長の御答弁の中では、貸し出しカウンターや各館に設置している利用者の声の箱を電子メール等でいただいた意見を図書館運営に反映させている。それから必要に応じて社会教育委員会議に報告し意見を伺っているということでした。

ただ、これだと『短期的』で、「このサービスをこうしてほしい」という話で終わりになることが多いと思うのです。いただく御意見といっても。

そうではなくて、「これからの少子超高齢社会の中で、生涯現役社会の中で、公共図書館のあるべき姿はどういうものなのか」ということについて市民の皆さんの御意見を伺っていっていただきたいと思っているのです。
 
これまでも僕は、議会で『TSUTAYA図書館』のことを例に出して、単純な一過性のことだけを考えれば、建てれば人気が出てお客さんの数が増えてくると思うのです。

でも、それは珍しい時期はあるかもしれないけれども、それが何カ所かできれば、すぐに物珍しさは去っていって、結局ハコだけができて、無意味な図書館とは言えないような『カフェ貸し館屋』ができてしまう、というふうに受けとめています。

もっと『長期的』な、「これから時代が変わっていく中での公共図書館はどうあるべきか」ということを市民の皆さんと積極的に議論していっていただきたいと思っているのです。

そういう意味では、教育長が御答弁いただいたことよりも、「もっと議論や意見交換する場をつくってほしい」という意味で質問させていただいたのですが、こういった認識については、どのように受けとめられるでしょうか。



中央図書館長の答弁

 
現在の市民の意見を聞く仕組みについて、本会議では教育長が答弁されたと私も思っております。
 
今後の図書館の将来について、どういうふうに運営していくのか、サービスはどうしていくのかということについては、あり方を検討する中で、どういう仕組みが一番今の時代に合っているのかというのもあわせて検討していきたいと思っております。

このように、約5年にわたって議論を続けてきた結果、今日ついに教育委員会での『経過報告』に至った訳です。

フジノとしては、大変嬉しく感じています。



図書館は民主主義の砦だとフジノは信じています

『図書館は民主主義の砦』だとフジノは固く信じています。

ただ単に、図書の貸出業務だけでは、市民・市議会・市長(行政)からの様々な意見や批判に応えることはできません。

自らの姿を自らしっかり定義できない図書館には、様々な意見やあらゆる批判などの『声』があがるでしょう。

実際、『TSUTAYA図書館』を念頭に置いたような『安易な改革の提案』が市議会側から出されたりもしています。

フジノは、大切な『公共図書館』をそうした流行に流されるようなことは絶対にさせません。

全力で守るべきものは守っていきます。

しかしその前に、まず図書館自らがしっかりと「われわれ横須賀市立図書館はこのような姿を目指して日々努力を続けている」とハッキリと自らを定義できねばなりません。

公共図書館としての自らの姿を明確に宣言すべきなのです。

自らのアイデンティティーを明確にすれば、安易な提案やニセモノの改革に流されることは決して無いからです。

その上で、市民・市議会・市長(行政)との対話を行なっていってほしいのです。

図書館の司書をはじめとするスタッフのみなさんは、十分な人数も確保されておらず、日常業務がとても多く、ほとんど忙殺されている現状があります。

それでも、公共図書館の意義と意味を改めて深く考えぬいて、そして図書館の持つ重みを自覚してほしいのです。

フジノは、図書館のみなさんのことを、こころから応援しています。