来年度実施の「市民意識調査」に「性的な多様性に関する設問」を加える旨の答弁をえました/2015年12月議会・一般質問の報告(その2)

フジノが行なった一般質問の成果を報告します(その2)

前回のブログ記事に続いて、今日の本会議で行なった一般質問の成果を報告します。

壇上で一例するフジノ


今回は、『男女共同参画プラン』を作る前に行なう『市民意識調査』の中に『性的な多様性に関する設問』を加えるべきだ、とのフジノの提案についてです。



そもそも何故「条例・プランの全面的な見直し」が重要なのか

そもそも何故フジノが

  • 条例の全面的な見直し
  • プランの全面的な見直し

が重要だと訴え続けているかというと...。

フジノ作成「毎年の取り組みはプランから、プランは条例から作られます」

フジノ作成「毎年の取り組みはプランから、プランは条例から作られます」


上の図で示したように、まず『条例』でまちが目指すべき方向性(理念)が記されます。

この条例に基づいて、この先5年間どうやって理念を実現するかという取り組みが記した『プラン』が作られます。

行政は1年度ずつ予算が決められていくのですが、『プラン』に基づいて1年度ごとの具体的な事業が予算に提案されていくのです。

だから、もしもこのまちを『性的な多様性』を前提が当たり前の共生社会に変えていく為の取り組みを行政が行なうには、『条例』『プラン』を抜本的に『男女二元論』から『多様性が当たり前の共生社会』に基づいた内容に変えねばならないのです。

そこで今回フジノはこの仕組みに関する質問をたくさん行なったのです。



何故この「市民意識調査」が重要なのか

さらに今回のブログで取り上げる提案(『男女共同参画プラン』を作る前に行なう『市民意識調査』の中に『性的な多様性に関する設問』を加えるべきだ)が何故重要かというと...。

「プラン」を作る前には必ず「市民意識調査」が行なわれて、その結果が「プラン」に反映されるのです

「プラン」を作る前には必ず「市民意識調査」が行なわれて、その結果が「プラン」に反映されるのです


毎回『プラン』を作る前には、『市民意識調査』を行ないます。

ここでの結果は『プラン』に強く反映されていくことになります。

したがって、これまで横須賀市が数年間にわたって行なってきた取り組みの成果が出てきて、市民のみなさまも

「性的な多様性を当たり前とする共生社会に近づいている」

とお答えしたとします。

すると、さらに先進的な取り組みへと横須賀市を前進させていくことができます(例えば、同性パートナーシップも実現するでしょう)。

しかし、ここで市民のみなさまが

「いや、まだまだ横須賀ではLGBTの存在が当たり前とは思われていないよ」

とお答えになったとします。

その場合、行政としては「今まで行なってきた取り組みはまだまだ足りないのだ」と反省して見直して、もっともっと強く取り組んでいくことになります。

どちらにしても、『市民意識調査』に設問を入れることによって『現状と課題』が明確になって、今後の方向性がハッキリさせることができて、取り組みをさらに活性化させることができるのです!



来年度実施の「市民意識調査」に「性的な多様性に関する設問」を加える旨の答弁をえました

さて、実際にフジノが本会議で行なった質問と、市長からの答弁は下の通りです。

2015年12月議会での一般質問より

フジノの質問

世田谷区と杉並区では性的マイノリティに関する認知の有無、人権侵害の有無など市民の意識を調査する為のアンケートを実施しました。

世田谷区が実施した区民意識調査

世田谷区が実施した区民意識調査


性的マイノリティに関する設問

性的マイノリティに関する設問


アンケート結果を分析したページ

アンケート結果を分析したページ


この結果報告書をじっくりと読んでみたのですが、区民の方々の意識の現状、さらに今後の課題が明らかになり、これから取り組みを進めていく上で両区にとって大変有効な調査だったのではないか、と僕は高く評価しています。

本市では『男女共同参画プラン』の策定に当たっては、毎回、あらかじめ『市民意識調査』を実施してきました。

「プラン」策定の2年前に「市民意識調査」を実施します

「プラン」策定の2年前に「市民意識調査」を実施します


この結果分析を『プラン』策定に反映させていることからも、大変に重要な調査だと受け止めてきました。

そこで、市長に伺います。

【質問3】
来年度実施予定の『市民意識調査』では、従来の「男女共同参画」に関する設問だけではなく、「多様な性が存在する現実を反映したプラン」とする為にも「性的な多様性」に関する情報提供と意識調査を行なうべきではないでしょうか。

お答え下さい。

市長の答弁

次に、『男女共同参画プラン』の策定にあたっての『市民意識調査』において、『性的な多様性』に関する情報提供と意識調査を行なうべきではないかとのご質問を頂きました。

『性的な多様性』が認められつつある中、行政の取り組みも今後様々な性の在り方を意識して進めていく必要があると認識しています。

『性的な多様性』に関する情報提供についてはすでに取り組みを始めているところです。

今後『男女共同参画における市民意識調査』においても、『性的な多様性』に関する設問を加えることについて『審議会』の意見等を踏まえ、検討してきたいと考えています。

以上が質疑応答です。

ということで、提案のとおりに『市民意識調査』に『性的な多様性』に関する設問を加える旨の答弁をえました。

大成功です。

これからもフジノのやるべきことは山積みです。

まず、来年度の実際の『市民意識調査』に盛り込まれる設問の内容をしっかりとチェックしていくことです。

次に、その結果をしっかりと分析していくことです。

さらに今後の『プラン』作りそのものを厳しくチェックしていくとともに提案を盛り込ませていくことです。

どんどん取り組みを前に進めていきますので、市民のみなさまも注目していて下さいね。



後日追記(2016年2月8日)

2016年2月8日、男女共同参画審議会が開かれました。

そこでフジノの提案通り、『市民意識調査』の骨子に性的マイノリティに関する視点・設問が加えられました。

積極的な議論がスタートしています!



2週連続でラジオ出演しました/「清水勝利のこれでいいのかニッポン!Part2」

ラジオ出演して「横須賀の性的マイノリティ支援」の一部を語ってきました!

なんと先週に続いて、2週連続でラジオ出演しました。

『清水勝利のこれでいいのかニッポン!Part2』です。

今週は横須賀市の『SOGI政策(性的マイノリティに関する政策)』について、フジノが取り組んできたこと・実現してきたことをお話させて頂きました。




本当はもっとめちゃくちゃたくさん実現しておりますが、10分間というわずかな時間ではお話しきれませんでした。

すでに実現していることの多さは、このブログにも掲載しきれていないくらいなのです(情報が追いつきません)。

いつかもっと包括的に横須賀市の取り組みをお知らせしたいと思っています。

2週間も連続でフジノにお付き合いして下さった清水勝利さんには心から感謝しています。

それにしても、清水さんには早く政界に復帰してほしいです(もったいないです)。

「やはりフジノの居場所は教育福祉常任委員会だ」と改めて充実感を覚えました/2015年6月議会・教育福祉常任委員会(2日目)

教育福祉常任委員会(2日目)が開かれました

今日は『教育福祉常任委員会(2日目)』が開かれました。

本日の委員会の閉会をお知らせする看板の前にて

本日の委員会の閉会をお知らせする看板の前にて


他の委員会の場合、議案や報告などの審査は1日で終わることが多いです。

けれども教育福祉常任委員会はほぼ毎回『予備日』を利用して、長時間にわたる議論になります。

しかも、本会議での一般質問の翌日に教育福祉常任委員会はいつも開催されるので、質問づくりの為に、徹夜が続きます。

本当に毎回毎回、体がとてもつらいです。

けれどもガンガン質疑をして、気持ちはものすごく充実感を覚えました。

委員長に

「フジノ議員、持ち時間を過ぎておりますので質問をそろそろ止めて下さい」

と制止されるその瞬間まで、1秒もムダにせずにフジノは全力を尽くしました。



政治家フジノを市民のみなさまが「こきつかう」のに最適なのがこの委員会なのです

やはり1年ぶりに帰ってきて、今日もハッキリと感じました。

社会保障・社会福祉政策、教育、児童家庭福祉にずっと取り組んできた政治家フジノの居場所は、ここ『教育福祉常任委員会』なのだ

と。

政治家として市民のみなさまの税金を頂いているフジノが、最も高い専門性をもって行政と向き合うことができるのは、ここなのです。

もちろん、1年間在籍した生活環境常任委員会でもいくつもの提案を実現してきました。

けれども、41年間の人生のうちの大半を精神保健医療福祉をはじめとする社会保障・社会福祉政策に関わってきたフジノです。

市民のみなさまが、政治家フジノを最も「こきつかう」ことができるのは、この委員会に所属させることです。

政治家フジノに支払われているお給料の原資である税金のムダ使いにもならないと思います。



全ての部局に対して合計14問の質問をしました

フジノが今日行なった質疑は、下の通りです。

教育福祉常任委員会でのフジノの質問

  1. 健康部と福祉部への質疑


    【健康部地域医療推進課と福祉部介護保険課への質問】
    (1)『病床機能報告制度』に関して、市立2病院を持つ本市と、指定管理者である地域医療振興協会との関係について

    (2)今回の『診療報酬改定』の目玉として新設された『地域包括ケア病棟』を、市立2病院が選ばなかった理由について

    フジノは市立病院に『地域包括ケア病棟』を新たに開設すべきだと考えています。特に、休床している市民病院の病棟を『地域包括ケア病棟』に転換すべきです。

    (3)『うわまち病院の建てかえ』の議論が進められているが、これは単なる建て替えではなく地域包括ケアシステム実現に向けて大きな意味を持つものであり、現在のように健康部だけで議論を進めるのではなく福祉部も今すぐ議論に積極的に関与する必要性について

    (4)『うわまち病院の建てかえ』とともに議論される『市民病院との機能分担』については、横須賀三浦2次保健医療圏のリーダーである横須賀市が積極的に市内外の病院とその『機能分担』を議論し調整を行っていく必要性について


    【保健所健康づくり課への質問】
    (1)参議院厚生労働委員会が6月2日に『自殺総合対策の更なる推進を求める決議』を全会一致で行ない、今後、自殺対策基本法は改正される。

    かねてフジノが市長に提案してきた横須賀市の『自殺対策行動計画』の策定についても、法改正では市区町村に義務付けされる見込みにある。したがって、今からさらに研究を進めて、PDCAサイクルによって自殺対策の取り組みと成果が明確にできる体制を作っていく必要性について

    (2)『横須賀こころの電話』が今年4月から毎月1日だけ新たに深夜から早朝まで相談を受ける時間帯を延長したが、現在までの状況はどうか。さらにこれまで提案してきた通り、相談員のメンタルヘルスを守り、NPOからの報告を丁寧に聴き必要な支援を積極的に行なっていく必要性について

    (3)かねてから指摘してきた自殺未遂者支援に取り組む本市の『生きる支援相談員』は非常勤で1名のみの雇用で立場が不安定であったが、残念ながらその指摘が的中してしまい、3月で『生きる支援相談員』が退職してしまった。その後、新たな人材を雇用できたか。また、こうした不安定な立場を継続することは今後も自殺未遂者支援の大切な経験と未遂者との信頼関係が退職とともに失われてしまうことにつながるので、常勤化すべき必要性について


    【動物愛護センター(生活衛生課)への質問】
    (1)『動物愛護センター』と地域のNPOやボランティアのみなさんのおかげで殺処分は減っているが、地域猫の存在を好ましく感じない住民の方々とNPO・ボランティアとの餌やりにまつわるトラブルも多発している現状がある。現在は、個々のNPO・ボランティアの方々が地域住民と話し合いをしたり、動物愛護センターが本来業務を超えて仲介に乗り出している。しかし、地域のことに最も精通している市民部コミュニティ支援課など他部署の協力も求めて、住民とのトラブルを積極的な解決を目指す必要性について




  2. こども育成部に対しての質疑

    (1)療育相談センター、特に『医療型児童発達支援センター』の定員は40名だが過去の実績では定員いっぱいまでこどもたちを受け入れていない。直近の在籍数・定員充足率の実績はどのようなものか

    療育相談センターのホームページより

    療育相談センターのホームページより

    (2)昨年来、複数の保護者の方々から、「療育相談センター、特に『医療型児童発達支援センター』に我が子をお願いしたいと頼んでも、断れられた」という苦情が来ている。こども育成部は、指定管理者である社会福祉法人からそうした苦情の報告を受けているか。また、じかに保護者からそうした苦情を受けているか

    (3)療育相談センターの支援体制が手厚く評判が良いのは承知しているが、質の高さだけでなく、保護者が望んでいるのに断るようなことなく定員まできちんと受けるように市は指定管理者を指導すべきではないか




  3. 教育委員会に対しての質疑

    (1)文部科学省から4月30日付けで出された『性同一性障害に係る児童生徒に対するきめ細かな対応の実施などについて』との新たな通知では、これまで性同一性障害に偏っていた対応を、同性愛・両性愛・アセクシャルなども含んだ全般的ないわゆる『性的マイノリティ』とされる児童生徒への対応に広げるように求められている。本市教育委員会は、市内学校に対してこの通知を受けてどのような対応をとったか。

    (2)今年も6月に、市内全学校に対して『NPO法人SHIP』からポスター(人はみなそもそも多様な性があること、性的マイノリティに関するあらゆる相談を受け付けている相談窓口の紹介、の2種類)が送られたが、今年も市内学校がそれらをきちんと児童生徒が見る場所に掲示するよう依頼する必要性について。

    (3)そのポスターが掲示された学校とその学校内での掲示場所を教育委員会として把握する必要性について

以上、14問です。

これをわずか30分しかない持ち時間で質疑したので、だいぶ早口になりました。

けれども、用意していた質問は他にも多数ありました。

『持ち時間30分』には行政側の答弁の時間も含まれるので、とても短くあっという間に終わってしまいます。

それでもこの委員会での質疑こそ、実は市長への一般質問以上に大きく政策を動かす大切な機会なのです。フジノは最も重視しています。

今回もたくさんの市民の方々からの声をもとに、また、国・県の審議会や法改正の動きなどをもとに、質問を全力で作りました。

どのような答弁だったのかは明日以降、市議会インターネット録画中継からご覧いただけます。

明日は委員会での市内視察です。

さらに、25日には予備日を使用してなんと教育福祉常任委員会(3日目)が開かれることになりました。

『市立諏訪幼稚園の廃止』に関する集中審議です。

これでこそ、教育福祉福祉委員会です。

委員メンバーとしてはハードですが、深く市民生活に直結することがらがたくさんあるのでとてもやりがいがあります。

自分が在籍していなかった1年間の空白は、今ではさらに燃えあがるモチベーションになっています。

全力でその責務を果たしていきます!



同性パートナーの婚姻届の不受理証明の発行について他、2015年度予算案を通じた性的マイノリティ支援に関する質疑/2015年予算議会での質疑

フジノの質問

では、予算説明書の前から順番に質問させていただきます。
 
まず歳入の中で、窓口サービス課に以前も伺ったことなのですが、戸籍手数料の中に『受理証明書』という欄がありまして、これは婚姻届などの受理に対して証明書を発行する訳ですが、昨年6月議会と同じ趣旨の質問をさせて下さい。
 
現在の憲法24条第1項に照らして、基本的に異性カップルのみを受理する、そして『受理証明書』も異性カップルにのみ発行するという立場を今後もとられるということでよろしいのでしょうか。



窓口サービス課長の答弁

 
戸籍法上の婚姻につきましては、男女の異性の婚姻を前提としております。



フジノの質問

 
それから、以前青森市が『不受理証明書』を出したという話を僕は質疑で申し上げたのですが、横須賀市は『不受理証明書』というものを発行する準備はあるのでしょうか。



窓口サービス課長の答弁

 
『受理』の証明はいたしておりますが、『不受理』の証明はしておりません。



フジノの質問

 
『不受理証明書の発行』というのも1つ提案させていただきたい、というのが正直な気持ちとしてあります。
 
『婚姻届』を同性パートナーが出す。

それは本気の想いで『不受理』になるのは憲法24条でみんなわかっているのです。

でも、『婚姻届』を出したということを『不受理届』をもって、逆の意味で証明できることにもなるのです。
 
ごめんなさい。ひねくれた質問ですが、ですから「横須賀市が『不受理証明書』を発行するぐらいに、私たちは同性パートナーとして本気なのだ」ということで、逆の意味で民間の事業者、例えば不動産屋業者には有効だと僕は考えているのです。
 
条例をつくったりするのは本当に難しいけれども、こういう細やかな、少し知恵をひねってみたら、実は同性パートナーを応援する仕組みになるのではないか、というふうに思っております。

実は市長との質疑の間にも言うかは悩んでいたのですが、市長よりも市民部と直にお話しした方が分かっていただけるのではないかなと思って、今質問させていただいているのです。

横須賀市の現行の仕組みでは、『不受理証明書』というものは存在しないけれども、今後そういうもの(不受理証明書)を発行してほしいという人が現れた場合、発行できる可能性はあるのでしょうか。



窓口サービス課長の答弁

 
方法に規定がありませんので、可能性としては無いと思います。

あくまでも『受理証明書』は戸籍法の48条という条文に基づくものでありまして、『不受理証明』という規定はありませんので、ですからもし検討するとしたら、法とは別の制度の中で、実際に実施しているところなど、照会などして研究してみたいと思います。(*後日訂正がありました)



フジノの質問

 
ありがとうございます。
 
青森市が求められて『不受理の証明』を出した、という事例があるので、ぜひそれはお調べいただきたいなというふうに思います。
 
続いて、人権・男女共同参画課長、よろしくお願いいたします。
 
『人権施策推進会議』委員会出席報酬として4回が計上されています。

これは本年度定めた「翌年度やるよ」というテーマを議論するための予算というふうに受けとめています。
 
今回、市長に対して質疑を行わせていただいて、『同性パートナーシップ制度』や『婚姻に相当する関係と認める証明書の発行』に関する先行事例を研究してほしいというふうに、2つの場について言及したのですが、『人権施策推進会議』と『性的マイノリティ関係課長会議』を提案したのですが、市長はあえて『人権施策推進会議』の場については、言及していただけなかったのですね。
 
この『人権施策推進会議』を定期的に定められているテーマ以外に、今、全国的に話題になっている問題なのだから、追加でもう1回開催して取り上げるということはできないものなのでしょうか。



人権・男女共同参画課長の答弁

 
来年度につきましては、予算で4回と定めさせていただいております。

また、今年度の最終回で、例年そうなのですけれども、来年度のテーマを何にしましょうかという形で議論させていただいた中で、来年度は『男女共同参画』についてぜひ議論をしたい、というふうなお話になっておりますので、現段階では4回をその議論に費やす、そのような心積もりでおります。
 
市長が答弁させていただきましたように、『関係課長会議』は、セクシュアルマイノリティに特化した会議ですので、そちらのほうで十分にさまざまな課題についての議論を尽くしていきたいというふうに考えております。



フジノの質問

 
続いて、『性的マイノリティ関係事業』の実施についてお伺いします。
 
拡大事業というマークをつけていただいているので、かなりいろいろなことを熱心にやっていただいていることは承知しております。
 
市長への質疑の中で、『同性パートナー』が現在被っている実質的な不利益とか、実質的な人権侵害をなくすための対応策についての検討状況と具体的取り組みをお伺いしたところ、「まずは人権課題であるということを知ってもらうことがゆくゆくは不利益や人権侵害を減らすことにつながると考えている」というふうにお答えになったのです。
 
ただ、僕は世の中の人権課題について、『解消されたという状態』になったことを見たことがない。

アフリカ系アメリカ人の問題について公民権運動が起こったけれども、いまだに差別は残っていて、何かが解決されたという状態を見たことがない。
 
その解決をもって、次に同性パートナーシップを認めるかどうかについての議論を始めていこうなどと言っていたら、永遠に待つしかないのではないかというふうに僕は正直感じたのです。
 
その中で、市長に「検討した結果、平成27年度どんな事業をやるか」というのを聞いたところ、ここに掲載されている『市民向け講演会』、『職員向け研修会』『啓発リーフレットの作成』『展示パネルの作成』というふうにお答えになりました。
 
この4つでそのゴールにどれだけ近づけるというふうに想定した上で、今回予算に計上されておられるのか、市長がおっしゃっているのは、物すごい遠い道のりだと思うのですけれども、百歩のうち0.何歩進めるのかなというような気がしているのですが、答弁を実際に書かれたのは課長だと思われるので、どんなふうにお考えの上で、この事業を挙げて、あのような答弁になったのか、お聞かせいただければと思います。



人権・男女共同参画課長の答弁

 
確かに、人権課題というものは奥深くて、ゴールというものはきっとないと思います。
 
例えば、直近にあるものが解決を仮にできたとしても、またさらに新たな課題が出てきたりして、ゴールというものは永遠にないので、一つ一つの取り組みをしっかりと行いながら、目前の課題を1つ1つクリアしていくことも重要だとは思っています。
 
例えば、渋谷区の証明の話を例に取り上げさせていただきますと、証明書を仮に行政が発行したとしても、その証明書を提示された側の方たちがその課題について、全く理解がされてないということであれば、それは全くと言ったら少し語弊があるかもしれませんが、意義が薄いものになってしまうのではないかと思います。
 
そのためにも、まだセクシュアルマイノリティが人権課題だということがなかなか多くの方に認知されていないような状況があるのではないかというところに思いを寄せまして、来年度は特に市の職員、それから市民の皆様に「人権課題であるのだ」ということを十分に理解をしていただく。

そういったところに力を入れて取り組みたいというような思いで、来年度の事業を計画させていただいたというところでございます。



フジノの質問

 
ありがとうございます。
 
おっしゃる意味はとても共感できることばかりなのですけれども、どこかで踏み切らなければならないのだろうなというのも、同時に感じております。
 
予算に戻りまして、具体的な質問なのですが、これまでも横須賀市は本当に全国に先駆けて、研修をずっと繰り返してきて下さった。

研修にも終わりはないことも承知しています。
 
ただ、平成27年度さらにどんなことをやるのだろう。全職員に順番にやっていくというのも、もちろん大事だけれども、一体この先さらに何をやるのだろうというふうに、すごく関心があります。

市民向け講演会、職員向け研修会、それぞれにどんな内容を想定しておられるのか、お話ししていただければと思います。



人権・男女共同参画課長の答弁

 
まず、『市民向け講演会』ですけれども、昨年生涯学習課主催の人権セミナーで講師を務められたセクシュアルヘルスアドバイザーの方、これは当事者の方になりますが、この方のお話というものは私も拝聴しておりまして、セクシュアルマイノリティを理解するのに、とてもふさわしい内容だと思いましたので、できればその方にお願いをして、市民の方約200人ぐらいの方を対象に、講演会を開催したいというふうに思っております。
 
それから、職員研修につきましては、セクシュアルマイノリティに横須賀市が取り組み始めて以来ずっとお世話になっておりますNPO法人で、今年も職員向けの研修会で講師を務めてくださった方、そちらの方に御依頼をしまして、市の職員としてどのような心構えで、例えば来庁される市民の方等々に対応していくかというような視点でのお話をしていただきたいというふうに考えているところでございます。



フジノの質問

 
『市民向け講演会』については、よく承知しました。

講師の方も承知しておりますし、講演会にも一緒に出席させていただいたので、すばらしい内容だったというのも承知しております。
 
『職員向け講演会』なのですが、どんな職員を対象にして行うか、既に横須賀市は相談業務に従事する職員向けにもやっていますし、学童保育、保育園、幼稚園、小学校、あらゆる立場の職員向けにもやっておりますし、この間は課長職向けにもやっていただいた。人権擁護委員向けにもやっていただいた。新年度はどんな職員向けに研修を行うのか、お聞かせください。



人権・男女共同参画課長の答弁

 
来年度も端的に申し上げますと「課長を対象に実施したい」というふうに考えております。
 
今年度、課長は研修室等々の関係で30名ほどしか出席できませんでしたので、また逆に相談業務を担っているような所属の課長、それから『セクシュアルマイノリティ関係課長会議』の課長等々は、それなりに理解が進んでいると思いますが、まだこれまでそういったところになじみの薄かったような組織、そういったところの課長に来年度はぜひ積極的に参加していただく、そのような形で進めたいと思っております。



フジノの質問

 
ささやかな望み、希望ではあるのですが、以前健康部といろいろ質疑をしたときに、自殺対策の研修を受けてくれた方、ゲートキーパー研修と呼んでいるのですが、終わった方はこのカタバミの横須賀市の自殺対策のピンバッジをプレゼントするというふうになっていて、実際にこういう研修を終えた方には、レインボーの何らかのピンバッジがいいのか、シールがいいのか、わかりませんが、お渡しするようなことをやっていただけないかなというふうに、それがその同じ研修を受けたあかしというか、市長もゲートキーパーのバッジをつけてくれていて、上下水道局長もつけてくれていて、お互い同士しかわからないのですけれども、「あの人は理解をしてくれる人なのだな」というのがわかるのですね。
 
その研修を受けたあかしみたいな、同時に対外的な発信にもなる何かをお考えいただけないものでしょうか。



人権・男女共同参画課長の答弁

 
とても重要な視点だと思いますので、今後ぜひ検討させていただければと思います。



フジノの質問

 
続いて、『展示パネル』の作成について伺います。
 
これまでは『いのちリスペクト。ホワイトリボン・キャンペーン』からパネルをお借りするという形だったと思うのですが、今回あえて『展示パネル』を作成する理由というのは、なぜなのでしょうか。



人権・男女共同参画課長の答弁

 
今までも、お借りしていたA4のものを自前で拡大コピーをして張るという形をとらせていただいていました。
 
そうすると、どうしても鮮明さだったり、見栄えで見劣るところがございましたので、今回予算を計上させていただきましたのは、専門の業者にお願いをして、拡大印刷をしていただきたいというような、そんな思いで計上させていただいた予算ということになります。



フジノの質問

 
これも予算自体は1万5,000円と小さいものではあるのですが、全国で見たら過去にこれをやったのは、東京都の自殺対策の交付金か何かで『いのちリスペクト、ホワイトリボン・キャンペーン』をやって、多分全国で2例目だと思うのですよね。

だから、本当に誇るべき取り組みだと思うのです。
 
ただ、それがなかなか知られないのが残念だなという思いでいます。
 
それで、市長との質疑の中で『パネル展示』を子どもに実際に目に触れる場所でやらせてもらえないか、それから展示場所も公共施設では拡大してもらえないかという御質問をしたところ、学校についてはほぼノータッチの御答弁だったのですね。
 
それは教育委員会から市民部に「開催は無理だよ」というふうに言われてしまったのでしょうか。



人権・男女共同参画課長の答弁

  
そういったお話は、直接的にはいただいておりません。



フジノの質問

 
市長部局への質問であった展示場所の拡充については、市長は満額回答というか、まだやっていない図書館でやっていきたい。それから、行政センターなどでやっていきたい。市が手を出せるところは、それぐらいだと思うのです。
 
上下水道局に展示してもしようがないというか、少し趣旨が違うので、次の狙いというか、本当に必要な相手というのは子どもたちだと思うのですけれども、例えば『青少年の家』ですとか、子どもたちが実際に目に触れる場所に展示をするというのは、他部局からは理解はなかなか得られなかったというような感じなのでしょうか。



人権・男女共同参画課長の答弁

 
まずは、子どもたちということもあるのですけれども、多くの市民の方の目に触れてほしいという思いで、来年度は行政センターというのを1つ考えたところです。
 
あと図書館での拡充というのは、図書館ですと『展示パネル』と同時に、『関係図書のコーナー』を設けて、そういったものを手にとっていただけるというようなこともあろうかと思いますので、まずはそこから始めたいというのが来年度の思いでございます。



フジノの質問

 
そうすると、僕が最も危惧している市役所の中で市民部だけがきちんと理解をしていて差別もなく、けれども、教育委員会もこども育成部も拒否をしたと、そういうことではないのですね。



人権・男女共同参画課長の答弁

  
そういったことではございません。



フジノの質問

ありがとうございます。
 
ぜひ課長向けの研修などがさらに繰り広げられていって、再来年度には学校や子どもたちが直に目に触れる場所で、そういった『パネル展示』が見られる、自分のセクシュアリティに悩んでいる子どもが自分は別におかしくないのだと思えるような取り組みに拡充されていくといいなというふうに願っています。
 
続いての質問なのですが、『当事者との意見交換会』の開催について伺います。
 
これは大体年2回ほど開催されていますが、新年度はどの程度の開催を予定しておられるでしょうか。



人権・男女共同参画課長の答弁

  
これにつきましても、毎年たしか5月ぐらいに関係NPO法人の御尽力で開催させていただいていると思いますが、平成27年度も同じような形で開催できればというふうに考えております。



フジノの質問

 
実は今回市長との質疑の中で、市長に御答弁いただいたのですが、『同性パートナーシップ制度』などについても話題として取り上げて、当事者の方の御意見も聞いてほしいと、意見交換会の場でもぜひ聞いてほしいということに対して、「ぜひ聞いてみたい」ということは御答弁いただきました。
 
これまでは、NPO法人や僕が声をかけさせていただいた横須賀市民のセクシュアリティが多様な方に来ていただいていたのですが、どこかで僕は『広報よこすか』などで、実際に公募をかけて、

「セクシュアリティの悩みがある方、大人でも子どもでも構いません。来て、生の声を聞かせていただけませんか」

という、かちっと決まった10数名と決まった場ではなくて、一度御意見を聞けるような場を設けられないのかというのを特に感じるのです。
 
障がい福祉関係の部署の質疑では、障がいのある当事者の方や御家族が集まって、一斉に意見を言える場というのがかなりたくさんある。
 
でも、まだセクシュアルマイノリティとされる方々については、そういった場がなかなかなく、顔見知りの人だけが毎回来る。

そして、同じ意見が繰り返されるというふうになっているのですけれども、だんだん敷居が下がってきて、しかも横須賀市が取り組みをやっているのだということも知られてきた。
 
この意見交換会をせめて2回にして、1回は今までどおり5月に開催してもいいと思うのですが、もう一回ぐらいは本当に広くノーガードで「集まってください。ぜひ来てください。この場のプライバシーは絶対に守られます」と時間帯だけ明示して、場所は後日御本人にだけお伝えしますみたいな形で、お願いできないものなのか、そういった検討というのはできないものでしょうか。



人権・男女共同参画課長の答弁

  
今までそういったところに思いが及んでいなかった部分もありますので、また『関係課長会議』等々でも検討の俎上に載せさせていただければと思います。
 
おっしゃるように、センシティブな問題だと思いますので、行政がそうやってやることで、また当事者の方々がどのように感じられるかというようなところも、まだまだ勉強が不十分ですので、そういったところをまず自分の中できちんと考え方を固めて、行動に移せるような状況になったら、ぜひ移していきたい。そんな思いを持っております。



フジノの質問

 
『性的マイノリティ関係事業』の実施については、最後の質問なのですが、『啓発リーフレット』を作成して配布するということを市長とも質疑をしたのですが、御答弁聞き取れなくて、どういう機会に配布をするのかを改めてお聞きしたいと思います。



人権・男女共同参画課長の答弁

  
市長も答弁させていただきましたように、まずはこちらで開催しております『市民向けの講演会』、それから学校の先生方、これは部数に限りがあるので、一部の先生方というか、何部ずつかになってしまいますが、そういったところや、あとは『パネル展示』に来られた方、立ちどまって見てくださる方は、一定の御理解を示してくださっている方だと思いますので、そういった方により理解を深めていただくために、パネル展示での、それは配るというよりも、配架になろうと思いますけれども、そういったことを今のところは考えているところでございます。



フジノの質問

 
やはり自殺対策と絡めて考えてしまうのですが、自殺対策は『街頭キャンペーン』をやったり、ずっと続けてきたのですね。
 
昨年横須賀市では5月17日の『国際反ホモフォビアデー』に初めて正式に横須賀市でも街頭キャンペーンができた。
 
これは民間主導でというか、有志で集まってやったわけですが、こういう場に市が後援をしていただく、あるいはリーフレットを提供していただく。

「市の行事とせよ」とは決して申しませんが、そのリーフレットを提供していただけて、そこで配布ができるようなこと、そういうような使い方というのは、できないものでしょうか。



人権・男女共同参画課長の答弁

  
そういった活用も、ぜひ進めていきたいと思いますが、何分来年度は予算の関係で1,500部しか用意できませんし、また初年度ということですので、内容についても、かなりこれは吟味しなければなりませんので、5月のそちらの活動(やっぱ愛ダホ!)では配ることは来年度に関しては難しいのかなというような印象は持ちました。
 
ただ、それもぜひ今後考えていきたいというふうに思っております。



性的マイノリティに関する研修を全教職員へ拡大、学校内や教室にポスターや図書の配置、専門性のあるカウンセラーの派遣などを要望しました/日高庸晴教授(宝塚大学)・星野慎二代表(SHIP)とともに教育長と面談しました

右から畠山人権・男女共同参画課長、星野慎二代表、日高庸晴教授

右から畠山人権・男女共同参画課長、星野慎二代表、日高庸晴教授

実直なお人柄で、熱く想いを語って下さった青木教育長

実直なお人柄で、熱く想いを語って下さった青木教育長

ものすごく大切な議論が行なわれました

ものすごく大切な議論が行なわれました

日高教授

日高教授

右から星野代表、日高教授、青木教育長、フジノ

右から星野代表、日高教授、青木教育長、フジノ

読売新聞・M記者のインタビュー取材

読売新聞・M記者のインタビュー取材

毎日新聞・T記者による取材

毎日新聞・T記者による取材