なんと採決は賛否同数!最後は「議長の判断」で「否決」しました/三浦市議会・臨時議会へ(その4)

前の記事から続いています)

反対討論はなし、そして採決!

賛成の側は、きちんと賛成する理由を述べる討論を行ないました。

しかし、反対する側の議員たちは、誰も討論に立ちませんでした。これは極めて残念なことです。

慎重な審議をするのが政治家として当たり前のことであるのと同じく、自分が何故その議案に賛成するのか反対するのか、しっかりと説明責任を果たすのが政治家として当たり前のことです。

にもかかわらず、反対討論に立った議員は一人もいませんでした。

そして、ついに採決となりました。



賛成6名、反対6名、なんと賛否同数となりました!

議長が述べました。

「これより採決に入ります。

採決の方法は起立により行ないます。

なお、この際申し上げます。起立しない者は反対とみなします

おはかりいたします。

意見書案第5号について、原案のとおり決定することに賛成の方の起立を求めます」

そして…

採決では賛成・反対ともに同数となりました

採決では賛成・反対ともに同数となりました


なんと起立(賛成)が6名、着席したまま(反対)が6名となりました。

賛否が同数の場合には、最終的に議長が決断することとなっています。

地方自治法

第116条
この法律に特別の定がある場合を除く外、普通地方公共団体の議会の議事は、出席議員の過半数でこれを決し、可否同数のときは、議長の決するところによる。

そして議長が述べました。

「ただいま採決の結果、可否同数であります。

よって地方自治法第116条の規定により、議長において本案に対する可否を採決いたします。

本案については、議長は否決と採決いたします。

よって意見書案第5号は否決されました」

あまりにもあっけない幕切れでした。



傍聴席から怒りの声がたくさんあがりました。しかし闘いはこれからです!

フジノはあまりにもあっけない幕切れにショックを受けました。

しかし同時に、『可否同数での議長判断』は三浦市議会では53年ぶりの出来事だとも聴いていましたので、とても感心しました。

こうやって戦争法案に対する意見書を審議する為に臨時議会を開催した三浦市議会議員の有志のみなさんは本当に素晴らしい。

そして公開の場で、自らの賛成の想いをしっかりと討論をした方を深くリスペクトする気持ちを持ちました。

反対の側の議員のみなさんは、反対する理由を述べることさえしなかった。これはとても残念です。

もしも信念をもって反対をしておられるならば、その説明責任を果たすべきでした。

しかし、慎重に審議するという当たり前のことに反対をする、そんな理由を述べることは政治家としての終わりを意味します。

慎重に審議することを拒否する政治家はもはや政治家とは呼べないからです。

だからこそ誰も反対討論に立てなかったのだと思います。

また、最後の最後で議長判断になりましたが、議長は元共産党の出身だったそうです。それが今ではこうして戦争法案への意見書に反対をした。

人というものは長く生きていくうちに様々な思想の変化がある訳ですが、その姿を目の当たりにして、フジノは改めて人という生き物の難しさを痛感させられました。

本会議終了後、傍聴席からは怒りの声がたくさんあがりました。

しかし、フジノは怒りの気持ちはあまりありませんでした。

むしろ、繰り返しになりますが、同じ議会人としてこのように臨時議会を開催にこぎつけた議員有志のみなさまのご尽力を深く尊敬しています。

結果そのものは否決となりました。

けれどもフジノたちにとって、最終的に国会の場で法案が廃止される事こそがゴールのひとつです。

だから、民主主義の手続きに則ってこうして意見書提出に向けて頑張った三浦市議会の闘いというのは、大きな励みになりました。

まもなくスタートする9月議会で横須賀市議会にも請願が出されています。

横須賀市議会では徹底的に議論が行なわれることをフジノは強く望んでいます。そして意見書が提出されるよう、議員の多数が賛成することを願っています。

しかし仮に横須賀市議会で否決されようとも、決して挫けるつもりはありません。

何故ならば、本当のゴールとは『平和を守ること』だからです。

先人たちが300万人以上もの犠牲者を出したあの戦争の反省に立って、わが国は70年間にわたって他国と戦争をしてこなかったのです。

この素晴らしい歴史を守り続けていく事こそが我々の本当のゴールだからです。

いち地方議会での政府に対する意見書の提出をめぐる闘いはとても大切です。

けれどもさらに大切なことは、こどもや孫の世代にも、いや未来永劫にわたってわが国が戦争を2度としない国であり続けることです。

まず、安倍政権による戦争法案は当然廃止に追い込むべきです。

安倍政権は退陣させるべきです。

そして平和な日本を取り戻す為には、『国民主権』をもう1度全ての国民のみなさまに思い出してもらう必要があります。

政治家は、単なる代表でしかありません。

この国のリーダーは、国民のみなさまです。フジノたち政治家はただの代表でしかありません。

この国をこの先ずっと未来まで平和であり続けたいと国民のみなさまが願い、その為に行動しなければ、何も守ることはできません。

フジノは国民のみなさまが『行動』を取ることを深く望んでやみません。

毎日の生活は忙しく、経済は苦しく、国会や政治に向きあう時間や体力はほとんど無いのが現実の国民のみなさまの現実の姿だと感じています。

それでも最後の最後に戦争に行くような国にしてしまうのか否かを決めるのは、国民のみなさまの『行動』です。

国民のみなさま、いや、あなたにはぜひ立ち上がってほしいと願っています。

目を覚まして下さい。

目の前の現実から絶対に目を背けること無く、こどもたちの為に闘って下さい。

そして、この国を守って下さい。一緒に。



三浦市議会のみなさま、おつかれさまでした

フジノは三浦市議会のみなさまのことを深く尊敬します。

もちろん、賛成・反対と政策が異なるのは承知の上で、それ以上に大切なことはこうして民主主義の法手続きにもとづいて臨時議会を開いたことに強く尊敬の念を抱かずにいられません。

幼い頃から30年以上、三浦市との市境に住んでいたフジノにとって、三浦市も横須賀市もカンケーなくひとつの三浦半島だと感じて生きてきました。

同じ三浦半島に暮らすひとりとして、民主主義の大切さを改めて認識させて頂いたことを深く感謝しております。

ありがとうございました。



後日談:翌日の神奈川新聞が大きく報じました

翌日の神奈川新聞がこの臨時議会を大きく報道しました。

2015年8月19日・神奈川新聞より

2015年8月19日・神奈川新聞より

2015年8月19日・神奈川新聞より


全文を引用し、ご紹介いたします。

「安保慎重審議」意見書案
三浦市議会臨時会 賛否同数で議長否決

国会審議中の安全保障関連法案の慎重審議を求める意見書案を採決するため、三浦市議会(定数13)の臨時会が18日に開かれ、議長を除く採決の結果、6対6で賛否同数となり、議長が否決を決めた。

意見書案の採決で議長が最終判断するのは同市議会では初めて。

意見書案は、法案が衆院憲法審査会で違憲と指摘された点などを挙げ、国会で「慎重かつ十分な審議を尽くすこと」を求める内容。共産(3人)と無所属(3人)が提出、賛成し、保守系最大会派のみうら市政会(議長を除き4人)、自民(1人)、公明(1人)が反対した。

意見書案については小林直樹氏(共産)が趣旨説明。

市内には戦時中に砲台や特攻艇の基地があったことや、1954年に米国がビキニ環礁で行った水爆実験で多くのマグロ船が被災した事実を指摘。

さらに、隣接する横須賀市に米軍基地がある点などを挙げ、「このような歴史を持つ三浦市の議会として意見書への賛同を求める」とした。

下田剛氏(無所属)が賛成討論を行い、反対討論はなかった。



反対討論もなく不満傍聴席市民ら

安保法案の慎重審議を求める意見書案について、最終的に議長が否決を決めた三浦市議会の臨時会。賛否同数で分かれた展開に決着をつけたのは「意見書は全会一致で可決する」という慣例だった。

傍聴席には市民ら約20人が詰めかけ、「反対討論もなく、理由が分からず残念だ」と不満の声が漏れた。

岩野匡史議長は閉会後に会見を開き、否決理由を「全会一致が前例であり原則」と説明。

「議会で意思表示をすることについて、数だけで押し切ると間違いを起こす可能性もある。全国では数を頼りにいろいろな決議をしているが、そうしたことがまかり通る恐れがある」

と話した。

小林直樹氏(共産)は「全会一致を目指すかどうかを諮る場面ではなく、詭弁(きべん)だ。議長は意見書案の内容に対して賛成か反対かを決めるべき」と反論。

「議長は意見書案の内容を否決したと受け止めている」と述べた。

同市議会は、可決された意見書は賛否の構成に関わりなく議会全体の意思を示す形になるため、全会一致による可決を慣例としてきた。

意見書1件を採決するための今回の臨時会開催の是非については意見がまとまらず、議会の「総意」という形ではなく、意見書提出議員の6人が招集請求した経緯がある。

反対の草間道治氏(みうら市政会)は「なるべく調整して全会一致の形に持って行くのが筋」とし「否決される見込みがある中で意見書案が提出され、パフォーマンスだ」と批判した。

一方で、「そもそも全会一致の原則は崩れている」と指摘するのは木村謙蔵氏(無所属)。

昨年6月の定例会で「集団的自衛権行使を容認する解釈改憲を行わないことを求める意見書」が賛成多数で可決された例を念頭に、

「集団的自衛権に関するテーマは議員の主義主張やイデオロギーに関わる。全会一致はあり得ない」

と話した。

フジノたちの提案「議員定数41→37への削減」は否決されました/賛成した議員・反対した議員の全リスト

有志議員4名で「議員定数削減」を議員提案しました

すでにお知らせしたとおりですが、昨日11月28日に開かれた本会議(2日目)において、『議員定数カット』『行政側への反問権の付与』を議員提案しました。

『議員定数』などの横須賀市議会のあらゆる事柄を全て定めてある条例が『議会基本条例』です。そこで『議会基本条例』を改正する議案を提出する形を取りました。

本会議では、提出者である上地克明議員が4名を代表して、議員提出議案第1号(議員定数削減と行政側への反問権の付与)の趣旨を説明しました。

議員提出議案第1号説明要旨

ただいま議題となっております議員提出議案第1号 横須賀市議会基本条例中改正について、提出者として、提案理由の説明を申し上げます。

この条例改正は、議会基本条例第5条第1項に規定されている議員定数を、現行の41人から37人に改めるとともに、附則において横須賀市議会委員会条例第1条第2項に定める委員定数を、予算決算常任委員会は37人、総務常任委員会は10人、その他の3常任委員会は9人に改めるほか、議案審議や政策立案をより緻密に行うために不可欠と思われる、「執行部側からの反問権」を担保するなどの改正を行うものです。

私たち横須賀市議会は、これまで議会制度検討会を中心とした議論を経て、次のような改革を実践してきました。

  1. より多くの市民に議会の進行をリアルタイムでお伝えする議会中継
  2. 形式的質疑答弁とならない一問一答式による本会議運営
  3. さらには

  4. 議員と市民が直にふれあいながら重要政策に関する議論を行う議会報告会
  5. など。

これらの議会努力が評価され、日本経済新聞社の議会改革度では神奈川県内第1位を獲得しました。

次なる目標にふさわしく、かつ次期統一地方選挙を目前にした市民が、議会に寄せる関心の最も高いものは、やはり議員定数問題と考えます。

人口減少の一途をたどる横須賀市にふさわしい議員定数についての議論の基盤を築く必要があるのではないか。

単に他都市と比較しながらバランスをとるのではなく、今進んでいる人口減少を織り込んだ、近未来のコンパクトシティ化への対応も可能な、本市議会独自の指標を設ける必要を強く感じると同時に、その指標の設定こそが市民への説明責任を果たす事ではないかと考えます。

これは、前回の改選前にも主張したことでありますが、議員定数については、有権者すなわち選挙人名簿登録者1万人につき1名とし、委員会審査の公平性を期すため、予算決算を除く4常任委員会の委員数を議長は除き同数とすることを指標として設定します。

横須賀市の本年10月時点の有権者数は、34万5千人です。

この有権者数を参考として37人と設定すれば、慣例で常任委員を辞職する議長を除くと常任委員数は36人となります。

このため、予算決算常任委員会を除く4常任委員会は、それぞれ9人で構成され、均一的な審議が可能となり、合理的な定数説明ができます。

また、仮に将来、有権者数が34万人を割り込めば、4常任委員会の人数を1名ずつ減らし、定数33人ということも考えられうると思います。

一方で、議員定数は「人口一万人にひとり」という考え方もあります。

しかし、地方自治法に規定する直接請求要件などの根拠も参考にすると、「人口」ではなく「有権者数」とすることが、合理的だと判断いたします。

今回の提案は、神奈川県内15議会が、前回の統一地方選挙以来すでに定数削減を行っているという新聞報道に依拠し、本市も同調すべきということではありません。

社会保障人口問題研究所や日本創成会議の増田座長のデータを借りれば2040年には横須賀市の総人口は30万人まで減少することが予測されていま
す。

この流れの中で、議員定数とはいかにあるべきかを論議した結果の条例改正案提出です。

私は賛成者とともに、その議論の中で

  1. 先にご説明した指標を根拠とした議員定数の算出
  2. 少数精鋭による議会運営
  3. 議員の質疑や提案に疑義がある際には、執行部がそれを質すことが出来る反問権を付与するべきであること
  4. 議会活動のみならず、議員の活動の質を高め範囲を広げるため、議会費の増額及び議員の立場の明確化と、待遇改善の必要性

を確認しました。

今後は、本条例の改正を皮切りとして37名の議員により議会の質を一層向上させることを提案してまいります。

以上で、議会基本条例中、議員定数等の削減に対する提案主旨説明を終わりますが、議員諸氏におかれましては、議員定数について様々なご意見をお持ちと思います。

発言者である私自身も、前回4年前の定数削減に係わる発言の中で、私も含めて自己の所属する会派の議員を失うかもしれないという矛盾と戦いながら
定数減を主張したことを思い出します。

どうぞ表決においては、皆さんの気持ちをそのまま示して下さるようお願いをして、主旨説明を終わります。

以上です。

この議案は、委員会などでの議論や質疑は行われずに、そのまま採決に移りました。

「議員定数カット」に賛成したのはわずか4名、残り全議員が反対しました

その結果は、『否決』でした。

2014年11月29日付・神奈川新聞記事より

2014年11月29日付・神奈川新聞記事より


けさの神奈川新聞が報じて下さったとおりで、4名のみが賛成をし、残りは全議員が反対しました。

「議員定数削減」に賛成をした議員

賛成をしたのはわずか4名でした。

会派議員名定数削減
ニューウイング横須賀
地域主権会議
一柳 洋賛成
上地 克明賛成
会派議員名定数削減
無会派藤野 英明賛成
山城 保男賛成

前回4年前に全く同じ内容の議員提出議案を出した時には、他にも賛成者がいました。

その方のお名前はここには記しませんが、何故4年が過ぎたら賛否を変えてしまったのか、ぜひ表明していただきたかったです。

また、1期目の議員の多くが『議会改革』をふだんは声高に叫んでいます。そうした若手議員が『議会改革』に逆行する態度を取ったのか、やはり本会議の場でハッキリと表明していただきたかったです。

政治家ですから、意見が異なったり立場が違うのはよくあることです。

しかし、以前とは真逆に賛否を変えたり、市民の前で言っていることと議会での賛否が異なるようならば、それを議会の場で意見表明してほしいのです。

そして、賛成討論・反対討論をともに行なって、議員間で討議したいです。

そうしたことが行われなかったことがとても残念です。

「議員定数削減」に反対をした議員

「議員定数カット」には、35名の議員が反対しました。

会派議員名定数削減
新政会青木哲正反対
伊藤 順一反対
伊東 雅之反対
岩﨑 絵美反対
加藤 眞道反対
西郷 宗範反対
杉田 惺反対
松岡 和行反対
山口 道夫反対

*山下薫議員は「欠席」の為、採決に加わらず。

会派議員名定数削減
公明党室島 真貴子反対
岩沢 章夫反対
鈴木 真智子反対
土田 弘之宣反対
石山 満反対
関沢 敏行反対

*板橋衛議員は「議長」である為、採決に加わらず。

会派議員名定数削減
自由民主党木下 憲司反対
田辺 昭人反対
高橋 敏明反対
青木 秀介反対
大野 忠之反対
渡辺 光一反対
会派議員名定数削減
無所属クラブ神保 浩反対
矢島 真知子反対
はまの まさひろ反対
嘉山 淳平反対
永井真人反対
会派議員名定数削減
研政芳賀 親男反対
角井 基反対
伊関 功滋反対
長谷川 昇反対
山本 文夫反対
会派議員名定数削減
日本共産党井坂 新哉反対
大村 洋子反対
ねぎし かずこ反対
会派議員名定数削減
無会派小林 伸行反対

これら「定数削減に反対」のみなさんは、フジノたちが同時に提案した「行政側への『反問権』の付与」にも反対したことになります。

何故この2つに反対しているのか、その具体的な理由を明らかにする『反対討論』は誰も行ないませんでした。

大変に残念でなりません。

*ここから先は、上地・一柳・山城議員とは異なるフジノ個人の意見です。

横須賀は全国で最も人口減少(社会減)が多い、人口流出ワースト1のまちです。

この原因は、当然、吉田市長にも大きな責任があります。

しかし同時に、横須賀市議会も全く有効な政策を打てなかったから起こった結果です。

『結果責任』を取るのが政治家ですから、大きく人口が減った以上、市議会議員の数も大幅に減らすべきなのが当然だとフジノはずっと考えてきました。

議員の数を減らす。そして意思決定をスピードアップする。

しかし、1人1人の議員の政策立案能力が下がってはならないので、議員定数を削減して捻出した財源をもとに議会事務局の調査スタッフを増員する。

少数精鋭の議員たちが、市長らの議案や予算執行を厳しくチェックしていくのはもちろんのこと、市民のみなさまの声に常に耳を傾け、徹底して研究や調査を行ない、議会事務局スタッフの協力を得ながら、政策立案をしていく。

これがフジノの目指している『人口減少時代の横須賀市議会の姿』です。

「解釈改憲による集団的自衛権の行使容認に反対」の請願、本会議で否決/それでも絶対にあきらめない

「解釈改憲による集団的自衛権の行使容認に反対」の請願は否決されました

この6月議会に『解釈改憲による集団的自衛権の行使容認』に反対する請願が、市民団体27団体から出されました。

神奈川県内ではいくつもの市や町の議会で、同じ趣旨の請願が可決されてきました。

三浦半島でも、三浦市議会・葉山町議会などが請願を可決しました。

2014年6月20日・神奈川新聞より

2014年6月20日・神奈川新聞より


そうした動きの中で、横須賀市議会がどのような判断をするのか、大変注目されていました。

請願は、まず総務常任委員会で議論されました。6月18日に採決が行なわれ、否決されました。

ついで昨日の本会議で、採決が行なわれました。

出席した39名の市議会議員中、

請願への賛成10人
請願への反対29人

で、否決されました。

新聞各紙が「横須賀市議会の否決」を報じました

昨日は、茅ヶ崎市議会・鎌倉市議会でも請願は可決されました。

一方で、『否決』という判断をとった横須賀市議会。

一晩明けたけさの新聞各紙は、横須賀市議会の様子を報じました。

2014年6月28日・神奈川新聞より

2014年6月28日・神奈川新聞より

以下に神奈川新聞の記事を全文引用します。

集団的自衛権と秘密保護法
横須賀市議会が反対請願書を否決

集団的自衛権の行使容認反対と特定秘密保護法の廃止を求め、横須賀市議会が国会と政府に意見書を出すよう要請する請願書の採決が27日、本会議で行われた。

集団的自衛権は賛成10票、反対29票で、秘密保護法は賛成9票、反対30票でそれぞれ否決された。

投票に先立つ討論では、集団的自衛権について、木下憲司氏(自民)が

「行使は戦争を抑止し、わが国が戦争に巻き込まれることもなくなる。必要最小限度の集団的自衛権の行使は、憲法上、許容されるべきとの認識を持っている」

と、請願の趣旨に反対した。

一方、井坂新哉氏(共産)は

「与党協議で行使容認を限定的に認めると話し合われているようだが、国の最高法規である憲法を解釈で変えようとする政権が持ち出した限定では、すぐに限定の解釈も変えてしまうのは目に見えている」

と述べ、賛成した。

請願書は、市内の27市民団体が連携して市民の会を立ち上げ、先月下旬に提出。

署名運動も展開し、集団的自衛権と秘密保護法に反対する4千筆超をそれぞれ集め、提出していた。

この日、議場の傍聴席には関係者約70人が詰めかけた。

『横須賀市民9条の会』の岸牧子共同代表は

「横須賀は米軍基地と自衛隊基地があって危険だが、その分、横須賀市がかじを切れば大きな影響を与えられる」

と運動を続けてきた。

しかし、署名を含む市民の声は届かなかった。

県内の地方議会では、同じく米軍基地を抱える座間、大和の両市議会が反対や慎重な対応を求める意見書を可決している。

岸共同代表は

「今、100以上の全国の議会が集団的自衛権について意見書を出している。中には自民党が提案し、公明党が賛成したという議会もあると聞く。それだけにとても残念」と声を絞った。

下の画像は、朝日新聞の記事です。

2014年6月28日・朝日新聞より

2014年6月28日・朝日新聞より


その他にも東京新聞などでも報じられています。

個人としても公人としても、フジノは『解釈改憲による集団的自衛権の行使容認に反対』の立場です。

公人としては、この請願の紹介議員となりました。

個人としては、『横須賀市民9条の会』の呼びかけ人の1人として、市民の方々と一緒に街頭にも立って、署名を呼びかけました。

ですから、今回の否決はとても残念です。

しかし、横須賀市議会での請願の結果は出ましたが、まだ終わりではありません。

最大の目標は、集団的自衛権の行使を許さないことです。

その為には、政府による解釈改憲の閣議決定をさせないことです。

全国の同じ想いを持つ市民のみなさまと一緒に、一生懸命できることを実行していきたいです。

一部の権力者を除けば、国民は誰もが『平和』を望んでいるはずです。

全国の市民のみなさまが、その想いを1つずつしっかりと言葉にして、行動に移していかれるように、これからも活動を続けていきます。

みんなで頑張っていきましょうね。

あきらめたら、思う壺です。

絶対にあきらめないで、みんなで頑張っていきましょうね!

神奈川新聞の特集「2013横須賀市長選」、吉田雄人市長

神奈川新聞が「2013横須賀市長選挙」特集

神奈川新聞が3回連続で『横須賀市長選挙』の特集記事を掲載しました。

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第1回目は、吉田雄人市長でした。

2013年5月21日・神奈川新聞より

2013年5月21日・神奈川新聞より

以下、引用です。

吉田雄人氏、「変革の浸透」道半ば

任期満了に伴う横須賀市長選は6月23日の告示まで約1カ月となった。

現在、表明順に現職1期目の吉田雄人(37)、前副市長の広川さとみ(61)市民団体元代表の岸牧子(56)の3氏が名乗りを上げている。

それぞれの現在の活動を報告する。

5月3日。横須宣市長、吉田雄人の政策公約(マニフェスト)の検証会が、市内で開かれていた。

2009年の初当選時に吉田が掲げた公約の外部評価は、3カ年度で「75.7点」。

『評価委員会』は「ぎりぎり及第点」と評価した。

だが壇上の吉田は、自らの任期に対する市民アンケート結果に思わずつぶやいた。

「...厳しい結論ですね」

「吉田市長が横須賀のリーダーになって市政の変化はあったか」との問いには「あった」「多少あった」が過半数。

横須賀青年会議所が行なった市民アンケート結果

横須賀青年会議所が行なった市民アンケート結果


だが「この4年、市政に満足しているか」には、「どちらでもない」「いいえ」が半数を超えた。

横須賀青年会議所が行なった市民アンケート結果

横須賀青年会議所が行なった市民アンケート結果


『評価委員会』は講評した。

「市民にとっては期待が大きかっただけに、今の結果には納得していないということだろう」

吉田は市議会議員を経て「チェンジ」をスローガンに前回の市長選に出馬。

大きな支持組織を持たずに、議会主要会派の推す前市長を破った。就任後の今も、公務の合間に駅頭に立つ。

「1期目では変化がなかなか実感できないかもしれないが、課題解決の土壌づくりは進んだ。これから芽が出る」。

18日、交流のある小田原市長の加藤憲一が吉田のわきに立ち、声を張り上げた。

吉田自身は1期目の実績の筆頭に、財政健全化への政策を挙げることが多い。

『財政基本計画』(3カ年)を策定して経費節減や債務返済の目標を設け、全会計の債務残高を就任時から100億円あまり減らしたとしている。

任期中には4件の企業誘致が実現。児童養護施設なども整備された。

だが一方で吉田は、ささくれだった議会との関係を1期目で改善することができなかった。

任期中に編成された計4力年度の当初予算案も、議会の修正を受けなかったの東日本大震災発生と重なった11年度分だけだ。

13年度予算では横須賀美術館(同市鴨居)の新企画や谷戸地域の居住促進といった目玉事業の投資が、政策効果への疑念などを理由に削られた。

市議時代にも任期の多くを無会派で過ごした吉田に対し、議会からは「重要な政策実現に向けた各会派への働きかけを市長自身でやろうとしない」(保守系会派)との不満の声が上がる。

吉田は17日、記者団との会見で「市長の場合、反対意見が意見が必ずある中で物事を進めなければならない」と、組織運営を重視する考えを示した。

「1期目では細かく”吉田カラー”を出せるようにしたが、今回は職員の考えを引き出せるものをつくる」。

今回の市長選では、政策集を示す方針だが、数値目標や財源、達成時期を盛り込むマニフェストは掲げない方針だ。

=敬称略

【略歴】
1975年生まれ。早大卒。コンサルティング会社、市議を経て市長。

【市長選で掲げる主な政策】

  • 中心市街地の再生と財政再建
  • 小児医療費無料の対象拡大、全小学校区での学童クラブ開設
  • 自治基本条例の制定

(高橋融生)

議案の否決は当然。否決されたのは、吉田市長のマニフェスト違反が原因

ところで、この記事では、市議会が予算案や議案を否決したことが重視されています。

記者の方はきっと「吉田市長と横須賀市議会の『対立』の構図を描きたい」のだと思います。

でも、それは違います。

否決したのは『対立』しているからではありません。

否決したのは『当然のこと』だからです。

もともと議会の役割とは、提案された予算案や議案をしっかりと議論して、問題があれば修正したり否決することです。

市議会はこの『正しい行動』を取っただけです。

例えば、吉田市長の提案が初めて否決されたのは、2009年12月14日のことです。

2009年12月8日・朝日新聞より

2009年12月8日・朝日新聞より


吉田市長は「市立看護専門学校の授業料を『値上げ』する」という議案を出してきました。

これを、市議会は否決しました。

フジノも反対票を投じました。

この詳しい経緯は、過去のフジノの活動日記(2009年12月7日分、2009年12月9日分)をご覧下さい。

看護師が圧倒的に不足している現状で、1人でも多くの看護師を育成する為に創立されました。

そして、市立看護専門学校では、優秀な学生さんたちが経済的なことで悩むことがないように、より安い授業料で運営されてきました。

自らマニフェストで「看護師の人材不足を解消する」ことを訴えておきながら、吉田市長は市立看護専門学校の授業料を「値上げ」する議案を出してきたのです。

これを横須賀市議会が否決したのは、全く正しい判断です。

吉田市長と市議会の『不毛な対立』などとはカンケーありません。

このまちの看護師は今も圧倒的に不足しています。

病院の現場だけでなく、訪問看護ステーションにも、特別養護老人ホームにも看護師は必要で、ますます人材が必要になります。

フジノはずっと市立看護専門学校の『学生の定員数』を増やしたり、『夜間部を設置』したり、『一度退職された看護師の方々の現場復帰の為の研修』を実施すべきだと提案しています。

それにも関わらず、吉田市長はこうした提案を拒否しています。

授業料を値上げし、かつ、看護師育成の提案を拒否しているのが吉田市長です。

2025年問題に直面する市民のみなさまのことを考えれば、横須賀市議会が反対するのは、当然の『合理的な判断』でした。

そして、この議案の他にもいくつも否決や修正されたものがありますが、その全てにおいて否決・修正の理由は、市民のみなさまの暮らしを守る為でした。

吉田市長の思いつきのアイディアや、広告代理店の口車に乗せられて、効果も見込めないことが分かっているのに大切な税金が浪費されてしまうのを、市議会が拒否したのです。

「感情論」では反対しない。全ては「政策」で判断しています

小泉純一郎元総理が総理になった頃から、政治家はなにかにつけて『敵』を仕立てあげて、自分のことを『抵抗勢力』と闘う『正義の味方』に見せる、という手法が取られてきました。

多くの市民のみなさまはそれを鵜呑みにしてしまい、『正義の市長VS悪の政治屋=市議会』だと思い込まされています。

けれども、現実は違います。

市議会は『抵抗勢力』ではないし、吉田市長は『正義の味方』ではありません。

そんな対立構造に仕立てあげられることがフジノは大キライです。

いつもいつだって、フジノはどの1つの議案に対しても、何日も徹夜して調べて、血尿が出るほど悩み抜いた末に、市民のみなさまにとって「賛成」「反対」「修正」などのどの結論を取ることが最も良いことなのかを判断しています。