医療的ケア児や医療依存度が高いこどもたちと保護者を守る「小児在宅ケア」体制づくりの必要性を訴えたフジノの質問が載っています/「よこすか市議会だより」No.28が発行されました

「よこすか市議会だより」、けさ発行されました

本日5月11日、『よこすか市議会だより』が発行されました。

2018年5月11日発行「よこすか市議会だより」表紙より

2018年5月11日発行「よこすか市議会だより」表紙より


新聞各紙に折り込みされて、横須賀市議会ホームページにも掲載されました。

あなたのお手元にも届いていますか?



生まれ変わった「広報公聴会議」

『よこすか市議会だより』は、『広報公聴会議』の委員のみなさま(もちろん全員が議員です)が全ての作業を行ない、年4回、発行しています。

この前身の『議会だより編集委員会』にフジノもかつては所属していたことがあるのですが、当時は年1回の発行でした。

しかし『議会改革』の取り組みの1つとして、単なる議会だよりの発行機関から、現在は新たに『広報公聴会議』へと生まれ変わりました。

『広報』(広く市民のみなさまにお伝えする)と『公聴』(市民のみなさまのご意見を広くお聴きする)の2つの機能を持つ組織です。

『広報』の取り組みとしては主に2つです。『議会だより』の発行と『議会報告会』によって情報発信を行なうことです。

『公聴』の取り組みとしては、昨年度から新たに『議会報告会』の第2部において、参加者の方々との意見交換を行なうようになりました。ここでの声は『政策検討会議』へフィードバックされます。

フジノも所属している『政策検討会議』では、『広報公聴会議』で集約された参加者のご意見を政策形成に反映していくことになります。

『政策検討会議』と並んで『広報公聴会議』はとても重要な議会改革の取り組みなのです。



「1記事260文字まで」「掲載は年2回まで」が「市議会だより」のルールです

さて、『市議会だより』についてです。

市民の方から

「今回は『市議会だより』に載ってなかったけど質問しなかったの?」

と尋ねられることがありますが、決してそんなことはありません。

フジノは『横須賀市議会の質問王』として、この15年間全ての本会議で質問を続けてきた唯一の議員ですから。

『市議会だより』は紙面が少ないので、発行のルールがあります。

市議会だよりの編集のルールより

市議会だよりの編集のルールより


年4回の発行のうち、2回だけ、質問を掲載することができます。

フジノは全ての本会議で質問をしますので年4回(年によっては年4回以上)質問をしますが、全ては掲載することができません。

また、文字数に260文字という制限があります。

記事を書くのは、市長へ一般質問を行なった本人がその部分を担当するルールです。

そしてフジノは2018年予算議会でもたくさんの質問を行ないましたから、どの質問を記事として書くか、今回もとても悩みました。

文字数の制限もありますので、絞りに絞って行なった一般質問の中からさらに最もどうしてもお伝えしたい事柄を選んで記事にしました。



フジノの記事は「小児在宅ケア」体制づくりを訴えた質問です

2018年予算議会でフジノが行なった質問の全文はこちらをご覧下さい。

これらの質問の中から記事に選んだのは、医療的ケア児や医療依存度が高いこどもたちの「小児在宅ケア」の体制づくりの必要性を訴えた質問です。

すでにブログでは詳しくお伝えしていますが、改めて全戸配布される『議会だより』で市民のみなさまに知ってほしいと思いました。

フジノの質問の記事「よこすか市議会だより」より

フジノの質問の記事「よこすか市議会だより」より


本会議で行なった質問は、実はとても長いです。

再質問でもこの質問に関連するやりとりに最も長い時間を使いました。

そこで260文字では表現しきれないとても強い想いを知っていただく為に、2018年予算議会・フジノの質問を改めて掲載します。

2018年3月1日・本会議・市長への質問

3.「小児在宅ケア」の仕組みづくりの必要性について

『復活3構想』実現の3つ目の柱『子育て・教育環境の再興』では、障がいのあるこどもへの取り組みも語られ、インクルーシブ教育の推進と支援教育の充実について市長は触れて下さいました。

しかし、障がいのあるこどもたちの中でも最も支援が必要な存在でありながら、これまで光の当たらなかった医療的ケアや医療依存度が高いこどもたち(以下、医療的ケア児)については触れられませんでした。

医療の進歩によってこれまで救えなかったこどもの命が助かるようになり、病気や障がいの為に24時間365日人工呼吸器や胃ろう等を使用し、たんの吸引や経管栄養等の医療的ケアが必要なこどもたちが増えています。

さらに近年、対象となるこどもたちは低年齢化しています。

そして、ご家族の暮らしは大変なご苦労の中にあります。

そこで、医療的ケア児が自宅で暮らしていかれる『小児在宅ケア』の推進について伺いたいと思います。

医療的ケア児の支援体制を質す藤野英明


平成28年5月、児童福祉法が改正されて、新たに第56条の6第2項が次のように追加されました。

「地方公共団体は、人工呼吸器を装着している障害児その他の日常生活を営むために医療を要する状態にある障害児が、その心身の状況に応じた適切な保健、医療、福祉その他の各関連分野の支援を受けられるよう、保健、医療、福祉その他の各関連分野の支援を行う機関との連絡調整を行うための体制の整備に関し必要な措置を講ずるように努めなければならない。」 

この条文によって、これまで日本の障害者の概念・定義に含まれていなかった『医療的ケア児』が初めて法的に位置付けられました。

この改正児童福祉法や診療報酬の改定において医療的ケア児に対する訪問看護が充実するなど、ようやく『小児在宅ケア』に注目が集まってきました。

一方、本市ではこれまでうわまち病院小児医療センターを中核とする取り組みが進められてきました。

さらに、地域において『小児在宅ケア』に取り組む医師・訪問看護・訪問介護・歯科医・薬剤師・リハビリなどが少しずつ増えつつあります。

そこで、今こそ『在宅療養連携会議』のこども版を立ち上げるべきです。

ご高齢の方々を対象とした本市の『在宅療養連携会議』の設置とその取り組みは、『地域包括ケア』の先進事例として全国に知られています。

しかし、残念ながらこの会議は、こどもたちを対象としていません。

かつて高齢者に関わる多職種が顔の見える関係になり、在宅療養に参画する医療・介護・福祉関係者が増えたように、『小児在宅ケア』を支える多職種が集まって、医療的ケア児とご家族が地域で安心して暮らしていかれる仕組みづくりをすべきです。

すでに『神奈川県小児等在宅医療推進会議』の取り組みや、県内でモデル事業に先行して取り組んできた茅ヶ崎・厚木・小田原の知見もあり、本市は今こそ取り組みを始めるべきです。

そこで伺います。

【質問22】
ご家族を筆頭に、『小児在宅ケア』に関わりのある保健、医療、福祉、教育その他各分野の方々と行政の担当各部局をメンバーとした新たな連絡調整の場を作り、定期的かつ継続的に開催していくべきではないでしょうか。

そして、退院支援、生活の場におけるケア、レスパイト、急変時の対応、看取りまで、意見交換や情報共有を行ない、顔の見える関係を作り、地域の課題を抽出し、解決への方策をともに考えていくべきではないでしょうか。


さらに、医療的ケア児の支援に関しては、高齢者福祉・介護保険でいうところのケアマネージャーにあたる存在がおらず、全国的に医療的ケア児に対する関係分野の支援を調整するコーディネーターの養成と配置が喫緊の課題となっています。

そこで伺います。

【質問23】
新年度、本市はコーディネーターの養成と配置の取り組みについてどのようにお考えでしょうか。お答え下さい。

市長の答弁

【答弁22】
次に、小児在宅ケアに関わりのある各分野の方々と行政の担当各部局をメンバーとした新たな連絡調整の場を作り、解決への方策を共に考えて行くべきではないかについです。

医療的ケア児が適切な支援を受けられるよう、おっしゃる通り、保健・医療・障害福祉・保育・教育等の関係機関による協議の場を平成30年度に設置します。

人工呼吸器等の使用や痰の吸引など医療的ケアを必要とする障害児が地域において必要な支援を円滑に受ける為には支援にあたる関係機関の連携が当然として欠かせないというふうに考えています。

お互いに顔の見える関係の中で実効性のある協議が行われるよう協議の場の具体的な運営形態や構成員等について関係機関とできるだけ早くに調整を図っていきたいと思います。


【答弁23】
次に、医療的ケア児に対する関係分野の支援を調整するコーディネーターの養成と配置が喫緊の課題だが本市は来年度はどのように取り組んでいくかについてです。

医療的ケア児の様々な課題に対応する為に相談支援専門員として関連分野の支援を調整するコーディネーターの配置を進めていくべきと考えます。

コーディネーターの養成事業が平成30年度から都道府県及び指定都市を実施主体として位置づけられましたので、県との連携を図りながら市内事業者へのコーディネーターの配置をぜひすすめていきたいと考えます。


(ここから一問一答形式での再質問を掲載します)

フジノの再質問

まず『小児在宅ケア』に関連して、「そもそも医療的ケア児の存在をどうお考えか?」ということを伺いたいと思っております。

何故こんな質問をするかと申しますと、2016年7月に相模原の津久井やまゆり園で19人もの重症心身障がいのある方を含め、多くの方々が殺された事件がありました。

「障がいのある方々は社会にとって要らない存在だ」というような、極めて許しがたい優生思想に基づいた殺人事件でした。

このことについて、「何で横須賀市議会は何も意見を言わないんだ!」というふうに言われて、僕自身も「何故、何も抗う意見表明をしないんだ」というふうに怒られましたが、

今まで自分たちがしてきたこと、市議会、行政、教育委員会、特に市立養護学校が行なってきたことなどをご覧いただければ、横須賀市は重症心身障がいのあるこどもたち、医療的ケアの必要なこどもたちを全力でこれまでも守ってきたし、これからも守っていく姿勢に何ら揺らぎはないと、そういうふうに思っている。

それを「わざわざ表明する必要は無い」と思い、僕はその時は言葉にはしませんでした。

ただ、そのように「言葉にしろ」というふうに求められたので、今回の質問はその意味も含めて行なわせていただきました。

市長のお考えを伺いたいんですが、まず僕自身の考えも言うべきだと思っています。

赤ちゃんができた。

しかし十月十日を待たずに生まれて、低出生体重児で、あるいは極低出生体重児として生まれたり、何らかの疾患や臓器への障がいがあって、出産後、お母さんに抱っこしていただく間も無く、看護師さんに取り上げられて、『NICU』に移す。

そして『医療的ケア』を受けなければならないというおこさんがいて、今後、確実に増えていきます。

何故かというと、初婚年齢が上がりました。

当然、初産の年齢も上がりました。

妊娠における様々なリスクは、残念ながら年齢が上がれば上昇してまいります。

医療依存度が高い赤ちゃんが生まれることもまた必然のことです。

もしかしたらすぐに亡くなってしまうかもしれない。

もしかしたら1年は生きられるかもしれない。

いつまで生きられるか分からない。

それでも親御さんは、1日でも長く生きてくれることを祈って止まないものだというふうに受け止めています。

そして政治・行政は、生きていかれる命を守るのは当たり前のことで、誰もが寿命なんて分からない中で、例え病気や障がいがあって生まれようと、『医療的ケア』が必要だとしても、その命が尽きる時まで生きていかれるように、全力で支援をすること。

そして、自己実現や教育の機会も提供することは、行政・政治の当然の責務だというふうに考えています。

これが僕の信念であり、やまゆり園事件の優生思想に対するアンチテーゼ、僕の想いです。

『医療的ケア』のあるこどもたちが大人になれば、やまゆり園にいたかもしれない。

横須賀の方はたまたまおられなかったということですが、もちろん自分のまちの問題としても受け止めております。

そんな中で、改めて質問をさせていただきます。

まず上地市長、『医療的ケア児』の存在についてどうお考えか、お聞かせ下さい。

上地市長の答弁

これは思想哲学も含めて、宗教も含めてという問題と、政治という問題というのは非常に密接に、難しい問題だと思っているんです。

私は個人的に、どんな方でも、命をいただた方っていうのは救わなければいけないのは、これは人間として、あるいは政治家として当然だというふうに思っています。

それは、DNA論ではありませんが、ここまで生存してきたというのは何らかの意味があって、ホモサピエンスとして存在してきたというのは理由があると思っています。

ですから、それを周りが、周囲が助けるというのは、どんな状態でもこれは当たり前の、これは人間として当然のことだと、まず思っています。

それが、天から与えられた命に対する我々の使命だというふうには感じて、まずそういう考えを持っています。

これは、宗教とか思想を超えて。それを言うとここではいけないので言いませんが。

その上で、政治が何ができるかということは、当然基本として考えなければいけないのは当たり前の話しです。

『医療的ケア児』だけではなくて、様々な障がいを持ったり、様々な貧困、差別、区別を受けてこられた方たちというのは、日本の歴史の中でも、これは長い歴史の中でも居ます。

それがどうやって権利を回復して、社会全体で捉えて何かをしていくということが、もし神様がいるならば、神が与えられた人間に対する試練、それを知らさせしめているのではないかといつも感じています。

ですから、政治の中ではこれは全力を尽くさなきゃいけない。

それは政治家の使命であるというふうに、少なくとも私は感じて生きてきましたし、今も感じるし、これからも生きていきたいというふうに思います。

フジノの再質問

ありがとうございます。

まさに「やまゆり園事件について本市のメッセージをお聞きしたい」と言っておられた方にも、政治・行政のメッセージは確かに届いたと思います。

天命というお言葉をいただきましたが、僕もまさに全く同じ想いでおります。

今は『信念』の部分について伺いましたが、『具体的な施策』の部分についてもう少し伺いたいと思います。

『子ども版在宅療養連携会議』という仮称で僕は呼びましたが、市長は「平成30年度中には設置をしていきたい」というふうにご答弁をいただきました。

重ねてのご提案になるんですが、「ぜひご家族を入れていただきたい」というふうにご提案します。

何故ならば、『在宅療養連携会議』というのは『サービスの提供者側』しか入っていないんです。

でも『医療的ケア児』のケアをしておられるのはプロの方々だけでは無くて、ほとんどご家族が24時間つきっきりになっていて、親であると同時に、保護者であると同時に、ケアの担い手でもある。

その方々のご意見を受けられる場、そういう場ができるのであればご家族は必ず入るべきだというふうに考えているんですが、ご検討いただけるでしょうか。

上地市長の答弁

ぜひ、おっしゃる通り検討していきたいというふうに思います。

フジノの再質問

続いて、『グリーフケア』『ビリーブメントケア』、ちょっと耳慣れない言葉で恐縮なんですが、の行政による取組みの強化について伺います。

生まれてすぐに亡くなってしまう『医療的ケア児』もいらっしゃいます。

残念ながら、全力を尽くしても1週間で亡くなる命もあれば、小児がんに7歳でなって半年で亡くなってしまうような方もおられる。

今は、この地域での体制の中で『協議会』をつくっていただく。

その中に「看取りについても入れてほしい」というふうに申し上げました。

生まれてすぐにこどもさんを亡くしてしまったお母さん・お父さん・保護者の方々のために、『天使ママの会』という民間の組織があるんですけれども、横須賀市も協力をして広報をしてくれていますが、年4回しか、やっぱり集まれない。

お母さん方・お父さん方、悲嘆の中に、悲しみに中におられて、自らも当事者として、ピア仲間・当事者仲間を支えようとしている。

これはやっぱりとってもご負担だと思うんです。

『グリーフケア』『ビリーブメントケア』と専門用語で言うんですが、この全く足りていない現状を支えていくのは、行政の一定の取組みが必要ではないかというふうに考えています。

かつて自殺対策に取り組んだ時、自死遺族の方々も語り合う場がありませんでした。

こどもが亡くなった。しかもなかなか他の多くのこどもたちとは違う状況の中で亡くなった。

そういった想いを語り合える場が必要だと思っているんです。

もちろん『天使ママの会』の活動も素晴らしいのですが、行政としても何らかの取り組みを行なうべきではないかと思うのですが、ご検討いただけないでしょうか。

上地市長の答弁

藤野議員はいつも人間の尊厳というところで、様々な場面でそういうところで活躍されていることはよく理解していますし、すごく大切なことだというふうに思っています。

ぜひ検討させていただきたい。

いろんな人生があって、いろんな方がいろんなもので苦しんでいるところを、どこまで行政がフォローするか。これはやっぱり永遠の課題だと思うんですね。

時代によって、いろんな不幸が生まれるし、差別が生まれるし、それをどうやって工夫していくかというのも、ひとつの人間の叡智というのかな、人類の叡智。

大仰な言い方かも分かりませんが、それに取り組んでいかなきゃいけないのは当然、民主主義の体幹だと思うんですね。

ですから、その辺は私も同じような視点で考えておりますので、ぜひ検討をさせて下さい。今はそういうふうにしか言えませんが。

フジノの再質問

行政がどこまで関わるべきか。

当然、社会資源、人的資源、財政的資源を考えねばならないんですが、先ほども申し上げた通りで、『医療的ケア児』の数はこれから上昇していきます。

そして、残念ながら亡くなるこどもの数も当然増えていく。

しかも絶対数で見ると少ない。

その中で、これから行政が対応するニーズは確実にあると思いますので、ご検討いただけるということですので、ぜひお願いしたいと思います。

『小児自宅ケア』に関連して、1点だけ知っていただきたいことがあります。

教育福祉常任委員会、昨年12月4日に行なった健康部との質疑で『PICU』をうわまち病院に新設するという議論を行ないました。

この件について報告など受けておられるでしょうか。

上地市長の答弁

『PICU』については聞いていないです。

フジノの再質問

実はぜひ知っていただきたいこと、『小児在宅ケア』に関連してぜひ知っていただきたいことなんです。

先日報道されましたが、我が国の『新生児の死亡率の低さ』は世界トップです。

しかし、『生まれた後の1歳〜4歳の小児の死亡率』は先進国の中ではアメリカに続いてワースト2位なんです。

『1歳〜4歳の死亡率』はワースト2位が日本です。

その原因として『PICU』、『ICU』の子ども版、『小児集中治療室』の整備不足があります。

全国的に『NICU』は増えてきました。

横須賀にも共済病院・うわまち病院にもあります。

しかし『PICU』は全国に40か所しか無く、24時間体制で救急受入れを行なっているのは10か所しかない。

これがもう「1歳から4歳の死亡率の高さの背景にある」とはっきり言われているんですね。

そのような現状がある中で、うわまち病院の指定管理者の選考の為の審査会で、うわまち病院を担いたいと応募をしてくれた地域医療振興協会は「『PICU』を作りたい」とプレゼンテーション資料に載せてきたんですね。

当然、僕としては『小児在宅ケア』に資するものですので、そして「ぜひ設置をして欲しい」という想いもあって、上地市長にも質疑をさせていただいた「うわまち病院がもしあの場所で建てかえをするなら、道路を拡幅して欲しい」と。救急車が一刻も早く入って欲しい。

そういうような想いもあってあの質疑をしたんですが、実際に『PICU』の整備のスケジュールなどを部局にお聞きしたところ、「あくまでプレゼンテーションで出された資料であって、話はあったが具体的なスケジュールは何も詰めてない」というお話だったんです。

でも、プレゼンテーションというのは指定管理者を選ぶ為のものであって、審査委員会の方は『PICU』を作るんだという想いもあって得点を投じているはずなんです。

ですから、別の答弁では「建てかえによる物理的な環境をクリアせねばならない。これから具体的に検討させていただきたい」と答弁があって、一定の理解はしたんですが、こうした議論があったこと。

そしてこれは『小児在宅ケア』のために大きく資するものであるので、健康部、そして地域医療振興協会とともに、こどもたちの命をより守れる病院になっていただくように議論をぜひ進めたいというというふうに指示をしていただけないでしょうか。

上地市長の答弁

その話を初めて聞いたんで、ちょっと内容を調査して、いろんな視点からちょっと検討をしてみたいというふうに思います。

フジノの再質問

ありがとうございます。

以上が本会議での質疑応答の引用でした。

つまり、記事には載せられなかった再質問では、こんなに新たな問題提起質疑を行なっていた訳です。

  • そもそも『医療的ケア』の必要があるこどもたちや医療依存度の高いこどもたちの存在をどう捉えているか

  • 重い障がいのある人は生きていてはならないといった『やまゆり園事件の加害者のような優生思想』に対して、横須賀はどのように対抗していくか

  • 『子ども版在宅療養連携会議』のメンバーには必ず家族をいれるべき必要性

  • 流産・死産・幼いこどもを亡くした天使ママ・天使パパ・遺族に対する『グリーフケア』『ビリーブメントケア』が全く足りていない現状を変える為に行政が取り組みを行なう必要性

  • 横須賀のこどもたちの命を守る為に、うわまち病院への『PICU』設置を推進する必要性

フジノは様々な観点から命に関わる大切な質問を行ないました。

そのほぼ全てに対して、上地市長はフジノと同じ考えを示してくれました(『PICU』に関しては議論の報告を受けていなかったので答弁できず)。

市長への質問というのは、1問目の原稿は議会側は渡しています。

それはしっかりとした答弁を作ってもらう為です。

しかし、再質問は全くのシナリオなしです。

上地市長とフジノの、本音のぶつかりあいです。

そこで上地市長は、重い障がいのあるこどもたちを守り育んでいくことは政治家の天命だとお答えになった。

優生思想は許されるべきではないとお答えになった。

『子ども版在宅療養連携会議』のメンバーには必ず家族を入れると答えて下さった。

流産・死産・幼いこどもたちを亡くした天使ママ・天使パパ・遺族の為に、現在は全く足りていない『グリーフケア』『ビリーブメントケア』に行政が取り組んでいく、と答えて下さった。

まさにフジノの目指す方向と上地市長の方向は同じです。

260文字の記事には載せられなかった、こうした上地市長とフジノの魂のぶつかりあいもぜひ知って下さいね。



医療的ケア児や医療依存度が高いこどもたちの「小児在宅ケア」の仕組みづくりの必要性/市長に行なう質問の発言通告書を紹介します(その3)2018年予算議会

前の記事から続いています)

3 「小児在宅ケア」の仕組みづくりの必要性について

施政方針では「子育て・教育環境の再興」として妊娠・出産・子育てに関する多様な取り組みが語られたが、子どもたちの中でも最も支援が必要な存在である医療的ケアや医療依存度が高いサポートが必要な子どもたち(医療的ケア児)について取り上げられなかった。

日常生活を送るために24時間365日の医療が必要な医療的ケア児、その御家族を支える体制づくりが必要だが、本市においても地域の医療、看護、福祉など多職種において少しずつ増えてきた。

今こそ「在宅療養連携会議」の子ども版を立ち上げて、多職種を顔の見える関係とし、「小児在宅ケア」に参画する人々をふやすための仕組みづくりが必要だ。

(1) 御家族を初め、「小児在宅ケア」に関わりのある保健、医療、福祉、教育その他各分野の方々と行政の担当各部局をメンバーとした新たな連絡調整の場を作り、定期的かつ継続的に開催すべきではないか。

そして、退院支援、生活の場におけるケア、レスパイト、急変時の対応、看取りまで顔の見える関係を作り、地域の課題を抽出し、意見交換や情報共有を行い、解決への方策をともに考えていくべきではないか。

(2) 医療的ケア児に対する関係分野の支援を調整するコーディネーターの養成と配置が喫緊の課題だが、本市は来年度どのように取り組んでいくのか。

フジノにとって、『医療的ケア』は父が12年間受けていたこともあり、本当に大切なテーマです。

医療的ケアの必要なご高齢の方々が市内の特別養護老人ホームで暮らしていかれる体制づくりをはじめ、様々な提案を行なってきました(最近ではこんな質疑もしました)。

父は60代で脳梗塞から医療的ケアが必要になりましたが、現在の日本ではいろいろな理由から生まれてすぐに医療的ケアが必要だったり、医療依存度が高いこどもたちが増えています。

医療的ケアの必要なこどもたち、医療依存度が高いこどもたちを守ることは、フジノの使命だと考えています。

これまでも本会議・委員会を問わず質疑を重ねてきましたが、昨年から今まで以上に強く取り組みを進めてきました(こんな質疑も行ないました)。

今年はさらに取り組みを進めていきます!

発言通告書は以上です。

フジノの質問は、3月1日に行ないます。



「横須賀の赤ひげ」野村良彦先生が「日本の赤ひげ」に選ばれました/日本医師会赤ひげ大賞を受賞!

野村良彦先生が「日本赤ひげ大賞」を受賞

本日、日本医師会の『日本医師会赤ひげ大賞』がプレスリリースされました。

今回5名の受賞者が発表されたのですが、その1人に野村良彦先生(野村内科クリニック)が選ばれました。

我らが「横須賀の赤ひげ」として知られる野村良彦先生が、「日本の赤ひげ」に選ばれたのです。

■ 神奈川県 野村良彦先生(67才)

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三浦半島で最寄りの駅まで3kmという交通が不便な地域で開業し、外来診療から在宅診療まで「かかりつけ医」として幅広く患者のニーズに応え続けている医師。

在宅医療では、多岐にわたる疾病や障害の方1,000名余りを担当され、500 名以上を看取っている。

また、市民活動として、がん患者を対象とした「がんなんでも相談」等を実施するなど、地域医療に多大な貢献をしている。

(プレスリリースの受賞者紹介より)

素晴らしい快挙です!

本市の『在宅療養連携会議』の中心メンバーでもある野村先生のご活躍が、さらに全国的に評価されたことは誇らしい限りです。

野村先生、おめでとうございます。

医師会赤ひげ大賞とは

過疎のまちでの医療や、障がいのある方や高齢の方々への医療、地域医療などに『特に貢献した医師』に送られる本賞。

詳しい内容は、以下の通りです。

「日本医師会 赤ひげ大賞」について

「日本医師会 赤ひげ大賞」は、公益社団法人日本医師会と産経新聞社が主催となり「地域の医療現場で長年にわたり、健康を中心に地域住民の生活を支えている医師にスポットを当てて顕彰すること」を目的として、ジャパンワクチン株式会社の特別協賛、厚生労働省、フジテレビジョン、BSフジの後援の下、平成24 年に創設したものである。

  1. 対象者
    日本医師会の会員及び都道府県医師会の会員で現役の医師。ただし、現職の都道府県医師会役員は除く。原則として、70歳未満の方を優先。
  2. 推薦方法
    各都道府県医師会長が1名を推薦
  3. 推薦基準
    • 過疎の医療現場、特にへき地や辺地、離島などで、住民を支えている医師
    • 障がいをもった方や高齢者が安心して暮らせるような活動を行っている医師
    • 地域における学校保健活動、公衆衛生活動を通じ、特段に地域住民の健康管理を推進している医師
    • 医療環境整備や社会活動を通じてまちづくりへ貢献している医師
  4. 選考委員
    羽毛田信吾(昭和館館長、宮内庁参与)
    向井 千秋(宇宙航空研究開発機構特任参与)
    山田 邦子(タレント)
    小林 光恵(作家)
    原 德壽(厚生労働省医政局長)
    外山 衆司(産経新聞社専務取締役)
    河合 雅司(産経新聞社論説委員)
    他日医役員等
  5. 表彰式・レセプション
    3月28日(金)帝国ホテル
    表彰式:午後5時 30 分~ 光の間
    レセプション:午後7時~ 孔雀の間・西

三方よし研究会の小鳥輝男先生も受賞!

実は、フジノにとってはうれしいことがもう1つありました。

5名の受賞者の中にもう1人、お世話になった方がいらっしゃいます。

小鳥輝男先生です。

わが国の在宅療養・地域包括ケアのリーダーのおひとりで、小鳥輝男先生らが主催する『三方よし研究会』の取り組みを学びたくて、昨年フジノは大学院を聴講したほどなのです。

■滋賀県 小鳥 輝男(オドリ テルオ)先生(68歳)

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滋賀県東近江市において地域医療における「医療機関」「患者」「地域」の良好な関係を実現させるため、医師、看護師、薬剤師、理学療法士、歯科衛生士、健保職員等、立場の違う医療従事者が毎月集う、「三方よし
研究会」を設立。

患者さんにとって最善の方法を模索するためのコミュニケーションを実現している。

小鳥先生、本当におめでとうございます!

全国から注目されている取り組みの成果を、市民のみなさまに実感してもらえるように/「在宅療養連携会議」(第4回)へ

在宅療養・地域包括ケアの実現に向けた、2013年度の取り組みの実績

今夜は、逸見のウェルシティにて『在宅療養連携会議』が開催されました。

5月7月10月に続いて、2013年度の第4回目です。

会場にて(フジノ、目をつむっています)

会場にて(フジノ、目をつむっています)


2013年度の最終回にあたるので、1年間の取り組みの『実績報告』が行なわれました。

2013年4月〜2014年1月末までに実施済

【市民向けの啓発】

【人材の育成】

  • 介護職の為の在宅療養セミナ一
  •  ケアマネージャー向け:3回
     ホームヘルパー向け:3回

【ネットワークづくり】

  • 多職種合同研修会

     ひとり暮らし高齢者の在宅療養をテーマに、25グループに分かれて、模擬カンファレンスを実施。

     参加者172名(居宅介護支援、訪問看護、訪問介護、病院、診療所、薬局、地域包括支援センター、搬送サービス、デイサービス、老健、特養、その他)。

【システムの構築】

  • 退院調整の為のチェックリスト(試行版)の活用
  • 市内4つのブロック拠点の設置
       

    1. 北:ヨゼフ病院
    2.  

    3. 中央:衣笠病院
    4.  

    5. 東:浦賀病院
    6.  

    7. 西南:市民病院

    20140218image

県から補助をもらって行なう事業が多いのですが、特に今年度は県の補助決定スケジュールが大幅に遅れてしまいました。

その為、2013年度の事業には、まだ取り組みが行なわれていない事業もあります。

3月いっぱいかけて、多くの事業が実施されます。

2014年2月〜3月末に実施予定

【市民向け】

  • 市民便利帳に「在宅医(在宅医療を実施している医療機関)」を掲載

【人材の育成】

  • 病院医療職の為の在宅医療セミナー

    市民病院・うわまち病院・共済病院の3ヶ所で在宅療養出前セミナーを実施予定

  • 医師の為の在宅医療セミナー
  • 在宅医療推進の為の地域における多職種連携研修会

残り1ヶ月半もしっかりと取り組みを進めて、2014年度につなげたいです。

横須賀は全国から注目されるようになりました

それにしても、本当に充実した1年間でした。

あまりにも濃い取り組みを立て続けに行なってきたので、もう5年くらい経ったような気持ちがしています。振り返ると「実際はまだ1年間しか経っていないのか」と我ながら驚きです。

横須賀では、この2年ほど、本当に全国に誇る取り組みが行なわれてきました。

これまでの横須賀市の取り組み(2013年10月・厚生労働省での人材育成研修資料より)

これまでの横須賀市の取り組み(2013年10月・厚生労働省での人材育成研修資料より)


実際、地域医療の分野からだけではなく、介護・福祉の分野から、さらには一般のマスメディアからも注目されるようになりました。

まさに横須賀の取り組みは、全国のモデルケースになりつつあります。

フジノが初めて問題意識をもって関わり始めた数年前には、全国を見ても、20年以上もの長年にわたる取り組みを実践してきた地域が数カ所あるだけでした。

そうした地域は、産業の転換によって早くから過疎と高齢化が一気に進んだり(尾道市など)、巨大なニュータウンでの団地の老朽化に直面していたり(千葉県柏市豊四季台・横浜市公田町団地など)、という地域特有の課題に早くから直面していました。

かたや横須賀市は、そうした課題を持つ地域とは異なります。

高齢化率が急激にアップしていることを除けば、むしろ、全国的に見て『よくあるふつうのまち』でした。

そういう『よくあるふつうのまち』は、2025年問題の深刻さにはまだ向き合わないところがほとんどです。

それにもかかわらず、横須賀は『在宅療養・地域包括ケア』の実現に向けて、この数年間で一気に取り組んできたのです。

だからこそ、厚生労働省をはじめ、全国から注目されているのだとフジノは自覚しています。

「横須賀のように取り組めば、なんとか2025年問題を乗り越えられるかもしれない」

「横須賀をお手本に頑張れば、地域包括ケアを自分たちのまちでも実現できるかもしれない」

と多くのまちが感じているのだと思います。

まだまだ頑張らねばいけないことがたくさんある

ただ、横須賀にもまだまだ足りないことがたくさんあります。

その1つが、『見守りなどのサービス付きの高齢者向けの住まいが足りていないこと』です。

もう1つが、『横須賀の取り組みのすごさが、市民のみなさまには全く行き届いていないこと』です。

いくら全国から注目されている取り組みであっても、それは医療・介護・福祉の専門家と政治・行政の世界のお話なのです。

このまちに暮らしているほとんどのみなさまに、その成果がこころの奥までは全く届いていないと感じています。

生きること・老いていくこと・死ぬことへの想い、病気や障がいに対する感じ方、在宅での療養・在宅での看取りなど、市民のみなさまの想いにまでは、届いていません。

政策としてこのまちが進むべき方向は、正しいです。

次は、その政策の成果を、市民のみなさまのこころにまでしっかりと浸透していくことを目指すべきです。

つまり、実感してもらえるように取り組みを進めていくのです。

まだまだ頑張らなければいけない。

医療・介護・福祉・政治・行政のみなさん、これからも一緒に取り組みを進めていきましょうね。

ここまではバッチリです。

ここから先も、頑張っていきましょうね。

市内を4つの「在宅医療ブロック会議」で区割りする案に決定/「在宅療養連携会議」(第3回)へ

「在宅療養連携会議」が開催されました

今夜は7時から、逸見の保健所で『在宅療養連携会議』が開催されました。

会場にて

会場にて


5月7月に続いて、今日で第3回目となります。

今年度最重視の「在宅医療ブロック会議」

フジノにとって、今夜の最大のテーマは、『在宅医療ブロック会議』です。

市の地域医療推進課にとっても、『在宅医療ブロック会議』は2013年度最も重視している事業なのです。

下に、今年の予算議会での委員会質疑を引用してみますね。

【2013年3月5日・予算決算常任委員会教育福祉分科会での質疑】

フジノの質問

『地域医療連携推進事業』について数点伺います。

この事業は高い意義があると思いますが、2025年、2050年に向けて『医療と福祉の連携・統合』を進めていかねばなりません。

そんな中で、平成25年度の目標、どの程度までどこまで進めていくのか。

2013年度当初予算説明資料・健康部分より

2013年度当初予算説明資料・健康部分より


横須賀市・チーム衣笠(衣笠病院グループ)・かもめ広場(市医師会)、それぞれ連携して目指していくべき目標があると思うのです。

平成25年度についてはどういったところまでを目標としていくのか、まずお答えいただきたいと思います。

地域医療推進課長の答弁

平成25年度に予定している事業の中で、一番重視しているのは『在宅医療ブロック会議』になります。

それぞれの地区ごとに、どういうところに行けば在宅医療に対応できる医師がいて、その医師を中心にどういったチーム、それを支える看護師とかケアマネジャー、ヘルパー、そういった方がいるかというところが重要かと思っております。

来年度はこの『在宅療養ブロック会議』を通じて、それぞれのブロックごとに固定的なことでなくてもいいのですが、ドクターを核にチームができるといった方向性が見つけていければいいかと思っております。

フジノの質問

地域ごとで具体的なチームの構成と実際の連携を推進していく、ということだと伺いました。

まず、こちらは組織面、連携する側の動きだと思うのですが、それぞれの地域の方々が連携した形で医療・福祉を受ける側の方々への理解や周知というのも同時に進めていくのでしょうか。

地域医療推進課長の答弁

これも行く行くのイメージ、来年度は難しいかもわかりませんが、一般の市民の方の相談の窓口的な所を、これは市が直営がいいのか、医師会がいいのか、あるいはほかの事業者がいいのかわかりませんが、そういったことを決めて、相談に行くとブロックごとにあるチームを紹介してくれて、受け入れがスムーズにいくというところを目指したいと考えております。

(質疑応答の引用は、ここまで)

このように、今年度とても重視されているのが『地域医療ブロック会議』なのですね。

市内4ブロック案に決まりました

3月の予算議会での説明資料には、市内を3ブロックに分割する案が記されていました。

『在宅療養連携会議』ではこのテーマを集中的に議論する『在宅医療ブロック会議検討委員会』が設置されて、3分割案、4分割案、5分割案など検討が進められてきました。

こうして今夜の全体会議で正式に決定したのは、市内を4つのブロック会議に分割する案でした。

決定した4ブロック会議の区割り

決定した4ブロック会議の区割り・フジノ作成


横須賀市医師会の班分けと同じ区分となりました。

区割りのだいたいのイメージを地図にしてみました。

4ブロック会議の区割りイメージ図(フジノ作成)

4ブロック会議の区割りイメージ図(フジノ作成)


今後は、ブロック会議ごとに以下の取り組みを進めていくことを目指していきます。

  1. ブロック地域内で、在宅療養ができる診療所を増やしていく
  2. ブロック地域内の診療所と病院の連携を進めていく
  3. ブロック地域内の多職種の連携を深めていく

この区割りは、決して固定されたものではありません。

もちろん市民のみなさまが他のブロックの病院・診療所を受診することは全く問題ありません。

ブロック内の病院・診療所が他のブロックと連携することもむしろ必要になると思います。

地域包括ケア・在宅療養の一刻も早い実現の為に

今夜は、うれしいことが2つありました。

第1に、朝日新聞横浜総局から取材に来て下さいました。

第2に、傍聴者がフジノだけではありませんでした。市内の病院で勤務しておられるMSWの方が傍聴に来て下さいました。

どちらもフジノにとっては大変うれしいことでした。

『地域包括ケア・在宅療養』実現の重要性の高さにも関わらず、それが広く世間一般には全く浸透していません。

市民のみなさまだけでなく、医療・福祉の従事者のみなさまにも浸透しているとはいえません。

しかし、2025年に向けて、残された時間はあまりありません。

とにかくこの問題を広く周知していくとともに、同じ問題意識を共有できている方々と手をつないで輪を広げていくことが大切です。

ブロック会議の区割りも決まったので、より実践的な取り組みが進めていかれることになると思います。

今後も取り組みについてはどんどん情報を発信していきますので、どうか市民のみなさまには自らのことと感じていただけるようご協力をお願いします!

国は「地域包括ケア実現に向けた第6期介護保険事業計画」と位置づけ/医療と福祉の連携・統合を進める「在宅療養連携会議」へ

第6期介護保険事業計画の策定準備等に係る担当者会議へ

今日は東京・霞ヶ関へ。

厚生労働省で、フジノは午後から夕方までずっと会議を傍聴してきました。

厚生労働省の講堂にて

厚生労働省の講堂にて


全国の地方自治体の介護保険を担当している課長を集めて開かれた、『第6期介護保険事業計画を策定する為の準備に関する会議』です。

介護保険を担当している全国の地方自治体の課長を集めた開催された会議

介護保険を担当している全国の地方自治体の課長を集めた開催された会議


『第6期』は『地域包括ケア計画』と位置づけられていく予定です。

介護保険の事業計画と年次(フジノ作成)

介護保険の事業計画と年次(フジノ作成)


『介護保険』の仕組みを活かして、誰もが住み慣れた地域で暮らし続けられる為に『地域包括ケア』を実現することは、フジノの使命です。

しかし、財政とのかねあいもあって、横須賀市での『第6期』の計画づくりも、夢のような計画にはできないでしょう。

それでもフジノはしっかりと言うべきことは言い、すでに到来している少子超高齢・多死社会においても、生きていくことに『希望』を感じられるように取り組んでいきます。

政治家に転職した時には、まさかここまで高齢者福祉にのめりこむとは思いませんでした。

中でも『介護保険制度』はフジノのライフワークの1つだと感じるようにさえ、なりました。

わが国における『介護』を、『家族』の義務ではなく『社会』みんなの責任に、社会制度と法律によって変えたのです。

このことは、世界に誇るべき『政治の成果』だとフジノは考えています。

そんな政治行政の先輩方が「生み出した」制度を、フジノたちの世代が「しっかりと育てていかねばならないのだ」と責任を日々痛感しています。



「在宅療養連携会議(第2回)」が開催されました

それが終わると、東京・霞ヶ関から大急ぎで横須賀に戻り、逸見へと向かいました。

京急の逸見駅

京急の逸見駅


保健所を会場に開催された『在宅療養連携会議』を傍聴しました。

在宅療養連携会議・全体会議の会場にて

在宅療養連携会議・全体会議の会場にて


これは『医療と福祉の連携・統合』の実現を目指して、横須賀市が開催している会議です。

『専門部会』での成果を報告する為の『全体会議』なのですが、2013年度としては第2回目の開催です。



全ては「地域包括ケア」を実現してこのまちに暮らすみなさまの為に

会議が終わった後、会長である千場純先生(横須賀市医師会・副会長)と初めてじっくりと意見交換をさせて頂きました。

『在宅療養連携会議』メンバーの方々とは、ふだんからメーリングリストによって意見交換をさせて頂いています。

でも、みなさんが横須賀の保健医療福祉の中心メンバーで本当にお忙しい方々なので、じかにお会いしてお話する機会が実は初めてでした。

京急逸見駅から電車で帰りました

京急逸見駅から電車で帰りました


フジノは今年も週2回、大学院で『地域包括ケア』『在宅療養』について聴講しています。

その大学院の教授の多くが、国の審議会メンバーにとても多く入っています(だからこそ聴講しているのですね)。

講義を通して語られる、最新の国の動向をとにかく早くキャッチしていくようにフジノは努力をしています。

そうしたフジノの活動を、ブログなどを通じて千場先生も関心を持って下さっていることを知りました。

とても驚き、かつ、とてもうれしく感じました。

午後ずっと厚生労働省で会議を傍聴していたのも、大学院での聴講と同じ目的です。

これからも、あらゆる形で国の情報を捉えて、横須賀の為に現場で役立つ取り組みをしっかりと努力していきたいです。

とても忙しく、そしてとても疲れきっているのですが、充実した1日でした。

今夜は疲労困憊ですので、報告はここまで。



ついに「在宅療養連携会議」が「傍聴可能」になりました

「在宅療養連携会議」、ついに公開が実現!

『医療と福祉の連携・統合』の実現を目指して、横須賀市が開催してきた『在宅療養連携会議』

第1回は今から2年前(2011年5月)に開かれました。

第1回は2011年5月に開催されました。会の名前もまだ仮称でした。

第1回は2011年5月に開催されました。会の名前もまだ仮称でした。


先日開かれた『在宅療養連携拡大会議』の取り組みも、この場での議論によって企画・立案されて実施されてきました。

横須賀の在宅療養・地域包括ケアを実現する為の、エンジンとしての重要な存在がこの『在宅療養連携会議』です。

けれども実は、他の審議会とは異なり、この『在宅療養連携会議』は市民のみなさまが傍聴できませんでした。

スタートする前から、

「他の審議会と同じように誰でも傍聴できるようにすべきだ」

と、フジノは公開を求めてきました。

傍聴ができる/できない、なんて大した事ではないとあなたは思うかもしれません。

でも、2025年を目前にして、官民一体となって全速力で「在宅療養・地域包括ケア」を実現しなければなりません。

その為には専門家だけの議論ではなく、広く市民のみなさまが参加できるように開かれた場でなければなりません。

これは、ささやかだけどものすごく大切なことなのです。

それから2年間もかかってしまいましたが、ようやくフジノの提案が実現しました。

ついに今日から『公開』されることになりました。

2年間求めてきた「在宅療養連携会議の公開」が実現しました

2年間求めてきた「在宅療養連携会議の公開」が実現しました


その記念すべき公開で初開催された『在宅療養連携会議』を、フジノは傍聴してきました。

約20名の委員のみなさまは、市内の医療と福祉の関係者の方々です。

連日の激務の合間を縫って、こうして地域療養・地域包括ケアの実現に向けて議論を行なってくれています。

21時過ぎまで保健所で在宅療養連携会議で議論が行なわれました

21時過ぎまで保健所で在宅療養連携会議で議論が行なわれました


ご本人ご家族の声、医療・福祉に携わる関係者の声、しっかりと耳を傾けていきます。

医療・福祉に関わる国と県の審議会もしっかりと追い続けていきます。

そして政治家という立場から、フジノはより良いシステムを作る為の提案を続けていきます。

全ては、誰もが住み慣れた地域や長年暮らし続けてきたわが家で、人生の最期の瞬間まで、安心して医療と福祉を受けられる為です。

予算委員会スタート、健康部の予算案を審査しました/うわまち病院で精神科を再開!

予算委員会スタート/「健康部」の予算案への質疑でした

今日からついに2012年度の予算委員会がスタートしました。

フジノが所属する『教育福祉分科会』では、大きく下の3つについて審議していきます。

  1. 一般会計のうち
     (1)健康部
     (2)福祉部
     (3)こども育成部
     (4)教育委員会
  2. 特別会計
     (1)病院事業(市民病院・うわまち病院)
     (2)国民健康保険
     (3)介護保険
     (4)後期高齢者医療
     (5)母子寡婦福祉資金貸付
  3. 予算に関係する議案

今日の審議は『健康部』の予算と関連する議案についてでした。

フジノが行なった質疑は次の通りです。



1.地域医療連携事業

(1)『在宅療養連携会議』の成果を県と連携して取り組むべき

(2)事業化できる取り組みは年度途中でも実施していくべき

(3)『在宅療養講演会』の新年度の取り組みの方向性について

(4)多忙な医療職・福祉職らを対象にした『多職種合同勉強会』にいかにして参加を促す仕組みを作るのか

(5)『看護師離職防止研修』についても同様にいかにして研修への参加を促す仕組みを作っていくのか

議案説明資料より

議案説明資料より



2.精神保健福祉対策事業

(1)自殺未遂者支援を行なう『生きる支援相談員』の役割と毎日の業務の在り方について

(2)社会生活技能訓練への職員参加負担金について

(3)『認知行動療法』普及への新年度の取り組みについて

(4)『認知行動療法』の一類型である『当事者研究』の導入について

(5)本年度は応募ゼロであった『こころの健康づくり電話委託事業』の相談員をいかにして増加させるか

議案説明資料より

議案説明資料より



3.骨髄提供希望者登録推進事業

(1)骨髄バンクドナー登録の『定日受付』の過去の実績ゼロの現状をいかにして改善するか

(2)『骨髄移植』という言葉からくるイメージと実際の姿との乖離を埋める取り組みが必要ではないか

議案説明資料より

議案説明資料より



4.病院事業・市立うわまち病院の精神科が再スタート

(1)うわまち病院では今年1月から医師確保が叶って精神科を再スタートすることができたが、現在はどのような勤務形態か。将来的にはどのような位置づけを目指すのか。

(2)『総合病院における精神科』の持つ役割を重視して、入院患者のメンタルケア・緩和ケアへの取り組みをはじめとして、身体疾患を合併する精神疾患のある方々の救急受け入れなどに重点的に取り組むべき



5.議案「いのちの基金」の新設

(1)新設する『いのちの基金』への寄附金額が当初予算見込みを上回った場合に、対象事業(例えば不育症治療への補助)の人数や補助金額を増やせる仕組みを作れば、必ず寄附はたくさん集めることができる。こうした制度の柔軟な運用を行うべきではないか。

議案説明資料より

議案説明資料より



6.議案『子宮頸がん検診』へ検診の正式名称を変更

(1)検診名称を正確に『子宮頸がん検診』へ変更したことはより受診しやすくなる工夫として評価する。さらに、受診率を向上させる為に20代をターゲットにした広報の工夫を行うべきで例えば『新成人のつどい』とタイアップするなど取り組むべきではないか。

議案説明資料より

議案説明資料より


これまでは『子宮がん検診』という名前でした。

『子宮がん』とひとくくりにされがちですが、子宮がんには『体がん』と『頸がん』という全く異なる性質の2種類があります。

そこで今回、正式に『子宮頸がん』の検診なのだとハッキリと名前も変えることにしました。

名前の分かりやすさは単純なことに見えますが、実は人の行動に与える影響はとても大きいので、政策としてフジノはとても大切にしています。



総合病院に「精神科」が存在する重要性

どの質問もフジノにとって、ふだんから政策として大切にしていることばかりですが

その中でも今日特に重視したのは『うわまち病院の精神科が再スタートしたこと』に関しての質問です。

うわまち病院は、精神科医を医局にひきあげてしまった為に、長期間にわたって精神科を閉鎖していました。

この再開をフジノは何年間もずっと提案し続けてきました。

全国的に見ても、総合病院(いろいろな科があって入院もできる)の精神科が医師不足でどんどん閉鎖に追い込まれている現状があります。

まさに危機なのです。

それがついに2012年1月から精神科医(非常勤)を確保できて再スタートが実現しました!

ただ、これだけ多くのメンタルクリニックが開業している中で、単にそれらと同じような外来を行なっていては意味がありません。

他科も入院できる総合病院の中に精神科がある意味を強く打ち出していかなければなりません。

それは、身体疾患を合併した精神疾患のある方々が救急搬送されてもなかなか受け入れてもらえない全国的な現状に対して

精神科がある総合病院の救急では、必ず受け入れを行えるようにしていく。

こうした取り組みを行なってこそ、市民のみなさまに求められている医療が実現できるのです。

あまりにも世間には知られていないとても地味で地道な取り組みですが、いのちを守るために絶対に必要な取り組みです。

こうした問題にフジノはしっかりと向き合っていきます。

予算委員会の質疑だけでは時間が足りなくて、問題意識があっても提案しきれないことばかりです。

委員会が終わって議会シーズンが終わっても日常的にどんどん関係部局を訪れて直接に意見を述べていきます。



時間が足りず延会へ

さて、朝9時スタートに1時間早まった新しい予算委員会ですが、それでも時間は足りなくて、予定通りには終わらずに延会となりました。

次回の予算委員会(教育福祉分科会)は来週6日(火)です。

『福祉部』の審議の続きと『こども育成部』関連の予算についての予定です。