ようやく再開された子宮頸がんワクチンの副反応問題の議論/第15回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会へ

子宮頸がんワクチンをメインテーマにようやく「副反応検討部会」が開催されました

今日の午後は、『戦争法案』を参議院の特別委員会で与党が強行採決する様子に目を奪われていました。

民主主義国家だとは信じられないやり方に、情けなくてたまらなくなりました。

その後も参議院本会議がすぐに開催されるのではないかと不安に感じながらも、フジノは東京へ向かいました。

第15回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会の会場にて

第15回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会の会場にて


約1年ぶりにメインテーマが『子宮頸がん予防ワクチン』に設定された、『厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会』の『副反応検討部会』を傍聴する為です。

議事次第より

議事次第より


今日、厚生労働省が発表した資料のうち、まずこちらだけ報告いたします。

副反応追跡調査の結果

  • 子宮頸がんワクチンの販売開始から2014年11月までに接種した人は、約338万人。

  • 338万人のうち、『副反応の疑い』の報告があったのは2,584人

  • 発症した日や症状に変化があったことが把握できたのは、1,739人。

  • 発症から7日以内に回復した方は、1,297人。

  • 発症から7日を超えて症状が継続した方のうち、当日or翌日に発症した方の割合は47.7%。1月までの発症が80.1%。

  • 未回復の方は、186人。

  • その症状は、頭痛66人、倦怠感58人、関節痛49人、接種部位以外の疼痛42人、筋肉痛35人、筋力低下34人。

  • 症状が1つの方は68人、2つの方は39人、3つの方は19人、4つの方は19人、5つ以上の方は41人。

  • 未回復の186人の方々の生活状況は、入院した期間がある方は87人、日常生活に介助が必要だった期間のある方は63人、通学・通勤に支障を生じた期間のある方は135人。

取り急ぎ、この調査結果だけ報告いたします。



後日、改めて今日の検討部会について報告いたします

今日配布された資料はあまりにも膨大過ぎて、フジノはまだ全てを読むことができていません。

しかも、『副反応検討部会』の閉会まではいられず、終了30分前に横須賀に向けて帰らねばなりませんでした。

また、明日からスタートする決算委員会の審議の為に、資料を読む時間が取れていません。

ですから、フジノが今日の部会についてみなさまにご説明できる立場にはありません。

けれども、それでもひとつだけハッキリ言えることがあります。

議論を再開して本当に良かった

ということです。

『副反応検討部会』は、唯一のオーソライズされた議論の場です。

もちろん学会や医師会や様々な場はあります、

けれども、ここでの議論をもとに厚生労働省は政府・与党に対して制度を変えていくことを提言していきます。

絶対に議論を止めてはいけない。

あらゆる研究者や学会の研究成果を学問の世界で終わりにしてはいけない。

必ず制度に反映させていかなければ、現実は動かせないのだから。

1年以上も子宮頸がんワクチンの副反応を真正面から議論してこなかったのは、厚生労働省の堕落です。『逃げ』です。

副反応の被害者の方々に対しても申し訳が無いし、子宮頸がんの悲しみから女性と生まれてくるはずのこどもを守りたいと信じてワクチン接種を勧めてきた保健医療関係者に対しても申し訳が無いのです。

真正面から議論を逃げてはいけない。最後まで、議論を尽くすべきなのです。

今日フジノが唯一言えることは、再開して本当に良かった、ということだけです。

決算審査の合間をぬってしっかりと今日の資料を読み込んで、そして議事録が公開されたらフジノが途中退席して聞けなかった議論の部分も知って、そうしたらみなさまにご報告いたします。



後日談:翌日以降、新聞各紙が部会を報じました

2015年9月18日・朝日新聞より

2015年9月18日・朝日新聞より




2015年9月18日・毎日新聞より

2015年9月18日・毎日新聞より




2015年9月18日・毎日新聞より

2015年9月18日・毎日新聞より



インフルエンザ予防接種を受けてきました!/インフルエンザによる学級閉鎖のお知らせ

インフルエンザの予防接種を受けてきましたよー!(自分実験台計画、進行中)

市民のみなさまに「フジノはインフルエンザの感染を本気で防ぎたいんです!」と宣言してきました。

これまで『手洗い・うがい・マスク』はかなり徹底してきました。

12月議会のフジノ(マスク着用)

12月議会のフジノ(マスク着用)


けれども、有効な予防手段の1つである『予防接種』を、フジノは大人になってから受けたことがありませんでした。

昨年くらいから、

「健康寿命を伸ばす為に市民のみなさまにお願いしていることは、まずフジノ自身がやらなければいけない」

と決めてきました(=『自分実験台計画』と呼んでいます)。

市内クリニックの入口にもインフルエンザ予防接種のおしらせが貼りだされています

市内クリニックの入口にもインフルエンザ予防接種のおしらせが貼りだされています


だから、「今年はインフルエンザ予防接種を受けよう!」と決めて、さっそくクリニックへ行ってきました。

65才以上の方は「市の補助」が受けられます

ところでインフルエンザですが…

フジノのような年齢でも予防接種は受けた方が良いです。

でも、それ以上に「ご高齢の方々はぜひとも『インフルエンザの予防接種』を受けた方が良いですよ」、という国の判断がなされています。

予防接種法におけるインフルエンザの位置づけ

予防接種法におけるインフルエンザの位置づけ


『予防接種法』の中でインフルエンザに関しては、65才以上の方は『定期接種・B類』という位置づけになっています。

それは、ご高齢の方々が感染すると、亡くなってしまったり重篤な症状になってしまう可能性があるからです。

予防接種を受けていれば、そもそもインフルエンザにかからない可能性が高くなりますし、かかっても症状が軽くて済みます。

「2014年度予算説明資料・健康部」より

「2014年度予算説明資料・健康部」より


こうした理由から、横須賀市では毎年約1億7000万円の予算を組んで、65才以上の方が『インフルエンザ予防接種』を受ける時に補助を出しています

高齢者インフルエンザ予防接種事業の実績

年度20082009201020112012
人数5万7514万52455万22745万02265万0510

横須賀の高齢者人口は約11万人なので、毎年2人に1人は予防接種を受けて下さっていますね。

65歳以上の方は1500円で受けられます

フジノが行ったクリニックの玄関に貼ってありました


横須賀市の場合には「65才以上1500円」ですが、市町村ごとに自己負担の金額は異なります。お隣の三浦市の場合には「65才以上2000円」のようですね。

ぜひお住まいのまちの役所にお問い合わせ下さいね。

予防接種を受ける前にぜひ知っておいてほしいこと

フジノも受けに行く前に読んだのですが、ぜひみなさまにも予防接種を受ける前に読んでほしいものがあります。

横須賀市の『予防接種ガイド』です。

例えば、「風邪ぎみの人は受けちゃダメ」とか「接種に行く予定をしていても、体調が悪いと思ったらやめる勇気を持ちましょう」とか。

「予防接種ガイド」は便利です

「予防接種ガイド」は便利です


あらかじめ読んでおけば、安心です。

「予防接種を受けに行く前に」のコーナーはぜひご覧になっておいて下さいね

「予防接種を受けに行く前に」のコーナーはぜひご覧になっておいて下さいね


不安なことがあれば、実際にクリニックに行く前に電話して質問してみてくださいね。

フジノの場合、実際に『ガイド』を読んでクリニックに問い合わせをして、接種を1週間延期しました。

(過労のせいなのか毎日熱が37.5度以上ありました)

注意:フジノが予防接種をうった瞬間の画像があります

さて、診療所やクリニックに到着したら、問診票を書きます。

これは『ガイド』に書いてあることの確認みたいなものです。

問診票を書きます

問診票を書きます


そして、順番を待っていると名前が呼ばれます。

フジノが行ったクリニックでは、医療・介護・こども家庭福祉の関係者の方々(ワクチンをうたなければ働いちゃいけない立場の人々がいます)がたくさん並んでいました。

これから初めて予防接種を受ける方にイメージをしやすくしてほしくて、ドクターに許可を頂いて、実際にフジノが予防接種を受ける時の写真を撮らせてもらいました。

「利き腕の反対の腕を出して、肘から上まで袖をまくってくださいね」

「ひじを上にして、腕の裏側を上にする感じでお願いします」

「腕の裏側を上に挙げて下さいね」

「腕の裏側を上に挙げて下さいね」


こうして、5〜10秒ほどであっけなく終わります。

「はい、注射します」

「はい、注射します」

「はい、終わります」この間、5〜10秒くらい。あっという間です。

「はい、終わります」この間、5〜10秒くらい。あっという間です。


全ての予防接種には、副反応があります。

受けた後、30分くらいはすぐにドクターに連絡が取れる場所に居る方が安心です。

それから注射をした日は、激しい運動は避けて下さいね。

ワクチンの効果が出てくるには1〜2週間くらいかかります(もちろん個人差があります)。

インフルエンザのワクチンは「絶対にかからなくなる」ものではありません。

でも、うてば「かかりにくくなる」し、うてば「かかっても症状が軽くなる」ものです。

市民のみなさま、ぜひ引き続き「手洗い・うがい・マスク」を徹底して下さいね。

そして、この冬をお互いに元気に過ごせるといいですね!

学級閉鎖のお知らせ

下記の学校は、本日インフルエンザによる『学級閉鎖』の措置を行なった、との報告を先ほど教育長から受けました。

学級閉鎖

学校対象の学級欠席数措置期間
追浜中学校1年1組
(計37名)
3名12月2日5校時~3日
追浜中学校1年2組
(計36名)
1名12月2日5校時~3日

しつこいのですが、11月26日にお知らせしたとおり、横須賀市はインフルエンザの流行期に入っています。

前シーズンよりも早いです。

マスクをする。外出したら手を洗う。うがいをする。

これだけの予防法でもかなりインフルエンザを防ぐことができます。

さらに、可能な方はフジノみたいに予防接種も受けて下さいね。

みんなでこの流行期を乗り切っていきましょうね!

子宮頸がん予防ワクチン接種後の健康被害への独自の支援を県に求める意見書を全会一致で可決しました/9月議会が閉会

2014年9月議会が閉会しました

本日は、9月議会の最終日です。

市役所1階に設置してある「市議会・本日の会議予定表」

市役所1階に設置してある「市議会・本日の会議予定表」


14:00からスタートした本会議で、決算にかかわる議案が採決にかけられました。

2014年第3回定例会・議案審査結果

2014年第3回定例会・議案審査結果


すでにお伝えしたとおりですが、フジノは『一般会計』決算の認定に反対しました。

最終的に、多数決によって全ての決算が『認定』されました。



子宮頸がんワクチン接種後に体調を崩したみなさんへの救済措置を求める意見書を全会一致で可決しました

議員提案によって、とても大切な意見書が出されました。

そして、全会一致で採択されました。

意見書第5号

子宮頸がん予防ワクチン (HPVワクチン)の副反応による健康被害者に対する独自の医療支援を行うことを求める意見書の提出について

地方自治法第9条の規定により、神奈川県知事に対し、次のとおり意見書を提出する。

平成26年10月7日提出

議会運営委員長 岩沢章夫

平成25年3月の予防接種法の改正により、同年4月より定期接種となった子宮頸がん予防ワクチン (HPVワクチン)は、接種後の副反応による健康被害が見られ、社会問題化してきた。

厚生労働省は、同年6月から国民に適切な情報提供ができるまでの問、当該予防接種を「積極的に勧奨しない」としたが、症状と接種との因果関係がいまだ明らかになっていないことから、健康被害に遭われた方々への補償は行っていない。

これを受けて横浜市では、当該予防ワクチンを接種した後、症状と接種との因果関係が明らかとなっていない段階においても、原因不明の持続的な痛みやしびれなどの症状を有し、日常生活に支障が生じている方への独自の医療支援を始めている。

しかし、県内には、現在も多大な苦しみと経済的負担を強いられている被害者とその家族がいる。

県内市町村において、当該被害者救済に地域格差が生じることは決して望ましい姿ではなく、県域での幅広い対応が必要となっていると考える。

よって、県におかれては、国が被害者に対して医療支援を実施するまでの問、 当該ワクチンを接種した後に原因不明の症状があらわれ、日常生活に支障が生じている方々に対して、独自の医療支援制度を設けることを強く要望する。

以上、地方自治法第9条の規定により意見書を提出する。

この意見書は、心身の不調に今も苦しむ若い女性が多い中、支援を求めるとても大切なものです。



賛成の立場から、フジノは討論を行ないました

議員による議案提出が決まったのは、けさの議会運営委員会でした。

さらに、各会派の調整が終わった意見書案の『全文』は、14時スタートの本会議場にて、机上に配布されました。

つまりフジノが全文を目にしたのは、14時に本会議がスタートする数分前でした。

ものすごく悩んだのですが、フジノは『討論』を行なうことにしました。

原稿を書くような時間はありませんでしたので、討論は壇上に立ってから即興で考えて、目をつむりながらお話させて頂きました。

言葉を探しながら、討論に臨むフジノ

言葉を探しながら、討論に臨むフジノ


(この討論の全文は、インターネット録画中継をもとに文字起こしをして掲載しました。こちらをご覧下さいね)

ともかくフジノも賛成の立場を取りました。

何よりも、ワクチンを推進した/しないの立場は一切カンケーなく、心身が極めて不調に陥り、学校に通うどころか日常生活もできないような状況に追い込まれている方々を一刻も早く救済すべきです。

意見書が全会一致で可決されたことは重要です。

市議会から郵送で県知事宛に即日送付されました。また、同じ内容の意見書を参考として神奈川県議会にもお送りしています。

次は、ぜひ神奈川県の黒岩知事に迅速にアクションを取っていただきたいと願っています。



子宮頸がん予防ワクチン「積極的な勧奨の一時中止」への横須賀市の対応

市民のみなさまへの情報提供を最優先に取り組んでいます

6月14日の副反応検討部会での結論を受けて、横須賀市でも担当部であるこども育成部によって、いくつかの対応が実施されました。

何よりもまず『市民のみなさまへの情報提供を最優先すること』『不安を取り除くこと』が大切だ、との判断から、すでに横須賀市ホームページの記述も変更しました。

2013年6月17日付けで更新された横須賀市のホームページ

2013年6月17日付けで更新された横須賀市のホームページ


内容は以下のとおりです。

子宮頸がん予防ワクチンの積極的勧奨の中止について

平成25年6月14日付厚生労働省健康局通知により、ワクチン接種との因果関係を否定できない持続的な疼痛が、接種後に特異的に見られたことから、同副反応の発生頻度等がより明らかになり、国民に適切な情報提供ができるまでの間、定期接種の積極的勧奨を差し控える旨、勧告を受けました。

これを受け、横須賀市としては、当面、国の動向に沿って子宮頸がん予防ワクチンの積極的な接種勧奨(接種券を定期的に個別送付すること)は止めることといたします。

ただし、定期接種そのものを中止するものではないので、対象者のうち希望される方は子宮頸がん予防ワクチンの定期接種を受けることができます。

・子宮頸がん予防ワクチンの定期接種を受ける場合には、ワクチン接種の有効性及び安全性等についての別添説明書「子宮頸がん予防ワクチンの接種を受ける皆さまへ」をお読みになってください。



関連資料

説明書「子宮頸がん予防ワクチンの接種を受ける皆さまへ」

関連リンク

ヒトパピローマウイルス感染症の定期接種の対応について(勧告)

定期接種(子宮頸がん予防ワクチン)

無料接種のコーナーも記述を変更しました。

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更新日:2013年6月17日

予防接種(子宮頸がん予防ワクチン)

平成25年度から、法律による定期予防接種になりました。

  1. 子宮頸がん予防ワクチンの積極的勧奨の中止について(平成25年6月17日)

    平成25年6月14日付厚生労働省健康局通知により、ワクチンとの因果関係を否定できない持続的な疼痛が、接種後に特異的に見られることから、同副反応の発生頻度等がより明らかになり、国民に適切な情報提供ができるまでの間、定期接種の積極的勧奨を差し控える旨、勧告を受けました。

    これを受け、横須賀市としては当面、国の動向に沿って子宮頸がん予防ワクチンの積極的な接種勧奨(接種券を定期的に個別送付すること)は止めることといたします。

    ただし、定期接種そのものを中止するものではないので、下記の対象者のうち希望者は定期接種を受けることができます。

    ・子宮頸がん予防ワクチンの定期接種を受ける場合には、ワクチン接種の有効性及び安全性等についての別添の説明書「子宮頸がん予防ワクチンの接種を受ける皆さまへ」をお読みになってください。

    説明書「子宮頸がん予防ワクチンの接種を受ける皆さまへ」




  2. 平成25年度の対象者(女子)

    小学校6年生~高校1年生(平成9年4月2日~14年4月1日生まれ)

    標準接種年齢は、中1です。




  3. 接種券の送付と取扱い(平成25年度)

    (1)中学校1年生には、4月上旬に接種券を郵送しました。
    (2)中学校2年生~高校1年生(相当年齢)の人は、お手持ちの接種券をそのまま使えます。
    (3)転入者、紛失など該当する人で接種券がない人は、こども健康課(Tel046-824-7141)まで、ご連絡をお願いします。
    (4)小学校6年生には、平成26年4月に接種券を郵送します。小6での接種を希望する人は、こども健康課まで、ご連絡をお願いします。




  4. 接種場所

    協力医療機関(接種券と一緒に一覧表をお送りします)




  5. ワクチンに関する情報

    子宮頸がん予防ワクチンには、次の2種類があります。

    (1)サーバリックス
    (2)ガーダシル

    それぞれの特徴などは、下のリンク資料をごらんください。

    2つの子宮頸がん予防ワクチン

この情報は、『広報よこすか』にも掲載します。

また、予防接種に協力をしていただいている地域の医療機関にも、国からの説明文書などをFAXにてお伝えしました。

もちろん、全市議会議員宛にも一連の対応を報告してあります。



健康福祉センター、学校を通した情報提供も行ないます

また、市内4ヶ所の健康福祉センター(中央西)にも情報提供の徹底ときめ細かな相談対応を指示しています。

さらに、学齢期のおこさんや保護者の方々からの学校での質問などにも対応できるように、教育委員会との連携も行なっています(担当は学校保健課)。

横須賀市としては、これまでもワクチン接種に対する市民のみなさまからのご相談を受けるにあたって、しっかりとその不安の声に耳を傾けて、正しい情報の提供に努めてきました。

この方針は全く変わりません。

今回の厚生労働省の通知を受けて、改めてこの方針をさらに徹底していきます。



子宮頸がん予防ワクチンの定期接種化と副反応(その1)

4月1日から子宮頸がん予防ワクチンを「定期接種」として実施します

ついに予防接種法が改正されました。

新たに「子宮頸がん」「インフルエンザ菌b型(ヒブ)」「小児用肺炎球菌」のワクチンが『定期接種』に追加されました。

予防接種法改正案より

予防接種法改正案より。ヒトパピローマウイルス感染症が子宮頸がんを指しています


これまでは1年ごとの『特別な対応』として実施してきた子宮頸がんワクチンの接種が、予防接種法に基づく『恒久的な制度』となりました。

4月1日から横須賀市でも『定期接種』として3ワクチンの接種を実施します。

横須賀市のホームページより

横須賀市のホームページより


フジノは「子宮頸がんの予防ワクチンを『定期接種』に加えるべきだ」と訴えてきました。

子宮頸がんの制圧を目指して活動をスタートしてから、もう5年が経ちます。

当時、日本ではまだ予防ワクチンが承認さえされていませんでした。

だから、まずはどうか1人でも多くの方に検診を受けてほしい、という受診勧奨の活動を続けてきました。

同時に、予防ワクチンが日本でも承認されるように活動に取り組んできました。

子宮頸がんに苦しむたくさんの人々の願いによって、ようやく今回の定期接種化が実現しました。

フジノにとっては、まさに長い活動の末の、政策の実現です。

子宮頸がんワクチンの副反応についての報道

けれども、手放しで喜ぶ気持ちは全くありません。

ここ1ヶ月間、杉並区で中学生に副反応が出たことをはじめ、被害者の会が設立されたことなどの多くの報道とともに、市民の方々からの不安の声が聴こえているからです。


2013年3月8日・朝日新聞より

子宮頸がんワクチン 中学生が重い副反応 
杉並区、補償へ

子宮頸がんワクチン「サーバリックス」を接種した東京都杉並区の女子中学生(14)が、歩行障害などの重い症状が出て、1年3カ月にわたり通学できない状況だったことが、7日の区議会で明らかになった。

無料接種を行った区は「接種の副反応」と認め、補償する方針だ。補償額は未定。サーバリックスは3回の接種が必要。

母親によると、女子中学生は12歳だった2011年10月に区内の医療機関で2回目の接種をした。

その直後、接種した左腕がしびれ、腫れて痛む症状が出た。症状は脚や背中にも広がり入院。今年1月には通学できる状態になったが、割り算ができないなどの症状が残っているという。

厚生労働省によると、昨年8月末の時点で、全国で接種した延べ663万5千人のうち956人に副反応が起きているという。

失神が多いが「四肢の運動能力低下」「歩行不能」などで未回復の例もあり、副反応の発生率はインフルエンザワクチンの10倍程度という。

杉並区は10年7月、子宮頸がんワクチンの接種を全額無料化。

現在は全国1700以上の自治体で、国の補助を受けた接種事業が行われている。

国は定期接種を進める閣議決定をしている。

(斎藤智子)


その後、新聞・テレビを問わず、多数の報道がなされました。

2週間後には、『全国子宮頸がんワクチン被害者連絡会』が立ち上げられたことが報じられました。

2013年3月26日・毎日新聞より
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2013年3月26日・毎日新聞より

この会の会長には、先述の杉並区の中学生の保護者の方が就任したそうです。

同じ日の毎日新聞では、このような記事も掲載されていました。

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なるほドリ 子宮頸がんワクチン、重い副反応が出るの?
◇予防接種との関係は不明 国に被害者救済拡充と説明責任

なるほドリ:子宮頸(けい)がんのワクチンを予防接種した中学生や高校生に、重い副反応(ふくはんのう)が出たというニュースを聞いたよ。お母さんたちが被害者連絡会をつくったそうだけど、何だか心配だなあ。

記者:気持ちはよく分かるけれど、まずは事実を冷静に見ることが大事です。

Q:どういうこと?

A:中学生たちに出た副反応は、複合性局所疼痛症候群(ふくごうせいきょくしょとうつうしょうこうぐん)といいます。手足や肩などに痛みが生じ、歩けなくなるのが特徴です。

Q:ふーん。

A:こうした副反応が出たら、医療機関や製薬会社は国に事実を報告します。これを「有害事象報告(ゆうがいじしょうほうこく)」と呼びますが、すべてが薬との因果関係があるとは限りません。偶発的に生じた症状も含まれます。

Q:どれくらい報告があるの?

A:日本で現在受けられる子宮頸がんのワクチンは「サーバリックス」「ガーダシル」の2種類です。サーバリックスは09年12月の発売から昨年末まで約684万回接種され、88例(0.0013%)の重い副反応が、ガーダシルは11年8月の発売から約145万回接種され、13例(0.0009%)の重い副反応が報告されました。この中には因果関係が分からないものも含まれています。

Q:歩けなくなったこととワクチン接種は因果関係があるの?

A:分かっていません。厚生労働省安全対策課によると、この症候群はインフルエンザのワクチン接種の後や、献血、ペースメーカーの施術などでも起きています。発生率は100万〜150万人に1人くらいだそうです。自治医科大学付属さいたま医療センターの今野良教授のように「ワクチン成分との因果関係はない」と強く主張する声も多く、解明は難しいのが実情です。

Q:他の国では?

A:英国や米国など他の先進国でも、同じくらいの副反応報告があります。ただ、どの国も接種を中止してはいません。

Q:そうは言っても、被害者の救済は必要じゃない?

A:国による救済制度はありますが、因果関係がはっきりしないと、申請しても認められない例が多いようです。

Q:子宮頸がんワクチンの予防接種は、国の定期接種になるんだよね。大丈夫?

A:今国会で関連法が成立し、定期接種になって無料で接種を受けられるようになります。被害者を救済する仕組みをどう拡充するかが今後の課題。国は被害者の症状をよく調べ、国民に詳しく説明する必要があります。被害者の中にはワクチンの効果を疑問視する声もあるので、こうした疑問にもしっかり答えることが必要です。

(生活報道部)


賛否それぞれの立場から、こうした多くの報道が今もなされています。

ワクチンと副反応に対するフジノの考え

そもそも、あらゆるワクチンには副反応が存在する、とフジノは考えています。

例えば、厚生労働省のHPには予防接種健康被害救済制度の認定者数を報告する統計が掲載されています。

『確率論的』な意味で、『デメリット』(=副反応)を圧倒的に上回る『メリット』(=予防)があるからこそ、ワクチンは存在しています。

けれども、人間の人生は確率論ではありません。

わずか0.0009%の確率であろうと、実際に重い副反応が出てしまった方の人生は、大きなダメージを受けてしまいます。

たとえ何十万人にとっては『メリット』であるとしても、一方で、ある1人にとっては深刻な『デメリット』であることに変わりはありません。

そして、日本では多くの方々のこころにワクチンに対する嫌悪感が強くある理由は

『ワクチン被害』として知られる、国を相手に裁判を起こして長い年月をかけてようやく救済されるといった悲劇が繰り返されてきたからです。

フジノは、子宮頸がん制圧を目指して取り組んできた政治家として、1つずつ事実関係を調べながら、可能な限り多くの情報をきちんとお伝えしていくことが必要だと考えています。

ワクチンを推進してきた立場であればこそ、被害を受けた方々の声には誰よりもしっかりと耳を傾けて、被害の救済が迅速に行なわるように全力を尽くさねばならないと考えています。

このテーマについては「その2」へ続きます。