このみっともない市長記者会見は何なのだ?/在日米海軍司令官の戒告処分に対する市長コメント

横須賀の在日米海軍司令部の司令官ら3名が軍の倫理規則に抵触し、戒告処分となりました

すでに報道でみなさまがご存知のことと思いますが、米海軍の司令官ら3人が業者から贈り物を受け取っていた為に軍の倫理規則に抵触し、戒告処分になりました。

横須賀市にとっては、あらゆる意味でパートナー関係にある米海軍横須賀基地の関係者(特に司令官ら)が、大規模な汚職事件に関わっていたことはショッキングな事件でした。事実ならば、許されるべきではありません。

フジノとしては「贈収賄は許されるべきことではない」と思いますし、「軍を退役して臭いものに蓋をするのではなくて、贈収賄で起訴すべきだ」と感じています。

例えば、時事通信では以下のように報じました。

2015年2月11日(水) 15時16分掲載

在日米海軍司令官ら戒告=業者から贈り物、退役へ

【ワシントン時事】米海軍は10日、艦船への補給サービスなどを請け負う業者から贈り物を受け取ったなどとして、在日米海軍のクラフト司令官ら少将3人を戒告処分にしたと発表した。

3人とも訴追されていないが、メイバス海軍長官は、軍の倫理規則に抵触したと判断した。

3人とも退役願を提出している。
(時事通信)

朝日新聞ではこのように報じています。

在日米海軍司令官を戒告 不正に金品受け取り、交代へ

2015年2月13日05時00分

艦船への補給業務などを請け負う業者から不正に金品を受け取ったなどとして、米海軍は在日米海軍司令部(神奈川県横須賀市)のテリー・クラフト司令官ら少将3人を戒告処分とした。

10日付で発表した。3少将は既に退職願を出している。

司令官は在日米海軍のトップ。

クラフト司令官の後任は米海軍哨戒偵察群司令官のマシュー・カーター少将が就く予定という。

発表によると、3少将は原子力空母「ロナルド・レーガン」に乗務していた2006~07年、軍の倫理規定に違反し、シンガポールに本社がある業者から不正に金品を受け取ったり、要求したりした。クラフト司令官は当時、同空母の艦長だった。

処分を受け、米海軍のメイバス長官は

「3人の行動は判断能力、リーダーシップの欠如を実証するものだと判断した」

との談話を発表した。

業者については、米海軍犯罪捜査局が詐欺、贈収賄容疑で捜査している。

(前田基行)

神奈川新聞では以下のように報じました。

在日米海軍司令官ら戒告 企業から贈り物、退役へ

2015年2月12日(木)5時0分配信

米海軍は10日、在日米海軍司令部(横須賀市)のテリー・クラフト司令官ら少将3人を、米海軍に関連する企業から贈り物を受け取ったとして、戒告処分にしたと発表した。

クラフト司令官は退役願を提出しており、来月にも後任の司令官に交代する。

クラフト司令官は2013年8月に着任していた。

メイバス海軍長官は

「信用と責任を必要とするリーダーは、高い価値基準の振る舞いを求められる」

と非難した。

米海軍の発表によると、クラフト少将ら3人は06年から07年の間、原子力空母ロナルド・レーガンの乗員として第7艦隊管轄地域の西太平洋で任務に就いていた。

この間、米海軍から艦船への補給サービスなどを請け負う企業と問題のある関係を築き、米軍の倫理規則に抵触して贈り物を受け取った、とされる。

2人は営業宣伝を目的とした贈り物を受け取り、1人は贈り物を要求したという。

現時点で3人は訴追されていないが、それぞれ退役願を出した。

シンガポールに本拠地を置くこの企業と米海軍の関係をめぐってはこれまで、別の軍幹部らが売春のあっせんなどの見返りとして同企業に機密情報を漏えいするなどの便宜を図ったことが明るみに出ており、大規模な贈収賄スキャンダルに発展している。

この企業は贈収賄罪で既に起訴されている。軍当局は複数の米海軍人が関わったとみて、全容解明に向けた捜査を続けていた。

新聞・テレビ・ネットを問わず、メディアでは厳しい論調で報じられました。



米軍に媚びるあまり感想・コメントを発すれば米軍に嫌われるとでも市長は思っているのか?

繰り返しになりますが、この贈収賄事件に対するフジノの感想・コメントは

「一般論としても贈収賄は許されるべきことではない」と思いますし、「横須賀市とも深い関係のある司令官らの汚職には強いショックを感じました」し、「軍を退役して『臭いものに蓋をして終わり』ではなくて、捜査をきちんとすすめた上で、必要があれば贈収賄で起訴すべきだ」と感じています。

です。極めて当たり前のコメントですが、誰もがそう感じることだと思います。

けれども、横須賀市長の反応は全くふつうでは考えられないものでした。

2月25日に情報公開された、『横須賀市長記者会見(2月13日開催)』を読んだフジノは、吐き気がしました。

市長定例記者会見

市長定例記者会見

【在日米海軍司令官の戒告処分について】

記者の質問

先ほどクラフト司令官の件で、コメントは用意していないということでしたが、米海軍が発表している事案がありまして、この件に関して市長の感想をお聞きしたいのですが。

市長の答弁

感想も含めて特にコメントはございません。

記者の質問

その理由は何でしょうか。

市長の答弁

米海軍の中の人事の話だからです。

記者の質問

感想は無い、ということですか。

市長の答弁

はい。

記者の質問

無いのですか?

市長の答弁

「感想はない」というコメント、コメントすら無い、ということです。

記者の質問

コメントする、しないは別として、感想も無いのですか?

市長の答弁

無いです。

記者の質問

存在しない?

市長の答弁

はい。

…絶句しました。

この異常なやりとりに、ショックを受けました。

市民感覚で当たり前のことを質問している記者に対して、平然と「無い」「存在しない」と応え続ける吉田市長。

あなたはどうお感じになりましたか?

フジノからすると、吉田市長のこのような態度は「ふつう」ではありません。

あまりにも市民感覚からかけ離れすぎています。

横須賀市はアメリカ軍と観光で手を組んでいきたい、という姿勢を吉田市長はずっと打ち出しています。

だから、フジノが傍から見て気持ちが悪くなるくらい、吉田市長はアメリカ軍に対してふだんから媚びています。

「市民」には「媚びない政治」だが「米軍」には?

「市民」には「媚びない政治」だが「米軍」には?


けれども、このような在日米海軍司令官らによる大規模な汚職事件に対してまでも一切のコメントを拒否する、そこまで媚びなければならない市長の心情とは一体なんなのでしょうか?

市民のみなさまはどうお感じになりましたか?



「東京電力からPPSへの切り替え」から1ヶ月経過、全く問題なし!/次の目標は「市の全施設へのPPS導入」です

東京電力からPPSへの切り替えから1ヶ月経過、全く問題なし!

これまで横須賀市は、市役所をはじめとする市の全ての施設で使う電気を『東京電力』1社だけから買ってきました。

しかし今年度からついに『競争入札』を導入して、『東京電力』以外からも電気を買える仕組みをスタートしました。

まず今年度(2012年度)は、市立小中学校70校に先行して導入します。

この成果を検証して、市の施設全体へ拡大するかを検討します。

これはすでにお伝えしてきたとおりで、福島第一原発事故を受けてフジノら『脱原発議連』が繰り返し提案を行なって実現しました。

東京電力ではない、『PPS(=新電力)』から電気を買うことによって複数の大きなメリットがあります。

議会報告会の資料より。フジノが担当して作成したスライドです

議会報告会の資料より。フジノが担当して作成したスライドです

  • 東京電力以外=PPSから電気を買うと、より安く買うことができる
  • 原発ではないクリーンエネルギーで作った電気を買うことができる

「デメリットは無い」

と、言い切っても差し支えありません。



PPS導入へのスケジュール

さて、下のスケジュールの通りで、5月に入札が行なわれて無事に事業者が決定しました。

電力購入への一般競争入札導入のスケジュール

電力購入への一般競争入札導入のスケジュール


ここまでは新聞報道などでも広く報じられてきたのですが、その後について報告しますね。

  1. 7月1日から、まず28校をPPSに切り替えました。


    電気を買う相手を東京電力からPPSに切り替えるには、新たに『メーター』を取り付けること以外に、特別な手続きはありません。

    このメーターを交換する工事もPPSが行ないます。

    PPSへの切り替えから1ヶ月が経過しましたが、当然ながら、何の問題もありません。

    停電が起こったりするようなことは一切なく、今までどおりに電気は供給されています。

    契約先が『東京電力』からPPSに切り替わったおかげで『基本料金』が安くなりました。

    しかも、これまでの東京電力と大きく違うサービスがあります。

    各学校ごとにIDとパスワードが与えられて、PPSのホームページにログインすると

    30分単位・1時間単位・1日単位などの電気の使用量をリアルタイムで見ることができるようになりました。

    節電をすすめる上でも、また、コスト意識を持つ上でも、電気の使用量をデータで『見える化』することは、とても重要です。

  2. 9月1日から、残り42校もPPSに切り替えます。


    残りの学校については8月中にメーターの交換を行なって、予定通り、9月1日から完全移行します。




次の目標は「市の全施設へのPPS導入」です

9月1日の完全移行後も定期的に状況をお伝えしていきたい、とフジノは考えています。

そして、フジノの次の目標は『市の全施設へのPPS導入の拡大』です!

吉田市長は『東京電力』に対する遠慮があるのか、PPSの導入にずっと消極的でした。

つい最近も6月26日の市長記者会見で、記者に対してこのような答弁をしています。

2012年6月26日・市長記者会見より

記者の質問

電気料金について、先日、市立学校の電力調達入札を実施して契約がまとまりましたが、他の施設にも広げる考えはありますか?

市長の回答

他の自治体の例を見ると、必ずしも競争入札で成功しているとは限りません。

今回は試行として市立学校に導入しましたが、他都市の事例なども含めて判断したいと考えています。

これはひどい。

吉田市長が述べている

「他の自治体は(略)成功しているとは限りません」

についてですが、

確かに震災後に『一挙にPPS導入が普及して入札を行なってもPPSが参加しないような事態』も起こっています。

ですから、さも正しいことを言っているかのように見えます。

けれどもこうした事態が起こっている原因はハッキリしていて

『PPSが供給できる電気の量』に政府が縛りをかけているから

です。

この縛りがある限りは、今後も入札がうまくいかないのは目に見えています。

もしも吉田市長が本気で

  • 「電気を安く購入したい」=「市民の税金をムダにしたくない」

  • 「クリーンエネルギーで作った電気を購入したい」=「脱原発を進めたい」

と考えているならば

政府に対して現在の問題点について強く改善を求める行動を取っていくべきなのです。

フジノはこの点も吉田市長の姿勢をただしながら、よりいっそうの競争入札の拡大を求めていきます。



後日談:2013年度の効果額は約4000万円!

2014年9月議会での決算審査において、教育委員会の施設にPPSを導入した成果額が答弁されました。

「あくまでも東京電力と契約した場合と新電力(PPS)で契約した場合の比較なのですが、概算ではあるのですが、4000万円から4500万円程度は効果があったのではないか」

との答弁がなされました。

東京電力から電気を買うよりも4000万円も安く、かつクリーンエネルギー。

素晴らしい成果があがっています。