「横須賀市は支出ゼロ」と1年以上も嘘の答弁/実際は支出していた!【横須賀美術館・特別企画展問題その2】

前回から続いています)

横須賀市が繰り返してきた虚偽答弁の内容

横須賀美術館が2012年度に実施した、2つの『特別企画展』。

その『おカネの流れの仕組み』(スキーム)について、横須賀市は繰り返してきたこう述べてきました。

 

  1. 『特別企画展』の全ての費用は(株)電通が出す。

    ・横須賀美術館での2つの『特別企画展』(ラルク・アン・シエル展70sバイブレーション!)にかかる全ての費用は電通が出す。

  2. 横須賀市の支出はゼロ。収入もゼロ。
  3. ・横須賀市のリスクはゼロであるかわりに、仮に『特別展』の利益が上がり黒字になったとしても、それは電通が収入する。

  4. したがって、横須賀市の予算には『特別企画展』にかかる収入・支出は全く存在しない。

これらの答弁は、全くのウソでした。

本当は、支出されていた!

先日閉会した9月議会で明らかになったのが、実際には支出がなされていた事実です。

金額は約300万円。

しかし、金額がいくらだったかということは問題ではありません。

横須賀市の支出はゼロだと答弁を繰り返して市議会や市民やマスメディアを納得させてきた訳ですが、それは嘘だったのです。

特別企画展に対する横須賀市の支出
1.特別企画展への支援

242万7,528円

2.その他事務費

57万3,198円

合計

300万0,726円

その内訳は以下の通りです。

1.特別企画展への支援 242万7,528円 (1)+(2)

 

(1)ラルク・アン・シエル展
京急媒体制作費

71万3,212円

駐車料金、タクシー料金

1万9,800円

警備委託料

4万4,100円

テープカット備品レンタル

3万1,500円

駐車場管理業務委託

22万6,800円

小計

103万5,412円

 

(2)70’sバイブレーション!
告知チラシ制作

42万円

告知チラシ折り込み

33万198円

ポスター制作

64万1,918円

小計

139万2,116円

2.その他事務費 573,198円

日帰り旅費 (非常勤職員分)

7万5,600円

日帰り旅費 (市職員分)

1万2,740円

需要費 (消耗品等)

20万6,870円

公園使用料

27万7,988円

さらには、収入もありました。

「横須賀美術館を活用した特別企画展公園使用料」として、7万5,600円です。

最初に嘘の答弁を受けたのはフジノでした

今年9月議会で明らかになるまで、1年以上にわたって嘘の説明が繰り返されてきました。

しかも、この虚偽答弁が初めて成されたのは、2012年3月の予算議会・教育福祉常任委員会での、フジノの質疑に対してでした。

 

2012年3月8日・教育福祉常任委員会
questionより柔軟な取り組みができる体制の導入というのをかねてから提案してきた訳ですけれども、昨日の記者会見で発表された横須賀美術館と日本音楽制作者連盟との『特別企画展』というのは、非常に新しい斬新で改革的な取り組みだと評価したいと思います。

ただ、これは昨日発表されたものなので、新年度予算の中にはどんな形で計上されるのか分からないところがあります。

協力いただく企業から費用が出るのか、そういった費用面などの新年度予算案の中での位置づけというのを伺いたいと思うのですが、いかがでしょうか。

answer(答弁=教育総務部長)
今回の企画は、日本音楽制作者連盟並びに電通、そういったところがお金を出して横須賀市の美術館は一切お金を出さないという形になっております。
questionとても素晴らしい仕組みだと思います。

ただ、もう1点だけ伺いたいのは、費用については向こう側(日本音楽制作者連盟・電通)が出すということで、横須賀市の利益、収入についてはどのような扱いになるのでしょうか。

answer現在、まだ詳細が詰まっておりません。

利益につきまして、今回は試行という形ですので、今のところ予定はしておりませんが、これが赤字になるのか黒字になるのか、全く今のところ読めていないというのが我々教育委員会サイドです。

経済部としてはある程度もくろみがあるからできているのだとは判断しておりますが、その結果はまだ詳細には煮詰まっていないというところでございます。

questionまさにこうした新しい取り組みこそ、これからの横須賀美術館には進めていっていただきたいと考えています。

フジノは『ハコモノ改革』を誰よりもずっと訴えてきました。

だから、誰よりも早くこの『特別企画展』に対しても情報を得て、質疑を行なったのでした。

このスキームで行なわれる試行事業には、強い期待も抱いてきました。今は裏切られた憤りでいっぱいです。

はじめから裏切られていた「フジノのハコモノ改革への想い」

ハコモノ改革、特に美術館改革については、何年間にもわたって以下の改革案を提案してきました。

  • 提案1 美術館の即時休館によって支出を最低限化させる
  • 提案2 美術館を博物館法のしばりから外す対応を行なう
  • 提案3 美術館を直営から民営へ移行する
  • 提案4 美術館運営課を市役所から切り離して外郭団体化する

これらの提案は、フジノは市長への一般質問をはじめとする公の場で強く訴えてきたのです。

「美術館改革と言えばフジノ」という一定の評価も市職員の間でも定着しつつありました。

そうしたことから、2012年3月、経済部長から

「『特別企画展』は藤野議員の提案に沿った取り組みで、同じゴールを目指しています」

と報告を受けました。

『特別企画展』のスキームについて説明を受けたフジノは、経済部長の言葉を信じました。

そして、

「この試行事業(特別企画展)は、今後の美術館改革の為には必要なのだ」

と同意するに至りました。

そして、誰よりもこの『特別企画展』の実施を『応援する立場』となりました。全ては美術館改革、ハコモノ改革、ひいては社会保障の財源を生み出す為です。

しかし、そんなフジノの想いは、はじめから裏切られていたのでした。

美術館問題は常にフジノの頭を離れません/昨日は委員会質疑で取り上げ、今日は「横須賀美術館運営評価委員会(2012年度)」の傍聴へ

美術館運営評価委員会へ

今日は、観音崎にある横須賀美術館へ向かいました。

毎年度3回開かれている『美術館運営評価委員会』を傍聴しました。

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初めて立候補した時からずっと、フジノは美術館について考えない日はありません。

昨日(2013年3月12日)の委員会質疑でも、美術館改革に向けての多くの提案を行なったばかりです。

現場スタッフのがんばりで改善は続いています

毎年出される赤字についてはずっと問題視してきたフジノですが、その一方で、赤字の問題とは別に、学芸員のみなさんをはじめとする美術館スタッフのがんばりは、とても高く評価しています。

今回の『美術館運営評価委員会』でも、課題の改善がさっそく見られました。

新年度の『事業計画(案)』が評価委員会で示されたのです。

これまでは、新年度がスタートしてから半年も経ってから事業計画がこの委員会に出されていました。

このスケジュールの問題が改善されたのはとても大切です。

委員会で行なった美術館に関する質疑

昨日の教育福祉常任委員会でフジノが行なった、美術館に関する質疑を掲載しますね。

2012年3月12日・教育福祉常任委員会
question美術館費について伺います。

まず、美術館運営評価委員会について伺います。

明日(2013年3月13日)も開かれると思いますが、この運営評価委員会は、毎回その評価の方法を改善してきて、だんだん精度が高くなってきていると思います。

例えば、当面の課題というのは、年度初めの事業計画が半年ほど過ぎないとこの運営評価委員会にかけられない、そういったところが上げられると思います。

こうしたいくつかのまだまだ改善しなければいけない点などを2013年度はどのように改善していくのか、方針をお聞かせください。

answer(答弁=美術館運営課長)
評価委員会ですが、平成25年度の予定は、6月に評価、前年度の評価を行います。

本来は年度の頭に事業計画を出すべきところでありますが、現段階での案としまして、あすの評価委員会でまずお示しをさせていただいて、御意見をいただこうと思います。

その上で、6月の会議のときには、評価のほうが主になりますが、あす御意見いただいた分を踏まえた中で、その時点での正式な事業計画を6月の会議に提出したいと考えております。

以降は、平成25年度でいいますと、秋口、10月以降に委員の改選がございます。新しい委員は事業計画を審議することはできませんが、新しい委員のもとで、決まっている事業計画をもとにしまして、評価を理解いただくという形になろうかと思います。

question続いて、歳入とあわせて美術館全体の収支についての示し方について伺います。

今回、美術館の収入は、教育委員会として853万7,000円前年度予算比で下がる。それから、支出としては、4億270万1,000円ということで、1,749万1,000円前年度予算比で下がる。

ただ、これだけでは横須賀美術館の全体の姿をあらわしていることには決してならない。

今回は、経済部が運営委員会方式で『特別企画展』も行なう。これは横須賀市全体で見れば、一つのお財布で連結というのはおかしいですが、経済部の取り組みも含めて教育委員会、横須賀美術館というのが新年度については行なわれる。

これを予算には確かに教育委員会ではないけれども、一緒に提示すべきだったのではないか。予算書を見るだけだと、使用料がこれだけ下がる。それはネガティブなイメージを与える。そうではなくて、経済部との取り組みで、集客面ではこういう効果があるという取り組みもあわせて予算審議に出すべきだったのではないかと思うのですが、いかがでしょうか。

answer答弁者=教育総務部長
確かに一体として捉えられると、そういう捉え方はとても大切なことだと思います。

ただ、今回のこの予算書につきましては、一定のルールのもとで出させていただいておりますので、一応経済部の取り組みは、先ほども議論になりましたが、『美術館条例』の適用外の事業ということで、今回の予算書では別々の形で計上させていただいております。

question示し方の今後のあり方についてですけれども、平成26年度なのか、それとも途中で報告で出すのか、いずれにしても美術館全体の取り組みとしてどうなのかということは、議会にもきちんと示したほうが理解が得られやすいと思うのですが、いかがでしょうか。
answer今回の取り組みは、さまざまな美術館改革の中の取り組みの1つになっております。

平成24年度、平成25年度にかけて経済部では集客について取り組み、それから美術館のほうでは、社会教育施設としてさらに集客を図るためのいろいろな企画などを考えておりますので、それらを一体とした形で最終的に御報告をさせていただいて、今後の美術館の方向性というものを示していきたいと考えております。

その中に、当然そういう収支面も入ってくるものと考えております。

question続いて、収入について伺います。

美術館の諸収入の一つとして、毎年約800万円から900万円近く、美術館の書籍等の売り上げがあります。

この商品、図録などの売り上げというのは増えているのか。また商品開発というのはどんな形で行われているのか。2013年度の方針等も含めてお聞かせください。

answer答弁者=美術館運営課長

ここにあります雑入の中には、美術館がつくってミュージアムショップに卸して売り上げたものの収入が入っております。

これは企画展ごとに制作しますカタログ、図録ですとか、それからその展覧会の折々でポストカードを時にはつくることもございます。そういうものになっております。

それ以外の商品につきましては、現在のところ考えておりません。

questionその売り上げというのは、今後さらに工夫次第では増加することが見込まれると思うのですが、新年度、さらに売り上げを上げていくというような取り組みは行う予定はありませんか。
answer現時点では、平成25年度に具体的なものはありませんが、確かにミュージアムショップを介して販売することで収入を上げるということも大事な一つだと思いますので、今後そういう部分でも検討していきたいと思います。
question続いて、美術館展覧会事業について、谷内六郎館に関連して伺います。

間もなく谷内家の御遺族との横須賀市の訴訟も終わりが見えてくると思います。

どのような判決が出るのかというのは、今の時点ではわかりませんが、結果次第では作品の返還もあり得るわけです。

そうした際に、谷内六郎館展示替4回と予算書には記されていますが、最悪のときの対応というのも想定しておくべきだと僕は考えています。

そうしたシミュレーションというのは行っておられるのでしょうか。

answer裁判の結果は、開いてみないとわからないところですが、訴えられた側ではありますが、勝訴するという前提で思っておりますので、特にシミュレーションは考えておりません。
question姿勢としてはそのとおりかとは思いますが、まだ本当に裁判というのは終わってみなければわからないわけですから、最悪の結果になった場合に谷内六郎館だけ休館させるというのもおかしな話ですし、何らかの対応も想定はしておいていただきたいと思います。これについては意見にとどめます。

続いて、美術館運営事業に関連して、広報、宣伝としての美術館のツイッターでの発信について伺います。

かねて質問をさせていただいて、その駐車場の混雑ぐあいなどを細かく発信してほしいということを申し上げました。

対応もしていただいて、それから最近では地域とのかかわりをふやしてほしいという提案を酌んでいただけたのかどうかわからないのですが、美術館のツイッターアカウントとして、地域を歩いて、そしてその地域のよさというのをツイッターアカウントで発信していただいています。

これは極めてよろしいことだと思いますが、残念ながらフォロワー数がまだ非常に少ない。これをもっと獲得できるように、ぜひさらに取り組みを進めていただきたいと思います。

例えば、フォローしてくれている人が、美術館に来たら何らかの割引が受けられるとか、何かインセンティブをつけて、そして常にツイッターやSNS上で話題になる美術館であってほしい、そういった意味で中の人に頑張ってほしいというような思いなのですが、いかがでしょうか。

answer確かにフォロー数を増やしていくことが課題だと思っております。

どういうふうにやっていくのかというのは、なかなか見出せない中でありまして、今、委員御提案の内容も踏まえて検討していきたいと思っております。

question続いて、美術館管理事業費の中の修繕料について確認をします。

美術館の位置している場所が海に面しているということもあって、潮風による老朽化というのは市内市街地にある建物よりは早いと思います。

以前、学芸員の方と話した時に、やはり1年間のスケジュールもあるので、なかなか修繕を行っていくタイミングというのは難しいというのも伺いました。ただ、やはり定期的に壁の塗りかえなどは行っていかなければならないと考えています。

今回の修繕費の中には、そうした計画的な修繕というのは盛り込まれているのか、その点を伺いたいと思います。

answer今回、平成25年度の修繕料は、空調熱源ポンプの整備ということで、それ以外は通常の小破修繕という予算になっております。

確かに計画的に修繕していくべきものだと考えておりまして、現在、中長期修繕計画、これは美術館の内部のものになりますが、これを作成しまして、早い時期に手を打つ、それから大型の修繕があるときには、それに合わせた展覧会のスケジュールが組めるような形でつくっていきたいと考えております。

questionこの美術館の修繕についても、先ほど上地委員がおっしゃったように、本来は全市的な取り組みの中で位置づけていくものですが、まだ公共施設管理白書が完成していない時点では、やはり美術館単体で計画的にやっていくしかないと思うのですね。

コストを下げろ下げろというのは、僕がずっと言ってきたために、そういった修繕に予算要求するのもはばかれるというような雰囲気が美術館内にあるような気がして、けれども、これ長寿命化していくのは僕も願いですので、それはぜひ今後も計画的に進めていっていただきたいと思います。

さて、フジノはこれから北久里浜駅前に向かいます!

自殺対策街頭キャンペーンに参加してきます!

横須賀美術館は変われるか/横須賀美術館運営評価委員会(2012年度・第2回)へ

「横須賀美術館運営評価委員会」へ

今日は、観音崎にある横須賀美術館へ向かいました。

美術館の屋上入り口


美術館評価委員会を傍聴する為です。

美術館評価委員会の議事次第


横須賀市では美術館のあり方を評価する為に、2007年から『評価委員会』を年2〜4回開催しています。審議する内容は、下の5つについてです。

委員会の設置要綱


フジノは、可能な限りこの場での議論に立ち会うことにしています。

というのも、開館から5年が経つものの、いまだ確立されていない点が多いからです。「美術館がどうであったか」という『評価』の方法をはじめ、全てが手探りで進められています。

ですから、そもそも『評価委員会』の在り方自体がどうであったかも同時に検証していかなければなりません。

自らの在り方を『評価委員会』が評価することはできませんから、外部の存在(=フジノ)がしっかりチェックして、改善を提案し続けねばならない、とフジノは考えています。

例えば、この『評価委員会』のどういうところが『未成熟』なのか。

具体例を挙げれば、今回のテーマは『2012年度(今年度)の事業計画』についてでした。

「もう10月半ばになるというのに、今頃になって今年の『事業計画』について話しあうだなんておかしい」

って、感じますよね?

1年間の計画というのは、本来その年がスタートする前に立てるのが基本です。『事業計画』を議論するには、あまりにも遅すぎます。

2012年度の事業計画書

配布資料1


『事業計画』を評価するのは『評価委員会』の大切な役目の1つですが、実はこれまで『事業計画』が議題としてとりあげられたことはありませんでした。ですから、今回が初めてのことなのです。

ですから、『事業計画』を評価するという本来の役割ができるようになったこと自体は良いことなのです。

けれども、その時期が遅すぎます。

このスケジューリングの問題については『評価委員会』委員からも指摘が出されて、美術館(=教育委員会)側も次年度以降は改善したいと約束しました。

スケジューリングが問題なのは『事業計画』だけではなくて、1年間の実績を評価する『評価報告書』についても同じでした。

1年間の取り組みが終わったらすみやかに評価をして翌年度の予算案や『事業計画』に反映させることが必要ですが、今まではそれが実現してきませんでした。

この点については、フジノが9月議会の教育福祉常任委員会で質疑を行なって、今後は改善するように提案しました。

美術館側も来年度からは改善していく旨の答弁がありました。



ラルク・アン・シエル展への賛否両論が噴出

さて、今日の評価委員会では、夏に開催した『ラルク・アン・シエル展』について賛否両論の意見がそれぞれ出されました。

特別企画展の開催結果について

特別企画展の開催結果について


否定的な立場の委員からは

「まさかこのような企画が行なわれるとは思わなかった。納得できない」

「横須賀美術館の5年間の積み重ねを壊すものだ」

という批判が出されました。

委員の発言をメモした記述

委員の発言をメモした記述


評価委員によるこの意見に、フジノは全く共感できません。

自分が「好きだ」と価値判断したものを美術だと捉えて、自分が好きでないものは美術じゃないと価値判断するのは「違う」と考えているからです。

5年前、横須賀美術館がオープンした時、開設記念展『生きる展』が行なわれました。

石内都さんの作品が展示されたのですが、裸体を扱っていることから「ふさわしくない」と市議会で批判した議員がいました。

同じ理由から、この批判も間違っているとフジノは考えています。

何かが正しくて何かが間違っているという価値判断は、あってはならないと考えているからです。特定の作家や特定の作品が好きだとか嫌いだと良いとかダメだとか、『個人の立場』としての感想はあると思います。けれども、『公的な立場』にある限り、そうした発言はかたく慎むべきだと自戒をこめてフジノは考えています。

価値判断は、作品と向きあった1人1人の方々が個人としてなすべきことです。



赤字削減の為に特別企画展の実施は必要、ただし改善すべき点は多い

そして、この危機的な財政状況の中でフジノが判断の基準にしているのは、赤字を少しでも減らすことです。むしろ、「判断基準はこれしか無い」と言っても良いと考えています。

ですから、市の経済部集客担当が中心となって進めた試行事業としての『ラルク・アン・シエル展』の開催は、正しかったと考えています。

ただ、現在の試行事業の在り方には、いくつかの問題があります。

例えば、経済部集客担当と美術館を担当する教育委員会との連携が全く取れていないことです。

特に情報が共有されていないことに対しては、美術館の現場サイドからも批判が上がっています。

集客を増やす為の試行事業を推進する立場であるフジノも、この批判についてはもっともだと考えています。

その他の問題点については、9月議会での教育福祉常任委員会の質疑でとりあげてきましたので、また後日報告します。

いずれにせよ、美術館は変わらなければいけません。

財政の厳しいこのまちにおいては、生活に事欠く人々もたくさんいます。あることに税金を使えば、他のことに使えません。美術館が赤字を出し続ければ、福祉の財源を奪ってしまうのです。

毎年3億5000万円の赤字が出ているという現実があります。

本来ならば、医療・福祉や教育などに使えるお金だったのに、ハコモノが赤字はその機会を奪ってしまったのです。

だから、少しでも赤字体質から変わることが求められるのは、当然です。