今夜8時、窓辺にキャンドルを灯して下さい/本日9月10日は「世界自殺予防デー」です

今日9月10日は「世界自殺予防デー」です

本日9月10日は『世界自殺予防デー』です。

2014年世界自殺予防デーのバナー

2014年世界自殺予防デーのバナー


2003年にスタートして以来、11回目となりました。毎年、多くの個人・団体そして国がこの取り組みに参加するようになっていきました。

自殺予防に取り組む世界的な団体である『国際自殺予防学会(IASP)』の代表であるエラ・アレンズマン教授からのメッセージが動画で掲載されました。



(*早口ではありますが、決して難しい英語を話している訳ではありませんので、YouTubeの字幕機能をオンにしてご覧くださいませ)

つながりを少しずつ強めていけるようになりたいですね

今年の『世界自殺予防デー』のテーマは

『自殺予防、1つにつながる世界(Suicide Prevention: One World Connected)』

です。

人のつながりが薄れて、社会的に孤立していくことは、自殺の危険を高めていきます。

その逆に、人のつながりが強まって、社会的なつながりが増すことが自殺のリスクを低めることも研究から明らかになっています。そうしたことが今年のテーマ設定の理由になっています。

つながりは、とても大切です。

でも…。

今の経済社会状況の中でふつうに暮らしていれば、どんどんつながりは薄くなるのが当たり前の状況です。

どうやってつながりを強めていけば良いのか、その答えはフジノにもなかなか見つかりません。

『IASP』でも何とかつながりを強めていく為に、世界のあらゆるまちで、あらゆる取り組みを行なっています。

例えば、今年はこのマークを掲げた自転車で(あるいはランで)長距離を走るというキャンペーンも行われます。

「Cycle Around the World」

「Cycle Around the World」


日本でもこの取り組みを行なう方がエントリーしておられました。このマークを付けた自転車が今日国内42kmを走破する予定です。

もしも見かけた方がおられたら、ぜひ声をかけてあげて下さいね。

あなたの気持ちを「窓辺に灯したキャンドル」で表して下さいませんか?

つながりを強める、という行為はとても難しいです。

今日から日本では1週間にわたって『自殺予防週間』のいろいろな取り組みが行われます。

でも、こうした取り組みは、自殺対策にふだんから関わっている専門家がメインで、なかなか一般の方々が参加しづらいかもしれません。

フジノは、こうした大掛かりな取り組みなどではなくて、あなたにも『こころの中』でこの日を一緒に連帯の気持ちで迎えてほしいと願っています。

その1つのカンタンな取り組みが『Light a Candle Near a Window at 8 PM on World Suicide Prevention Day』です。

夜8時に窓辺にキャンドルを灯そう

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大切な方を自殺によって亡くした方々や、自殺をこの世界から無くしたいと願う方々や、世界自殺予防デーをはじめとする自殺対策の取り組みをサポートしたいと感じているみなさま…。

今夜8時、窓辺にキャンドルを灯してみてくださいませんか。



昨夜のスーパームーンをたくさんの方々が外に出て見上げたと思います。

20140910candle2

そして今夜は、窓辺に灯るたくさんのキャンドルを見て、人々がつながりあう気持ちを持てたらいいなあとフジノは願っています。

人と人とがつながる、それはとても難しいことです。

だからこそ、『ささやかなこと』かもしれないけれど、今できることを1つだけでも試してみてほしいのです。

南部節子さん(全国自死遺族総合支援センター事務局長)との再会/家族や友人を自殺で亡くした自死遺族の支援を考える講演会

「自死遺族の支援を考える講演会」へ

先日のブログで紹介しました『自死遺族の支援を考える講演会』が今日開催されました。

会場にて

会場にて


講演をして下さったのは、南部節子さん(NPO法人全国自死遺族総合支援センター事務局長)です。

南部節子さんの講演の様子

南部節子さんの講演の様子


会場にいらした参加者の方々の数はとても少なかったです。

まだ真夏日の、しかも11:00〜12:30という時間設定。

なかなか参加しづらい機会だったのかもしれません。

でも、そのおかげでかえって親密な時間を共有することができました。

講演会の終了後も、1時間近く参加者の方々と南部さん・フジノ・市の保健師とでいろいろなお話をすることができました。

行政の事業が評価される時、多くの場合、参加人数の多い少ないで必要性が判断されてしまうこともあります。数は『分かりやすい指標』だからです。

けれども、自死遺族支援の取り組みについては『量』だけでなく『質』の観点をしっかり見ていかねばなりません。

その意味で、今日フジノがこの場に立ち会っていて本当に良かったです。

この場の持つ『重要性』をきちんと評価したいです。

自殺に対する誤った情報・誤解について

自殺に対する誤った情報・誤解について


今日の講演は大きく3つについてのお話でした。

  • 自殺・自死についての正しい情報・知識/誤った情報・誤解
  • 日本の自殺対策の経緯と自死遺族支援
  • 南部さんご自身の半生

そして最後に、DVDの上映が行われました。

これは、アメリカ・オレゴンのダギー・センターに通う自死遺族の方々御自身が、自らの体験を他の自死遺族の方々に伝える為に製作したものです。

家族が自死したことをどのように受け入れたか、センターに通う中での変化、子どもたち・大人たちそれぞれのこころの動きなどが描かれています。

DVD「ダギーセンターに通う子ども・家族の声から」

DVD「ダギーセンターに通う子ども・家族の声から」


『ダギーセンター』の取り組みは、フジノたちにとって『お手本』として参考にしてきたものです。だから、ある意味、馴染みがあるものです。

けれども今日、改めてDVDを観て、子どもたちの姿に強くこころを打たれました。

親を亡くした子どもたちが、自殺のメカニズムを正確に理解していて、年齢によって表現する能力に違いはあるのですが、自分なりの言葉できちんと説明できていることに大きな驚きを感じました。

日本では、大人でさえも自殺をきちんと受け止めきれていない人ばかりです。

まだまだ日本での自殺・自死に対する偏見は大きいです。

特に、子どもたちの置かれた状況は、全くダギーセンターの子どもたちとは違いすぎる。全く違います。

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ダギーセンターのDVD上映

ダギーセンターのDVD上映


時に、自殺対策の関係者の方から

「日本の自殺対策は自死遺族支援に偏りすぎている」

と批判を受けることがあります。

でも、まだやらねばならない自死遺族支援の取り組みはたくさんあることを痛感しました。

ピア同士の語らいは、大きなエネルギーを与えてくれます

講演が終わって、久しぶりに南部さんとゆっくりお話する時間ができました。

南部節子さんとフジノ

南部節子さんとフジノ


お互いの近況報告をしあって、そして国の自殺対策の状況(特に『自殺対策官民連携協働会議』の様子など)について意見交換をしました。

フジノのプライベートのいろいろなお話も南部さんに報告できました。

いつか南部さんにフジノが作ったお味噌汁を食べてもらいたいです。

南部さん、茨城から横須賀までわざわざお越し下さって、本当にありがとうございました!

日本の自殺対策は今、とても危機的な事態に陥っている

ところで今、フジノはとても危惧していることがあります。

その危機感は、意見交換をしてみて、南部さんも全く同じでした。

実は先日取材して頂いた渋井哲也さんと意見交換をした時にも、同じ意見になりました。

今、自殺対策はとても危うい状況にあるとフジノは考えています。

2006年の自殺対策基本法成立の為に当時一緒にがんばったみんなが、改めてもう1度、結集しなければならない時期に来ているとフジノは感じています。

近いうちに、なにかアクションを起こさねばならないと強く感じています。

わが国の自殺対策関係者のみなさま、もう1度、みんなで集まりませんか?

家族や友人を自殺で亡くした自死遺族の支援を考える講演会を開催します/全国自死遺族総合支援センター事務局長の南部節子さん

自死遺族の支援を考える講演会を神奈川新聞が報じてくれました

8〜10月の横須賀市の自殺対策の取り組みについて、先日このブログでお伝えしました。

その取り組みのうち、神奈川新聞が『自死遺族の支援を考える講演会』(8月20日開催)について報じてくれました。

2014年8月14日・神奈川新聞より

2014年8月14日・神奈川新聞より


草山記者、ありがとうございます!



全国自死遺族総合支援センターの南部節子さんが講演されます

当日、講演を行なってくれるのは、南部節子さん(NPO法人全国自死遺族総合支援センター事務局長)です。

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南部さんとフジノが出会ったのは、2005年のことでした。

南部さんは『かながわ自殺対策会議』の委員も務めて下さっていることもあって、今もしばしばお会いします。

2005年、本格的な国の自殺対策はまだスタートしていませんでした。

当時、自死遺族は、大切な人を亡くした悲しみに加えて、社会からの偏見によって苦しめられていました。

例えば、ガンや脳卒中で配偶者を亡くした方は、お通夜や葬儀や四十九日法要などの機会をはじめ、様々な機会に周囲の人に悲しみを語ることができます。

語ること・聴いてもらうことを通して、喪失の苦しみや悲しみから少しずつ回復をしていく『喪の作業』をすることができるのです。

けれども、自殺によって大切な方を失った遺族は、そうした機会は与えられることはありませんでした。

自殺は恥だという偏見やタブー視、特殊な死を隠さねばならないといった気持ちに囚われてしまい、家族や親戚にさえ自殺だという事実も語れずにきました。

取材を受けた自死遺族の方々のコメントがテレビで放送される時は、顔はモザイクで隠されて、名前は匿名にされました。

社会も、マスメディアも、そして遺族自身も、自殺って言えなかったのが2005年当時でした。

そんな中、南部さんは公の場で、実名を明かして顔を出して、その体験を語ったのです。

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本当にとても勇気がいることだったと思います。

けれども、南部さんを筆頭に、全国の自死遺族の方々が少しずつ勇気を振り絞って、行動を始めたのです。

そして全国で署名活動を繰り広げて、ついに『自殺対策基本法』を生み出すことができたのです。

『自殺対策基本法』が成立して、少しずつ全国に自殺対策が広がっていくにつれて、フジノ自身は『自らの体験』を語ることをやめました。

法制化の実現は、フジノにとって『弔い合戦』の1つの到達点でした。

決してゴールではありません。それでも確かに1つの到達点でした。

自殺へと追い込まれたいのちと引き換えに自殺対策基本法が作られたのだと、僕は1つの役割を果た終えたのだと感じつつあるからです。

けれども、法制化から8年が過ぎた今も、南部さんは語り続けています。

しかも、個人の『喪の作業』として語るのではありません。

自殺とは縁もゆかりも無いたくさんの人々を前に、公の場で語るという作業です。

『語り続けること』は、とてもエネルギーのいることです。

そんな南部さんを端から見てフジノは、時に心配になることもあります。

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けれども、語り続けることが南部さんの使命なのかもしれません。

フジノが政治家として自殺対策に向き合い続けることを選んだように、南部さんはピアの立場(全国自死遺族総合支援センター事務局長として)語り続けることを選んだのだと思います。

そんな南部さんの講演を、ぜひ一人でも多くの方に聴いていただけたらと願っています。

2006年の法制化が実現した後も、全国の自殺に対する偏見やタブー視が完全に無くなった訳ではありません。

その日がやってくるまで、まだまだ南部さんもフジノも活動を続けていくのだと思います。

8月20日、どうかみなさま講演会にいらして下さいね。

よろしくお願いします。



弁護士・司法書士・薬剤師が「自殺対策連絡会」の新メンバーに加わりました/フジノの提案、実現しました

自殺対策を推進するネットワーク会議が開催されました

今日は、市役所で『平成25年度第1回自殺対策連絡会』が開かれました。

市役所正庁で連絡会は開かれました

市役所正庁で連絡会は開かれました


これは年2回、定期的に開催されている自殺対策のネットワーク会議です。



組織の名称は変更されましたが、目的は変わりません!

実は、このネットワーク組織の『名前』が今回から変更されてしまいました。『自殺対策連絡協議会』から『自殺対策連絡会』に変更です。

(旧)『連絡協議会』
  ↓
(新)『連絡会』

名称が変更されました

名称が変更されました


名前が変わっただけで、目的も取り組みも一切変わりません。

この点は、健康部長・保健所長・健康づくり課長の3人とも、断言しています。

自殺対策を推進していく為に、このネットワーク会議の役割が重要であることに変わりはありません。



変更の理由と、フジノが感じた違和感

名称変更の理由は、自殺対策とは全く関係ありません。

市の審議会などを『附属機関』と呼びます。

この『附属機関』を設置するには『条例』が必要だ、という判例にもとづいて、この1〜2年、全国の市町村でその名前や性質によって新たに条例を定め直しています。

その流れで、横須賀市も全ての審議会などの見直しを一斉に行ないました。

横須賀市は、このネットワーク会議については条例で設置された附属機関では無いので、『連絡協議会』という名称を使うべきではないと判断したのです。

本来ならば、正すのは名前では無いはずです。

自殺対策の条例を新たに策定して、自殺対策のネットワーク会議を条例で設置すれば良いのです。

けれども、フジノはものすごく強い違和感を覚えています。

名前だけを読めば

「連絡をとりあうだけの場なのか?」

と、横須賀市の政策の中で自殺対策が格下げされてしまった気持ちがします。

そして「名は体を表す」とも言います。

「変えるにしても、もう少し違う名前にできなかったのか」

と、フジノはガックリきてしまいました。

例えば、全国的に見渡すと、こんなふうに気合いの入った名前もあります。京都府の京丹後市による自殺対策のネットワーク組織です。

2013年2月「地域におけるこころの健康づくり~市町村の自殺対策」資料より

2013年2月「地域におけるこころの健康づくり~市町村の自殺対策」資料より


『自殺ゼロ実現連絡会議』というネーミングは、目指すゴールへの意気込みが伝わってきます。

その意味で『名称』としては優れている、と思います。

そしてもう1つ。すごくショックでした。

フジノは横須賀市の『自殺対策連絡協議会』の生みの親のひとりだという自負心がありました。

でも、名称変更について事前の相談や報告は一切ありませんでした。それでなんだかフジノは自分が軽んじられた気持ちになってしまいました。

そもそも大切なのは『名前』なんかよりもその『成果』ですから、こんな感情をフジノが抱くのは間違っています。

ただ、そんな自分への戒めも含めて、感じた率直な気持ちを記しておきたいと思います。

2006年3月、国は、都道府県・政令指定都市に対して『自殺対策連絡協議会』を設置せよと通知を出しました。

にも関わらず、全国的には全く設置が進んでいませんでした。

そんな状況の中、当時の蒲谷市長の英断で、横須賀市は立ちあげを決定したのです。

2006年6月21日・神奈川新聞・1面トップより

2006年6月21日・神奈川新聞・1面トップより


フジノはこのネットワーク会議の設立を、初当選した2003年から提案し続けてきました。3年ごしで実現が決まったのです。

ですから、初回がスタートしてから今日に至るまで、誰よりもこのネットワーク会議を大切にしてきました。

それなのに何の報告もしてもらえず、こんなにもあっけなく名前が変えられてしまったことは、フジノには大きなショックだったです。

名称の変更を知ったのは、一般の傍聴者のみなさまと同じで、資料を目にしたついさっきでした。

しかし、繰り返しますが、本来は『名前』なんてどうでもよくて、大切なのはその『活動』と『成果』です。

自殺を可能な限りゼロに近づけることこそ本当の目的なのですから、こんなふうに感じるフジノはまだまだ未熟だなと我ながら情けなく感じました。



新たなメンバーが3名、加わりました!

長くなりましたが、実はここからが今日の本題です。

大切なことは『名前』よりも『活動』と『成果』だと繰り返し書いてきました。

その『成果』を上げる為に必要な組織の改革が、ひとつ前に進みました。

第1回横須賀市自殺対策連絡会のプログラム

第1回横須賀市自殺対策連絡会のプログラム


このネットワーク会議の構成員として、新たなメンバーが3名加わったのです。

下の構成員メンバーのリストをご覧下さい。

  1. 社団法人横須賀市医師会(汐入メンタルクリニック院長:精神科医)
  2. 社団法人横須賀市医師会(湘南病院副院長:精神科医)
  3. 横須賀労働基準監督署安全衛生課長
  4. 横須賀市薬剤師会・理事
  5. 横須賀市民生委員児童委員協議会・副会長
  6. 横須賀公共職業安定所・次長
  7. 横須賀商工会議所・まちづくり支援課長
  8. 神奈川県立保健福祉大学
  9. 特定非営利活動法人三浦半島地域精神障害者の生活を支える会・理事
  10. 神奈川県司法書士会・横須賀支部
  11. 財団法人横須賀市産業振興財団・事務局長
  12. 横浜弁護士会
  13. 田浦警察署生活安全課長
  14. 横須賀警察署生活安全課長
  15. 浦賀警察署生活安全課長
  16. 市民部市民生活課長
  17. 市民部人権・男女共同参画課長
  18. 市民部消費生活センタ一所長
  19. 福祉部高齢福祉課長
  20. こども育成部こども青少年支援課長
  21. こども育成部こども健康課長
  22. 消防局消防・救急課長
  23. 教育委員会事務局学校教育部支援教育課長
  24. 教育委員会事務局教育研究所長

上の赤文字で記した『横須賀市薬剤師会』『横浜弁護士会』『神奈川県司法書士会横須賀支部』の3名が新たに構成員メンバーとなりました!

実効性のある自殺対策を進めていく上で、この3つの職種の団体からメンバーが加わったことは大きな意味があります。

薬剤師のみなさまの存在は、地域包括ケアの実現にとっても大切です。

弁護士と司法書士の重要性については、あえて述べるまでも無いと思います。

前節の情けない自負心を記した後でこれを書くのは恥ずかしいのですが…実は、こうしたメンバーを新たに加えることは、フジノが提案したものです。

2012年3月議会での市長へのフジノの一般質問をご覧下さい。

2012年予算議会(3月1日)での市長への一般質問より

フジノの質問

自殺対策連絡協議会に以下の新たなメンバーを加えるべきではないか。

①自死遺族。

「GKB47宣言」というキャッチコピー問題などは自死遺族の声を聴こうとしない為に起こったものです。

善意であるはずの自殺対策が持つ副作用について自死遺族の声に耳を傾けるべきです。

②マスメディアなど報道関係者。

県の『かながわ自殺対策会議』には報道関係者がメンバーに入っています。

報道の仕方しだいで自殺が増えてしまうこともある中、実態を知ってもらうべきです。

③現場の教職員・養護教諭。

日常的に思春期のこどもたちの自傷行為に直面している教職員・養護教諭の方々の存在は、新たな指標として自殺未遂を設定する上で不可欠です。

④地域包括支援センターなど地域の高齢福祉関係者。

本市の自殺に占める高齢者の割合が増えている中で、地域で活動する高齢福祉関係者の協力が不可欠です。

⑤僧侶など宗教関係者。

宗派を超えた『自殺対策に取り組む僧侶の会』の活動が知られていますが、本市の僧侶の方もこの会で活動しておられます。

日常的に生死と向き合っておられる僧侶など宗教関係者は対策に貢献していただける存在です。

⑥司法書士会・弁護士会。

どちらの組織も全国的に自殺対策に熱心に取り組んでおり、身近な事例にもたくさん出会っている為、不可欠です。

他にも自殺未遂から立ち直ったサバイバーの方など現場の方々の存在が新しい協議会には必要です。

そこで市長にうかがいます。

【質問】
『自殺対策連絡協議会』に新たなメンバーを加えるべきではないでしょうか。

お答え下さい。

市長の答弁

『自殺対策連絡協議会』に新たなメンバーを加えるべきではないか、という御提案をいただきました。

現在の『自殺対策連絡協議会』は、相談機関等を中心としたメンバーで構成しています。

御提案いただきました方々をメンバーに加えることについては、どのような方々に関わっていただくことが効果的な自殺対策につながるか検討していきたいと考えています。

フジノの再質問

5年くらい前でしょうか、自殺対策連絡協議会を設立する時に当時の蒲谷市長にも「御遺族を入れていただきたい」とかいろいろ提案したのですけれども、当時は提案したものの、具体的に浮かぶ最適な方というのが浮かびませんでした。

自死遺族の社会的立場が非常に厳しかったこともあり、とても顔を出して委員として出席するなど誰もできない、という状況でした。

ただ、それからかなり大きく社会状況が変わりまして、「新たな段階に自殺対策は来た」と申し上げたとおりで、横須賀の御遺族の方が全国の団体でファシリテーターをやるまでに回復されたり、また報道関係でも、例えば地元紙である神奈川新聞は常に自殺対策について追い続けてくれる。

自殺対策元年と呼ばれた2006年には全紙が報道するような中で、どんどんブームとともに消え去っていた中でも、一生懸命報道してくれている方がいる。

また、教員の方々というのは、日常的に自傷行為と接していてすごく問題意識を持ってくれている。

それぞれについて「この人は適任だな」というのが、自殺対策あるいは精神保健福祉にかかわっている人であったら、きっと浮かんでくるものだと思うのです。

ですから、ぜひそういった方々を保健所や『自殺対策連絡協議会』のメンバーにヒアリングなどをして、対象になれるような方がいるのかどうかも研究の過程で一度ぜひ御検討いただきたいと思うのです。その点についてはいかがでしょうか。

市長の再答弁

今回御提案いただきました新たなメンバーについては、今までの『自殺対策連絡協議会』は、基本は相談を受ける機関の方々という形で、市の職員も含めて入っているわけですが、どういった方に入っていただくのが一番いいのか。

特に内容についても御提案いただきました。

ケースの内容によっては、こういう方に来ていただくとか、そういった考え方もあるかもしれませんので、ぜひいろいろな方に御意見を聞いて、新たなメンバーを加えた実りある『自殺対策連絡協議会』にしていきたいと思っています。

しかし、これでフジノの提案が全て実現した訳ではありません。

さらに「絶対に加えるべきだ」とフジノが提案している立場の方々がいます。

  • 自死遺族の方々
  • マスメディア関係者
  • 教職員・養護教諭
  • 僧侶など宗教関係者

『自殺対策連絡会』は必要に応じて、『参考人』という形でメンバー以外に出席してもらい意見も聴くことができます(自殺対策連絡会設置要綱第5条2)。

しかし、この仕組みは今まで使われたことはありません。今後も使われる可能性はあまり考えられません。

フジノが提案しているこれらのメンバーは、正式な構成員として参加すべきです。

より実効性の高いネットワーク会議とする為にも、これからもフジノは引き続き提案を続けていきます。

そして同時に、現在のメンバーでの『自殺対策連絡会』がもっと活性化していくように働きかけていきます。

何よりも大切なのは『活動』と『成果』です。

年2回、ただ開催することだけでは意味がありません。

このまちで、自殺へと追い込まれる犠牲者がゼロに近づく為に、もっともっと成すべきことをしっかりと取り組んでいきたいです。



自殺対策基本法が成立しました!

自殺対策基本法が成立しました!

今日は国会に行きました。13時から衆議院の本会議を傍聴する為です。

国会

国会


国会。

32年の僕の人生で。2回目。

まさか僕がこんなところに来るようになるとは…。

人生って分からない。

さて、自殺対策基本法案はこんな流れで動いてきました。

参議院衆議院
内閣委員会(6月8日)→
本会議(6月9日)
内閣委員会(6月14日)
本会議(本日)→
成立!

ついに本日、自殺対策基本法案が可決されました!

自殺対策基本法、成立しました!

みなさま、本当にご協力ありがとうございました。

(NHKのニュース、毎日新聞、朝日新聞その1・その2など多数のメディアで報道されました)



あくまでもここからがスタートです

法制化はあくまでもマイナスがゼロになっただけのことで、法律ができただけでは自殺を減らすことはできません。

これからこの法律をもとにして、いくつもの自殺予防対策を総合的に実践していくことこそが本当に必要です。

そもそも自殺の原因となるような誤った社会的なことがらを正していくこと。

もしも自殺に追い込まれた時に、その人の隣に寄り添ってくれる人が必ずいる、そんな『人と人とがつながりを持てる社会』にしていくこと。

万が一、自殺が起こった時も遺族の方がさらに追い込まれるようなことは無い、きちんとケアをしっかりとできるような社会に変えていくこと。

さらに結果が統計としてあらわれるまでには少なくとも10年間はかかることでしょう。

けれどもあきらめずに取り組み続けること。

これらが、これから必要になることです。
 
1つずつ実践していくことが不可欠です。

現場に最も近い立場である地域の保健師さん、かかりつけ医の方々、学校関係者の方々、そして、広く一般の方々、みんなの意識が変わる必要があります。

みんなでネットワークをつくって、現場の情報を共有していくのです。セーフティネットを大きく細かくしていくのです。

政治の側面で言うならば、これからはまさに『地域の自殺対策を推進する地方議員有志の会』の出番です。

自殺の原因は、年齢ごとでも地域ごとでも全く異なります。

それぞれの地域ごとに合った対策をしっかりたてていくのは地方議員の仕事です。

10万1,055人の署名を一瞬も忘れることなく、僕たちは全力でがんばります。

今年からこの国はやっと自殺対策に本腰で取り組む体制がスタートすることになりました。

さあ、みんなでがんばっていこう!



自殺対策基本法の制定を後押しする神奈川新聞の社説に感激しました!/なんとフジノの名前も載っています

自殺対策基本法の制定を後押しする神奈川新聞の社説に感激!

けさの神奈川新聞の社説は『自殺者3万人~法制定で対策の実効性を~』というものでした。

2006年6月11日・神奈川新聞より

2006年6月11日・神奈川新聞より

  • 自殺対策基本法が必要であること
  • 実効性のある対策を進めていく必要があること

を訴えてくれています。



なんとフジノの名前が社説に載っています

さらに驚いたのは、なんとフジノの名前が載っています。

32年間生きてきたけれど、まさか自分の名前が新聞の社説に載るなんて信じられない!

さらにさらにうれしかったのは、5月30日の本会議でのフジノの一般質問の成果である『世界自殺予防デーにあわせて自死遺族への相談会を実施する』を、取りあげてくれていることです。

横須賀市の自殺予防は、政治家フジノが全力を尽くしてきただけでなく、現場の保健師さんも一緒にがんばってきてくれています。

そういう取り組みをすくいあげて社説で書いてくれることは、現場のみなさんにとっても、本当に励みになります。

フジノにとっても大きな励みになりました。

神奈川新聞の社説担当の方(論説委員さん?)、本当にありがとうございました!

自殺対策基本法案は、来週14日に衆議院内閣委員会で審議されます。

この委員会をのりこえれば、あとは本会議。

成立まであと1週間です!



「自殺対策基本法」の制定を求める全国7ヶ所一斉署名活動を行ないました!/横須賀中央ワイデッキは全国最長の5時間、署名を呼びかけました

「自殺対策基本法」の制定を求める全国7ヶ所一斉署名活動!

今日は、ついに全国7ヶ所一斉署名でした!

  • 秋田(秋田駅前)
  • 大阪
  • 神奈川(横須賀中央Yデッキ)
  • 京都(四条河原町高島屋前)
  • 佐賀(佐賀駅南口ロータリー前)
  • 東京(新宿駅西口ハルク前)
  • 福岡(天神旧岩田屋前)

全国でみんながひとつになって、自殺対策は『きちんと法律をつくるべきだ!』と訴えていきます。

朝、窓をあけると雨が降っていました。

あらかじめ天気予報で雨だと聞いていたので、

「署名の数は晴れた日ほどには集まらないだろう」

と覚悟もしていました。

でも、

「こんな雨の日でもあえて署名してくれる方々の想いは晴れた日の2倍の重みがあるんだから、全力でがんばっていこう」

と思いました。



他の場所は署名活動2時間のところ、横須賀だけ5時間と最長です

横須賀の署名活動は最も活動時間が長い5時間です。
 
多くの場所が2時間で終わる中、気合いを入れまくりです。

フジノを含むNPOライフリンクのメンバー4名と、フジノの呼びかけに応えて参加してくれた仲間たち7名との合計11名が集まりました。

ワイデッキ下での署名活動の様子

ワイデッキ下での署名活動の様子

 
午前中は特に雨が激しかったです。

Yデッキの下でよびかけと署名を行ないました。 
 
署名活動を行なった11名の多くが実際に自死遺族の立場で参加をしました。

マイクでの呼びかけも実際の体験を持っているからこそ伝えることができる想いを話してくれました。

僕は、署名活動の前からずうっとこう考えてきました。

「自死遺族をこれ以上、苦しめないでほしい。

ふつうの暮らしを送ってきたのがある日を境に全てが変わるような激しい悲しみや苦しみの中に放り投げられてしまった。

ケアの体制なんて何も無いから、何年もかけてやっと少しずつ傷が癒えてきたのだ。

それだけでも本当につらい日々なのに、政府も自治体も自殺予防をきちんとやってくれないから、遺族が先頭になって活動しなくちゃいけなかったんだ。

自死の苦しみに加えて、そんな活動まで遺族がしなければならないことは本当にまちがっていると思う」

さらに今日もまたこうやって全国でまちかどに立って、国の動きを求めているのです。

遺族の立場でこうやって活動をしていくことが本当にこれで最後になるように、国を動かさなければ、法制化を実現しなければ、と改めて思いました。

自殺対策基本法制定の必要性を訴えました

自殺対策基本法制定の必要性を訴えました

 
本当は、自殺は予防できる。

それなのに今この国では1日に約90人もの方が自殺へと追い込まれている。

3万人という信じられない数の方が8年も連続で亡くなっている。

これは異常事態です。
 
本当に寒くて寒くてたまらない雨の中をメンバーみんなでがんばって署名をお願いしました。

新聞社の方が取材に来てくれたり、たくさんの方が温かい声をかけてくれて、5時間のりきることができました。

集まった署名は174筆でした。

雨だったのでフジノの目標は100筆だったので、目標をはるかに超える数字となりました。

おとといの告知(朝日新聞湘南欄)を読んで、わざわざ署名のために来てくれた方もいました。

みなさん、本当にご協力ありがとうございました!



「政治家フジノ」というブランドと、個人名は必要ない活動との葛藤

フジノの中には他にもいくつかの葛藤がありました。

例えば、『政治家フジノ』という知名度の大きさと、個人名は必要が無い今日の活動の目的とのギャップです。

メガフォンを使って呼びかけをしたのですが

「NPOライフリンクです。自殺対策の署名を行なっています」

とやると、なかなか振り向いてもらえない時に

「横須賀市議会のフジノです。
  
僕の一番大切な仕事である自殺予防の署名をしています」

とやると、反応してもらえるのです。

フジノが活動している、という理由で、たくさんの方が署名に来て下さったのですね。

Yデッキで定期的に活動してきたことが大きいのですが、『横須賀市議のフジノ』である、ということが、ある程度の信頼感や関心を持ってもらえる『ブランド』になっているのですね。

確かに全然知らない人の呼びかけよりは、知っている人の呼びかけに応えますよね。

けれども、今日の活動では
 
「政治家フジノの名前は出したくない」

と僕は思ってきました。

何故なら「出す必要が無い」からです。

政治家フジノの活動ではなくて、自殺対策を進めるための活動なのですから。

名前を出す必要が無い、むしろ出したくない。

でも、署名を多く集めたいということを考えたら、人が寄って来てくれるから名前をガンガンなのった方がいい...。

署名活動中のフジノ

署名活動中のフジノ

 
そんな葛藤をずっと持っていました。

でも午後になってからはもう割り切ることにして、メガフォンをとおして、自分の名前をなのりました。

それで署名が集まるならもうしかたがないのだ、と思いました。

でも、署名を集めてた仲間の中には、きっと不信感を持った人もいたんじゃないかなあと悲しく思ったりもしました。
 
『自殺対策基本法』が制定されてこの国から自殺を無くすことができれば、すぐにでも僕は政治家を引退したい、とつくづく思うのです。

だから、今日の活動も僕は名前なんか出したくなかったです。

どうか売名行為みたいに受け取られないといいなあ。

今日取材をしてくださった神奈川新聞の記者の方にはこのあたりの気持ちもきちんとお伝えしました。

今日の署名活動が記事になるとすれば、政治家フジノの名前は絶対に載らないはずですから。

フジノの名前が出てこない、ということをもって、この活動に対して僕は私心が全く無いことをどうかみんなに分かってもらえますように。