全国2例目となる「パートナーシップ制度の自治体間相互利用」についてフジノの質問を神奈川新聞が広域欄で報じてくれました/横須賀市パートナーシップ制度は成長していきます

フジノの一般質問を神奈川新聞が報じてくれました

昨日の本会議で市長に対して行なったフジノの一般質問。

2019年11月30日・神奈川新聞・広域欄より

2019年11月30日・神奈川新聞・広域欄より


大きく4つの質問をしたのですが、その中の『パートナーシップ証明書の自治体間での相互利用』について神奈川新聞が報じてくれました。

地域が限定された横須賀欄ではなくて、なんと広域欄でした!

全文を引用してご紹介します。

パートナーシップ制度
横須賀市、近隣2市と証明書の相互利用検討

横須賀市の上地克明市長は29日、性的少数者(LGBTなど〉のカップルをパートナーとして公的に認める市の「パートナーシップ宣誓証明制度」について、宣誓証明書を証明書を近隣の鎌倉、逗子両市と相互に利用できるよう検討していることを明らかにした。

同日の市議会12月定例会で藤野英明氏(無会派)の一般質問に答えた。

通常は自治体ごとに宣誓手続きが必要で、一方または双方が市外へ転出した場合は宣誓証明書を返還する必要があった。

しかし、相互利用を認めることで、当事者が両市間で転居した場合にも証明書が使えるようになり、あらためて宣誓する精神的、物理的負担が軽減できるメリットがある。

相互利用の実現を求められた市長は

「すでに両市と打ち合わせを始めている。どのような方法がいいか引き続き検討していく。なるべく早期に開始を目指したい」

と答弁した。

横須賀市は今年4月に制度を導入し、市営在宅の入居資格や災害見舞金の対象に宣誓証明書を所持するカップルを加えている。

一方、鎌倉市は12月、逗子市は来年4月に設ける予定。

制度が横浜市など県内の他の自治体にも広がっていることから、上地市長は

「まずは県内自治体で相互利用の連携を呼びかけたい」

とも答えた。

相互利用は福岡市と熊本市が10月から実施している。

(鈴木昌紹)

鈴木記者、報じて下さってありがとうございます。

最近では地元紙である神奈川新聞にもなかなか議会での質問が報じられない中で、9月議会に続いて取り上げていただけたのはありがたいです。

もはや17年目ですから自分の知名度うんぬんはどうでも良いのです。

新聞が報じて下さりインターネットで広まることで、横須賀市の取り組みを当事者のみなさまに知ってほしいのです。

その為には本会議場でいくら声をはりあげても世間全体には届きません。やはりメディアの力が必要です。



「パートナーシップ証明書の自治体間相互利用」の質疑応答全文を紹介します

せっかくですので、昨日の本会議の場で上地市長とフジノが行なった質疑応答をご覧下さい。

フジノの質問

1.パートナーシップ宣誓証明制度の自治体間相互利用の実現に取り組む必要性について

本市は今年4月、市民一人一人をかけがえのない個人として尊重するとともに様々な差別や偏見をなくし、人権が侵害されることのないまちをめざして『パートナーシップ宣誓証明制度』を導入しました。

これまで9組が利用していますが、利用者が受けられる行政サービスも少しずつ増え、火災や自然災害等によって被害を受けた方への災害見舞金の支給、市営住宅の入居申し込みに加えて、今月11月からは県営住宅にも申し込めるようになりました。

生命保険の受取人や自動車の任意保険の家族特約などに本市の証明書を利用できる民間企業も現れました。

「誰もひとりにさせないまち」を実現させる為にも、本制度のメリットを増やし、デメリットを可能な限り減らしていく取り組みが必要です。

そこで今回はパートナーシップ制度を自治体間で相互利用できるよう改めて提案します。

一般質問に立つ藤野英明

昨年12月定例議会の一般質問において僕は市長にこう質問しました。

どれだけ本市を愛していても、転勤をはじめ様々な理由から人は転居を避けることができません。市内でしか効力を持たず転出により失効してしまう証明書では、利用者に永続的な安心感を与えられません。

そこで、この状況を改善する為に、制度を先行実施している自治体間で連携して相互利用できるようにし、利用者の不利益を取り除くべきです、と。

しかし市長の答弁は、当時全国でも9自治体しか導入しておらず、県内での導入予定も本市と小田原市の2市のみだったことから、まずは本市のパートナーシップ制度を当事者のみなさまにとってより良いものとなるよう目指す、との控えめな答弁にとどまりました。

けれども1年が経ち、本制度は全国27自治体へ広がりました。

多くの自治体が本市に視察に訪れ、県内では12月から横浜市、年度内に鎌倉市、来年度には相模原市・逗子市・葉山町が制度を開始する予定です。

さらに今年10月30日、福岡市と熊本市は

「新たにパートナーシップ制度の相互利用をスタートした」

と発表しました。

本市を含む、制度を持つほとんどのまちでは、引っ越しの際には証明書を返却しなければなりません。

引越し先にパートナーシップ制度があっても、改めてゼロから手続きをして新たな証明書を受け取らねばなりません。

引っ越してまだ馴染みのない自治体においてアウティングの不安を感じながら行政職員に対してカミングアウトをしなければならない精神的な負担や不安感を政治・行政は決して無視してはなりません。

福岡市と熊本市はこうしたデメリットを無くす為に、引っ越し先で継続使用申請書などを提出すれば発行済みの証明書を継続使用できることにしました。福岡市はこの取り組みを九州全体に広げたいとしています。

まさに1年前の提案を先んじて実施された訳ですが、利用者のデメリットを減らす有効な取り組みです。そこで改めて伺います。

【質問】
本市は、パートナーシップ宣誓証明制度を導入済および導入予定の県内外の自治体に広く連携を呼びかけて、自治体間でのパートナーシップ証明書の相互利用を実現すべきではないでしょうか。

お答え下さい。

上地市長の答弁

まず、パートナーシップ宣誓証明制度の相互利用についてです。

パートナーシップ制度の相互利用についてはすでに近隣自治体との、鎌倉市・逗子市との打ち合わせを始めています。

相互協定を結ぶ結ぶことによって、宣誓者が協定自治体に転出しても改めて宣誓しないで済むなど、当事者の精神的な安定につながることが想定されます。

宣誓をした方々の利便性や具体的な事務を進める課題なども踏まえて、どのような方法が良いか引き続き検討する予定です。

各自治体の状況もありますが、来年度早期の開始を目指したいと考えています。

また、今後まずは県内自治体相互利用の連携を呼びかけたいと考えています。

フジノの再質問

市長、ご答弁ありがとうございました。

再質問に立つ藤野英明


まず、パートナーシップ宣誓証明制度、他都市によっては名前が違いますが、この制度の自治体間相互利用を進めていくべきという質問に対しては、すでに県内、特に三浦半島の自治体については協議を進めていただいているということで大変にありがとうございます。

なかなか表には結果しか報じられないんですが、県営住宅がすでにパートナーシップ制度を持っている小田原市と本市だけですけれどもオッケーになった、神奈川知事がOKにしたのは本当に上地市長に動いていただいたということが大きいと思います。ありがとうございます。

今回の自治体間相互利用の実現についてもすでに来年早期には進めていきたい、まずは県内、という言葉からは今後は広域もお考えいただけてるのかなという風に推察しました。

一点確認したいのは県内の自治体として12月2日、もう数日後です。横浜市がパートナーシップ制度をスタートいたします。

横浜市との協議というのは難しいんでしょうか。お聞かせ下さい。

市長の答弁

これから検討していく課題だというふうには思っています。

フジノの再質問

ありがとうございます。

そして他都市と協議する際には、本市の制度が一番優れていると自分では思っているんですが、それでも他都市から学ぶことはあると思うのです。

それをぜひ吸収していただきたい。

例えば横浜市であれば、外国語に対応した証明書を発行している。

実は先日わが街でも外国の方と本市の日本人の方がパートナーシップ宣誓証明を取られたという事例がありました。

その方にもお聞きしたんですが、「日本語でない証明書は必要でしょうか」というのをお聞きした際に、やはりパートナーのご友人達に証明書を見せる時にせめて英語だけはあったほうがいいんじゃないかという声を聞きました。

横浜は最初から英語やバングルなどに対応するようなんですが、そういったまず外国語表記についてもご検討いただきたいこと、それから他都市の良い実例を吸収していっていただきたいということを是非ご検討いただきたいと思いますがいかがでしょうか。

市長の答弁

検討します。

以上です。



安心して利用できる制度に改善するとともに啓発を徹底します

横須賀市パートナーシップ制度は、作って終わりではありません。

どんどん改善していきます。

まだまだフジノのもとには、

「利用したいけれど安心できない」

「宣誓するメリットが無い」

「アウティングが不安だ」

といった声が届いています。

だから、制度を成長させていくとともに、必ず世間の差別・偏見・スティグマを無くす為の取り組みを進めていきます。

先週11月23日からは毎年恒例で6年目となる、パネル・図書展示『多様な性、知っていますか?』の市内巡回がスタートしました。

パネル・図書展示「多様な性、知っていますか?」について

性的マイノリティの人たちの多くは、性に対する偏見などから、苦しんだり悩んだりした経験があります。

そのことが、自殺の問題にも深く関係があると言われています。

お互いの性のあり方を認め合い、差別のない社会を目指すため、人権週間にあわせて下記のとおりパネル展示および図書展示を行ないます。

パネル・図書展示「多様な性、知っていますか?」

過去の様子はこんなふうでした)

市民のみなさま、12月16日のモアーズシティでの最終日まで、どうかお近くの会場にぜひ足をお運び下さいね。



桜台中学校が閉校しました/政治家フジノが敗北した日

政桜台中学校の閉校式が行なわれました

今日は、桜台中学校の『閉校式』でした。

終業式を終えた1・2年生とともに10時40分から体育館に集合しました。

PTAのみなさん、OB・OGのみなさん、地域のみなさん、歴代教員のみなさん、多くの関係者のみなさんが、一同に介しました。

3月3日の『47周年を祝う集い』とは違って、今日の『閉校式』はあくまでも教育委員会の主催でした。

だから当然ではあるのですが、司会進行も学校再編を担当した教育委員会がやったのですが、そのことにフジノは激しく強い違和感を覚えました。

この素晴らしい学校の統合を決めた教育委員会が式典を進めていくことに複雑な気持ちになったのは、フジノだけではなく、他の来賓の方々からも指摘を受けました。

ふつうに考えれば、当然のことですよね。



最後の桜台中学校校長・小幡先生の言葉

教育長のあいさつの後、小幡校長先生からの言葉がありました。

小幡校長先生は、第17代目にして最後の校長先生です。

桜台中学校の魅力は何よりもまずこどもたちの存在、そして教員の方々も素晴らしい方が多かったことだと思います。

そんな中でも小幡校長先生はフジノにとって、このコーナーで何度も書いてきましたが

「こんな素晴らしい校長先生が居てくれて、本当に良かった」

という存在でした。

小幡校長先生の言葉

小幡校長先生の言葉


3年前に辞令が出されて着任早々、『統合』についてすさまじい量のマスコミに取材ぜめにあったこと。

教育委員会は、最初は

「『統合』ありきではなく『小規模校』を積極的に支援する」

と言ったこと。

しかし、寝耳に水で、『統合』が決定されてしまったこと。

PTAによる統合撤回を求めた署名活動が始まり、市議会でも論議が始まったこと。

そして、結局はウワサどおりに『統合』が決まってしまったこと。

『統合』が決まっても、こどもたちが入学してきてくれたこと。
 
そのおかげで統合が1年先延ばしになったこと。

これらの経緯は全てこちらのコーナーをご覧ください)

大きな戸惑いと激動の中で、PTAのみなさんの大きな期待と励ましに力づけられたこと。

何よりもいつも生徒たちのことを最優先して考えてきたこと。



こどもたちを守れなかった政治家フジノの敗北

小幡校長先生のお話を聴きながら、フジノは、涙が出てしかたがありませんでした。

先生の言葉のひとつひとつに様々な光景が浮かんできました。

しまいには、涙が嗚咽になってしまい、声を出さないようにハンカチで口元を押さえました。

悔しかった。

こんなに素晴らしい学校を統合することは、明らかに間違っている。

けれども、統合を止められなかったのは、明らかに「政治家としてフジノが敗北した」ということだ。

統合について生徒たちが書いた作文を自分の立場が危うくなるかもしれないのにフジノにコピーしてくれた先生。

どうしたら統合を止められるかを一緒に何時間も話し合ったPTAの方々。

統合が決まってからも政治家としてフジノは

「絶対に桜台中学のこどもたちが不利にならないように」

と、必ず市議会があるたびに取りあげてきました。

昨日おこなわれた、政治家としての任期4年間で最後の予算委員会(教育経済常任委員会)でも

「学校の統廃合はこどもたちの気持ちを最も大切にしてほしい」

「統合してからも桜台中から坂本中へ移ったこどもたちをしっかりと追跡調査してほしい」

と、くりかえし訴えました。

けれども、結局そんなことは小手先でしかない。
 
やっぱり僕は、このまま桜台中学校を残したかった。

悔しくて悔しくて、泣けてしかたがありませんでした。
 
来賓席の最前列に座っていましたが

もはや外面だとか対面なんて考えることすらできないくらい、悔しくて悲しくて、ずうっと泣けてたまりませんでした。

政治家としての無力を感じました。

今日の活動日記に生徒たちの写真が無いのは、生徒たちを見るにつけても涙がこぼれて仕方がなくて、写真を撮るどころじゃなかったのですね。



4年間ずっと大好きだった合奏

その後、『PTA会長のあいさつ』、『生徒お別れのことば』があり、『生徒の合奏』が行なわれました。

フジノは合奏を誰よりも1番前で聴かせてもらえました。

4年間、この合奏がとても大好きでした。

2度目に桜台中学校を訪れた時に、『第一教室』の先生が

「文化祭に向けてみんなで練習した風景をおさめたビデオがあるんだよ」

と、1本のビデオを貸してくれました。

大きな音が鳴ると体調が悪くなってしまうこどもに何日も何日もかけて、少しずつ音に慣れていってもらうのですね。

そして、それから今度は少しずつ音符に合わせて、楽器を鳴らせるように練習していきます。

一人の時には演奏できてもみんなで合奏する時にはうまくできないこどももいます。

こんないろいろなことがあって、練習によって少しずつ少しずつ1つの曲が完成していくのです。

障がいのないこどもたちは、ゆっくりとした歩みの障がいのあるこどもたちのことをはじめのうちは

「何でこんなこともできないの!」

と思ったかもしれません。

でも、桜台中学校で一緒に過ごしていくうちに、障がいのないコから見た「ゆっくり」は障がいのあるコにとって「全身全霊をかけた速さ」であることにやがて自然と気がついていくのです。



校旗の返還、そして最後の校歌斉唱

合奏が終わって、席に戻るこどもたちを見つめながら、やっとフジノは涙を止めることができました。

ついに、『校旗』の返還です。

桜台中学校の旗を教育委員会へと返すのです。

桜台中学校の「校旗」を教育委員会に「返還」しました

桜台中学校の「校旗」を教育委員会に「返還」しました


そして、最後のプログラムが『校歌斉唱』でした。

桜台中学校の校歌

桜台中学校の校歌


毎年2~3回しか訪れなくても、フジノもこどもたちと一緒に、この校歌を歌ってきました。

だから、今ではそらんじて歌えるようになりました。

この文章を今、パソコンに打ちながらも気づいたら鼻歌で校歌を歌っていました。

しかし、桜台中学校のこどもたちと一緒にあの場所で歌うことはもう2度と無いのだと思うと、本当に残念です。

歌い終わると、ついに閉校式が終わりました。



どんな立場になっても、坂本中学校に編入されたこどもたちを守ります

PTAの方々やいろいろな方々が

「フジノさん、これまでありがとうございました」

と、声をかけてくださいました。

そのたびに僕は

「桜台中学校を残すことができなくて、本当に申し訳ございませんでした」

と謝りました。

そして、

「こどもたちが坂本中学校に編入してからも苦しんだり困ったりしないように、どんな立場になっても絶対に僕は卒業まで見守ります」

とお伝えしました。

僕はいつものようにバイクに乗って、正門へ向かって走り出しました。

桜台中学校の正門の前の桜が1本だけ、この日に間に合って、咲いていました。

僕は、本当に悲しくてたまらず、桜台中学校を出てからもまっすぐに事務所に向かうことができませんでした。

1・2年生のこどもたち、親御さん、先生方、卒業生、OB・OGのみなさん、PTAのみなさん、歴代の教員のみなさん、本当に申し訳ございませんでした。

政治家として力が足りなかったばかりに、大切な素晴らしい特色のある学校を守ることができませんでした。

本当にごめんなさい。

2007年3月24日・毎日新聞より

2007年3月24日・毎日新聞より





規模の大きさが『社会性』を育てる、という仮説

今回の統廃合は、「最後の最後までこどもたちを抜きにしてなされた」と感じています。

昨日の教育経済常任委員会でも『学校再編』『規模の適正化』についてフジノは教育委員会と議論をしました。

「ある程度の人数がいなければ『こどもたちの社会性』が育たない」と教育委員会は主張します。

けれども、それは『フィクション』だと思います。

誰がそれを事実だと証明できますか。

小規模の学校で育ったこどもたちは大人になった時に、本当に『社会性』が弱いのでしょうか。

30年とか40年とか経って追跡調査をした研究があるのでしょうか。

(公衆衛生学には『コホート調査』という同一集団を何十年も追いかける調査研究がありますが、教育学の分野でこういった研究がなされたということは聞いたことがありません)

つまり、壮大な『仮説』に過ぎないとフジノは断言します。

こどもたちが社会性を育めるかどうかは、あくまでもそのこどもたちを取り巻く全ての環境(学校だけではなく、兄弟や家族、親族、地域との関係)と時代背景に左右されるものだと思います。

だから、小規模な学校を『適正化』するという発想そのものにフジノはこれからも徹底的に反対し続けます