災害時の要援護者への支援の在り方を議論しました/「障害者施策検討連絡会」と議員との懇談会

「障害者施策検討連絡会」のみなさんと議員の懇談会

今日は『ヴェルクよこすか』へ向かいました。

会場にて(撮ろうとしたら呼びかけられてしまい、他の方向を向いているフジノ)

会場にて(撮ろうとしたら呼びかけられてしまい、他の方向を向いているフジノ)


『障害者施策検討連絡会』のみなさんが毎年開催して下さっている『議員との懇談会』に出席する為です。

障害者施策検討連絡会とは

市内の障害者関係団体を網羅し、障害(身体障害、知的障害、精神障害、内部障害、発達障害等)の相互理解を進め、個別及び全体の課題の検討と施策の市への提言等を行っています。

  • 参加団体
    「福祉のまちづくりを進める市民集会」実行委員会
    横須賀・三浦作業所連絡会
    横須賀市障害者団体連絡協議会
    事務局:横須賀市福祉部障害福祉課
  • 活動状況
    1. 代表者会、全体会、分科会:1〜2ヶ月毎に開催
    2. 意見交換会学習会の開催
    3. 予算要望書の提出
    4. 市長懇談会、議員懇談会の開催
    5. 社会福祉審議会、障害とくらしの支援協議会(全体会)、療育センター運営委員会に参加等

障がいのある方々のあらゆる団体が作るネットワーク組織が、会派を超えた市議会議員全員に対して、毎年『懇談会』を呼びかけてくれています。

懇談会へのお招き

懇談会へのお招き


今回は、土田議員(公明党)、田辺議員(自由民主党)、角井議員(研政)、大村議員(共産党)、小林議員(無会派)、そしてフジノの6名が参加しました。

角井議員・田辺議員・土田議員と障がい福祉に強いメンバーが集ってくれました

角井議員・田辺議員・土田議員ら障がい福祉に強いメンバーが集ってくれました

今年のテーマは、障がいのある方々と災害時の支援の在り方について

『障害者施策検討連絡会』のみなさんは、ここ数年間、手分けをして、各地域の避難訓練に参加してみました。

その結果、地区ごとに訓練の内容にも大きな差があることがわかりました。

ある地域では、長年にわたって障がいのある方々の作業所も避難訓練に参加するのが当たり前になっていました。一方、別のある地域では、障がいのある方々の参加そのものがあまり好まれない現実もありました。

そうした状況を受けて、『障害者施策検討連絡会』は横須賀市に対して『災害時要援護者プラン』に関する要望書を出し続けてきました。

「障害者施策検討連絡会」が2013年、横須賀市に対して出した「要望書」より

「障害者施策検討連絡会」が2013年、横須賀市に対して出した「要望書」より


けれども横須賀市の反応は鈍く、なかなか状況は変わりませんでした。

そこで今年(2014年)、『障害者施策検討連絡会』の中に新たに『防災に関するワーキンググループ』を設置したのです。

「障害者施策検討連絡会」の組織・体制

「障害者施策検討連絡会」の組織・体制


こうして『モデル訓練』の在り方を提案して実現したのが、9月7日に実施した『体験型・要援護者避難所受け入れ訓練』なのです。

そのような経緯もあって、今日の『議員との懇談会』のテーマも『障がいのある方々と災害時の支援の在り方について』でした。

懇談会の様子

懇談会の様子


6名の議員からも、30名の『障害者施策検討連絡会』からも、真摯な意見がたくさん出されました。

フジノは今、防災を担当する常任委員会に所属しています。

今日の意見交換をもとに、必ず常任委員会でも提案して、災害時の要援護者支援の在り方を改善していきます。

『障害者施策検討連絡会』のみなさま、本日は貴重な機会を作って下さいまして、ありがとうございました。

フジノが9月議会で行なった質疑

閉会したばかりの9月議会において、フジノは災害時の要援護者支援についていろいろな質疑を行ないました。

その一部を報告します。

2014年9月8日・生活環境常任委員会

フジノの質問

まずは、要援護者支援の関係で、市民安全部と消防局に伺います。

昨日、『障害者施策検討連絡会』と一緒に、市民安全部、消防局に協力をして頂いて、『要援護者避難所受け入れ訓練』というものを初めて開催しました。

大変ありがたいことだと思います。

僕自身もその場にお邪魔したのですが、いろいろ考えることがありました。

市民安全部、消防局それぞれに、実際に今回行なってみて、どのようなことを考えたか、今後検討していかねばならないと考えたのか、お答えいただければと思います。

市民安全部・危機管理課長の答弁

要援態者支援、こちらの特別委員会でも大変熱心に御鑓論いただきましたが、正直申し上げて「鮮やかな解決策はない分野だ」と思っています。

従前、障がいをお持ちの方は、もう障がいをお持ちの方、そうでない町内会の方は、そういった町内会の方、それぞれほとんどお互いを意識することが無いというのが、正直なところだったと思っています。

私たちも「障がい者の方に特化した何か、災害時の何かができるのならば、必ずそれを検討してやっていきます」ということをずっとお伝えしてきたのです。

ただ、正直申し上げて、できないので、最初は、地域に担って頂くしかありません。

ですので、障がい者の方々には「地域の方々がどんな防災訓練をやっているのかを見て、それを踏まえて何か御提案をください」ということで、ようやく、3〜4年かかりましたが、昨日を迎えることができました。

ただ、昨日は障がい当事者の方々が主導でやられたので、あれはあれとして、あれを実際に今度、各小・中学校70カ所で全てできるかという話は、なかなかゴールは遠いのですが、 1つでも2つでも、こんなことだけでも受け入れる法、あらかじめ準備できることがあれば、それはぜひ実施していきたいと私たちも思いましたし、参加して頂いた町内会長さんも同じ思いを抱いて頂いたと思っていますので、「まずは第一歩」というのが市民安全部としての率直な感想でございます。

消防局・総務課長の答弁

先般の訓練では、消防局としては、車いすの搬送訓練を担当した訳ですが、実際に、消防局では、原子力の災害対策車の搬送車が2台ありまして、これには、 車いす2台を積載して、その方を搬送できる車両を現在保有しています。

また、災害対応につきましては、昨年度、新しい指令システムを導入させて頂きまして、そのシステムに要援護者の方を登録しております。

万が一、119番が入電すれば、その方の情報がすぐ入りますので、先着隊が即人命救助に向かう。

またそのことは各消防隊に伝達されて、責任者が乗っている車両から、即人命救助に当たるというような指示命令を出しまして、やはり要援護者を素早く救出できるようにという体制をとっているということでございます。

フジノの質問

今回は、いわゆる肢体不自由な方や知的障がいのある方がメインで、精神障がいのある方や御高齢の認知症の方の存在は、あまりオープンな感じでは参加されていなくて、それぞれの障がい特性に応じた困難もきっとあると思うのです。

今回、本当に初めて行なってよかったと思うのが、『福祉避難所』での想定とかでは無くて、あるいは『福祉施設』の中での想定ではなくて、『一般場面』の中で、障がいのある人も無い人も一緒にやるという訓練だったということ。より現実場面に近かったかと思います。

この実施は、『障害者施策検討連絡会』からの提案ではあったというものの、ぜひこの訓練を少なくとも1年に1回は行なって頂けるように、毎年の項目として意識に上がるようにして頂けないかと思うのですが、いかがでしょうか。

市民安全部・危機管理課長の答弁

我々市民安全部としては、障がい者に特化したことというのはなかなか正直難しい場面がございます。

ただ、東日本大震災以降は、福祉部のほうも身体的に不自由な方々、もしくは知的、精神的にいろいろ問題がある方の災害時の対応ということも、福祉部・健康部もかなり一緒に考えてくれる体制になっております。

今、委員から御発言があったことは、まず福祉部に伝え、我々がふだん行なっている『地域での避難所運営訓練』と、障がい当事者の皆さんやその御家族の方々が考えていらっしゃることを、どのように今後リンクさせていけるか、福祉部とぜひ連携を図っていきたいと思います。

フジノの質問

本当に、今年、市民安全部には「福祉側によりぐっと近づいていただいた」という感触を持っています。

人工透析をしておられる方の当事者の集まりにも来賓として出席して頂いたり、いわゆる障がい当事者側も、ようやく『市民安全部』という存在を意識して、「福祉の側も一歩こっちに近づいてきた」という印象を強く持っています。

この意識が今、変わりつつある中で、ぜひ市民安全部の方も、要望があればぐっと近づいてきて下さると思うのですが、「毎年、定例でこういう訓練をやっていこう」と、『障害者施策検討連絡会』の側から提案が無い年があっても「今年はやらないのですか」と聞いて頂けるようになっていただきたいと思います。

フジノの専門分野である『障がい福祉』への知識と経験をもとに、災害時の支援の在り方をより改善できるように全力を尽くしていきたいです。

「体験型・要援護者避難所受け入れ訓練」を初めて実施しました/障害者施策検討連絡会と市民安全部・消防局

初めての開催となった体験型の避難所での受け入れ訓練

今日は、総合福祉会館で開かれた防災訓練に参加しました。

市内の障がいのある当事者・家族・関係者・団体によって構成されている『横須賀市障害者施策検討連絡会』のみなさんの長年のご努力によって、ついに初めての『体験型・要援護者避難所受け入れ訓練』が開催されました。

会場にて

会場にて

体験型・要援護者避難所受け入れ訓練プログラム

  1. 進行役の説明に沿った訓練

    一般避難者役になって席について、参加してください。

    有志の方を募ります。進行係の話に沿って移動したり、支援者役を体験していただきます。ご協力お願いいたします。

  2. 配置図・第1幕

    配置図・第1幕

    (休憩・会場設営)

  3. 訓練復習

    もう一度、閉じことを訓練してみます。

  4. 第2幕の訓練イメージ図

    第2幕の訓練イメージ図

  5. 消防局コーナー
  6. 消防局による実演

    消防局による実演

    車いすを実際に参加者のみなさまに押してもらいました

    車いすを実際に参加者のみなさまに押してもらいました

  7. 参加者のお話をお聞きします

    質問、提案、意見、感想など、どんどんご発言ください。要援護者・支援者・その他の参加者の方

参加者のみなさまでの意見交換

参加者のみなさまでの意見交換

社団法人日本自閉症協会の発行している本

社団法人日本自閉症協会の発行している本

横浜市消防局の発行している冊子など

横浜市消防局の発行している冊子など

災害時用トイレ

災害時用トイレ

訓練でもビブスを利用しました

訓練でもビブスを利用しました

使用したビブス

使用したビブス

後日追記:神奈川新聞が報じてくれました

昨日の訓練の様子を、神奈川新聞が報じてくれました。

2014年9月8日・神奈川新聞より

2014年9月8日・神奈川新聞より


以下に全文を引用させていただきます。

震災の教訓踏まえた支援策とは
横須賀で障害者ら防災訓練

災害時における障害者ら要援護者の支援策について考える実践型訓練が7日、横須賀市立総合福祉会館(同市本町)で行われた。支援者と障害者らの日常的なつながりを深めておこうと同市障害者施策検討連絡会が初めて主催し、約200人が集まった。

東日本大震災では、手助けが必要な障害者らが逃げ遅れて多くの犠牲者が出た上、避難所での意思疎通の難しさなどが浮き彫りになった。今回の訓練はそうした教訓を踏まえ、1次避難所での要援護者受け入れを想定して実施。適切な対応の「モデルケース」となる実例も紹介された。

訓練では、肢体不自由者や聴覚障害者らが要援護者役として参加。

避難所入り口で症状などを記した名簿を作成し、要援護者はビブスを、支援者役はたすきを着用。互いの立場を一目瞭然にする工夫を施し、けが人には赤いテープを貼って緊急度を示した。「トイレに行きたい」「静かな場所で落ち着きたい」といった要望にも対応した。

実際の運用を視野に入れた訓練に、聴覚障害の娘を持つ母親は「聴覚障害といっても、いろんな(症状の)度合いがある。緊急時に地域の人たちがどれだけ理解してくれるのか」。訓練を見学していた男性からは「(ビブスなどの装備品は)現在、避難所の倉庫に入っているのか」などと質問があった。

同連絡会の浅羽昭子さん(65)は「今回は支援者と要援護者が出会うことが目的の一つ。(受け入れ方法を)スタンダードにするため、地域の実情に合わせた防災訓練で取り入れてほしい」と、普及の大切さを訴えていた。

(織田匠)

障がい福祉の意見交換会へ/暮らしの生の声を聴かせていただきました

障がい者施策検討連絡会の意見交換会へ

今日は、年1度の『障がい者施策検討連絡会』による『意見交換会』が開かれました。

会場の様子

会場の様子


昨年に続いて、フジノも参加しました。

プログラム

プログラム


詳しくはまた後で更新しますね。

ここしばらくのフジノの忙しさは、体力の限界を超えています。。。

難病・発達障がいなど「三障がい」を超えて誰もが暮らしやすい社会の実現の為に/障害者施策検討連絡会の意見交換会へ

障がい福祉の意見交換会へ

今日は、総合福祉会館へ向かいました。

『障がい者福祉の意見交換会』に参加しました。

意見交換会のプログラム

プログラム


横須賀市内の障がい福祉に関わりのある団体によって、『障がい者施策検討連絡会』というネットワーク組織が作られています。

この組織が主催して、『意見交換会』は毎年開催しています。

午前と夜の2回、それぞれ2時間にわたって行なわれるのですが、フジノは午前の部に来ました。

昨年の意見交換会で出た意見

昨年の意見交換会で出た意見


市内の障がい者福祉に関わりのある方々(当事者・ご家族・事業所・ボランティアなど)がどなたでも参加して、意見を述べることができます。

市役所からも障がい福祉に関わりのある部署(健康部・福祉部・こども育成部・教育委員会)から課長クラスが出席して、頂いたご質問にその場でお答えしたり、生の声を聴かせて頂いています。

ここでの意見をもとに市の取り組みが改善した事柄もありますし、市にとっても大切な場です。

意見交換会の会場の様子

意見交換会の会場の様子





かつて参加者は知的障がいのある方々ばかりでした

フジノが初めて参加した頃は、参加者のほとんどが知的障がいのある方々でした。

それがここ数年間は変化しつつあります。

つまり、『障がい』の種別(精神障がい・知的障がい・身体障がい・発達障がい・難病など)を超えて多くの方々が参加して下さっています。

さらに、生まれながらの『障がい』や人生の早い時期の『障がい』だけではなく、高齢化が進むにつれて、人は誰もが『障がい』を持つようになります。

今までは『介護』の文脈だけで語られてきた高齢化に伴う『障がい』が、ようやく『障がい福祉』の文脈でも語られるようになってきました。

そうした当事者の方々も『意見交換会』に参加して下さるようになってきています。

とても良い傾向だと感じます。

会場の様子

会場の様子


障がい福祉の歴史において、『障がい』の種別によっていろいろな制度の差がありました(現在もあります)。

本来は制度の不備が問題なのですが、『障がい』は、その種別によって利害がぶつかってしまうこともたくさんありました。

他の『障がい』よりもある『障がい』の方が予算が少ない、グループホームの数も少ない、なんてことがたくさんあります。

だから、現実の場面では、他の『障がい』に対する恨みごとだって口を突いて出てきます。

例えば、フジノのように精神障がいにメインで関わってきたみなさんの中には

「知的障がい・身体障がいに比べて、精神障がいへの支援はあまりにも遅れている!」

という言葉をしばしばつぶやいたことがある人も多いはずです。

障がいの扱いが少しずつ法律上で整いつつあります

障がいの扱いが少しずつ法律上で整いつつあります



「3障がいは1つ」を超えて、さらに「全ての障がいは1つ」へ向かいましょう!

けれども、2005年の障害者自立支援法の成立を受けて、ようやく「3障がいは1つである」ということになりました。

2012年の障害者総合支援法の成立を受けて、さらに『障がい』の範囲に難病も含まれるようになりました。

お互いに他の障がいを理解しあうことを通して、生活機能構造をより良い方向に変えていく為に政治・行政が何を改善していくべきなのかが必ず見えてくるはずです。

また、年齢が上がるにつれて、誰もが必ず『障がい』を持つようになります。

きれいごとではなく、「障がいの無い人は存在しない」とフジノは考えています。

超高齢社会をこえた未踏高齢社会では、「誰もが障がいのある存在である」ということを誰もが実感するようになるはずです。

共生社会を実現する為には、お互いに理解しあえるように語りあうことこそが最も大切だとフジノは考えています。

この『意見交換会』が、さらに来年以降もっともっと多くの方々に参加していただけるようになることを、フジノはこころから願っています。



障害者基本法の抜本的な改正を実現したい。そして、総合福祉法へ/障害者施策検討連絡会の学習会

障害者基本法の抜本的な改正を実現したい。そして、総合福祉法へ

今日は、『横須賀市障害者施策検討連絡会』による、毎年恒例の『学習会』に参加しました。

横須賀市障害者施策検討連絡会の学習会・会場にて

横須賀市障害者施策検討連絡会の学習会・会場にて


毎回、すごい講師の方をお招きして、障がい福祉についてお話をうかがいます。

昨年(2010年)の学習会には、大熊一夫さん(ジャーナリスト)が来てくれました。

今年は、『障がい者制度改革推進会議』の議長代理として、まさに今、多忙を極める藤井克徳さん(JD・常務理事)が講師でした!

配布された資料はこちら。大切な資料もたくさん配られましたので、ぜひご覧くださいね!)



JD常務理事の藤井克徳さんが講師です

藤井さんと言えば、障がい福祉の世界では本当に素晴らしい論客として知られています。

NPOの理事長をしている僕の友人は、藤井さんのようになりたくて大学院に入り直しました。多くの方々からとても尊敬されている方です。

今日も本当に大切なことをたくさん話してくれました。

いつも藤井さんのお話をうかがうたびに、この国の障がい福祉政策を絶対に変えていくのだとフジノは改めて決意します。

藤井克徳さんの講演

藤井克徳さんの講演


まもなく3月中旬に、障害者基本法が改正される為の閣議が開かれる予定です。

政権の行方がどうなるか分からない中でも、この閣議までに(総理が変わろうが何だろうが)必ず障害者基本法の改正案をつくらなければいけない。

改正案の為に、『障がい者制度改革推進会議』が今まさに全力を尽くしています。

障害者制度改革の推進のための第二次意見

障害者制度改革の推進のための第二次意見


みんなで作り上げた『第二次意見』をもとに改正案が作られねばならないのに

政府は約束を破って、それをねじまげてしまいそうな原案を出してきました。

僕たちは、みんなの力で絶対にそれを止めて、報告書にもとづいた在るべき姿に変えなければいけない。

そして、必ず法改正を実現しなければいけない。

当面の課題と私たちに問われるもの

当面の課題と私たちに問われるもの


これから障がい福祉の世界では3つの山場(基本法改正、総合福祉法の制定、差別禁止法の実現)がやってきます。

まず第1の山場を乗り越えなければ、その後の大きな山も乗り越えられません。

みんなでがんばっていきましょうね!



横須賀ダウン症児者の会つくしの会・学習会へ

横須賀ダウン症児者の会つくしの会・学習会へ

今日は午後から、汐入の産業交流プラザへ。
 
『横須賀ダウン症児者の会つくしの会』の学習会へ行きました。

財団法人・日本ダウン症協会の理事である長谷川知子さん(臨床遺伝専門医)が講師をつとめて

『わかってほしい!からだのこと、こころのこと』

というタイトルで講演が行なわれました。

会場は満員で、講演の後の質疑応答も熱気がありました。
 
参加者のほとんどは母親の立場の方々でしたが、学校の先生方も多くいらしていたのがとても印象的でした。

会場の様子

会場の様子


ダウン症候群について正しい情報を学ぶことで、周囲の人々にとってはより良い関わり方を知ってもらう、

ご本人には自らが人生の主人公であることを知ってもらう、

そして、お互いに人生をより豊かに生きていくことができるようになろう

というのが、講演のテーマでした。

「この子はダウン症(ダウン症候群)だから~である」

と決めつけてしまうことで、その人の可能性をせばめてしまうことがたくさんあります。

例えば、「ダウン症候群のあるこどもは可愛らしいから」と実際の年齢以下に扱われて、必要以上に手をかけられていることがあります。

そうやっていつまでもこども扱いされて過保護にされていることで、親からの自立を望む気持ちが生まれてこなかったり、自分探しをはじめる思春期にあっても変化が芽生えなかったりすることもあります。

何かの行動が問題無くできて「良くできたね!」と褒められても実際にはその行動の意味を理解していないまま、表面的に覚えこんだり教え込まされていることもあります。

ダウン症候群があろうと無かろうとカンケーなく、こどもたちはそれぞれの発育のペースの違いはあっても自分と他の人々との共通点と違いとに気づきながら、自己主張をして、ぶつかりあって、失敗をしてそこから学んで、強調して、

そうしたことの繰り返しの中で、状況を判断しながら自分をコントロールする力を学んでいって、他の人々の想いや行動や、世の中の物事を、どうやって受け入れていくかを学んでいくものですよね。

その為に最も大切なことは、バランスのとれた発達ができるように手助けをすることだ、と講師の長谷川さんは述べていました。

長谷川さんの言葉の1つ1つに参加者の方々は大きくうなずいていました。

「障がいの無いこどもでも最近はよく見られることですが、障がいがあると、特に親や周囲の人の手が届きすぎて

一度は望んだ自立も気づかれないまま、独りで考えて判断して方向付けをしていく力が育っていないことが多いです。

自立とは、全て独りでやる過剰な自助努力とは違います。

完全な人間はいないのだから、できないことは誰でも他人に相談すべきことであって、相談する人を的確に選択する力も自立に含まれる。

乳児期から幼児期に入る頃に自立への道は始まる。

離乳食を食べさせることそのものではなく、「自分の口で食べたい」という気持ちに添って適切に援助することが自立への第一歩です。

その頃から、手伝われながらも自分で身の回りのことをして身辺の自立に向かいます。

この発達の時期を見逃すと「やってもらった方が楽」という知恵も出て、自立を阻みます。

それなのに親は「まだできない」と思って手を出してしまう...これは第三者が指摘しないと親が自覚するのは容易ではありません」

うーん。

親御さんだけではなくて、福祉にかかわる全ての人々がパターナリズムに陥らないようにすることが大切ですけれども、実際には、なかなか難しいのですよね~。

長谷川さんの講演、その後の会場の方々との質疑応答、2時間半の学習会はとても勉強になりました。

ありがとうございました。



いつでも現場に呼んで下さい

11月4日におこなわれた『障害者施策検討連絡会』と市議会議員との意見交換会の場

「『つくしの会』がこういう活動をしていることを知って下さい」

「生涯をつうじた切れ目の無い支援について理解して下さい」

と、今日の学習会のお知らせを頂きました。

つくしの会の会場にて

つくしの会の会場にて


そこで今日の学習会は誘っていただいたので喜んでお邪魔したのですが

『つくしの会』の方に

「忙しいフジノさんが本当に来てくれるとは思いませんでした」

と言われて、ショック!

どうも最近フジノは『ものすごく忙しい人間』と思われているみたい...。

ここしばらくいろんな方からやけにこんな感じで言われるんですよね。

当選同期の同僚議員からも『大先生扱い』されたりして、悲しいです。
 
無意識にフジノは忙しそうにふるまっているのかなあ。

確かにフジノは、体調のことや精神的なこともあって3月末から1日の仕事量を減らしていて、以前よりもスケジュールを絞って仕事しています。

でも、複数の用事がバッティングしてさえいなければ、フジノの政策に関わりのある事柄には必ず参加しています。

生の声をうかがうことができる機会は本当にとても大切なので、必ずお邪魔して学ばせていただいています。

このホームページを読んでいるあなたもぜひお気軽に声をかけてくださいね。



大熊一夫さんが横須賀で講演をします!/「障害者施策検討連絡会」の学習会

大熊一夫さんが横須賀で講演をします!

フジノのヒーローである大熊一夫さんが6年ぶりに横須賀で講演をします!

バザーリア賞受賞記念作である名著『精神病院を捨てたイタリア、捨てない日本』を出版してからというもの、今、再び大熊さんブームが来ている感じがします!

いろいろな講演・シンポジウムにひっぱりだこの大熊さんを見るにつけても、『大熊チルドレン』であるフジノは、とてもうれしいです!

バザーリア賞受傷直後の大熊一夫さんとフジノ

バザーリア賞受傷直後の大熊一夫さんとフジノ


障がいのある方々のご家族らをはじめとする関係者による『障害者施策検討連絡会』という組織があるのですが、その学習会として、今回の企画が実現しました。

申し込みなしで、無料で誰でも参加自由です。

残念ながら当日フジノは、市議会・本会議のまっただなかの為、行くことができません。

でも、ぜひみなさまはご参加ください!

障害者施策検討連絡会・学習会のおしらせ

障害者施策検討連絡会・学習会のおしらせ

「地域で暮らす仕組みづくり」~精紳病院を捨てたイタリア 捨てない日本~

  • 講師:大熊 一夫(フリージャーナリスト)
  • 日時:2月19日(金)14:00〜16:00
  • 場所:総合福祉会館5階ホール

恒例となりました『障害者施策検討連絡会』の『学習会』を開催いたします。

昨年は『障害者権利条約と障害者自立支援法』というテーマで学習会を開催しました。

そこで、今年はメインテーマを「地域で暮らす仕組みづくり」とし、精紳保健最先進国イタリアでの実践を例として学習会を行います。

講師には、39年前に『ルポ・精紳病棟』、そして昨年『精神病院を捨てたイタリア 捨てない日本』を執筆し、日本の精神保健の実態に大きな問題を提起された大熊一夫さんをお招きします。

今回の学習会を契機に「誰もが自分の望む地域で暮らす権利がある」ということについて考えていく機会になればと思っています。

  • 参加するときに予約は必要ありません。直接会場までお越し下さい。
  • 手話通訳とOHPによる要約筆記が付きます。
  • 会場の駐車場には限りがありますので、公共交通機関をご利用下さい。

一刻も早く「重症心身障がいのある方々の暮らす場」が必要だ!「議員連盟」を作るべき/障害者施策検討連絡会と議員との懇談会

会派を超えた『障がい福祉の議員連盟』が必要です

今日の午前は、障がいのある方々の様々な団体のネットワーク組織である『障害者施策検討連絡会』と、市議会議員たちとの懇談会でした。

会派を超えた約15名の市議会議員が出席して、ご家族や福祉カンケーで働く方々のお話をうかがいました。

懇談会のテーマは『障害者の地域生活の向上のために』で、3つのサブテーマがありました。

  1. 重症心身障がい児者の問題
  2. 日中活動の課題(作業所など)
  3. 住まいの問題(グループホーム・居宅など)

配布された資料はこれらです。

資料は、横須賀の障がい福祉の現状をよく表しています。

特に、ご家族が急病になってしまった時の問題は、この方の場合だけでなく、複数の方々からしばしばお聞きしています。

本当に切実な問題です。

20081027document

この『議員との懇談会』は何年間も続いている訳ですが、どのテーマについても今回が初めてではなく、もう何年も前から同じ問題がとりあげられています。

特に、フジノ個人で言うならば、『重症心身障がいのある方々の暮らす場』については、すでに2004年の時点から同じ内容のご相談を受けていました。

それが4年以上経った今も変わらずに同じテーマで市民の方々からご相談を受け続けているということは

つまり、

われわれ政治家が役に立ってない

ということなのだと自戒をこめてフジノは考えています。

障がいのあるご本人をはじめ、ご家族のみなさまにはご苦労をおかけし続けていることを、とても心苦しく、申し訳ないという気持ちです。

この『重症心身障がいのある方々の入所施設』の問題については、市議会の中ですでにあらゆる会派が一般質問などで市長に対して提案をしています。

同じ問題意識を全ての会派が持っているのです。

そこまでしても市(=行政)が動かない以上、もう横須賀市議会は会派ごとにバラバラに活動していてはダメなのだとフジノは考えます。

つまり、会派を超えて、連携すべきです。

43名の横須賀市議会全体の意思として、横須賀市(行政)に対して決議を出したり、予算案の修正を行なっていくべきです。

重症心身障がいのある方々とそのご家族の生活と命を守る為に

「財政難のこのまちであっても、優先順位は命なんだ!」という、市議会の意思を示すべきだ

とフジノは考えています。

かねてからのこの想いを、今日の場で参加者の方々だけではなくて、列席していた他の市議会議員のみなさまに向けてマイクを通してですが、語りかけてみました。

ある議員さんは賛同していただけたようでご本人のブログに

他の出席議員から、福祉をテーマとした超党派の勉強会との意見がありましたが、それも良しかなと、思いました。

と記してくれました。
 
ありがとうございます。

きっと、無所属のフジノが発起人では実現しないのでしょうけれど

『障がい福祉』に強い想いを持つ全ての議員が会派を超えて『議員連盟』(超党派の勉強会)を作るべき

と提案します。

そこで「どういう在り方が良いのか」「財源をどうするのか」など徹底的にアイディアを出しあって議論して結論が出たものは責任を持って自らの会派の中で提案していただく。

さらに会派の中で合意ができたら、再び『議員連盟』で集まり、市議会全体の意思とする為に正式な決議にするのです。

会派ごとでバラバラに行なう予算要望などではなく、横須賀市議会の総意として『決議』をして市長に対してアクションを求めるのです。

それでも市長が動かなければ、最終的には、市議会が予算案を修正することも必要だと考えます。

この問題だけではなく、障がい福祉は近年ずっとピンチが続いています。

ですから、『議員連盟』(あるいは勉強会)を立ち上げて、日常的に障がいのある方々の生の声を聴き、日常的に行政にぶつける対案を議論しあっていく場が絶対に必要だと考えています。

どうか、この想いに賛同して下さる方々が具体的なアクションを取っていただけるよう願っています(実際には、全ての会派に存在しているはずです...)。

グループホームに泊まりこみたい

今日の『施策検討連絡会』でフジノは

ご家族の声は、この数年間かなりうかがってきました。

僕は、ご本人の声を聴きたいと強く願っています。

もし許されるならば、グループホームやケアホームにフジノ自身が泊り込みにいきたいと思います。

ご本人の生の声をお聴きするのはなかなか難しいのは理解していますが、障がいのあるご本人の声をもっとお聴きしたいです。

もっと生活そのものを理解したいです。

と、発言しました。

これは誤解だといいのですが、フジノのこの発言の後に、会場から失笑が起こったのを感じました。

その失笑は、市議会議員側の席ではなくて、福祉カンケーの方々の席から起こったように感じました。

これがフジノの『被害妄想』であることを願います。

僕は、このHPで何十回もくりかえし書いてきたとおり、障がいのある方々の『生の声』が聴きたいんです。

ご家族の声だけではなくて、ご本人の声が聴きたいのです。おかしいでしょうか?

みなさん、冗談と受けとめたのでしょうか。
 
政治家のリップサービスと受けとめたのでしょうか。

もしそうならば、本当に残念です。

フジノはリップサービスなんて時間のムダなのでしません。いつも本気です。

懇談会が終了した後、1人の方だけが名刺をフジノに渡しながら

「いつでも来てよ。連絡、待ってるから」

と、フジノに話しかけてくださいました。

必ずうかがいます。

待っていて下さいね。

その後、聴覚障がいのある方々の親の会の会長さんがいらして

「市立ろう学校に実際に行ったことがありますか?」

と尋ねられました。

「当選した年からもう5年半たちますが、ずっと見学したいと言い続けてきたのに実現していません。今年こそ絶対に『学校へ行こう週間』を利用して見学をしてきます」

と、お答えしました。

必ず見学に行きますからね。