横須賀市がん克服条例案づくり、全条文の議論1周目を終えました!/がん対策検討協議会(第6回)

ついに全条文の議論が1周目終わりました

本日、第6回がん対策検討協議会を開催しました。

がん対策検討協議会の開催を前に

がん対策検討協議会の開催を前に


前回、意見が分かれてしまった第7条についても、改めて賛成して進めていきたいとの意見表明がなされて全会派の合意が得られました。

フジノとしては「第7条が無ければこの条例を作る必然性は無い」とまで断言していましたので、全会派の合意が得られたことは本当に嬉しかったです。

今日は参考人をお招きすることも無く、スタートからラストまでひたすら条文と逐条解説の議論に集中しました。

  • 第8条 がんの早期発見の推進
  • 第9条 がん医療に関する情報の収集及び提供
  • 第10条 がん医療の水準の向上
  • 第11条 緩和ケアの推進
  • 第12条 在宅医療の充実
  • 第13条 患者等の支援
  • 第14条 がん教育の推進
  • 第15条 市民運動
  • 附則

さらに、井口議員から条文を追加したいとの提案があり、新たに第5条として加わることになりました。

  • 第5条 事業者の責務

(*という訳で、新たに第5条が追加されたので、旧5条以降全て1条ずつ繰り下がります)

議事次第

議事次第


ついに、第8条から最後の附則まで1周目の議論を終えることができました(次回は積み残しの部分と、2周目の議論に入ります)。



食べたいものを食べたい気持ちを尊重する条例です

今日の議論で特に達成感があったのは、第12条の逐条解説に新たな一文を加えることができたことです。

それは

特に、在宅で医療を受けるがん患者の心のよりどころは、いつも自宅で食べているものを食べたいという気持ちであり、その気持ちを尊重することも重要と考える。

という一文です。

前回(第5回)の協議会で、在宅医療・緩和ケアの観点から千場純先生を参考人としてお招きしました。

その際、がんの発症や治療によって食欲がわかなくなってしまうこと、がん患者さんへの食の支援が必要であること、(絶対数の少ない調査とは言え)いつもながらの食事を望む方がほぼ全てであることなどに言及がありました。

第5回協議会での千場先生のパワーポイント資料より

第5回協議会での千場先生のパワーポイント資料より


その場で千場先生にも質疑を重ねましたが、栄養(食)の重要性、特に自宅へ戻った後の食べたいという気持ちを何とか条例に盛り込みたいと考えました。

条例案そのものの提案者である青木哲正議員と、協議会の休憩時間も、終了後もそのことについて意見交換をさせていただきました。

こうして、今回を迎えました。

フジノとしてはこの12条の議論がスタートした時に、この想いを改めてお伝えしました。

そこに重ねて青木哲正議員から「具体的にこの文章を逐条解説に盛り込んではどうだろうか」とご提案をいただきました。

それが今回決定した上の一文です。

田辺委員長はじめ他の委員のみなさまもこの点についてはとても共感して下さいました。

どうしても条例の文章そのものは、抽象的で固くなりがちです。

そこを逐条解説の解釈の文面でより具体的にその条文が何を示しているのかを表していくのです。

今回この一文が入ったことで、この条例案に対するフジノの思い入れはより強くなりました。

国も法律を作っていて、県も条例を作っていて、それでもあえて横須賀市議会が『がん克服条例』を作る必然性は何なのか。

その答えは、こうした一文が入っていることにあると信じています。

つまり、横須賀市議会が作っているこの条例は、食べたいものを食べたいという気持ちを大切にしていくことを市として応援していくものなのです。

がんとともに生きていかねばならないとしても


自宅で暮らそう。


食べたいものを食べよう。

そういう想いも詰まった条例になっています。



緩和ケア=末期、ホスピス=死にゆく場所、ではありません

そして、もう1つこだわったのが第11条の緩和ケアの推進です。

緩和ケアには残念ながら誤ったイメージがついてしまっています。

誤ったイメージ

  • 末期がんの方へ行なうのが緩和ケア
  • 末期がんの方が過ごすのがホスピス
  • これは、かつてWHOが「治癒を目指した治療が有効でなくなった患者に対するケア」という定義をしていたのが原因です。

    WHOはこの定義を2002年に改めました。

    けれども今でも古い定義のイメージが残ってしまっているのです。

    現在の緩和ケアは、早期から治療と併行して行なわれます。

    緩和ケアは、心と体と魂の苦痛を取り除いたり、社会的な不安を取り除く為に必要な時にはいつでも行なわれるものです。

    生きていく上での生活の質を守る為のケアの1つです。

    早期から緩和ケアを実施することで生存期間そのものも長くなるという研究結果もあるくらいなのです。

    そして、ホスピスについても誤解があります。

    ホスピスは『死にゆく場所』では無くて、『生きる場所』なのです。

    (これは、2月11日に参加した『全国こどもホスピスサミット』に行った時にも同じことを書きましたね)

    こうした想いを直接的には記すことはできませんでした。

    ただ、『第11条 緩和ケアの推進』という条文の存在そのものによって、お示ししたつもりです。

    『がんと診断された時からの緩和ケアの推進』を明記しています。

    『緩和ケア病棟』『緩和ケア病床』の積極的な情報提供に加えて、『自宅で緩和ケアを受けられる体制の整備』を明記しています。

    こうした条文には、緩和ケアへの誤解を解いて、より良く生きる為の支援を勧めたいという想いを込めているつもりです。

    本音を言うと、一般質問の発言通告書の締め切りに追われながらほぼ隔週で開催される『がん対策検討協議会』はとても大変です。

    心身の負担感はとても大きいです。正直つらいです。

    けれども、命をじかに対象としたとても重い条例に関わることができて、こんなに大切な機会は2度と無いのではないかという強い責任を感じながら毎回出席をしています。

    ようやく1周目の全条文の議論が終わったばかりで、まだまだ作業は続きます。

    がんに関りのある全ての方々の想いを意識しながら、これからの議論にも全力で臨みたいと思います。



    「AIは保健・医療・福祉に大きな革新をもたらしうる」と感じました/横須賀の2040年を考える会・第3回学習会へ

    「横須賀の2040年を考える会」と千場先生の存在

    今日は、『横須賀の2040年を考える会』の学習会(第3回)に参加しました。

    代表は、千場純先生。

    横須賀市の『在宅療養連携会議』の座長であり、横須賀市医師会の副会長でもある方です。わがまちの地域包括ケア・在宅療養を推進する為に絶対に欠かせない、とても大切な存在です。

    フジノは2013年からまだわずか4年の接点しかありませんが、立場を超えて、心から尊敬しています。

    世間では、ほとんどの方々の問題意識は『2025年問題』までなのが実態だと思います。

    しかし、千場先生はその先にある『2040年問題』に向けて取り組んでいく為に、この会を2016年に立ち上げました。

    人口ボーナス期の後には必ず人口オーナス期がやってきます。

    総務省資料より「人口オーナス期」

    総務省資料より「人口オーナス期」


    日本もすでに人口オーナス期に入っています。そのダメージが最も大きく出る可能性が高いのが2040年頃です。

    社会保障や人口推計を専門とする研究者や政治家であれば、2040年へ目を向けることの重要性は痛いほど理解できます。フジノの場合は、大学院時代の指導教官が人口推計の重要性を叩き込んでくれました。

    しかし、千場先生のように現場で闘っておられる方が(本当の最前線でいつも闘っておられます)、長期的視野に立ってこうした取り組みを進めておられることに、心から敬意を払わずにいられません。

    毎日の目の前の暮らしで精一杯、明日もどうなるか分からない、ほとんどの人々はそうした生活の中にいます。20年以上も先の未来に向けて、考えたり行動を起こすのは、現実的に不可能だと思います。

    だから、もしかしたら『早すぎる存在』として理解されないかもしれない。

    フジノは、千場先生のことを敬意を込めて『炭鉱のカナリア』と呼ばせて頂いています。

    でも、千葉先生のアクションは絶対に正しいです。



    「AI」とフジノ、接点なさそう・・・

    そんな千場先生が代表として立ち上げた会ですので、発足から毎回フジノも学習会に参加してきました。

    しかし今回の学習会は・・・

    予算議会のまっただなかで忙しくて身動きが取れない日程の中に開催されました。本音を言えば、委員会準備を優先したいところ。

    さらに、テーマは『2040年のAI社会到来を考える』でした。

    横須賀の2040年を考える会・第3回学習会

    横須賀の2040年を考える会・第3回学習会


    率直に

    「ああ、このテーマには政治家としては全く関心がわかない」

    「千場先生の思考が早すぎてついていかれない・・・」

    と感じ、欠席してしまいたい気持ちもありました。

    会場に着くと、満員だった過去2回とは異なってかなり空席が目立ちました。



    先入観はくつがえされ、夢中になりました

    しかし。

    まず、基調講演。

    独立行政法人経済産業研究所近藤恵介さんが『AI・ロボット時代における地域経済と雇用』をテーマにお話をして下さいました。

    続いて、リレートークで3人がそれぞれの立場でお話をして下さいました。

    行政の立場から、経済部経済企画課課長の蒲谷弘幸さん。

    蒲谷弘幸さん(横須賀市・経済企画課長)の講演「横須賀市の産業経済の現状と将来について」

    蒲谷弘幸さん(横須賀市・経済企画課長)の講演「横須賀市の産業経済の現状と将来について」


    市民の立場から、山口義則さん(行政書士)。

    山口義則さん(行政書士)による講演「AIと横須賀2040年の暮らし」

    山口義則さん(行政書士)による講演「AIと横須賀2040年の暮らし」


    医療の立場から、山下晃平さん(横須賀市医師会・理事)。

    山下晃平さん(横須賀市医師会・理事)による講演「AIと医療」

    山下晃平さん(横須賀市医師会・理事)による講演「AIと医療」


    千場先生が閉会のあいさつに立つ頃には、フジノの考えは大きく変わっていました。

    閉会のあいさつに立つ千場純先生

    閉会のあいさつに立つ千場純先生


    かなり明るい未来像がイメージできるようになりました。

    『AI』は、保健・医療・福祉に大きく貢献してくれるはずです。

    もちろん、根拠のない楽観はしません。倫理的な面からも、法整備の面からも、クリアせねばならない課題は莫大な量にのぼります。

    けれども人口減少が進んでも、根拠のある楽観主義をもって生きていかれるくらいに、『AI』の発展が貢献してくれると感じるようになりました。

    学習会の終了後には、控え室で近藤恵介さんと山口義則さんと3人で1時間も話し込んでしまいました(お忙しい中お二人とも本当にありがとうございます)。

    横須賀の2040年を考える会

    横須賀の2040年を考える会(第3回)終了後に。


    『AI』とその発展について今後もっと吸収していきたい、そして政策に取り入れられる部分は提案していきたいと感じました。

    それともう1つ。

    目の前の苦しみや悲しみや問題と向き合って解決する為に働きながらも、より良い未来の為に長期的な視点で行動を続けていくことの大切さ。

    このことを改めて千場先生から今日の学習会を通じて学んだ気がします。ありがとうございました。



    在宅療養連携会議・全体会議(第3回)

    「在宅療養連携会議・全体会議」会場にて

    「在宅療養連携会議・全体会議」会場にて

    東京大学の協力で「在宅医療推進のための多職種連携研修会」を開催/全国で実施できるシステムづくりをめざして

    全国で6番目の開催、より良い「多職種連携の研修」を目指す取り組み

    今日は、朝から夕方まで逸見の生涯学習センターで開かれた研修会に参加しました。

    『在宅医療推進の為の多職種連携研修会』という研修です。

    横須賀市・横須賀市医師会の主催、東京大学高齢社会総合研究機構の協力によって、開催されました。

    会場のウェルシティ

    会場のウェルシティ


    全国では6番目の開催となるこの研修は、まさに全国から注目されています。

    今日も近隣のまちをはじめ、遠くの県からも傍聴者が訪れて下さいました。

    この「研修会」を行なう目的その1、わがまちの人材育成

    実は、この研修会には2つの目的があります。

    1. 自分のまちの為(研修を行なう)
    2. 全国のまちの為(研修を作り上げる)

    1番目の目的は、研修を行なうことで『自分のまちの多職種連携の力を高めていくこと』です。

    これは当たり前の目的ですね。

    会場にて

    会場にて


    国は、2012年から多職種連携の人材育成を3段階で取り組んできました。

    国の構想における位置づけ

    国の構想における位置づけ


    第1段階:都道府県のリーダー育成

    • 2012年年10月、国が実施
    • 対象者:県行政職、在宅医療連携拠点担当医師等

    第2段階:市区町村のリーダー養成

    • 2013年3月、県が実施。
    • 対象者:市町村職員、郡市医師会医師、その他

    第3段階:地域の多職種への研修

    • 第2段階で養成されたリーダーが、地域の多職種への研修を実践する

    横須賀は今、第3段階にあります。

    今日の研修会は、第3段階の取り組みの1つとして開催されました。

    この「研修会」を行なう目的その2、全国で利用できる研修モデルづくり

    そして、もう1つの目的があります。

    それは、国家レベルの目的です。

    日本の国家的な課題である超高齢社会に対応する為の『システムづくり』が必要です。

    今まで、ある特定の進んだ地域だけで『在宅療養』『地域包括ケア』が進められてきました。

    でも、それではダメなのです。

    日本の全てのまちが今すぐ走り始めなければ、2025年・2050年には対応できません。

    そこで、全てのまちで取り組みがスタートできるような『プログラムの作成』が求められています。

    「これをやれば、自分のまちでも『地域包括ケア』の実現に向けた取り組みをスタートできる!」

    という、プログラムを作るのです。

    そこで、こうして実施した研修の結果をもとに『全国のまちで活用できる研修を作り上げていく』のです。

    2025年問題に直面する全国のあらゆるまちで対応できる研修モデルが必要

    日本全国が『超高齢・多死社会』となる『2025年問題』に直面しています。

    しかし、いくつかの先進的なまちで優れた取り組みがあるだけで、圧倒的多数のほとんどのまちでは「何からスタートすれば良いか分からない」という状況にあります。

    そこで、全国のどのまちでも「この研修会を実践すれば最低限の取り組みはスタートできる」というプログラム化・システム化・パッケージ化された研修会の開発が進められています。

    『豊四季台団地』での、千葉県柏市・東京大学・厚生労働省による実践をもとにして、東京大学高齢社会総合研究機構が開発した研修プログラムが、『在宅医療推進のための地域における多職種連携研修会』です。

    在宅医療推進の為の多職種連携研修会ホームページより

    在宅医療推進の為の多職種連携研修会ホームページより


    さらに、これをもとに全国のあらゆるまちに応用できるように、人口規模や経済社会環境に応じたいくつかのバージョンを作る必要があります。

    つまり、実際に全国各地で研修会を開催しながら、実践をもとにブラッシュアップしてより良いものにしていくのです。

    試行錯誤を重ねて、柏市では現在5回の研修を実施しました。

    柏市の取り組みを基に、それぞれに地域特性を持つ大阪市東淀川区・沖縄県浦添市・東京都大田区大森地区・千葉県松戸市の4ヶ所が各1回ずつ実施してきました。

    そのような状況の中で、今回、横須賀市は先進的な取り組みを進めている『都市型のまち』の1つとして参加したのです。

    いち市議会議員としてではなく、社会保障・社会福祉を守るべき政治家として、フジノはこの2番目の目的をとても重視しています。

    「全国の同規模のまちや類似した経済社会環境にあるまちに活用してもらえる為の、モデルとなる『研修会』づくりに横須賀は貢献できる」

    とフジノは考えています。

    ですから、今日の研修会はわがまちの為であると同時に、全国のまちの為でもある、重要な取り組みなのです。

    研修期間を1日に短縮し、495分に濃縮した横須賀方式

    さっそく研修会の様子を報告します。

    従来の研修期間は約2日(1.5日間)でしたが、横須賀市では1日に凝縮して行なうことにしました。

    ただでさえ忙しい医療・看護・福祉の各分野の現場のみなさんを2日間にわたって拘束するのは難しいことや、同等の効果を生み出せる1日バージョンの研修にもトライすべきではないかといったことが理由です。

    ということで、朝から夕方まで延べ495分の研修となりました。

    時刻 タイトル 講師
    9:30 開会挨拶 横須賀市長
    9:35 趣旨説明 横須賀市
    9:40 アイスブレイク

    アイスブレイクの様子

    司会
    9:45 【講義1】
    在宅医療が果たすべき役割

    飯島先生の講義

    飯島勝矢准教授(東京大学)
    10:15 【講義2】
    在宅ケアにおいて何故 IPW(専門職の連携協働)が必要なのか?

    春田先生の講義

    春田明郎医師(横須賀中央診療所・院長)
    10:35 休憩
    10:50 【講義3】
    認知症の基本的理解

    阿瀬川先生の講義

    阿瀬川孝治医師(汐入メンタルクリニック)
    11:30 【事例検討1】
    行動心理兆候(BPSD)へのアプローチ

    グループワークの光景

    グループワークの光景

    阿瀬川孝治医師(汐入メンタルクリニック)
    12:30 休憩
    13:30 【講義4】
    がん疼痛緩和に必要な知識

    講義の風景

    大友宣医師
    14:10 【事例検討2】
    事例検討:がんの症状緩和と多職種による在宅療養支援

    グループワーク後の発表

    大友宣医師
    15:10 【講義5】
    在宅医が知っておくべき報酬や制度

    講義の風景

    土田医師
    15:30 休憩
    15:45 【DVD視聴】
    訪問診療の実際と同行研修の意義

    DVD視聴

    DVD視聴
    16:05 【討論】
    グループ討論:在宅医療を推進する上での課題とその解決策
    目標設定:在宅医療の実践に向けて
    千場純医師
    17:35 修了証書授与 遠藤医師会会長
    17:45 閉会挨拶 遠藤医師会会長
    アンケート記入・集合写真撮影
    18:15 懇親会

    (つづく)

    あなたが望む「死の在り方」をサポートしていきます/みんなで支える在宅療養シンポジウム2014

    樋口恵子さんによる基調講演

    午後から汐入のベイサイドポケットへ向かいました。

    今日は、フジノからみなさんにぜひ参加してほしいとお願いしてきた『みんなで支える在宅療養シンポジウム』です。

    会場にて

    会場にて

    第1部は、樋口恵子さんを講師にお招きして、『人まかせの終末期医療でいいんですか?』のタイトルで基調講演が行なわれました。

    講師の樋口恵子さん

    講師の樋口恵子さん


    自分がどのような最期を迎えたいのかをきちんと意思表明しておくことの大切さについて、樋口さんは

    死にゆく人の「最期の身だしなみ」「家族に対する身だしなみ」ではないか

    と、おっしゃいました。

    『リビングウィル』(生前の意思を紙に残しておくこと)ですね。

    現在の日本の状況では、その意志のとおりになるとは限らないけれど、自分の意思はしっかりと表明させておくべき、という樋口さんの言葉はとても強く印象に残りました。

    考えよう、話しあおう、できれば文章に残そう。年をとった我々世代の看取りについて、こどもたちの世代がケンカをせずに見送れるようにしよう

    との言葉は、まさにそのとおりだと思いました。



    キーパーソンによるパネルディスカッション

    第2部は、パネルディスカッションです。

    地域医療推進課長による横須賀市の取り組みの報告

    地域医療推進課長による横須賀市の取り組みの報告


    横須賀市では様々な取り組みを進めてきましたが、新年度はさらにみなさまに身近に感じて頂ける取り組みをスタートしていきます。

    ぜひあなたにも語り合ってほしいです

    ぜひあなたにも語り合ってほしいです

    千場先生から横須賀市医師会の取り組みを報告して頂きました。

    どこで亡くなりたいか「分からない」という方々がまだまだ多いのが現状です。

    どこで亡くなりたいか「分からない」という方々がまだまだ多いのが現状です。

    昨年ずっと県内の在宅療養を取材して連載記事を書き続けてくれた朝日新聞横浜総局の佐藤洋記者もパネリストを勤めて下さいました。

    在宅での看取りについて取材し続けておられる佐藤陽記者

    在宅での看取りについて取材し続けておられる佐藤陽記者

    階段の多い横須賀の地形について語る大澤さん

    階段の多い横須賀の地形について語る大澤さん

    樋口恵子さんとフジノ

    樋口恵子さんとフジノ


    シンポジウムの終了後に、控室で樋口恵子さんとお茶を飲みながらお話させていただきました。

    つい先日亡くなったばかりの祖父と『生きることと死ぬこと』について長年語り合ってきたことや、父が8年半にわたって植物状態であることなどをお話ししました。



    「みんなで支える在宅療養シンポジウム」へのお誘い

    在宅療養シンポジウムへどうかいらして下さい

    この数年間、政治家としてフジノは『看取りケア』『看取り支援』の推進に取り組んできました。

    『看取り』に熱心に取り組んでこられた特別養護老人ホームや有料老人ホームの職員の方々をはじめ、たくさんのご家族の方々のお話を伺ってきました。

    尊厳のある生き方=死に方について、いつも考え続けてきました。

    また、個人としては祖父とも生きることと死ぬことについてたくさん語り合ってきました。

    そのおかげで、こころの準備もずいぶんできていたのだと思います。

    先日もブログに書いたばかりですが、『生きること』と『死ぬこと』について考えることは本当に大切だと感じています。

    ぜひこどもから大人までみんなに機会をとらえて語り合ってほしい、と強くフジノは願っています。

    そこで、あなたにぜひ来てほしいシンポジウムがあります。

    在宅療養シンポジウムのチラシより

    在宅療養シンポジウムのチラシより


    横須賀市による『みんなで支える在宅療養シンポジウム』です。

    テーマ:最期まで住み慣れた場所で~在宅看取りを叶えるために~

    プログラム:

    1. 基調講演
      『人まかせの終末期医療でいいんですか?』

      • 講師:NPO法人高齢社会をよくする女性の会・理事長 樋口恵子氏
    2. 横須賀市からの報告
      『在宅療養・在宅看取りを選択できるまちづくりへ向けて』
    3. パネルディスカッション
      『在宅看取りを叶えるために』

      • コーディネーター
        神奈川県立保健福祉大学教授 加納佳代子氏
      • パネリスト
        横須賀市医師会副会長 千場純氏
        田浦・逸見地域包括支援センター施設長 大澤愛子氏
        朝日新聞横浜総局記者 佐藤陽氏
      • 報告者
        横須賀市健康部地域医療推進課長 惣田晃
      • コメンテーター
        樋口恵子氏

    日時:1月13日(月)13:00~16:15(開場12:30)

    会場:ヨコスカ・ベイサイド・ポケット(横須賀芸術劇場小ホール)

    定員:当日先着500名(事前申し込みは必要ありません)

    その他:入場無料、手話通訳つき

    横須賀市の取り組みは、『医療と福祉の連携』という観点で専門家の方々からは全国的に注目されています。

    この年末には、横須賀の在宅療養が朝日新聞の特集記事としてシリーズで報じられました。

    2013年12月21日・朝日新聞・特集記事の反響編より抜粋

    2013年12月21日・朝日新聞・特集記事の反響編より抜粋


    でも、まだまだそれは専門家やマスメディアなどの関心が高い方々に限られているとフジノは感じています。

    僕は、市民のみなさまひとりひとりが生きることと死ぬことを語り合えるまちに変えていきたいと願っています。

    今、多死社会に突入しています。

    『死』は遠いものではなく、目の前で起こる、もっと身近な出来事になります。

    あなたのご家族や、あなた自身の『死』に際して、みんなが悲しみだけでなく笑顔でいられるようになってほしいと僕は願っています。

    そうした取り組みのひとつがこのシンポジウムです。

    どうかぜひみなさまに参加してほしいです。お待ちしております!

    2014年1月8日・朝日新聞より

    2014年1月8日・朝日新聞より


    国は「地域包括ケア実現に向けた第6期介護保険事業計画」と位置づけ/医療と福祉の連携・統合を進める「在宅療養連携会議」へ

    第6期介護保険事業計画の策定準備等に係る担当者会議へ

    今日は東京・霞ヶ関へ。

    厚生労働省で、フジノは午後から夕方までずっと会議を傍聴してきました。

    厚生労働省の講堂にて

    厚生労働省の講堂にて


    全国の地方自治体の介護保険を担当している課長を集めて開かれた、『第6期介護保険事業計画を策定する為の準備に関する会議』です。

    介護保険を担当している全国の地方自治体の課長を集めた開催された会議

    介護保険を担当している全国の地方自治体の課長を集めた開催された会議


    『第6期』は『地域包括ケア計画』と位置づけられていく予定です。

    介護保険の事業計画と年次(フジノ作成)

    介護保険の事業計画と年次(フジノ作成)


    『介護保険』の仕組みを活かして、誰もが住み慣れた地域で暮らし続けられる為に『地域包括ケア』を実現することは、フジノの使命です。

    しかし、財政とのかねあいもあって、横須賀市での『第6期』の計画づくりも、夢のような計画にはできないでしょう。

    それでもフジノはしっかりと言うべきことは言い、すでに到来している少子超高齢・多死社会においても、生きていくことに『希望』を感じられるように取り組んでいきます。

    政治家に転職した時には、まさかここまで高齢者福祉にのめりこむとは思いませんでした。

    中でも『介護保険制度』はフジノのライフワークの1つだと感じるようにさえ、なりました。

    わが国における『介護』を、『家族』の義務ではなく『社会』みんなの責任に、社会制度と法律によって変えたのです。

    このことは、世界に誇るべき『政治の成果』だとフジノは考えています。

    そんな政治行政の先輩方が「生み出した」制度を、フジノたちの世代が「しっかりと育てていかねばならないのだ」と責任を日々痛感しています。



    「在宅療養連携会議(第2回)」が開催されました

    それが終わると、東京・霞ヶ関から大急ぎで横須賀に戻り、逸見へと向かいました。

    京急の逸見駅

    京急の逸見駅


    保健所を会場に開催された『在宅療養連携会議』を傍聴しました。

    在宅療養連携会議・全体会議の会場にて

    在宅療養連携会議・全体会議の会場にて


    これは『医療と福祉の連携・統合』の実現を目指して、横須賀市が開催している会議です。

    『専門部会』での成果を報告する為の『全体会議』なのですが、2013年度としては第2回目の開催です。



    全ては「地域包括ケア」を実現してこのまちに暮らすみなさまの為に

    会議が終わった後、会長である千場純先生(横須賀市医師会・副会長)と初めてじっくりと意見交換をさせて頂きました。

    『在宅療養連携会議』メンバーの方々とは、ふだんからメーリングリストによって意見交換をさせて頂いています。

    でも、みなさんが横須賀の保健医療福祉の中心メンバーで本当にお忙しい方々なので、じかにお会いしてお話する機会が実は初めてでした。

    京急逸見駅から電車で帰りました

    京急逸見駅から電車で帰りました


    フジノは今年も週2回、大学院で『地域包括ケア』『在宅療養』について聴講しています。

    その大学院の教授の多くが、国の審議会メンバーにとても多く入っています(だからこそ聴講しているのですね)。

    講義を通して語られる、最新の国の動向をとにかく早くキャッチしていくようにフジノは努力をしています。

    そうしたフジノの活動を、ブログなどを通じて千場先生も関心を持って下さっていることを知りました。

    とても驚き、かつ、とてもうれしく感じました。

    午後ずっと厚生労働省で会議を傍聴していたのも、大学院での聴講と同じ目的です。

    これからも、あらゆる形で国の情報を捉えて、横須賀の為に現場で役立つ取り組みをしっかりと努力していきたいです。

    とても忙しく、そしてとても疲れきっているのですが、充実した1日でした。

    今夜は疲労困憊ですので、報告はここまで。