第18回図書館総合展が始まりました/国内最大の図書館フェア、国内外の素晴らしい取り組みを学ぶ絶好の機会です

国内最大の図書館関連イベントが今年もスタート!

「図書館は民主主義の砦」

というのがフジノの生涯変わらない立場です。

例えわがまちが財政危機になっても、あるいは安易な『ツタヤ図書館』化が全国で広がっていこうが、公共図書館を全力で守っていくことがフジノの使命だと信じています。

そんなフジノにとって、毎年秋に開かれる『図書館総合展』は国内外のベストプラクティスを学ぶことができる最高の機会です。

今年も11月8日~10日の3日間、パシフィコ横浜で開催されています。

図書館総合展のポスター

図書館総合展のポスター


このイベントは図書館や出版に関わる人であれば知らない人はいない、というものなのですね。

ぜひ図書館総合展の公式サイトもご覧になって下さいね。



唯一の短所、良いプログラムが同時刻に多数開催なのでたくさんあきらめねばならない

初日の今日フジノは午前と午後に1つずつ、2つの講座に参加しました。

会場のパシフィコ横浜にて

会場のパシフィコ横浜にて


下の画像は小さすぎて見えなくなってしまいましたが、今日開催されているプログラムの一覧です。

11月8日に開催されたプログラム

11月8日に開催されたプログラム


つまり、同時間帯に10個くらいのプログラムが同時進行で開催されているのです。

という訳で、事前申し込みの段階でどれに参加するか相当に悩んで「今現在の横須賀の問題に対応しているもの」「中長期的に横須賀に必要になってくるもの」などテーマを決めて選んでいます。

本当にたくさんの良いプログラムだらけなので、9割くらいはあきらめているような状況になってしまいます。



午後は4時間ぶっ続けの集中講義でクタクタですが充実しています

ところで今はこの『総合展』について記す気力がありません...。

集中講義「図書館政策」公立図書館の機能とその発揮の仕方

集中講義「図書館政策」公立図書館の機能とその発揮の仕方


午後に参加した4時間ぶっ続けの『集中講義「図書館政策」公立図書館の機能とその発揮の仕方』に参加した為です。

プログラム

  • 「公立図書館の機能とその発揮の仕方」
    宮脇 淳(北海道大学法学研究科教授)
  • 「新たな図書館機能の創造に向けて」
    佐藤達生(株式会社図書館総合研究所取締役)
  • 「サービス・プロバイダー型PFIが問いかけるもの」
    榊原康正(愛知県西尾市長)
  • 「地域文化創造への起点となる図書館条例」
    佐藤 篤(東京都墨田区議会議員)

【司会】南 学(東洋大学客員教授)



充実した内容ばかりだったので気持ちはたかぶっているのですが、いかんせん疲れが...。明日もあさっても朝からありますので、ブログに記すのはいつかまた。

外に出たら真っ暗でした。

外は真っ暗になっていました。冬ですね

外は真っ暗になっていました。冬ですね


ここでの学びは必ず横須賀の政策に活かします。

図書館は、民主主義の砦です。

こどもたちを貧困からも守りますし、自殺の犠牲を減らすことにも、あらゆるマイノリティの立場に追い込まれている人々も共に生きていかれる社会へと変えていくこともできる存在です。

公共図書館は、過小評価されています。

スタバでコーヒーを飲みながら過ごせるツタヤ図書館は、フジノの中では『一過性の流行』にしか受け止められません。

そんなものに流されずに、『王道』を歩みたいです。

(*何よりもツタヤ図書館は民主主義的に許せない問題が根底にあります)

フジノが願う『王道』とは、『図書館の自由に関する宣言』が理念ではなく当たり前のものとして実行されている、その理念も浸透しているまちにすることです。

そして、もっと本質的な意味で公共図書館の持つ可能性を広げて伸ばしていきたいです。

その上でも毎年こうして『図書館総合展』で学ぶことはとても大きな意義があります。

こちらは誰でも参加できますので、ご関心のある方は(平日開催ですが)明日あさってぜひ足を運んでみて下さいね!



図書館内の検討チームによって「市立図書館の在り方」が議論されています/教育委員会定例会にて初めて「経過報告」が行われました

この数年間、フジノは「横須賀の市立図書館の在るべき姿」を自己定義するよう図書館に求めてきました

前任の永妻教育長の在任中から、フジノは数年間にわたって『図書館の在り方』について繰り返し質疑を重ねてきました。

「全国的に『指定管理を導入せよ』という流行があって、それに横須賀の市立図書館も流されてしまうのではないか?」

「佐賀武雄市の『TSUTAYA図書館』のような間違った改革は、絶対に横須賀でやってはダメだ!」

そして、

「公共図書館の在るべき姿として、横須賀の市立図書館はこのままで良いのかをしっかり検討していくべきではないか?」

と提案し続けてきたのです。

横須賀市立中央図書館

横須賀市立中央図書館


このフジノの提案に対して、ついに今日、図書館からしっかりとした反応が帰ってきました!

今年度(2014年度)は、市立4図書館から各2名ずつで構成される検討チームを立ちあげ、毎月1〜2回ずつ議論を重ねてきたとのことです。

この検討の途中経過が、本日の教育委員会定例会の場で、初めて報告されました。



「市立図書館の在り方の検討について」の経過報告がありました

教育委員会定例会の場で、中央図書館長から以下のとおり報告がなされました。

市立図書館の在り方検討について

  1. 検討の背景

    (1)社会環境の変化や市民ニーズの多様化により、これまでの貸出し・閲覧を中心としたサービスだけでなく、市民の課題解決に図書館資料を活用していく新たなサービスが求められます。

    (2)他都市においても、これからの図書館の在り方について検討し、先進的な取り組みを行なっている自治体もあります。

    (3)本紙図書館においても、サービス向上のご意見が多く寄せられています。

  2. 現在の検討体制

    本市においても、今後の図書館の在るべき姿を検討する為に平成26年4月に図書館内の検討チームを発足し、5月以降、毎月1〜2回の検討を行なっています。また必要に応じて事例研究・調査を行なっています。

    • 4月〜7月 基本コンセプトの検討等
    • 8月 現状の取り組みと問題点の洗い出し
    • 9月 先進図書館視察

  3. 今後の進め方

    平成27年度は、関係部局職員で構成する『庁内検討会』を発足し、全庁的な意見を取り入れて、まとめた報告書を教育委員会へ提出します。

こうした議論をしっかりと行なって、公共図書館としての横須賀市立図書館の在り方を自ら定義できるようになることこそ、フジノが求めてきたことです。

フジノからは、中央図書館長に「今後もこまめに経過報告をぜひ行なって下さい」と重ねて提案を行ないました。

今後も図書館内部の検討チームの議論をフジノは見守っていきたいです。



フジノがこれまで行なってきた図書館の在り方に関する質疑の一部を紹介します

せっかくの機会ですので、フジノがこれまで『市立図書館の在り方』に関して行なってきた質疑をご紹介します。

かなりの量があったので全ては掲載しきれないのですが、ぜひご覧いただければありがたいです。

まず、2010年3月の委員会質疑です。

2010年3月15日・教育経済常任委員会

フジノの質問

続いて、『レファレンス』について再度僕からもお聞きしたいのですが、図書館のレファレンス機能を充実させていくというのは、図書館関係の学会でも本市は「新しい取り組みを始める」というので非常に期待されていると思うのです。

実際、そういう声もいろいろなところからお聞きするのですが、ついに動き始めたと思ったら、実は先進地の人たちと研修を2回行なうのみにとどまってしまった。

これではあまり『レファレンス改革』というか、充実の未来像は余り見えてこないのですが、今後どんなふうにしていかれる予定なのでしょうか。

中央図書館長の答弁

 
とりあえず平成22年度はそういう予算がついておりますが、そういうことを主体にして、そこから得られたものを平成23年度以降に反映できるものを反映していきたい。

ただ、実態としては司書の専門性、長い経験から来るものがレファレンスに生きるというのはわかり切ったことですので、そういう意味では人のあり方も考えていかなければならないことだと考えております。

フジノの質問

すでに他の委員からも同じ提案がありましたが、経験豊かな司書の方を育成していく為にも増員はどこかで考えるべきではないかと思うのです。

かつ、図書館長と質疑をした時に「指定管理者導入も検討せねばならない」という話をされていたのですが、むしろ逆で、「プロパーの職員を増員していく方がレファレンス機能の充実ということにつながるのではないか」と考えるのですが、市長はその辺をどうお考えなのかわかりませんが、図書館長はどうお考えでしょうか。

中央図書館長の答弁

 
指定管理にしていくと、指定管理業者のほうが司書資格のある人、人件費等を抑えるという傾向がございますので、指定管理に向かっていくこととレファレンスを充実するということには矛盾していくのだろうということは考えております。

フジノの質問

 
ぜひ、その御意見を市長にも伝えていただきたいと思います。

上の質疑の通り、フジノは「公共図書館に対するコストカットの為の安易な指定管理の導入」には強く反対しています。

2012年にも、「財政危機でも公立図書館は絶対に守らなければならない」という立場から、教育長に対して質疑を行ないました。

次にご紹介するのは、2013年の委員会質疑です。

2013年10月2日・教育福祉常任委員会

フジノの質問

これも必ずあわせて出てくる議論だと思うのですが、「直営を維持するのか」ということや、「指定管理を導入していくのか」とか、そういった運営形態についての検討も、この話題になると必ず出ると思います。

かつては(教育委員会の中で図書館の在り方に関して)研究をされて、報告書も作成していただいたかと思うのですが、その時代の変化の中で指定管理についてもある程度定着をしてきて、その中で平成24年度というのは、あり方については何らかの検討は行ったのでしょうか。

中央図書館長の答弁

 
平成24年度につきましては、今課題としております『市民の役に立つ図書館を目指して』ということで、現行体制で何がどこまでできるかということを、平成25年度もそうなのですが、模索している最中です。

運営形態のことについては、今できる限りマックスのことができたところで、次の運営形態のことを考えていくと、具体的に話し合ってはいませんが、そういうような今進み方を図書館運営としてはしております。
 
「今後どういうふうになっていくか」というのは、本当にまだ未知数ですので、またいろいろな図書館の情報や、それからいろいろな研究集会など出まして、いろいろ横須賀市に何がいいのか、どんな図書館がいいのかということも含めて検討していかなくてはならないと思っております。

フジノの質問

ぜひ継続をして検討していっていただきたいと思います。

2010年に委員会質疑を行なった後、残念ながら、その後なかなか動きが見えてきませんでした。

内部での検討が続けられていることは、フジノとしては承知していました。

しかし、しっかりと市民のみなさまにお伝えできるような形にはなっていない状況が続いていました。

そこで2013年、改めてあえて同じ趣旨の質疑を行なったのでした。

2013年12月には、続投が当然視されていた永妻教育長を再任せず交代させるという吉田市長の動きがありました。

そこで、新しい教育長となる青木氏(には就任前に直接の質疑はできない為に吉田市長を介して)の『公共図書館に対する考え方』をフジノは質すこととなりました。

それがこちらの質疑(2013年12月議会での一般質問)です。

さらに、青木教育長が就任した後には、改めて今年3月の一般質問において、『横須賀市立図書館の在り方』を検討するよう、市長・教育長に提案しました。

2014年予算議会での市長への質問

フジノの質問

(4)3つの最重点施策に資する本市の公共図書館のあり方を検討する必要性について。
吉田市長就任後、本市の図書館サービスは改善が重ねられてきました。

自宅でインターネットで予約をして、受け取りや返却をするのは図書館以外の場所、例えばコミュニティセンターやコンビニエンスストアなどでもできるようになりました。横浜F・マリノスと児童図書館の絵本のコラボレーション、コミュニティセンターとのジャズ演奏のコラボレーション、課題解決コーナーの設置なども記憶に新しいところです。

ただ、これまでこうした一つ一つのサービス向上はなされてきましたが、しかし、公共図書館にはもっともっと大きな可能性があります。

3つの最重点施策である子育て・教育環境の充実、生涯現役社会の実現、地域経済の活性化に対しても公共図書館は大きく貢献してくれるはずです。
 
ここで一度しっかりと根本的な意味で本市の公共図書館のあり方を検討する必要があると私は考えています。
 
1、本市の公共図書館のあり方を検討する必要性について、市長、教育長はどのようにお考えでしょうか。

2、また、そうした検討の場として図書館法第14条に規定されている『図書館協議会』を本市も立ち上げるべきではないでしょうか、お答えください。



市長の答弁

次に、本市の公共図書館のあり方を検討することについて御質問をいただきました。
 
現在の図書館については、改革が必要であると考えています。

これからの公共図書館は、市民や地域の抱えるさまざまな問題解決に結びつく情報を得られる施設であるべきだと捉えています。また、開館日や開館時間の拡大等の利用しやすさという面でも、そのあり方を教育委員会には検討していただきたいと考えています。

次に、『図書館協議会』について御質問をいただきました。
 
市立図書館を運営する上で、市民意見が反映、実現される仕組みは必要と考えていますので、図書館協議会に限定せず、改革の中で検討していただきたいと考えています。



教育長の答弁

次に、本市の公共図書館のあり方を検討することについて御質問をいただきました。
 
横須賀市立図書館ではこれまで、図書の貸し出しをサービスの中心に置いて運営をしてまいりました。現在は、市民の知的困り感を解消する施設として、中央、北、南の各図書館で課題解決コーナーを設置するなど、市民の役に立つ図書館を目指す取り組みを始めております。
 
今後は、市民の知的欲求を満足させるだけでなく、気軽に立ち寄れる魅力ある図書館づくりを目指して検討していきたいと考えています。
 
次に、『図書館協議会』について御質問をいただきました。
 
現在、本市では、図書館協議会を設置しておりませんが、各図書館の貸し出しカウンターや各館に設置している利用者の声の箱、電子メール等でいただいた御意見を図書館運営に反映するとともに、必要に応じて社会教育委員会議に報告し、御意見を伺っております。
 
市民意見が反映、実現される仕組みについても、市立図書館のあり方を検討していく中で、具体的な手法を考えていきたいと考えています。

本会議の後、さらに教育福祉常任委員会の場で、中央図書館長とも質疑を行ないました。

2014年3月12日・教育福祉常任委員会での質疑

フジノの質問

 
続いて、図書館の改革について伺います。
 
これも市長、教育長と質疑させていただいたことです。市長の御答弁では、「現在の図書館については改革が必要であると考えています」と。教育長も同様の御答弁いただきました。
 
実際『計画』のほうを見ると、93、94ページにおいて、一番上のレファレンスと情報提供の充実の中にも、今後の図書館のあり方についても検討していきますとありました。
 
ただ、予算書を見ても、そういう改革の取り組みをどのようなスケジュールで行っていくのか、まず、平成26年度はどうやっていくのかというのが見えてきません。

どのような取り組みをこれから行っていくのでしょうか。

中央図書館長の答弁

今、御質問のありました図書館の今後のあり方検討でございますが、平成26年度予算の中には事業として予算化はされておりません。
 
まず、平成26年度については庁内検討から始めていきたいと思っています。
 
予算説明資料の方は、93ページ、94ページ、レファレンスの関係については95ページの上段(3)の⑦のほうにレファレンス関係経費がございます。
 
もう一度申し上げますが、あり方検討のほうについては、特に予算化はしないで、平成26年度については庁内検討から始めていきたいとは考えております。



フジノの質問

 
まず、庁内検討を平成26年度行って、その後のスケジュールというのは、まだ具体化していないということでしょうか。



中央図書館長の答弁

公共図書館サービスについては、横須賀市だけでなく今過渡期と言われておりまして、いろいろ自治体の事情によっても一様にはならないというところがございますので、まず、庁内検討でどの程度詰めていけるか、それがどういうふうに表に出るかというところは、庁内検討の行方を見てから平成27年度以降は決めていきたいと思っております。



フジノの質問

市民意見が反映される仕組みについてなのですが、本会議では『図書館協議会』を例に出して取り上げました。

図書館法の中に規定されているのでわかりやすいというふうな形で提案をしたのですが、形式にはこだわりませんので、市民意見がきちんと反映される仕組みが必要だと考えています。

教育長の御答弁の中では、貸し出しカウンターや各館に設置している利用者の声の箱を電子メール等でいただいた意見を図書館運営に反映させている。それから必要に応じて社会教育委員会議に報告し意見を伺っているということでした。

ただ、これだと『短期的』で、「このサービスをこうしてほしい」という話で終わりになることが多いと思うのです。いただく御意見といっても。

そうではなくて、「これからの少子超高齢社会の中で、生涯現役社会の中で、公共図書館のあるべき姿はどういうものなのか」ということについて市民の皆さんの御意見を伺っていっていただきたいと思っているのです。
 
これまでも僕は、議会で『TSUTAYA図書館』のことを例に出して、単純な一過性のことだけを考えれば、建てれば人気が出てお客さんの数が増えてくると思うのです。

でも、それは珍しい時期はあるかもしれないけれども、それが何カ所かできれば、すぐに物珍しさは去っていって、結局ハコだけができて、無意味な図書館とは言えないような『カフェ貸し館屋』ができてしまう、というふうに受けとめています。

もっと『長期的』な、「これから時代が変わっていく中での公共図書館はどうあるべきか」ということを市民の皆さんと積極的に議論していっていただきたいと思っているのです。

そういう意味では、教育長が御答弁いただいたことよりも、「もっと議論や意見交換する場をつくってほしい」という意味で質問させていただいたのですが、こういった認識については、どのように受けとめられるでしょうか。



中央図書館長の答弁

 
現在の市民の意見を聞く仕組みについて、本会議では教育長が答弁されたと私も思っております。
 
今後の図書館の将来について、どういうふうに運営していくのか、サービスはどうしていくのかということについては、あり方を検討する中で、どういう仕組みが一番今の時代に合っているのかというのもあわせて検討していきたいと思っております。

このように、約5年にわたって議論を続けてきた結果、今日ついに教育委員会での『経過報告』に至った訳です。

フジノとしては、大変嬉しく感じています。



図書館は民主主義の砦だとフジノは信じています

『図書館は民主主義の砦』だとフジノは固く信じています。

ただ単に、図書の貸出業務だけでは、市民・市議会・市長(行政)からの様々な意見や批判に応えることはできません。

自らの姿を自らしっかり定義できない図書館には、様々な意見やあらゆる批判などの『声』があがるでしょう。

実際、『TSUTAYA図書館』を念頭に置いたような『安易な改革の提案』が市議会側から出されたりもしています。

フジノは、大切な『公共図書館』をそうした流行に流されるようなことは絶対にさせません。

全力で守るべきものは守っていきます。

しかしその前に、まず図書館自らがしっかりと「われわれ横須賀市立図書館はこのような姿を目指して日々努力を続けている」とハッキリと自らを定義できねばなりません。

公共図書館としての自らの姿を明確に宣言すべきなのです。

自らのアイデンティティーを明確にすれば、安易な提案やニセモノの改革に流されることは決して無いからです。

その上で、市民・市議会・市長(行政)との対話を行なっていってほしいのです。

図書館の司書をはじめとするスタッフのみなさんは、十分な人数も確保されておらず、日常業務がとても多く、ほとんど忙殺されている現状があります。

それでも、公共図書館の意義と意味を改めて深く考えぬいて、そして図書館の持つ重みを自覚してほしいのです。

フジノは、図書館のみなさんのことを、こころから応援しています。



財政危機でも公立図書館は守らなければいけない/ましてやTSUTAYA図書館化は絶対反対

公立図書館が「直営」をやめていく傾向に

海老名市立図書館が『直営』をやめて『指定管理者制度』を導入する、という記事が昨日の神奈川新聞に掲載されました。

2013年7月27日・神奈川新聞より

2013年7月27日・神奈川新聞より


すでに6月14日の海老名市議会で、指定管理者制度を導入する為の図書館条例の改正が可決されていました。

2003年6月の地方自治法改正によって指定管理者制度が導入されてから10年。

公務員の司書による直営型の図書館から、民間企業へのアウトソーシングの流れは加速しています。

神奈川県内の状況を調べてみました。

2012年4月1日現在、県内の公共図書館のうち、業務の一部・管理運営業務に民間委託を導入しているもの。

  • 86館中24館
  • 27.9%

すでに4分の1を超えていました。

図書館名委託内容委託先
横浜中央図書館司書補助業務、書誌作成業務
横浜市山内図書館指定管理者㈱有隣堂
横浜市都筑図書館司書補助業務(カウンター、物流など)
横浜市戸塚図書館司書補助業務(カウンター、物流など)
川崎市立川崎図書館外 6窓口業務外
相模原市立相模大野図書館外 1窓口業務外
藤沢市辻堂市民図書館NPO市民の図書館ふじさわ
小田原市立図書館外 1窓口業務外
秦野市立図書館窓口業務
厚木市立中央図書館窓口業務外
大和市立図書館窓口業務外
伊勢原市立図書館窓口業務外
海老名市立中央図書館外 1窓口業務外
綾瀬市立図書館指定管理者㈱有隣堂
葉山町立図書館その他
大磯町立図書館本館窓口 業務委託 を終了
H24.4.1 から臨時職員雇用
により本館・分館業務実施
ふるさと再生活用基金
㈱有隣堂

このような公共図書館の現状は、主に市町村の財政の悪化が原因で引き起こされています。

フジノは、公共図書館の『公設民営化』には反対です。

特に、

佐賀県武雄市長が行なったTSUTAYA図書館のような取り組みは、絶対に導入してはならない



という立場です。

全国をみてみると、長年にわたって図書館ボランティアを続けてきた地域住民の方々が立ち上げたNPOが指定管理を受けているなど、成功している事例も中にはありました。

さらに、あえて直営を選択して成功している事例もあります。

「指定管理者制度の導入には極めて慎重であるべきだ」とフジノは考えています。



財政悪化の影響で図書館がピンチに

直営を維持している図書館でも、財政悪化の影響がハッキリとあらわれてきました。

2013年5月3日付・神奈川新聞より

2013年5月3日付・神奈川新聞より

お隣の三浦市では、図書館のオープンしている時間を短くしたり、購入する図書の予算を減らしたりして対応しています。



そして、横須賀の状況は?

このような状況が取り巻く中で、横須賀市はどのような方針なのか。

昨年9月議会で、フジノは教育長と質疑を交わしました。

2012年9月16日・決算審査(教育委員会事務局)

フジノの質問

教育長にぜひ伺いたいのです。

今回決算を見てみて、『社会教育施設』であるということで、基本的には料金を取らないものが教育委員会の施設には複数あります。

図書館にしても博物館にしても、基本的には無料でお使いいただく。

ただ、単純に収支で見たらば、『収入』というものがあり得ないわけですから、ひたすら持ち出しになっていくわけです。

そうすると、例えば図書館について言えば、『TSUTAYA』と一緒に運営していこうというようなまちが出てきたりしてくる。

「指定管理者を図書館に導入していこう」というような話が出てくるわけです。

僕は、民間企業が個人情報を収集できるような形で図書館に参入するというのは、間違っているという立場です。

しかし反論するにしても、きちんと調査した上で反論が述べれなければならない、と思います。

(略)

そういった調査や議論というのはタブー視しないで、あらかじめ行なう必要があると思うのです。

それが上下水道局は16年間にわたって一切できなかった。

でも、議論自体はしておいてほしい、と思うのですね。

そんな意味で、平成23年度決算を見て、社会教育施設といえども税金の持ち出しだけでいいのか、そういった議論というのはなされたのでしょうか。

そしてこれから行なっていく予定はあるのでしょうか。

教育長の答弁

今、例に挙げられました博物館、あるいは図書館でございますけれども、

図書館につきましては、数年前から館の中で館長を中心に今後の運営のあり方、そして今の図書館の今後のあり方という部分では、内部で検討し、報告書としてまとめてもらって、私も一緒に話も聞いております。

いくつか今おっしゃっていただいたような課題もありますので、それも承知しているつもりです。

そういう中で、改めて今後将来を見据えた中で、よりどういう方向に進めていくかというのは、必要なことでありますので、検討を休むことなく、いろいろタイミングをつかみながら、早目、早目の改革が必要であれば、それは手を打っていきたいと思っております。

(略)

そういうことですので、先ほどからいろいろ御指摘いただいてますけれども、これまでの概念にとらわれることなく、いろいろな方面から、視点から検討は進めたいと思っております。

(質疑応答の引用は以上です)

教育長の答弁によると、横須賀においても数年前から館長を中心に内部で検討はスタートしている、報告書がまとめられている、ということでした。

市長選挙が終わり、これから新たな『実施計画』『財政基本計画』『行政改革プラン』が策定されます。

こうした計画策定の中で、市立図書館への指定管理者制度導入が記されることが無いように、引き続きフジノは訴えていきます。

特に、いくら財政難になろうとも、個人情報を民間企業に譲り渡すような間違った方向に進めてはならない、と考えています。

何故なら、図書館こそ『民主主義』の砦だと信じているからです。

点字図書館の「廃止」「民営化」の問題と同じです。

なかなか知られていない課題ですが、これからも機会を捉えて市民のみなさまにお伝えしていきます。



雄人よ、僕たちは「談合」なのか?

吉田市長の盟友は、僕たちを「談合」だと中傷している

5月14日、吉田市長はご自身のTwitterとFacebookに、こう書き込みました。

吉田市長がFacebookとTwitterで「ぜひご覧下さい」と宣伝した、樋渡市長の発言

吉田市長がFacebookとTwitterで「ぜひご覧下さい」と宣伝した、樋渡市長の発言


佐賀県武雄市の樋渡啓祐市長。

佐賀県武雄市ホームページ「市長の部屋」より、テレビ番組「新報道2001」に出演する樋渡市長

佐賀県武雄市ホームページ「市長の部屋」より、テレビ番組「新報道2001」に出演する樋渡市長


公立図書館をTSUTAYA(CCC)に運営委託したことが全国的な話題を呼んだこともあり、有名な市長です。

(ちなみに、フジノは図書館の民間委託にずっと前から反対してきました)

吉田市長と樋渡市長は仲が良く、かねてから『選挙』戦略についてのイベントに一緒に参加したり、民間団体が主催したイベントに参加したりして、『首長ネットワーク』を立ちあげたりしています。

2012年9月6日、吉田市長ブログより。樋渡市長、吉田市長らの「首長ネットワーク」立ちあげ

2012年9月6日、吉田市長ブログより。樋渡市長、吉田市長らの「首長ネットワーク」立ちあげ


この樋渡市長が雄人を応援するメッセージとして、このようにFacebookに書きました。

樋渡啓祐市長のFacebookページでの吉田市長を応援するメッセージ

樋渡啓祐市長のFacebookページでの吉田市長を応援するメッセージ

横須賀市長選。6月30日が投開票日。

私は、吉田雄人市長(現職)を応援します。

なにせ、横須賀市は、前の副市長が対抗馬。

市議会主要会派は、すべて、この前副市長を応援するようですね。

また、小泉進次郎さんが、選対本部長とのこと。

これって何なの?

談合相乗り、国会議員が特定候補を支える。

僕は、吉田さんのやってきたことは高く評価しているし、日本の市長の中では十指に入る傑物。

そういう吉田さんを応援したい。

また、選挙の構図が僕と全く似ていてね。

僕の場合、最も激しかった2回目の選挙では、当時の与党民主党(絶頂期でした)が、原口一博総務大臣(この人選挙制度の所管大臣ですよ)を武雄市に何度も送り込むなど、そりゃ、もの凄かった。

最近では、山中光茂さんが再選した松阪市長選。これも酷かった。

与野党、業界団体、市役所全て、対立候補の応援。

が、山中さんも僕も実績を訴えて、勝ちました。

現職が再度選挙に臨むときは、実績で判断されるべきだと思います。

吉田さん、頑張れ!

吉田市長がこの発言を喜んで紹介しているということは、吉田市長も同じ考えということだと思います。

こういうやり方は、完全に間違っています。

フジノは強く抗議します。

吉田市長と樋渡市長に反論します

雄人よ。

広川さとみさんを応援している僕たちは『談合』なのか?

立場が別れても、ネガティブ・キャンペーンはせずに『政策論争』をしようと約束したじゃないか。

雄人よ。

自分だけが『正義』で、自分とは違う意見は『抵抗勢力』だと決め付けるような劇場型の政治は、もうやめるべきだ。

もしも雄人が市長に再選されたとしても、そんな市長に市議会は絶対についていかない。

他人の口を借りて僕たちを攻撃するようなやり方も、間違いだ。

樋渡市長へ

樋渡市長。

あなたは広川さとみさんの何を知っているのでしょうか?

こころから広川さんの政策に共感して応援している僕たちを『談合』と決めつける根拠は何ですか?

樋渡市長。

あなたが『談合』と決めつけるのであれば、僕と広川さんとの間にどんな密約があって、どんな利益が与えられるというのでしょうか?

具体的な『根拠』を示して下さい。

その『根拠』が無いならば、発言を撤回して下さい。

市民のみなさまへ

こういう『ネガティブ・キャンペーン』ではなく、『政策論争』によって、このまちの未来を決めるべきです。

41万人の暮らすまちのリーダーを決めるのは、政策であるべきです。

どうか、劇場型の政治や、イメージ戦略重視の選挙戦術に惑わされないで下さい。

本物の政治とは、こんなやり方とは正反対のものです。

追記(2013年6月7日)

吉田市長と樋渡市長のこうしたネガティブキャンペーン、そして「談合」という誹謗中傷について、真意の説明と撤回を求める一般質問を行ないました。

質疑はこちらに掲載してありますので、ご覧下さい。