2012年度決算の「認定」にフジノは反対しました
閉会した9月議会では、最終日(10月8日)に決算に関する10議案への採決が行なわれました。

横須賀市役所
この10議案のうち、市財政のメインである『一般会計』の決算には、深刻な問題がありました。

平成24年横須賀市一般会計・歳入決算説明資料・経済部
その為、横須賀市議会が始まって以来、初めて『不認定』となるところでした。
委員会での審査では、厳しい質疑が交わされました。
しかし、最終的に『認定』されてしまいました。
フジノは全く納得できず『不認定』にすべきだと『反対』をしました。
最終的に『反対』したのは下の5名です。
- 井坂 新哉
- 一柳 洋
- 大村 洋子
- 上地 克明
- ねぎし かずこ
- フジノ
議長を除く34名は『賛成』にまわりました。
「附帯決議」が可決されました
市議会史上初の『不認定』という事態を回避したとはいえ、この異常な状態を放置することはできません。
市長らに今後の改善を求める『附帯決議』が予算決算常任委員会において提案・可決されたのですが、最終日の本会議でも正式に可決されました。
その内容は下の通りです。
平成25年附帯決議案第1号
平成24年度横須賀市一般会計歳入歳出決算に対する附帯決議
本定例会で決算審査が行われた横須賀美術館特別企画展の事業は、執行前から「市の持ち出しはゼロである」と議会説明がなされていた。
しかし、決算審査において、実際は横須賀集客促進実行委員会から240万円余りが支出されていることが判明した。説明不足だけでは済まされない問題である。
この件のみならず、市から負担金を支出している各種の実行委員会等について、市の決算審査として関与できる範囲が限定されている。横須賀集客促進実行委員会の業務執行については、市の出資が大半を占めているにもかかわらず、市以外からの団体等の拠出金も併せて執行していることから、議会に対する説明が市負担部分に限られている。
さらに市の監査も経済部の定期監査の一部として1年おきに行われているに過ぎない。
また、市から出資金を支出している一般財団法人等の業務執行についても、地方自治法により直接的に議会の関与ができない。
よって、市におかれては、公金が支出されている実行委員会等や一般財団法人等の健全性を担保する方策を検討し、早期に実行されることを強く要望する。
フジノは、この『附帯決議』の文面でも弱すぎると考えています。
『附帯決議』を受けて、吉田市長は12月議会には改善策を報告するとしました。
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保健所健診センターの早帰り満額支給問題ばかりが大きくクローズアップされて、もっと深刻で重大なことであるにもかかわらず全く報道もされずにきたのがこの問題です。
一体どのような問題であったのか、振り返って市民のみなさまに説明していきたいと思っています。
(その2へ続きます)