コロナ禍で人身事故が続く某駅へ簡易ホームドアの設置など迅速な再発防止対策を鉄道事業者に要請するよう提案しました/2020年12月議会

今回も全力で市長へ一般質問しました

2012年12月議会が今日11月27日からスタートしました。

12月14日の最終日まで、コロナ対策をはじめ、あなたの暮らしにかかわるあらゆる課題が少しでも解消されるようにしっかり議論していきます。

さて、初日の今日は本会議です。

一問一答方式の再質問に臨むフジノ
一問一答方式の再質問に臨むフジノ

フジノも一般質問に立ちました。

(全文はこちらをご覧下さい)

ライフワークである自殺対策についてさきの9月議会に引き続いて質問しました。

毎月新たに自殺による犠牲者数の統計(速報値)が出るたびに、そして悲しい人身事故が報じられるたびに胸が苦しくなり、

「政治家としてできることが必ずもっとあるはず」

と悔しくて悔しくて堪らなくなります。

現在のホームの状況にフジノは強い危機感を持っています

市内のある駅で人身事故があいついでいることは、多くの方々の心を痛めています。

また、毎日その駅を利用しておられる方の中にはご自身もコロナ禍でメンタルヘルスがとても悪化してしまっていて

「自分も吸い込まれるように飛び込んでしまうのではないかと怖い」

とおっしゃる方もいます。

コロナ禍以前から(例えば2011年、2013年の本会議での市長への一般質問など)、フジノは鉄道事業者に対して『自殺対策』と『視覚障がいのある方の安全対策』の観点から対策を求めてきました。

特にこの駅は強く対策を求めてきました。かつて忘れられない人身事故があったからです。

具体的に危険性を指摘します。

1日あたりの平均状況人数が1万2000人台(2018年現在)なのですが、ホーム幅がとても狭く、線路にかんたんに降りれる剥き出しのホームはとにかく長いです。

たとえ駅員が多く配置されていたとしても、いざという時に間に合うとはとても思えません。

ホーム幅は狭く、剥き出しのホームは長く目は行き届きません。
ホーム幅は狭く、剥き出しのホームは長く目は行き届きません。

そしてむきだしのホームを、快速特急・特急が10分おきに通過していきます。

緑の横棒が快速特急、赤の横棒が特急で、10分おきにむき出しのホームを通過していきます
緑の横棒が快速特急、赤の横棒が特急で、10分おきにむき出しのホームを通過していきます

緊急対応の設備はいくつか設置していただいています。まず、非常停止ボタン4ヶ所。

非常停止ボタンは、上り下りともに2個ずつ合計4つ設置してあります
非常停止ボタンは、上り下りともに2個ずつ合計4つ設置してあります

自殺予防に効果があるとされている青色照明灯も2ヶ所に設置していただきました。

青色照明灯もホーム入り口と端っこの2ヶ所に設置していただきました
青色照明灯もホーム入り口と端っこの2ヶ所に設置していただきました

さらに、この鉄道事業者のホームの端っこには『いのちの電話』の電話番号を記した看板を各駅に取り付けて頂いています。

某駅の端っこに取り付けられた線路内立入禁止といのちの電話の番号を伝える看板
某駅の端っこに取り付けられた線路内立入禁止といのちの電話の番号を伝える看板
こちらの看板はほとんどの駅に設置してありますので、確認してみて下さい
こちらの看板はほとんどの駅に設置してありますので、確認してみて下さい

しかし、はじめに挙げたとおり、ホーム幅が狭く、ホームの長さがとても長く、現状の駅員さんの配置の少なさに加えて決定的な弱点があります。

それは

ホームドアが無いこと

です。

このままでは再発防止はムリです。

毎年、横須賀市と鉄道事業者は定期的に意見交換会を行なっています。

そんなことは議員として百も承知ですが、今回はあえて定期的な意見交換会の機会とは別に、早急な対策を求めて要請をすべきだと強く訴えるべく一般質問を行ないました。

鉄道事業者社長と個人的に友人でもある上地市長からの心強い答弁

上地市長とのやりとりを掲載します。

2020年11月27日の本会議での一般質問より

Q.フジノの質問

特定の駅で多発する人身事故を防止する為に鉄道事業者に再発防止の早期対応を要請する必要性について

自殺対策について1点伺います。

短期間に特定の駅で人身事故が多発したことから市民に不安を与えています。

加えて、報道による連鎖が今後も起こってしまうのではないかと強く危惧しています。
 
自殺多発地域にハード面で安全対策を取ることで犠牲者数を実際に減らせることは、これまでの様々な調査研究から明らかです。

鉄道駅については青色蛍光灯を各駅に設置していただきましたが、

さらに簡易型のホームドアやセンサーを設置することで、危機的な精神状況の際に物理的にアクセスを回避することができます。

コロナ禍での自殺犠牲者数の増加を防ぐ為にできることは全て取り組むべきとの決意から、市長に伺います。

コロナ禍で絶対に自殺を増やさないという決意で質問するフジノ
コロナ禍で絶対に自殺を増やさないという決意で質問するフジノ

【質問】
特定の駅で人身事故が多発している現状を受けて、本市は鉄道事業者に再発防止の早期対応を要請すべきではないでしょうか。

なおこの指摘は、つい先日開催された『自殺対策推進協議会』においても委員長はじめ委員のみなさまから同じ要望が出されたこともあわせて申し上げます。

A.上地市長の答弁

鉄道事業者への再発防止の要請についてです。

特定の駅で人身事故が続いていることは、私も承知しており、たいへん心を痛めています。

11月18日の『自殺対策推進協議会』において

「鉄道事業者に人身事故が続いている駅へのホームドア等の設置を求めるべき」

との意見が出され、同協議会が要望書の準備をしていることも承知しています。

私としても同協議会の意見を尊重し、再発防止に前向きに取り組んでいただけるよう、鉄道事業者に要望しているところであります。

Q.フジノの質問

市長、ご答弁ありがとうございました。

現地を訪れてみますと、快速特急・特急が10分おきにものすごい速さで通り過ぎていく。

今回たまたまコロナ禍での自殺対策という観点から質問をしましたが、かねてから同駅の危険性は指摘をされていました。

僕自身をふりかえるともう6〜7年前になるんですが

ある知的障がいのあるお子さんが電車を見るのが大好きで、その某駅を訪れて電車を見たくて体を乗り出したところ特急電車に轢かれてそのまま亡くなってしまった、という悲しい出来事がありました。

昨日も改めて質問の前に駅に立ってきたんですが

青色蛍光灯は提案させて頂いた通りで、上がってすぐのところと駅のホームの一番奥にあって、

そしていざという時の緊急停止ボタンは上りホーム・下りホームに2つずつ置いてある。

そしてホームの一番奥には『いのちの電話』の看板がかけてある。

一般の駅ならばそれでいいかもしれないんですね。

ただものすごく長いホームなので、どこからでも本当に・・・

自殺に追い込まれる時の精神状況というのは自分で止められるものではないので

これだけ広い敷地があると、駅員さんがどれだけ目を配っても、市民の方が『緊急停止ボタン』を押したとしても(助けることは)本当に難しくなってしまう。

本当にその一瞬の、病気に背中を押されてしまった瞬間、防護のガードをするロープが一本あるだけで止められる。その一瞬さえガードできれば防げる命がたくさんあるわけです。

国の方針で、乗降人数の多い駅からホームドアを設置するという定めがあって、鉄道事業者はそうしていると思うんです。

本市の場合は横須賀中央駅や京急久里浜駅のように人数だけで言えばより大きな駅はあると思うんですが、もう一方の視点として危険度に合わせて対応していくという観点も必要ではないかという風に思います。

今、国が国土交通省が主催をして、残念ながら議事録が公開されていないので詳しい中身がちょっとわからないです

どうやらICT技術や AI を使って視覚障がいのある方がホームから転落しないような取り組みを検討しているようなんです(『新技術等を活用した駅ホームにおける視覚障害者の安全対策検討会』のこと)

そこで得られた知見も含めて、僕は簡易的なホームドアの設置が最も有効と思っているんですが、ぜひ鉄道事業者の方には強く要望していただけないか、と市長に改めて申し上げたいんですが、いかがでしょうか。

A.上地市長の答弁

私もこの話を聞いて実はびっくりしているところでして、物理的な問題なのか、場所が悪いのか、いろんな問題があると思うんですね。

事業者は事業者で経済状況もいろいろあると思う。

ただやはり命を守るのが一番大切なんで、(『自殺対策推進協議会』が)事業者に対して申し入れをしているとおっしゃっていましたけれども

私も個人的に社長に対して申し入れをしたいと考えています。

Q.フジノの質問

ありがとうございます。ぜひよろしくお願いします。

上地市長とフジノの問題意識は同じです。

過去2回、前市長と質疑をした時とは大きく異なる前向きな答弁で本当にホッとしました。

答弁に立つ上地市長の後ろ姿と、質問者席のフジノ
答弁に立つ上地市長の後ろ姿と、質問者席のフジノ

特に上地市長は、某駅をつかさどる鉄道事業者の社長とは個人的な友人関係にあるとお聞きしています。

上地市長の答弁の中で「私も個人的に社長に対して申し入れをしたい」とおっしゃっているのは、そのことを指していると思われます。

本当に、強く期待したいです。

自殺多発地域にハード面で対策を取ると、犠牲者は減らせます

鉄道駅に限らずに、いわゆる『自殺の名所』と呼ばれている危険にアクセスしやすい場所があります。

しかし、ハード面で対策を取ると、見事なまでに犠牲者数を減らせることは過去の様々な国内外の調査研究から明らかです。

最も有名なゴールデンゲートブリッジでの対策についての記事をリンクしておきますね。

あわせて読みたい
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我が国では『自殺総合対策大綱』にも自殺多発地域へのハード面への防止対策が効果をもたらす為に取り組みが必要と明記されています。

河西千秋先生の著書でもその必要性が挙げられています。

コロナ禍で確かに行政も鉄道事業者も財政は厳しいのは百も承知です。

けれども、命は失われたら決して戻ってきません。

早急な取り組みを行なってほしいです。

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