「誰かに相談したい。でも、今は夜中だ」
「こんなことで相談していいのかな」
「電話をする勇気が出ない」
「人に直接話すのは、ちょっと怖い」
そんな時に、まず話しかけることのできる新しい相談の入口が、横須賀市にできました。
2026年7月31日、横須賀市は、生成AIを活用した24時間365日の傾聴相談サービス『よこすかAIフレンドAI(あい)ちゃん』をスタートしました。

フジノは、この取り組みが始まったことを、とても嬉しく思っています。
何故なら、このAI相談はフジノ自身が横須賀市議会で提案したことから始まった取り組みだからです。
「24時間相談できる体制」をつくりたい
フジノがこの提案をした背景には、長年取り組んできた『自殺対策』と『相談支援』の現場があります。
横須賀市には、電話相談やLINE相談など、様々な相談窓口があります。
もちろん、こうした『人による相談』は、とても大切です。
僕自身、これまで『横須賀こころの電話』や『よこすか福祉LINE相談』など、相談支援の充実を提案・実現してきました。
しかし、それでも課題は残ります。
相談員の方々にも勤務時間があります。相談窓口にも開設時間があります。
そして、相談する側にも、
「こんなことで相談していいのだろうか」
「忙しい時間に電話していいのだろうか」
「自分のことを人に話すのは怖い」
という心理的なハードルがあります。
特に、深夜や早朝に突然つらくなった時。
誰かに話したいと思っても、相談窓口が閉まっていることがあります。
そこでフジノは、2025年9月26日の民生常任委員会で「生成AIを活用した24時間の相談体制をつくること」を提案しました。
フジノが求めたのは「AIに全て任せればいい」ということではありません。
むしろ逆です。
AIを、必要な支援につながるための最初の入口として活用できないか。
それがフジノの提案でした。
そして横須賀市は、2025年に実証実験を始めました
横須賀市は株式会社ZIAIと連携し、2025年10月9日から生成AI相談サービス『ほっとAI相談』の実証実験を開始しました。
『福祉系の相談』『児童・生徒向けの相談』『市職員の職場の悩み相談』という3つの領域で実証が行われました。
そして今年2026年5月、横須賀市から「ほっとAI相談」実証実験の結果が公表されました。
その数字を見て、僕は改めて、
「やはり24時間いつでも相談できる入口は必要だった」
と感じました。
約3か月で1,000件を超える相談
2025年10月9日から12月31日までの約3か月間で、AIには1,000件を超える相談が寄せられました。
そして、特に注目したい数字があります。
福祉系相談は約69%が市役所の開庁時間外に行われていました。
つまり、
「市役所が開いている時間には相談できなかった」
あるいは
「市役所が閉まっている時間だからこそ、相談できた」
という人が、実際にたくさんいたということです。
さらに、AIへの相談をきっかけとして18件が横須賀市によるリアルでの支援につながりました。
AIとの会話だけで終わったのではありません。
AIから、人へ。
そして、人による支援へつながったのです。
「気軽に話せる」ということの意味
実証実験の結果、アンケート回答者の90%が福祉系相談について肯定的な評価をしています。
7点満点で平均5.9点。
「気軽に話せる」
「寄り添ってくれる」
といった声も寄せられました。
AIは人間ではありません。AIによる相談が全ての人にとって最善だともフジノは考えていません。
けれども、
「人には話せない。でも、AIになら話せる」
という人がいるなら、その人にとってAIは大切な相談の入口になり得ます。
相談できずに孤立してしまうくらいなら、まずAIに話してみる。
そして必要なら、そこから人につながる。
その選択肢があることには、大きな意味があります。
こどもたちの相談からも、大切なことが分かりました
今回の実証実験では『児童・生徒向けの相談』も行われました。
こちらでは、相談の約87%が市役所の開庁時間外に集中しました。
さらに、相談内容の約75%が「これまで誰にも話したことがなかった」ものでした。
この結果は、とても重く受け止める必要があると思います。
学校の先生にも、家族にも、友達にも、誰にも話せなかった悩みを、AIには話すことができた。
もちろん、そこで終わってはいけません。
AIに話したその先に、必要な時には人間による支援につながる仕組みが必要です。
今回、横須賀市がそこを意識してサービスを設計していることには、大きな意味があります。
2026年、「AIちゃん」が本格スタートしました
そして2026年7月31日。
横須賀市は新たに『よこすかAIフレンドAI(あい)ちゃん』をスタートしました。
AIちゃんは、
- 福祉
- こころ
- 子育て
などの相談に対応する、傾聴型のAIです。
そして、24時間365日、相談することができます。
現在はLINEのみを使って相談できますが、LINEを使わないWeb版も2026年9月頃のリリースを予定しています。
大切なのは「AIだけで終わらない」こと
今回の『AIちゃん』でフジノが特に重要だと考えているのが、
AIから人へつながる仕組み
です。
今回のサービスには、
- 緊急・高リスクの場合の即時アラート
- AIとの相談から有人相談への引き継ぎ
- 具体的な問い合わせ窓口や手続きへの案内
といった機能が盛り込まれています。
AIによる相談は24時間365日。
有人相談員による対応は、平日8時から21時まで。
そして緊急時には24時間対応する体制です。
つまり、
「AIか、人か」ではなく「AIも、人も」。
それぞれの強みを組み合わせて、相談から支援につなげていく。
これが今回の取り組みの大切なところだとフジノは考えています。
「相談するほどではない」と思っているあなたへ
フジノはこれまでに何度も感じてきたことがあります。
苦しくて苦しくてつらくても助けを求めない方々がいらっしゃいます。
「まだ大丈夫」
「もっと大変な人がいる」
「こんなことで相談してはいけない」
と思ってしまう方もいらっしゃいます。
でも、お願いです。
つらい時に「つらい」と言ってほしいです。
困っている時に「困っている」と言ってほしいです。
誰かに話したいと思ったら、どうか話してほしいのです。
眠れない。
家族とうまくいかない。
仕事がつらい。
学校に行くのがしんどい。
子育てが苦しい。
お金のことが心配。
孤独を感じる。
誰にも言えない悩みがある。
なんとなく不安。
どうか頼っていただけないでしょうか。
まず「AIちゃん」に話してみてください
もし今、
「誰かに相談したいけれど、誰に相談すればいいか分からない」
「人に話すのは少しハードルが高い」
「今すぐ誰かに話したい」
と思っている方がおられたら、・・・。
まずは『よこすかAIフレンドAI(あい)ちゃん』に話してみていただけないでしょうか。
どうかお願いします。フジノの心からのお願いです。
僕がこの取り組みを提案した理由
最後に、少し記したいことがあります。
フジノが生成AIによる24時間相談を提案したのは、
「AIが流行っているから」
ではありません。
「横須賀市がAI先進都市だから」
だからでもありません。
フジノが何よりも大切にしたかったのは「相談したいのに、相談できない人をおひとりでも減らしたい」からです。
特に深夜や早朝。
誰にも連絡できない時間。
相談窓口が閉まっている時間。
ひとりで悩みを抱えてしまう時間。
そんな時にも、
「話していい場所がある」
「ここから誰かにつながれる」
と思えること。
フジノもその苦しみを体験したことがあります。
もちろん、AIには限界があります。
AIが人間の相談員や医師・保健師・精神保健福祉士などの専門職にとってかわる訳ではありません。
そうではなくて、
AIを入口にして、人につなぐ。
そして、
人と人との支え合いにつなげていく。
その仕組みを、これからさらに良いものにしていくことが大切だと考えています。
今回の『AIちゃん』は、その為の新しい一歩です。
どうかひとりでも多くの方に知っていただきたいです。
そして、必要な時にはぜひ使っていただきたいと思います。
「相談してみようかな」
そう思った時こそ、相談するタイミングです。
どうかおひとりで抱え込まないでください。
AIでもいい。
人でもいい。
電話でも、LINEでもいい。
どうかまずはつながっていただけないでしょうか。
横須賀市はあなたが相談できる入口を1つ増やしました。
フジノはこれからも孤独・孤立対策と自殺対策に全力で取り組み続けます。
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