災害時の要援護者への支援の在り方を議論しました/「障害者施策検討連絡会」と議員との懇談会

「障害者施策検討連絡会」のみなさんと議員の懇談会

今日は『ヴェルクよこすか』へ向かいました。

会場にて(撮ろうとしたら呼びかけられてしまい、他の方向を向いているフジノ)

会場にて(撮ろうとしたら呼びかけられてしまい、他の方向を向いているフジノ)


『障害者施策検討連絡会』のみなさんが毎年開催して下さっている『議員との懇談会』に出席する為です。

障害者施策検討連絡会とは

市内の障害者関係団体を網羅し、障害(身体障害、知的障害、精神障害、内部障害、発達障害等)の相互理解を進め、個別及び全体の課題の検討と施策の市への提言等を行っています。

  • 参加団体
    「福祉のまちづくりを進める市民集会」実行委員会
    横須賀・三浦作業所連絡会
    横須賀市障害者団体連絡協議会
    事務局:横須賀市福祉部障害福祉課
  • 活動状況
    1. 代表者会、全体会、分科会:1〜2ヶ月毎に開催
    2. 意見交換会学習会の開催
    3. 予算要望書の提出
    4. 市長懇談会、議員懇談会の開催
    5. 社会福祉審議会、障害とくらしの支援協議会(全体会)、療育センター運営委員会に参加等

障がいのある方々のあらゆる団体が作るネットワーク組織が、会派を超えた市議会議員全員に対して、毎年『懇談会』を呼びかけてくれています。

懇談会へのお招き

懇談会へのお招き


今回は、土田議員(公明党)、田辺議員(自由民主党)、角井議員(研政)、大村議員(共産党)、小林議員(無会派)、そしてフジノの6名が参加しました。

角井議員・田辺議員・土田議員と障がい福祉に強いメンバーが集ってくれました

角井議員・田辺議員・土田議員ら障がい福祉に強いメンバーが集ってくれました

今年のテーマは、障がいのある方々と災害時の支援の在り方について

『障害者施策検討連絡会』のみなさんは、ここ数年間、手分けをして、各地域の避難訓練に参加してみました。

その結果、地区ごとに訓練の内容にも大きな差があることがわかりました。

ある地域では、長年にわたって障がいのある方々の作業所も避難訓練に参加するのが当たり前になっていました。一方、別のある地域では、障がいのある方々の参加そのものがあまり好まれない現実もありました。

そうした状況を受けて、『障害者施策検討連絡会』は横須賀市に対して『災害時要援護者プラン』に関する要望書を出し続けてきました。

「障害者施策検討連絡会」が2013年、横須賀市に対して出した「要望書」より

「障害者施策検討連絡会」が2013年、横須賀市に対して出した「要望書」より


けれども横須賀市の反応は鈍く、なかなか状況は変わりませんでした。

そこで今年(2014年)、『障害者施策検討連絡会』の中に新たに『防災に関するワーキンググループ』を設置したのです。

「障害者施策検討連絡会」の組織・体制

「障害者施策検討連絡会」の組織・体制


こうして『モデル訓練』の在り方を提案して実現したのが、9月7日に実施した『体験型・要援護者避難所受け入れ訓練』なのです。

そのような経緯もあって、今日の『議員との懇談会』のテーマも『障がいのある方々と災害時の支援の在り方について』でした。

懇談会の様子

懇談会の様子


6名の議員からも、30名の『障害者施策検討連絡会』からも、真摯な意見がたくさん出されました。

フジノは今、防災を担当する常任委員会に所属しています。

今日の意見交換をもとに、必ず常任委員会でも提案して、災害時の要援護者支援の在り方を改善していきます。

『障害者施策検討連絡会』のみなさま、本日は貴重な機会を作って下さいまして、ありがとうございました。

フジノが9月議会で行なった質疑

閉会したばかりの9月議会において、フジノは災害時の要援護者支援についていろいろな質疑を行ないました。

その一部を報告します。

2014年9月8日・生活環境常任委員会

フジノの質問

まずは、要援護者支援の関係で、市民安全部と消防局に伺います。

昨日、『障害者施策検討連絡会』と一緒に、市民安全部、消防局に協力をして頂いて、『要援護者避難所受け入れ訓練』というものを初めて開催しました。

大変ありがたいことだと思います。

僕自身もその場にお邪魔したのですが、いろいろ考えることがありました。

市民安全部、消防局それぞれに、実際に今回行なってみて、どのようなことを考えたか、今後検討していかねばならないと考えたのか、お答えいただければと思います。

市民安全部・危機管理課長の答弁

要援態者支援、こちらの特別委員会でも大変熱心に御鑓論いただきましたが、正直申し上げて「鮮やかな解決策はない分野だ」と思っています。

従前、障がいをお持ちの方は、もう障がいをお持ちの方、そうでない町内会の方は、そういった町内会の方、それぞれほとんどお互いを意識することが無いというのが、正直なところだったと思っています。

私たちも「障がい者の方に特化した何か、災害時の何かができるのならば、必ずそれを検討してやっていきます」ということをずっとお伝えしてきたのです。

ただ、正直申し上げて、できないので、最初は、地域に担って頂くしかありません。

ですので、障がい者の方々には「地域の方々がどんな防災訓練をやっているのかを見て、それを踏まえて何か御提案をください」ということで、ようやく、3〜4年かかりましたが、昨日を迎えることができました。

ただ、昨日は障がい当事者の方々が主導でやられたので、あれはあれとして、あれを実際に今度、各小・中学校70カ所で全てできるかという話は、なかなかゴールは遠いのですが、 1つでも2つでも、こんなことだけでも受け入れる法、あらかじめ準備できることがあれば、それはぜひ実施していきたいと私たちも思いましたし、参加して頂いた町内会長さんも同じ思いを抱いて頂いたと思っていますので、「まずは第一歩」というのが市民安全部としての率直な感想でございます。

消防局・総務課長の答弁

先般の訓練では、消防局としては、車いすの搬送訓練を担当した訳ですが、実際に、消防局では、原子力の災害対策車の搬送車が2台ありまして、これには、 車いす2台を積載して、その方を搬送できる車両を現在保有しています。

また、災害対応につきましては、昨年度、新しい指令システムを導入させて頂きまして、そのシステムに要援護者の方を登録しております。

万が一、119番が入電すれば、その方の情報がすぐ入りますので、先着隊が即人命救助に向かう。

またそのことは各消防隊に伝達されて、責任者が乗っている車両から、即人命救助に当たるというような指示命令を出しまして、やはり要援護者を素早く救出できるようにという体制をとっているということでございます。

フジノの質問

今回は、いわゆる肢体不自由な方や知的障がいのある方がメインで、精神障がいのある方や御高齢の認知症の方の存在は、あまりオープンな感じでは参加されていなくて、それぞれの障がい特性に応じた困難もきっとあると思うのです。

今回、本当に初めて行なってよかったと思うのが、『福祉避難所』での想定とかでは無くて、あるいは『福祉施設』の中での想定ではなくて、『一般場面』の中で、障がいのある人も無い人も一緒にやるという訓練だったということ。より現実場面に近かったかと思います。

この実施は、『障害者施策検討連絡会』からの提案ではあったというものの、ぜひこの訓練を少なくとも1年に1回は行なって頂けるように、毎年の項目として意識に上がるようにして頂けないかと思うのですが、いかがでしょうか。

市民安全部・危機管理課長の答弁

我々市民安全部としては、障がい者に特化したことというのはなかなか正直難しい場面がございます。

ただ、東日本大震災以降は、福祉部のほうも身体的に不自由な方々、もしくは知的、精神的にいろいろ問題がある方の災害時の対応ということも、福祉部・健康部もかなり一緒に考えてくれる体制になっております。

今、委員から御発言があったことは、まず福祉部に伝え、我々がふだん行なっている『地域での避難所運営訓練』と、障がい当事者の皆さんやその御家族の方々が考えていらっしゃることを、どのように今後リンクさせていけるか、福祉部とぜひ連携を図っていきたいと思います。

フジノの質問

本当に、今年、市民安全部には「福祉側によりぐっと近づいていただいた」という感触を持っています。

人工透析をしておられる方の当事者の集まりにも来賓として出席して頂いたり、いわゆる障がい当事者側も、ようやく『市民安全部』という存在を意識して、「福祉の側も一歩こっちに近づいてきた」という印象を強く持っています。

この意識が今、変わりつつある中で、ぜひ市民安全部の方も、要望があればぐっと近づいてきて下さると思うのですが、「毎年、定例でこういう訓練をやっていこう」と、『障害者施策検討連絡会』の側から提案が無い年があっても「今年はやらないのですか」と聞いて頂けるようになっていただきたいと思います。

フジノの専門分野である『障がい福祉』への知識と経験をもとに、災害時の支援の在り方をより改善できるように全力を尽くしていきたいです。

横須賀市は「避難勧告」をいつどのように出すべきなのか/台風18・19号への他都市の対応を省みながら、あなたにも一緒に考えてほしい

台風19号、神奈川県内では各市が82万人に避難を呼びかけました

けさの神奈川新聞の記事によると、神奈川県内では

県内では7市が、約34万8000世帯82万人に対して避難を呼びかけた

とのことでした。

2014年10月15日・神奈川新聞記事より

2014年10月15日・神奈川新聞記事より


何故ならば、広島市で起こった大規模な土砂災害を受けて、9月4日、神奈川県が県内の市町村に対して「『避難勧告』を早めに出すように」と指示を出していたからです。

2014年9月5日・神奈川新聞記事より

2014年9月5日・神奈川新聞記事より


こうしたこともあり、お隣の三浦市では、13日の夕方16時の段階で早くも『避難準備情報』を出しました。

一方、横須賀市は最後まで避難を呼びかけませんでした。



市民のみなさまが最も知りたいことは「自分は避難すべきなのか?」

台風18号の時台風19号の時も、フジノはリアルタイムで情報発信を続けました。

その為、市民の方から電話やメールやツイッターで「自分の地域は避難しなくて良いのか知りたい」「避難所はどこになるのか知りたい」など、次々と問い合わせがありました。

そのたびに、次のブログ記事やツイッター発信では「市民のみなさまが知りたがっている情報だ」と感じたことを盛り込むように改善し続けました。

こうして、2度の台風を経験した訳ですが、最終的に「市民のみなさまが最も知りたいことはただ1つだけだったのではないか」と感じています。

それは「自分は今、避難すべきなのか知りたい」ということです。

自分は今すぐに避難すべきか否か。

これこそが、市民にとって最も重要な情報なのだとフジノは考えています。

実は、今回の台風に遭遇する前から、フジノはこの問題について考え続けてきました。

今日のブログは、そのフジノの問題意識を市民のみなさまにも共有していただき、ぜひ一緒に考えてほしいと願いながら書いています。



防災を担当する委員会に所属して5ヶ月、フジノが最重視しているテーマがあります

フジノが『生活環境常任委員会』に所属するようになって5ヶ月が過ぎました。

防災に関して、2度の委員会で重ねて議論を行なった、とても重視しているテーマがあります。

それは

  1. 横須賀市民が、災害から『安全』に免れる『避難勧告』の出し方はいかにあるべきか。

  2. 横須賀市民が避難しなくても『安心』で過ごせる/避難しなければ危険だ、という『タイミング』を、政治・行政は、いかに判断すべきか。

です。



横須賀市が「避難勧告」を出すタイミングは「国の基準」とは異なります

実は、横須賀市が『避難勧告』を出すタイミングは、国の『基準』とは異なります。

それではどう違うのか。

フジノが2014年6月議会で行なった質疑をご覧下さい。

2014年6月17日・生活環境常任委員会

フジノの質問

まず、市民安全部に伺います。
 
先日、6月6日から7日にかけて、大雨が降りました。

その際、気象庁などが『土砂災害警戒情報』を発表をしても、本市としては『避難勧告』や『指示』は出さなかった。
 
その『発令基準』についての新聞報道等もありました。
 
これは内閣府が4月に改定した指針では本市の運用実態には合わないということから、特に『避難勧告』や『指示』を出さなかったということです。
 
ここには2つ感じることがありましたので、それぞれ伺って、見解をお聞かせいただければと思います。

まず、本市はどういう『基準』で『避難勧告』や『指示』を出すのか、まずその点をお聞かせください。



危機管理課長の答弁

まず『土砂災害』なのですが、基本的には明確な『基準』はございません。

かなり主観的な話なのですけれども、「土砂災害が発生するおそれがある。または、発生した場合」というふうなものを『避難勧告』の『基準』としております。



フジノの質問

新聞報道では、多分、危機管理課長がお答えになったのだと思うのですが、「市民の方から実際に被害が起こりそうだ」というお話があった時は『避難勧告』を出すというお話だったのですね。
 
同様に、紙面で指摘されていたことというのは、「昨今では『土砂災害警戒情報』が出されているにもかかわらず、『避難勧告』や『指示』を出さなかった場合、自治体が訴訟のリスクを負う」というようなことがありました。
 
ただ、「あまりにもそれ(=『避難勧告』)を出し過ぎると、本当に必要なときに空振りしてしまうのではないかという懸念もある。それが本市が出さない理由だ」というふうにも書いてありました。
 
そこで、ある程度の『基準』というのがどこにあるのか。

本市はいろいろな政策で国をリードしてきましたから、国の『基準』が正しくなければ「横須賀市としてはこう考える」というのを、僕は国に要望というか、打ち返してほしいという思いがあるのですね。

まちごとに地理状況は全く違う中で、一律の基準をつくるというのがそもそもおかしいのかもしれないのですが、本市としてはどういう時に『避難勧告』を発令したい、しようと実際に運用しているのか。

そして国の『基準』とどれほどあるべき姿と離れているのか。

それを明確にして、国に対しても言っていってほしいというふうに思っているのですが、その2点についてお答えいただけないでしょうか。



危機管理課長の答弁

少し長目になってしまうかもしれませんけれども、国は「危ないところはある程度限定できる」という前提で、今回のガイドラインの改定をしたと思っています。
 
今、国が我々自治体に求めていることは、

「『大雨警報』が出たら、かなり緊張しなさい」

「『土砂災害警戒情報』が出たら、何も考えずに、少し強い言い方ですけれども、何も考えずに避難勧告をかけなさい」

となっていますが、私たち横須賀市内には、土砂災害が危ない場所というところが約1,100カ所ございます。

その1,100カ所に『土砂災害警戒情報』が出るたびに、「避難しなさい」「近隣の小・中学校の体育館を全部あけました」とやって、最初のうちは皆さん逃げて下さるかもしれませんが、「どうせまた市役所は内閣府がやれと言っているからやっているのだよ」となるということが、私どもは大変懸念していることです。

国は「空振りをおそれずに避難勧告をかけろ」と言っていますが、私たちが恐れているのは、空振りをしたことで批判されることではありません。

空振りが続いたことで、いざ本番に逃げていただけなくなって、人の命が失われることを恐れています。

私たちとしては、自分たちの言い訳の為に、保身のために『避難勧告』をかけるつもりは、今までもありませんでしたし、少なくとも今後当分の間、この体制は変わらないと考えています。



フジノの質問

おっしゃっていることは、とてもよく理解できます。オオカミ少年になってしまってはいけない。

そうなのですけれども、では本市はいつ出しているのか、もし本市なりの『基準』があれば、先ほど明確な『基準』はないというお話だったのですが、それは現場の声だと思うのです。地方政府、地方自治体の声だと思うのです。
 
今のガイドラインが余りにも緩い、本市が懸念しているようなことが他のまちでも起こり得る。

そういう場合は、内閣府のガイドラインで『基準』や『指針』をむしろ正していってほしいというふうに、こちらから言っていくべきだとも思っているのですね。
 
そこで、本市はどういう時に『避難勧告』を出しているのか、そして国の指針に見直しを求めていくべきではないかというふうに申し上げたのですが、この点についてはいかがでしょうか。



危機管理課長の答弁

まず、どんな時に出すかは冒頭申し上げたとおり、「その予兆があった場合、もしくは起きた場合」。

その予兆というのは、もしくは起きたというのは、基本的にはそこにお住まいの方が気がつく。

あと、土木部は『大雨警報』が出ると道路パトロール隊を出していただけますので、土木部が覚知する

もしくは警察、消防局が覚知するということで、我々として「そこが危ないかもしれない」といった時に、消防職員の判断、もしくは我々が呼ばれて、そこで判断をして『避難勧告』をかける、というのが今実際にやっていることでございます。

国に対してですが、先日南関東近隣の市町村に対して、内閣府が説明会を行ったのですが、私たちも係長を行かせて「いろいろ言ってこい」と言ったのですが、私たち以上に横浜市の担当が「全くナンセンスだ」ということを強く言って下さったので、うちの係長は「横浜市が全て代弁したので、私は黙って帰ってきました」という報告をしていました。

今後、内閣府ともいろいろな場面で話すことがあると思いますので、「国として市町村のお尻を叩きたい気持ちは分かるけれども、叩かれ方として、今回のガイドラインの改正というのはあまり適当ではない」という意見は伝えたいと思っています。



フジノの質問

それでこそ地方自治体の心意気なのではないかなというふうに思います。
 
後者については、その御答弁で結構です。ありがたいと思いました。
 
前者についてなのですが、システムとして確立されているかどうかだけ確認したいと思います。

お住まいの方が気づいてくれる。土木部のパトロール、あるいは覚知、警察、消防の判断が市民安全部に寄せられたならば、至急『避難勧告』を出すというシステムとしては、確立されているのでしょうか。



危機管理課長の答弁

そのとおりでございます。

お分かりいただけましたでしょうか?

もう1度、まとめてみます。

横須賀市が『避難勧告』を出す現在の『基準』

【パターン1】

  1. 警察・消防局が『覚知』する

  2. 消防職員が「土砂災害が発生するおそれがある。または発生した」と判断した場合、『避難勧告』を出す。

【パターン2】

  1. お住まいの方が気がつく。
  2. 土木部の『道路パトロール隊』が覚知する。
  3. 市民安全部が呼ばれて、実際に現地を確認する。
  4.      

  5. その結果、「土砂災害が発生するおそれがある。または発生した」と判断した場合、『避難勧告』を出す。




どのような「基準」ならば、最も「安心」で「安全」な避難ができるでしょうか?

フジノは、命が守られるのであれば、『国の基準』だろうが『横須賀市独自の基準』だろうが、どちらでも構いません。

政治・行政が市民の命を守る(=『安全』)のは、絶対の責務です。

しかし、その一方で、『人々のそのままの暮らしを守ること』もまた政治・行政の責務なのです。

国の一律の基準によって、横須賀市内全域に避難を呼びかける。それによって、ご高齢の方々も重い障がいのある方々も避難しなければならない。

避難先は、学校の体育館や行政センターなどです。

和室や座布団もありますし、毛布もあります。

けれども、見ず知らずのたくさんの赤の他人と一緒に、そこで一夜を明かすことになります。

その結果、土砂災害は何も起こらずに夜が明けたとします。

「空振りで良かった」

と、あなたは本当に考えてくれるでしょうか?

お一人では歩けないようなご高齢の方々は、ご自宅を離れて寒々しい体育館で一夜を明かしたが故に、体調を崩すかもしれません。人工呼吸器が必要な重度の障がいのある方々は、わざわざ強い雨の中を避難所まで移動したものの、何も無かった翌朝、再びご家族によってご自宅に戻っていくのです。

本当に「空振りで良かった」とあなたは考えてくれるでしょうか?

実は、土砂災害において、いくつかの原則があります。

例えば、「遠くの避難所に逃げるよりも、自宅の2階へ上がる/崖から離れた部屋に移動する」といった原則です。

こうした基本的な原則をしっかりと市民のみなさまに知っていただくことの方が、国のルールにしたがって『避難勧告』を連発するよりも『安心』して過ごしていただけないでしょうか。

それとも、やっぱりあなたは「横須賀も国のルールどおりに空振りでも構わないから『避難勧告』をどんどん出してくれ」とお考えになりますか?

今まではこの問題は、フジノと市民安全部との議論に過ぎませんでした。

けれども今回、わずかな期間のうちに2つの大型台風に直面しました。

この貴重な機会に、ぜひ市民のみなさまにも一緒に考えていただきたいのです。

あなたはどうお考えになりますか?

ぜひあなたのご意見をお聴かせ下さい。よろしくおねがいします。



【19:20現在の速報】自主避難された方は、市内2ヶ所4世帯8名。横須賀市から「避難指示」は出していません/台風19号(2014年)

市議として公式なおしらせ

19時20分現在、市民安全部危機管理課と情報交換をしました

前回(16:30)の報告以降、現在に至るまでの横須賀市の状況をお伝えします

【被害状況】

  • 新規 16:55 市内に『停電情報』が出ました。粟田・岩戸・ハイランド付近の約1000世帯です。

    倒木が原因と見られ、東京電力が対応にあたっています。

    19:20現在、まもなく全世帯で復旧の見込みです。

  • 新規 19:20現在 その他の被害はありません。

【避難情報】

  • 新規 19:20現在 横須賀市から避難の指示は出していません。
  • 新規 19:20現在「自主避難をしたい」との申し出があり、現在、市内2ヶ所に4世帯8名の方々が自主避難されています。

【気象情報】

         

  • 新規 17:01 気象警報として、横須賀市に『大雨・洪水・暴風警報』が出されました。防災無線・防災情報メールにて市民のみなさまにお伝えしました。
  • 既報 『波浪警報』『雷・注意報』は引き続き出されたままです。

【横須賀市の対応】

  • 既報 12:00 『災害警戒本部』を設置しました。
  • 既報 20:00 予定どおり『災害警戒本部』の参加部局を増やします。

 

自主避難先は、行政センターやコミュニティセンターなどです。

和室をご用意しているので、畳・座布団・毛布などは用意されています。自主避難をご希望の方は、もしも可能であれば、ご自分の食料等はお持ちいただけると幸いです。

何らかの動きがあれば、必ずお伝えします

現時点でフジノがお伝えできる情報はこれが全てです。

引き続き、何らかの動きがあり情報が入りしだい、お伝えします。

以上です。

【16:30現在の速報】新たな報告はありません/台風19号(2014年)

市議として公式なおしらせ

16時30分現在、市民安全部危機管理課と情報交換をしました

13:00の報告以降、現在に至るまでの横須賀市の状況をお伝えします

  • 既報 気象警報として、横須賀市に『波浪警報』『大雨・雷・強風・洪水注意報』が出されています。
  • 既報 12:00 『災害警戒本部』を設置しました。
  • 既報 20:00 予定どおり『災害警戒本部』の参加部局を増やします。

参考までに、15:30にお隣の三浦市が『避難準備情報』を出しました。

何らかの動きがあれば、必ずお伝えします

現時点でフジノがお伝えできる情報はこれが全てです。

引き続き、何らかの動きがあり情報が入りしだい、お伝えします。

以上です。

【13:00現在の速報】予定どおり「災害警戒本部」を設置しました/台風19号

市議として公式なおしらせ

13時00分現在、市民安全部危機管理課と情報交換をしました

13時00分現在の横須賀市の状況をお伝えします

  • 新規 12:49 気象警報として、横須賀市に新たに『波浪警報』が出されました。
  • 12:00 予定どおり『災害警戒本部』を設置しました。
  • 13:00現在の体制は、以下の通りです。

    市民安全部(本部):11名
    消防局:60名(24時間体制の通常勤務メンバー以外に増員した分)
    土木部:5名
    上下水道局:6名
    合計82名の体制です。




波浪警報とは?

気象庁のホームページによると

波浪警報とは

波浪警報は、高い波により重大な災害が発生するおそれがあると予想したときに発表します。

この『高波』は、地震による『津波』とは全く別のものです。

とのことです。

海のそばにお住まいのみなさま、働いておられるみなさま、高い波にご注意くださいね。



何らかの動きがあれば、必ずお伝えします

現時点でフジノがお伝えできる情報はこれが全てです。

引き続き、何らかの動きがあり情報が入りしだい、お伝えします。

以上です。



【11時40分現在の速報】予定どおり12時に「災害警戒本部」を設置します/台風19号(2014年)

市議として公式なおしらせ

11時40分現在、市民安全部危機管理課と情報交換をしました。

11時40分現在の横須賀市の状況をお伝えします

  • すでにお知らせしたとおりですが、12時に『災害警戒本部』を予定どおり設置します。
  • 12時現在の『災害警戒本部』を構成する部局は、市民安全部・消防局・土木部・上下水道局です。
  • もしも、土砂災害の予兆を感じたならば、046-822-9000(横須賀市役所の警備につながります。警備から市民安全部に回してくれます)あるいは消防局119番にお電話お願いします。




改めて「災害警戒本部」とはなにか

『災害警戒本部』は『災害対策本部』と言葉は似ていますが、別のモノです。

『災害対策本部』を設置するほどにはおおごとではない事態の時に、設置されるのが『災害警戒本部』です。

本部長は副市長です。

災害が発生した時/災害の発生のおそれがある時、必要に応じて副市長が設置します。

『災害の情報を収集して、関係機関との連絡調整を図り、災害対策等を推進すること』が目的です。



市民のみなさまにお願いがあります

どうか今後のテレビ・ラジオなどの気象情報には折にふれて注意を向けていて下さいね。

また、いつものお願いです。

もともと山や谷が多い横須賀では聴こえづらい『防災無線』は、雨や風が強いとさらに聴こえづらくなる可能性があります。

事前に登録しておくと届く『防災情報メールサービス』に、この機会にぜひご登録ください。

横須賀市防災情報メールサービスにぜひご登録ください

横須賀市防災情報メールサービスにぜひご登録ください


また、横須賀市HPの『よこすか防災ナビ』などの情報にも、折にふれてぜひアクセスして下さいね。



市役所は全力を尽くしています

みなさまが無事に過ごせますように、横須賀市役所は全力を尽くしています。

2週続けて週末の休みも取れず、疲れもあることだと思いますが、市職員は決してグチをこぼしません。

災害担当の行政職員にも、当然ながらご家庭があります。「ご家族のそばに居てあげたいだろうな」「ご家族もお父さんやお母さんにそばにいてほしいだろうな」という気持ちをフジノはとてもよく分かります。

フジノの父は、警察官でした。

休暇中であろうとも、大きな台風や地震が起こるたびに父は勤務に出て行きました。父は、幼い僕に対して「母さんたちを守るのはお前の役目だからな」と言い聞かせて。僕は、できれば父に一緒に家に居て欲しかったけれど、それが父のやらねばならないことなのだとのみこむように努めました。

今の市職員もそのご家族も、当時のフジノと同じ気持ちなのではないかと思います。

この台風19号が何も大きな被害をもたらさずに、明日がみなさまにとって良いものになりますように、心から祈っています。



何らかの動きがあれば、必ずお伝えします

現時点でフジノがお伝えできる情報はこれが全てです。

引き続き、何らかの動きがあり情報が入りしだい、お伝えします。

以上です。



【10月7日の報告】行方不明になった中学生の捜索体制について/台風18号(2014年)

台風18号に関連する報告

本日10時、市民安全部長から全議員宛に報告がありました。

台風18号に伴う市内の状況について(9:30現在)

昨日、野比海岸で行方不明になった中学生の捜索体制についてお知らせします。

ヘリコプターによる上空からの捜索に加え、海上保安部の巡視艇1隻、横須賀市消防局のボート2艇、東部漁協の漁船7隻による海上捜索も行っています。

以上です。

【23時30分現在の速報】予定どおり「災害警戒本部」が設置されました/台風18号(2014年)

市議として公式なおしらせ

23時30分現在、市民安全部危機管理課と情報交換をしました。

22時から現在までの横須賀市の状況をお伝えします

  • 新情報 23:00 『災害警戒本部』を設置しました。
  • 新情報 明日朝6:00〜 第1回会議を開催することを決定しました。
  • 23:30現在 市民からの避難の希望や要請などをはじめ、問い合わせ等の電話はゼロ件です。
  • 自主避難所を開設している所もゼロヶ所です。
  • 市も現時点では開設する予定はありません。
  • 21:33 『大雨・洪水・暴風・波浪警報』が横浜地方気象台から出されました。
  • それからもう1つ。

    現在、横須賀市役所に夜通し詰めている市職員は以下の通りです。

    朝まで市役所に詰めている部局とそれぞれの人数

    • 副市長
    • 消防局:通常の夜勤メンバー(指令台・各消防署)に加えて、プラス33名
    • 市民安全部:14名
    • 上下水道局:通常の夜勤メンバーに加えて、プラス7名
    • 土木部:21名
    • 秘書課:2名

    *通常の24時間体制の勤務メンバーに加えて、プラス78名の体制です。

    台風18号による被害を最小限にすべく対応する為、眠らずに市職員はがんばっております。

    何らかの動きがあれば、必ずお伝えします

    現時点でフジノがお伝えできる情報はこれが全てです。

    引き続き、何らかの動きがあり情報が入りしだい、お伝えします。

    以上です。

    横須賀の「地域防災計画」に新たに「雪害」が盛り込まれます/フジノの提案、実現しました

    「生活環境常任委員会」が開催されました

    ただいま9月議会が開会中ですが、今日はフジノが所属している『生活環境常任委員会』が開かれました。

    この常任委員会で所管している部局には、市民安全部消防局があります。

    防災対策は、フジノにとって自殺対策と同じく「いのちを守る」というとても大切な取り組みです。

    広島市の土砂災害の大きな被害もあって、今日の委員会でもフジノは災害対策についてのたくさんの質疑を行ないました。

    今日のブログでは、そんな質疑の中から1つ報告いたします。



    「地域防災計画」に新たに「雪害対策」を加える件についての経過報告

    今年3月の予算議会の一般質問で、『雪害』を新たに『地域防災計画』に加えるようフジノは提案しました。

    その提案に対して、市長も「地域防災計画に加える」との答弁を行ないました。

    それから半年が経過して、本日の生活環境常任委員会の場で『市民安全部』から経過報告が行われました。

    生活環境常任委員会で市民安全部から配布された資料

    生活環境常任委員会で市民安全部から配布された資料

    地域防災計画の改訂について

    1. 改訂概要

      (1)改訂する計画 
      風水害対策計画編

      (2)改訂理由
      本年2月の降雪対応時の課題を踏まえ、『雪害対策』を新たに追加します。

      (3)雪害対策の基本方針
      大雪による都市機能の阻害、交通の途絶、孤立など雪害による人的被害を最小限に抑えるとともに、都市機能のいち早い回復に向けた対策を実施することとします。


    2. 雪害対策として追加する項目案

      (1)市の体制
      各部局は、大雪注意報が発表された場合は、積雪に備えた準備を実施。

      大雪警報または暴風雪警報の発表や雪害が発生、又は発生する恐れがある場合は、災害警戒本部に移行。

      (2)帰宅困難者対策

      (ア)市の対応
      総合対策部及び市民安全対策部は、民間施設の協力の下、駅周辺に一時滞在施設を開設し、帰宅困難者への広報、鉄道事業者への情報提供等を実施。

      (イ)鉄道・パス事業者の対応
      鉄道・バス事業者は、利用者へ運行状況等の情報提供に努めると共に、それぞれが有する施設・機能を十分に活用し、駅周辺における混乱防止に努め、また、市が一時滞在施設を開設した場合は、市と連携しその案内を実施。

      (ウ)企業・事業所等の対応
      企業・事業所及び不特定多数の者が利用する施設の管理者は、大雪に関する情報を収集した上で、組織内に的確に伝達し、『地震災害対策計画編』に準じて帰宅困難者の発生抑止に努める。

      (3)応援要請
      総合対策部は、既存の体制では孤立者や被災者の救助・救出が不可能と認めた場合は、県知事に対し、自衛隊の災害派遣を要請。

      (4)除雪・排雪対策
      自宅及び自宅周囲の生活道路などの除雪は住民を主体とするが、除雪が困難であり、かつ住民の救助・救出が必要な場合には、関係対策部及び関係機関が連携し、自主防災組織や近隣居住者等からも協力を仰ぎ活動。

      雪捨場の設定にあたっては、交通の障害にならないよう配慮する他、河川等を利用する場合は、流下能力を確保し、溢水災害等の発生防止に留意。

      (5)道路交通対策
      道路管理者は、管理する道路について関係機関と連携し早急に被害状況を把握し、降雪による渋滞や交通事故防止の為、必要に応じて交通規制を実施する他、主要な道路に関しては除雪等を実施し、道路機能の確保に努める。

      (6)鉄道対策
      鉄道事業者は、利用者への適切な情報提供に努めると共に、鉄道施設等の被害状況について早急に把握し、除雪の実施、応急復旧等を実施。


    3. 今後のスケジュール
      • 11月 パブリック・コメント実施
      • 1月~3月 防災会議、県報告を経て改訂完了、議会報告

    来年3月には、計画改訂が完了します。

    もちろん、計画は作るだけでは意味がありません。

    訓練の繰り返しと共に、連携していくあらゆる団体・官公庁・民間事業者・市民のみなさまとともに、実効性のある計画に絶えずブラッシュアップしていきたいです。



    災害の発生は防げないけれど、被害を減らす「減災」は政治家の責任だから

    「『自分の提案』が実現に近づいた!」

    という喜びも、フジノには確かにあります。

    しかし、それよりも少しホッとした気持ちの方が大きいです。

    東日本大震災が起こってからは、災害の発生に対していかに被害を減らせるかをいつも考えずにはいられません。

    雨が強く降るたびに、崖などの急傾斜地の多いこのまちでは土砂災害のことを考えずにはいられません。

    「政治家として『取るべき対策』をしなければならない」

    という、切迫した焦りや責任を感じずにいられなくなりました。

    季節は変わり、少しずつ冬が近づきつつあります。

    ここ数年間は、毎年、雪が降っています。今年の冬も雪が降るかもしれません。

    その時、被害を絶対に起こしてはならない、という気持ちが強くあります。

    だから、今回の『雪害対策』が新たに地域防災計画に加わるということも、

    うれしさよりも、むしろ、「政治家として果たすべき責任が少しだけ果たせた」とホッとする気持ちの方が大きいです。

    これからも実効性のある対策を提案し続けていきたいです。



    「体験型・要援護者避難所受け入れ訓練」を初めて実施しました/障害者施策検討連絡会と市民安全部・消防局

    初めての開催となった体験型の避難所での受け入れ訓練

    今日は、総合福祉会館で開かれた防災訓練に参加しました。

    市内の障がいのある当事者・家族・関係者・団体によって構成されている『横須賀市障害者施策検討連絡会』のみなさんの長年のご努力によって、ついに初めての『体験型・要援護者避難所受け入れ訓練』が開催されました。

    会場にて

    会場にて

    体験型・要援護者避難所受け入れ訓練プログラム

    1. 進行役の説明に沿った訓練

      一般避難者役になって席について、参加してください。

      有志の方を募ります。進行係の話に沿って移動したり、支援者役を体験していただきます。ご協力お願いいたします。

    2. 配置図・第1幕

      配置図・第1幕

      (休憩・会場設営)

    3. 訓練復習

      もう一度、閉じことを訓練してみます。

    4. 第2幕の訓練イメージ図

      第2幕の訓練イメージ図

    5. 消防局コーナー
    6. 消防局による実演

      消防局による実演

      車いすを実際に参加者のみなさまに押してもらいました

      車いすを実際に参加者のみなさまに押してもらいました

    7. 参加者のお話をお聞きします

      質問、提案、意見、感想など、どんどんご発言ください。要援護者・支援者・その他の参加者の方

    参加者のみなさまでの意見交換

    参加者のみなさまでの意見交換

    社団法人日本自閉症協会の発行している本

    社団法人日本自閉症協会の発行している本

    横浜市消防局の発行している冊子など

    横浜市消防局の発行している冊子など

    災害時用トイレ

    災害時用トイレ

    訓練でもビブスを利用しました

    訓練でもビブスを利用しました

    使用したビブス

    使用したビブス

    後日追記:神奈川新聞が報じてくれました

    昨日の訓練の様子を、神奈川新聞が報じてくれました。

    2014年9月8日・神奈川新聞より

    2014年9月8日・神奈川新聞より


    以下に全文を引用させていただきます。

    震災の教訓踏まえた支援策とは
    横須賀で障害者ら防災訓練

    災害時における障害者ら要援護者の支援策について考える実践型訓練が7日、横須賀市立総合福祉会館(同市本町)で行われた。支援者と障害者らの日常的なつながりを深めておこうと同市障害者施策検討連絡会が初めて主催し、約200人が集まった。

    東日本大震災では、手助けが必要な障害者らが逃げ遅れて多くの犠牲者が出た上、避難所での意思疎通の難しさなどが浮き彫りになった。今回の訓練はそうした教訓を踏まえ、1次避難所での要援護者受け入れを想定して実施。適切な対応の「モデルケース」となる実例も紹介された。

    訓練では、肢体不自由者や聴覚障害者らが要援護者役として参加。

    避難所入り口で症状などを記した名簿を作成し、要援護者はビブスを、支援者役はたすきを着用。互いの立場を一目瞭然にする工夫を施し、けが人には赤いテープを貼って緊急度を示した。「トイレに行きたい」「静かな場所で落ち着きたい」といった要望にも対応した。

    実際の運用を視野に入れた訓練に、聴覚障害の娘を持つ母親は「聴覚障害といっても、いろんな(症状の)度合いがある。緊急時に地域の人たちがどれだけ理解してくれるのか」。訓練を見学していた男性からは「(ビブスなどの装備品は)現在、避難所の倉庫に入っているのか」などと質問があった。

    同連絡会の浅羽昭子さん(65)は「今回は支援者と要援護者が出会うことが目的の一つ。(受け入れ方法を)スタンダードにするため、地域の実情に合わせた防災訓練で取り入れてほしい」と、普及の大切さを訴えていた。

    (織田匠)

    湘南鷹取に建設中の「雨水滞水池」と、最新の救急システムを視察しました/生活環境常任委員会での所管視察

    常任委員会での視察へ

    今日は、『生活環境常任委員会』での所管視察でした。

    1. 湘南鷹取の『雨水滞水池』築造工事
    2. ICTを活用した『救急医療支援システム』の導入
    3. 『ビデオ硬性挿管喉頭鏡』の導入

    実際に現場を訪れることはとても大切ですが、ふだんの視察は会派や個人単位で行われます。

    こうして委員会メンバー全員で同じ場所を訪れて学ぶことはとても有意義な機会です。

    湘南鷹取に建設中の「雨水滞水池」へ

    まず、湘南鷹取2丁目に建設をしている『雨水滞水池』を訪れました。

    工事内容のレクチャー

    工事内容のレクチャー


    雨水を貯めておくことができる地下の池を造っています。

    地表から地下約20メートルの深さの位置に、学校のプールで約8杯分にあたる水槽を設置しています。

    工事の全体図

    工事の全体図


    工事費用は、5億6045万円です。

    工事は昨年3月に始まり、今年9月末に竣工する予定です。その後、機械設備と電気設備の工事を行ない、来年3月末に完成、来年4月から実際に供用を開始します。

    現況

    現況


    地下の水槽などの施設の上は、湘南鷹取2丁目第3公園として利用されます。

    完成後は、地上には小さな小屋1つ(電気室と搬出入室、誰でも使える公衆トイレ)しか見えません。地下に莫大な滞水池が設置されている上を、公園としてこどもたちが駆けまわる訳ですね。

    委員長の西郷宗範議員

    委員長の西郷宗範議員


    これは一般的にはほとんど知られていませんが、とても大切な施設なのです。

    現在は、雨水と下水が混ざったまま(未処理のまま)、東京湾へと流れこんでしまっています。

    けれどもこの滞水池が完成すれば、ここに雨天時の下水を貯めておくことができます。

    そして、一般の下水の量が少ない夜などの時間帯に、追浜浄化センターへと送ります。そこで処理をして、きれいになった状態で東京湾へと放流することができるのです。

    視察現場にて

    視察現場にて

    消防局で最新のシステムと医療器具のデモンストレーション

    続いて、消防局へ向かいました。

    ウェブカメラを救急車内に設置して、搬送先の病院にあるiPadに映像を送るというシステムを導入しました。

    救急医療支援システム

    救急医療支援システム


    受け入れ先のドクターは、あらかじめ救急車内の患者さんの様子をリアルタイムで把握することができます。

    バイタルも確認できます

    バイタルも確認できます


    その様子を実際にデモンストレーションして頂きました。

    また、県内では2番目の導入となる『ビデオ硬性挿管用喉頭鏡』の実演を見せて頂きました。

    これまでの気管挿管

    これまでの気管挿管


    呼吸が止まり心臓が停止状態になってしまった時、救急救命士によって気管挿管が行なわれます。

    硬性喉頭鏡という器具を口から差し込んで、舌をどけて、のどを開いて、管を差し込みます。

    従来の硬性挿管咽頭鏡を用いた気管挿管のデモンストレーション

    従来の硬性挿管咽頭鏡を用いた気管挿管のデモンストレーション


    確実かつ安全に気管に管を通すのは、とても高い技術と経験が必要です。

    のどの奥には、肺につながっている気管と、胃腸につながっている食道があります。心肺停止の一瞬を争う事態において、気管に確実に管を入れるという困難な作業を短い時間で(しかも揺れ動いている救急車の中で)実施するのは、本当に大変なことなのです。

    そんな中、CCDカメラとモニターを用いてより安全かつ確実に気管挿管をできる器具が新たに開発されました。それが今回、横須賀市が導入する『ビデオ硬性挿管用喉頭鏡』なのです。

    新しく導入された「ビデオ硬性挿管咽頭鏡」によるデモンストレーション

    新しく導入された「ビデオ硬性挿管咽頭鏡」によるデモンストレーション


    CCDカメラが先端に付けられているので、これまでの目視よりも声門をかなり確認しやすくなっています。

    その映像(本来は手元のモニタで確認する映像)をプロジェクターで映しだしてもらいました。

    声門が見やすいだけでなく、4つの緑の印で囲まれてより確実に分かります

    声門が見やすいだけでなく、4つの緑の印で囲まれてより確実に分かります


    これを見ると、フジノでも声門を確認することができます。

    横須賀市は2014年度、全12救急隊に配備します。

    また、この器具を扱うことができるようになるには、定められた講習と実習(病院において30事例と伺いました)を受けねばなりません。

    その為、救急救命士の方々に計画的に養成研修を受けてもらうことも必要です。これもしっかりと進めていきます。

    視察を受け入れて下さった上下水道局・消防局のみなさま、ありがとうございました。

    フジノたち市議会メンバーは、実際の現場を訪れて理解を深めていくことが政策形成にはとても大切です。

    政策形成能力を高めていくことで、市民のみなさまからお預かりしている税金をより有効に活かして、より良い取り組みを進めることで、市民のみなさまのいのちと暮らしを守ることができるようになります。

    これからも、もっともっと学んでいきます!

    後日談:ビデオ喉頭鏡を全救急隊に配備、神奈川新聞が報じました

    2014年10月15日から、横須賀市消防局では全ての救急隊に『ビデオ硬性挿管用喉頭鏡』を配備しました。

    この件について神奈川新聞が大きく報じてくれました。

    2014年10月22日の神奈川新聞記事より

    2014年10月22日の神奈川新聞記事より


    消防局のがんばりは日頃なかなか報じられません。

    こうして市民のみなさまのいのちがより救われる為の取り組みはぜひ広く知ってほしいです。

    神奈川新聞、ありがとうございました!