秦好子さんと1時間以上も意見交換させていただきました/防災講座「女性の視点で考える防災〜避難所の運営に女性の目を」へ

防災講座「避難所の運営に女性の目を」に参加しました

今日は、逗子市の逗子文化プラザへ向かいました。

「女性の目から見る防災〜被災地支援から見えたこと」会場にて

「女性の目から見る防災〜被災地支援から見えたこと」会場にて


防災講座『女性の視点で考える防災〜避難所の運営に女性の目を〜』に参加する為です。

「女性の視点で考える防災」チラシより

「女性の視点で考える防災」チラシより


参加した理由は2つです。

  1. 講演内容の通りで、災害時の避難所の運営にもっと女性の視点が必要であると考えているから
  2. 講師が「秦好子さん」だから。

フジノは今年、消防局・市民安全部を所管する常任委員会に所属しています。『避難所の運営の在り方』を学ぶのは必須です。

先日は、障がいのある方々の避難所運営の訓練に参加しました。

いわゆる性的マイノリティとされる方々からは、2012年度の人権施策推進会議の場でも『避難所の運営の在り方』についてご意見をいただいています。

横須賀市では外国籍市民の方々も交えた防災訓練や避難所体験も開催しています。

避難所運営の在り方は、フジノなりに機会を捉えてずっと考えてきたつもりです。

けれども、学びにゴールはありません。そして、いざという時の実践をより良いものにできるようにしていかねばならないと考えています。

講演の様子

講演の様子


その意味で、今日の講座はとても学びがたくさんありました。

  • 阪神淡路大震災の事例
  • 新潟県中越地震の事例
  • 東日本大震災の事例
  • 9.11ニューヨークでのテロの事例

秦さんが実際に体験してこられた数々の事例に基いての講演をお聴きして、改めて防災への取り組む気持ちを強くさせられました。



講師の秦好子さん

参加したもう1つの理由は、講師の秦好子さんの存在です。

秦好子さん

秦好子さん


フジノは、3年前の東日本大震災の被災地支援の活動を通して、秦好子さんの存在を初めて知りました。

3.11直後の4月1日、神奈川県からボランティアバスを発車させて気仙沼に向かった団体があります。

その『被災地のこどもを支援するかながわ市民の会実行委員会』の副委員長であり、『横浜災害ボランティアバスの会』の代表理事が秦さんでした。

はじめは『災害ボランティア』のリーダーのおひとり、というイメージでした。

ある時、ふとGoogleでお名前を検索してみたら…めちゃくちゃたくさんヒットしました。

『防災』の世界において、秦さんはめちゃくちゃ有名な方だったことを知りました。

この男女共同参画の時代にあってフジノは『女性初』という単語を使うのは好きじゃないのですが、まさに秦さんはあらゆる『女性初』を切り開いてきた方です。

かつて日本には、消防に男性しかいなかった時代がありました。

秦さんは、日本の女性消防吏員第1期生(1969年)です。

そして横浜市消防局で勤務されて、広報係長・指導課長・消防訓練センター次長などを歴任されました。

1997年には、全国の女性消防職員ネットワーク『JFFW』も創設されました。

在職中から『防災ボランティア』の活動にも尽力され、2005年には内閣府の『防災ボランティア活動検討会』の委員にも選任されています。

秦さんを紹介した数多くのメディアの中から、分かりやすい記事をひとつご紹介しますね。

タウンニュース紙青葉区版・2012年2月23日号

第1回横浜市男女共同参画貢献表彰推進賞を受賞した秦好子さん

自分の目線で歩む

○日本の女性消防吏員第1期生のひとり。全国の女性消防職員ネットワーク『JFFW』を創設し、消防分野で女性消防吏員の牽引役として活躍した。東日本大震災では横浜から被災地に食べ物や衣類などを送り被災地の支援活動を開始。「女性目線の防災」活動が評価された。『男女共同参画』とは「”どっちでもいい”ということ。どちらも知恵を出し合い、問題を解決していく」。穏やかな口調に強い意思を込める。

○東日本大震災後、13回に渡り、気仙沼へ支援に訪れている。今月は区内農家から提供されたサツマイモを渡す為、仮設住宅168軒を訪問した。『どうやって暮らしていけばいいのか』『津波に流されてしまった方がよかった』。そんな声が聞かれる。抽選で個別に入居しているため、見知った人は隣近所に居ない。「孤独を抱え、傷ついた人たちの生活をもっと丁寧に考えていく必要がある」。そう、強く感じている。

 
○18歳まで秋田県で過ごす。姉2人、兄、妹の5人兄妹。母は「仕事を持ち続けた方が人生を選択できる」と娘たちに言い聞かせた。高校卒業後に上京、自動車部品メーカーに就職。女性は寿退社が当然とされる中、24歳で当時、全国初となる横浜市の婦人消防官に転職した。女性トイレや更衣室が整わない環境。「これでもか!というほど勉強して、仕事に打ち込んだ」という。努力は実り36歳で管理職に。「上司が女性で不満はないか」、ある男性部下の返答が忘れられない。『責任から逃げず、正しい判断を迅速にすれば上司は男でも女でもどちらでもいい』。「すごく嬉しかった」。認めてくれる仲間の存在が、人生を誇れるものにする。

○被災地では今、自立のための支援に転換している。農家から提供された野菜を送り、現地の子ども会らでバザーを開催する。「『ありがとう』と言われることで笑顔になる。その機会を増やしたい」。被災地と同じ目線で復興を見据える。




秦さんと二人きりで1時間以上も意見交換させていただきました

そんな訳で「いつか機会があったら、秦さんにお会いしてみたい」とフジノは思っていました。

今回、主催団体である『NPOかながわ女性会議』からお招きを頂いた時、即参加を決めたのはこうした気持ちからでした。

防災講座終了後、秦さんにお声がけさせていただきました。

そして、自己紹介をして、

  • 現在、市議会で防災を担当する常任委員会に所属していること。
  • 社会福祉をメインの政策にしている立場から、中越地震以来、災害時要援護者となってしまう立場の方々への防災対策に力を入れていること。
  • 3.11以降、自分はパニック障がいがあるので現地には行かれないけれども支援物資を集めたりいろんな後方支援に取り組んできたこと。

などをお話させていただきました。

秦さんは横須賀に知人が多いことからも、親身にお話を聴いて下さいました。

それからなんと1時間以上にわたって、秦さんと意見交換をさせていただきました!

秦好子さんとフジノ(完全に意気投合してしまいました!)

秦好子さんとフジノ(完全に意気投合してしまいました!)


特に、市議会議員という多くの方々と日常的に接することができる立場をもっと活用して、『防災』を日常の中にスムーズに溶けこませていく様々なアイディアをいただきました。

  • 今すぐやるべきこと、中長期間にわたって取り組んでいくべきこと。
  • 市議会の中でやるべきこと、市議会の外でやるべきこと。

たくさんの具体的な取り組みをアドバイスしていただきました。

特に、カフェトークについてはとても有効な取り組みだと評価していただきました。

このカフェトークの違うバージョンをあらゆる形で実施しながら、そこに防災や、被災後の避難所運営や、帰宅困難者の方々へのサポートをもっと自然な形で取り込んでいけるのではないかというご提案をいただいたのですが、伺いながらフジノ自身とてもワクワクしました。

防災とは難しい顔をして、めんどくさがりながら訓練に参加するものではない。

もっと日常の中に溶けこませていくことが大切なのだ。

ものすごくたくさんの可能性が広がりました。

同時に、フジノ自身がもっともっとやらねばならないことが分かりました。

議員活動ではなく個人としての取り組みになる可能性が高いのですが、『フードバンク』を横須賀に設立したいとかねてから考えてきました。

これについても秦さんからは

「フジノさんの事務所は横須賀の1番乗降客の多い駅に近い場所にあるという好立地を活かして、フードバンクの倉庫としても使うべき」

とのアドバイスを頂きました。

フジノは今まで「政務活動費でお借りしている事務所だからボランティア活動に併用することはできない」と一方的に思い込んでいました。

でも、秦さんには全国にたくさんの地方議員の知り合いがおられるのですが、秦さんのアドバイス通りに実際に事務所スペースをフードバンクの倉庫として積極的に活用しておられる方もいらっしゃるそうです。

選挙管理委員会や議会事務局と相談しながら、フジノ事務所をフードバンクの倉庫に活用できたら、フードバンク横須賀の立ち上げもすぐに進むと思いました。

本当に今日参加してよかったです。

このような機会を与えてくれた『NPO法人かながわ女性会議』のみなさま、ありがとうございました。

そして、秦さん。数カ月後には良い報告ができるように、しっかりと汗をかいて取り組んでまいります。

市民のみなさま、もっともっと良い防災への取り組みをしていきますからね!



災害時の要援護者への支援の在り方を議論しました/「障害者施策検討連絡会」と議員との懇談会

「障害者施策検討連絡会」のみなさんと議員の懇談会

今日は『ヴェルクよこすか』へ向かいました。

会場にて(撮ろうとしたら呼びかけられてしまい、他の方向を向いているフジノ)

会場にて(撮ろうとしたら呼びかけられてしまい、他の方向を向いているフジノ)


『障害者施策検討連絡会』のみなさんが毎年開催して下さっている『議員との懇談会』に出席する為です。

障害者施策検討連絡会とは

市内の障害者関係団体を網羅し、障害(身体障害、知的障害、精神障害、内部障害、発達障害等)の相互理解を進め、個別及び全体の課題の検討と施策の市への提言等を行っています。

  • 参加団体
    「福祉のまちづくりを進める市民集会」実行委員会
    横須賀・三浦作業所連絡会
    横須賀市障害者団体連絡協議会
    事務局:横須賀市福祉部障害福祉課
  • 活動状況
    1. 代表者会、全体会、分科会:1〜2ヶ月毎に開催
    2. 意見交換会学習会の開催
    3. 予算要望書の提出
    4. 市長懇談会、議員懇談会の開催
    5. 社会福祉審議会、障害とくらしの支援協議会(全体会)、療育センター運営委員会に参加等

障がいのある方々のあらゆる団体が作るネットワーク組織が、会派を超えた市議会議員全員に対して、毎年『懇談会』を呼びかけてくれています。

懇談会へのお招き

懇談会へのお招き


今回は、土田議員(公明党)、田辺議員(自由民主党)、角井議員(研政)、大村議員(共産党)、小林議員(無会派)、そしてフジノの6名が参加しました。

角井議員・田辺議員・土田議員と障がい福祉に強いメンバーが集ってくれました

角井議員・田辺議員・土田議員ら障がい福祉に強いメンバーが集ってくれました

今年のテーマは、障がいのある方々と災害時の支援の在り方について

『障害者施策検討連絡会』のみなさんは、ここ数年間、手分けをして、各地域の避難訓練に参加してみました。

その結果、地区ごとに訓練の内容にも大きな差があることがわかりました。

ある地域では、長年にわたって障がいのある方々の作業所も避難訓練に参加するのが当たり前になっていました。一方、別のある地域では、障がいのある方々の参加そのものがあまり好まれない現実もありました。

そうした状況を受けて、『障害者施策検討連絡会』は横須賀市に対して『災害時要援護者プラン』に関する要望書を出し続けてきました。

「障害者施策検討連絡会」が2013年、横須賀市に対して出した「要望書」より

「障害者施策検討連絡会」が2013年、横須賀市に対して出した「要望書」より


けれども横須賀市の反応は鈍く、なかなか状況は変わりませんでした。

そこで今年(2014年)、『障害者施策検討連絡会』の中に新たに『防災に関するワーキンググループ』を設置したのです。

「障害者施策検討連絡会」の組織・体制

「障害者施策検討連絡会」の組織・体制


こうして『モデル訓練』の在り方を提案して実現したのが、9月7日に実施した『体験型・要援護者避難所受け入れ訓練』なのです。

そのような経緯もあって、今日の『議員との懇談会』のテーマも『障がいのある方々と災害時の支援の在り方について』でした。

懇談会の様子

懇談会の様子


6名の議員からも、30名の『障害者施策検討連絡会』からも、真摯な意見がたくさん出されました。

フジノは今、防災を担当する常任委員会に所属しています。

今日の意見交換をもとに、必ず常任委員会でも提案して、災害時の要援護者支援の在り方を改善していきます。

『障害者施策検討連絡会』のみなさま、本日は貴重な機会を作って下さいまして、ありがとうございました。

フジノが9月議会で行なった質疑

閉会したばかりの9月議会において、フジノは災害時の要援護者支援についていろいろな質疑を行ないました。

その一部を報告します。

2014年9月8日・生活環境常任委員会

フジノの質問

まずは、要援護者支援の関係で、市民安全部と消防局に伺います。

昨日、『障害者施策検討連絡会』と一緒に、市民安全部、消防局に協力をして頂いて、『要援護者避難所受け入れ訓練』というものを初めて開催しました。

大変ありがたいことだと思います。

僕自身もその場にお邪魔したのですが、いろいろ考えることがありました。

市民安全部、消防局それぞれに、実際に今回行なってみて、どのようなことを考えたか、今後検討していかねばならないと考えたのか、お答えいただければと思います。

市民安全部・危機管理課長の答弁

要援態者支援、こちらの特別委員会でも大変熱心に御鑓論いただきましたが、正直申し上げて「鮮やかな解決策はない分野だ」と思っています。

従前、障がいをお持ちの方は、もう障がいをお持ちの方、そうでない町内会の方は、そういった町内会の方、それぞれほとんどお互いを意識することが無いというのが、正直なところだったと思っています。

私たちも「障がい者の方に特化した何か、災害時の何かができるのならば、必ずそれを検討してやっていきます」ということをずっとお伝えしてきたのです。

ただ、正直申し上げて、できないので、最初は、地域に担って頂くしかありません。

ですので、障がい者の方々には「地域の方々がどんな防災訓練をやっているのかを見て、それを踏まえて何か御提案をください」ということで、ようやく、3〜4年かかりましたが、昨日を迎えることができました。

ただ、昨日は障がい当事者の方々が主導でやられたので、あれはあれとして、あれを実際に今度、各小・中学校70カ所で全てできるかという話は、なかなかゴールは遠いのですが、 1つでも2つでも、こんなことだけでも受け入れる法、あらかじめ準備できることがあれば、それはぜひ実施していきたいと私たちも思いましたし、参加して頂いた町内会長さんも同じ思いを抱いて頂いたと思っていますので、「まずは第一歩」というのが市民安全部としての率直な感想でございます。

消防局・総務課長の答弁

先般の訓練では、消防局としては、車いすの搬送訓練を担当した訳ですが、実際に、消防局では、原子力の災害対策車の搬送車が2台ありまして、これには、 車いす2台を積載して、その方を搬送できる車両を現在保有しています。

また、災害対応につきましては、昨年度、新しい指令システムを導入させて頂きまして、そのシステムに要援護者の方を登録しております。

万が一、119番が入電すれば、その方の情報がすぐ入りますので、先着隊が即人命救助に向かう。

またそのことは各消防隊に伝達されて、責任者が乗っている車両から、即人命救助に当たるというような指示命令を出しまして、やはり要援護者を素早く救出できるようにという体制をとっているということでございます。

フジノの質問

今回は、いわゆる肢体不自由な方や知的障がいのある方がメインで、精神障がいのある方や御高齢の認知症の方の存在は、あまりオープンな感じでは参加されていなくて、それぞれの障がい特性に応じた困難もきっとあると思うのです。

今回、本当に初めて行なってよかったと思うのが、『福祉避難所』での想定とかでは無くて、あるいは『福祉施設』の中での想定ではなくて、『一般場面』の中で、障がいのある人も無い人も一緒にやるという訓練だったということ。より現実場面に近かったかと思います。

この実施は、『障害者施策検討連絡会』からの提案ではあったというものの、ぜひこの訓練を少なくとも1年に1回は行なって頂けるように、毎年の項目として意識に上がるようにして頂けないかと思うのですが、いかがでしょうか。

市民安全部・危機管理課長の答弁

我々市民安全部としては、障がい者に特化したことというのはなかなか正直難しい場面がございます。

ただ、東日本大震災以降は、福祉部のほうも身体的に不自由な方々、もしくは知的、精神的にいろいろ問題がある方の災害時の対応ということも、福祉部・健康部もかなり一緒に考えてくれる体制になっております。

今、委員から御発言があったことは、まず福祉部に伝え、我々がふだん行なっている『地域での避難所運営訓練』と、障がい当事者の皆さんやその御家族の方々が考えていらっしゃることを、どのように今後リンクさせていけるか、福祉部とぜひ連携を図っていきたいと思います。

フジノの質問

本当に、今年、市民安全部には「福祉側によりぐっと近づいていただいた」という感触を持っています。

人工透析をしておられる方の当事者の集まりにも来賓として出席して頂いたり、いわゆる障がい当事者側も、ようやく『市民安全部』という存在を意識して、「福祉の側も一歩こっちに近づいてきた」という印象を強く持っています。

この意識が今、変わりつつある中で、ぜひ市民安全部の方も、要望があればぐっと近づいてきて下さると思うのですが、「毎年、定例でこういう訓練をやっていこう」と、『障害者施策検討連絡会』の側から提案が無い年があっても「今年はやらないのですか」と聞いて頂けるようになっていただきたいと思います。

フジノの専門分野である『障がい福祉』への知識と経験をもとに、災害時の支援の在り方をより改善できるように全力を尽くしていきたいです。

横須賀市は「避難勧告」をいつどのように出すべきなのか/台風18・19号への他都市の対応を省みながら、あなたにも一緒に考えてほしい

台風19号、神奈川県内では各市が82万人に避難を呼びかけました

けさの神奈川新聞の記事によると、神奈川県内では

県内では7市が、約34万8000世帯82万人に対して避難を呼びかけた

とのことでした。

2014年10月15日・神奈川新聞記事より

2014年10月15日・神奈川新聞記事より


何故ならば、広島市で起こった大規模な土砂災害を受けて、9月4日、神奈川県が県内の市町村に対して「『避難勧告』を早めに出すように」と指示を出していたからです。

2014年9月5日・神奈川新聞記事より

2014年9月5日・神奈川新聞記事より


こうしたこともあり、お隣の三浦市では、13日の夕方16時の段階で早くも『避難準備情報』を出しました。

一方、横須賀市は最後まで避難を呼びかけませんでした。



市民のみなさまが最も知りたいことは「自分は避難すべきなのか?」

台風18号の時台風19号の時も、フジノはリアルタイムで情報発信を続けました。

その為、市民の方から電話やメールやツイッターで「自分の地域は避難しなくて良いのか知りたい」「避難所はどこになるのか知りたい」など、次々と問い合わせがありました。

そのたびに、次のブログ記事やツイッター発信では「市民のみなさまが知りたがっている情報だ」と感じたことを盛り込むように改善し続けました。

こうして、2度の台風を経験した訳ですが、最終的に「市民のみなさまが最も知りたいことはただ1つだけだったのではないか」と感じています。

それは「自分は今、避難すべきなのか知りたい」ということです。

自分は今すぐに避難すべきか否か。

これこそが、市民にとって最も重要な情報なのだとフジノは考えています。

実は、今回の台風に遭遇する前から、フジノはこの問題について考え続けてきました。

今日のブログは、そのフジノの問題意識を市民のみなさまにも共有していただき、ぜひ一緒に考えてほしいと願いながら書いています。



防災を担当する委員会に所属して5ヶ月、フジノが最重視しているテーマがあります

フジノが『生活環境常任委員会』に所属するようになって5ヶ月が過ぎました。

防災に関して、2度の委員会で重ねて議論を行なった、とても重視しているテーマがあります。

それは

  1. 横須賀市民が、災害から『安全』に免れる『避難勧告』の出し方はいかにあるべきか。

  2. 横須賀市民が避難しなくても『安心』で過ごせる/避難しなければ危険だ、という『タイミング』を、政治・行政は、いかに判断すべきか。

です。



横須賀市が「避難勧告」を出すタイミングは「国の基準」とは異なります

実は、横須賀市が『避難勧告』を出すタイミングは、国の『基準』とは異なります。

それではどう違うのか。

フジノが2014年6月議会で行なった質疑をご覧下さい。

2014年6月17日・生活環境常任委員会

フジノの質問

まず、市民安全部に伺います。
 
先日、6月6日から7日にかけて、大雨が降りました。

その際、気象庁などが『土砂災害警戒情報』を発表をしても、本市としては『避難勧告』や『指示』は出さなかった。
 
その『発令基準』についての新聞報道等もありました。
 
これは内閣府が4月に改定した指針では本市の運用実態には合わないということから、特に『避難勧告』や『指示』を出さなかったということです。
 
ここには2つ感じることがありましたので、それぞれ伺って、見解をお聞かせいただければと思います。

まず、本市はどういう『基準』で『避難勧告』や『指示』を出すのか、まずその点をお聞かせください。



危機管理課長の答弁

まず『土砂災害』なのですが、基本的には明確な『基準』はございません。

かなり主観的な話なのですけれども、「土砂災害が発生するおそれがある。または、発生した場合」というふうなものを『避難勧告』の『基準』としております。



フジノの質問

新聞報道では、多分、危機管理課長がお答えになったのだと思うのですが、「市民の方から実際に被害が起こりそうだ」というお話があった時は『避難勧告』を出すというお話だったのですね。
 
同様に、紙面で指摘されていたことというのは、「昨今では『土砂災害警戒情報』が出されているにもかかわらず、『避難勧告』や『指示』を出さなかった場合、自治体が訴訟のリスクを負う」というようなことがありました。
 
ただ、「あまりにもそれ(=『避難勧告』)を出し過ぎると、本当に必要なときに空振りしてしまうのではないかという懸念もある。それが本市が出さない理由だ」というふうにも書いてありました。
 
そこで、ある程度の『基準』というのがどこにあるのか。

本市はいろいろな政策で国をリードしてきましたから、国の『基準』が正しくなければ「横須賀市としてはこう考える」というのを、僕は国に要望というか、打ち返してほしいという思いがあるのですね。

まちごとに地理状況は全く違う中で、一律の基準をつくるというのがそもそもおかしいのかもしれないのですが、本市としてはどういう時に『避難勧告』を発令したい、しようと実際に運用しているのか。

そして国の『基準』とどれほどあるべき姿と離れているのか。

それを明確にして、国に対しても言っていってほしいというふうに思っているのですが、その2点についてお答えいただけないでしょうか。



危機管理課長の答弁

少し長目になってしまうかもしれませんけれども、国は「危ないところはある程度限定できる」という前提で、今回のガイドラインの改定をしたと思っています。
 
今、国が我々自治体に求めていることは、

「『大雨警報』が出たら、かなり緊張しなさい」

「『土砂災害警戒情報』が出たら、何も考えずに、少し強い言い方ですけれども、何も考えずに避難勧告をかけなさい」

となっていますが、私たち横須賀市内には、土砂災害が危ない場所というところが約1,100カ所ございます。

その1,100カ所に『土砂災害警戒情報』が出るたびに、「避難しなさい」「近隣の小・中学校の体育館を全部あけました」とやって、最初のうちは皆さん逃げて下さるかもしれませんが、「どうせまた市役所は内閣府がやれと言っているからやっているのだよ」となるということが、私どもは大変懸念していることです。

国は「空振りをおそれずに避難勧告をかけろ」と言っていますが、私たちが恐れているのは、空振りをしたことで批判されることではありません。

空振りが続いたことで、いざ本番に逃げていただけなくなって、人の命が失われることを恐れています。

私たちとしては、自分たちの言い訳の為に、保身のために『避難勧告』をかけるつもりは、今までもありませんでしたし、少なくとも今後当分の間、この体制は変わらないと考えています。



フジノの質問

おっしゃっていることは、とてもよく理解できます。オオカミ少年になってしまってはいけない。

そうなのですけれども、では本市はいつ出しているのか、もし本市なりの『基準』があれば、先ほど明確な『基準』はないというお話だったのですが、それは現場の声だと思うのです。地方政府、地方自治体の声だと思うのです。
 
今のガイドラインが余りにも緩い、本市が懸念しているようなことが他のまちでも起こり得る。

そういう場合は、内閣府のガイドラインで『基準』や『指針』をむしろ正していってほしいというふうに、こちらから言っていくべきだとも思っているのですね。
 
そこで、本市はどういう時に『避難勧告』を出しているのか、そして国の指針に見直しを求めていくべきではないかというふうに申し上げたのですが、この点についてはいかがでしょうか。



危機管理課長の答弁

まず、どんな時に出すかは冒頭申し上げたとおり、「その予兆があった場合、もしくは起きた場合」。

その予兆というのは、もしくは起きたというのは、基本的にはそこにお住まいの方が気がつく。

あと、土木部は『大雨警報』が出ると道路パトロール隊を出していただけますので、土木部が覚知する

もしくは警察、消防局が覚知するということで、我々として「そこが危ないかもしれない」といった時に、消防職員の判断、もしくは我々が呼ばれて、そこで判断をして『避難勧告』をかける、というのが今実際にやっていることでございます。

国に対してですが、先日南関東近隣の市町村に対して、内閣府が説明会を行ったのですが、私たちも係長を行かせて「いろいろ言ってこい」と言ったのですが、私たち以上に横浜市の担当が「全くナンセンスだ」ということを強く言って下さったので、うちの係長は「横浜市が全て代弁したので、私は黙って帰ってきました」という報告をしていました。

今後、内閣府ともいろいろな場面で話すことがあると思いますので、「国として市町村のお尻を叩きたい気持ちは分かるけれども、叩かれ方として、今回のガイドラインの改正というのはあまり適当ではない」という意見は伝えたいと思っています。



フジノの質問

それでこそ地方自治体の心意気なのではないかなというふうに思います。
 
後者については、その御答弁で結構です。ありがたいと思いました。
 
前者についてなのですが、システムとして確立されているかどうかだけ確認したいと思います。

お住まいの方が気づいてくれる。土木部のパトロール、あるいは覚知、警察、消防の判断が市民安全部に寄せられたならば、至急『避難勧告』を出すというシステムとしては、確立されているのでしょうか。



危機管理課長の答弁

そのとおりでございます。

お分かりいただけましたでしょうか?

もう1度、まとめてみます。

横須賀市が『避難勧告』を出す現在の『基準』

【パターン1】

  1. 警察・消防局が『覚知』する

  2. 消防職員が「土砂災害が発生するおそれがある。または発生した」と判断した場合、『避難勧告』を出す。

【パターン2】

  1. お住まいの方が気がつく。
  2. 土木部の『道路パトロール隊』が覚知する。
  3. 市民安全部が呼ばれて、実際に現地を確認する。
  4.      

  5. その結果、「土砂災害が発生するおそれがある。または発生した」と判断した場合、『避難勧告』を出す。




どのような「基準」ならば、最も「安心」で「安全」な避難ができるでしょうか?

フジノは、命が守られるのであれば、『国の基準』だろうが『横須賀市独自の基準』だろうが、どちらでも構いません。

政治・行政が市民の命を守る(=『安全』)のは、絶対の責務です。

しかし、その一方で、『人々のそのままの暮らしを守ること』もまた政治・行政の責務なのです。

国の一律の基準によって、横須賀市内全域に避難を呼びかける。それによって、ご高齢の方々も重い障がいのある方々も避難しなければならない。

避難先は、学校の体育館や行政センターなどです。

和室や座布団もありますし、毛布もあります。

けれども、見ず知らずのたくさんの赤の他人と一緒に、そこで一夜を明かすことになります。

その結果、土砂災害は何も起こらずに夜が明けたとします。

「空振りで良かった」

と、あなたは本当に考えてくれるでしょうか?

お一人では歩けないようなご高齢の方々は、ご自宅を離れて寒々しい体育館で一夜を明かしたが故に、体調を崩すかもしれません。人工呼吸器が必要な重度の障がいのある方々は、わざわざ強い雨の中を避難所まで移動したものの、何も無かった翌朝、再びご家族によってご自宅に戻っていくのです。

本当に「空振りで良かった」とあなたは考えてくれるでしょうか?

実は、土砂災害において、いくつかの原則があります。

例えば、「遠くの避難所に逃げるよりも、自宅の2階へ上がる/崖から離れた部屋に移動する」といった原則です。

こうした基本的な原則をしっかりと市民のみなさまに知っていただくことの方が、国のルールにしたがって『避難勧告』を連発するよりも『安心』して過ごしていただけないでしょうか。

それとも、やっぱりあなたは「横須賀も国のルールどおりに空振りでも構わないから『避難勧告』をどんどん出してくれ」とお考えになりますか?

今まではこの問題は、フジノと市民安全部との議論に過ぎませんでした。

けれども今回、わずかな期間のうちに2つの大型台風に直面しました。

この貴重な機会に、ぜひ市民のみなさまにも一緒に考えていただきたいのです。

あなたはどうお考えになりますか?

ぜひあなたのご意見をお聴かせ下さい。よろしくおねがいします。



横須賀の「地域防災計画」に新たに「雪害」が盛り込まれます/フジノの提案、実現しました

「生活環境常任委員会」が開催されました

ただいま9月議会が開会中ですが、今日はフジノが所属している『生活環境常任委員会』が開かれました。

この常任委員会で所管している部局には、市民安全部消防局があります。

防災対策は、フジノにとって自殺対策と同じく「いのちを守る」というとても大切な取り組みです。

広島市の土砂災害の大きな被害もあって、今日の委員会でもフジノは災害対策についてのたくさんの質疑を行ないました。

今日のブログでは、そんな質疑の中から1つ報告いたします。



「地域防災計画」に新たに「雪害対策」を加える件についての経過報告

今年3月の予算議会の一般質問で、『雪害』を新たに『地域防災計画』に加えるようフジノは提案しました。

その提案に対して、市長も「地域防災計画に加える」との答弁を行ないました。

それから半年が経過して、本日の生活環境常任委員会の場で『市民安全部』から経過報告が行われました。

生活環境常任委員会で市民安全部から配布された資料

生活環境常任委員会で市民安全部から配布された資料

地域防災計画の改訂について

  1. 改訂概要

    (1)改訂する計画 
    風水害対策計画編

    (2)改訂理由
    本年2月の降雪対応時の課題を踏まえ、『雪害対策』を新たに追加します。

    (3)雪害対策の基本方針
    大雪による都市機能の阻害、交通の途絶、孤立など雪害による人的被害を最小限に抑えるとともに、都市機能のいち早い回復に向けた対策を実施することとします。


  2. 雪害対策として追加する項目案

    (1)市の体制
    各部局は、大雪注意報が発表された場合は、積雪に備えた準備を実施。

    大雪警報または暴風雪警報の発表や雪害が発生、又は発生する恐れがある場合は、災害警戒本部に移行。

    (2)帰宅困難者対策

    (ア)市の対応
    総合対策部及び市民安全対策部は、民間施設の協力の下、駅周辺に一時滞在施設を開設し、帰宅困難者への広報、鉄道事業者への情報提供等を実施。

    (イ)鉄道・パス事業者の対応
    鉄道・バス事業者は、利用者へ運行状況等の情報提供に努めると共に、それぞれが有する施設・機能を十分に活用し、駅周辺における混乱防止に努め、また、市が一時滞在施設を開設した場合は、市と連携しその案内を実施。

    (ウ)企業・事業所等の対応
    企業・事業所及び不特定多数の者が利用する施設の管理者は、大雪に関する情報を収集した上で、組織内に的確に伝達し、『地震災害対策計画編』に準じて帰宅困難者の発生抑止に努める。

    (3)応援要請
    総合対策部は、既存の体制では孤立者や被災者の救助・救出が不可能と認めた場合は、県知事に対し、自衛隊の災害派遣を要請。

    (4)除雪・排雪対策
    自宅及び自宅周囲の生活道路などの除雪は住民を主体とするが、除雪が困難であり、かつ住民の救助・救出が必要な場合には、関係対策部及び関係機関が連携し、自主防災組織や近隣居住者等からも協力を仰ぎ活動。

    雪捨場の設定にあたっては、交通の障害にならないよう配慮する他、河川等を利用する場合は、流下能力を確保し、溢水災害等の発生防止に留意。

    (5)道路交通対策
    道路管理者は、管理する道路について関係機関と連携し早急に被害状況を把握し、降雪による渋滞や交通事故防止の為、必要に応じて交通規制を実施する他、主要な道路に関しては除雪等を実施し、道路機能の確保に努める。

    (6)鉄道対策
    鉄道事業者は、利用者への適切な情報提供に努めると共に、鉄道施設等の被害状況について早急に把握し、除雪の実施、応急復旧等を実施。


  3. 今後のスケジュール
    • 11月 パブリック・コメント実施
    • 1月~3月 防災会議、県報告を経て改訂完了、議会報告

来年3月には、計画改訂が完了します。

もちろん、計画は作るだけでは意味がありません。

訓練の繰り返しと共に、連携していくあらゆる団体・官公庁・民間事業者・市民のみなさまとともに、実効性のある計画に絶えずブラッシュアップしていきたいです。



災害の発生は防げないけれど、被害を減らす「減災」は政治家の責任だから

「『自分の提案』が実現に近づいた!」

という喜びも、フジノには確かにあります。

しかし、それよりも少しホッとした気持ちの方が大きいです。

東日本大震災が起こってからは、災害の発生に対していかに被害を減らせるかをいつも考えずにはいられません。

雨が強く降るたびに、崖などの急傾斜地の多いこのまちでは土砂災害のことを考えずにはいられません。

「政治家として『取るべき対策』をしなければならない」

という、切迫した焦りや責任を感じずにいられなくなりました。

季節は変わり、少しずつ冬が近づきつつあります。

ここ数年間は、毎年、雪が降っています。今年の冬も雪が降るかもしれません。

その時、被害を絶対に起こしてはならない、という気持ちが強くあります。

だから、今回の『雪害対策』が新たに地域防災計画に加わるということも、

うれしさよりも、むしろ、「政治家として果たすべき責任が少しだけ果たせた」とホッとする気持ちの方が大きいです。

これからも実効性のある対策を提案し続けていきたいです。



「同性婚」と横須賀市の対応についての質疑の詳細です/2014年6月議会・生活環境常任委員会

「同性婚」と横須賀市の対応についての質疑の詳細を報告します

先日記したとおり、生活環境常任委員会においてフジノはいくつもの提案や質問を行ないました。

「詳しくは後日お知らせします」と書きました。

今日は、実際に行われた質疑応答を掲載しますね。

フジノの質問

 
最後になりますが、『同性婚』と本市の対応について伺いたいと思います。
 
かねて、憲法では残念ながら『同性婚』は認められていないということで、僕は市議会では

「同性カップルが横須賀市に来れば、市長や横須賀市としては祝福するという取り組みをしてはいかがか」

という一般質問をかつて行ったことがあります。

そんな中、この6月になって、青森市で同性のカップルが青森市役所に婚姻届を提出した。

当然、青森市としては、憲法を根拠に受理をせずに、不受理証明書を発行したという動きがありました。

これは、この方たちが婚姻を認めてもらうことを目的として決して行ったのではなくて、国のあり方と、そして今人としてのあり方としての矛盾をあぶり出すために、それが目的で行なったことです。
 
これから各自治体で、こういう取り組みを性的マイノリティの方々はいろいろなところでやっていく、というようなお話も出ています。

僕は、横須賀市としてどういうふうに対応するかというのは、今からしっかり考えておくべきだと思うのです。
 
まず、窓口サービス課長に伺いたいのですが、現在『同性カップル』が婚姻届を出してきたならば、本市ではどんな対応をとるのでしょうか。

窓口サービス課長の答弁

 
『同性のカップル』については、婚姻の届けはできないと思います。

できる場合は家庭裁判所の手続を経て、性別を正式に法的な手続で変更した後に、家庭裁判所から通知があり、その後に婚姻届を提出されれば、それは受理することになると思います。

フジノの質問

  
青森市は憲法24条第1項に照らして、不受理だと、そして不受理証明書を出してくれと言われたので、不受理証明書を出したというふうな報道があるのですが、そうすると横須賀市の場合は、不受理にはしない。そもそも申請を受けない。そういう形をとるのでしょうか。

窓口サービス課長の答弁

婚姻の届け出の受理につきましては、法律に基づく、戸籍法に基づく受理になります。

したがいまして、全国一律の取り扱いになろうかと思いますので、『同性』の場合に婚姻届を受理するということは無い、と思います。

フジノの質問

  
そうすると、不受理という形になるのかなというふうに思うのですが、それは現行の憲法の中では、このようにならざるを得ないと思うのです。

ただ、そこから後の横須賀市としての対応をぜひ考えていただきたいというふうに思うのです。
 
他都市の当事者の方には

「横須賀市の取り組みを知ってうらやましい、横須賀市に住みたい」

と言って下さった方もいる。

「横須賀市は多様性を認めるまちなのだ」というまちでありたい。
 
そこで、ぜひ『性的マイノリティ関係課長会議』の事務局であり、筆頭でもある市民部に、ぜひそういったときには、横須賀市としてはどういった対応をとるのかというのを考えていただきたいと思います。
 
僕個人としては、過去に先ほど申し上げたような提案をしていますので、憲法で認める婚姻届の受理はできないけれども、婚姻法で認める婚姻届の受理はできないけれども、横須賀市としては祝福としますというような形で、何らかのお祝いカードを手渡す。

法律の結婚にはならないけれども、お祝いはしますというような形で祝福をすることができないか、そういうような提案を私はしたいと思うのですが、ぜひ『性的マイノリティ関係課長会議』の検討課題の1つに上げていただきたいというふうに思うのですが、いかがでしょうか。

人権・男女共同参画課長の答弁

 
大変難しい課題だなというふうに、今感じております。
 
と申しますのは、『同性パートナー』の方とのことだけを祝福するということは、逆に異性間のカップルというのですか、そういった方たちを祝福しないというようなことになり、どちらかだけを祝福するということが果たして本当にいいことなのかどうかというところが、今まだ少し自分の中でも整理ができていませんので、関係課長会議にかける云々の前に、私ども課の中での一つの課題として、受けとめさせていただくという形で、きょうのところは回答させていただきたいと思います。

フジノの質問

  
横須賀市としては、本当に岩盤を一つずつ切り崩してきたというか、ほかのまちが何もやってない中でも、全国的に何もない中から取り組んできた。
 
今回のことも、青森市はたまたまターゲットになってしまったので、不受理届を出すだけでおしまいという形になったと思うのですが、こういう動きは多分広まっていくのだと思うのです。

その時に「横須賀市なら、横須賀市では何ができるか」というのをぜひ検討の俎上に上げていただきたい。
 
考えているのだという姿勢を示すことだけでも、「横須賀市というのは、やはりダイバーシティのまちなのだ。多様性を尊重するまちなのだ」というのが伝わっていくと思うのですね。

ぜひ部内で、課内で検討していただけたらというふうに思います。

このテーマはものすごく大切です。

すでに諸外国では、大統領選挙の争点なるテーマです。

フジノは引き続き、現実的な成果を引き出せるように、そして誰もがありのままの自分で生きやすく暮らしていかれる社会の実現を目指して、努力していきます。

ぜひみなさまからもご意見をいただけるとありがたいです。



湘南鷹取に建設中の「雨水滞水池」と、最新の救急システムを視察しました/生活環境常任委員会での所管視察

常任委員会での視察へ

今日は、『生活環境常任委員会』での所管視察でした。

  1. 湘南鷹取の『雨水滞水池』築造工事
  2. ICTを活用した『救急医療支援システム』の導入
  3. 『ビデオ硬性挿管喉頭鏡』の導入

実際に現場を訪れることはとても大切ですが、ふだんの視察は会派や個人単位で行われます。

こうして委員会メンバー全員で同じ場所を訪れて学ぶことはとても有意義な機会です。

湘南鷹取に建設中の「雨水滞水池」へ

まず、湘南鷹取2丁目に建設をしている『雨水滞水池』を訪れました。

工事内容のレクチャー

工事内容のレクチャー


雨水を貯めておくことができる地下の池を造っています。

地表から地下約20メートルの深さの位置に、学校のプールで約8杯分にあたる水槽を設置しています。

工事の全体図

工事の全体図


工事費用は、5億6045万円です。

工事は昨年3月に始まり、今年9月末に竣工する予定です。その後、機械設備と電気設備の工事を行ない、来年3月末に完成、来年4月から実際に供用を開始します。

現況

現況


地下の水槽などの施設の上は、湘南鷹取2丁目第3公園として利用されます。

完成後は、地上には小さな小屋1つ(電気室と搬出入室、誰でも使える公衆トイレ)しか見えません。地下に莫大な滞水池が設置されている上を、公園としてこどもたちが駆けまわる訳ですね。

委員長の西郷宗範議員

委員長の西郷宗範議員


これは一般的にはほとんど知られていませんが、とても大切な施設なのです。

現在は、雨水と下水が混ざったまま(未処理のまま)、東京湾へと流れこんでしまっています。

けれどもこの滞水池が完成すれば、ここに雨天時の下水を貯めておくことができます。

そして、一般の下水の量が少ない夜などの時間帯に、追浜浄化センターへと送ります。そこで処理をして、きれいになった状態で東京湾へと放流することができるのです。

視察現場にて

視察現場にて

消防局で最新のシステムと医療器具のデモンストレーション

続いて、消防局へ向かいました。

ウェブカメラを救急車内に設置して、搬送先の病院にあるiPadに映像を送るというシステムを導入しました。

救急医療支援システム

救急医療支援システム


受け入れ先のドクターは、あらかじめ救急車内の患者さんの様子をリアルタイムで把握することができます。

バイタルも確認できます

バイタルも確認できます


その様子を実際にデモンストレーションして頂きました。

また、県内では2番目の導入となる『ビデオ硬性挿管用喉頭鏡』の実演を見せて頂きました。

これまでの気管挿管

これまでの気管挿管


呼吸が止まり心臓が停止状態になってしまった時、救急救命士によって気管挿管が行なわれます。

硬性喉頭鏡という器具を口から差し込んで、舌をどけて、のどを開いて、管を差し込みます。

従来の硬性挿管咽頭鏡を用いた気管挿管のデモンストレーション

従来の硬性挿管咽頭鏡を用いた気管挿管のデモンストレーション


確実かつ安全に気管に管を通すのは、とても高い技術と経験が必要です。

のどの奥には、肺につながっている気管と、胃腸につながっている食道があります。心肺停止の一瞬を争う事態において、気管に確実に管を入れるという困難な作業を短い時間で(しかも揺れ動いている救急車の中で)実施するのは、本当に大変なことなのです。

そんな中、CCDカメラとモニターを用いてより安全かつ確実に気管挿管をできる器具が新たに開発されました。それが今回、横須賀市が導入する『ビデオ硬性挿管用喉頭鏡』なのです。

新しく導入された「ビデオ硬性挿管咽頭鏡」によるデモンストレーション

新しく導入された「ビデオ硬性挿管咽頭鏡」によるデモンストレーション


CCDカメラが先端に付けられているので、これまでの目視よりも声門をかなり確認しやすくなっています。

その映像(本来は手元のモニタで確認する映像)をプロジェクターで映しだしてもらいました。

声門が見やすいだけでなく、4つの緑の印で囲まれてより確実に分かります

声門が見やすいだけでなく、4つの緑の印で囲まれてより確実に分かります


これを見ると、フジノでも声門を確認することができます。

横須賀市は2014年度、全12救急隊に配備します。

また、この器具を扱うことができるようになるには、定められた講習と実習(病院において30事例と伺いました)を受けねばなりません。

その為、救急救命士の方々に計画的に養成研修を受けてもらうことも必要です。これもしっかりと進めていきます。

視察を受け入れて下さった上下水道局・消防局のみなさま、ありがとうございました。

フジノたち市議会メンバーは、実際の現場を訪れて理解を深めていくことが政策形成にはとても大切です。

政策形成能力を高めていくことで、市民のみなさまからお預かりしている税金をより有効に活かして、より良い取り組みを進めることで、市民のみなさまのいのちと暮らしを守ることができるようになります。

これからも、もっともっと学んでいきます!

後日談:ビデオ喉頭鏡を全救急隊に配備、神奈川新聞が報じました

2014年10月15日から、横須賀市消防局では全ての救急隊に『ビデオ硬性挿管用喉頭鏡』を配備しました。

この件について神奈川新聞が大きく報じてくれました。

2014年10月22日の神奈川新聞記事より

2014年10月22日の神奈川新聞記事より


消防局のがんばりは日頃なかなか報じられません。

こうして市民のみなさまのいのちがより救われる為の取り組みはぜひ広く知ってほしいです。

神奈川新聞、ありがとうございました!

大雨の避難勧告のタイミング、自殺対策の再強化、同性カップルの婚姻届への横須賀の向き合い方/生活環境常任委員会としてのフジノの初質疑

11年間所属した「教育福祉常任委員会」から異動して、初めての本格的な質疑を行ないました

今日は『生活環境常任委員会』に出席しました。

生活環境常任委員会の「議事次第」より

生活環境常任委員会の「議事次第」より


この委員会はすでに何度か開催されているのですが、本格的な議論(議案・請願の審査、報告事項・所管事項への質疑)をするのは、今日が初めてです。

これまで11年間、フジノの主戦場はずっと『教育福祉常任委員会』(旧・民生常任委員会、旧・教育経済常任委員会)でした。

  • 政治家に転職した理由である、自殺対策・精神保健福祉・障がいに関する政策

  • 学生時代から専攻やボランティアとしてずっと取り組んできた、教育・こども家庭福祉などに関する政策

  • 自らの家族に降りかかったことをきっかけに全身全霊で取り組んできた、慢性期の医療・市民病院改革・高齢者福祉・地域包括ケアに関する政策

こうしたフジノが大切にしている政策のほぼ全てを扱うことができる委員会でした。

つまり、政治家としてのフジノの『存在理由』である政策を扱う部局がこの委員会ではほぼ網羅されていました。

とても恵まれていた仕事環境だったと思います。

例えて言えば、就職活動の結果『希望の職種』『希望の会社』に採用されて、さらに就職後に『希望の部署』に配属された、というような感覚です。

だから、フジノはいつも高いモチベーションで24時間寝食を忘れてフル稼働で働くことができたのだと思います。

しかし、12年目にして『異動』と相成った訳です。

フジノは会社員だった5年間で、4回もの異動を経験しています。

異動によるモチベーションの変化や新しい異動先のカルチャーへの順応など、気持ちの変化が起こることは体験しています。

でも、どの職場にも学ぶべきことはたくさんあったし、どこの部署でも最後には「まだここを離れたくない。やるべきことがたくさんあるのに」と感じるようになっていました。

だから、今回の生活環境常任委員会への異動に際しても

「教育福祉常任委員会を出たら、フジノは質問のレベルが下がった」

なんて、絶対に言われたくありません。

今まで行なってきたレベル以上の質疑を、生活環境常任委員会でも絶対に必ずやる。

そう固くこころに決めてきました。

こうして迎えたのが、今日の委員会でした。

委員会を終えてみて、自分自身では

「まだ知識量や情報量は全然ダメ。もっと学ばねばダメ。しかし、モチベーションは全く下がっていないで質疑に取り組めた」

と感じたのですが…。

果たして、いかがだったでしょうか?

傍聴して下さった方々・インターネット中継をご覧になった方々・質疑を受けた市職員の方々などのみなさま、生活環境常任委員会委員としてのフジノの質疑は、どうでしたか?

ぜひ感想をお聴かせ下さい。



所管事項として、フジノが今回行なった質疑は3つです

議案・請願・報告ともに、今回も大切なものがいろいろありました。これらは少しずつ報告していきたいと思います。

今日は『所管事項への質疑』について報告します。

これは、所管している部局(消防局・上下水道局・資源循環部・市民部・市民安全部)に対して、何を質疑しても良いというものです。

つまり、政治家個人個人の関心や大切にしている政策に沿って、質疑を行なうことができる重要なチャンスです。

その『所管事項への質疑』において、フジノは下の3つのテーマで質疑をしました。

1.避難勧告の発令の在り方と国への改善提案について

大雨の時、気象庁等が『土砂災害警戒情報』を発表したら地方自治体は『避難勧告』を出すべきだ、と内閣府が4月に指針を改定した。

しかし横須賀市は「この指針改定は現実的でない」との判断から、実際の大雨に際してもこの指針に基づいたタイミングでは『避難勧告等』を出していない。

  1. 現場の経験と勘に基づく横須賀市独自の『避難勧告』を出すタイミングがあるが、それを客観的な基準として明確化すべきではないか。

  2. そして、「これこそ現実的な基準である」と横須賀市の基準を示し、国に対して指針を再度改定するように求めるべきではないか。




2.前年比2倍に増加している横須賀市の自殺の犠牲者を減らす為の、自殺対策の再強化について

  1. 市民部窓口サービス課への提案
    →『死亡に伴う各種手続きの案内』に掲載している相談先の改訂、表現・内容のリニューアル

  2. 消防局消防・救急課への提案
    →自殺未遂による搬送をされた本人及びご家族、自殺による搬送と不搬送となった方のご遺族に対する相談先リーフレットの配布

  3. 消防局総務課への提案
    →消防団に対して5年間をかけて全団員にゲートキーパー養成研修を受けて頂く目的の明確化

  4. 市民部地域コミュニティ支援課への提案
    →地域運営協議会をはじめとする地域の自治組織の役員らを対象にしたゲートキーパー養成研修の実施

  5. 市民部人権・男女共同参画課への提案
    →性的マイノリティ当事者のご家族に対する相談機関の紹介や周知の徹底




3.「同性カップル」による婚姻届の申請が成された時の横須賀市の対応について

青森市において、『同性カップル』が婚姻届を出そうとしたものの青森市は憲法を理由に『不受理』とした。これは極めて重要な問題提起だと全ての自治体が受け止めねばならない。

わが国でもようやく多様な性の在り方への社会的な認知度が向上しつつあるが、同性婚は認めない現状がある。この現状に対する異議申立てとして、市役所に同性カップルが婚姻届を出すという取り組みは今後必ず全国的に起こっていくはずだ。

  1. そこで、「もし今日、『同性カップル』によって婚姻届が出されたら、横須賀市役所はどのような対応を取るべきなのか」という点について検討を始めるべきだ。

  2. また、フジノは昨年2013年予算議会において「法的な婚姻は認められなくとも、横須賀市役所を訪れた『同性カップル』に対してはシンボリックな意味で市長が『祝福』する取り組みをスタートすべきだ」と提案した


    現状では憲法や婚姻法による同性婚が認められなくとも、多様性を大切にするまちである横須賀市では市長の名のもとに婚姻を望む『同性カップル』に『祝福』をするという取り組みの実施を、『性的マイノリティ関係課長会議』での検討課題とすべきではないか。



以上3つのテーマについて質疑をしました。

具体的な質問と答弁の内容は、後日改めて掲載します。

ぜひみなさまの感想や意見をお願いします。



生活環境常任委員会のフジノ、スタート/議員生活12年目にして新たな委員会へ

12年目にして初めての委員会=生活環境常任委員会へ

今日は『生活環境常任委員会(協議会)』でした。

委員会室前にて

委員会室前にて


福祉・教育畑ひとすじのフジノは、これまで11年間にわたって『教育福祉常任委員会(旧・民生常任委員会、教育経済常任委員会)』に所属してきました。

しかし、今年、ついに追い出されてしまいました。

保健・医療・福祉・教育を専門の政策とするフジノが、議員生活12年目にして全く畑違いの委員会に異動になってしまいました。

これまでも他の委員会の議事録は全て読んでいるのですが、とりいそぎ生活環境常任委員会への異動が決まってから、改めてこの委員会の過去の議事録を読み返しています。

ただ、まだ少し勘どころが分からずにいます。

それでも、

「今、勉強しているところなので分かりません」

では、市民のみなさまの代表として許されない、と自覚しています。

6月議会までにはしっかり知識の下地は仕上げて、議論についていかれるようにしたい。さらには、議論そのものをリードできる存在に早くなりたいです。



市内の所管施設の視察先

ちなみに今日の議題は、市内の施設を視察する日程と行き先を決めることでした。

議事次第

議事次第


決定した視察先は、下の2つです。

  1. 鷹取雨水滞水池築造工事現場(上下水道局)
    合流式下水道改善事業の一環として、追浜処理区の汚濁負荷量の削減に寄与するもの。現在、滞水地の掘削後、型枠を設置し、躯体コンクリートを打設中。
  2. ICTの利活用による救急医療支援システム(消防局)

しっかり学んできます。



下水道使用料の「値上げ額」が少し下がる見込み/9月議会(本会議1日目)

上下水道局長から新たな発表!

今日の本会議では、ひとつだけ良い報告がありました。

青木哲正議員の一般質問に対して、上下水道水道局長が答弁したものです。

下水道使用料の「値上げ額」が少しだけ下がる見込みとなりました!

先日のフジノの活動日記でお伝えしましたが、この9月議会の生活環境常任委員会(9月11日開催)において「下水道使用料の値上げ素案」を発表します。

さきの6月議会で示された試算では、下水道使用料の収支見込みを計算した結果、

  • 平成29年度末で約49億円の資金不足(赤字)となる
  • 現在の下水道使用料を平均で約26%値上げしなければならない

というものでした。

しかし、今日の本会議での上下水道局長の答弁によると、6月議会において市議会側から様々な指摘を受け、改めて収支見込みについて再検討を行なったとのことです。

また、これからの増税の見込み、円高による負担増などが市民生活に与えるダメージを考慮したとのことです。

その結果、

  • 平成29年度末の資金不足額(赤字)は約36億円となる
  • 現在の下水道使用料を平均で約17%値上げしなければならない

となりました。

つまり、値上げ幅を抑えることができたのです。

平均で約17%の値上げは、

9月11日の生活環境常任委員会において、正式な説明資料が配布されてから改めて詳しくお伝えいたします。

財政再建は絶対に不可欠ですが、それによって市民のみなさまの暮らしが困窮へと追い込まれることは絶対にあってはなりません。

今回の上下水道局の努力は、高く評価したいです。

これからまだ詳細な数字データの発表を待たねばなりませんが、発表されしだい、すぐに市民のみなさまに情報をお伝えいたします!



下水道使用料の「値上げ素案」がまもなく発表されます/2013年9月議会の重大テーマ

社会保障・社会福祉を守るのがフジノの使命です

かねてからフジノは、財政危機のこのまちを変えなければならない、と訴えてきました。

何故なら、日本はもう今までの日本では無いからです。

フジノは来年40才になりますが、今年生まれたこどもたちが40才になる頃(2060年)の日本をイメージしてみて下さい。

  • 生まれてくるこどもの数は「現在の半分」になります。
  • 人口は「現在の68%」に減り、さらに長期的な減少トレンドが続きます。
  • 超高齢社会が続き、「3人に1人」が高齢者となります。高齢化率はさらに高くなります。

日本はもはや高度経済成長のような時代には、戻りません。

そんな将来に向けて、フジノの政治家としての使命は『このまちの社会保障・社会福祉を守ること』です。

その為に、やらねばならないことはハッキリしています。

  • 『ハコモノ3兄弟』をはじめとする税金のムダづかいを徹底的にカットしなければならない。
  • 今までの取り組みに優先順位を付けて、いのちに関わる取り組みを再優先にした予算に切り替えていかねばならない。
  • 上の世代が逃げてきた『税金・料金などの値上げ』もしなければならない。

こうしてフジノは、社会保障・社会福祉を守る為の『財源』を確保していきます。



下水道使用料の値上げについて知って下さい!

今日は、『下水道使用料の値上げ』について、フジノの想いを市民のみなさまにお伝えしたいのです。

フジノは2期目の立候補をした選挙(7年前)から、下水道使用料の値上げを公約に掲げてきました。

どうみても、もはや財政がもたないことは当時から分かっていました。

しかし、それからもこの問題は先送りされ続けてきました。

市民のみなさまへの周知も全く行なわれてきませんでした。

それがようやく今、市議会のスケジュールに取り上げられるところまできました。

下の資料は、今年6月議会で示されたものです。

下水道事業財政の収支見通し

次期実施計画期間(2014〜2017年度の4年間)の下水道事業の財政収支見通しは、 図1のとおり、2017年度末で約49億円の資金不足となります。

図1 下水道事業の財政収支見通しのイメージ図

図1 下水道事業の財政収支見通しのイメージ図


この不足額を下水道使用料で賄うとすると、現行の使用料を平均で約26%値上げしなければなりません。

図2 一般家庭の使用料イメージ

図2 一般家庭の使用料イメージ


これを一般家庭の使用料に置き換えると、図2のとおり、1か月10㎥を使用した場合は226円の値上げ、1か月20㎥を使用した場合は518円の値上げとなります。


(2013年6月12日・市議会生活環境常任委員会・報告資料「下水道使用料の改定について」より抜粋)



上下水道局が示した『今後の予定』は以下の通りです。

  1. 2013年9月議会
     料金改定素案の提示
  2. 2013年12月議会
     下水道条例の改正議案の提案(2014年10月施行)
  3. 市民周知
     広報よこすか、水道使用量のお知らせ(裏面)、上下水道局ホームページを活用してわかりやすく説明していきます。



つまり、この9月議会で値上げ素案が示されて、12月議会で決定されて、2014年10月から値上げとなるスケジュールになっています。

こうした取り組みによってフジノが財政危機を乗り越えようとしているのはあくまでも『手段』であって、社会保障・社会福祉を守ることが『目的』です。

したがって、ただ『値上げ』をすれば良いとは全く考えていません。

市民のみなさまにその必要性を一緒に考えて頂いて、「賛成」はできなくても「納得」はしてもらえるようにしたいのです。

けれども、今の市政は全く市民のみなさまにこうした状況をお伝えしていません。

だから、フジノなりの伝え方で今日こうして情報をお伝えしました。

そしてもう1つ。

『値上げ』によって、所得の低い方々の暮らしが今よりも追い込まれてしまうようでは、それは本末転倒です。

今年6月に実施された『国民健康保険料の値上げ』がまさにその本末転倒のケースです。

『値上げ』そのものは必要でしたが、誰から値上げしたかといえば、所得の低い方々を中心としたものでした。これは完全に失敗です。

こうした失敗を繰り返させない為に、すでにフジノは下水道使用料の『値上げ』の方法についても具体的に市議会で提案をしてきました。

まもなくスタートする9月議会で、ついに下水道使用料の値上げ素案が上下水道局から示されます。

国民健康保険料・介護保険料・復興増税・消費税などのあいつぐ値上げによって、所得の低い方々や世帯が生活困窮へと追い込まれかねない現状をハッキリと直視して、この『下水道使用料の値上げ』がまちがった方向へ行かないようにしっかりとチェックしていきます。

市民のみなさま。

これからもしっかりと情報をフジノは出し続けます。

だからどうかみなさまも、フジノの声に耳を傾けて下さいませんか。

どうかお願いします!