「来年度(2018年度)にHTLV-1母子感染予防対策研修会を開催する」との答弁を受けました/フジノの提案、実現します

HTLV-1撲滅に向けて質問を行ないました

前の記事にも記したとおり、本日3月19日は教育福祉常任委員会でした。

委員会での質疑は本当に大切な機会なので、政策を前に進めていく為に必ず様々な角度から質問を行なっています。

教育福祉常任委員会

教育福祉常任委員会


今回のブログ記事では、こども育成部との質疑を紹介します。

フジノがずっと大切に取り組んできた『HTLV-1撲滅』について、また一歩前進します。

フジノの質問

こども育成部こども健康課に伺います。

HTLV-1対策のその後についてお聞きしたいと思います。

昨年9月議会で質問しましたが、HTLV-1対策において、新たに母子感染マニュアルが改訂されました。

改定版「HTLV-1母子感染予防対策マニュアル」

改定版「HTLV-1母子感染予防対策マニュアル」


授乳方法としては完全人工栄養のみとされましたが、そのときにいくつかの提案を行ない、様々な取り組みをこども育成部として行なっていただきました。

その他のその後の経過について伺います。
 
すでに行なっていただいたことは、『母子感染予防マニュアル』の周知や完全人工栄養の推奨を丁寧に行っていただくことや、『こんにちは赤ちゃん訪問』などでの確認の取り組みなどが既に実施していただいていることです。

その他にも2点質問したのですが、その後の経過をお聞きします。
 
まず1点目は、『周産期看護連絡会』などの機会を通じて、市内の産婦人科の診療所や病院や助産院及び小児科にも『母子感染予防マニュアル』の周知や情報共有をしていただきたいと提案いたしましたが、この点についてはどのような対応をしていただけたのでしょうか、お聞かせください。

こども健康課長の答弁

 
2月に『周産期看護連絡会』が行われた折に、本ガイドラインにつきましての説明と、それから皆様がそのことをご存じであるかの確認と、それによって何か困ったような状況が起きていないかということをお聞きいたしました。
 
その会議の中ではトラブルなく、人工乳への移行というところの御理解をいただいていらっしゃるというお返事をいただいております。

フジノの質問

こども健康課が最前線で取り組みをしていただいていますが、民間の産婦人科及び小児科の取り組みがそれに加えて重要だと思いますので、これからも連携を強めていただきたいと思います。
 
またもう1点質問したことを改めて、その後の対応を伺います。
 
過去にも本市では、先進的な取り組みとして『母子感染予防対策研修会』を開催していただきました。

これを改めて今年度以降も開催していっていただきたいと提案したところ、「県が設置している『HTLV-1母子感染対策協議会』の動向を見ながら検討していきたい」とのことでした。

その後の検討状況の結果というのはいかがでしょうか、お聞かせください。

こども健康課長の答弁

 
先日、県の会議で専門医の先生と御一緒する機会がありましたので、専門の外来のところではどのような状況かお聞きしたところ、確かに、説明して丁寧に対応することでスムーズに人工乳への移行というのは可能になっているのだが、自分の母乳で育てられない悔しさとか将来に対する不安の気持ちというのはお持ちでいらっしゃるという現状もありますので、来年度、同じように講演会を開いていただきまして、心のケアも含めた対応についてもお話をしていただこうと思っております。

フジノの質問

過去にはまるで地域病のように受けとめられて、九州の一部地域でしか取り組みが進んでいなかった訳ですが、実際には全国的な問題で、人数は少ないけれども母子感染が発覚すれば、親御さんは自らの母乳で授乳したいでしょうし、人工栄養に抵抗感のある方もまだ残っておられると思います。

そんな中で本市が講演会等を開いていただけるというのは大変先進的で、そして親御さんに寄り添った対応だと思います。

これからもぜひそうした取り組みを進めていっていただきたいと思います。

前向きな答弁を受けました!

フジノの提案、実現します。そして、横須賀で生まれるこどもたちを絶対にHTLV-1に感染させない為の取り組みが、また一歩前進しました。



マイナーだけど重要で深刻な問題がHTLV-1です

世間一般からはとてもマイナーなHTLV-1というウイルスですが、実は感染をしている方はわが国で100万人を超えています。

マイナーなテーマですが、この問題の深刻さに取り組んできた先達のおかげで少しずつ対策が前に進んでいます。

例えば、献血をしたら必ずチェック項目として感染の有無がチェックされます。

また、妊婦さんが必ず受ける妊婦健診の検査項目として盛り込まれています。

これは、実際にHTVL-1に感染してその後ATL・HAM・HUなどを発症し、命を落とした方々や闘病に苦しんだ方々やそのご家族が、医療関係者や研究者のみなさんとともに一生懸命政治を動かしてきたおかげで実現しました。

ただ、まだまだHTLV-1には分からないことがたくさんあります。

現時点(2018年)では、感染ルートは2つあり、そのほとんどが母乳からの感染だと分かっています。

そこで国は、母乳ではなくて人工栄養を赤ちゃんに与えることを推奨しています。

しかしわが国には『母乳神話』が根強くあります。そして、お母さんたちを苦しめています。赤ちゃんと親との間に愛着形成ができない、といった嘘が今でも信じられています。

祖父母や周りからの(何気ない・悪意の無い・無意識な)言葉によって、HTLV-1のキャリアである妊婦さんたちは本当に苦しめられています。

けれども母乳をあげない事で将来その赤ちゃんが大人になった時にHTLV-1によって苦しめられない事の方が、母乳神話なんかよりも何千倍も尊いです。

そんなキャリア妊婦さん、キャリア妊婦さんを支える産婦人科医・小児科医・助産師・保健師のみなさんに、しっかりと正しい知識を持っていただきたいのです。

そこで横須賀市では、これまでも県内初となるHTLV-1母子感染予防対策の研修会を開催してきました。

(実はこれもフジノの提案で実現しました)

必ず毎年連続して開催できたのではなくて、途中で途切れてしまった年もありました。

しかし継続的な研修が絶対に必要です。

そこで行なったのが今日の提案です。

2018年度は研修を開催するとの答弁にホッとしました

どうかあなたもHTLV-1について、少しでも知っていただけたらとフジノは願っています。

きっと来年度以降は、横須賀市がん克服条例が成立すれば、こうしてフジノが毎年委員会で質疑をしなくても定期的に研修会は開かれるようになると思います。

(*後日注:横須賀市がん克服条例にHTLV-1対策が明記されました)



HTLV-1撲滅を目指して、母子感染予防マニュアル改訂版の周知・妊婦さんへのきめ細かな対応・市内医療関係者との連携・母子感染予防対策研修会の開催を提案しました/2017年9月議会

教育福祉常任委員会で所管事項への質疑を行ないました

前の記事に続いて、教育福祉常任委員会常任委員会でフジノが行なった質問を紹介します。

常任委員会では、最後に『所管事項への質疑』という議事があります。

委員1人あたり質問と答弁をあわせて30分間の持ち時間が与えられて、担当部局(健康部・福祉部・こども育成部・教育委員会事務局)へ何を質問しても良いのです。

教育福祉常任委員会の議事次第より

教育福祉常任委員会の議事次第より


政策実現の為に、フジノはこの『所管事項への質疑』を、本会議での一般質問と同じようにとても重視しています。

自らの政策テーマに基づいた自由な質疑ができるからです。



HTLV-1撲滅の為の様々な提案

今日の『所管事項への質疑』では、フジノの重要な政策である『HTLV-1撲滅』についても質問を行ないました。

下に全文をご紹介します。

教育福祉常任委員会での質疑

フジノの質問

 
こども育成部に伺います。

HTLV-1対策における新たな『母子感染予防マニュアル』で改められた、授乳方法としての完全人工栄養のみとされたことについてです。

改定版「HTLV-1母子感染予防対策マニュアル」

改定版「HTLV-1母子感染予防対策マニュアル」

 
HTLV-1に起因する疾患であるATLやHAMを発症された当事者の皆さんの活動によって、2011年から妊婦健診の検査項目にHTLV-1が加えられました。

しかし、そもそもHTLV-1自体が全く知られていない中で、陽性だと結果を知らされた妊婦さんの動揺は大変大きいものがあります。

そこで、妊婦さんにかかわる医師、助産師、保健師などの皆さんに、HTLV-1とはどのようなウイルスであるか、仮に発症すればどのような症状が起こるか、そして母子感染が起こるものであること、授乳方法によっては母子感染を防げることなどを、慎重かつ丁寧に御説明して理解していただかねばなりません。

そこで、過去の教育福祉常任委員会で、僕は『母子感染予防対策の研修会を実施すること』を提案させていただきました。

それに応える形で、こども育成部こども健康課では、2011年、2012年と連続して研修会を開催して下さいました。

また、我が国の研究の第一人者である山野先生を講師に招いてくださり、大変有意義な研修だったことを記憶しております。

さて、このたび厚生労働省研究班が、HTLV-1対策のための新たな『母子感染予防対策マニュアル』を策定しました。

これまでは、お母さんは赤ちゃんへの母子感染を防ぐために、授乳方法としては3つ、粉ミルクなどによる完全人工栄養、生後3カ月未満の短期母乳、それからウイルスを壊すため母乳を一度凍らせてから与える凍結母乳の3つを示していました。

けれども、今回の改定の最大のポイントですが、これを完全に1つだけ、原則として完全人工栄養を勧めるように改めました。

母乳ではなく完全に人工栄養を勧奨する方針変換

母乳ではなく完全に人工栄養を勧奨する方針変換


この点について、数点伺います。
 
まず、こども健康課と各健康福祉センターの対応を伺います。

完全人工栄養を唯一推奨する授乳方法、このことを新たに記した『母子感染予防マニュアル』をこども健康課と各健康福祉センターではきちんと共有しておられるでしょうか。

お答え下さい。

こども健康課長の答弁

今年の4月にマニュアルの改定がございましたので、健康福祉センターのほうに情報提供しまして、保健師、また助産師のほうに周知をいたしました。

フジノの質問

 
そうすると、皆さんはこの内容についてはしっかり理解をしておられて、これから新たに妊婦健診によって『HTLV-1陽性』だと出た方に対しての対応も慎重に行ない、授乳方法としては完全人工栄養を推奨していただけるということでよろしいでしょうか。

こども健康課長の答弁

はい、委員おっしゃるとおり、キャリアの方につきましては、丁寧にサポートしていきたいと思っております。

現在、『こんにちは赤ちゃん訪問』のほうでも確認をとっております。

フジノの質問

 
ありがとうございます。
 
続いての質問なのですが、市内の産婦人科の診療所や病院、また助産院などではどのような状況なのか。

ただ、まだ4月にこのマニュアルが改定されて半年少しという状況の中でどのような状況か全て把握するというのは難しいと思うのですが、今後、どのような状況であるかを把握していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

こども健康課長の答弁

毎年、年に1回なのですが、『周産期看護連絡会』というのを開催しておりまして、横須賀市民がよく御利用される産婦人科、小児科等の関係の方々と会議を開いております。

その折でも、こちら、このHTLV-1については、毎回といっていいほどにテーマとして情報共有しておりますので、また来年の2月ごろに開催されるかと思いますので、そこでは必ず共有をしていきたいと思っております。

フジノの質問

 
ありがとうございます。

『周産期看護連絡会』では、毎年このことについては取り上げていただけるという話を伺い、大変心強く感じました。

そこでの話し合いによるとは思うのですが、改めて、過去に開催して下さったような『母子感染予防対策研修会』の開催も御検討いただきたいのですが、いかがでしょうか。

こども健康課長の答弁

おおむね2年に1回ぐらいは、職員対象の研修等も行なっておりまして、昨年は庁内では行いませんでしたが、県の外部研修のほうにも行ってきました。

来年度等につきましては、今このマニュアルが改定になって、現場がどのような状況であるのか、その辺を県主催の会議がございますので、そこに専門医の先生方もいらっしゃるので、そういう状況もお聞きした上で、開催のほうを検討したいと思います。

フジノの質問

 
最後に確認なのですが、今、課長が御答弁された、県が設置している『HTLV-1母子感染対策協議会』は、現在までこのマニュアル改定後、開かれてはいるのでしょうか。

こども健康課長の答弁

まだこれからでございます。

フジノの質問

 
ありがとうございます。

大変丁寧な取り組みをありがとうございます。

という訳で、

  1. 母子感染予防マニュアル改訂版の周知
  2. 妊婦さんへのきめ細かな対応
  3. 市内医療関係者との連携
  4. 母子感染予防対策研修会の開催

の4点を提案しましたが、いずれについても前向きな答弁を得られました。

HTLV-1というウイルスは必ず撲滅することができます。

このウイルスを撲滅することができれば、ATL・HAM・HUなどの難病の発症を防ぐことができるのです。

本来であれば国レベルで徹底的に取り組む事柄ですが、国の動きはとても遅いです。それを待っていればさらに発症してしまう方やウイルスのキャリアが増えてしまいます。

フジノは「この横須賀に暮らしている限り、絶対にHTLV-1感染はさせない」という想いで、市単独で実施できることを徹底的に提案していきます。



画期的な新薬が開発されつつあります!/第6回HTLV-1対策推進協議会へ

予算委員会が午後スタートの為、朝から国の審議会へ参加してきました!

今日は『予備日』を使用して、引き続き『予算審議』が行なわれました。

朝から委員会スタートかと思い込んでいたら、なんとラッキーなことに午後2時からスタートとのこと。

そこで「参加できないだろうな」と諦めていた別の仕事に向かいました。

政治家として絶対に参加することに決めている、国による『HTLV-1対策推進協議会』です。

会場にて

会場にて


『HTLV-1対策』は、3期目の政治家フジノにとって重要なテーマです。

HTLV−1とは

HTLV−1とは


HTLV-1(ヒトT細胞白血病ウイルス1型)に感染している人は、全国で約110万人です。これは、約100人あたり1人の割合です。

現時点では、感染してしまうと排除できません。発症を予防する方法も、治療法も、まだ確立していません。

しかし、この病気を撲滅する為に官民連携で取り組んでいるのがこの協議会です。



画期的な新薬が山野先生によって開発が進んでいます

厚生労働省の中に会議室が取れなかったのか、竹橋のホテルで開催されました。豪華…。

傍聴席には、元『はむるの会』(現在は『スマイルリボン』)の山越里子さんをはじめ、この問題に一緒に取り組んできたみなさんがいらっしゃいました。とても心強かったです。

HTLV−1対策推進協議会の様子

HTLV−1対策推進協議会の様子


さて、今日のプログラムは、下の通りです。

  1. HTLV-1母子感染対策事業における妊婦健康診査とフォローアップ等の状況について
  2.    

  3. ATL患者の立場から
  4. HAMに関する研究について
    • HAMに対する抗CCR4抗体療法の実用化に向けた治験の進捗状況について
    •            

    • ロボットスーツHALの医学応用、HAMの歩行改善効果と治験に向けた準備について
  5.        

  6. HTLV-1関連疾患研究領域研究の3年間の成果について
  7. 平成26年度の厚生労働科学研究について

この文章は、都内から横須賀へ戻る電車の中で書いています。

そろそろ横須賀に着きますので、文章は途中ですがいったん終わります。

さて、予算審議に行ってきます!

午後もがんばります!



第6回HTLV-1研究会・シンポジウムへ/母子感染対策をさらに進めたい

3日間にわたり「HTLV-1研究会・シンポジウム」が開催されています

今日は、東京・白金台の東京大学医科学研究所へ向かいました。

東京大学医科学研究所

東京大学医科学研究所


『第6回HTLV-1研究会・シンポジウム』に参加してきました。

第6回HTLV-1研究会・シンポジウム

第6回HTLV-1研究会・シンポジウム


この研究会は、世界中から研究者が集う『第3回HTLV-1国際シンポジウム』と『第2回ATLシンポジウム』とともに合同開催されています。

HTLV-1研究会も今年で6年目となりました

HTLV-1研究会も今年で6年目となりました


昨日から明日までの3日間にわたって、基礎研究から臨床まで様々な研究発表が行なわれます。

白金台の東京大学医科学研究所

白金台の東京大学医科学研究所


HTLV-1とは、ウイルスの名前です。

成人T細胞白血病(ATL)・HTLV-1関連脊髄症(HAM)・HTLV-1ぶどう膜炎(HU)を発症させるウイルスです(詳しくは厚生労働省の『HTLV-1』対策のコーナーをぜひご覧下さい)。

20130824aboutHTLV-1

このウイルスのキャリアは、全国で100万人以上にのぼります。つまり、約100人に1人の割合になります。

HTLV-1とは?

HTLV-1とは?


かねてから、フジノはこう宣言してきました

「政治家として3期目に当選したら絶対に取り組むのだ」とフジノがこころに誓ってきたのが『HTLVー1』対策です。



今も『HTLV-1』によって発症する病気(ATL、HAMなど)を完治させる薬は、開発されていません。

しかし、それでも政治家がしっかりと動けば、未来のある時点までに必ずこの病を撲滅することができるのです。

ウイルスの感染源で最も多いのが、赤ちゃんにお母さんがあげるミルク(=母乳感染)でした。ウイルスのキャリアであるお母さんを発見して、母乳からの感染を絶つことで防ぐことができるのです。

国全体の動きとして、2年前(2011年)にようやく妊婦検診のチェック項目にHTLV-1が加わりました。

横須賀市では、フジノの提案を受けて2011年10月、『HTLV-1母子感染予防対策の研修会』を神奈川県内では初めて開催しました。

けれども、まだまだこのウイルスについても病気についても広く知られてはいません。

さらなる対策をとっていくことがフジノの使命だと考えています。



母子感染対策によってHTLV-1を撲滅したい

あらゆる分野の研究発表が膨大な数にわたって行なわれるので、全てを聴くことはできません。

口頭発表の様子

口頭発表の様子


フジノは自らの問題意識から、母子感染対策に関わる研究発表・ポスターセッションに参加してきました。

●母子感染予防特別講演
「新しくなったHTLV-1母子感染対策事業―医師、看護師、助産師、保健師、行政との共働―」

●一般演題口演:疫学・感染予防ほか

  1. 「HTLV-1キャリア妊婦から出生した児の臍帯血中HTLV-1抗体価およびプロウイルス量に関する検討」
  2. 「HTLV-1抗体陽性妊婦からの出生児のコホート研究 中間報告」
  3. 「自治体との連携によるHTLV-1ウイルス関連疾患診療ネットワーク構築の試み」
  4. 「HTLV-I感染リスクの推定:性感染は弱くない」
  5. 「ATL患者の多重がんの発生頻度と発生間隔」
  6. 「HTLV-1感染と気管支喘息死亡との関連:地域相関研究」



口頭発表は、『母子感染について』を聴いてきました。


自治体との連携についての発表

自治体との連携についての発表


全国の都道府県に対して『HTLV-1母子感染対策協議会』の設立が求められて、神奈川県も含めて設立そのものは行なわれてきました。

ただ、研究発表の多くでも指摘されていたのですが、枠組みだけ作っても実際に機能していないところが多いとのことです。

母乳を制限すればいい、なんて言葉で言うのは簡単です。

けれども妊娠が分かって喜びに満ちているお母さんをはじめとする方々に、『HTLV-1』に感染している(=キャリアである)事実をお伝えすることだけでも大きなショックを与えてしまいます。

カウンセリングの体制がしっかり整っている病院や自治体はほとんどありません。

そんな中で、赤ちゃんと言えば母乳で育てなければならないというふうな考え方が支配的なわが国において、母乳をあげない(人工乳を推奨する・母乳は短期間のみにする)ことはとても難しいです。

もっともっときめ細やかな対応が必要です。

母子感染予防対策についての発表

母子感染予防対策についての発表


さらに出産してからの対応も不可欠です。

保健師・助産師・看護師などの関係者のみなさまの協力によるフォローアップ体制づくりも重要です。

まだまだやるべきことがたくさんある、と改めてフジノは感じました。

ポスターセッション会場にて

ポスターセッション会場にて





明日は公開シンポジウムが開催されます!

明日は、広く市民のみなさまに向けた公開シンポジウムが開催されます。

14:15〜16:15 公開シンポジウム
「知って下さい HTLV-1を〜聞いて!活かして!キャリア・患者の本音〜」

  • 司会:菅付加代子(特定非営利活動法人 スマイルリボン代表)
  • パネリスト:神崎 稔章(ATLネット会員)、久保田 孝子(全国HAM患者友の会関東支部長)、蒲生 未知夫(スマイルリボン会員)、池上 真弓(キャリアママの会 カランコエかごしま代表)

課題

  1. (現状)困ったこと-診断〜治療・相談
  2. (要望)求めたいこと-行政、診療、研究
  3. (対策)それぞれの立場でできること-医者、患者、キャリア、行政





どうかひとりでも多くの方に『HTLV-1』について知っていただきたいと願っています。

ぜひ、ご参加ください!



HTLV-1対策の都道府県ごとの取り組み状況が報告されましたが「取り組みあり」でも実態はまだ弱いです/HTLV-1対策推進協議会(第2回)へ

HTLV-1対策推進協議会(第2回)へ

今日は夕方から東京・霞が関の厚生労働省へ。
 
第2回目の『HTLV-1対策推進協議会』を傍聴しました。

本来であれば昨年のうちに開催されるはずだったのが2012年にズレこんでしまいました。

東日本大震災の影響で、第1回の開催は3ヶ月も延期されてしまいました。

けれども震災が起こっても延期せずに開催している審議会もたくさんある中で延期されると

まるで『HTLV-1対策推進協議会』が後回しや軽く扱われているような気持ちになってしまいます。

この『対策推進協議会』は、『総合対策』を全国で確実に進めていく為の重要な場ですので

どうか毎回スケジュール通りに必ず定期的に開催してほしいです。

厚生労働省17階・第18~20会議室前にて

厚生労働省17階・第18~20会議室前にて


総合対策のスタートから、1年間が経ちました。
 
少しずつですが取り組みは動き出しています。

例えば、母子手帳の中に新しく『HTLV-1』の項目が加わりました。

妊婦検診で行なわれる検査に加わったことで、以前よりも『HTLV-1』の発見ができるようになりつつあります。

「母子健康手帳」に新しく加わりました

「母子健康手帳」に新しく加わりました

そんな中、今日は、47都道府県それぞれの『取り組み状況』について発表されました。

現時点では『HTLV-1』への特効薬が無いので、『まずは母子感染を防ぐことが有効』です。

そこで、母子感染を防ぐ為に、都道府県は3つの取り組みをしなければなりません。
                ↓

都道府県が実施せねばならない3つの取り組み

都道府県が実施せねばならない3つの取り組み





都道府県が実施しなければならない3つの取り組み一覧表

この3つの対策を各都道府県がちゃんと実行しているのか、ひとめで分かるようにフジノが表を作成してみました。

『実施済み』は赤い文字にしました。

赤い太字で記されている都道府県名は3つ全てに取り組んでいるところです。

あなたが暮らしている都道府県はいかがでしょうか?

都道府県母子感染対策
協議会の設置
母子感染対策
関係者研修事業
母子感染
普及啓発事業
北海道設置済実施予定実施予定
青森県今年度中の
設置を検討
実施予定実施予定
岩手県設置予定来年度以降
実施検討
来年度以降
実施検討
宮城県来年度以降
設置検討
実施を検討中実施済
秋田県既存事業で
対応
実施予定 来年度以降
実施検討
山形県設置予定実施済実施済
福島県来年度以降
設置検討
既存事業で
対応
来年度以降
実施検討
茨城県設置済実施済実施予定
栃木県既存事業で
対応
実施済実施済
群馬県来年度以降
設置検討
実施予定実施済
埼玉県設置済実施済実施済
千葉県来年度以降
設置検討
実施予定実施済
東京都必要に応じて
設置できる体制
実施予定実施済
神奈川県既存事業で
対応
実施予定実施済
新潟県来年度
設置予定
実施済実施済
富山県設置済実施予定実施予定
石川県既存事業で対応実施済来年度以降
実施検討
福井県来年度以降
設置検討
来年度以降
実施検討
来年度以降
実施検討
山梨県設置予定実施済実施済
長野県来年度以降
設置検討
来年度以降
実施検討
実施済
岐阜県既存事業で
対応
既存事業で
対応
実施済
静岡県来年度以降
設置検討
実施予定実施済
愛知県設置済実施済実施済
三重県設置済実施予定実施済
滋賀県設置済実施予定実施済
京都府来年度以降
設置検討
実施予定実施済
大阪府既存事業で
対応
来年度以降
実施検討
来年度以降
実施検討
兵庫県来年度以降
設置検討
既存事業で
対応
来年度以降
実施検討
奈良県設置予定実施予定来年度以降
実施検討
和歌山県来年度以降
設置検討
実施済実施済
鳥取県既存事業で
対応
実施予定実施済
島根県設置予定実施済実施済
岡山県設置済実施済実施済
広島県来年度設置予定
(準備会開催済)
既存事業で
対応
実施済
山口県設置済実施予定実施済
徳島県既存事業で
対応
実施済実施済
香川県設置予定実施済実施済
愛媛県既存事業で
対応
実施済実施済
高知県設置済既存事業で
対応
実施済
福岡県設置済実施済実施済
佐賀県既存事業で
対応
実施予定実施済
長崎県設置済実施予定実施済
熊本県来年度
設置予定
実施済実施済
大分県設置済実施済実施済
宮崎県設置済実施済実施済
鹿児島県設置済実施予定実施済
沖縄県設置済実施済実施済

こうして一覧できるリストになると、どの県がちゃんと取り組んでいるのかが一目で分かります。

実施していない県はすぐに取り組むように厚生労働省からもしっかり働きかけてほしいです。

あなたの暮らしている都道府県は実施していましたか?

もしも「実施していない」だった場合は、政治・行政に対して「実施すべき!」と厳しく注文してくださいね。

協議会の様子

協議会の様子


ただ、このリストにも問題があります。

「実施済み」になっている都道府県であっても、「どんな内容」を「誰を対象」にして「何回」行なったのかという情報が全くありません。

ほんの1回60分の研修を行なっただけで「実施済み」としている県もあります。

例えば、フジノが暮らしている『神奈川県』は『母子感染対策協議会』を実施したことになっています。

でも、その内容がどのようなものだったか資料を取り寄せてみたのですが、不十分な内容でした。

また、『母子感染普及啓発事業』も「実施済み」となっていますが実際には研修1回を行なっただけです。

これで総合対策が十分かと言えば、そんなことは全くありませんよね。

今日の『HTLV-1対策推進協議会』でも委員の方から

「繰り返し研修は行なっていかなければダメだ。年1回やっただけでは、いざという時に忘れてしまっている」

という意見が出ました。この意見にフジノは全く同感です。

いざという時に本当に生きた知識にならなければ、それでは研修とは言えません。

そこで、6月議会でのフジノの提案を受けて、横須賀市では県の動きとは別に独自に研修を開催しました。

それでもフジノとしては「足りない」という想いから

「さらに継続して、対象を広げて、研修を開催してほしい」

と12月議会の教育福祉常任委員会で提案しました。

市の答弁も、継続して行なうというものでした。

100万人を超えるキャリアが全国にいるのです。

『HTLV-1』を撲滅する為には、まず母子感染対策を全てのまちで確実に行なう必要があります。

ぜひあなたのまちでもこうした取り組みを行なうように、あなたも声をあげてみてくださいませんか。

どうかお願いします!

全国のみなさま、一緒に頑張っていきましょうね!

『HTLV-1』を撲滅する為にやるべきことは山積みです。

それでも少しずつ前に進みつつあります。

全国でこの問題に取り組んでいるみなさま、一緒にがんばっていきましょうね!



県内初、HTLV-1母子感染予防対策の研修会が開かれました!/フジノの提案、実現しました

HTLV-1の母子感染予防対策の研修会が開かれました!

今日は、こども育成部の主催で『HTLV-1』についての研修会が開かれました。

『HTLV-1』の研修を行なったのは神奈川県内では横須賀市が初めてです。

これは、快挙です!

国内で100万人を超えるキャリアがいるHTLV-1を撲滅する為の第一歩がついにスタートしました。

フジノが6月議会で提案したことが早くも実現したこともうれしかったのですが

HTLV-1によって発症するATL・HAMで苦しい日々を送っておられる方々に、ようやく明るいニュースをお伝えすることができたのが、何よりも本当にうれしかったです。

聖マリアンナ医科大学の山野嘉久先生

聖マリアンナ医科大学の山野嘉久先生


講師を勤めて下さったのは、聖マリアンナ大学の山野嘉久先生です(フジノと『NPOはむるの会』をつないで下さった方です)。

かねてから山野先生は

「フジノさん、横須賀市で取り組みがスタートするならば、私自身が講師として必ず伺いますからね」

と、おっしゃって下さっていました。

わが国のHTLV-1総合対策を推進する主要メンバーである山野先生自らが、横須賀市にならば講師として来て下さるとおっしゃっていることをこども育成部にも伝えたところ、正式に講師としてお願いすることとなりました。

こうして今日が実現したのですね。

タイトルは、『HTLV-1の母子感染予防対策について』です。

HTLV-1の母子感染予防対策についての研修

HTLV-1の母子感染予防対策についての研修


研修には、新生児訪問を担当している嘱託の助産師さんや横須賀市の保健師のみなさんら合計36名が参加してくれました。

HTLV-1の感染ルートとして、最も大きな割合を占めるのが『母乳による感染』です。

まずは母子感染対策をしっかりと行なうことから始めて、新たなキャリアを増やさないことを目指すのが有効です。

その為には、現場で妊婦さんに向き合う方々に理解していただくことが何よりも大切です。

厚生労働省は総合対策の取り組みとして、啓発のポスターやHPを作っていますが、妊婦さんたちと毎日接しておられる現場の方々に正しい知識と適切な対応方法を身につけていただくことが何よりも効果的です。

さらに今後は、助産師会や医師会の協力をえてより多くの助産師・産科医のみなさんにも研修に参加していただくことが必要だとフジノは考えています。

研修の様子

研修の様子


わが国では、昨年12月末にようやくHTLV-1総合対策がスタートしました。

しかし、国による号令はかかったものの、地方政府による動きは全くスタートしていません。

例えば、全国の都道府県は『HTLV-1母子感染対策協議会』を新たに立ち上げなければならないのですが、神奈川県は、今も設立の気配が全くありません(*)

かつて自殺対策基本法が国会で成立してからも長い期間にわたって全国で全く動きが無かったのと同じ構図です。

あの時、フジノたちは

「国が動かなくても県が動かなくても、横須賀市が先頭を切って動けばいいのだ」

と訴え続けて、そして、県よりも先にあらゆる取り組みをスタートしてきました。

その結果が今、良い形で少しずつ表れてきています。

だから、HTLV-1対策についても同じです。

たとえ県が動かなくとも、現場に最も近い存在である市が動くべきなのです。

今日まさに横須賀市は取り組みをスタートしました。フジノはこうした横須賀市の動きをこころから誇りに感じます。

この動きをさらに広げるとともに、継続的な息の長い活動にしていきたいです。

山野先生、そして研修に参加して下さったみなさん、今日は本当にありがとうございました!

(*)9月に設立されたとのことです。