アルコール・薬物依存関連学会合同学術総会(1日目)に参加しました

「アルコール・薬物依存関連学会合同学術総会」へ

予算決算常任委員会を終えて急いで市議会を出ると、横浜みなとみらいに向かいました。

パシフィコ横浜を会場に2日間にわたって開催されている『平成26年度アルコール・薬物依存関連学会合同学術総会』に参加する為です。

会場はパシフィコ横浜

会場はパシフィコ横浜


ここで行なわれるのは『合同学術総会』と言います。

なんと3つの学会が連携して、1つの会場で同時に3つの学会を開催してしまうという試みです。

アルコール・薬物依存関連学会合同学術総会

  1. 第49回日本アルコール・薬物医学会
  2. 第36回日本アルコール関連問題学会
  3. 第26回日本依存神経精神科学会

学会テーマ「物質と行動のアディクション〜多様な時代へのチャレンジ〜」

学会テーマ「物質と行動のアディクション〜多様な時代へのチャレンジ〜」

運営する側にはご苦労も多いでしょうけれども、参加する側にとっては『学びの機会が一気に増える』という大きなメリットがあります。

会場にて

会場にて


学会の対象は、かつての精神作用物質(麻薬など)・アルコールなどから、ギャンブル依存、インターネット依存、危険ドラッグへと対象はどんどん拡大していきます。

その為、参加者もあらゆる分野から多岐にわたっておられます。精神医学・内科学・法医学・公衆衛生学・病理学・心理学などの研究分野の方々をはじめ、保健医療福祉の臨床現場の最前線の方々、フジノのような政治・行政職まで、様々です。

「アルコール健康障害対策基本法における”基本計画”への”提言”!」に参加

フジノは、13:00〜18:00までぶっとおしで開催された、三学会合同シンポジウム「アルコール健康障害対策基本法における”基本計画”への”提言”!」に参加しました。

「アルコール依存症からのリカバリーがまだ世間に知られていない」との指摘

「アルコール依存症からのリカバリーがまだ世間に知られていない」との指摘


取り急ぎ、写真だけアップします。

基本計画への様々な提言がテーマです

基本計画への様々な提言がテーマです

小松知己先生の講演はとても刺激的でした

小松知己先生の講演はとても刺激的でした

患者さんは地域と総合病院との間で無限ループを回っている!

患者さんは地域と総合病院との間で無限ループを回っている!

産業保健からの提言は、とても意外でした

産業保健からの提言は、とても意外でした

専門治療機関の立場からの提言

専門治療機関の立場からの提言

入院医療について

入院医療について

「重度アルコール依存症入院医療管理加算」を受けている精神科病院はわずか13%

「重度アルコール依存症入院医療管理加算」を受けている精神科病院はわずか13%

基本計画の5年間への提言

基本計画の5年間への提言


アルコール問題議員連盟・会長の中谷元代議士もお見えになりました。

アルコール問題議員連盟会長の中谷元代議士のご挨拶

アルコール問題議員連盟会長の中谷元代議士のご挨拶


アルコール健康障害対策基本法の実現に尽力して下さった方です。

ポスターセッションも大盛況でした

依存症治療における神話

依存症治療における神話

新たな治療の考え方

新たな治療の考え方

ポスターセッションの会場の窓からは横浜の美しい景色が見えました

ポスターセッションの会場の窓からは横浜の美しい景色が見えました

会場では、依存症対策や自殺対策の分野で一緒に活動してきた方々と再会することができました

会場では、依存症対策や自殺対策の分野で一緒に活動してきた方々と再会することができました

写真家・岡原功祐さんが日本人初の「Sony World Photography Awards」を受賞しました!/自傷する女性たちを数年間にわたって追い続けた写真が再び世界に評価されました

横須賀が認めなかった才能をまたも世界が認めた!

昨年2008年6月22日に『残念だけどすごくうれしい話』というタイトルで、このブログに文章を書きました。

フジノと同年代にもかかわらず、すでに世界的に評価されている素晴らしいプロの写真家で岡原功祐さんという方がいます。

横須賀は、彼の素晴らしい写真の数々を展示できる権利を手にしたのにあっけなく放棄してしまいました。

しかしその後、アメリカで雑誌『TIME』が彼の写真を掲載したのですね。

当時のフジノブログでは、

「横須賀で公開できなかったのは残念だけどあの『TIME』が掲載したんだからこれで良かったのだ」

「世界が評価したものを門前払いした見る目が無い横須賀は残念だ」

と書きました。

その彼の写真が、今回さらに世界から評価されました!

それは、世界最大の写真イベントの1つである『Sony World Photography Awards Cannes 2009』(以下『SWPA』と省略)です!

「Sony World Photography Awards」サイトより

「Sony World Photography Awards」サイトより


フォトジャーナリズム・ドキュメンタリー部門の『contemporary issues』カテゴリーで第2位に選ばれたのです。

(あえて訳すならば『今日的な問題』だろうか・・・)

『SWPA』の歴史において、日本人が受賞したのは初めての快挙です。

岡原さん、本当におめでとうございます。このように報道されたりもしています。

「デジカメWatch」2016年1月26日最新ニュースより

「デジカメWatch」2016年1月26日最新ニュースより


このイベントがどれほどすごいかは公式サイトを見てもらえば分かりますので、ここでは紹介しません。

いずれにせよ、横須賀美術館では手に負えなかった才能は、アメリカで雑誌に取り上げられ、カンヌで世界から評価された、という事実だけが残りました。

昨年のブログに続いて、フジノは同じセリフを書きます。

横須賀で彼の作品を扱わなかったのは残念だけど、世界が彼の作品を認めたんだから、すごくうれしい。



「希望」だけが存在しないこの国で、いのちは居場所を求めている

ふだん岡原さんは世界中を飛び回っての撮影をメインにしているのですが、撮影の合間に日本に戻るたびにあるテーマについて撮影を続けました。

それが『自傷行為』についてでした。

今でこそ、自傷をテーマにした岡田敦さんの写真集『I am』が木村伊兵衛賞を受賞するなど、日本でもようやく一定の市民権を得られつつあります。

けれども岡田さんの写真は、スタジオでの撮影で、なおかつ、美しく撮られています。例えば、ホワイトバックに女性がヘアヌードになっています。

芸術に政治が口を出すべきではありませんが、フジノはこんな風に美しく切り取られた自傷は美化(=歪曲)されたものでリアルではないし、評価したくありません。

岡原さんの写真は、それらとは決定的に異なる点があって、生のまま(raw)なのです。

生活場面の中に自らが入り込んで、生のままを切り取っているのです。リアルなのです。

フジノからすれば、自傷行為は美しくも何とも無いし、救いでもありません。

自傷には依存性があって、一度リストカットをすれば、再びリストカットせざるをえない作用があります。

自傷には一時的にストレスを見えなくさせる効果があります。

苦しいストレスフルな日々から抜け出す為に自傷を続けるうちに、本当に死んでしまう(自殺になってしまう)人もいます。

これが現実です。

そうしなければ生きていかれないから自傷をするのであって、美化の対象でも無ければ嫌悪の対象でもありません。

岡原さんの写真には、リアルな現実だけがそこに存在しています。

しかし、リアルでなければ救いは存在しません。

自殺対策の専門家としては、自傷の本当の意味を知らなければ正しい対応を取ることができません。

つまり、美化したり嫌悪したりするのではなく、リアルな現実として受け止めねば対応はできないのです。

だからこそ、他の写真家ではなく、岡原さんをフジノは評価します。



「希望」だけが存在しないこの国で、いのちは居場所を求めている

ふだんの写真家・岡原さんは、自傷行為はテーマにはしていなくて

戦争が今この瞬間も起こっている紛争地帯や、麻薬の栽培地帯や実際の取引現場にたちあっての撮影など命がけの撮影をしています。

世界から見捨てられつつあるチベットのさらに奥地に入っていって、ハンセン氏病の隔離された施設を撮影したりしています。

世界中でいのちが毎日奪われているその現場に彼は居て、たくさんの死に向き合いながら、現実をカメラで切り取っています。

その彼が祖国・日本に帰ると、自らいのちを削っているたくさんの若い世代に出会う訳です。

フジノは、彼が初めてカメラを手に取った動機や写真で生きていくと決めた理由は尋ねたことはありません。

けれども、全く違う対象を撮影の相手にしていながらも

『いのち』

という1点において、その撮影している想いは全く同じなのではないかと感じます。

コロンビアの麻薬地帯で生きていくしかないこどもたち。

麻薬を積めたコンドームを胃の中に入れて、それをアメリカに運ぶ売人たち。

ジャングルの中で軍事訓練を受ける10代の少年兵たち。

そして、日本の終わりなき日常の中で孤独にとらわれて果てしなくリストカットを繰り返す10代の若者たち...。

GDP世界第2位のわが国ではたくさんの物があふれて、お金さえ出せば何もかもが手に入れられるような錯覚に陥ります。

でも、『希望』だけは金で買えない。

そんな現実の中で、政治家としてフジノは自殺対策に取り組んでいる訳ですが

岡原さんの写真を見るたびに、政治家として成すべきことを強く自覚させられます。

それは、『希望』を示すこと。

雨が続いた後の暗い空に輝きに満ちた太陽が差すような、生きていくことに希望を感じられるような、そんな社会へ変えること。

それが政治家の仕事なのだといつも痛感させられます。



閲覧は自己責任でお願いいたします

さて。

このリンクをクリックすると、今回のアワードで岡原さんが受賞した写真が見ることができます。

(*2009年の受賞写真を紹介するコンテンツはリンク先サイトから無くなってしまいました。残念です)

けれども、自傷行為の写真ですから、今、精神的に追い込まれている方はどうかご覧にならないで下さい。

自傷行為を見ることは伝染病に感染するように若い世代にとって大きなネガティブな影響を与えることがあります。

とはいえ、彼の写真を見なくても自傷行為をしている人は今もあなたのまわりにもたくさん居ます。

リストカットをしている人がフジノのまわりには多すぎて、もはやリスカの跡を見たことが無い10代なんて今さら居るのかどうか、想像がつきません。

けれども今、精神的に追い込まれている方は、どうかご覧にならないで下さい。

あくまでも自己責任で閲覧は判断なさって下さい。



奄美市役所の禧久孝一さんとお会いしました!/自殺対策と多重債務問題に全身全霊をかけて取り組むスーパー公務員

奄美市役所の禧久孝一さん

自殺予防対策と多重債務問題にかかわる人間にとって、奄美市役所の禧久孝一さん(市民福祉部市民課)を知らない人はいません。

フジノも去年の予算議会では、禧久さんの奄美市役所での取り組みを紹介して、市長に生活再建を含めた多重債務対策の必要性を訴えました。

2007年3月5日・予算議会・市長へのフジノの質疑より

2.自殺予防総合対策をさらに進めるために。

(1)多重債務を抱える人々への総合的な支援の必要性について。

自殺で亡くなる方の約4分の1が経済苦、生活苦が原因で、特に多重債務を抱える人々が大半です。

問題の深刻化を受けて、政府も多重債務者対策本部を設置しましたが、
 
全国で多重債務者は230万人以上に上り、200万人以上に適切な支援が行き渡っていないことが明らかになりました。

借金は個人の責任と言われがちですが、リストラや病気などの生活苦から借金に手を出した社会経済環境の悪化による被害者が多いのです。

他人に打ち明けられず、相談先も知らず、自力で解決することは困難なことから、対策本部の提言では自治体による積極的な対応を求めています。

鹿児島県奄美市、滋賀県野洲市など、多重債務者の救済に高い効果を上げている先進的な自治体があります。

例えば、税金や国民健康保険の担当職員は、滞納をしている人々と接する機会がありますが、

多重債務に陥っているという状況を聞けば、複数の部署で連携して多重債務の整理と生活再建に向けた支援を行うのです。

行政と弁護士らが連携をとれば、多くの場合多重債務は解決できます。

消費者金融などに対して法定金利を超えた利息で支払いを続けている場合、支払った利息は法的に無効となります。

つまり、請求すれば過払金として全額戻ってくるケースがほとんどなのです。

この過払金を回収することで滞納されている国保・税のほぼ全額を納付できるため、行政の新しい滞納整理法としても注目されています。

したがって、多重債務に早期に対応することは、経済苦による自殺を予防する効果とともに滞納された税金などの納付や将来の生活保護を予防する効果もあるのです。

そこで市長に伺います。

本市でも市役所内外で連携体制をつくり、多重債務に追い込まれている人々の総合的な支援体制をとる必要があると思いますが、市長の考えをお聞かせください。

(質問はここまで)

さらに、2007年3月22日には教育経済常任委員会でも上下水道局長に対して

単なる滞納への催促ではダメで生活再建を視野に入れた取り組みをすべきだと、やはり禧久さんの奄美市役所での取り組みを紹介して提案しました。

彼の取り組みの素晴らしさは、徹底した『アウトリーチ』にあります。

『アウトリーチ』というのは、こちらから困っている方々の方へ打って出ていくことです。

そしてもう1つすごいのは、『徹底した同伴』です。

多重債務で追い込まれた末に自死に至る直前の方がなんとか市役所に相談に訪れた時に、窓口をたらいまわしするようなことはサイテーです。

「ああ、それは消費生活センターに相談して下さい」

消費生活センターに行くと

「それでは、法テラスをご紹介します」

法テラスに電話をすると

「では、弁護士を紹介しましょう」

ダメだよ!そんなのたらいまわしだよ。

だって、もはや1人で動ける気力も無くなっている方をたらいまわしにするのは、自死へ追い込んだ共犯といっても言い過ぎじゃないとフジノは考えています。

だから、禧久さん(と禧久さんのチーム)は徹底的に同伴して、最後に笑顔が取り戻されるまで付き添います。

これが奄美市役所方式なのですね。

禧久さんはフジノHPの読者でした!

なんと、その禧久さんがフジノHPの愛読者でいらっしゃるとのことで

昨夜の『有志の会』の懇談会をセッティングするにあたって

「フジノさんに会いたい」

と、おっしゃってくださったそうです。

結局、昨夜はお会いできなかったのですが、なんと今日、お会いすることができました。

フジノと禧久さん

フジノと禧久さん


フジノにとって禧久さんとは初めての対面だったのですが、すでに何回もお会いしたことがあるようなそんな懐かしさがしました。

禧久さんの強い願い、

「多重債務から必ず人は立ち直れる」

という想いは、フジノの信念でもあります。

アルコール依存症、ギャンブル依存症、様々な生活苦からの多重債務、たくさんあります。

でも、「人は必ず変われる」とフジノは信じています。

同時に

「絶対にお金が原因で人は死んではいけない」

とも信じています。

禧久さんに初対面の感じがしないのは、そんな想いがとても似ているからかもしれません。

禧久さん、お会いできて光栄です。
 
いつか奄美に必ずうかがいます。今日はありがとうございました。

お会いしたかった方々とやっとお会いできました

市民相談や市議会の時ですとかこのHPでは『強気モード』のフジノなのですが

この2年間くらいは、心身ともに良かった日がほとんど無くて、毎日、自分のふがいなさに悲しくなることがたくさんあります。

もともと「1期4年で引退だ」と決めていたからこそ、仕事中に死んでもいいと決めて持てるエネルギーの数倍をかけて働いてきたのですね。

だから、今は4年前と比べると本当に体が全く動かなくて、

お会いしたい方々がたくさんいらっしゃるのにアポイントメントをとる気力さえ出せなくて

「政治家としておれはこんなに情けない状態で良いのだろうか」

と、すぐにも辞任すべきではないかと考えてしまう瞬間が多くあります。

でも、今日だけは特別でした。

かねてからお会いしたかった方々がなんと一同に介していたおかげで一気にお会いすることができました。うれしかったです。

例えば...。

柳沢みつよしさん(民主党・参議院議員)。とてもお会いしたかった方です。

柳沢議員は、国会議員が作っている『自殺防止対策を考える議員有志の会』のメンバーで、国会審議の中でも自殺対策を何度も何度もとりあげて下さっています。

2006年に超党派の国会議員で作られた『自殺防止対策を考える議員有志の会』(会長・尾辻秀久参議院議員)というのがあるのですが、

2006年にライフリンクとフジノたちが立ち上げた『地域の自殺対策を推進する地方議員有志の会』は、この国会議員の有志の会と双子といっても良い存在なのですね。

でも、いろいろな事情(大人の事情ってヤツですね)があって、国会議員の『有志の会』と地方議員の『有志の会』とが交わることはありませんでした。

それが今日、初めて接点が生まれたのです。これから、もっと多くの接点ができていくはずです。

柳沢議員も約束して下さいました。ありがとうございます。

また、杉本脩子さん(全国自死遺族総合支援センター代表幹事)ともお話しする機会がありました。

また、弘中照美さん(多重債務による自死を無くす会・代表幹事)ともすごく久しぶりに再会することができて、うれしかったです。

その他にもまだここでご紹介していないものの多くの有意義な出会いがありました。

僕自身がどこまでがんばれるのか正直なところ、現時点では分からないのですけれど

こうした素晴らしい方々との出会いとつながりは横須賀の自殺予防総合対策をもっと充実させていくだけでなく

この国の自殺を減らし、ゼロへと向けての闘いを進める上できっと大きな意味があるとフジノは信じています。

今日は多くの方々に感謝しています。

ありがとうございました。

アルコール問題とアルコール依存症を無くしたい!/(社)全日本断酒連盟・第44回関東ブロック(神奈川)大会へ

アルコール依存症を無くしたい!

今日は、藤沢市へ向かいました。

藤沢市民会館で行なわれた『(社)全日本断酒連盟』の第40回関東ブロック大会に参加する為です。

(社)全日本断酒連盟の第40回関東ブロック大会に参加

(社)全日本断酒連盟の第40回関東ブロック大会に参加

2期目のフジノにとって、『依存症』は重要なテーマです。

そして、依存症の中で、アルコール依存症は大きな割合を占めています。

しかもアルコール依存症はとても身近な存在なのに、その問題の深刻さがほとんど知られていません。 

一般参加者むけに行なわれた午後の講演から参加したのですが、とても勉強になりました。

『独立行政法人国立病院機構久里浜アルコール症センター』院長の丸山勝也先生による講演です。

タイトルは、『わが国におけるアルコール関連問題の現状』です。

丸山先生のお話はとても分かりやすくて勉強になりました。政治家として取り組むべきことがいくつも見えてきました。

アルコールはすでに大問題なのに、全く知られていません

今日の講演をうかがって、フジノの印象に強く残ったことを記しますね。

*1.アルコール依存症はすでに大問題なのに知られていない!

アルコール依存症について、もしかすると最大の問題点は『あまりにも知られていないこと』かもしれません。

例えば、この統計をみてください。

  • 大量飲酒者 227万人
  • アルコール依存症者 80万人

どちらも実数ではなくて推計なのですが、わが国では、これだけ多くの方々が、アルコール依存症であると言われています。

にも関わらず、実際にアルコール依存症によって入院・通院している方は、たった2万人(実数)なのです!

80万人もアルコール依存症で入院や通院が必要なのに、実際に治療を受けている人が2万人しかいない。

つまり、78万人もの方々が『適切な医療・ケア』に、つながってすらいないのです!

これは本当に大きな問題です。

アルコール関連の問題は、自殺にも深くつながっています。

フジノたち政治家は、アルコール依存症について、もっともっと市民のみなさまに正確な情報をお伝えしていかねばなりません。

久里浜アルコール症センター所長のお話

久里浜アルコール症センター所長のお話


同時に、身近な一般のお医者さんたちもアルコール関連の問題を理解していないと指摘がありました。

アルコール依存によって起こっている体の病気で一般診療科にかかっている患者さんが、本当に多いそうです。

けれども、まちの診療所のお医者さんたちはアルコール依存症についてほとんど理解していないので、体の部分の治療しかできないそうです。

医師会の協力を得ながら、まちの診療所のお医者さんたちにもアルコール依存症について研修していただく必要がありますね。

酒税で入る「税収」よりも、医療費で出て行く「税金」の方が大きい

さらに、知って驚いたことがありました。

2.酒税で入る税収よりも、酒問題で出ていく医療費の方が大きい!

お酒やタバコをのむ人は

「おれたちは税金をたくさん取られている!」

「酒にかかってる税金は高すぎる!」

と、しばしば言いますよね。フジノも何度も聞かされました。

でも、これらに税金がかかっていようが、お酒やタバコをのむことは全く正当化できません!

この恐るべきデータを見てください。

  • 酒税収入 約1兆974億円(1987年)
  • 飲酒に起因する医療費の支出 1兆1000億円(1987年)

なんと、酒税による税収をうわまわる医療費支出なのです。

しかも、これは1987年のデータをあえて出しましたが、現在では酒税収入は医療費支出よりもかなり低くなっているのが実態です。

お酒を飲んでいる人が

「おれはこのビールで税金を取られているんだ!」

と、いくらいばったとしても、その分、アルコールが原因の医療費支出がすさまじいのです。

わが国の財政にとって、酒税は貢献していません。

アルコール関連の医療費は、全ての医療費の7%もしめています。

もしもお酒を飲むのを適切に減らすことができて、アルコール依存症を減らすことができたら、医療費も減らせます。

日本の医療費がどんどん増えてしまっていて国民健康保険などが破綻寸前なのはみなさんご存知だと思います。

総医療費の7%にものぼる、アルコール関連の医療費をもしもカットすることができたら、医療財政を大きく立て直すことができますね...。

冗談ではなくて、あなたがお酒を飲む量を減らしてくださることが、実は『財政再建』につながる大きな一歩なのですね...

あなたの健康寿命を伸ばす為に、みんなのハッピーの為に

財政の話も大切ですが、何よりも、人はみな心身ともに健康で長生きできることが最も大切です。

その為には、アルコールは百害あって一利なしです。

あまり知られていませんが生活習慣病対策(メタボリック対策)にもアルコールカットがとても有効です。

仕事の後の一杯のビールが最高、とか、ストレス解消にはお酒が一番、とかいろいろなメリットをあげることができるのも分かります。

仕事のつきあいで飲まねばならないことも分かります。

けれども、アルコール依存症がこれだけ日本に多く存在していて、それは決して他人事ではなくて身近な問題である以上、ぜひあなたにも知ってほしいと願います。

毎日お酒を飲んでいるみなさま、ぜひ減らしてください!

フジノのまわりにも、毎日お酒を飲まずにいられない人がたくさんいます。

「飲むのを減らして」

と言えば、ウザがられるでしょう。

でも、相手のことを大切に思えばこそ、ウザがられてもいいから、フジノは伝えていきたいと思います。

これからもアルコール関係の正しい情報をどんどんお伝えしていきますので、よろしくお願いします!

そもそも「アディクション」とは何か?/「第1回横浜アディクションセミナー」へ(その2)

前の記事から続いています)

そもそもアディクションとは何か?

『アディクション』とは日本語で言うと、『依存症』のことです。

『依存症』は、精神疾患です。

世界的に使われている医学・精神医学の診断基準マニュアル(WHOのICD-10、アメリカ精神医学会のDSM-Ⅳ-TR)にも記されてます。

アディクションには、アルコール・薬物・ニコチン・ギャンブルをはじめ、仕事・ショッピング・摂食障害・恋愛・セックス・共依存、などがあります。

「アルコールは分かるけど、仕事とか恋愛まで依存症なの?」

って思う人もいるかもしれません。

多くの場合、『依存症』のもとになる対象は、適切な量や状況ならば害の無いものです。

それが、自分ではもうコントロールできない状態になってしまう。
 
害があるのに止められない状況になってしまう。
 
特に、自分ではその悪化が自覚できない。分からない。
 
これが依存症です。

人には程度の違いはありますが、誰しも依存しているものがあります。

例えば、イライラするといつも甘いものを食べてしまう人、いますよね?
 
あるいは、仕事から帰ってきて毎晩必ずビールを飲まずにいられない。
 
あるいは、いくら親に叱られてもニンテンドーDSをやめられない。

人には、ハマってしまったらなかなか抜け出せないものがたくさん存在しているのです。

そんな中でも、社会的に受け容れられている場合には明らかにアディクションっぽくても精神疾患だとは言われません。

例えば、イチローや松井は明らかに『野球という仕事』へのアディクションに見えますが、彼らを精神疾患と診断する人はいません。

そのはまりまくっている何かが『社会的に受け容れられない、周囲の人々を苦しめる、自分のこころや体を破滅してしまう』、こうした場合にアディクションになるのですね。

医学的に見れば診断基準もありますし、明らかに『病気』の扱いになっています。

人間ならば誰もが『依存症』になるものですから、『アディクション』のある人々を差別・偏見・スティグマに追い込むことは絶対にあってはならないとフジノは信じています。



政治家フジノにとって、アディクション対策の意味

政治家フジノにとって『アディクション対策』に関わることは、大きな意味があります。

「自殺予防の総合対策をすすめる」という『大目標』の実現には、「多重債務対策をすすめる」などの何十もの『中目標』を実現しなければいけません。

この『中目標』を実現する為には、ギャンブル依存症、薬物依存症、セックス依存症、などへの対策という何百もの『小目標』を実現していかなければならないのです。

けれども『小目標』とは言っても、小さな問題どころか大々問題です。

本来ならば『アディクション対策』は、それだけで一生をかけるテーマになります。

だから『小目標』なんて言ったら本当はおこがましいことは理解しています。

それでもあえて「この国から自殺を無くす」という視点に立つならば、並行して全力で取り組まなければならない事柄の1つです。

そして、片時も忘れてはならない何よりも大切なことは、自殺も、多重債務も、依存症も、共通の大きな根っこがあることです。

それは『孤独』です。

説明が長くなりすぎるのでここでは書けませんが、政治家フジノが生涯をかけて取り組むべきあらゆる問題の根っこには全て共通して、『孤独』の存在があります。

孤独は人を死に追いこむ、借金漬けに追いこむ、破滅するのが分かっていてもギャンブルをやめられない...。

こうしたことの根っこにある『孤独』と政治は、あるいはフジノの武器である精神保健福祉は、どこまで立ち向かえるかが勝負だと考えています。

この世界から孤独を無くすことはできないし、全ての孤独が害ではありません。

けれども、人が孤独によって心身をむしばまれていき、生活が破壊されていく時、それは社会政策の対象なのだと僕は考えます。

(次の記事に続きます)



フジノは今年「アディクション」について集中的に学んでいます/「第1回横浜アディクションセミナー」へ(その1)

「第1回横浜アディクションセミナー」へ

今日は、東神奈川にある『かなっくホール』を訪れて、『第1回横浜アディクションセミナー』に参加しました。

京浜急行・仲木戸駅、JR・東神奈川駅、どちらからも徒歩3分。とても便利な場所でした。

京浜急行・仲木戸駅、JR・東神奈川駅、どちらからも徒歩3分。とても便利な場所でした。


『アディクション(依存症)』についてのセミナーは、昨日も藤沢でありました。

今、フジノは『アディクション』について集中的に勉強しているところです。


次の記事に続きます)



後日談:翌7月21日の神奈川新聞がこのセミナーを報道してくれました

2007年7月21日・神奈川新聞より

2007年7月21日・神奈川新聞より