人権施策推進会議へ/今年も重要2テーマ「こども・障害者の人権施策」を議論します

「人権施策推進会議」が開催されました

今日は、市役所3階の会議室にて『人権施策推進会議』が開かれました。

会議室前のフジノ

会議室前のフジノ


フジノは、この『人権施策推進会議』をとても重視しています。

昨年2012年度のテーマは『外国籍市民の人権』と『性的マイノリティの人権』の2つでした。

2012年度会議報告書(横須賀市人権施策に対する意見)の表紙

2012年度会議報告書(横須賀市人権施策に対する意見)の表紙


『報告書』も無事に完成しました。

ここでの議論をきっかけに、横須賀市の性的マイノリティ支援の取り組みがより良い方向に動き始めました。

例えば、『性的マイノリティ関係課長会議』の設置は全国初の取り組みとして、厚生労働省でも紹介されました。

事務局である市民部人権・男女共同参画課の課長をはじめとする担当者のみなさんの熱意と行動力は高く、フジノはとても信頼しています。

このメンバーが揃っている今、横須賀の人権に対する取り組みを加速させていきたいというのがフジノの率直な願いです。



2013年度のテーマは、こども・障がいのある方々の人権施策

今年度は『こども(児童虐待)の人権施策』と『障害者の人権施策』の2つです。

この2つのテーマは、まさにタイミングとして『特に取り組まねばならない課題』だとフジノは考えています。

フジノがそう考えている背景を説明します。

まず、『こども(児童虐待)の人権施策』の背景です。

今年4月に発表された横須賀市児童相談所の児童虐待の相談件数は、過去最高となりました。

2012年度の速報値

2012年度の速報値


これまでは『ネグレクト(育児放棄)』が最も多かったのですが、2012年度速報値では『心理的虐待』が新たに最多となりました。

(神奈川新聞が報じた記事はこちらをご覧下さい)

こどもの権利が守られなければ、悲しみや痛みは『世代間連鎖』という形で次の世代へも引き継がれていきます。その鎖を断ち切る必死の努力を今しなければなりません。

次に、『障害者の人権施策』の背景です。

『障害者虐待防止法』の施行とともに昨年10月1日から横須賀市でも『障害者虐待防止センター』がスタートしました。

障害者虐待防止法の概要

障害者虐待防止法の概要


さらに、今年の『障害者差別解消法(障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律)』が成立(施行は2016年)しました。

『障害者権利条約』の批准に向けた条件整備として、国の動きが進みつつあります。

障害者差別解消法の概要

障害者差別解消法の概要


この機会を逃さずに、横須賀市としての取り組みもさらに加速させていきたいのです。

今日の『人権施策推進会議』には、「フジノのツイートを読んで傍聴してみようと決心をした」という方が実際に傍聴にいらして下さいました。

こうした市の審議会などに市民のみなさまが関心のあるものにどんどん傍聴していただく、また公募委員に応募して審議会で実際に発言できるようになる、というのはものすごく大切なことだとフジノは考えています。

ぜひ傍聴にいらして下さいね。

フジノは市民のみなさまの傍聴をこころからお待ちしております。



本日2012年10月1日、障がい者虐待防止法が施行されました/横須賀市にも障害者虐待防止センターがオープン

障がい者虐待防止法が施行されました

今日からついに障がい者虐待防止法が施行されました!

『広報よこすか』10月1日号にも記事が掲載されていましたね。

広報よこすか10月1日号より

広報よこすか10月1日号より


市民のみなさま、虐待を無くす為のパートナーとして、今日からぜひ力を貸して下さいね!

障がい者虐待防止センターが10月1日にスタートします/権利擁護学習会「障がい者虐待防止を考える~絶対に虐待を許さない為に」へ

障がい者虐待防止を考える勉強会へ

今日は、汐入にある総合福祉会館へ向かいました。

神奈川県横須賀・三浦障害保健福祉圏域・地域生活ナビゲーション事業・権利擁護学習会『障がい者虐待防止を考える~絶対に虐待を許さない為に~』に参加しました。

神奈川県横須賀・三浦渉外保健福祉圏域地域生活ナビゲーション事業・権利擁護学習会へ

神奈川県横須賀・三浦渉外保健福祉圏域地域生活ナビゲーション事業・権利擁護学習会へ


虐待から人々を守る為の法律はこれまですでに2つ作られました。

  1. こどもたちを守る→児童虐待防止法(2000年)
  2. 高齢の方々を守る→高齢者虐待防止法(2005年)



しかし、もう1つの大切な法律である障がいのある方々への虐待防止法だけ法整備が遅れていました。

昨年6月に『障がい者虐待防止法』がようやく成立して、ついに今年10月1日から施行されます!

権利擁護学習会「障害者虐待防止を考える~絶対に虐待を許さないために~」

権利擁護学習会「障害者虐待防止を考える~絶対に虐待を許さないために~」

法律が作られるずっと前から先進的なNPOなどによって、『福祉オンブズパーソン』の取り組みが進められてきました。

今日の講師を勤められた高山直樹さんが理事をしておられるNPO湘南ふくしネットワークオンブズマンは福祉オンブズ活動の先駆者として全国に知られています。

(フジノも2003年に『福祉オンブズマン養成講座』を受講しました)

けれども、やはりそうしたNPOなどの活動を支える上でも、法整備が成されることはとても重要です。

フジノが初めて『障害者虐待防止法案』の動きを聴いたのが2005年くらいのこと。

超党派の国会議員の方々が一生懸命に法案を作ったのに、時の政局によってなかなか実現してきませんでした。かれこれ6年以上かかってしまったのですが、ついに10月から施行(スタート)します!

「NPO湘南ふくしネットワークオンブズマン」前理事長の高山直樹さん

「NPO湘南ふくしネットワークオンブズマン」前理事長の高山直樹さん


今日の講師は、NPO湘南ふくしネットワークオンブズマンの高山直樹さん(前理事長・現理事、東洋大学教授)です。

この分野に全く光があたらなかった頃から、ずっと権利擁護の大切さを広く世間に訴え続けてきて下さった方です。障がいのある方々への虐待についてだけでなく、差別・偏見・スティグマを無くす為の取り組みを進めてきて下さいました。

そして、『対世間』だけでなく、つらい想いをしていながらも閉ざされた空間で起こることが多い被害に対して、自らはなかなか声のあげづらい障がいのある本人(当事者のみなさん)に対しても「そんな想いをしている時には、声をあげていいんだよ」とずっと伝えてきて下さった方です。

本人が苦しい想いをしている時に「苦しい」と伝えられるようになることは、とても大切です。

また、本人の伝えることができない想いをまわりが汲み上げられるようになることもとても大切です。

今は、表面化しない虐待があまりにも多く存在しています。大切なことは、それらを全てオープンにすることです。

今日の学習会でも、参加対象は当事者のみなさんがメインでした。

対話とワークショップがメインでした

対話とワークショップがメインでした


そして高山先生との対話やワークショップでの語り合いを通して、虐待とは何か、どうやって伝えていくか、などをみんなで共有していきました。



市民のみなさまにも「通報する義務」があります

この法律は、市民のみなさまにもカンケーがあります。

障がいのある方々への虐待があった/見た/知った時は誰もが通報する義務が課せられます。

10月1日からは、今これを読んで下さっているあなたにも通報する義務が課せられるのです。その方が障がい者手帳を持っているかどうかは全くカンケーありません。

でも『虐待』ってどんなことでしょう?



虐待には5種類あります

そこで、みなさまに分かりやすく知っていただく為に下の4つの事例をぜひ見ていただきたいと思います。
↓<

経済的虐待心理的虐待
身体的虐待性的虐待

(手をつなぐ育成会・会報より引用させていただきました)

上に挙げた事例は全て『虐待』にあたります。

こういう事例をあなたも目にしたことがありませんか?

フジノは確かに見たことがあります。日常の中に虐待はありふれていると言っても間違いないと思います。

今回の法律では虐待は下の5つに分かれています。


(1)身体的虐待
(2)性的虐待
(3)心理的虐待
(4)放棄・放任(ネグレクト)
(5)経済的虐待




誰から虐待を受けているか、3つの分類

さらに、誰からの虐待を受けているかで3つに分類されています。

(1)養護者による虐待
家族の中の虐待。例えば、家族、親族、同居人など。

(2)従事者などによる虐待
施設の中の虐待。例えば、通所・入所施設、作業所、グループホームなど。

(3)使用者による虐待
働いている職場での虐待。例えば、障がいのある方々を雇用している民間企業や特例子会社など



通報の後の対応の流れ

さて、実際に虐待が起こって通報が成された場合、下のような枠組みで対応が行われます。

「虐待への対応の流れ」厚生労働省の資料より

「虐待への対応の流れ」厚生労働省の資料より





横須賀市に新たに「障害者虐待防止センター」がオープン

そして、10月1日から新たに横須賀市にも『障害者虐待防止センター』がスタートします。

福祉部・障がい福祉課・地域生活支援係の2人の職員が兼務ではありますが、『センター』の担当になります。

通報の電話番号は046(822)8249です。

市役所が開いている時間帯はその2人の職員が担当します。

市役所が閉まっている時間帯は、夜間の警備員窓口から担当者へと電話が回される形です。

虐待の認定、一時保護、成年後見制度の市長申し立てなど対応をスピードをもって行なう必要があります。

これからどんどんこの法律とセンターについて市民のみなさまにお知らせしていきます。まずは『広報よこすか』10月号でのお知らせや、市HPへの掲載、チラシも作って配布します。

さらに、施設職員向けの研修会も行ないます。出前トークも受け付けます。

「家庭訪問等個別支援事業」厚生労働省の資料より

「家庭訪問等個別支援事業」厚生労働省の資料より


この法律は、起こった虐待への対応だけでなく、虐待が起こることを未然に防ぐ為のものでもあります。

特に、虐待が生まれやすい家庭の中の状況を、家族をより強く支援していくことを打ち出しています。

『障害者の虐待の防止、障害者の擁護者に対する支援等に関する法律』

というのがこの法律の正式な名前ですが、法律の名前の後半部分には「擁護者への支援」が明記されています。

国は、上の図で紹介した取り組みをはじめとして連携協力体制を整備したり、専門性を強化する為の事業を2012年度は4億2000万円の予算をかけて行なっていきます。

市は、相談・指導・アドバイスなどの支援をはじめ、ショートスティの利用、ホームヘルパーの派遣、家族会への参加やカウンセリングの利用を勧めたりしていきます。



市民のみなさまも虐待防止のパートナーです

さらに知りたい方は中山秀征さんの東京FMのラジオ番組(政府広報です)で曽根直樹さんが分かりやすく解説してくれています。ぜひこちらを聴いてみて下さいね。

10月1日から、あなたも一緒に障がいのある方々への虐待を防ぎ無くしていくパートナーです。どうぞよろしくお願いします!