浅野史郎さん新著「明日の障害福祉のために」出版記念フォーラムにお招きいただきました/出版・叙勲・●●のトリプルお祝い会になりました

東京・神保町「学士会館」へ向かいました

夕方から東京・神保町の『学士会館』へ向かいました。

学士会館へ向かいました

学士会館へ向かいました


浅野史郎さん(アサノ先生)の新刊出版記念フォーラムに参加する為です。

アサノ先生は今年10月10日に新著『明日の障害福祉のために―優生思想を乗り越えて―』(浅野史郎著、ぶどう社、2018年)を出版されました。

アサノ先生が新たな本を出版するのは「そろそろ出版パーティーを開いてみんなと集まりたいから」というのは、アサノファミリーの共通認識となっています。

前回の出版記念パーティーからそろそろ2年が経ちます。

すでに出版を知っていたフジノは、9月頃からアサノ先生からお電話をいただくたびに

「先生、今回は出版記念パーティーはいつですか?」

「先生、出版記念パーティーはやらないのですか?」

と催促していました。

かつては緊張して話しかけることさえできなかったフジノですが、少しずつ図々しくなりました(笑)

招待状をいただきました

招待状をいただきました


そして、無事に招待状も頂くことができました。

出版記念フォーラム会場前にて

出版記念フォーラム会場前にて


ついに今日が出版記念の集まりなのでした。



今回は「パーティー」ではなく「フォーラム」です

「今回はパーティーじゃなくて、関わりの深い方々に登壇してお話してもらおうと思うんだよね」

とお聴きしていたのですが、今夜はまさに素晴らしいフォーラムになりました。

開会のあいさつ

開会のあいさつ


アサノ先生と関わりの深い方々がステージにあがって、おひとりずつ自らの活動とアサノ先生との関わりをお話ししました。

フォーラムが始まりました

フォーラムが始まりました

(*みなさまのお話はそれぞれ深く胸に響くものばかりでしたが、ブログでは省略いたします。ごめんなさい)

ぶどう社の市毛さやかさん

ぶどう社の市毛さやかさん


お父さまの跡を継いでぶどう社を経営しておられる市毛さやかさん。

小山内美智子さん

小山内美智子さん


フジノが尊敬してやまない、小山内美智子さん。

田島昭久さん

田島昭久さん


アサノ先生の盟友、アサノ知事の右腕、入所施設解体宣言の田島昭久さん。

日浦美智恵さん

日浦美智恵さん


重度心身障がいのある方々の通所施設を制度化につなげた立役者、日浦美智恵さん。アサノ課長と日浦さんが出会っていなければ実現していなかったかもしれません。

村木厚子さん

村木厚子さん


冤罪で拘置所に150日も勾留されたつらい体験を持つ、村木さん。闘病中だったアサノ先生は冤罪を晴らす運動を必死に応援しておられました。その後、村木さんは厚生労働事務次官になられました。

神奈川大学4年の学生さん(ごめんなさい、お名前を失念しました)

神奈川大学4年の学生さん(ごめんなさい、お名前を失念しました)


神奈川大学3年の時にアサノ先生の『地方自治論』で障がい福祉の魅力に目覚めて、そして今年、藤沢育成会に入職を決めた素晴らしい学生さん!



実は、トリプルのお祝い会となりました

今回の出版記念フォーラムは、アサノ先生にとって本当に素敵な3つの出来事をお祝いする機会となりました。

旭日重光章

旭日重光章


新著の出版に加えて、上の写真のとおり、旭日重光章の叙勲を受けたのです!

さらに●●も重なり、まさに嬉しいことの連続でした。

みなさんと。

みなさんと。


会場に集まったアサノファミリーのみなさまは福祉の世界でその名が轟くすごい方々ばかりです。

今日もたくさんの方とお話をさせていただき、とても勉強になりました。

浅野史郎さんらと一緒に。

浅野史郎さんらと一緒に。


フジノは末席を汚す存在に過ぎませんが、『アサノ知事の最後の弟子』(*本人公認)としてこれからもしっかりと頑張っていこうと思いました。

浅野光子さん、日浦美智恵さんと。

浅野光子さん、日浦美智恵さんと。


アサノ知事と市議フジノでは全く比べ物にはならないのですが、改革派知事として全国に知られたアサノ知事の遺伝子が確実にフジノの中には流れていると思います。

誰が相手であろうと、常に信念を貫いて働き続けてきました。

こうして定期的にアサノ先生にお会いする機会に恵まれることもあり、「アサノ先生、こんなことも実現することができました」と報告できるのが毎回フジノの励みになっています。

アサノさんの閉会の言葉

アサノさんの閉会の言葉


今夜もアサノ先生のお元気な姿に触れて、改めてこれからも全力で働いていこうと感じました。

そして、今日お話しして下さった障がい福祉の大先輩のみなさま、ありがとうございます。

みなさまから受け取ったバトンは必ず次の世代へと良い形でつないでいきます。

どうかこれからも厳しく見守っていて下さいね。

アサノ先生、みなさま、ありがとうございました。



障がい福祉分野への就職をお考えの皆様を横須賀は大歓迎しています/「よこすか障害福祉cafe2018」へ

障がい福祉分野への就職を横須賀は大歓迎しています

障がい福祉業界へ就職をお考えのみなさまの為に、今年も市内事業所が一体となって一大イベントを開催しました。

『よこすか障害福祉cafe2018』です。

人材確保の取り組みは、障がい福祉分野だけの問題ではありません。広く全ての分野での大切な課題です。

フジノが政治家に転職した16年前は、医療・看護の分野はとても強い危機感をもってリクルート活動をすすめていました。

それに比べると、慢性的な人材不足は変わらないのに障がい福祉分野の取り組みは弱かったです。

けれどもこの数年間は本当に大きく変わりました。

障がい福祉の事業所が全市で一体となって、さらに『はまかぜ新聞社』の協力も頂いて、こうした積極的な取り組みを進めています。

定期的なイベント開催だけでなく、事業所もオープンに見学を受け入れるようになり、はまかぜ新聞では定期的に仕事のやりがいが連載されるなど、とても素晴らしい動きが広がっています。

今年も会場にお邪魔して、事業所のみなさまの取り組みとともに、来場して下さった学生さんや就職をお考えのみなさんの表情や想いを体感させていただきました。

よこすか障害福祉cafe2018の会場にて

よこすか障害福祉cafe2018の会場にて

よこすか障害福祉cafe2018のチラシより

よこすか障害福祉cafe2018のチラシより

各事業所の就職説明ブース

各事業所の就職説明ブース

よこすか障害福祉cafe2018のプログラム

よこすか障害福祉cafe2018のプログラム

満員の会場!

満員の会場!

就職2~4年目の若手がスピーチしてくれました

就職2~4年目の若手がスピーチしてくれました

きょうだいが当事者だったことが就職の動機となった職員さんも。

きょうだいが当事者だったことが就職の動機となった職員さんも。

就職して3年目になって感じること

就職して3年目になって感じること

「美大生から障がい福祉に就職したのは何故?とよく尋ねられます」

「美大生から障がい福祉に就職したのは何故?とよく尋ねられます」

お昼ごはんにお手製のパンをいただきました

お昼ごはんにお手製のパンをいただきました

右から、飯野さん・臼井教授・フジノ

右から、飯野さん・臼井教授・フジノ

「大学生と語ろう 福祉のQ&A」

「大学生と語ろう 福祉のQ&A」


詳しい紹介は、また後日記しますね。



医療的ケア児や医療依存度が高いこどもたちの「小児在宅ケア」の仕組みづくりの必要性/市長に行なう質問の発言通告書を紹介します(その3)2018年予算議会

前の記事から続いています)

3 「小児在宅ケア」の仕組みづくりの必要性について

施政方針では「子育て・教育環境の再興」として妊娠・出産・子育てに関する多様な取り組みが語られたが、子どもたちの中でも最も支援が必要な存在である医療的ケアや医療依存度が高いサポートが必要な子どもたち(医療的ケア児)について取り上げられなかった。

日常生活を送るために24時間365日の医療が必要な医療的ケア児、その御家族を支える体制づくりが必要だが、本市においても地域の医療、看護、福祉など多職種において少しずつ増えてきた。

今こそ「在宅療養連携会議」の子ども版を立ち上げて、多職種を顔の見える関係とし、「小児在宅ケア」に参画する人々をふやすための仕組みづくりが必要だ。

(1) 御家族を初め、「小児在宅ケア」に関わりのある保健、医療、福祉、教育その他各分野の方々と行政の担当各部局をメンバーとした新たな連絡調整の場を作り、定期的かつ継続的に開催すべきではないか。

そして、退院支援、生活の場におけるケア、レスパイト、急変時の対応、看取りまで顔の見える関係を作り、地域の課題を抽出し、意見交換や情報共有を行い、解決への方策をともに考えていくべきではないか。

(2) 医療的ケア児に対する関係分野の支援を調整するコーディネーターの養成と配置が喫緊の課題だが、本市は来年度どのように取り組んでいくのか。

フジノにとって、『医療的ケア』は父が12年間受けていたこともあり、本当に大切なテーマです。

医療的ケアの必要なご高齢の方々が市内の特別養護老人ホームで暮らしていかれる体制づくりをはじめ、様々な提案を行なってきました(最近ではこんな質疑もしました)。

父は60代で脳梗塞から医療的ケアが必要になりましたが、現在の日本ではいろいろな理由から生まれてすぐに医療的ケアが必要だったり、医療依存度が高いこどもたちが増えています。

医療的ケアの必要なこどもたち、医療依存度が高いこどもたちを守ることは、フジノの使命だと考えています。

これまでも本会議・委員会を問わず質疑を重ねてきましたが、昨年から今まで以上に強く取り組みを進めてきました(こんな質疑も行ないました)。

今年はさらに取り組みを進めていきます!

発言通告書は以上です。

フジノの質問は、3月1日に行ないます。



2015年12月15日・本会議での議案への反対討論/共生社会実現のための障害者の情報取得及びコミュニケーションに関する条例制定について

「共生社会実現のための障害者の情報取得及びコミュニケーションに関する条例制定について」への反対討論

『議案第122号・共生社会実現のための障害者の情報取得及びコミュニケーションに関する条例制定について』に反対の立場から討論を行ないます。

まずはじめに、長期にわたり条例案の策定に関わって下さった全てのみなさん、当事者・家族・学識経験者などあらゆる立場の方々、パブリックコメントをくださった市民のみなさまに深く感謝を申し上げます。

長期に渡って条例策定にご協力下さったみなさまに御礼申し上げます


この条例の中身は、2014年1月にわが国が批准した『国連障害者権利条約』に基づいています。例えば、「条約」の第2条「定義」で示された「意思疎通」「言語」などをはじめ、第21条「表現及び意見の自由ならびに情報の利用の機会」などを、改めて横須賀市の条例として位置づけている内容です。

しかし、条例案の中の第9条(財政上の措置)は、そもそも『国連障害者権利条約』に明らかに違反しており、法令として整合性が取れていない内容になっています。

『国連障害者権利条約』の第19条では、障がいのある市民は障がいの無い市民と同様に地域社会で生活し社会参加する「完全に平等な権利」を持っていることを確認し、その権利の実現の為に国・自治体が取るべき措置を定めています。
 
つまり、障がいのある方々が自己の希望と選択に基づいて地域で暮らし社会参加する為に必要な支援は「権利」であり、その保障は国・自治体の「義務」なのです。
 
けれども本市の条例案第9条は、地域で平等に暮らす為に必要な情報取得やコミュニケーション支援が提供されなくてもやむをえない、という内容です。これが本条例案に僕が反対する理由です。

第9条の条文は以下の通りです。

「市は、コミュニケーション等手段の普及及び利用の促進に係る施策を推進するため、必要な財政上の措置を講ずるよう努めるものとする」

つまり、「財政の努力規定」が書き込まれてしまっています。

「努力規定」とは何かというと、この条例に書かれた目的実現の為に施策をやらねばならないとしても、その実現の為に「絶対」に財政支出をするという「義務」ではなくて、市の財政状態によっては「努力」したけれどダメでも仕方がない、という言い訳を許すということなのです。

財政を理由に、いくらでも条例の理念や目的を果たさない言い訳を許してしまうという条文なのです。
 
どれだけ条例の前文や第1条から第8条まで素晴らしい文言が並んでいたとしても、この第9条がある限り、その理想は単なる絵空事に終わる恐れが極めて高いのが今の横須賀市政です。

討論に立つフジノ

この「努力規定」がいかに問題か、分かりやすい具体例を申し上げます。

現在開催されている12月議会に、学童保育の指導員の処遇改善を求める請願が出されています。

12月議会に出された請願第9号

12月議会に出された請願第9号

 
労働基準法違反の労働環境や最低賃金ぎりぎりかそれ以下という中で、指導員のみなさまの熱意だけで何とか今までこどもたちの暮らしが守られてきました。
 
この現状を改善することは、こどもたちを守ることそのものです。
 
国もこの問題にようやく目を向けて、新たに『放課後児童支援員等処遇改善等事業』を作り、ようやく指導員のみなさんの処遇改善が実施しやすくなりました。

これは横須賀市にとっても大変有利な補助メニューで、これまで処遇改善に取り組もうとすれば、その全ての財源は横須賀市が単独で支出しなければならなかったところを、国・県が合計3分の2を支出し、横須賀市はわずか3分の1という以前よりも極めて少ない支出で処遇改善に取り組めるようになったのです。

こどもたちを守る為には指導員のみなさまの処遇改善のメニューを導入するのは当然のことですから、第2回定例会では僕が、第2回定例会では複数の会派の議員が、早期導入を求める質疑を行ないました。

しかし横須賀市は補正予算案を組んで対応するようなことはしませんでした。
 
その為、この第4回定例会では、現状を知る保護者や市民の方々から、こどもたちの健やかな成長を守る為に処遇改善を導入して欲しいとの2万8,000筆を超える署名とともに請願「放課後児童クラブに対する安定的運営と質の向上に資する補助金の交付について」が市議会に出されました。

それに対して横須賀市側は、来年度以降の導入はほのめかしたものの、今年度補正予算を組んでの対応はしないとの答弁を繰り返しました。

「こどもが主役になれるまち」とか「こどもに選ばれるまち」を目指しているはずの吉田市長のもとで何故このような信じられない人権無視の指導員の雇用環境を放置しこどもたちを守らない対応が続けられているのでしょうか。

それは、昨年9月議会において、市長から提案された『放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例(以下、学童保育条例と呼びます)』を横須賀市議会が可決してしまったからです。

上位の法律である「児童福祉法」ではそもそも学童クラブの運営に関しては市の責務だと規定しているのですが、横須賀市の学童クラブの運営に関して定めたこの条例では、市の責務を「努めるものとする」という「努力規定」へと格下げする条文が盛り込まれていました。

僕は4つの理由を挙げてこの条例案への反対討論を行ないましたが、残念ながら反対は僕のみにとどまり、可決されてしまいました。
 
つまり、横須賀市は「あくまでも努力さえすれば良い」という言い訳を「学童保育条例」に定めてしまったのです。市議会が可決した条例という法律的なお墨付けを得た横須賀市は、条例で「努めるものとする」と書いてあるとおり、指導員の処遇改善も努力したけれど財政上できなかったという立場を正当化できるようになりました。

かつて国の新たな補助メニューが無かった頃は横須賀市単独で約1億3,000万円ほどの財源が必要だった処遇改善が、新たな補助メニューができた今ではその3分の1のわずか4,000万円ほどの財政支出で実現できるようになりました。

にもかかわらず、今年、横須賀市はやらないのです。
 
この4,000万円は、こどもたちの命を守る為に必要な予算です。

それにもかかわらず横須賀市が財政支出をしなくても許されるのは、学童保育条例において市の責務を「努力規定」に格下げすることを市議会が許してしまったからです。

1年前、市議会が「市の責務」を「努めるものとする」と「努力規定」に格下げした条例を可決してしまったが故に、今、横須賀市がこどもを守らない財政運営をしていても条例違反ではありません。

このような条例を絶対に許すべきでは無かったし、可決すべきではありませんでした。

討論に立つフジノ


さて、討論を本題に戻します。

この12月議会に市長から提出された「議案第122号・共生社会実現のための障害者の情報取得及びコミュニケーションに関する条例制定について」においても、まさに学童保育条例と同じ罠が埋め込まれています。
 
第9条において市の「財政上の措置」は「努めるものとする」という「努力規定」に格下げされているのです。

障がいのある方々の情報取得とコミュニケーション支援に本気で取り組むには、あらゆる分野において膨大な数の事業を1つ1つ実施していかねばなりません。事業を進めていく為には当然ながら財政の裏付けが必要です。
 
この条例の理念を実現する上で、財源は4,000万円などでは到底済むとは思えません。

今年度、こどもの命を守る為に必要な4,000万円の支出さえ拒否したのが今の吉田市政です。

そんな今の横須賀市が、障がいのある方々の情報取得とコミュニケーション支援に必要な全ての財政支出に本気で取り組むと思うことができるでしょうか。
 
今回の条例案が成立すれば、必ず横須賀市は財政を言い訳にして、障がいのある方々への支援を中途半端な取り組みにしてしまうでしょう。
 
しかし中途半端な取り組みであっても、市議会のみなさまが可決した条例を盾にして、条例では「努力規定」だからと正当化することができてしまうのです。
 
僕は障がい福祉の向上に取り組んできたからこそ、あえて反対します。
 
この「財政の努力規定」が取り除かれない限り、超高齢少子多死社会の進展で縮小する財政を前に、横須賀の障がい福祉は後退してしまう可能性さえあるからです。

『WHO』(世界保健機関)は「世界障害白書」で障がいのある方々は人口の15%だと推計しています。

肢体不自由、視覚障がい、聴覚障がい、盲ろう、精神障がい、知的障がい、発達障がい、難病などのあらゆる当事者のみなさん、ご家族のみなさん、福祉職のみなさんは、毎日の暮らしの中で今の日本が共生社会からは程遠い現実を日々体験しておられます。

決して贅沢をしようというのではない、人としての当たり前の権利が損なわれています。

所得補償・住宅・医療・療育・教育・文化・スポーツ・労働雇用・虐待・建物利用・交通アクセス・災害・政治参加・司法手続き、そして本条例が対象にしている情報アクセス・コミュニケーション保障など、あらゆる課題があります。

必要な合理的配慮を行なうことが当然の基本ルールとされる社会には遠い現実があります。

このような現実を前にして、障がいの無い人もある人もそれぞれが価値ある存在とされるインクルーシブな共生社会を実現する為に1つずつ取り組みを進めていかねばならないとしたのが『国連障害者権利条約』です。

『国連障害者権利条約』は、障がいの無い市民と平等な権利を保障し、その実現に必要な支援を提供することは「義務」だとしています。
 
つまり、財政の壁を口実にしてはならない、人間の尊厳の為の支援は借金をしてでも行なわねばならない、そもそも財源不足を理由にすることができない事柄なのです。
 
日本もこの『条約』を締結し批准しました。
 
今やわが国は、国も自治体も「障がいのある方々の権利を守り、必要な支援を権利として保障し提供していくこと」が国際社会に約束した「果たすべき義務」なのです。
 
多くの新しい理念、特に基本的人権、選択の機会、社会的障壁の除去を実現していく為に、こうした理念を具体的な取り組みに落とし込んで実行していかねばなりません。

その動きの中で、あえて『国連障害者権利条約』に基づいた条例案が、その条約に反する「財政上の努力規定」を設けることは明らかに間違っています。

わが国にはかつて天下の悪法と呼ばれた「障害者自立支援法」という法律がありました。

法律の「目的」では障がいのある方々の尊厳ある社会生活の為の支援の提供をうたっていながら、実際には財政コントロールを優先させた内容になっていました。
 
その結果、全国で障害者自立支援法の違憲訴訟が起こされました。2009年の政権交代のきっかけのひとつになったとも言われています。

僕は今回の条例案が障害者自立支援法とかぶって見えます。

「目的」は素晴らしいが、結局は「財政のコントロールをかける条文」が盛り込まれているからです。

だから、このしばりを外さない限り、人としての尊厳を守る為の障がい福祉に関わる立場として絶対に認めることはできないのです。

傍聴席に語りかけるフジノ


横須賀市議会の先輩・同僚議員のみなさま、『国連障害者権利条約』を締結・批准した世界的な約束に照らしても、本条例案の第9条はあってはならず、この条文がある限り、あらゆる理念や目標は実現しません。

どうかこの条例案はいったん否決して下さい。

そして「財政の努力規定」を削った上で新たな条例案を一緒に作っていただけないでしょうか。

この条例そのものを骨抜きにする条文を盛り込んだまま、可決してはなりません。

どうか本条例案に反対して下さいますよう、心からお願いを申し上げて、反対討論を終わりにします。

先輩・同僚議員に深く頭を下げるフジノ



市議会の採決の結果

反対はフジノのみ、賛成多数で可決されました。



「やはりフジノの居場所は教育福祉常任委員会だ」と改めて充実感を覚えました/2015年6月議会・教育福祉常任委員会(2日目)

教育福祉常任委員会(2日目)が開かれました

今日は『教育福祉常任委員会(2日目)』が開かれました。

本日の委員会の閉会をお知らせする看板の前にて

本日の委員会の閉会をお知らせする看板の前にて


他の委員会の場合、議案や報告などの審査は1日で終わることが多いです。

けれども教育福祉常任委員会はほぼ毎回『予備日』を利用して、長時間にわたる議論になります。

しかも、本会議での一般質問の翌日に教育福祉常任委員会はいつも開催されるので、質問づくりの為に、徹夜が続きます。

本当に毎回毎回、体がとてもつらいです。

けれどもガンガン質疑をして、気持ちはものすごく充実感を覚えました。

委員長に

「フジノ議員、持ち時間を過ぎておりますので質問をそろそろ止めて下さい」

と制止されるその瞬間まで、1秒もムダにせずにフジノは全力を尽くしました。



政治家フジノを市民のみなさまが「こきつかう」のに最適なのがこの委員会なのです

やはり1年ぶりに帰ってきて、今日もハッキリと感じました。

社会保障・社会福祉政策、教育、児童家庭福祉にずっと取り組んできた政治家フジノの居場所は、ここ『教育福祉常任委員会』なのだ

と。

政治家として市民のみなさまの税金を頂いているフジノが、最も高い専門性をもって行政と向き合うことができるのは、ここなのです。

もちろん、1年間在籍した生活環境常任委員会でもいくつもの提案を実現してきました。

けれども、41年間の人生のうちの大半を精神保健医療福祉をはじめとする社会保障・社会福祉政策に関わってきたフジノです。

市民のみなさまが、政治家フジノを最も「こきつかう」ことができるのは、この委員会に所属させることです。

政治家フジノに支払われているお給料の原資である税金のムダ使いにもならないと思います。



全ての部局に対して合計14問の質問をしました

フジノが今日行なった質疑は、下の通りです。

教育福祉常任委員会でのフジノの質問

  1. 健康部と福祉部への質疑


    【健康部地域医療推進課と福祉部介護保険課への質問】
    (1)『病床機能報告制度』に関して、市立2病院を持つ本市と、指定管理者である地域医療振興協会との関係について

    (2)今回の『診療報酬改定』の目玉として新設された『地域包括ケア病棟』を、市立2病院が選ばなかった理由について

    フジノは市立病院に『地域包括ケア病棟』を新たに開設すべきだと考えています。特に、休床している市民病院の病棟を『地域包括ケア病棟』に転換すべきです。

    (3)『うわまち病院の建てかえ』の議論が進められているが、これは単なる建て替えではなく地域包括ケアシステム実現に向けて大きな意味を持つものであり、現在のように健康部だけで議論を進めるのではなく福祉部も今すぐ議論に積極的に関与する必要性について

    (4)『うわまち病院の建てかえ』とともに議論される『市民病院との機能分担』については、横須賀三浦2次保健医療圏のリーダーである横須賀市が積極的に市内外の病院とその『機能分担』を議論し調整を行っていく必要性について


    【保健所健康づくり課への質問】
    (1)参議院厚生労働委員会が6月2日に『自殺総合対策の更なる推進を求める決議』を全会一致で行ない、今後、自殺対策基本法は改正される。

    かねてフジノが市長に提案してきた横須賀市の『自殺対策行動計画』の策定についても、法改正では市区町村に義務付けされる見込みにある。したがって、今からさらに研究を進めて、PDCAサイクルによって自殺対策の取り組みと成果が明確にできる体制を作っていく必要性について

    (2)『横須賀こころの電話』が今年4月から毎月1日だけ新たに深夜から早朝まで相談を受ける時間帯を延長したが、現在までの状況はどうか。さらにこれまで提案してきた通り、相談員のメンタルヘルスを守り、NPOからの報告を丁寧に聴き必要な支援を積極的に行なっていく必要性について

    (3)かねてから指摘してきた自殺未遂者支援に取り組む本市の『生きる支援相談員』は非常勤で1名のみの雇用で立場が不安定であったが、残念ながらその指摘が的中してしまい、3月で『生きる支援相談員』が退職してしまった。その後、新たな人材を雇用できたか。また、こうした不安定な立場を継続することは今後も自殺未遂者支援の大切な経験と未遂者との信頼関係が退職とともに失われてしまうことにつながるので、常勤化すべき必要性について


    【動物愛護センター(生活衛生課)への質問】
    (1)『動物愛護センター』と地域のNPOやボランティアのみなさんのおかげで殺処分は減っているが、地域猫の存在を好ましく感じない住民の方々とNPO・ボランティアとの餌やりにまつわるトラブルも多発している現状がある。現在は、個々のNPO・ボランティアの方々が地域住民と話し合いをしたり、動物愛護センターが本来業務を超えて仲介に乗り出している。しかし、地域のことに最も精通している市民部コミュニティ支援課など他部署の協力も求めて、住民とのトラブルを積極的な解決を目指す必要性について




  2. こども育成部に対しての質疑

    (1)療育相談センター、特に『医療型児童発達支援センター』の定員は40名だが過去の実績では定員いっぱいまでこどもたちを受け入れていない。直近の在籍数・定員充足率の実績はどのようなものか

    療育相談センターのホームページより

    療育相談センターのホームページより

    (2)昨年来、複数の保護者の方々から、「療育相談センター、特に『医療型児童発達支援センター』に我が子をお願いしたいと頼んでも、断れられた」という苦情が来ている。こども育成部は、指定管理者である社会福祉法人からそうした苦情の報告を受けているか。また、じかに保護者からそうした苦情を受けているか

    (3)療育相談センターの支援体制が手厚く評判が良いのは承知しているが、質の高さだけでなく、保護者が望んでいるのに断るようなことなく定員まできちんと受けるように市は指定管理者を指導すべきではないか




  3. 教育委員会に対しての質疑

    (1)文部科学省から4月30日付けで出された『性同一性障害に係る児童生徒に対するきめ細かな対応の実施などについて』との新たな通知では、これまで性同一性障害に偏っていた対応を、同性愛・両性愛・アセクシャルなども含んだ全般的ないわゆる『性的マイノリティ』とされる児童生徒への対応に広げるように求められている。本市教育委員会は、市内学校に対してこの通知を受けてどのような対応をとったか。

    (2)今年も6月に、市内全学校に対して『NPO法人SHIP』からポスター(人はみなそもそも多様な性があること、性的マイノリティに関するあらゆる相談を受け付けている相談窓口の紹介、の2種類)が送られたが、今年も市内学校がそれらをきちんと児童生徒が見る場所に掲示するよう依頼する必要性について。

    (3)そのポスターが掲示された学校とその学校内での掲示場所を教育委員会として把握する必要性について

以上、14問です。

これをわずか30分しかない持ち時間で質疑したので、だいぶ早口になりました。

けれども、用意していた質問は他にも多数ありました。

『持ち時間30分』には行政側の答弁の時間も含まれるので、とても短くあっという間に終わってしまいます。

それでもこの委員会での質疑こそ、実は市長への一般質問以上に大きく政策を動かす大切な機会なのです。フジノは最も重視しています。

今回もたくさんの市民の方々からの声をもとに、また、国・県の審議会や法改正の動きなどをもとに、質問を全力で作りました。

どのような答弁だったのかは明日以降、市議会インターネット録画中継からご覧いただけます。

明日は委員会での市内視察です。

さらに、25日には予備日を使用してなんと教育福祉常任委員会(3日目)が開かれることになりました。

『市立諏訪幼稚園の廃止』に関する集中審議です。

これでこそ、教育福祉福祉委員会です。

委員メンバーとしてはハードですが、深く市民生活に直結することがらがたくさんあるのでとてもやりがいがあります。

自分が在籍していなかった1年間の空白は、今ではさらに燃えあがるモチベーションになっています。

全力でその責務を果たしていきます!



医療型障がい児者入所施設「ライフゆう」、ついに開所します(その2)

「ライフゆう」の様子を紹介します

前回の記事に続いて、『ライフゆう』の様子を写真で紹介します。

定員
長期入所64名
短期入所4名
生活介護16名
放課後デイ5名
お部屋

お部屋

お部屋

お部屋

部屋からの景色

部屋からの景色

ベットから移動する為の器具

ベットから移動する為の器具

ナースステーション

ナースステーション

別の角度からナースステーション

別の角度からナースステーション

家族が過ごすことができる部屋

家族が過ごすことができる部屋



(その3に続きます)

医療型障がい児者入所施設「ライフゆう」、ついに開所します(その1)

「ライフゆう」を内覧しました

父の病院から、大急ぎで横須賀に戻ってきました。

向かったのは、湘南国際村です。

「ライフゆう」玄関にて

「ライフゆう」玄関にて


社会福祉法人みなと舎が新たにオープンする医療型障がい児者入所施設他『ライフゆう』の、開所式典に参加する為です。

長年待ち望まれてきた施設がついにオープン

僕の父のように『医療的ケア』が必要な方々の為に、そしてこのまちで暮らす重症心身障がいのある方々の為に、本当に長年にわたって待ち望まれてきました。

2011年に公募の方針が決定し、3年が経った2014年5月、ついにスタートします。

2011年2月5日・神奈川新聞記事より

2011年2月5日・神奈川新聞記事より


市議としてオープンに先駆けてお招きいただき、内覧をすることができました。

施設規模
建築面積約1,450㎡
床面積約4,750㎡
構造鉄筋コンクリート造3階地下1階建て

とても立派な施設が完成しました。

「ライフゆう」の様子をご紹介します

その様子を画像でご紹介いたします。

レントゲン室

レントゲン室

合計4フロア

合計4フロア

クッキングルーム

クッキングルーム

ライフ湯(お風呂)

ライフ湯(お風呂)

入浴

入浴

ランドリーマシン

ランドリーマシン

指導訓練室

指導訓練室

お部屋

お部屋

たんぽぽ入口

たんぽぽ入口

室内の様子

室内の様子

広々とした廊下

広々とした廊下



その2へ続く)

「ライフゆう」を知って下さい!看護師の皆さま、一緒に働いて下さいませんか?/重症心身障がい児者入所施設がスタートします

長年待ち望まれてきた「ライフゆう」、来春オープン

フジノが本当にこころから大切に感じてやまない存在に、医療的ケアが必要な重症心身障がいのある方々がいらっしゃいます。

そして、みんなが地域で共に暮らしていかれるようにと活動を続けてきた『社会福祉法人みなと舎』という法人があります。

『みなと舎』が、新たに『ライフゆう』という施設を来年スタートさせます。

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この施設は、たくさんの市民の方々の根気強い活動によって、横須賀市議会の歴代の議員みんなが会派を超えて共通認識を持って、ずっと開設を望んできたものです。

フジノも9年前にご相談を受けたことがきっかけで、他の議員のみんなと同じく強い想いをもって取り組んできました。

蒲谷前市長が『よこすか障害者福祉計画』に明確に位置づけて、吉田市長が推進しました。

ようやく来春スタートします。

ぜひ小冊子をご覧下さい

市民のみなさま、ぜひ『ライフゆう』について知って下さい。

そして、看護師の(あるいは元看護師で復職を迷っておられる)みなさま、ぜひ『ライフゆう』で働いて下さいませんか?

こちらに2冊の小冊子をアップします。

ぜひご覧くださいませんか?

アサノさん、65才のお誕生日&慶応大退官祝いの会へ

アサノ先生の新たな門出をみんなでお祝いしました!

昨夜は仕事を終えてから大急ぎで横浜へ向かいました。

アサノさん(浅野史郎さん)の65才のお誕生日&慶応大学教授の退官をお祝いするパーティーが開かれたのです。

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『asian’sJOKE』という素敵なお店を貸切にして行なわれたのですが、50人近くが参加して、満員でした。

参加者は、現役の学生、ゲスト講師を務めて下さった方々、慶応大学の先生方など、とにかく様々でした。

最も遠くから参加した方は、この会の為になんと北海道から飛行機でいらしたそうです。また、卒業生にはマスメディア関係に就職した方も多いのですが、華やかでした。

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とにかくみなさん楽しそうでした。

アサノさんもなんと65才!

それにしても、アサノさんもついに65才です!

実は、還暦を迎えられた5年前のお誕生日にアサノさんは横須賀にいらっしゃったのです。

という訳でフジノは、アサノさんの60才&65才のお誕生日をお祝いさせていただくという快挙を達成しましたよ!

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フジノがアサノさんの存在を初めて知ったのは20年前ですから、アサノさんはまだ45才でした。

まもなくフジノは39才になる訳ですが、改めて考えてみると、すでに同じ年齢の頃、アサノさんは厚生労働省の障害福祉課長も勤めあげて、さらに宮城県知事も勤めていたのですよね…。

「やっぱりすごい人だよなあ」と再確認してしまいました。

福祉の先達に引きあわせて頂きました

今夜もアサノさんが引きあわせて下さって、医療・福祉の先輩方と新たに出会うことができました。いろいろなお話をさせていただきました。

そのお1人は日浦美智江さん(社会福祉法人訪問の家・前理事長)です。

日本で初の『重症心身障がいのある方々の通所施設』を立ち上げた、わが国の福祉の先達です。

日浦さんからは、横須賀市内に来年度から新しくスタートする重症心身障がいのある方々の入所施設『ライフゆう』について、いろいろなご指摘を頂きました。

ライフゆうの概要

ライフゆうの概要


ご指摘についてはフジノも同感することばかり。

重症心身障がいのある方々の施設の建設は、横須賀市にとって長年の願いでした。

フジノ自身も10年前に初当選した直後からこの件についてご相談をいただき、提案を行なってきました。フジノだけでなく、全会派の議員が同じ想いでいました。

しかし、市議会も市もその必要性を十分に理解していながら、財政の厳しさからなかなか前に進めなかったのです。

今年のオープン予定にこぎつけた訳ですが、『ライフゆう』の今後は、フジノだけでなく、多くの市議もみな強い関心を持っています。

ライフゆうの建設予定地

『ライフゆう』の建設予定地


実際にオープンしてからもその状況をきちんと注視し続けて、次に日浦さんにお会いする時に良い報告ができたらいいなと思いました。

その他にも、慶応大学准教授であった内山映子さん(医療と福祉の連携にずっと取り組んで下さっています)をはじめ、素晴らしい方々と出会うことができました。

アサノさんのお祝いに伺ったのに、会場が混んでいてご本人とは全くお話できず…。

でも、アサノさんはこうして人と人とを引きあわせることで生まれる化学反応を楽しみにしておられる感じもあります。本当に、いつもありがとうございます。

アサノさん、お誕生日おめでとうございます。

まだまだ前期高齢者、どうかますますお元気でご活躍なさって下さいね!

一刻も早く「重症心身障がいのある方々の暮らす場」が必要だ!「議員連盟」を作るべき/障害者施策検討連絡会と議員との懇談会

会派を超えた『障がい福祉の議員連盟』が必要です

今日の午前は、障がいのある方々の様々な団体のネットワーク組織である『障害者施策検討連絡会』と、市議会議員たちとの懇談会でした。

会派を超えた約15名の市議会議員が出席して、ご家族や福祉カンケーで働く方々のお話をうかがいました。

懇談会のテーマは『障害者の地域生活の向上のために』で、3つのサブテーマがありました。

  1. 重症心身障がい児者の問題
  2. 日中活動の課題(作業所など)
  3. 住まいの問題(グループホーム・居宅など)

配布された資料はこれらです。

資料は、横須賀の障がい福祉の現状をよく表しています。

特に、ご家族が急病になってしまった時の問題は、この方の場合だけでなく、複数の方々からしばしばお聞きしています。

本当に切実な問題です。

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この『議員との懇談会』は何年間も続いている訳ですが、どのテーマについても今回が初めてではなく、もう何年も前から同じ問題がとりあげられています。

特に、フジノ個人で言うならば、『重症心身障がいのある方々の暮らす場』については、すでに2004年の時点から同じ内容のご相談を受けていました。

それが4年以上経った今も変わらずに同じテーマで市民の方々からご相談を受け続けているということは

つまり、

われわれ政治家が役に立ってない

ということなのだと自戒をこめてフジノは考えています。

障がいのあるご本人をはじめ、ご家族のみなさまにはご苦労をおかけし続けていることを、とても心苦しく、申し訳ないという気持ちです。

この『重症心身障がいのある方々の入所施設』の問題については、市議会の中ですでにあらゆる会派が一般質問などで市長に対して提案をしています。

同じ問題意識を全ての会派が持っているのです。

そこまでしても市(=行政)が動かない以上、もう横須賀市議会は会派ごとにバラバラに活動していてはダメなのだとフジノは考えます。

つまり、会派を超えて、連携すべきです。

43名の横須賀市議会全体の意思として、横須賀市(行政)に対して決議を出したり、予算案の修正を行なっていくべきです。

重症心身障がいのある方々とそのご家族の生活と命を守る為に

「財政難のこのまちであっても、優先順位は命なんだ!」という、市議会の意思を示すべきだ

とフジノは考えています。

かねてからのこの想いを、今日の場で参加者の方々だけではなくて、列席していた他の市議会議員のみなさまに向けてマイクを通してですが、語りかけてみました。

ある議員さんは賛同していただけたようでご本人のブログに

他の出席議員から、福祉をテーマとした超党派の勉強会との意見がありましたが、それも良しかなと、思いました。

と記してくれました。
 
ありがとうございます。

きっと、無所属のフジノが発起人では実現しないのでしょうけれど

『障がい福祉』に強い想いを持つ全ての議員が会派を超えて『議員連盟』(超党派の勉強会)を作るべき

と提案します。

そこで「どういう在り方が良いのか」「財源をどうするのか」など徹底的にアイディアを出しあって議論して結論が出たものは責任を持って自らの会派の中で提案していただく。

さらに会派の中で合意ができたら、再び『議員連盟』で集まり、市議会全体の意思とする為に正式な決議にするのです。

会派ごとでバラバラに行なう予算要望などではなく、横須賀市議会の総意として『決議』をして市長に対してアクションを求めるのです。

それでも市長が動かなければ、最終的には、市議会が予算案を修正することも必要だと考えます。

この問題だけではなく、障がい福祉は近年ずっとピンチが続いています。

ですから、『議員連盟』(あるいは勉強会)を立ち上げて、日常的に障がいのある方々の生の声を聴き、日常的に行政にぶつける対案を議論しあっていく場が絶対に必要だと考えています。

どうか、この想いに賛同して下さる方々が具体的なアクションを取っていただけるよう願っています(実際には、全ての会派に存在しているはずです...)。

グループホームに泊まりこみたい

今日の『施策検討連絡会』でフジノは

ご家族の声は、この数年間かなりうかがってきました。

僕は、ご本人の声を聴きたいと強く願っています。

もし許されるならば、グループホームやケアホームにフジノ自身が泊り込みにいきたいと思います。

ご本人の生の声をお聴きするのはなかなか難しいのは理解していますが、障がいのあるご本人の声をもっとお聴きしたいです。

もっと生活そのものを理解したいです。

と、発言しました。

これは誤解だといいのですが、フジノのこの発言の後に、会場から失笑が起こったのを感じました。

その失笑は、市議会議員側の席ではなくて、福祉カンケーの方々の席から起こったように感じました。

これがフジノの『被害妄想』であることを願います。

僕は、このHPで何十回もくりかえし書いてきたとおり、障がいのある方々の『生の声』が聴きたいんです。

ご家族の声だけではなくて、ご本人の声が聴きたいのです。おかしいでしょうか?

みなさん、冗談と受けとめたのでしょうか。
 
政治家のリップサービスと受けとめたのでしょうか。

もしそうならば、本当に残念です。

フジノはリップサービスなんて時間のムダなのでしません。いつも本気です。

懇談会が終了した後、1人の方だけが名刺をフジノに渡しながら

「いつでも来てよ。連絡、待ってるから」

と、フジノに話しかけてくださいました。

必ずうかがいます。

待っていて下さいね。

その後、聴覚障がいのある方々の親の会の会長さんがいらして

「市立ろう学校に実際に行ったことがありますか?」

と尋ねられました。

「当選した年からもう5年半たちますが、ずっと見学したいと言い続けてきたのに実現していません。今年こそ絶対に『学校へ行こう週間』を利用して見学をしてきます」

と、お答えしました。

必ず見学に行きますからね。

みなと舎の「ゆう」を見学しました!/重症心身障がいのある方々のショートステイ

やっと『ゆう』を見学することができました!

3月の予算議会で可決された、ある素晴らしい障がい福祉政策があります。

それは

『重症心身障がい児者・単独型短期入所事業』1081万5000円 (定員3人)

です。

つまり、『ショートステイ』のことですね。

今回10月から新たにスタートする横須賀市を含めて、神奈川県内でこれを行っているのは、わずか2ヶ所。

本当に大切な福祉サービスです。

これを引き受けて下さったのが『社会福祉法人みなと舎』さんです。

『みなと舎』さんが運営している『ゆう』は、福祉業界では全国的にすごく有名です。

横須賀が全国に誇れる重度の心身障がいのある方々の為の非常に素晴らしい活動をしているのが『みなと舎』なのですね。

『日本グループホーム学会』が学会誌を発行した、その第1号の最初に載っているのが『ゆう』なのですから。

横須賀って、こういう誇れる活動が実はたくさんあるのですね。

本当は『電子入札』なんかよりも誇れるものがいろいろとあるのですよ。

さて、前置きが長くなりましたが、この『ゆう』を見学したいとずっと思っていました。

「市長選挙が終わったら、自分へのご褒美として絶対に見学に行くぞ!」

と固く決心をしていたのですが、ついに21日に実現しました!

『ゆう』はこんな所です

林から佐島方面へ向かって進んでいって京急ストアのある『大楠山入り口』で右折すると、あとは300mくらいで到着します。

道沿いに『ゆう』を案内する看板が出ています。

芦名2丁目、このまちの美しさが残されているとても自然の多い場所に『ゆう』はあります。

ゆう全景
(ゆう全景)

やわらかなピンク色の2階建て、ここが『ゆう』です。

利用者の定員は40名。

対象は、原則として18才以上の、重度・重複障がいのある方です。

法的には『知的障がい者通所更正施設』となっていますが、フジノにとっての位置づけは違います。

とても障がいの重い方々で身体と知的と障がいが共にある方々を『重症心身障がい』と呼ぶことがありますが、『ゆう』はフジノにとっては重症心身障がいのある方の為の場です。

重症心身障がいのある方も地域で暮らしていくことが当然できるのです。

それは『理想』を語っているのではなくて、人として生きていく誰もが持つ当たり前の『権利』のことです。

しかし、この国ではその当たり前のことをやろうとすると、重症心身障がいのある方ご本人をはじめ、ご家族の方々の苦労には、すさまじいものがあります。

それはこの国の福祉が貧しく、当たり前のことが当たり前になされていないからです。

つまり、地域での暮らしを支える体制が無いに等しいのです。

そんな状況の中だからこそ、『ゆう』が存在していることはとても大きな意味があります。

ここに通って、たくさんの活動をして、みんなでお昼ご飯を食べて、いろいろな人々と交流をして、そして夕方には帰っていく。

文章で書くとこれだけのことですが、これだけのことを実現するのはこの国ではとても大変です。

それを『ゆう』は実現しています。

『ゆう』の1日はこんな感じです(リーフレットより抜粋・一部改変)

9:00職員さんが出勤
9:30利用者の方々が出勤
10:00朝の集会、リハビリ、散歩など
12:00昼食、休憩
13:30作業、個別活動、音楽活動など
15:00帰りの集会、水分補給、整理
15:15利用者の方々が退勤
16:00職員さんの打ち合わせ、退勤

ゆうの職員室
(職員室)

オープンからまもなく丸7年間を迎える『ゆう』ですが、全景の写真と同じく、中に入ってもその印象は変わりません。

とても清潔感あふれる素敵な雰囲気です。

上の写真は職員さんたちのスペースですね。

玄関を入るとすぐあるのですが、太陽の光がたくさん入ってきて開放感あふれるつくりですね。

今日は1人の市民の方と一緒に見学をさせていただきました。

瀧川理事長と飯野施設長が迎えてくださいました。

施設長室兼会議室で1時間ほど施設の成り立ちをうかがったり、『障がい者自立支援法案』についての意見交換をしました。

そして、ついに内部の見学です。

*ちなみに、当事者の方々の写真は撮っていません。近年は、当事者の方々の写真を掲載しないのはおかしい、という動きもあります。障がいのある方々のことを知っていただくには当然ながらもっと多くの情報に接してほしいのですけれど、今回の見学では止めました。理由はものすごく単純で、フジノのスケジュール的な忙しさの問題で撮影させて頂いた方々全員に『掲載の確認』を取る時間が取れなかったからです。

それぞれの部屋には『そら』『だいち』『くも』『ひかり』『かぜ』と名前が付けられています。

ゆうの日常活動の場
(ゆうの日中活動の場)

上の写真、左右に1台ずつベットがあります。

音声に合わせて振動が体験できるようになっています。

心身に障がいのある方にとって、肌で体験する、という行動はとっても大切です。『感覚知覚活動』と呼びます。

また、どの部屋にも全て大きさや形が異なるイスがあります。これは、1人1人の体の状態が異なるからです。

あなたは、床ずれのひどくなった『じょくそう』というものをご存知ですか?

よく、介護慣れしていない方や、分かってるくせにダメなへっぽこ病院が寝たきりの方々の体位変換をこまめにしないと、体のある部分(特に出っ張っている部分、尾てい骨のあるお尻など)がえぐれて肉や骨まで見えてしまう、傷痕のようなものをつくってしまいます。

車いすをいつも使用している方もいつも同じ部位がイスに当たっていることになるので、よっぽど体型にきちんと合った車いすで無いと『じょくそう』ができてしまいます。

だから、イスも1つずつ大きさも形も違うのですね。

フジノたちが館内を見学しているうちにお昼ごはんの時間になりました。

ごはんを食べることができる方々は食堂に集まって、ヘルパーの方々の介助をうけながら、おいしそうにごはんタイム。

僕の父のように胃に管を通している経管栄養の方々は別の部屋に集まって、流動食みたいな感じのベージュ色の栄養を点滴を行なうみたいにして食事を摂っています。

よく何も知らない方々から言われるのですが、「胃に管で栄養を入れるなんてかわいそう」です。

でも、そんなこと無いんですよ。

鼻から管を入れて胃まで入れる方法もありますが、それは実は感染症の危険が高くなったりデメリットがあります。

加えて、胃への経管栄養も、実は味覚があるんですよ。

僕自身が体験した訳では無いのに断言するのは良くないですが、胃に直接に栄養を届けるという場合でも、味覚が機能して味が分かる、と言われています。

もちろん満腹感もあります。

『ゆう』の職員体制

さて、お昼ご飯の後は、みなさん少し休憩タイムでした。

お昼ごはんと休憩タイムをつかって、フジノたちはみなさんにいろいろお話を聞かせていただきました。

こうやってみなさんと一緒に過ごしている時間が、視察の最も意味がある時間だと思います。

そして同時にフジノ自身にとって、最も大好きな時間です。

いつか市議を辞めたらたぶん僕は現場に戻ってくるのだ、とつくづく感じる時間です。

よく他の方々と視察に行くとこうしてフジノは置いていかれてしまうのですね(笑)。

(今回もそうでした...)

そんなフジノを見て、飯野施設長がひとこと。

「今、うちは職員を募集してますから応募しますか?」

ありがとうございます(笑)。市議を辞めたら、ぜひヘルパーからスタートしたいです。

実は『ゆう』の職員育成システムは、これまでフジノが見てきた福祉施設の中ではかなり厳しいです(厳しいと言っても怒鳴るとかそういう話ではありません)。

スタッフは85名(2005年7月1日現在)。

障がいのある方々とスタッフはどんな場面でも必ず1対1での対応を取ること、としています。

ヘルパーとしてまず働いて、そこで優秀だと認められたら

過ごしやすい、暮らしやすい、当たり前の場所をめざして

2階にあがると、お風呂がありました。

名前は『ゆうの湯』。

ゆうのお風呂(お風呂入り口)

フジノにとって意外でありうれしい驚きだったのが、高齢者の施設には本当によくある『つりさげ』式の移動機器が無かったこと。

介護が大変だからとか腰痛を避ける為にということで、機械を使って身体をつりあげて湯船へ持っていく、というものがあるんです。

それがありませんでした。

ゆうの浴室(お風呂)

そして、お風呂もいい感じでした。

サポートの大変さでは認知症の高齢の方々よりも困難な方々もいらっしゃるけれど、それでも『QOL』(人として生きていく人生の質の高さ)を追求していくという『ゆう』の姿勢が強く感じられました。

大型の特別養護老人ホームに見学に行くと、ベルトコンベア式というか、職員側の効率重視のために高齢の方々をイモ洗いするかのごとくに入浴させている所が現実にあります(もちろん横須賀にもあります)。

けれどもフジノは人生の最後半にそんな扱いをされるのは、本当にイヤです。もちろん今、現在だってイヤです。

だから当然のこととして、障がいがあるというだけの理由で人としてイヤな想いをするのは絶対にイヤです。

施設の見学をどんどん重ねていくと、例えば、今そこで実際にお風呂に入っている人がいなくてもふだんはどんなかが分かるようになってくるのですね。

『ゆう』のお風呂はとても良さそうでした。

『ゆう』の日常活動

『ゆう』ではふだんいろいろな活動をしています。

例えば、こんなですね。

  • 感覚知覚活動(さっき上で紹介した部屋もそうですね)
  • 機織り
  • 印刷
  • 音楽活動
  • 入浴
  • リズム体操
  • 社会見学
  • 季節の行事
  • 地域の行事への参加

その他にも、屋上を使って、プランターで花や野菜を育てたりもしています。

見学の間に親しくなったKさんに育てているお花を見せていただきました。

屋上のプランター(とてもきれい)

屋上からの見晴らしは、最高でした。

芦名というのはフジノが育った武山のそばなのですが、本当に山の緑が美しい場所です。その緑が見渡せる素敵な屋上は風が気持ちよく吹いていました。

Kさん、お花を見せて下さってありがとうございました。

グループホーム『はなえみ』

そして、今回最大の見学ポイント!

どうしてもフジノが見たかったグループホーム『はなえみ』です。

障がいの重い人こそ地域で当たり前に暮らせるまち、これが現在の福祉の流れです。

それを実現しているのが『はなえみ』です。

はなえみ全景(全景)

グループホームの多くはアパートなどを改築して作ったものなので、見学に訪れて朝に最初に『はなえみ』を見た時にはふつうの『隣の家』かと思いました。

とてもきれいで、かつ生活感のあふれるふつうの家(これが大切)でした。

ふだんグループホームというのは内部をあまり見学できません。

何故ならば、ふつうの家ですから。

あなたの家を例に考えれば分かりやすいですよね。あなたが暮らしている家を「政治家だから」という理由があっても見学なんて許可しないですよね。それでなかなか見学はできません。

けれども今回は、入居している方のご好意で、特別に見学を許可していただきました。ありがとうございます。

はなえみのロビー(ロビー)

玄関を入るとロビー。

この共有スペースに面する形で4つの個室があります。

さらにお部屋も見させていただきました。ありがとうございました。

木製の車椅子(木製の車いす)

とてもいい感じでした。

こういうグループホームがどんどん増えていくといい、増やしていかなければ、と思いました。

障害者自立支援法案の中ではグループホームの扱いに納得がいかないことが多いので、ますますこの法案が廃案になればよいのに、と改めて思いました。

飯野施設長と瀧川理事長とフジノ(左から、飯野施設長、瀧川理事長、そしてフジノです)

お2人にはお忙しい中、見学させていただきまして本当にありがとうございました。

これだけ素晴らしい施設を作り、運営することは、本当に大変なことだと思います。

日常的に全国からたくさんの視察が訪れていて『みなと舎』さんの活動は、高い評価を受けています。

こういう素晴らしい活動があることを、どうかこのまちのみなさんにはぜひ知ってほしいと思います。

そして、応援して下さい。

フジノはここで学んだことを今後の障がいのある方の福祉の向上に活かしたいと思います。

『ゆう』のみなさん、本当にありがとうございました!