HTLV-1を撲滅し、HAM・ATLに苦しむ方々を支援します

*このページは現在作成途中です*

HTLV-1とは何か

「よくわかる詳しくわかるHTLV-1」表紙より

「よくわかる詳しくわかるHTLV-1」表紙より


平成22年度厚生労働科学研究費補助金研究事業によって制作された『HTLV-1キャリアのみなさまへ・よくわかる詳しくわかるHTLV-1』



HTLV-1に関するフジノのブログ記事

これまでHTLV-1に関してフジノが書いてきたブログ記事をご紹介します。たくさんあるので、全ては掲載しきれていません。ごめんなさい。

2019年10月2日

2017年9月14日

2014年3月13日

2013年8月24日

2012年3月10日

2012年1月12日

2011年10月25日

2011年9月18日

2011年7月5日

2011年7月2日

2011年6月4日

2011年5月15日

2009年6月4日



HTLV-1当事者を講師にお招きしてHTLV-1母子感染対策研修会を開催。当事者・家族・キャリアママの生の声を聴かせていただきました/フジノの提案、実現しました

「HTLV-1母子感染対策研修会」が開催されました

本日、横須賀市の主催で『HTLV-1母子感染対策研修会』が開催されました。

研修の対象者は、母子保健に日頃従事している横須賀市健康福祉センターなどの保健師さん・助産師さんたちです。

HTLV-1母子感染対策研修会の様子

HTLV-1母子感染対策研修会の様子


きっとあなたにとって『HTLV-1』も『母子感染』も聞き慣れない単語だろうなと思います。

『HTLV-1』とは、ウイルスの名前です。

HTLV-1とは?

HTLV-1とは?


『母子感染』とは、妊娠中のお母さんから細菌やウイルスがお腹の中の赤ちゃんに感染してしまうことです。

厚生労働省の母子感染リーフレットより

厚生労働省の母子感染リーフレットより


当事者のみなさんの活動のおかげで、2010年から妊婦健診の血液検査項目にHTLV-1も組み込まれました。

そのおかげで今では妊婦健診でウイルスに感染しているかどうか(キャリアか否か)が分かるようになりました。

2010年からは妊婦健診でHTLV-1の感染も調べられるようになりました

2010年からは妊婦健診でHTLV-1の感染も調べられるようになりました


HTLV-1は主に母乳を通じて母親から赤ちゃんへ感染してしまうウイルスです。

HTLV-1は母子感染ルートが最も多いです

HTLV-1は母子感染ルートが最も多いです


その為、HTLV-1キャリアママは『母乳』ではなくて『人工栄養』(粉ミルクなど)で赤ちゃんを育てることが推奨されています。

一方、母乳神話の強いこの国では、母乳をあげることができないキャリアママは本当に苦しい想いをしています。

だからこそ、妊娠・出産・産後の子育てに深く関わる保健師さん・助産師さんの正確な情報提供や心理的なサポートがとても重要なのです。

そんな想いからフジノが提案して、横須賀市では2011年から定期的にHTLV-1母子感染対策の研修を開催してきました。

こうした取り組みは全国的に珍しく、横須賀市のHTLV-1対策はとても評価していただいています。



講師として石母田衆さんをお招きした理由

さて、今回の研修の最大のポイントは講師です!

石母田衆さん(全国HAM患者友の会「アトムの会」代表)を講師としてお招きすることができたのです!

講師の石母田衆さんとフジノ

講師の石母田衆さんとフジノ


これまでの研修では、医師や研究者の方に講師をお願いしてきました。

みなさん、素晴らしい方々ばかりです。

でもフジノは、実際にHAMやATLを発症した当事者の方やHTLV-1キャリアママの切実な声をぜひ研修の場でみなさんにお聞きしてほしかったのです。

母乳神話と世間の無理解に苦しめられているキャリアママの悲しみや苦しみもとてもつらいものがありますが、実際にHTLV-1に感染してしまい、さらに発症してしまった時の壮絶さを知っていただけたならば、キャリアママたちは人工栄養で赤ちゃんを育てていくことをきっと決意して下さるはずとフジノは信じています。

その為にも研修の講師に、ぜひ当事者の方をお招きしたかったのです。

そこでフジノは2018年9月議会で提案したのですが、ついに今日の研修で実現しました。

実際に提案をした委員会での質疑と答弁の該当部分をブログの最後に載せておきますね

石母田衆さんはHAMの当事者であると同時に、弟さんをATLによって亡くされているご家族の立場でもあります。

まだ小さなお子さんを遺して弟さんが亡くなった時のお話をフジノは涙なしには聴くことができません。

石母田さんはご自身の病歴や亡くなった弟さんの事を語って下さいました

石母田さんはご自身の病歴や亡くなった弟さんの事を語って下さいました


さらに完治する為の薬は今もなお開発されていない中で、石母田さんご自身のHAMとの闘病の日々のお話は胸を打たれます。

研修では、これまでたくさんのキャリアママの生の声をお聴きしてこられた石母田さんから、ママたちの声も伝えられました。

キャリアママの不安 ・献血時で発覚したが子供に母乳を与えたので子供の.発症が心配。 3人目のお産で抗体検査を受けたところ、陽性といわれ断乳をしたが2人は母乳を与えている将来発症する恐れがあるのでは怖い ・夫がATLで死亡、自分もキャリアと判明、子供にも母乳を与えている。将来、発症する恐れがあるのでは・・・怖い。 ・子供は断乳し感染を防いだが自分はどうなるの?子供の結婚が破談になるのではないか? ・母子感染予防ばかりが重要視され女性は辛い思いをする。夫 (男性)は検査しなくていいの? ・短期母乳と決めていたが、この子を守るため初乳のみにし、ミルクに切り替えました。母乳母乳とばかり言ってくる助産師や小児科医、産科医にかなり心にぐさりとダメージをくらいます。親の集まりでも母乳信者のような方がいるので、そのような集いに行きたくない。

キャリアママの不安


すでに横須賀市の母子保健に関わる保健師さん・助産師さんたちは、キャリアママに対して完全人工栄養の勧奨を徹底して下さっています。

それでも改めて石母田さんから生の声をお聴きすることで、より一層この取り組みの持つ意味を感じていただけたと思います。

本日参加してくれた保健師さん・助産師さん、ありがとうございました。

主催してくれたこども健康課のみなさん、ありがとうございました。

そして講師として遠方から横須賀まで起こし下さった石母田さんご夫妻に心から感謝しています。ありがとうございました!



我が国が総合対策をスタートさせたのは石母田さんたちのおかげなのです

石母田さんについてぜひみなさまに知ってほしいのです。

実は、我が国のHTLV-1総合対策が2010年にスタートしたのも、石母田さんが国に対して働きかけ続けて下さったおかげなのです。

HAMの症状はとてもつらいです。

それでも病身をおして数百名の国会議員を訪れては、HTLVとその対策の必要性について語って回られたのでした。

決定打となったのは、2010年9月8日、菅直人総理(民主党政権)との面談でした。

総理官邸にて(左端が菅直人総理。右端の後ろ姿は浅野史郎さん)

総理官邸にて(左端が菅直人総理。右端の後ろ姿は浅野史郎さん)


HTLV-1患者団体が一同に介して(『日本からHTLVウイルスをなくす会』の菅付加代子代表、『はむるの会』の石母田衆理事、『長崎・佐賀HAM患者会ひまわり』の西次夫代表)、総理官邸に総合対策を求めました。

ATLを発症して治療中の浅野史郎さん、山野嘉久先生(聖マリアンナ医科大学)も同行しました。

正面の一番奥の左に石母田さんの姿

正面の一番奥の左に石母田さんの姿


政府の側も、菅直人総理大臣をはじめ、官房長官、官房副長官2人、総理大臣補佐官らが面会しました。

記者会見をする石母田さんたち

記者会見をする石母田さんたち


みなさんのお話を聴いた菅直人総理はHTLV-1対策を放置してきたことを「政府として反省する」と述べました。

有言実行でその直後の10月5日からは首相補佐官をトップとする特命チームを立ち上げて、12月20日まで4回の会合を行ないました。こうして総合対策が打ち出されたのです。

ブログのはじめに記した、妊婦検査にHTLV-1が検査項目に含まれたのもこの成果の1つです。

フジノが石母田さんと初めてお会いしたのは、2011年6月4日でした。

右から山越里子さん・石母田衆さん・フジノ(2011年6月4日)

右から山越里子さん・石母田衆さん・フジノ(2011年6月4日)


フジノの心の師匠である浅野史郎さんがATLを発症したことをきっかけに、フジノはHTLV-1撲滅を心に誓いました。

我が国のHTLV-1臨床と研究の第一人者である山野先生のもとを訪れたフジノ

「どうかひとりでも多くの当事者の方にお会いさせてほしいのです」

とお願いしました。

そしてご紹介していただいたのが、当事者会である『はむるの会』(現在はNPO法人スマイルリボンと統合)でした。

代表の山越里子さん、理事の石母田衆さん(石母田さんは『アトムの会』の活動も続けておられました)のおふたりは、総会の後も2時間もお話を聴かせて下さいました。

それからフジノは『はむるの会』に毎月通いました。

『日本HTLV-1学会』や国が主催する『HTLV-1対策推進協議会』にも参加しました。

そのたびに、石母田さんご夫妻はフジノのHTLV-1に対する取り組みについてアドバイスをして下さいました。

8年前の、石母田衆さんとフジノ

8年前の、石母田衆さんとフジノ


初対面から8年後に、まさか横須賀市にお招きして講師をしていただけることになるとは・・・。

人生とは本当に不思議なものだと思いました。



11月10日は「世界HTLVデー」です

ところで昨年2018年に正式に『世界HTLVデー』が定められました。

11月10日は「世界HTLVデー」です

11月10日は「世界HTLVデー」です


昨年に続いて、今年もイベントが開催されます。

ぜひご関心のある方はご参加下さい!

詳しくはこちらをご覧下さいね。



フジノが行なった委員会での提案

今日、講師としてHTLV-1当事者である石母田さんをお招きするきっかけとなったフジノの委員会質疑を掲載しますね。

フジノの質問

まず、HTLV-1の母子感染対策研修会の講師に、実際にATLやHAMを発症した方や発症した方の親御さんをお招きする必要性について伺います。
 
全国にHTLV-1のキャリア、ウイルスに感染しておられる方は100万人いらっしゃいます。

そのうち母子感染が6割以上となっています。

本市では、HTLV-1の母子感染を予防する為に、神奈川県内では初めて2011年10月に第1回の母子感染予防対策研修を開催してきました。以降、定期的に開催してきて下さっています。

ところで、先日開催されました『日本HTLV-1学会学術集会』に参加したのですが、その際にATLやHAMを発症された当事者の方々からも、横須賀市の取り組みが全国的に見ても極めて先進的であることを高く評価していただきました。

こうした研修は、全国でもほとんど開催されていない現実があります。
 
そうした中、当事者の方から「さらに横須賀市の研修をより良いものにする為に」という御提案をいただきましたので、改めて僕からも提案させて下さい。
 
これまで本市が講師としてお招きしてきたのは、医療関係者の方ばかりでした。

ぜひ今後はHAMやATLを実際に発症した当事者の方や、お子さんが発症してしまったキャリアママの方を講師としてお招きすべきではないかという御提案です。

現在、HTLV-1の母子感染を防ぐ唯一の方法は、母乳ではなくて完全人工栄養しかありません。

けれども、我が国には根強く残っている母乳神話によって、多くのキャリアママは苦しめられており、完全人工栄養に踏み切ることができない方々がとても多い現状があります。

また、周囲のハラスメントに近い無理解によって、母乳でなければならないと責められているとも感じるという御意見が多数ありました。
 
けれども、実際にATLを発症すれば激しい症状が起こって、僕の出会った方もそうですが、あっという間に亡くなってしまいます。

また御自身のお子さんがATLを発症してしまった親御さんは、皆自分が母子感染させてしまったことをすさまじく後悔して「乳幼児期のほんの一時期に母乳をあげなければ感染させなくて済んだのに」と本当に後悔されておられます。

こうした当事者や当事者のお母さんのお声をお聞きすれば、なぜ完全人工栄養でなければならないのかというのが、医療関係者の理論や研究に基づいたお話とはまた別に、リアルな現実の体験談として心に深く刻まれるはずだと信じています。

したがいまして、今後本市が開催するHTLV-1母子感染対策研修においては、医療関係者だけではなくて、どうか当事者や当事者の方のお母さんをお招きいただいて、実際の体験をお話ししていただくべきではないでしょうか、お答えください。

こども健康課長の答弁

HTLV-1の医療というのは、やはり日進月歩でして、専門医の方のお話を聞くことも大変重要ではあります。
 
ただ、今委員がおっしゃいましたように、当事者の方の話を伺うというのは、どうしてこの事業を行なう必要があるのか、徹底して行なう必要があるのかといったところを、根っこから意義づけていく大切なものだとは私も思います。

今年度につきましては、11月にもう講師の依頼をしてしまっておりますので(2018年度は山野嘉久先生)、来年度(2019年度)に向けては、当事者の方またどんな方に来ていただけるのか、これからになりますが、相談させていただければと思います。

よろしくお願いいたします。

フジノの質問

今年も11月に開催していただけるということ、それから来年度以降ぜひ検討していただけるということで、ぜひ進めていただけたらと思います。

以上です。



障がい福祉分野への就職をお考えの皆様を横須賀は大歓迎しています/「よこすか障害福祉cafe2018」へ

障がい福祉分野への就職を横須賀は大歓迎しています

障がい福祉業界へ就職をお考えのみなさまの為に、今年も市内事業所が一体となって一大イベントを開催しました。

『よこすか障害福祉cafe2018』です。

人材確保の取り組みは、障がい福祉分野だけの問題ではありません。広く全ての分野での大切な課題です。

フジノが政治家に転職した16年前は、医療・看護の分野はとても強い危機感をもってリクルート活動をすすめていました。

それに比べると、慢性的な人材不足は変わらないのに障がい福祉分野の取り組みは弱かったです。

けれどもこの数年間は本当に大きく変わりました。

障がい福祉の事業所が全市で一体となって、さらに『はまかぜ新聞社』の協力も頂いて、こうした積極的な取り組みを進めています。

定期的なイベント開催だけでなく、事業所もオープンに見学を受け入れるようになり、はまかぜ新聞では定期的に仕事のやりがいが連載されるなど、とても素晴らしい動きが広がっています。

今年も会場にお邪魔して、事業所のみなさまの取り組みとともに、来場して下さった学生さんや就職をお考えのみなさんの表情や想いを体感させていただきました。

よこすか障害福祉cafe2018の会場にて

よこすか障害福祉cafe2018の会場にて

よこすか障害福祉cafe2018のチラシより

よこすか障害福祉cafe2018のチラシより

各事業所の就職説明ブース

各事業所の就職説明ブース

よこすか障害福祉cafe2018のプログラム

よこすか障害福祉cafe2018のプログラム

満員の会場!

満員の会場!

就職2~4年目の若手がスピーチしてくれました

就職2~4年目の若手がスピーチしてくれました

きょうだいが当事者だったことが就職の動機となった職員さんも。

きょうだいが当事者だったことが就職の動機となった職員さんも。

就職して3年目になって感じること

就職して3年目になって感じること

「美大生から障がい福祉に就職したのは何故?とよく尋ねられます」

「美大生から障がい福祉に就職したのは何故?とよく尋ねられます」

お昼ごはんにお手製のパンをいただきました

お昼ごはんにお手製のパンをいただきました

右から、飯野さん・臼井教授・フジノ

右から、飯野さん・臼井教授・フジノ

「大学生と語ろう 福祉のQ&A」

「大学生と語ろう 福祉のQ&A」


詳しい紹介は、また後日記しますね。



横須賀市がん克服条例づくり、HTLV-1対策のフジノの提案が「逐条解説」に明記されました!/がん対策検討協議会(第4回)

第4回がん対策検討協議会が開かれました

本日は『第4回がん対策検討協議会』が開かれました。

がん対策検討協議会(第4回)が開かれました

がん対策検討協議会(第4回)が開かれました


『横須賀市がん克服条例(案)』の策定の為に、2週間に1度という異例のスケジュールで『協議会』を開き、議論を行なっています。

民間企業の意思決定の観点に立つと「2週間に1度」では、ゆっくりに聞こえるかもしれません。

けれども、市議会の全ての会派の総意(つまり41人の議員全員の合意)を得る為に、会議の開催前にたくさんの議論が行なわれています。

今日のような正式な会議の場においてもメンバーは議論をしますが、その前提として、全ての会派が多くの議論を行なった上で、集合をするのですね。

さらに、会議ごとに参考人をお招きして最新の知見をお聴きしていることも大きいです。

市議会議員は、医療の専門家ではありません。

もちろんフジノは医療政策の勉強はふだんからしてはいます。

けれども最新の知見をお聴きしてそれを理解してすぐ条例に反映できるかといえば、不可能です。

その為にはさらに勉強して、理解して、条例に反映する為にはどのような文言にすべきなのかを検討する為の時間と労力が必要です。

加えてこの会議だけが仕事の全てではありませんので、2週間に1度というペースは本当にキツイ、というのがフジノの率直な感想です。

けれども、この条例が成立し取り組みが進めば、確実に守ることができる命が増えるのです。

どれだけ心身ともにきつくても、全力で臨んでいます。



フジノの悲願「HTLV-1撲滅」を条例案に盛り込むべく提案をしました

ブログでも記してきたとおり、フジノは『横須賀市がん克服条例(案)』に『HTLV-1撲滅』をどうしても盛り込みたいという想いがありました。

その想いを田辺昭人委員長はじめ委員のみなさんにご相談したところ、

「正式に提案をペーパーにして『がん対策検討協議会』の場で協議してもらうようにしてみたら?」

とアドバイスいただきました。

そこで本日開催された『がん対策検討協議会』において、フジノ案を正式に提案させていただきました。

フジノによる「HTLV-1対策をより明確に打ち出す為のご提案」

フジノによる「HTLV-1対策をより明確に打ち出す為のご提案」


下のペーパーと、参考資料を配布させていただきました。

2018年4月27日

がん対策検討協議会のみなさまへ

藤野 英明

HTLV-1対策をより明確に打ち出す為のご提案

横須賀市らしい「がん克服」の取り組みを考えた時、次世代にがんを持ち越さない手段がある「HTLV-1の母子感染対策」への取り組みがふさわしいと思いました。

これまで本市は、神奈川県内でも初めて『母子感染対策研修会』を実施し、HTLV-1対策に取り組む研究者からも高く評価されています。

そこで以下の2点を提案します。

【提案1.第6条2項への文言を追加する】

(現行の第6条2項)
市は、感染により発症するがんについて、除菌及びワクチン接種等による対策を講ずるとともに、性別、年齢等に係る特定のがんについては、その予防に関する啓発及び知識の普及等の具体的な予防策を講ずることとする。

     ↓

【新たに文言の追加を提案】
市は、常に最新の科学的知見を取り入れ、感染により発症するがんについて、除菌、完全人工栄養の勧奨及びワクチン接種等による対策を講ずるとともに、性別、年齢等に係る特定のがんについては、その予防に関する啓発及び知識の普及等の具体的な予防策を講ずることとする。
(*赤太文字の文言を追加)

【提案2.新たに第7条2項を追加する】

【新たに第7条2を追加】
2 HTLV-1対策として、市は、常に最新の科学的知見を取り入れ、母子感染を予防する為に完全人工栄養を勧奨し、その意義を医療従事者及び行政機関は常に研修し、妊婦の意思決定支援と心のケアを行い、市民への啓発を行わねばならない。医療機関は、近い将来、治療法が開発された時にその恩恵を受けられるように、キャリア妊婦およびキャリア妊婦から出生した児へのフォローアップに努めねばならない。

添付した参考資料はPDFファイルにしましたのでこちらをご覧下さい。

委員のみなさまの賛同を頂きまして、正式に議論していただくことになりました。



フジノが提案した2つの条文の目的をご説明します

フジノの目的は、2つの手段を条例に位置づけることです。

現時点で唯一有効な科学的根拠があるのは、母乳による感染を防ぐ為に完全人工栄養を積極的に勧めることだけなのですね。

そこで、妊婦健診でHTLV-1に感染している(キャリアである)と診断された妊婦のみなさまに、正確な情報の提供をすることと、意思決定の支援をすることと、心のケアを行なうことを、市に義務付けることです。

これが第6条第2項への文言の追加の提案です。

また、我が国の研究者の必死の研究により少しずつ治療薬が開発されつつありますが、現時点ではキャリアの方々からHTLV-1(ウイルス)を完全に取り除く方法はありません。

しかし、山野嘉久先生らの研究が進めば、必ず近い将来に治療が可能になるとフジノは信じています。

それなのに、HTLV-1に感染しているお母さん・生まれてきたこども(満3歳以降に検査することができます)を医療機関(産婦人科や小児科)が把握していません。

キャリアであることが分かっているお母さんとこどもをフォローアップしていれば、治療薬が開発された時に、すぐにその恩恵を提供することができます。

そこでフジノは、医療機関に対してフォローアップを努力義務として課すことを提案しました。これが第7条2項です。

この2つの手段を講ずることが、現時点で地方自治体である横須賀市にできることだとフジノは考えました。



条文化はせず「逐条解説」に明記することになりました!

フジノから提案理由を説明し、今回の参考人としてお招きしていた水野靖大先生(マールクリニック横須賀・院長)のご意見もいただき、委員のみなさんから質問を受けて、協議に入りました。

その結果、条文化はせずに、『逐条解説』に盛り込むこととなりました。

『逐条解説』とは、条文(抽象的な短い文章です)が具体的にどのようなことを指しているのかを明らかにする為に条文とセットで記される文章です。

第6条(がんの予防の推進)2項の『逐条解説』に以下の文章が加わりました。

(変更後の逐条解説の文章)

白血病等の原因となるHTLV-1については、母子感染が主な原因であることから、HTLV-1母子感染を予防するため、完全人工栄養の勧奨を含めた対応も求められ、その意義を医療従事者及び行政機関は常に研修し、妊産婦の意思決定支援と心のケアを行い、市民への啓発を行う必要がある。

やりました!

提案者として一番望ましいのは、確かに条文化することです。

けれども、行政が実務を行なっていく上で『逐条解説』は必ず参考にされます。

つまり、『逐条解説』に明記されたということは、

  • 今後の『横須賀市がん対策計画』作りにおいて、必ずHTLV-1対策が盛り込まれる。

  • 条例と計画に基づいて、母子感染を防止する研修を横須賀市は今後も実施しなければならない。

  • 条例と計画に基づいて、キャリア妊産婦さんの意思決定支援と心のケアを横須賀市は行なわなければならない。

  • 条例と計画に基づいて、横須賀市は市民へのHTLV-1対策の啓発を行わなければならない。

これらの取り組みを横須賀市は行なわなければならないという『縛り』をかけることができた訳です。

提案者として、涙が出るほどうれしいことです。

これまで出会ってきた、HTLV-1キャリアのみなさまやHAM・ATL当事者のみなさまに、一刻も早く報告したい気持ちです。

『がん対策検討協議会』委員のみなさまからは

「フジノくん、今まで知らなかったHTLV-1についてよく知ることができたよ」

という温かいお言葉もいただきました。

提案をして、本当に良かったです。



横須賀市がん克服条例づくり、地域がん診療連携拠点病院である横須賀共済病院の豊田茂雄診療部長をお招きしました/がん対策検討協議会(第3回)

第3回「がん対策検討協議会」が開かれました

本日は『がん対策検討協議会』(第3回)が開かれました。

がん対策検討協議会に出席しました

がん対策検討協議会に出席しました


『横須賀市がん克服条例』を作る上で、医療関係者のみなさんのご協力は不可欠です。

そこで『がん対策検討協議会』では条例案に専門的な観点からご意見をいただく為に、医療関係者の方々をお招きして出席していただくことができます。

今回は、『地域がん診療連携拠点病院』である横須賀共済病院から、豊田茂雄診療部長をお招きしました。

こうして専門家の観点からご意見をいただけるのが嬉しくて、フジノは今日の機会をとても楽しみにしていました。

豊田先生は、フジノにとってかねてから在宅療養・在宅看取りの為に横須賀市の取り組みにずっと関わっていただいてきた、とても親しみを感じている方。

大病院の医師でありながら、地域との連携にとても熱心なありがたい存在です。

市のシンポジウムや研修に何度もご出演いただいてきました(例えばこちら)。

右端が豊田茂雄先生です(2015年のシンポジウムより)

右端が豊田茂雄先生です(2015年のシンポジウムより)


さらに、ご専門が血液内科ということもあり、フジノが特に強い関心をもって取り組んできた『HTLV-1対策』についてもきっと理解が深い方のはず。

そのような訳でいつも以上に気合を入れて『協議会』に臨みました。



豊田茂雄診療部長のミニ講義と条例案へのご意見

今日はまず豊田先生からミニ講義を受けました。

ミニ講義といっても、なんと豊田先生はパワーポイントを69枚も事前にご準備して下さいました(ありがとうございます!)。

69ページに及ぶ豊田茂雄先生のパワーポイント

69ページに及ぶ豊田茂雄先生のパワーポイント


『地域がん診療連携拠点病院』とは何か、から始まって

地域がん診療連携拠点病院とは何か

地域がん診療連携拠点病院とは何か


横須賀共済病院がどれだけがん対策に貢献して下さっているかをデータで示していただき

「横須賀・三浦2次保健医療圏」のがん対策で横須賀共済病院は圧倒的な存在感があります

「横須賀・三浦2次保健医療圏」のがん対策で横須賀共済病院は圧倒的な存在感があります


さらに、条例案に対して様々なご意見を頂きました。

条例案文に対してもたくさんのご意見をいただきました

条例案文に対してもたくさんのご意見をいただきました


フジノは本当にありがたかったです。とてもリアルなお話をたくさん伺うことができたからです。

『がん対策検討協議会』メンバーの中にも、身内にがんを体験している家族・親族・友人等がいるかいないかで、必然的に実感が異なってしまいます。

大切なご家族を4人もがんで亡くしておられる方や、がんサバイバーのご家族がおられる方や、逆に人生を通じて全くがんと無縁の方もいらっしゃる訳です。

これは当然のことなのですけれども、やっぱりどこかで意識をひとつにしたいという想いがありました。

正副委員長のはからいで、こうして豊田先生をお招きしていただき、かなり委員メンバーの意識統一ができたと思います。



HTLV-1対策の有効性も評価していただきました

質疑応答の時間では、フジノもすぐ挙手しました。

かねてからHTLV-1対策に取り組んできたフジノは、豊田先生にその有効性について伺いました。

豊田先生からは

「共済病院には毎年2名はATL(HTLV-1というウイルスが原因で発症する白血病です)の患者さんがいらっしゃる。横須賀は全国的にみて、ATLの患者さんが多い地域だと思う」

また

「母子感染対策はとても有効なので、横須賀のこれまでの取り組みは有効だと思う」

とのご意見をいただきました。

横須賀市らしいがん対策の条例の取り組みとして、フジノは地域性がとても大切だと考えています。

そんな中、豊田先生からこうしたご意見をいただき、やはり条例の中にHTLV-1対策を書き込みたいとの想いを強くしました。

協議会終了後に正副委員長やメンバーのみなさんと意見交換をした際にも

「フジノくんなりの条文を考えてペーパーにして提出してごらん」

と言っていただきました。

ぜひがんばろうと思います。



第1条から第4条までの議論を行ないました

豊田先生からのご意見を頂いた後は、メンバー間で条文の協議をしました。

今日は、第1条から第4条までを議論しました。

第4条で、文言の並びの変更をフジノから提案させていただきましたが、みなさまに賛成していただき、一部修正しました。

第1条から第3条までは議論の末に原案通りとすることとなりました。

第1条「目的」

この条例は、がんを克服することを目指し、がん対策基本法の趣旨を踏まえ、市、がんの予防及び早期発見の推進又はがんに係る医療に従事する者及び市民の責務を明らかにし、がんの予防及び早期発見の推進を定めることにより、すべての市民が科学的知見に基づく適切ながん医療をうけられるようにするための総合的ながん対策を市民とともに推進することを目的とする。

第2条「市の責務」

市は、がん対策に関し、国、県、医療関係団体、医療機関並びにがん患者及びその家族等で構成される民間団体その他の関係団体との連携を図りつつ、本市の地域の特性に応じたがん対策を策定し、及び実施する責務を有する。

2 市は、がんに関する正しい理解及び関心を深めるための普及啓発その他必要な施策を講ずるものとする。

第3条「保健医療関係者の責務」

保健医療関係者は、市が講ずるがん対策に協力するよう努めなければならない。

第4条「市民の責務」

市民は、喫煙、食生活、運動その他の生活習慣、身体に悪影響を及ぼす危険のある生活環境等がんの罹患の直接的または間接的な要因の排除のための正しい知識を持ち、がんの予防に注意を払うとともに、がん検診を受けるよう努めるほか、がん患者に関する理解を深めるよう努めなければならない。

ただ、まだ本決定ではありません。

ひととおり全ての条文の審査を終えた後、もう1周ぐるりと全ての条文の審査を行なう予定です。

次回は4月27日と早いペースで議論を進めていきます。

横須賀市医師会の水野靖大先生をお招きして、ミニ講義と条文へのご意見を頂く予定です。

水野先生は、横須賀市の胃がんリスク検診の立役者です。

みなさまは横須賀市では胃がんで亡くなる方がどんどん減っているということをご存知でしたか?

横須賀市の胃がんの発見率は、国や県と比べて3倍以上という素晴らしい成果をあげています。

こうした成果は横須賀市医師会独自の取り組みのおかげなのです。

横須賀市から胃がんを撲滅したい。

本気で横須賀市議会はそのように考えています。

条例づくり、がんばっていきます!



HTLV-1撲滅を目指して、母子感染予防マニュアル改訂版の周知・妊婦さんへのきめ細かな対応・市内医療関係者との連携・母子感染予防対策研修会の開催を提案しました/2017年9月議会

教育福祉常任委員会で所管事項への質疑を行ないました

前の記事に続いて、教育福祉常任委員会常任委員会でフジノが行なった質問を紹介します。

常任委員会では、最後に『所管事項への質疑』という議事があります。

委員1人あたり質問と答弁をあわせて30分間の持ち時間が与えられて、担当部局(健康部・福祉部・こども育成部・教育委員会事務局)へ何を質問しても良いのです。

教育福祉常任委員会の議事次第より

教育福祉常任委員会の議事次第より


政策実現の為に、フジノはこの『所管事項への質疑』を、本会議での一般質問と同じようにとても重視しています。

自らの政策テーマに基づいた自由な質疑ができるからです。



HTLV-1撲滅の為の様々な提案

今日の『所管事項への質疑』では、フジノの重要な政策である『HTLV-1撲滅』についても質問を行ないました。

下に全文をご紹介します。

教育福祉常任委員会での質疑

フジノの質問

 
こども育成部に伺います。

HTLV-1対策における新たな『母子感染予防マニュアル』で改められた、授乳方法としての完全人工栄養のみとされたことについてです。

改定版「HTLV-1母子感染予防対策マニュアル」

改定版「HTLV-1母子感染予防対策マニュアル」

 
HTLV-1に起因する疾患であるATLやHAMを発症された当事者の皆さんの活動によって、2011年から妊婦健診の検査項目にHTLV-1が加えられました。

しかし、そもそもHTLV-1自体が全く知られていない中で、陽性だと結果を知らされた妊婦さんの動揺は大変大きいものがあります。

そこで、妊婦さんにかかわる医師、助産師、保健師などの皆さんに、HTLV-1とはどのようなウイルスであるか、仮に発症すればどのような症状が起こるか、そして母子感染が起こるものであること、授乳方法によっては母子感染を防げることなどを、慎重かつ丁寧に御説明して理解していただかねばなりません。

そこで、過去の教育福祉常任委員会で、僕は『母子感染予防対策の研修会を実施すること』を提案させていただきました。

それに応える形で、こども育成部こども健康課では、2011年、2012年と連続して研修会を開催して下さいました。

また、我が国の研究の第一人者である山野先生を講師に招いてくださり、大変有意義な研修だったことを記憶しております。

さて、このたび厚生労働省研究班が、HTLV-1対策のための新たな『母子感染予防対策マニュアル』を策定しました。

これまでは、お母さんは赤ちゃんへの母子感染を防ぐために、授乳方法としては3つ、粉ミルクなどによる完全人工栄養、生後3カ月未満の短期母乳、それからウイルスを壊すため母乳を一度凍らせてから与える凍結母乳の3つを示していました。

けれども、今回の改定の最大のポイントですが、これを完全に1つだけ、原則として完全人工栄養を勧めるように改めました。

母乳ではなく完全に人工栄養を勧奨する方針変換

母乳ではなく完全に人工栄養を勧奨する方針変換


この点について、数点伺います。
 
まず、こども健康課と各健康福祉センターの対応を伺います。

完全人工栄養を唯一推奨する授乳方法、このことを新たに記した『母子感染予防マニュアル』をこども健康課と各健康福祉センターではきちんと共有しておられるでしょうか。

お答え下さい。

こども健康課長の答弁

今年の4月にマニュアルの改定がございましたので、健康福祉センターのほうに情報提供しまして、保健師、また助産師のほうに周知をいたしました。

フジノの質問

 
そうすると、皆さんはこの内容についてはしっかり理解をしておられて、これから新たに妊婦健診によって『HTLV-1陽性』だと出た方に対しての対応も慎重に行ない、授乳方法としては完全人工栄養を推奨していただけるということでよろしいでしょうか。

こども健康課長の答弁

はい、委員おっしゃるとおり、キャリアの方につきましては、丁寧にサポートしていきたいと思っております。

現在、『こんにちは赤ちゃん訪問』のほうでも確認をとっております。

フジノの質問

 
ありがとうございます。
 
続いての質問なのですが、市内の産婦人科の診療所や病院、また助産院などではどのような状況なのか。

ただ、まだ4月にこのマニュアルが改定されて半年少しという状況の中でどのような状況か全て把握するというのは難しいと思うのですが、今後、どのような状況であるかを把握していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

こども健康課長の答弁

毎年、年に1回なのですが、『周産期看護連絡会』というのを開催しておりまして、横須賀市民がよく御利用される産婦人科、小児科等の関係の方々と会議を開いております。

その折でも、こちら、このHTLV-1については、毎回といっていいほどにテーマとして情報共有しておりますので、また来年の2月ごろに開催されるかと思いますので、そこでは必ず共有をしていきたいと思っております。

フジノの質問

 
ありがとうございます。

『周産期看護連絡会』では、毎年このことについては取り上げていただけるという話を伺い、大変心強く感じました。

そこでの話し合いによるとは思うのですが、改めて、過去に開催して下さったような『母子感染予防対策研修会』の開催も御検討いただきたいのですが、いかがでしょうか。

こども健康課長の答弁

おおむね2年に1回ぐらいは、職員対象の研修等も行なっておりまして、昨年は庁内では行いませんでしたが、県の外部研修のほうにも行ってきました。

来年度等につきましては、今このマニュアルが改定になって、現場がどのような状況であるのか、その辺を県主催の会議がございますので、そこに専門医の先生方もいらっしゃるので、そういう状況もお聞きした上で、開催のほうを検討したいと思います。

フジノの質問

 
最後に確認なのですが、今、課長が御答弁された、県が設置している『HTLV-1母子感染対策協議会』は、現在までこのマニュアル改定後、開かれてはいるのでしょうか。

こども健康課長の答弁

まだこれからでございます。

フジノの質問

 
ありがとうございます。

大変丁寧な取り組みをありがとうございます。

という訳で、

  1. 母子感染予防マニュアル改訂版の周知
  2. 妊婦さんへのきめ細かな対応
  3. 市内医療関係者との連携
  4. 母子感染予防対策研修会の開催

の4点を提案しましたが、いずれについても前向きな答弁を得られました。

HTLV-1というウイルスは必ず撲滅することができます。

このウイルスを撲滅することができれば、ATL・HAM・HUなどの難病の発症を防ぐことができるのです。

本来であれば国レベルで徹底的に取り組む事柄ですが、国の動きはとても遅いです。それを待っていればさらに発症してしまう方やウイルスのキャリアが増えてしまいます。

フジノは「この横須賀に暮らしている限り、絶対にHTLV-1感染はさせない」という想いで、市単独で実施できることを徹底的に提案していきます。



「難病・慢性疾患全国フォーラム2014〜すべての患者・障がい者・高齢者が安心して暮らせる社会〜」へ

「難病・慢性疾患全国フォーラム2014〜すべての患者・障がい者・高齢者が安心して暮らせる社会〜」へ

野比の特総研から、次は浅草橋へと向かいました。

パニック障がい持ちのフジノにとってはキツい移動なのですが、どうしても参加したいフォーラムがありました。

です。

難病・慢性疾患全国フォーラム2014・会場にて

難病・慢性疾患全国フォーラム2014・会場にて


難病の方々、慢性疾患の方々は、それぞれの当事者の集まりや家族の集まりの人数がどうしても少ないです。何故ならば、その病気にかかる人が何万人に1人しかいないからこそ『難病』と呼ばれている訳です。

政治・行政と向き合うにしても、対世間にその存在を知ってもらうにしても、小さな会がそれぞれに活動するのではどうしても力が弱い。

そこで、2009年12月に

「難病や長期慢性疾患や小児慢性特定疾患の問題を社会にアピールする為に、国内の患者団体・支援団体が一同に集まるような集いを持とう!」

という想いを持った方々が集まって、意見交換をしたのです。

そして長いご苦労の末に、翌年2010年11月に『難病・慢性疾患全国フォーラム』に実現なさったのです。

本来でしたら「1度きりのイベント」のつもりだったのが、やはり全国のみなさまの「こういう集まりが必要だ」という声は強く、2011年も開催することを決定しました。

東日本大震災の発災に際しては、難病・慢性疾患の方々も本当にご苦労されました(市民のみなさまも報道などでご覧になったと思います)。

それでも何とか第2回を2011年11月に無事に開催を実現されました。

フジノはこの時、初めてこのフォーラムの存在を知りました。けれども残念ながら昨年の第3回にはスケジュールの都合で参加できませんでした。

ついに今日、第4回にして初めてフジノは参加することができました。とてもうれしいです。

会場は超満員、熱気にあふれていました

主催者発表では300人を超える参加者がいらっしゃったそうです。

フォーラム会場は、超満員でした。立ち見もいらっしゃいました

フォーラム会場は、超満員でした。立ち見もいらっしゃいました

今日の様子は、なんと素晴らしいことにUstreamの録画で全てをご覧いただけます。

ですから、それぞれのプログラムについてはフジノがコメントするよりも実際の動画をご覧いただいた方が正確でよろしいかと思います。

【録画その1】


Broadcast live streaming video on Ustream

【録画その2】


Broadcast live streaming video on Ustream

フジノの親戚にも小児慢性特定疾患にかかっている子がいます。とても身近な問題です。

フジノの親戚にも小児慢性特定疾患にかかっている子がいます。とても身近な問題です。

『難病の患者に対する医療等に関する法律』が今年5月23日に成立しました。

難病の患者に対する医療等に関する法律

難病の患者に対する医療等に関する法律


新たな医療費助成制度についても連日、報じられています。

難病の患者に対する医療等に関する法律

難病の患者に対する医療等に関する法律


こうしたことからマスメディアの関心も高く、NHKも取材に来てくれていました。

NHKなどメディアも取材に来てくれました

NHKなどメディアも取材に来てくれました

テレビ東京サイトでは報じられた記事の動画が観れました

テレビ東京サイトでは報じられた記事の動画が観れました

明日は、新宿にて『全国難病センター研究会』による『第22回研究大会』が開かれます。

フジノは明日も参加する予定です。

*フジノが書きたいことはたくさんあるのですが、ブログを書く時間が全然とれずにいます。後日、追記をしていきますのでご了承ください。

HAMを治療する画期的な新薬が開発されつつあります!/第6回HTLV-1対策推進協議会へ

予算委員会が午後スタートの為、朝から国の審議会へ参加してきました!

今日は『予備日』を使用して、引き続き『予算審議』が行なわれました。

朝から委員会スタートかと思い込んでいたら、なんとラッキーなことに午後2時からスタートとのこと。

そこで「参加できないだろうな」と諦めていた別の仕事に向かいました。

政治家として絶対に参加することに決めている、国による『HTLV-1対策推進協議会』です。

会場にて

会場にて


『HTLV-1対策』は、3期目の政治家フジノにとって重要なテーマです。

HTLV−1とは

HTLV−1とは


HTLV-1(ヒトT細胞白血病ウイルス1型)に感染している人は、全国で約110万人です。これは、約100人あたり1人の割合です。

現時点では、感染してしまうと排除できません。発症を予防する方法も、治療法も、まだ確立していません。

しかし、この病気を撲滅する為に官民連携で取り組んでいるのがこの協議会です。



画期的な新薬が山野先生によって開発が進んでいます

厚生労働省の中に会議室が取れなかったのか、竹橋のホテルで開催されました。豪華…。

傍聴席には、元『はむるの会』(現在は『スマイルリボン』)の山越里子さんをはじめ、この問題に一緒に取り組んできたみなさんがいらっしゃいました。とても心強かったです。

HTLV−1対策推進協議会の様子

HTLV−1対策推進協議会の様子


さて、今日のプログラムは、下の通りです。

  1. HTLV-1母子感染対策事業における妊婦健康診査とフォローアップ等の状況について
  2.    

  3. ATL患者の立場から
  4. HAMに関する研究について
    • HAMに対する抗CCR4抗体療法の実用化に向けた治験の進捗状況について
    •            

    • ロボットスーツHALの医学応用、HAMの歩行改善効果と治験に向けた準備について
  5.        

  6. HTLV-1関連疾患研究領域研究の3年間の成果について
  7. 平成26年度の厚生労働科学研究について

この文章は、都内から横須賀へ戻る電車の中で書いています。

そろそろ横須賀に着きますので、文章は途中ですがいったん終わります。

さて、予算審議に行ってきます!

午後もがんばります!



安倍総理の所信表明演説を聴いて感じたこと/臨時国会がスタート

臨時国会がスタートしました

国会(第185臨時国会)がスタートしました。

安倍総理大臣による所信表明

安倍総理大臣による所信表明


初日の今日は、安倍総理大臣による『所信表明』演説が行なわれました。

衆議院インターネット審議中継(衆議院TV)

衆議院インターネット審議中継(衆議院TV)


フジノは『衆議院TV』というインターネット中継でその様子を観ました。

所信表明で印象に残ったこと(その1)この道しかない

所信表明は、こんなフレーズから始まりました。

この道しかない。

「3本の矢」は、世の中の空気を一変させました。

今年に入って、2四半期連続で、年率3%以上。主要先進国では最も高い成長となりました。昨年末0.83倍だった有効求人倍率は、8カ月で0.95倍まで来ました。

景気回復の実感は、いまだ全国津々浦々まで届いてはいません。日本の隅々にまでこびりついた「デフレ」からの脱却は、いまだ道半ばです。

この道を、迷わずに、進むしかありません。

今や、世界が、日本の復活に注目しています。ロックアーンでも、サンクトペテルブルクでも、ニューヨークでも、そしてバリでも、そのことを強く実感しました。

日本は、「もう一度、力強く成長できる」。そして、「世界の中心で、再び活躍することができる」。そうした未来への「希望」が、確実に芽生えています。

皆さん、共に、この道を、進んで行こうではありませんか。

フジノには、演説の冒頭から違和感を抱いてしまいました。

アベノミクス。日本には、この道しかない。

本当にそうだろうか?

世の中の空気が一変した?

少なくともフジノのまわりでは、全く何も変わっていない。

所信表明で印象に残ったこと(その2)難病への支援

約40分の演説の中で、率直にフジノの印象に残ったのは次の一節だけでした。

難病から回復して再び総理大臣となった私にとって、難病対策はライフワークとも呼ぶべき仕事です。患者に希望をもたらす再生医療について、その実用化を更に加速してまいります。民間の力を十二分に活用できるよう、再生医療に関する制度を見直します。

安倍総理が難病への対策を「ライフワーク」と言い切ったことは、率直にうれしく感じました。

難病への支援は、フジノにとっても重要な政策だからです。特に、小児慢性特定疾患をはじめとするこどもの難病への支援には、さらに力を入れていきたいです。

2週間後の10月27日には厚生労働省が「難病対策に関する意見交換会」を開催します。こうした声を聴く場をもっともっと設けて、積極的に難病支援に政府をあげて取り組んでほしいと強く願っています。

難病対策に関する意見交換会のお知らせ(厚生労働省HPより)

難病対策に関する意見交換会のお知らせ(厚生労働省HPより)


ただ、総理自ら「ライフワーク」と断言したのに、「再生医療と民間の活用」にしか言及しないのは、心もとなく感じました。

もっともっと言及していただきたいことがたくさんあるのに、と残念に感じました。

所信表明で印象に残ったこと(その3)社会保障

わが国の最重要課題である『社会保障』について触れたのは、下の一節です。

世界に誇る我が国の社会保障制度を、次世代に安定的に引き渡していく。そのためには、財源確保のための消費税率引き上げと同時に、保険料収入や税収の基盤である「強い経済」を取り戻さねばなりません。こうした取り組みの下、中長期の財政健全化目標の実現を目指します。

併せて、大胆に改革を進め、持続可能な制度を構築しなければなりません。少子化対策を充実し、全世代型の社会保障へと転換してまいります。医療、介護保険、公的年金について、受益と負担の均衡がとれた制度へと、具体的な改革を進めてまいります。高齢者の皆さんが安心して暮らせる社会を構築します。

ここでも演説の冒頭と同じ論理で、「社会保障制度の維持にはアベノミクスによる経済の強化しかない」と繰り返されています。

再び強い違和感をおぼえました。

あなたはどんな風に感じましたか?

この国のトップがこの国をどのように進めようとしているかを説明したスピーチをぜひあなたにも聴いていただきたいのです。

そして、あなたはどんな風にお感じになるでしょうか?

全文は、以下の通りです。ぜひ1度目を通してみて下さいね。

安倍首相の所信表明演説全文

【一 はじめに】

まず冒頭、過去に経験したことのない豪雨や、台風、竜巻により、亡くなられた方々に心から哀悼の意を表するとともに、被害に遭われた方々に対してお見舞いを申し上げます。高齢化や過疎に直面する被災地域も多く、そうした実態も踏まえながら、早期の復旧に向け全力で取り組んでまいります。

この道しかない。

「3本の矢」は、世の中の空気を一変させました。今年に入って、2四半期連続で、年率3%以上。主要先進国では最も高い成長となりました。昨年末0.83倍だった有効求人倍率は、8カ月で0.95倍まで来ました。

景気回復の実感は、いまだ全国津々浦々まで届いてはいません。日本の隅々にまでこびりついた「デフレ」からの脱却は、いまだ道半ばです。

この道を、迷わずに、進むしかありません。

今や、世界が、日本の復活に注目しています。ロックアーンでも、サンクトペテルブルクでも、ニューヨークでも、そしてバリでも、そのことを強く実感しました。

日本は、「もう1度、力強く成長できる」。そして、「世界の中心で、再び活躍することができる」。そうした未来への「希望」が、確実に芽生えています。

皆さん、共に、この道を、進んで行こうではありませんか。

【二 復興の加速化】

強い経済を取り戻すことは、被災地にも大きな希望の光をもたらします。東日本大震災からの1日も早い復興に向けて、取り組みを更に加速してまいります。併せて、将来の大規模な災害に備え、強靱な国づくりを進めてまいります。

被災地では、今も29万人の方々が、避難生活を送っています。高台移転は、ほぼすべての計画が決定し、用地取得や造成工事の段階に移りました。今後、市町村ごとの「住まいの復興工程表」を着実に実行してまいります。

福島の皆さんにも1日も早く故郷に戻っていただけるよう、除染やインフラ復旧を加速してまいります。

私は、毎日官邸で、福島産のお米を食べています。折り紙つきのおいしさです。安全でおいしい福島の農水産物を、風評に惑わされることなく、消費者の皆さんに、実際に味わってほしいと願います。

汚染水の問題でも、漁業者の方々が、「事実」と異なる「風評」に悩んでいる現実があります。しかし、食品や水への影響は、基準値を大幅に下回っている。これが、「事実」です。

抜本解決に向けたプログラムも策定し、すでに着手しています。今後とも、東京電力福島第一原発の廃炉・汚染水対策を、全力でやり抜いてまいります。東京電力任せにすることなく、国が前面に立って、責任を果たしてまいります。

福島出身の若いお母さんから、1通の手紙を頂きました。震災の年に生まれたお子さんへの愛情と、故郷の福島に戻るかどうか苦悩する心の内をつづった手紙は、こう結ばれていました。

「私たち夫婦は今福島に帰ろうと考えています。あの土地に家族3人で住もうとしています。私たちのように若い世代が暮らさないと、福島に未来はないと考えたからです」

福島の若い世代は、しっかりと福島の未来を見据えています。

被災地の復興なくして、日本の再生なし。その未来への責任を、私は、総理大臣として果たしてまいります。

【三 成長戦略の実行】

チャレンジして「失敗」しても、それは「前進への足跡」であり、「大いに奨励」すべきもの。しかし、「失敗を恐れて何もしない」のは「最低」だ。

本田宗一郎さんは、こう述べて社員たちに奮起を促したと言います。先人たちのこうしたチャレンジ精神が、日本を高度成長へと導きました。

しかし、日本人は、いつしか自信を失ってしまった。長引くデフレの中で、萎縮してしまいました。

この呪縛から日本を解き放ち、再び、起業・創業の精神に満ちあふれた国を取り戻すこと。若者が活躍し、女性が輝く社会を創り上げること。これこそが、私の成長戦略です。いよいよ、日本の「新しい成長」の幕開けです。

果敢にチャレンジする企業を、安倍内閣は応援します。日本の持つ「可能性」を最大限引き出すことこそが、競争力を強化する道であると考えます。

新たに「企業実証特例制度」を創設します。あらゆる分野において、フロンティアに挑む企業には、新たな規制緩和により、チャンスを広げます。

事業再編を進め新陳代謝を促し、新たなベンチャーの起業を応援します。研究開発を促進し、設備投資を後押しして生産性を向上します。

そのために、今後3年間を「集中投資促進期間」と位置付け、税制・予算・金融・規制制度改革といったあらゆる施策を総動員してまいります。

その目指すところは、若者・女性を始め、頑張る人たちの雇用を拡大し、収入を増やすことにほかなりません。その実感を、必ずや、全国津々浦々にまで届けてまいります。

そのことが、さらに消費を拡大し、新たな投資を生み出す。「経済の好循環」を実現するため、政・労・使の連携を深めてまいります。

将来の成長が約束される分野で、意欲のある人にどんどんチャンスを創ります。

電力システム改革を断行します。ベンチャー意欲の高い皆さんに、自由なエネルギー市場に参入してほしいと願います。コスト高、供給不安といった電力システムを取り巻く課題を同時に解決できる、ダイナミックな市場を創ってまいります。

難病から回復して再び総理大臣となった私にとって、難病対策はライフワークとも呼ぶべき仕事です。患者に希望をもたらす再生医療について、その実用化を更に加速してまいります。民間の力を十二分に活用できるよう、再生医療に関する制度を見直します。

外国訪問では、私は、安全でおいしい日本の農水産物を紹介しています。どこに行っても、本当に驚くほどの人気です。かつて農業が産業として、これほど注目されたことがあったでしょうか。

意欲のある民間企業には、この分野にどんどん投資してもらい、日本の農産物の可能性を世界で開花させてほしいと願います。しかし、狭い農地がバラバラに散在する現状では、意欲ある農業者ですら、コストを削減し、生産性を向上することはできません。都道府県ごとに、農地をまとめて貸し出す、いわば「農地集積バンク」を創設してまいります。

併せて、成長する世界の食市場への農水産物の輸出を戦略的に倍増し、一手間かけて付加価値を増す6次産業化を進めます。これらによって、今後10年間で、農業・農村全体の所得倍増を目指してまいります。

競争の舞台は、オープンな世界。日本は、「世界で一番企業が活躍しやすい国」を目指します。

7年後には、東京を始め日本中の都市に、世界の注目が集まります。特異な規制や制度を徹底的に取り除き、世界最先端のビジネス都市を生み出すため、国家戦略特区制度を創設します。

TPP交渉では、日本は、今や中核的な役割を担っています。年内妥結に向けて、攻めるべきは攻め、守るべきは守り、アジア・太平洋の新たな経済秩序づくりに貢献してまいります。

公務員には、広く世界に目を向け、国家国民のため能動的に行動することが求められています。内閣人事局の設置を始め、国家公務員制度改革を推進してまいります。

やるべきことは明確です。これまでも同じような「成長戦略」は、たくさんありました。違いは、「実行」が伴うか、どうか。もはや作文には意味はありません。

「実行なくして成長なし」。この国会は、成長戦略の「実行」が問われる国会です。皆さん、しっかりと結果を出して、日本が力強く成長する姿を、世界に発信していこうではありませんか。

【四 強い経済を基盤とした社会保障改革と財政再建】

経済政策パッケージを果断に実行し、日本経済を持続的に成長させる。その上で、私は、来年4月からの消費税率3%引き上げを予定通り実行することを決断しました。

これから実行に移す経済政策パッケージは、かつてのような、目先の景気を押し上げるための一過性のものではありません。賃金上昇と雇用拡大などを実現するための、未来への投資です。

世界に誇る我が国の社会保障制度を、次世代に安定的に引き渡していく。そのためには、財源確保のための消費税率引き上げと同時に、保険料収入や税収の基盤である「強い経済」を取り戻さねばなりません。こうした取り組みの下、中長期の財政健全化目標の実現を目指します。

併せて、大胆に改革を進め、持続可能な制度を構築しなければなりません。少子化対策を充実し、全世代型の社会保障へと転換してまいります。医療、介護保険、公的年金について、受益と負担の均衡がとれた制度へと、具体的な改革を進めてまいります。高齢者の皆さんが安心して暮らせる社会を構築します。

「心 志あれば 必ず便宜あり」

意志さえあれば、必ずや道は拓(ひら)ける。中村正直は、明治4年の著書「西国立志編」の中で、英国人スマイルズの言葉をこのように訳しました。

欧米列強が迫る焦燥感の中で、あらゆる課題に同時並行で取り組まなければならなかった明治日本。現代の私たちも、経済再生と財政再建、そして社会保障改革、これらを同時に達成しなければなりません。

明治人たちの「意志の力」に学び、前に進んで行くしかない。明治の日本人にできて、今の私たちにできないはずはありません。要は、その「意志」があるか、ないか。

「強い日本」。それを創るのは、ほかの誰でもありません。私たち自身です。

皆さん、共に、進んで行こうではありませんか。

【五 現実を直視した外交・安全保障政策の立て直し】

相互依存を深める世界において、世界の平和と安定に積極的な責任を果たすことなくして、もはや我が国の平和を守ることはできません。

これは、私たち自身の問題です。

戦後68年にわたる平和国家としての歩みに、私たちは胸を張るべきです。しかし、その平和を将来も守り抜いていくために、私たちは、今、行動を起こさねばなりません。

単に国際協調という「言葉」を唱えるだけでなく、国際協調主義に基づき、積極的に世界の平和と安定に貢献する国にならねばなりません。「積極的平和主義」こそが、我が国が背負うべき21世紀の看板であると信じます。

石垣島で漁船を守る海上保安官。宮古島で南西の空をにらみ、ジブチで灼熱のもと海賊対処行動に当たる自衛官。極限の環境でも高い士気を保つ姿を目の当たりにしました。彼らは、私の誇りです。ご家族にも感謝の気持ちでいっぱいです。

彼らは、現場で、今この瞬間も、「現実」と向き合っています。私たちも、安全保障環境がますます厳しさを増す「現実」から、決して目を背けてはならない。

私は、「現実」を直視した、外交・安全保障政策の立て直しを進めてまいります。

国家安全保障会議を創設し、官邸における外交・安全保障政策の司令塔機能を強化します。これと併せ、我が国の国益を長期的視点から見定めた上で、我が国の安全を確保していくため、「国家安全保障戦略」を策定してまいります。

さらに、日米同盟を基軸とし、自由、民主主義、基本的人権、法の支配といった価値観を共有する国々と連携を強めてまいります。

在日米軍再編については、抑止力を維持しつつ、沖縄を始めとする地元の負担軽減を図るため、現行の日米合意に従って着実に進めます。

拉致問題については、私の内閣で、全面解決に向けて、全力を尽くしてまいります。

総理就任から10カ月間、私は、地球儀を俯瞰(ふかん)する視点で、23カ国を訪問し、延べ110回以上の首脳会談を行いました。これからも、世界の平和と繁栄に貢献し、より良い世界を創るため一層の役割を果たしながら、積極果敢に国益を追求し、日本の魅力を売り込んでまいります。

【六 おわりに】

「TOKYO」

ロゲ会長のアナウンスで、ブエノスアイレスの会場は歓喜に包まれました。「みんなが頑張れば、夢はかなう」。そのことが証明された瞬間でありました。

歓喜の輪の中に、成田真由美さんがいました。パラリンピック水泳で、これまで15個もの金メダルを獲得した、日本が世界に誇るアスリートです。

その成田選手が、かつて、私に、こう語ってくれました。

「私は、失ったものを数えるのではなく、得たものを数えていきます」

「意志の力」に裏打ちされているからこそ、前を向いて生きていこうとする姿勢に、私は、強く心を打たれました。

13歳から車いすでの生活となり、その後も交通事故など数々の困難を、成田選手は、強い「意志の力」で乗り越えて、素晴らしい記録を生み出してきました。

今の日本が直面している数々の課題。復興の加速化、長引くデフレからの脱却、経済の再生、財政の再建、社会保障制度の改革、教育の再生、災害に強く安全・安心な社会の構築、地域の活性化、そして、外交・安全保障政策の立て直し。これらも、「意志の力」さえあれば、必ず、乗り越えることができる。私は、そう確信しています。

先般の参議院選挙で、自由民主党及び公明党の連立与党を支持してくださった国民の皆さんに、心より感謝します。この選挙により国会のねじれが解消されたことは、「困難を乗り越えていけ」と、背中を力強く押していただいたものと認識しています。

この選挙結果に、政策を前に進めることで、応えてまいります。いや、応えていかねばなりません。

定数削減を含む選挙制度改革について、現在の膠着(こうちゃく)状況を打破し、結論を得ようではありませんか。

憲法改正について、国民投票の手続きを整え、国民的な議論を更に深めながら、前に進んで行こうではありませんか。

皆さん、「決める政治」によって、国民の負託にしっかりと応えていこうではありませんか。

国民の皆様並びに議員各位のご理解とご協力をお願い申し上げる次第です。

ご清聴ありがとうございました。

第6回HTLV-1研究会・シンポジウムへ/HTLV-1撲滅の為に母子感染対策をさらに進めたい

3日間にわたり「HTLV-1研究会・シンポジウム」が開催されています

今日は、東京・白金台の東京大学医科学研究所へ向かいました。

東京大学医科学研究所

東京大学医科学研究所


『第6回HTLV-1研究会・シンポジウム』に参加してきました。

第6回HTLV-1研究会・シンポジウム

第6回HTLV-1研究会・シンポジウム


この研究会は、世界中から研究者が集う『第3回HTLV-1国際シンポジウム』と『第2回ATLシンポジウム』とともに合同開催されています。

HTLV-1研究会も今年で6年目となりました

HTLV-1研究会も今年で6年目となりました


昨日から明日までの3日間にわたって、基礎研究から臨床まで様々な研究発表が行なわれます。

白金台の東京大学医科学研究所

白金台の東京大学医科学研究所


HTLV-1とは、ウイルスの名前です。

成人T細胞白血病(ATL)・HTLV-1関連脊髄症(HAM)・HTLV-1ぶどう膜炎(HU)を発症させるウイルスです(詳しくは厚生労働省の『HTLV-1』対策のコーナーをぜひご覧下さい)。

20130824aboutHTLV-1

このウイルスのキャリアは、全国で100万人以上にのぼります。つまり、約100人に1人の割合になります。

HTLV-1とは?

HTLV-1とは?


かねてから、フジノはこう宣言してきました

「政治家として3期目に当選したら絶対に取り組むのだ」とフジノがこころに誓ってきたのが『HTLVー1』対策です。



今も『HTLV-1』によって発症する病気(ATL、HAMなど)を完治させる薬は、開発されていません。

しかし、それでも政治家がしっかりと動けば、未来のある時点までに必ずこの病を撲滅することができるのです。

ウイルスの感染源で最も多いのが、赤ちゃんにお母さんがあげるミルク(=母乳感染)でした。ウイルスのキャリアであるお母さんを発見して、母乳からの感染を絶つことで防ぐことができるのです。

国全体の動きとして、2年前(2011年)にようやく妊婦検診のチェック項目にHTLV-1が加わりました。

横須賀市では、フジノの提案を受けて2011年10月、『HTLV-1母子感染予防対策の研修会』を神奈川県内では初めて開催しました。

けれども、まだまだこのウイルスについても病気についても広く知られてはいません。

さらなる対策をとっていくことがフジノの使命だと考えています。



母子感染対策によってHTLV-1を撲滅したい

あらゆる分野の研究発表が膨大な数にわたって行なわれるので、全てを聴くことはできません。

口頭発表の様子

口頭発表の様子


フジノは自らの問題意識から、母子感染対策に関わる研究発表・ポスターセッションに参加してきました。

●母子感染予防特別講演
「新しくなったHTLV-1母子感染対策事業―医師、看護師、助産師、保健師、行政との共働―」

●一般演題口演:疫学・感染予防ほか

  1. 「HTLV-1キャリア妊婦から出生した児の臍帯血中HTLV-1抗体価およびプロウイルス量に関する検討」
  2. 「HTLV-1抗体陽性妊婦からの出生児のコホート研究 中間報告」
  3. 「自治体との連携によるHTLV-1ウイルス関連疾患診療ネットワーク構築の試み」
  4. 「HTLV-I感染リスクの推定:性感染は弱くない」
  5. 「ATL患者の多重がんの発生頻度と発生間隔」
  6. 「HTLV-1感染と気管支喘息死亡との関連:地域相関研究」



口頭発表は、『母子感染について』を聴いてきました。


自治体との連携についての発表

自治体との連携についての発表


全国の都道府県に対して『HTLV-1母子感染対策協議会』の設立が求められて、神奈川県も含めて設立そのものは行なわれてきました。

ただ、研究発表の多くでも指摘されていたのですが、枠組みだけ作っても実際に機能していないところが多いとのことです。

母乳を制限すればいい、なんて言葉で言うのは簡単です。

けれども妊娠が分かって喜びに満ちているお母さんをはじめとする方々に、『HTLV-1』に感染している(=キャリアである)事実をお伝えすることだけでも大きなショックを与えてしまいます。

カウンセリングの体制がしっかり整っている病院や自治体はほとんどありません。

そんな中で、赤ちゃんと言えば母乳で育てなければならないというふうな考え方が支配的なわが国において、母乳をあげない(人工乳を推奨する・母乳は短期間のみにする)ことはとても難しいです。

もっともっときめ細やかな対応が必要です。

母子感染予防対策についての発表

母子感染予防対策についての発表


さらに出産してからの対応も不可欠です。

保健師・助産師・看護師などの関係者のみなさまの協力によるフォローアップ体制づくりも重要です。

まだまだやるべきことがたくさんある、と改めてフジノは感じました。

ポスターセッション会場にて

ポスターセッション会場にて





明日は公開シンポジウムが開催されます!

明日は、広く市民のみなさまに向けた公開シンポジウムが開催されます。

14:15〜16:15 公開シンポジウム
「知って下さい HTLV-1を〜聞いて!活かして!キャリア・患者の本音〜」

  • 司会:菅付加代子(特定非営利活動法人 スマイルリボン代表)
  • パネリスト:神崎 稔章(ATLネット会員)、久保田 孝子(全国HAM患者友の会関東支部長)、蒲生 未知夫(スマイルリボン会員)、池上 真弓(キャリアママの会 カランコエかごしま代表)

課題

  1. (現状)困ったこと-診断〜治療・相談
  2. (要望)求めたいこと-行政、診療、研究
  3. (対策)それぞれの立場でできること-医者、患者、キャリア、行政





どうかひとりでも多くの方に『HTLV-1』について知っていただきたいと願っています。

ぜひ、ご参加ください!



アサノ教授、退官まであと半年!?/慶応大学SFC「障がい福祉研究会」前期終了

3週間ぶりに慶応大学SFCへ。浅野史郎先生にお会いできました

今日は、お昼から慶応義塾大学SFCへ向かいました。

アサノ先生(浅野史郎教授)の『障がい福祉研究会』に、3週間ぶりに出席することができました。

慶応大学SFC

慶応大学SFC


先々週は、慶応大学SFCまで到着したものの、あまりにも体調が悪くて教室に入って3分も経たないうちに帰らざるをえませんでした。

先週は、有料老人ホーム『はなことば追浜』を見学させていただいたので、欠席しました。

こうして2回も続けて欠席してしまった上に、前期の『障がい福祉研究会』は、今日で早くも最終回!

何としても参加したいにも関わらず、あいかわらず体調がどうも思わしくないフジノは

乗り換えのたびに休み休み、満員のバスを避けてタクシーを使い、教室に入る前には深呼吸を繰り返して、意地でたどりつきました。

教室でアサノ先生の声を聴けた時にはホッとして、とてもうれしくなりました。



「障がい福祉研究会」前期最終日はプチ「口頭試問」です

教室に入ると、いつもと違ってちょっとピリピリとした空気が流れていました。

ゼミの様子

ゼミの様子


ロの字型にテーブルを並べてみんなで車座になって

アサノ先生が挙げたテーマについて学生を1人ずつ指名して考えを述べさせていく

という、プチ『口頭試問』が行なわれていました。

テーマは4つでした。

  • 障がいのある方々の雇用
  • 発達障がいの課題
  • 『非専門家』の巻き込み
  • 私たちにできること

ゲストスピーカーのみなさんのお話や福祉現場の視察など、前期の『研究会』を通して学んできたことの集大成として『自らの言葉で語る』、というものですね。

 途中休憩をはさみながらも2時間みっちり、これが続きました。



「アサノイズム」を受け継ぐ最後の生徒たちにフジノがお伝えしたこと

フジノに与えられた今日の役割は全てのやりとりをお聴きした後に『講評』を述べる、というものでした。

学生のみなさんが語った言葉は、彼ら彼女らがこれまでの自らの人生を通して感じてきたこと・考えてきたことから紡ぎだされたものばかりで、しんみりとフジノの胸にしみるものでした。

みなさん、とても良かったです。

そこで、『講評』というよりも、半年間の関わりを通して学生のみなさんについて感じたことを素直な気持ちで述べさせてもらいました。

ひとことで言えば、それは『大いなる期待』です。

今年いっぱいで退官をしてしまうアサノ先生の遺伝子(アサノイズム)を受け継ぐ『最後の生徒たち』であるということに加えて

慶応義塾大学SFCという良い意味でのエリートとして、これから社会で活躍していくみなさんにはいつも『ノブレス・オブリージュ』の精神を常に持ち続けてほしい

というフジノの願いを率直にお伝えしました。

アサノ研の学生さんたちは、みんなとても優しくて熱心で素敵な人たちばかりなのです。

これからの人生には希望ばかりではなくて、むしろ絶望に打ちひしがれることの方が多いかもしれませんが

それでも、より良い未来を作り出せると信じて前へ歩み続けていってほしいと願っています。



打ち上げにまで参加させて頂きました

最終授業が終わった後は、みんなで『打ち上げ』でした。

フジノも参加させていただいてしまいました。感謝・感激です。

湘南台駅前の「ふるさと」にて、カンパイ

湘南台駅前の「ふるさと」にて、カンパイ

 
それにしても、半年間が過ぎてもいまだにアサノさんと言葉を交わすたびに緊張しているフジノと比べて

学生のみなさんが軽やかにアサノさんと会話をしているのは、僕からすると、すごくうらやましいものがあります。

フジノのこころの中では、浅野史郎さんは約20年間にわたって『アサノ知事』という圧倒的な雲の上の存在として位置づけられてきました。

さらに、政治家としての仕事ぶりだけでなく『ATL』という大病から命がけで生還を果たした今、ではアサノさんは僕の中で、神格化されつつあります。

わずか半年、週1回の研究会に参加させていただいたくらいではその位置づけはカンタンには変えられないのですよね(現実に対して、こころがついてこないのです...)。

かたや学生のみなさんはアサノさんが知事に就任した1993年前後に生まれたばかり。

一世を風靡した『改革派知事』たちの筆頭であるアサノ知事をリアルタイムでは体験していないのです。

みなさんにとって浅野史郎さんはあくまでも『アサノ先生』という身近な存在。

ジョークをひたすら飛ばし続ける厳しくも温かい先生。

アサノ先生と学生のみなさんとの関わりはなんかとてもうらやましく感じます。

そんなフジノに対して男子学生から

「フジノさん、アサノ先生の自宅に行って飲むようになれば壁が壊れるというか、間柄が変わるんじゃないですか?」

とアドバイスをもらいました(苦笑)。

学生さんの方がよく分かってるなあ~。

夏休みがあけて後期になったら慶応義塾大学SFCの別の講義(地方自治論?)で、フジノはゲストスピーカーとしてアサノ先生と対談させていただく予定なので

それまでにはもう少しこの緊張ぶりが減っているようにがんばるよ~。

っていうか、今それをイメージしただけで手に汗が出てきた。緊張するなあ!



浅野史郎先生、半年間ありがとうございました

アサノ先生、半年間、ありがとうございました。

そして、研究会の学生のみなさん、部外者のフジノをいつも温かく迎え入れて下さってありがとうございました。

こんな貴重な学びの機会を得られたことは、政治家フジノにとって、いや、僕の人生そのものにとって、大きな財産です。

ありがとうございました。