福光洋一さんの訃報に、改めてソーシャルワーカーとして生きる決意を固めました/神奈川新聞横須賀支社のみなさん、記事を本当にありがとう

福光洋一さんの訃報を神奈川新聞で知りました

けさの神奈川新聞を読んで、福光洋一さんが亡くなったことを初めて知りました。

福光洋一さんとは、社会的に弱い立場に追い込まれた方々に寄り添い続ける、本当の『正義の味方』でした。

あらゆる立場の人々の、どのような悩みや困り事であっても、常に『無報酬』でその声に耳を傾け続けた方でした。

苦しみの中にある方々がその苦境を抜け出せるように、市役所や裁判所をはじめ、あらゆる場所に一緒に同行し、解決してまわったのでした。

人はつらさの極地にある時、体が固まって動けなくなってしまいます。それを福光さんは温かく励まして、そして問題を一緒に解決できるように尽力して下さいました。

まさに『コミュニティソーシャルワーカー』のお手本そのもの。生きる教科書。

本当に、すごい方でした。

2014年10月29日・神奈川新聞記事より

2014年10月29日・神奈川新聞記事より

記事を全文引用させていただきます。

弱者へ寄り添い23年
横須賀で相談1万件、福光さん死去

横須賀市内で23年間、生活困窮者らの悩み相談に応じ、支援してきた福光洋一さん=藤沢市朝日町=が、がんで亡くなった。

少年時代に東京大空襲に遭うなど陰惨な時代を生き抜き、その信念から社会的弱者に寄り添い続け、25日、84年の生涯を終えた。

福光さんは病院職員として勤務後、1991年にJR衣笠駅前で、悩みの無料相談所『くらしの相談センター』を開設。

暮らしに行き詰まり切羽詰まった生活困窮者や多重債務に苦しむ人々など、多種多様な相談に優しい笑顔で応えてきた。

相談件数は23年間で約1万件に達した。

そうした活動が評価され、2002年に横浜弁護士会人権賞を受賞。

体調が悪化したため今年に入って同センターを閉じ、自宅で電話相談を続けていた。

戦争体験者として平和の尊さも訴え続けた。

8月10日、同市長沢で開かれた戦争体験を語り継ぐ会には、つえをついて参加。

「戦争というのは本当にひどい。こんな罪なことはない。死んだ人間も残った人たちも悲しみ、憎しみがある。戦争でそういうことを学んだ」

と語りかけた。

講演の機会は最後となったこの日、旅立つそのときを見据えてか、子どもや親世代を前に自らを奮い立たせながらこう締めくくった。

「僕は今、毎日が充実している。生きているのがこんなに素晴らしいものかって。

これからを生きる君たちには本当に幸せになってほしい。

大人には、子どもが夢を持てるような社会をつくり上げる責任がある。

一人の声はささやかかもしれないが、みんなでやれば必ずできる」

(織田匠)

神奈川新聞と織田匠記者に深く感謝しています

そして、福光さんの訃報を報じて下さった、神奈川新聞社と織田匠記者に深い感謝の気持ちを感じています。

よくぞ報じてくれました。

もしも神奈川新聞が報じてくれなかったら、僕は訃報を知らないままでした。

そしてもう1つ。

一般の読者にとって関心を持ってもらえる記事かどうかを考えた時に、つまりテレビで言うならば「視聴率が取れない」可能性が高いのに、あえて記事にして下さった。

さすが地元紙、素晴らしいと思いました。

たぶん、福光さんのことを大多数の人は知らないでしょう。

でも、弱い立場の人はみんな福光さんのことを知っていました。

市役所の相談窓口でさえ、いざという時には福光さんを頼りました。

議員だってフジノだけでなく、保守も革新もカンケーなく、市民の方からのどうしてあげることもできない相談を受けて悩んだ時に、誰もが福光さんに助けてもらったことがあるはずです。

そんな福光さんのことを神奈川新聞横須賀支社が知っていたこともすごいし、訃報を記事にした織田記者もすごいし、記事を通したデスクもすごい。

神奈川新聞横須賀支社の姿勢を本当にこころづよく感じました。

市内どころか全国から、福光さんを頼って相談に訪れたり電話をかけてこられる人がたくさんいました。

でも、福光さんは決して陽の目を浴びない、むしろそうした外部からの評価なんてどうでも良いと感じておられた方でした。

けれども、福光さんを必要とする弱い立場の方々は、ずっと感謝の気持ちを抱き続けてきました。

僕から見たらナイチンゲールのような『偉人』と同列の存在でした。

彼の為してきた偉業はもっともっと広く知られるべきだと感じてきました。

そんな福光さんのことを神奈川新聞が報じて下さったことは、感謝してもしきれません。ありがとうございます。

10年前、フジノは本気で弟子入りをお願いしました

福光さんは、社会的な意味での評価とは距離を置いてこられた方でした。

『横浜弁護士会人権賞』以外にも、本来ならばもっともっとあらゆる賞を受ける価値のある活動をずっと継続されてきた方でした。

でも、ヘビースモーカーでご自分の健康には無頓着。

そして、お金にも無頓着。

福光さんが考えていたのはいつも困っている人たちのことでした。

フジノはそんな福光さんに「弟子にしてください」と本気でお願いしに行ったことがあります。

今からちょうど10年前のことです。

当時すでに74才だった福光さん。健康状態も決して良くはありませんでした。

もしも『くらしの相談センター』が無くなったら、困る人があふれてしまう。

だから、僕が後継者になろう、と本気で考えたのです。

そんな僕の言葉を、福光さんは喜んではくれたものの、申し出はやんわりと断られてしまいました。

「『くらしの相談センター』の家賃が支払えなくて困っている」と福光さんがふとグチったのを聴いたフジノ。

そこで機会があるごとに篤志家の方々に

「どうか福光さんの活動に『寄附』をしてください」

とお願いして回りました。

実際に、複数の方々が寄附をして下さいました(数百万円になった、と聴いています)。

そのおかげで、しばらくのあいだは家賃問題は大丈夫だったようです。

フジノができた恩返しはそれだけでした。

本当の恩返しは、福光さんの仕事を引き継いでいくこと

いや、まだ恩返しはこれからですね。

福光さんが『くらしの相談センター』で取り組み続けてきたことを、僕が同じ想いをもってずっと活動していくことこそが、恩返しのはず。

フジノは政治家ですが、同時に精神保健福祉士(精神科ソーシャルワーカー)の端くれです。

地域を走り回り、声にならない声に耳を傾け、厳しい現実をいつも見逃さず、声をあげつづけて、社会が少しでも良い方向になるように信じて活動していくこと。

今もその想いを胸に秘めていつも仕事をしているつもりです。

しかし、今以上にもっと強くその気持ちをもって、働いていきたいです。

福光さん、今までずっと、本当におつかれさまでした。

そして、ありがとうございました。

自殺対策街頭キャンペーン@北久里浜駅前/自殺対策強化月間(2013)

3月は自殺対策強化月間です

先週の汐入駅前に引き続いて、2012年度の『自殺対策強化月間』の街頭キャンペーンでした。

内閣府の自殺対策強化月間のホームページ

内閣府の自殺対策強化月間のホームページ


京浜急行の北久里浜駅前でリーフレットなどの配布を行ないました。

薄暮の北久里浜駅前

薄暮の北久里浜駅前


今日はずっとすごい風でした!

ものすごい風に押されてよろめきそうになりながら、配る側も受け取る側もとにかく大変。それでも、学生さんやお子さん連れの方々をはじめたくさんの方々が手にとって下さいました。

本当にありがとうございます。

今日もみんなでがんばりました

今日もみんなでがんばりました



「多重債務特別相談会」のお知らせ

配布しているリーフレットの中に「多重債務特別相談会のお知らせ」があります。

多重債務特別相談会のお知らせのちらし

多重債務特別相談会のお知らせのちらし


今回の街頭キャンペーンで、特にフジノが力を入れてお知らせしているのがこの特別相談会です。

総合福祉会館(汐入のダイエーの隣)の中に『横須賀市消費生活センター』があります。

ここで、事前予約制のプライバシーが守られた環境の中で、『横浜弁護士会』の弁護士の方々に無料で相談を受けることができるのです。

北久里浜駅前

北久里浜駅前


市のホームページでは2012年3月末までの予定しか掲載していないので、今後のスケジュールをここでお知らせしてしまいますね。

2013年

  • 3月12日(火)、26日(火)
  • 4月9日 (火)、23日(火)
  • 5月14日(火)、28日(火)
  • 6月11日(火)、25日(火)
  • 7月9日 (火)、23日(火)
  • 8月13日(火)、27日(火)
  • 9月10日(火)、24日(火)
  • 10月8日(火)、22日(火)
  • 11月12日(火)、26日(火)
  • 12月10日(火)、24日(火)



2014年

  • 1月14日(火)、28日 (水)
  • 2月12日、25日
  • 3月11日、25日

健康づくり課長による呼びかけ

健康づくり課長による呼びかけ



お困りの時はぜひご相談を

申し込みの受付は、それぞれの開催前月の15日頃です。

例えば、4月の予定日の場合には、申し込みは3月15日頃からスタートします。

詳しくは毎月の『広報よこすか』に掲載いたしますのでご覧下さいね。

申し込みは、横須賀市消費生活センター(電話)046−821-1312です。

もちろん『多重債務特別相談会』の開催日以外にも、ふだんから消費生活センターではご相談を受けておりますので、お困りの時はまずお電話してみて下さいね。

参加者のみなさまと

参加者のみなさまと


本日も、たくさんの方々にリーフレット配布をご協力していただきました。

みなさま、強風の中、本当におつかれさまでした!

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次回は、15日(金)横須賀中央駅です!



オマケ

街頭キャンペーンの後、フジノはその地域ごとに好きなお店で「買い食い」して帰るのも楽しみにしています。

焼き鳥平安のビッグ

焼き鳥平安のビッグ


北久里浜駅前と言えば、『焼き鳥平安』です。

フジノが買っている後ろに小さな女の子がお母さんと並んでいて

「早く食べたい!」

と催促していました(笑)

その気持ち、よく分かります。

ビッグをおいしく頂きました。2本で180円でした。

次回の横須賀中央駅前は『えきめんや』の肉天そばかな?



自殺対策街頭キャンペーン@汐入駅/自殺対策強化月間(2013)

3月は自殺対策強化月間です

今年も自殺対策強化月間の取り組みがスタートしました。

内閣府の自殺対策強化月間のホームページ

内閣府の自殺対策強化月間のホームページ


自殺による犠牲者を無くす為の活動は、毎日とても地道な活動が続けられています。

ただ、横須賀市でも毎年3月には「あえて外へ打って出る」取り組みを、特に強化しています。

その1つが『街頭キャンペーン』です。

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2012年度の街頭キャンペーンは、今日からスタートしました。



フジノの質疑を受けて新たなチラシが追加!

今日は、夕方の汐入駅前でリーフレットの配布を行ないました。

健康づくり課長によるアナウンス

健康づくり課長による呼びかけ


実は、今回配布するリーフレットの中に「『多重債務特別相談会』のお知らせ」を加えていただきました!

3月1日に市長に対してフジノが行なった質疑を受けて、『多重債務特別相談会』の2013年度のスケジュールを記した新たなチラシを追加して下さったのです。

多重債務特別相談会のお知らせのちらし

多重債務特別相談会のお知らせのちらし


本会議での質疑からわずか5日間(!)という短い期間での、保健所健康づくり課の迅速な対応にフジノは深く感謝しています。

今年の3月末で『中小企業金融円滑化法』が終了します。

全国で中小企業の1割にあたる40万社が資金繰りのリスケジュールを受けていたのですが、3月末からはリスケジュールが受けられなくなります。倒産する企業は増えていかざるをえません。

経済的な困難を抱える方々が増えることも想定してセーフティネットをしっかりはる必要があります。

自殺対策に関わる全国のみなさま、どうかこのことを強く意識していて下さいね。

どうかよろしくお願いします!



配布しているリーフレットのご紹介

リーフレットの中身をご紹介します。

まず、最新版の『よこすか心のホットライン』です!

よこすか心のホットライン

よこすか心のホットライン


『睡眠チェックシート』と

チラシ「最近眠れていますか?」

チラシ「最近眠れていますか?」


新たに今年から毎月開催となった『自死遺族の分かち合いの会』と『自死遺族相談』のお知らせと

チラシ「自死遺族の分かち合いの会」「自死遺族相談」のお知らせ

チラシ「自死遺族の分かち合いの会」「自死遺族相談」のお知らせ


『市民ゲートキーパー養成研修』のお知らせも入っています。

市民ゲートキーパー養成研修のお知らせ

市民ゲートキーパー養成研修のお知らせ


ゲートキーパー養成研修は3月中にも3回開かれます。

22日の講座はまだ申し込み受付中なので、ぜひ関心のある方はご参加下さいね。


『生き難さに寄り添う講演会~ゲートキーパー養成研修~』

日付タイトル場所申込
3月7日(木)14時~15時45分生き難さを抱え自ら命を絶つ人の現状と対策の必要性保健所2階第1研修室締切
3月11日(月)14時~15時45分傾聴締切
3月22日(金)14時~15時45分様々な生き難さ―しかし、立ち向かえない人もいる―受付中
3月17日

定員:先着70人。事前申込制です。

電話でコールセンター(822)2500までお申し込み下さいね。



たくさんの方々のご協力いただいています

横須賀市の街頭キャンペーンは、保健所をはじめとする市職員だけが行なっているのではありません。

『自殺対策連絡協議会』のメンバーである医師会・NPO・市内3警察署・商工会議所などの様々な関係機関をはじめ、自死遺族の方々や『広報よこすか』で募集した市民ボランティアの方々も参加して下さっています。

汐入駅前にある『アトリエ夢喰虫』の方々や、汐入メンタルクリニックの方々も今日は参加して下さいました。

汐入メンタルクリニックの阿瀬川先生とフジノ

汐入メンタルクリニックの阿瀬川先生とフジノ


特に、汐入メンタルクリニックの阿瀬川孝治先生は、フジノ的に『今日のMVP』です。素晴らしい配布ぶりでした!

阿瀬川先生、外来の合間をぬって本当におつかれさまでした。ありがとうございます!

キャンペーンに参加して下さったみなさんと

キャンペーンに参加して下さったみなさんと


こうして、みんなで一生懸命の想いをのせてリーフレットを配布して、たくさんの市民の方々に受け取って頂きました。

受け取って下さったみなさまにも感謝しています。ありがとうございました!

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次回は13日、北久里浜駅前です。



オマケ

街頭キャンペーンの後、フジノはその地域ごとに好きなお店で「買い食い」して帰るのも楽しみにしています。

汐入駅前といえば、『さぼてん』です。

配布中もずっとコロッケとトンカツのいい匂いがしていました。

おいしいさぼてん

おいしいさぼてん


北海道コロッケ130円を買って、その場でペロリと食べてしまいました。

次回の北久里浜駅前は焼き鳥を食べるのが楽しみです!



2008年9月議会・一般質問

おはようございます。藤野英明です。

一般質問に立つ藤野英明

1.障がいのある方々の本市職員の採用について

今月実施した本市職員採用試験(身体障害者対象)の募集において、新たに設けられた2つの受験資格が、全国的に大きな問題となりました。

  • 「活字印刷文による出題に対応できる人(点字、拡大印刷、ワープロ使用等の対応はできません)」

  • 「口頭による会話が可能な人」

という条件です。

これらは視覚障がいのある方々と聴覚・音声・言語機能に障がいのある方々を明らかに受験から排除する内容です。

その為、全国の障がいのある方々や団体に衝撃を与え、たくさんの抗議文が送られました。

事態を重く見た本市はすぐに対応を行ない、

「あくまでも事務的な文章表現のミスだったが、障がいのある方々の雇用が後退した印象を与え、受験希望者を狭める結果となったことを謝罪し、受験資格を昨年度と同じ表現に戻して年度内に再び採用試験を実施する」

と発表しました。

僕は、本市が率直にミスを認めて謝罪と迅速な改善を行なったことは評価します。

しかし、そもそも『横須賀市人権都市宣言』を昨年行なったばかりの本市において、こうした配慮に欠ける事務執行が市役所内部では問題視されなかったという事実は、障がいのある方々に対する人権意識の低さを示しています。

そこで『横須賀市人権都市宣言』の理念を実体のあるものにする為に、数点の質問を行ないます。



(1)障がいのある方々の人権に関する研修を徹底する必要性について

今年ついに国連の障害者権利条約が発効しました。
 
わが国はすでに署名国となっている以上、本条約に反する行為をしないことが期待されます。

条約は国内の一般法よりも上位の位置づけですから、本条約の内容を自治体職員が理解することは当然の社会的要請です。

特に、最も核となる概念である『合理的配慮』の理解は非常に重要です。

今年度、本市は全ての施策に人権の観点を導入する為の『人権施策推進指針』を策定中ですが、この『合理的配慮』が組み込まれなければ全く無意味なものとなってしまいます。

そこで市長にうかがいます。

【質問1】
今回のような問題の再発防止と人権意識を高める為にも、国連の障害者権利条約をはじめとする、障がいのある方々の人権に関する研修を全職員を対象に徹底して行なうべきではないでしょうか。

お答え下さい。



(2)今年度中の再試験にあたり受験資格を昨年度と同じに戻しても、なお改善が必要な問題点について

問題となった今年の受験資格だけでなく、昨年までの受験資格にも、改善すべき問題点が存在していました。

次に挙げる問題点は、今年度の再試験からすぐに改善していくべきです。

一般質問に立つ藤野英明


第1に、視覚障がいのある方々に対する問題点についてです。

点字は視覚に障がいのある方々の情報アクセスの手段として不可欠であり、都道府県と政令指定都市の一般事務に限っても23自治体が点字での試験を実施していますが、本市はこれまで点字による試験を行なっていません。

【質問2】
これは『障がいを理由とした受験機会の排除』で明らかな差別であり、即刻改善して点字受験を行なうべきではないでしょうか。




また、視覚障がいのある方々にも点字を使えない人もおり、情報アクセスの手段として、音声読み上げソフトの入ったパソコンの利用が近年とても増えてきています。

音声パソコンの利用による情報アクセスやコミュニケーションは採用試験や採用後の勤務において決して『過度の負担』とは言えず、

本市が問題の読み取りと回答に際して音声パソコンの利用を認めていないのは『合理的配慮の欠如』にあたる差別です。

【質問3】
したがって、本市の採用試験においても音声パソコンの使用を認めるべきではないでしょうか。




第2に『聴覚や言語に障がいのある方々に対する問題点』についてです。

聴覚や言語に障がいのある方々は電話でのコミュニケーションはできませんが、本市のペーパー版の受験案内には電話番号しか記されていませんでした。

【質問4】
本市ホームページでの受験案内には問合せ先としてFAX番号とメールアドレスも記されていたのですから、当然の配慮として、ペーパー版にもこれらを記すべきではないでしょうか。




第3に『障がいの種別を分けている問題』についてです。

そもそも『一般事務(身体障害者対象)』のように、身体障がい・知的障がい・精神障がいなどと障がいをその種別で分けて採用試験を実施していることは問題です。

今後は障がい種別によって分けないのだという3障がい一元化を謳った障害者自立支援法の理念に照らしても、本市が身体障がいのある方々だけを雇用しているのは間違っています。

【質問5】
今回の採用試験において、精神障がいのある方々や知的障がいのある方々が排除された具体的な理由は何故でしょうか。




【質問6】
また、精神障がいのある方々や発達障がいを含む知的障がいのある方々も受験できるようにすべきではないでしょうか。

以上、5点について市長の考えをお聞かせ下さい。



2.自殺予防の総合対策を推進する為に

(1)本市の自殺対策を実態に基づいたより有効な取り組みとする為に、自死遺族の方々に聞き取り調査を行なう必要性について

これまで本市は他都市に先んじていくつもの自殺対策を実践してきました。

しかしこれらは全て『全国的に効果があるとされる一般的な対策』です。

さらに根本的な解決に向けては、『地域の実態に応じた対策』を行なっていく必要があります。

つまり、今後は実態把握とそれに基づいた本市独自の、オーダーメイドの自殺対策が必要なのです。

一般質問に立つ藤野英明


今年7月、NPOらの自殺実態解析プロジェクトチームによって『自殺実態白書2008』が発表されました。

自殺実態白書2008

自殺実態白書2008


1000人の声なき声に耳を傾ける調査として、自死遺族の方に平均2時間半をかけて235の設問の聞き取り調査を行なった過去に前例の無い画期的な調査報告書です。

この中で、警察庁から提供された自殺統計原票を集計して2004~2006年に自殺で亡くなった方々の全市区町村ごとの性別・年代・職業・原因・動機ごとに発表されました。

つまり、これを読めば本市ではどんな方がどういった理由で自殺で亡くなっているかが分かるのです。

しかし、本市の自殺の圧倒的多数が「遺書なし」であることが判明しました。

横須賀市の原因・動機

横須賀市の原因・動機


残念ながら、警察庁の自殺統計原票での分析でも本市の実態は把握しきれなかったのです。

そこで、だからこそ、本市の自殺の実態を把握する為の自死遺族の方々への聞き取り調査を行なうことが必要です。

こうした調査は秋田や岩手など熱心な研究者がいるまちでなければ不可能かと思われてきました。

けれども今年、東京都は、約百人の自死遺族に聞き取り調査を行ない、自殺前の状況・動機・年齢・仕事などの関連性を調査し、遺族ケアに結びつけると同時に、実態を反映した対策づくりをする方針を打ち出しました。

本市でもNPOなどの協力を得ながら遺族ケアにも結びつける為にも実態調査を行なうべきです。

そこでうかがいます。

【質問7】
本市も、地域特性を反映した自殺対策を立案すべく、自殺の詳細な実態を調査する為に、ご協力をしていただける自死遺族の方々に聞き取り調査を行なうべきではないでしょうか。

市長の考えをお聞かせください。



(2)『横須賀こころの電話』の今後の在り方について

こころの危機に直面した時に市民の方々が安心して相談できる『横須賀こころの電話』がスタートからまもなく丸4年を迎えます。

これまでの活動の良い部分を守りながらも、さらに改善を行なうことで市民のセーフティネットとしての機能をより高めていくことができると僕は考えています。

そこで今後の在り方について、2点、提案します。

まず第1に『自殺対策推進の為に危機介入ができる専門職の配置』の必要性についてです。

『横須賀こころの電話』の相談員は研修を終えた市民ボランティアです。

「隣人の苦しみの声を同じ立場である市民ボランティアが傾聴する」

という「共助」は非常に重要で、今後もボランティア主体で運営すべきです。

一方、自殺の危機に直面した相談者にも対応できるようにするには市民ボランティアに加えてより専門性の高い人材の配置が必要です。

何故なら、あくまでも一切のアドバイスをせず、ひたすらその声に耳を傾ける『傾聴』が市民ボランティアの役割なのですが

自殺の危機に直面している相談者には傾聴を超えた、専門的な危機介入が必要だからです。

そこでうかがいます。

【質問8】
いざという自殺の危機に専門的知識に基づいて危機介入できる人材を新たに『横須賀こころの電話』に配置すべきではないでしょうか。

お答え下さい。


一般質問に立つ藤野英明


第2に「自殺の発生が多い曜日と時間帯」を意識した受付時間の拡大の必要性についてです。

『こころの電話』は現在、平日夕方5時から深夜0時まで、土日祝日は朝9時から深夜0時まで、年中無休でオープンしています。

24時間化を目指してきましたが、慢性的な人材不足の為、実現のめどがたっていません。

そこで、従来の24時間化を目指すという方針を転換して、まずは自殺のハイリスクな曜日・時間帯に特化して受付時間を拡大すべきではないでしょうか。

自殺が明らかに多い曜日や時間帯というものが存在します。

例えば平成15年の厚生労働省の統計では、最も自殺が多いのは男女共に「月曜日」、次いで火曜日が多く、逆に最も少ないのは土曜日です。

また、時間帯別では男女ともに「早朝の5時台と6時台」が最も多く、次いで男性では「深夜0時台」が多いのです。

そこで「月曜日」と「火曜日」の「深夜から明け方」まで新たに受付時間を拡大することで、限られた人材でも自殺対策に重点を置いた役割を果たすことができます。

そこで市長にうかがいます。

【質問9】
『横須賀こころの電話』の受付時間を「自殺のハイリスクな曜日や時間帯」などに拡大していくべきではないでしょうか。

お答え下さい。



(3)『消費生活センター業務の見直し』を中止し、相談体制を強化する必要性について

本市は財政健全化を進める為に『集中改革プラン』を作り、あらゆる取り組みの見直しや廃止を進めていますが

今年新たに加えられた

『消費生活センター業務の見直し(消費生活相談の委託化、職員の削減など)』

は中止すべきです。

『集中改革プラン』の該当箇所

『集中改革プラン』の該当箇所


消費生活センターは、多重債務問題をはじめとする消費者行政の最前線であり、これを委託したり、職員を削減するのは問題です。

国は地方自治体に対して相談窓口のさらなる整備・強化を求めています。

福田前内閣においては消費者庁の設置が提案され、内閣府も来年度予算の概算要求において地方消費者行政の支援策として約80億円を盛り込んでいます。

また、自殺の主要原因でもある多重債務問題が深刻化している為、昨年4月に内閣に設置された多重債務者対策本部は『多重債務問題改善プログラム』を策定し、自治体に相談窓口の対応の充実を求めました。

さらに毎年このプログラムの進捗状況をチェックしていく有識者会議も今年6月の報告において、第1番目に「丁寧に事情を聞いてアドバイスを行なう相談窓口の整備・強化」を挙げました。

加えて、相談窓口で多重債務相談にあたる相談員の待遇を改善していく必要があるとの意見も付されました。

本市の相談員も、非常勤の職員です。

また、先の質問でも述べましたが、本市の遺書があった自殺のうち、動機・原因の1位は「経済・生活問題」でした。

こうした状況をふまえると、消費生活センターの機能はむしろ高めていかねばなりません。

そこで市長にうかがいます。

【質問10】
『集中改革プラン』に追加された『消費生活センター業務の見直し』は中止すべきではないでしょうか。


一般質問に立つ藤野英明


また、多重債務に苦しんでいる方々は、債務整理の問題以外にも生活上の様々な困難を抱えていることが多いのですが

たとえ消費生活センターに相談には来れても、他の様々な部署での手続きや処理さえ自分1人ではできないほど憔悴しきっていることがあります。

そんな時、相談員が相談者に一緒についていき、1つずつ窓口をまわり、様々な手続きを同行支援するべきです。

同行支援は問題解決に効果が高いのですが現在の本市では実現していません。

そこで市長にうかがいます。

【質問11】
同行支援ができるような相談体制へと消費生活センターの機能強化を行なうべきではないでしょうか。

以上2点についてお答え下さい。



(4)『街頭キャンペーン』を今後も継続する必要性と、さらに内容や方法を改善する必要性について

『自殺総合対策大綱』では国民1人1人の気づきと見守りを促す為に毎年9月10日から1週間を『自殺予防週間』として、幅広い国民の参加による啓発事業を実施することとしています。

本市でも自殺予防週間に3日間、横須賀中央、追浜、久里浜の3駅で初の街頭キャンペーンを行ないました。

自殺予防週間を告知するのぼりを立てて、自殺対策連絡協議会のメンバーや市民ボランティアが本市の自殺対策シンボルマークであるカタバミを印刷したおそろいのTシャツを着て相談先一覧のリーフレットを配布しました。

初日は蒲谷市長も市民にマイクで語りかけ、リーフレットの配布も行なって下さいました。

自死遺族の方々にもボランティアとして参加していただき、連日、予定を大幅に上回る早さでリーフレットを配布しおわり、街頭キャンペーンは大成功に終わりました。

一般質問に立つ藤野英明


そこで3点質問します。

【質問12】
まず、街頭キャンペーンに先頭に立って参加して下さった蒲谷市長の、率直な感想をお聞かせください。

次に、継続の必要性についてです。

『自殺総合対策大綱』(第2の6)においても対策は中長期的視点に立ち継続的に進める必要があると謳われています。

街頭キャンペーンも単発ではなく毎年継続して行なってこそ市民の理解が得られるはずです。

また、わが国では誤解と偏見によってタブー視されてきた自殺について、まちかどでオープンな形でキャンペーンを行なうことで自死遺族の方々が大切な方を亡くしたつらさや悲しみを語ることができる風土へと変えていく効果があり、とても重要です。

そこで市長にうかがいます。

【質問13】
自殺予防週間の街頭キャンペーンは今後も継続していくべきではないでしょうか。




啓発の重要性や今回の成功を考えれば継続は当然のこととして、今後の実施方法を改善していく必要があります。

例えば、今回はわずか3日間、夕方2時間だけ行なった日程を来年度は1週間毎日とし、朝の通勤通学時間にも行なう。

また、京浜急行3駅だけの開催場所を来年度はJRも含めた市内全駅で行なう。

さらには、マイクでの呼びかけを市職員だけでなく、あらかじめ自殺の正確な理解をうながす講習会を開催した上で市民ボランティアの方々にもマイクで呼びかけていただくなど

より効果の高いものに改善していくべきです。

そこで市長にうかがいます。

【質問14】
今後の街頭キャンペーンは内容や方法などをさらに改善して行なうべきではないでしょうか。

お答え下さい。



3.すでに介護が必要な高齢の方々への福祉の在り方について

市長は『新世紀ビジョン』の将来像の1つに『長寿を楽しめる社会』を掲げていますが

生活習慣病の予防、疾病の早期発見・早期治療など、健康寿命を伸ばす為の介護予防に重点を置いています。

これから高齢になる方々が健康で活躍できることは大切です。

しかし一方で、今すでに重度の介護が必要な方々や在宅介護が難しい方々への取り組みは十分でしょうか。

一般質問に立つ藤野英明


国は厳しい財政難を理由に、公的な福祉施設の増設を抑え、病院とベット数を減らし、命を守る為のリハビリまでもカットしてきました。

厚生労働省は、特別養護老人ホームなどの施設は重度の介護が必要な方々への重点化をはかる、としていますが

介護報酬を低く抑えすぎて人材確保もできない現状では全く実現不可能だと僕は考えています。

実際、「気管切開」や「胃ろう」などをしている方々は医師や看護師が足りず対応できない為、施設から入所を拒否されていますし、『リハビリ難民』や『介護難民』はさらに増えていくでしょう。

では、自宅での介護でのりきれるかといえば、必要なサービスは多いのに支給限度額が低い為、限度額を超えた費用は家族が負担したり、家族が必死に介護をしており、家計も心身も疲弊し、追いつめられています。

しかし、たとえ国の政策が劣悪なものでも介護保険は市町村が保険者です。

本市は『長寿が楽しめる社会』を実現すべくできることがたくさんあります。

そこで、本市の現状についてうかがいます。

【質問15】
本市の特別養護老人ホームへの、入所を待機している方々の数は現在、何人にのぼるのでしょうか。

1人の方が複数の施設に申請をしている場合は名寄せを行なって、実数でお答え下さい。




【質問16】
また、待機をしている方々が入所できるまで平均的な待機年数は何年なのでしょうか。

以上2点についてお答えください。



(2)重度の介護を要する高齢の方々とそのご家族も安心して暮らせる社会の実現に向けて

現在、本市は第4期の『よこすか高齢者保健福祉計画(介護保険事業計画を含む)』を策定中です。

2011年度までの3ヵ年のサービス量や特別養護老人ホームなどの施設整備の数値目標が記されます。

そこで市長にうかがいます。

今後、高齢の方々の数そのものが増えていき、要介護の方々の数も、施設の待機者数も増えていきますが

【質問17】
現在策定中の第4期計画における施設整備案によって入所待ちの待機者を全て解消できるのでしょうか。

お答え下さい。

これで僕の1回目の質問を終わります。




~市長の答弁は後日、掲載します~



後日談:新聞各紙が報じてくれました

神奈川新聞が、一般質問を1問1答でとりあげるコーナーでフジノの一般質問をとりあげてくれました。

今回、3つの質問を行なった中で(1.障がいのある方々の職員採用試験、2.自殺予防対策、3.高齢の方々の福祉について)

2つも取りあげていただいたことにこころから感謝しています。

2008年10月3日・神奈川新聞より

2008年10月3日・神奈川新聞より


特に、障がいのある方々の採用試験についての問題は他の新聞各社が総裁選挙や次期総選挙のお祭り騒ぎに浮かれる中で、以前にも報道して下さいました。

全体の中では小さな話題かもしれないけれど、障がいのある方々だけでなく、ともに暮らしやすいまちづくりを目指している僕たちにとっては本当に大切な課題であるということをご理解していただけたからこその報道だったと思います。

本当にありがとうございました。

また、特別養護老人ホームへの入所を希望しながらも叶わず待機をさせられている方々、いわゆる待機者の問題もとりあげてくれました。

本当に地味な問題なのですが、命がかかっている大切な問題です。

こうした世間に理解されづらい問題をあえてフジノは大切にしているのですが、神奈川新聞はそうした「地味だけれど市民生活には重要なこと」を取り上げて下さって、ありがたいなと感じました。

2008年10月3日・神奈川新聞より

2008年10月3日・神奈川新聞より


さらに、10月17日(金)のタウンニュース紙も1面でとりあげてくれました。

タウンニュース紙も報じてくれました

タウンニュース紙も報じてくれました





奄美市役所の禧久孝一さんとお会いしました!/自殺対策と多重債務問題に全身全霊をかけて取り組むスーパー公務員

奄美市役所の禧久孝一さん

自殺予防対策と多重債務問題にかかわる人間にとって、奄美市役所の禧久孝一さん(市民福祉部市民課)を知らない人はいません。

フジノも去年の予算議会では、禧久さんの奄美市役所での取り組みを紹介して、市長に生活再建を含めた多重債務対策の必要性を訴えました。

2007年3月5日・予算議会・市長へのフジノの質疑より

2.自殺予防総合対策をさらに進めるために。

(1)多重債務を抱える人々への総合的な支援の必要性について。

自殺で亡くなる方の約4分の1が経済苦、生活苦が原因で、特に多重債務を抱える人々が大半です。

問題の深刻化を受けて、政府も多重債務者対策本部を設置しましたが、
 
全国で多重債務者は230万人以上に上り、200万人以上に適切な支援が行き渡っていないことが明らかになりました。

借金は個人の責任と言われがちですが、リストラや病気などの生活苦から借金に手を出した社会経済環境の悪化による被害者が多いのです。

他人に打ち明けられず、相談先も知らず、自力で解決することは困難なことから、対策本部の提言では自治体による積極的な対応を求めています。

鹿児島県奄美市、滋賀県野洲市など、多重債務者の救済に高い効果を上げている先進的な自治体があります。

例えば、税金や国民健康保険の担当職員は、滞納をしている人々と接する機会がありますが、

多重債務に陥っているという状況を聞けば、複数の部署で連携して多重債務の整理と生活再建に向けた支援を行うのです。

行政と弁護士らが連携をとれば、多くの場合多重債務は解決できます。

消費者金融などに対して法定金利を超えた利息で支払いを続けている場合、支払った利息は法的に無効となります。

つまり、請求すれば過払金として全額戻ってくるケースがほとんどなのです。

この過払金を回収することで滞納されている国保・税のほぼ全額を納付できるため、行政の新しい滞納整理法としても注目されています。

したがって、多重債務に早期に対応することは、経済苦による自殺を予防する効果とともに滞納された税金などの納付や将来の生活保護を予防する効果もあるのです。

そこで市長に伺います。

本市でも市役所内外で連携体制をつくり、多重債務に追い込まれている人々の総合的な支援体制をとる必要があると思いますが、市長の考えをお聞かせください。

(質問はここまで)

さらに、2007年3月22日には教育経済常任委員会でも上下水道局長に対して

単なる滞納への催促ではダメで生活再建を視野に入れた取り組みをすべきだと、やはり禧久さんの奄美市役所での取り組みを紹介して提案しました。

彼の取り組みの素晴らしさは、徹底した『アウトリーチ』にあります。

『アウトリーチ』というのは、こちらから困っている方々の方へ打って出ていくことです。

そしてもう1つすごいのは、『徹底した同伴』です。

多重債務で追い込まれた末に自死に至る直前の方がなんとか市役所に相談に訪れた時に、窓口をたらいまわしするようなことはサイテーです。

「ああ、それは消費生活センターに相談して下さい」

消費生活センターに行くと

「それでは、法テラスをご紹介します」

法テラスに電話をすると

「では、弁護士を紹介しましょう」

ダメだよ!そんなのたらいまわしだよ。

だって、もはや1人で動ける気力も無くなっている方をたらいまわしにするのは、自死へ追い込んだ共犯といっても言い過ぎじゃないとフジノは考えています。

だから、禧久さん(と禧久さんのチーム)は徹底的に同伴して、最後に笑顔が取り戻されるまで付き添います。

これが奄美市役所方式なのですね。

禧久さんはフジノHPの読者でした!

なんと、その禧久さんがフジノHPの愛読者でいらっしゃるとのことで

昨夜の『有志の会』の懇談会をセッティングするにあたって

「フジノさんに会いたい」

と、おっしゃってくださったそうです。

結局、昨夜はお会いできなかったのですが、なんと今日、お会いすることができました。

フジノと禧久さん

フジノと禧久さん


フジノにとって禧久さんとは初めての対面だったのですが、すでに何回もお会いしたことがあるようなそんな懐かしさがしました。

禧久さんの強い願い、

「多重債務から必ず人は立ち直れる」

という想いは、フジノの信念でもあります。

アルコール依存症、ギャンブル依存症、様々な生活苦からの多重債務、たくさんあります。

でも、「人は必ず変われる」とフジノは信じています。

同時に

「絶対にお金が原因で人は死んではいけない」

とも信じています。

禧久さんに初対面の感じがしないのは、そんな想いがとても似ているからかもしれません。

禧久さん、お会いできて光栄です。
 
いつか奄美に必ずうかがいます。今日はありがとうございました。

お会いしたかった方々とやっとお会いできました

市民相談や市議会の時ですとかこのHPでは『強気モード』のフジノなのですが

この2年間くらいは、心身ともに良かった日がほとんど無くて、毎日、自分のふがいなさに悲しくなることがたくさんあります。

もともと「1期4年で引退だ」と決めていたからこそ、仕事中に死んでもいいと決めて持てるエネルギーの数倍をかけて働いてきたのですね。

だから、今は4年前と比べると本当に体が全く動かなくて、

お会いしたい方々がたくさんいらっしゃるのにアポイントメントをとる気力さえ出せなくて

「政治家としておれはこんなに情けない状態で良いのだろうか」

と、すぐにも辞任すべきではないかと考えてしまう瞬間が多くあります。

でも、今日だけは特別でした。

かねてからお会いしたかった方々がなんと一同に介していたおかげで一気にお会いすることができました。うれしかったです。

例えば...。

柳沢みつよしさん(民主党・参議院議員)。とてもお会いしたかった方です。

柳沢議員は、国会議員が作っている『自殺防止対策を考える議員有志の会』のメンバーで、国会審議の中でも自殺対策を何度も何度もとりあげて下さっています。

2006年に超党派の国会議員で作られた『自殺防止対策を考える議員有志の会』(会長・尾辻秀久参議院議員)というのがあるのですが、

2006年にライフリンクとフジノたちが立ち上げた『地域の自殺対策を推進する地方議員有志の会』は、この国会議員の有志の会と双子といっても良い存在なのですね。

でも、いろいろな事情(大人の事情ってヤツですね)があって、国会議員の『有志の会』と地方議員の『有志の会』とが交わることはありませんでした。

それが今日、初めて接点が生まれたのです。これから、もっと多くの接点ができていくはずです。

柳沢議員も約束して下さいました。ありがとうございます。

また、杉本脩子さん(全国自死遺族総合支援センター代表幹事)ともお話しする機会がありました。

また、弘中照美さん(多重債務による自死を無くす会・代表幹事)ともすごく久しぶりに再会することができて、うれしかったです。

その他にもまだここでご紹介していないものの多くの有意義な出会いがありました。

僕自身がどこまでがんばれるのか正直なところ、現時点では分からないのですけれど

こうした素晴らしい方々との出会いとつながりは横須賀の自殺予防総合対策をもっと充実させていくだけでなく

この国の自殺を減らし、ゼロへと向けての闘いを進める上できっと大きな意味があるとフジノは信じています。

今日は多くの方々に感謝しています。

ありがとうございました。

そもそも「アディクション」とは何か?/「第1回横浜アディクションセミナー」へ(その2)

前の記事から続いています)

そもそもアディクションとは何か?

『アディクション』とは日本語で言うと、『依存症』のことです。

『依存症』は、精神疾患です。

世界的に使われている医学・精神医学の診断基準マニュアル(WHOのICD-10、アメリカ精神医学会のDSM-Ⅳ-TR)にも記されてます。

アディクションには、アルコール・薬物・ニコチン・ギャンブルをはじめ、仕事・ショッピング・摂食障害・恋愛・セックス・共依存、などがあります。

「アルコールは分かるけど、仕事とか恋愛まで依存症なの?」

って思う人もいるかもしれません。

多くの場合、『依存症』のもとになる対象は、適切な量や状況ならば害の無いものです。

それが、自分ではもうコントロールできない状態になってしまう。
 
害があるのに止められない状況になってしまう。
 
特に、自分ではその悪化が自覚できない。分からない。
 
これが依存症です。

人には程度の違いはありますが、誰しも依存しているものがあります。

例えば、イライラするといつも甘いものを食べてしまう人、いますよね?
 
あるいは、仕事から帰ってきて毎晩必ずビールを飲まずにいられない。
 
あるいは、いくら親に叱られてもニンテンドーDSをやめられない。

人には、ハマってしまったらなかなか抜け出せないものがたくさん存在しているのです。

そんな中でも、社会的に受け容れられている場合には明らかにアディクションっぽくても精神疾患だとは言われません。

例えば、イチローや松井は明らかに『野球という仕事』へのアディクションに見えますが、彼らを精神疾患と診断する人はいません。

そのはまりまくっている何かが『社会的に受け容れられない、周囲の人々を苦しめる、自分のこころや体を破滅してしまう』、こうした場合にアディクションになるのですね。

医学的に見れば診断基準もありますし、明らかに『病気』の扱いになっています。

人間ならば誰もが『依存症』になるものですから、『アディクション』のある人々を差別・偏見・スティグマに追い込むことは絶対にあってはならないとフジノは信じています。



政治家フジノにとって、アディクション対策の意味

政治家フジノにとって『アディクション対策』に関わることは、大きな意味があります。

「自殺予防の総合対策をすすめる」という『大目標』の実現には、「多重債務対策をすすめる」などの何十もの『中目標』を実現しなければいけません。

この『中目標』を実現する為には、ギャンブル依存症、薬物依存症、セックス依存症、などへの対策という何百もの『小目標』を実現していかなければならないのです。

けれども『小目標』とは言っても、小さな問題どころか大々問題です。

本来ならば『アディクション対策』は、それだけで一生をかけるテーマになります。

だから『小目標』なんて言ったら本当はおこがましいことは理解しています。

それでもあえて「この国から自殺を無くす」という視点に立つならば、並行して全力で取り組まなければならない事柄の1つです。

そして、片時も忘れてはならない何よりも大切なことは、自殺も、多重債務も、依存症も、共通の大きな根っこがあることです。

それは『孤独』です。

説明が長くなりすぎるのでここでは書けませんが、政治家フジノが生涯をかけて取り組むべきあらゆる問題の根っこには全て共通して、『孤独』の存在があります。

孤独は人を死に追いこむ、借金漬けに追いこむ、破滅するのが分かっていてもギャンブルをやめられない...。

こうしたことの根っこにある『孤独』と政治は、あるいはフジノの武器である精神保健福祉は、どこまで立ち向かえるかが勝負だと考えています。

この世界から孤独を無くすことはできないし、全ての孤独が害ではありません。

けれども、人が孤独によって心身をむしばまれていき、生活が破壊されていく時、それは社会政策の対象なのだと僕は考えます。

(次の記事に続きます)



マルチ商法と闘う為に「くらしの相談センター」の福光洋一さんに助けを求めました/食料品の現物カンパをお願いします!

マルチ商法と闘うために

最近、『マルチ商法』についての相談を受けています。

この犯罪の憎たらしいところは、

  • 加害者が自分が犯罪を犯しているという認識が無いまま、
  • サークル活動をやっているような気分で
  • 他人に被害を及ぼしていき
  • 最後には自分自身も破滅する

というところにあります。

福光洋一さんの「くらしの相談センター」へ

横須賀市役所にも消費生活センターをはじめ、いろいろな相談窓口があります。

けれども今回は、衣笠の『くらしの相談センター』に頼らせて頂きました。

ここは、フジノが「弟子にしてください」とお願いをしている、あの福光洋一さんがお1人で運営されている相談所です。

大急ぎのにわか勉強でフジノが相談を受けるよりも、これまで『マルチ商法』とも闘ってこられた福光さんの経験こそが、僕に相談してこられた方には必要だと思いました。

そこで福光さんにお願いをして、相談にのっていただきました。

僕も『マルチ商法』との闘い方を勉強したくて、相談を受ける方にお願いをして同席をさせていただきました。

今回も福光さんはお忙しいのに45分もお時間を取って下さいました。ありがとうございました!

半年、1年かかるかもしれませんが、相談者の方によりそって力になれるように僕もがんばります。
 
福光さん、どうかまた途中経過を報告させてください。

(マルチ商法と闘っている方々は、国民生活センターをはじめ、弁護士会などたくさんあります。代表的なところはこちらをご覧下さい)

【お願い】食料品の現物カンパを募集しています!

ところで、HPをご覧のみなさまにお願いがあります。

福光さんのところに相談に来られる方々の中には、『年を越すこともできない状態の方』がいらっしゃいます。

そこで、福光さんの『くらしの相談センター』では、『食料品の現物カンパ』を受け付けています。

どうかご協力お願いします!

すでに『センター』にはお米が積まれていたりしましたが、もっともっとあっても良いかと思います。

公職選挙法のしばりでこうした寄付さえできない政治家という立場は、本当にふがいないものです。

だからせめて宣伝させてください。

くらしの相談センターに食料品の現物カンパをお願いします!

福光さんの『くらしの相談センター』は、JR衣笠駅を背中にすると、道路を渡って左側になります。


 
歩いて1分ほどするとすぐに看板が出ているので分かります。
 
『TUSUTAYA』まで行ってしまったら通り過ぎてしまった、という合図です。

小さな入り口ですが、路面店ですので、すぐに見つけられるはずです。

どうかご協力をお願いします!

本気で「弟子入り」をお願いしに行きました/福光洋一さんの『くらしの相談センター』へ

福光洋一さんの『くらしの相談センター』へ

今日は、衣笠にある『くらしの相談センター』を訪れました。

このセンターをたったお1人で運営されている、福光洋一さんにお会いするためです。

このセンターは、先日テレビのドキュメンタリーでも放映されて知っている方もすごく多いと思います。

どんな相談にも『無料』でのってくださる、ものすごく素晴らしい方です。
 
こんな方が同じまちに存在していることは「奇跡だ」と僕は思います。

遅まきながら僕もまたこの番組を観て、福光洋一さんという存在を知りました。

番組を観終えて涙がたくさん出て、

「ああ、この方のやっていることは僕のやりたいことを究極までつきつめたものだ」

と感じました。

『センター』という名前ではあるものの、あくまでもわずか数畳くらいしかない部屋です。

そこにテーブルとイスがあって、24時間そこで福光さんは寝泊りしながらたくさんの方々の相談をうけていらっしゃるのです。

75才の福光さんは、退職されてから14年間、たくさんの方々を助けてこられました。

その生き方を知って、僕は僕のめざしているものを突き詰めた姿を見た気がして、「こういう生き方がしたいんだ」と自分のことを再確認しながらも、同時に、ものすごく恐ろしい気持ちになりました。

本気で「弟子入り」をお願いしました

ものすごく運が良かったのですが、長年にわたって福光洋一さんと交流のある方と出会いました。

そこでその方にあいだに入って頂いて、福光さんの忙しいスケジュールをやりくりして頂いて、やっと今日お会いすることができました。

福光さんは今日も朝7時半から相談にのっていらっしゃいました。

僕は10時から11時半までお時間をいただいたのですが、その間も電話がかかってきたり人が訪れてきたり。

本当にたくさんの方が福光さんの存在を必要としていることが、わずか1時間半の滞在でも十二分に分かりました。

僕がお会いした目的は、本音で書きますが

「弟子入りさせてください」

とお願いしに行ったのです。

朝から夜中までぶっとおしで、福光さんのスケジュールは完全に埋まっています。

毎月100件以上の相談に福光さんは支えになって下さっています。

けれども、もしも福光さんがいなくなってしまったら...。

「これだけ多くの『福光さんを必要としている人々』が行き先を失ってしまうのは絶対に避けたい」

と僕は考えました。

「彼の遺伝子・たましいを受け継ぐ人材を育てなければならない」

と(生意気ですが)僕は考えました。

それならば、まず僕自身がそうなろう、僕自身がそうなるべきなのだ、と思いました。

僕でも、僕じゃなくても、誰でもいいんです。
 
こういう大切な『よろず相談所』をこのまちにたくさんたくさん存在させたいのです。

本当は行政がそうなれれば1番いい。

けれども、行政(市役所)でさえ、福光さんに相談をまわしているのが現実の状況です。

そこで、弟子入りをお願いしに行ったのです。

弟子入りは断られてしまいました

「きみはまじめすぎるからなあ(笑)」

あっさりと弟子入りの話は断れらてしまいました。

「週1日だけでも、福光さんのそばについて学びたいんです」

そうお願いしたのですが、やんわりと笑顔で諭されてしまいました。

「市議会議員には、市議会議員にしかできない仕事がある。きみにはそれをやってほしい」と。

そして、これまでの相談体験を1時間半、語ってくれました。

笑いが絶えない、楽しい時間を過ごさせていただきました。

やがて、別の相談者の方が訪れて僕たちは帰りました。

ソーシャルワークを徹底してやり続けて、いつか福光さんの弟子になります

断られても、僕はめげていません。

いきなり今日会っただけの人間を弟子にするような人なんて、いないはずです。

正直なところ、昨日から緊張してしまって、話したいことの10個のうち1個くらいしか話せませんでしたし、僕のことを全然伝えきることができませんでした。

確かに『政治家にしかできないこと』を政治家フジノとして僕がやらなければならないことも、十分に僕は理解しています。

でも、その前に『人間として僕がやらなければならないこと』があるのを
 僕は僕としてやらなければならないのです。

めげずに、邪魔にならないように時々顔を出させていただいて、福光さんのすごさを吸収させていただきたいと思いました。

相談者として生きることの重みと苦しみと

そんなことを書いておきながら、全く逆のことを書きます。

『相談を受ける者』として生きていくのは本当につらいし、覚悟がいるし、精神的にも肉体的に苦しみます。

今日、数ヶ月にわたって相談にのってきた方が、なんとかましな結末を迎えることができて、フジノはふらふらです。

もちろん相談してくださっている方こそが最も苦しくてつらくて大変なんです。

僕なんかどうでもいい。

だから、相談にのっている時はガンガンいけるのです。

でも、無事解決というかハッピーエンドであっても、それがひと段落つくと、気づいていなかった疲れが出てきます。

今日はもう立ち上がれないくらいに、言葉のあやでなく本当に立ち上がれないくらいに疲労感で動けなくなってしまいました。

畳の上でスーツのまま数時間ぶったおれて、やっと今、何とかパソコンの前に座っています。

フジノは「改革者」ではなくて、社会福祉を実践したいだけなのです

まちかどで演説をしていて話しかけられたりする時、多くの方々が

「政治家フジノは『改革者』として在ってほしい」

というイメージを持っているのをつくづく感じます。

若き政治家として、リーダーシップを取っていくことを期待されているのもよく感じます。

けれども、僕自身の中には、『そういう自分』を全くイメージできません。

繰り返しずうっと「市長選挙には出ません」と語ってきたのも決して謙遜でも何でもなく、それは僕自身の『在りたい姿』では無いからなのです。

苦しくても苦しくても他人の相談に少しでも乗りたいと願うのは何故なのだろう、と自問自答した頃もありました。

でも、また疲れが癒えると立ち上がって、少しでも他人の力になれたらと本能のように願うのは、僕が「そう在りたいから」だと今はハッキリと分かります。

僕はそういう人間で在りたいのです。

人の生き死にに少しでもかかわることの重みと覚悟。

それはたぶん相談を受けたことのない方には絶対に理解できない、自分の全存在をかけた時間を過ごすことです。

時に苦しくて吐き気さえしてくることもありますが、でも、それが自分の生き方なのだと思います。