3日間にわたる「AIDS文化フォーラムin横浜」がスタートしました/25年目のテーマは「#リアルとつながる」

「第25回AIDS文化フォーラムin横浜」スタートしました

『第25回AIDS文化フォーラムin横浜』が開幕しました!

「第25回AIDS文化フォーラムin横浜」

「第25回AIDS文化フォーラムin横浜」


3日間にわたり、約40のプログラムが開かれます。

「AIDS文化フォーラムin横浜」会場前にて

「AIDS文化フォーラムin横浜」会場前にて


フジノはもちろん今年も参加です!



今日は横須賀〜横浜を2往復しました

開会式からオープニング『リアルじゃない?エイズ〜えっ、まだエイズってあるんですか?〜』まで、まず参加しました

開会式〜オープニング

開会式〜オープニング


13時からフジノは横須賀市役所(人権・男女共同参画課)で大切な意見交換があったので、12時に退出して大急ぎで横須賀に戻りました。

2時間みっちり、ハードな意見交換でした。

その後すぐ、再び横浜へとんぼ返りです。

「AIDS文化フォーラムin横浜」会場にて

「AIDS文化フォーラムin横浜」会場にて


午後は『つながりから考える薬物依存症』に参加しました。

つながりから考える薬物依存症

つながりから考える薬物依存症


松本俊彦先生・安藤晴俊先生・岩室紳也先生の3人による鼎談でした。

どんなに偉い立場になっても変わらない『松本節』を今年もお聴きできたのは嬉しかったです。

「つながりから考える薬物依存症―安心して失敗を語れる絆・居場所づくり」、大修館書店、2018年

「つながりから考える薬物依存症―安心して失敗を語れる絆・居場所づくり」、大修館書店、2018年


3人が共著を出版されました。

『つながりから考える薬物依存症―安心して失敗を語れる絆・居場所づくり』です。

薬物依存症を『つながり』から捉えること、安心して失敗を語れることの大切さ、居場所の必要性などの視点から捉えることの重要性をかねてから松本先生らは訴えてきました。

『薬物をただ禁止し、教育の場ではひたすら恐怖の対象として刷り込ませ、使用したり依存症になった人々を悪人扱いし罰することに重きを置いてきた、にもかかわらずほとんど効果が出ていない今までの日本の薬物防止政策』への明確なアンチテーゼです。

ぜひ市民のみなさまにも読んでいただけたらと願っています。

横須賀〜横浜2往復はとてもハードでしたが、そうしてでも参加する意義が高いフォーラムです。

参加したどちらのプログラムも学びがありました。

明日は終日横須賀市内での仕事があるので、残念ながら欠席です。

あさっては、フジノの関心が強いテーマがいくつもあるので、ぜひ参加したいです。

毎年この3日間はHIV・AIDSをはじめ、セクシュアリティ、保健・医療・福祉、教育、薬物依存、人権など関連分野の最新の知見を学べる大切な機会です。

今年もしっかり勉強をしてこようと思っています。

ご関心のある方はぜひ足を運んでみてくださいね。とても参加しやすいイベントですよー。



「AIDS文化フォーラムin横浜」についてぜひ知って下さいね

このフォーラムについて、ぜひ市民のみなさまに知っていただきたいなと毎年願っています。

そこで、公式サイトから『フォーラムとは』を一部引用させていただきます。

フォーラムとは

はじまり

1994年『第10回エイズ国際会議』がフォーラム開催の始まりでした。

アジアで初めての国際エイズ会議は、大きな注目を集めましたが、行政や学会中心の国際会議は参加費が8万円で、とても市民参加できるものではありませんでした。

この時、国際会議に並行して草の根の市民版エイズフォーラムをやろうと、多くのボランティア・NGO・専門家たちが、AIDS文化フォーラムを立ち上げたのです。

そこでは国際会議に集まるリソースパーソンを講演者にしたり、NPOのネットワークを作ったり、感染者によるパフォーマンスがあったり様々な試みが行なわれました。

行政からの直接的援助は受けられませんでしたが、会場の提供など後方支援の協力は得られました。

それが逆に市民ボランティアによる自立的な成長にもなり、行政と市民の協働による活動のモデルケースにもなっていると思います。

”文化”の2文字

何故『AIDS”文化”フォーラム』なのか。

それはフォーラムを医療や福祉の問題だけではなく、HIV感染者やAIDS患者を病気と共に生きる人間としてとらえること、そしてすべての人間が、HIV/AIDSに関わりを持ちながら、日常の生活・社会的活動に関わっているという側面を大切にしたいという考え方で「文化」の2文字を使ったのです。

「文化」の2文字を入れたことで、フォーラムの開催プログラムの幅は大きく広がることができました。

AIDS文化フォーラムin横浜の考え方

AIDS文化フォーラムin横浜は、お互いの資源を持ち寄ることで『思い』を実現する場です。

  • 目的/エンパワーメントすること(多様な価値観と文化を認め集い力を得ます。)バリアフリーな環境をつくること(HIV/AIDSからの学びを活かします。)
  • 経過/国際会議以降の継続が新たな「気づき」と「やる気」を生んできました。
  • 構成/さまざまな立場が協働して、このフォーラムを支えます。
  • 経費/全体運営も参加プログラムも、それぞれが独立採算で実施しています。
  • 市民/ボランティアとして対等に参画し支え合う幅広い市民のフォーラムです。

さらに運営方針や後援・共催などの考え方が公式サイトには載っていますので、ぜひそちらもご覧いただければと思います。



楽しくて明るくてキラキラしていますが、根底に流れる想いはずっと変わりません

参加してみるとお感じになると思うのですが、とても明るいイベントです。

参加者は10代〜20代の若者もとても多くて、元気でキラキラしています。

フジノにとっても、この場で年1回だけ再会できる方がいたり、明るくて楽しい学びの場です。華やかですし、笑いもあふれていますし、楽しい場で、とても参加しやすいです。

でも一方で、フォーラムの根底には

『HIV感染者やAIDS患者を病気と共に生きる人間としてとらえること、そしてすべての人間が、HIV/AIDSに関わりを持ちながら、日常の生活・社会的活動に関わっているという側面を大切にしたいという考え方』

が流れていることをフジノは感じています。

医療は進化し続けており、AIDSは不治の病では無くなりました。

それでもAIDSによって亡くなっている方々が今も実際にたくさんいます。それはデータでみる赤の他人ではなく、ふつうに接してきた知人友人です。

犠牲を無くしたいからこそ常に学び、政治家としては取り組みを進めてきました。

加えて、『AIDS文化フォーラム』で取り上げられるプログラムの全てにおいて、『人とのつながり』がいかに大切かということが直接的・間接的に語られています。

人は、つながりたい存在です。

つながりが無くなれば、人はとても脆くなります。

『AIDS文化フォーラム』の存在意義はまだまだ薄れることはなく、これからもむしろ必要とされるのではないかと思います。

プログラムはこちらです。

ぜひ残り2日間、会場に足を運んでみてくださいね。



3日間にわたる「AIDS文化フォーラムin横浜」がスタートしました/24年目の今年のテーマは「リアルとであう」

「AIDS文化フォーラムin横浜」が今年もスタート!

今日から3日間にわたって開催される『AIDS文化フォーラムin横浜』。今年で24年目を迎えました!

第24回AIDS文化フォーラムin横浜

第24回AIDS文化フォーラムin横浜

学びがたくさんあるこのフォーラムに、毎年フジノは参加しています。

AIDS文化フォーラムin横浜の会場入り口にて

AIDS文化フォーラムin横浜の会場入り口にて





充実したプログラムが8つも開催されました

今日だけで合計8つの充実したプログラムが朝から夕方まで開催されていました。

壁に貼り出された大きなプログラムを観ながら、参加者のみなさまは会場を移動していきます。

大きく貼り出されたプログラムと会場の表

大きく貼り出されたプログラムと会場の表


残念ながらフジノは体調が悪くて参加したプログラムに集中できず、出たり入ったりしながら休んでいました。

(休んでいる間、声をかけて下さった『カトリック中央協議会HIV/AIDSデスク』のみなさま、ありがとうございました)

他の会場もふらりと訪れたりしていたのですが、特に、岩室紳也先生たちが開催していた講座(現役AV男優が語る『性感染症と幸せなセックス』)はまさに超満員。立ち見のお客さんが廊下まであふれていました。

素晴らしかったです。

人はなぜ薬物依存症になるのか(松本俊彦先生の講義)

人はなぜ薬物依存症になるのか(松本俊彦先生の講義)


つい先日もお聴きしたばかりの松本俊彦先生(国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所薬物依存研究部部長)による薬物依存症に関する講義を、今日もお聴きしました。

基本的な薬物依存症に関する基礎的な知識を提供するというスタイルは変わらないのですが、今日の切り口はMSM(いわゆる同性間で性交渉をする方々)の感染に重きを置いたお話でした。

諸外国とは異なり、日本では依然としてMSMにおけるHIV予防がしっかりなされていません。

今年3月の予算議会でもフジノは質疑を行なったばかりです。

2017年3月3日・教育福祉常任委員会での質疑

フジノの質問

『エイズ予防普及・啓発事業』に関して伺います。

先ほど他の委員の質問に対する答弁として「若者にターゲットを絞る。性感染症全体をテーマにして大学等で啓発に努める」とのことでした。

(横須賀市がエイズ啓発の)『街頭キャンペーン』を始めた時、僕は大変喜びました。

エイズもまだまだ知られていない。検査も実施する人が少ない。ただ、先進国の中で日本は感染が増えている。そういう状況の中で、表立ってキャンペーンをやるということは大変すばらしいなと思いました。

ただ、今回それをおやめになって(街頭キャンペーンを2017年度予算で廃止しました)若者にターゲットを絞るとのことですが、懸念が1点あります。

若者だけに絞ってしまって平気なのか、ということです。

ここ数年話題になっていたのは、中高年になって検査でHIVに感染していることを知るのではなくて、突然エイズを発症してキャリアだったことを知る、ということです。

中高年の方々へのアプローチも継続していく必要があるかと思うのですが、いかがでしょうか。

保健所長の答弁

 
『街頭キャンペーン』を開始した時点は、幅広くエイズの普及啓発をするという意味合いが大きかったというふうに思いますし、現時点でも少なくはないかと思います。

けれども、近年梅毒などの性行為感染症も、若者を中心に流行している兆しがありますので、来年度につきましては、大学等、若者にターゲットをある程度絞った形で、実施させていただきたいと考えています。

フジノの質問

引き続き、中高年の方に向けても啓発自体は行なっていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

保健所長の答弁

 
エイズの相談と検査のほうは続けますので、そういったものをPRしながら、引き続き行なっていきたいと考えております。

フジノの質問

『エイズ予防普及・啓発事業』ですので、性感染症全体というよりは、エイズそのものに私は関心があります。

『MSM対策』というか、ハイリスク者対策として、例えば予算書に検査案内カード啓発物品が費用として計上されています。

こうしたものを例えばNPOなどに委託して、いわゆるハッテン場ですとか、当事者の方々が集まりやすい場所に配布をしていただいたり、案内をしていただくような取り組みも必要かと思うのですが、いかがでしょうか。

保健所長の答弁

 
確かに全国的な統計ですと、男性同性愛の方(MSMにおける感染)の割合が過半数程度を占めているという点から考えますと、そういった対策も考えていかなければいけないことの一つかなとは考えています。

これだけ先進国でも取り組みが遅れている現状を前にして、フジノは性感染症だけでなくしっかりとHIVとAIDSに特化した取り組みを継続する必要があると思います。

また、横須賀市もアドバイスをたくさん頂いている日高庸晴先生の研究調査でも「MSMがハイリスクである」ということは客観的な統計的事実なのですから、躊躇せずにハイリスク対策を積極的に打ち出していく必要があると考えています。

いずれにしても、HIV・AIDSを含めた性感染症と薬物依存症の深く密接な関係について、改めて松本俊彦先生のお話を伺うことができて良かったです。



優れた展示がたくさんありました

プログラムを開催している部屋を出ると、あらゆるところで展示がなされています。

HIV・AIDSについての知識のクイズ

HIV・AIDSについての知識のクイズ


HIVとAIDSについてのクイズ方式で知識を問うコーナーがありましたが、かろうじて満点を取ることができました。

岩室先生の論文の数々が読めるように展示してありました

岩室先生の論文の数々が読めるように展示してありました


AIDSに限らず、『感染症』の知識はいつも取り入れようと日々努力はしているのですが、なかなか追いつかなくて困っています。

会場では、活動をしておられる旧知の方々やブログなどでフジノのことを知っておられる方々から声をかけていただきました。ありがとうございます。

いまだに世間では

「エイズ?気持ち悪い」「コンドームなんて口に出すな」

と、敬遠されたり下ネタ扱いされています。

諸外国と異なり日本では学校でコンドームの存在や使い方を教えません

諸外国と異なり日本では学校でコンドームの存在や使い方を教えません


フジノもそうですが、全国で活動を続けておられるみなさまは、いつもいつもこういう世間とのギャップに晒されながら、正しい情報と知識を提供する為にがんばっていますが。。。正直、苦労も多いです。

だから、仲間と再会できると「お互いにまた頑張ろう」という気持ちになれます。



明日あさっても開催してますのでぜひいらしてください!

明日もあさってもフォーラムはかながわ県民センターで開催しております。

ぜひみなさまもいらして下さいね!

(後日追記:2日目も参加しました

かながわ県民センターから眺めた横浜駅西口方面

かながわ県民センターから眺めた横浜駅西口方面


それにしても横浜市長選挙(7月30日)からまだ5日間しか経っていないのに、もはや遠い過去の出来事のように感じます。

必死に汗を流したのが、今ではとても虚しく感じられてなりません。

残念です。



薬物依存症への「正しい理解」をもっと広めねばならないと再確認しました/「第1回薬物依存症者と家族フォーラム」へ

薬物依存症の当事者と家族を支えるフォーラムが開催されました

横浜・南公会堂にて、薬物依存症者を抱える家族の会『横浜ひまわり家族会』の主催で、『第1回薬物依存症者と家族フォーラム』が開かれました。

会場の南公会堂入口にて

会場の南公会堂入口にて

「第1回薬物依存症者と家族フォーラム」チラシ

「第1回薬物依存症者と家族フォーラム」チラシ

「第1回薬物依存症者と家族フォーラム」チラシ

「第1回薬物依存症者と家族フォーラム」チラシ

家族の声(横浜ひまわり家族会から)

家族の声(横浜ひまわり家族会から)

就労継続支援B型事業所リカバリー所長・石川晶啓さん

就労継続支援B型事業所リカバリー所長・石川晶啓さん

松本俊彦先生による基調講演

松本俊彦先生による基調講演

依存症集団療法SMARPP(スマープ)

依存症集団療法SMARPP(スマープ)

治療に長くつながることでたくさんの社会資源につながることができます

治療に長くつながることでたくさんの社会資源につながることができます

「人に依存できない病」が根っこにある

「人に依存できない病」が根っこにある

「やめられない」と言える社会を

「やめられない」と言える社会を

就労継続支援B型事業所リカバリーのアイスコーヒー

就労継続支援B型事業所リカバリーのアイスコーヒー

トークセッション

トークセッション

第14回AA横浜地区の集いへ/ピアの力こそ、人を変える。アルコール依存症も薬物依存症も精神疾患からのリカバリーも同じ

今日は、横浜駅西口の『かながわ県民センター』で開かれた『第14回AA横浜地区の集い』に参加しました。

「第14回AA横浜地区のつどい」チラシより

「第14回AA横浜地区のつどい」チラシより

『AA』とは何か。

『アルコホーリティクス・アノニマス』を省略した呼び名です。

直訳すれば『無名のアルコール依存症の人々』なのですが、アルコール依存症の当事者がピアの力を発揮してお互いに支援し合いリカバリーしていく集まりのことをそう呼んでいます。

(ぜひウィキペディアの解説などをご覧くださいね)

会場にて

会場にて


『AA』で語られた内容は、メモも録音も撮影も禁じられております。

したがいまして、フジノからその内容を語ることはできません。

けれどもいつもフジノは『AA』に行くたびに勇気をもらって帰ってきます。

そして、アルコール依存症(『AA』など)も薬物依存症や危険ドラッグからの回復(『ダルク』『NA』など)も、そして精神障がいからのリカバリー(『コンボ』や『リカバリーキャラバン』など)も、その仕組みは全て同じだといつも感じます。

フジノは政策としてアルコール依存症をはじめとする多種多様な依存症からのリカバリーを支援する為に、様々な取り組みに努めています。

けれどもまず、大切なのは、当事者(=ピア)による力。

ピアが自らお互いをサポートしあうところに、必ずリカバリーは生まれます。

今日も参加して良かったです。



念願が叶って「横浜ダルク」を見学させていただきました!/「横浜DARCケアセンター」見学1日目

ついに念願が叶いました

今日はとにかく朝から仕事が忙しくて心身が疲れ切ってしまって、かんたんな報告だけでお許しください。

昨年からずっと『フジノが見学に行きたい現場ランキング第1位』だった

『横浜ダルク』

についに行ってきました!



その「ダルク」とはなにか?

そんなフジノが行きたくてたまらなかったダルクとは何でしょうか。

横浜ダルクとは

ドラッグ(DRUG=薬物)のD、アディクション(ADDICTION=嗜癖、病的依存)のA、リハビリテーション(REHABIRITATION=回復)のR、センター(CENTER=施設、建物)のCを組み合わせた造語で、1985年東京都荒川区で東京ダルクが設立されました。

覚醒剤、有機溶剤(シンナー等)、市販薬、脱法ハーブ、その他の薬物から開放されるためのプログラムを持つ民間の薬物依存症リハビリ施設として、現在では北海道から沖縄まで46ヶ所(56施設)があります。

また、昨年同じアジアである韓国にもダルクが設立され、アジアの薬物問題に対しても積極的活動を行なっています。

横浜ダルクは1990年6月に南区南太田で設立スタートしました。

ダルクでは薬物依存症者に共同生活の場を提供し、薬物を使わない生き方のプログラムを実践することによって、薬物依存からの回復を支援します。

そして回復していくための場、時間、回復者モデルを提供し、ナルコティクスアノニマス(NA)の12ステップに基づいたプログラムによって新しい生き方の方向付けをし、各地の自助グループ(ナルコティクスアノニマス等)につなげていく事を目的とし社会復帰を目指しています。

(横浜ダルクのウェブサイトより引用させていただきました)

率直に言って、「もしもこの世界にダルクが存在しなかったならば、それはつらく苦しい世界だったろう」とフジノは思います。

薬物を中心とした依存症に苦しむ方々は、医療だけでは絶対にリカバリーすることはできません。

フジノは昨年12月議会での市長への一般質問でも下のようにハッキリと申し上げました。

(2014年12月議会・一般質問におけるフジノの質疑より)

「誤解があるのですが、『危険ドラッグ』とか薬物・アルコール依存症の治療って医療機関がやっても効果はあまり無いんです。

正直、ダルクとかNAの方がいい。

(略)

ですから、依存症からの回復って『GAYA横須賀』さんとか『横浜ダルク』さんに、医療機関も投げてるんですよ、正直なところ。

「医療機関の役目っていうのは、『ダルク』や『NA』につながるまでの『間つなぎ』だ」ということを、わが国の薬物依存研究のトップが言っている。そんな状況なんですよね」

もちろん政治・行政・医療も必要です。しかし、それだけでは不十分です。

ダルクを中心とした民間団体が存在しなければ、リカバリーはありえません。



やはり現場に行かなければ、空気感は体験できないから

だからどうしても現場に行きたかったのです。

もともと精神保健福祉士の資格も持つフジノですから、ダルクに関する本からの知識はもう嫌というほどたくさんあります。とにかく現場に身をおいて、その空気感を自分自身が体感しなければならないとずっと考えてきました。

それがついに今日、実現したのです。

横浜DARCケアセンターのウェブサイトより

横浜DARCケアセンターのウェブサイトより


しかも、今日だけではありません。

明日も行きます!

横浜ダルクメンバーの方々とフジノ

横浜ダルクメンバーの方々とフジノ


今日は、ミーティングに参加させていただき、4名のオープンスピーカーの方々のお話を伺わせて頂きました。

さらに、予定の時間を大幅に超過して意見交換もさせていただきました。

『横浜ダルク』のみなさまには、ただただ感謝しかありません。

明日もお邪魔しますので、どうぞよろしくお願いします!



「アルコール健康障害対策基本法」の施行を受けた本市のさらなる取り組みの必要性/2014年12月議会・発言通告(その3)

前の記事から続いています)

「アルコール健康障害対策基本法」の施行を受けた本市のさらなる取り組みの必要性について

一般質問の3問目は、『アルコール関連問題』についてです。

フジノにとって『アルコール関連問題』は、すごく深い関わりがあります。

僕の父は、職業柄大きなストレスをいつも抱えていたのか、アルコールが大好きでした。

父は九州の出身ですし、炭鉱で働いていたこともあり、『アルコールがコミュニケーションの道具だった時代』だったのだと今では思います。

けれども、酔うとひどい暴力を受けることもありました。

「人はみんな平等じゃなくちゃいけない」と素晴らしい理想を語り、仕事にも熱心で、家族を愛していた父なのに、アルコールが入るとトラブルを起こすことが多くありました。幼い頃の僕は、母につれられて近所の飲み屋に謝りに行ったこともあります。

あんなに素晴らしい父が、児童虐待・DVを起こす側に一瞬で変わってしまうアルコール。

だから僕は、成人してからもつきあい以外ではアルコールを摂りません。

プライベートでは一切アルコールを摂りたいと感じたことはありません。

また、アルコールは健康にも大きな害を及ぼします。僕の父が植物状態のまま10年以上を過ごし、今も危篤状態である原因は脳出血ですが、そのきっかけは長年の飲酒によって蓄積されてきました。

毎年、イッキ飲み(アルハラ)による死亡が報道されます。さらに、飲酒運転による死亡事故もいつになっても無くなりません。

うつ病と自殺の多くは、アルコールによって発症リスクが高まることも近年の研究では明らかになっています。

2010年5月、WHOでは「世界でおよそ250万人がアルコールが原因で死亡しており、対策を怠れば事態はますます深刻化する」とし、『アルコールの有害な仕様を低減する為の世界戦略』を採択しました。

WHOによる世界戦略

WHOによる世界戦略


その中で「国が適切な行動をとれば、アルコールの有害な使用は低減できる」と10分野の対策メニューを示し、施策の推進と報告を義務づけました。

世界の国々では次々と対策を打ち出しており、実際に多くの国々では効果が大きく表れています。

しかし、わが国ではいっこうに対策が進みませんでした。

多職種のボランティアからなる『アル法ネット』という団体が主導して、一生懸命に活動を繰り広げてきました(代表は国立久里浜アルコール症センターの名誉院長である丸山勝也先生です)。

この活動に連動する形で、国会議員の議員連盟が法律の制定に動き出しました。

東日本大震災や政権交代などによって法制定は何度も危機を迎えましたが、2013年12月7日、ついに参議院で可決されました。

本来は、アルコールに関わるあらゆる問題を扱う法律にすべく『アルコール関連問題対策基本法』という名前だったのですが、いろいろな横槍もあって、最終的には『アルコール健康障害対策基本法』という名前になりました。

名前こそ後退してしまいましたが、実質的な法律の中身には『アルコール健康障害』だけではありません。

飲酒運転・暴力・虐待・自殺などに関する施策との有機的な連携を図ることや、その範囲は家族・社会問題も包含することが明記されています。

(基本理念)

第3条 アルコール健康障害対策は、次に掲げる事項を基本理念として行われなければならない。

1 アルコール健康障害の発生、進行及び再発の各段階に応じた防止対策を適切に実施するとともに、アルコール健康障害を有し、又は有していた者とその家族が日常生活及び社会生活を円滑に営むことができるように支援すること。

2 アルコール健康障害対策を実施するに当たっては、アルコール健康障害が、飲酒運転、暴力、虐待、自殺等の問題に密接に関連することに鑑み、アルコール健康障害に関連して生ずるこれらの問題の根本的な解決に資するため、これらの問題に関する施策との有機的な連携が図られるよう、必要な配慮がなされるものとすること。

民間団体のみなさまが動いてくれて、あらゆる問題が可視化されました。

その必死な呼びかけに国会議員もたちあがり、3年がかりで法律がつくられました。

次に動くべきは、フジノたち現場に最も近い市区町村会議員です。

法律の理念をもとに、具体的な取り組みをしっかりと実行していくことが多くのいのちを救うことになります。

そんな想いから、今回の質疑を行なうことを決めました。

発言通告の内容は下の通りです。

3.「アルコール健康障害対策基本法」の施行を受けた本市のさらなる取り組みの必要性について

  
不適切な飲酒が引き起こす問題は多い。

未成年や妊婦の飲酒による健康問題、イッキ飲みによる急性アルコール中毒の被害、アルコール依存症、高血圧や糖尿病やがんなど生活習慣病の原因にもなること、うつや自殺にもつながるリスクが極めて大きいなどの「健康上の問題」を初め、アルコールハラスメント、飲酒運転、暴力行為、駅ホームからの転落などの「社会的な問題」など非常に多岐にわたる。
  
こうした様々な問題への対策を取るため、「アルコール健康障害対策基本法(以下、本法)」が議員立法で成立し、今年6月に施行された。本法では自治体の責務も新たに定められた。

(1)「本市健康増進計画」を改定すべきではないか

健康・食育推進プランよこすか

健康・食育推進プランよこすか


「横須賀市健康増進計画(第3次)」を本法の基本理念に照らして、アルコール健康障害対策に関する記述をさらに充実させるべきではないか。

現在の「健康増進計画」での記述

現在の「健康増進計画」での記述

(2)本法の理念を全庁的な取り組みで実現すべきではないか

現在の「健康増進計画」に記された「具体的な取り組み」

現在の「健康増進計画」に記された「具体的な取り組み」


アルコール関連問題は単に健康障害に留まらないため、『健康増進』を担当する部局以外も、法の理念に基づいた取り組みを業務に組み込むことができないか、『全庁的』に検討すべきではないか。

(3)民間団体への支援をより一層充実させていくべきではないか


 
アルコール関連問題に対する取り組みがさらに求められているにもかかわらず、本市で依存症からの回復のために先駆的な取り組みを進めてきてくれた「GAYA(我舎)横須賀」(NPOが運営する作業所)では市からの補助金では運営が成り立たず、来年度は「家族相談」を廃止せざるを得ない状況に追い込まれている。
  
「家族相談」は依存症の本人への対応や医療へのつなげ方を初め、誰にも打ち明けることができない悩みなどを電話・メール・対面での相談を受けてきた大切な取り組みである。
 
これを廃止せざるを得ないとすれば、本法第18条から22条に逆行する事態であり、大きな問題だ。

こうした民間団体への支援をより一層充実させていくことこそが、本市の責務ではないか。

(発言通告からの引用は以上です)

繰り返しますが、法律ができた今、なすべきことは『行動』です!

法律が施行されてからは初の開催となった『アルコール・薬物依存関連学会合同学術総会』においても、その点が強く強調されていました。

全国の地方議員のみなさまにも、ぜひ『行動』に移ってほしいとこころから願っています。

市民のみなさまに「GAYA横須賀」をぜひ知ってほしいのです

もう1つ、絶対に記しておきたいことがあります。

2000年にスタートした『GAYA横須賀』は、これまで素晴らしい活動を続けてきました。

かなり早い時期から『認知行動療法』よる支援も取り入れてきたり、その活動にはいつもフジノは励まされてきました。

2010年5月27日付・神奈川新聞記事より

2010年5月27日付・神奈川新聞記事より


どうかみなさま、『GAYA横須賀』の活動をぜひ応援して頂けませんか。

もっともっとこうした民間団体の存在を、市民のみなさまに知ってほしいです。

どうか応援して下さいね。

よろしくお願いします!

(次の記事に続きます)

日高庸晴先生、プルスアルハさんにお会いしました!/アルコール・薬物依存関連学会合同学術総会(2日目)に参加

アルコール・薬物依存関連学会合同学術総会(2日目)に参加しました

浦郷学童クラブから今度は、横浜みなとみらいのパシフィコ横浜へ向かいました。

昨日に続いて『アルコール・薬物依存関連学会合同学術総会』に出席する為です。

アルコール・薬物依存関連学会合同学術総会会場にて

アルコール・薬物依存関連学会合同学術総会会場にて


今日のプログラムも受講したいものがたくさんあります。

それに加えて、日高庸晴さん(宝塚大学・教授)の講演があるのですが、その前に数分間ほどお会いできそうなのも楽しみです。

さらに、活動を応援している『プルスアルハ』のみなさんも、『読み聞かせ』で出演されるのです。

シンポジウム『当事者中心の依存症治療・回復支援の発展をめざして』

まず、シンポジウム『当事者中心の依存症治療・回復支援の発展をめざして』に参加しました。

『第2部・当事者からのメッセージ』では、6人の方々(当事者・ご家族)からお話を伺いました。

当事者ご家族のお話

当事者ご家族のお話


フジノはお話を聴きながら、途中、胸が苦しくなって部屋を出たくなるような衝動に襲われてしまいました。なんとかこらえたものの、やっぱり依存症の苦しみは、ご本人・ご家族ともに壮絶なものがあります。

読み聞かせ「ボクのことわすれちゃったの?〜お父さんはアルコール依存症〜」

『第3部・パフォーマンス』では、ついに『プルスアルハ』さんの登場です!

活動のご紹介の後、絵本の読み聞かせが行われました

活動のご紹介の後、絵本の読み聞かせが行われました

ボクのことわすれちゃったの?

ボクのことわすれちゃったの?


『ボクのことわすれちゃったの?〜お父さんはアルコール依存症〜』(家族のこころの病気を子どもに伝える絵本④)プルスアルハ著、ゆまに書房、2014年

お父さんの様子に苦しみ悩むハルくん

お父さんの様子に苦しみ悩むハルくん


フジノの父親は、お酒を飲まずにはいられない人でした。幼い頃、母も僕もとても悲しい想いをしました。

だから、ハルくんの絵本にフジノはとても深く共感しますし、強く胸を打ちます。

ハルくんの絵本を全国各地のことばにするプロジェクトが今広がっています

ハルくんの絵本を全国各地のことばにするプロジェクトが今広がっています


ハルくんは、お父さんのお酒のびんにこっそりと水を混ぜます。フジノも同じことをしたことがあります。ワンカップ酒を隠してみたり、ビールを流しに捨ててしまったこともあります。

お父さんはアルコール治療の専門病棟に入院しました

お父さんはアルコール治療の専門病棟に入院しました


『プルスアルハ』のみなさんは、現役の精神科ドクター・看護師の方々でした。そのみなさんがあえて退職をして、新たに立ちあげたプロジェクトです。

そのチャレンジを、フジノは強い共感を持って応援せずにはいられません。

『臨床の現場』に居る人間にしかできないことがあります。

でも、『臨床の現場』を知っている人間があえて現場を離れて『社会』に打って出て、やらなければならないことがたくさんあります。

会場全体が読み聞かせに聴き入っています

会場全体が読み聞かせに聴き入っています


どんな分野の学会でも、会場では文献の販売ブースが設置されています。もちろんこの3学会合同学術総会でもたくさんの文献が販売されていました。

その中でも、『ボクのことわすれちゃったの?』は完売でした。

嬉しいです。

本当にたくさんのこどもたちに手にとってほしいです。

そして、ハルちゃんやかつてのフジノと同じような状況にいるこどもたちに「大丈夫だよ」のメッセージが届いてほしいです。

まわりにいる大人の方々にも現実を知ってほしいです。こどもたちのチカラになってほしいです。

こちらは今日の読み聞かせの様子では無いのですが、『プルスアルハ』さんがYouTubeに動画としてアップしておられますのでぜひご覧下さい。

プログラムが終わった後、『プルスアルハ』さんとお話をする機会を頂くことができました。

プルスアルハさんとフジノ

プルスアルハさんとフジノ


すでにツイッターなどではしばらく前からやりとりをさせて頂いているのですが、じかにお会いしたのは初めてでしたので、改めてこの活動に取り組んで下さっていることに感謝の気持ちをお伝えしました。

これからもお互いにがんばりましょうね、とエールを送りあいました。

フジノが『プルスアルハ』さんのような取り組みの重要性を感じたのは、2012年7月の日本うつ病学会総会がきっかけでした。

日本には、こどもたちに向けた分かりやすい精神疾患の本がありません。

保護者(例えばお母さん)が精神疾患である場合、こどもはそれを自分のせいだと受け止めがちなのは様々な研究から知られていました。

「きみのせいじゃないよ」

と伝える『心理教育』の分かりやすい絵本が海外にはありました。

Can I catch it like a cold? Coping with a parent's depression

Can I catch it like a cold? Coping with a parent’s depression


「日本にもこうした活動が必要だ!」

と願っていたところに『プルスアルハ』さんたちがまさにその活動をスタートして下さいました。

これからどうか多くのこどもたちが救われてほしいと願ってやみません。



月乃光司さんも出演されました

続いて、以前、新宿のロフトプラスワンで共演させていただいた月乃光司さんも出演、『詩の朗読』を行ないました。

月乃光司さんによる「詩の朗読」

月乃光司さんによる「詩の朗読」


月乃光司さんもますます素晴らしいご活躍をされていて、嬉しいです。



書ききれなくてごめんなさい

和田清先生「薬物依存症者におけるC型肝炎・HIV感染の実態」

和田清先生「薬物依存症者におけるC型肝炎・HIV感染の実態」

日高庸晴先生の講演「ゲイ男性における薬物使用とHIV感染リスク行動」

日高庸晴先生の講演「ゲイ男性における薬物使用とHIV感染リスク行動」

福生泰久さんの講演「厚生労働省における薬物依存症に対する取り組み」

福生泰久さんの講演「厚生労働省における薬物依存症に対する取り組み」

小泉典章さんの講演「全国精神保健福祉センターの薬物依存症対策の現況」

小泉典章さんの講演「全国精神保健福祉センターの薬物依存症対策の現況」

長徹二先生の講演は素晴らしかったです!

長徹二先生の講演は素晴らしかったです!


(ブログ記事は続きます。途中までのアップでごめんなさい)

アルコール・薬物依存関連学会合同学術総会(1日目)に参加しました

「アルコール・薬物依存関連学会合同学術総会」へ

予算決算常任委員会を終えて急いで市議会を出ると、横浜みなとみらいに向かいました。

パシフィコ横浜を会場に2日間にわたって開催されている『平成26年度アルコール・薬物依存関連学会合同学術総会』に参加する為です。

会場はパシフィコ横浜

会場はパシフィコ横浜


ここで行なわれるのは『合同学術総会』と言います。

なんと3つの学会が連携して、1つの会場で同時に3つの学会を開催してしまうという試みです。

アルコール・薬物依存関連学会合同学術総会

  1. 第49回日本アルコール・薬物医学会
  2. 第36回日本アルコール関連問題学会
  3. 第26回日本依存神経精神科学会

学会テーマ「物質と行動のアディクション〜多様な時代へのチャレンジ〜」

学会テーマ「物質と行動のアディクション〜多様な時代へのチャレンジ〜」

運営する側にはご苦労も多いでしょうけれども、参加する側にとっては『学びの機会が一気に増える』という大きなメリットがあります。

会場にて

会場にて


学会の対象は、かつての精神作用物質(麻薬など)・アルコールなどから、ギャンブル依存、インターネット依存、危険ドラッグへと対象はどんどん拡大していきます。

その為、参加者もあらゆる分野から多岐にわたっておられます。精神医学・内科学・法医学・公衆衛生学・病理学・心理学などの研究分野の方々をはじめ、保健医療福祉の臨床現場の最前線の方々、フジノのような政治・行政職まで、様々です。

「アルコール健康障害対策基本法における”基本計画”への”提言”!」に参加

フジノは、13:00〜18:00までぶっとおしで開催された、三学会合同シンポジウム「アルコール健康障害対策基本法における”基本計画”への”提言”!」に参加しました。

「アルコール依存症からのリカバリーがまだ世間に知られていない」との指摘

「アルコール依存症からのリカバリーがまだ世間に知られていない」との指摘


取り急ぎ、写真だけアップします。

基本計画への様々な提言がテーマです

基本計画への様々な提言がテーマです

小松知己先生の講演はとても刺激的でした

小松知己先生の講演はとても刺激的でした

患者さんは地域と総合病院との間で無限ループを回っている!

患者さんは地域と総合病院との間で無限ループを回っている!

産業保健からの提言は、とても意外でした

産業保健からの提言は、とても意外でした

専門治療機関の立場からの提言

専門治療機関の立場からの提言

入院医療について

入院医療について

「重度アルコール依存症入院医療管理加算」を受けている精神科病院はわずか13%

「重度アルコール依存症入院医療管理加算」を受けている精神科病院はわずか13%

基本計画の5年間への提言

基本計画の5年間への提言


アルコール問題議員連盟・会長の中谷元代議士もお見えになりました。

アルコール問題議員連盟会長の中谷元代議士のご挨拶

アルコール問題議員連盟会長の中谷元代議士のご挨拶


アルコール健康障害対策基本法の実現に尽力して下さった方です。

ポスターセッションも大盛況でした

依存症治療における神話

依存症治療における神話

新たな治療の考え方

新たな治療の考え方

ポスターセッションの会場の窓からは横浜の美しい景色が見えました

ポスターセッションの会場の窓からは横浜の美しい景色が見えました

会場では、依存症対策や自殺対策の分野で一緒に活動してきた方々と再会することができました

会場では、依存症対策や自殺対策の分野で一緒に活動してきた方々と再会することができました

「第1回シルバーリボンデー」@ロフトプラスワンに出演しました(その2)/世界メンタルヘルスデー

その1から続いています)

パネルディスカッションで激論を繰り広げました

第1部はパネルディスカッションです。
 
テーマは『心の病への負のイメージをなくすためには』です。

20111010everyone


出演者は、フジノを加えた5名。

このイベントは、Ustreamでインターネット生中継されました。
 
さらに録画も中継されていますので、ぜひこちらをご覧ください。



Broadcast live streaming video on Ustream




いつものことながら、会場に来ることができない方々とつながりたくて、ステージの上からもフジノはツイッターでつぶやいてました。

20111010silverribbonday06


ステージ上でも写真を撮ってました。



月乃光司さんの朗読

休憩をはさんで、第2部はライブです。

月乃光司さん(『こわれ者の祭典』代表)の、まさに魂の叫びと呼ぶべきパフォーマンスを聴かせていただきました。

20111010silverribbonday07


2002年から月乃さんが開催してきた『こわれ者の祭典』ですが、つい先月には横須賀でも行なわれました。

これまでフジノは対談集や詩は読んだことがあっても、月乃さんのパフォーマンスを観る機会がありませんでした。

実際に目にした月乃さんのそれは、ラップやヒップホップに通じるものがあるな、と思いました。

また、フジノ自身の街頭演説ととても共通しているものを感じました。



Broadcast live streaming video on Ustream



堀川ひとみさんのライブ

続いて、堀川ひとみさん(うたの国のprincess)のライブです。

20111010silverribbonday08


彼女の歌もフジノは全く初めて聴いたのですが、完全に圧倒されました。素晴らしいです!

今日の会場は座席があったので座っても観られるのですが、フジノは最後まで立って観てました。

圧倒的なその歌のすごさに座って聴けるような音楽じゃなかった、というのが率直な想いです。

歌詞、音、立ち振る舞い、表情、存在感、そのいずれもすごかった。



Broadcast live streaming video on Ustream


僕は堀川さんの存在をリスペクトせずにはいられません。素晴らしかったです!



クロージング

ライブが終わり、最後のプログラムへ。

『NPOシルバーリボン』のみなさんがステージに上がって、その活動への理解と協力を訴えました。

20111010silverribbonday09


イベントは、まさに大成功でした!



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奄美市役所の禧久孝一さんとお会いしました!/自殺対策と多重債務問題に全身全霊をかけて取り組むスーパー公務員

奄美市役所の禧久孝一さん

自殺予防対策と多重債務問題にかかわる人間にとって、奄美市役所の禧久孝一さん(市民福祉部市民課)を知らない人はいません。

フジノも去年の予算議会では、禧久さんの奄美市役所での取り組みを紹介して、市長に生活再建を含めた多重債務対策の必要性を訴えました。

2007年3月5日・予算議会・市長へのフジノの質疑より

2.自殺予防総合対策をさらに進めるために。

(1)多重債務を抱える人々への総合的な支援の必要性について。

自殺で亡くなる方の約4分の1が経済苦、生活苦が原因で、特に多重債務を抱える人々が大半です。

問題の深刻化を受けて、政府も多重債務者対策本部を設置しましたが、
 
全国で多重債務者は230万人以上に上り、200万人以上に適切な支援が行き渡っていないことが明らかになりました。

借金は個人の責任と言われがちですが、リストラや病気などの生活苦から借金に手を出した社会経済環境の悪化による被害者が多いのです。

他人に打ち明けられず、相談先も知らず、自力で解決することは困難なことから、対策本部の提言では自治体による積極的な対応を求めています。

鹿児島県奄美市、滋賀県野洲市など、多重債務者の救済に高い効果を上げている先進的な自治体があります。

例えば、税金や国民健康保険の担当職員は、滞納をしている人々と接する機会がありますが、

多重債務に陥っているという状況を聞けば、複数の部署で連携して多重債務の整理と生活再建に向けた支援を行うのです。

行政と弁護士らが連携をとれば、多くの場合多重債務は解決できます。

消費者金融などに対して法定金利を超えた利息で支払いを続けている場合、支払った利息は法的に無効となります。

つまり、請求すれば過払金として全額戻ってくるケースがほとんどなのです。

この過払金を回収することで滞納されている国保・税のほぼ全額を納付できるため、行政の新しい滞納整理法としても注目されています。

したがって、多重債務に早期に対応することは、経済苦による自殺を予防する効果とともに滞納された税金などの納付や将来の生活保護を予防する効果もあるのです。

そこで市長に伺います。

本市でも市役所内外で連携体制をつくり、多重債務に追い込まれている人々の総合的な支援体制をとる必要があると思いますが、市長の考えをお聞かせください。

(質問はここまで)

さらに、2007年3月22日には教育経済常任委員会でも上下水道局長に対して

単なる滞納への催促ではダメで生活再建を視野に入れた取り組みをすべきだと、やはり禧久さんの奄美市役所での取り組みを紹介して提案しました。

彼の取り組みの素晴らしさは、徹底した『アウトリーチ』にあります。

『アウトリーチ』というのは、こちらから困っている方々の方へ打って出ていくことです。

そしてもう1つすごいのは、『徹底した同伴』です。

多重債務で追い込まれた末に自死に至る直前の方がなんとか市役所に相談に訪れた時に、窓口をたらいまわしするようなことはサイテーです。

「ああ、それは消費生活センターに相談して下さい」

消費生活センターに行くと

「それでは、法テラスをご紹介します」

法テラスに電話をすると

「では、弁護士を紹介しましょう」

ダメだよ!そんなのたらいまわしだよ。

だって、もはや1人で動ける気力も無くなっている方をたらいまわしにするのは、自死へ追い込んだ共犯といっても言い過ぎじゃないとフジノは考えています。

だから、禧久さん(と禧久さんのチーム)は徹底的に同伴して、最後に笑顔が取り戻されるまで付き添います。

これが奄美市役所方式なのですね。

禧久さんはフジノHPの読者でした!

なんと、その禧久さんがフジノHPの愛読者でいらっしゃるとのことで

昨夜の『有志の会』の懇談会をセッティングするにあたって

「フジノさんに会いたい」

と、おっしゃってくださったそうです。

結局、昨夜はお会いできなかったのですが、なんと今日、お会いすることができました。

フジノと禧久さん

フジノと禧久さん


フジノにとって禧久さんとは初めての対面だったのですが、すでに何回もお会いしたことがあるようなそんな懐かしさがしました。

禧久さんの強い願い、

「多重債務から必ず人は立ち直れる」

という想いは、フジノの信念でもあります。

アルコール依存症、ギャンブル依存症、様々な生活苦からの多重債務、たくさんあります。

でも、「人は必ず変われる」とフジノは信じています。

同時に

「絶対にお金が原因で人は死んではいけない」

とも信じています。

禧久さんに初対面の感じがしないのは、そんな想いがとても似ているからかもしれません。

禧久さん、お会いできて光栄です。
 
いつか奄美に必ずうかがいます。今日はありがとうございました。

お会いしたかった方々とやっとお会いできました

市民相談や市議会の時ですとかこのHPでは『強気モード』のフジノなのですが

この2年間くらいは、心身ともに良かった日がほとんど無くて、毎日、自分のふがいなさに悲しくなることがたくさんあります。

もともと「1期4年で引退だ」と決めていたからこそ、仕事中に死んでもいいと決めて持てるエネルギーの数倍をかけて働いてきたのですね。

だから、今は4年前と比べると本当に体が全く動かなくて、

お会いしたい方々がたくさんいらっしゃるのにアポイントメントをとる気力さえ出せなくて

「政治家としておれはこんなに情けない状態で良いのだろうか」

と、すぐにも辞任すべきではないかと考えてしまう瞬間が多くあります。

でも、今日だけは特別でした。

かねてからお会いしたかった方々がなんと一同に介していたおかげで一気にお会いすることができました。うれしかったです。

例えば...。

柳沢みつよしさん(民主党・参議院議員)。とてもお会いしたかった方です。

柳沢議員は、国会議員が作っている『自殺防止対策を考える議員有志の会』のメンバーで、国会審議の中でも自殺対策を何度も何度もとりあげて下さっています。

2006年に超党派の国会議員で作られた『自殺防止対策を考える議員有志の会』(会長・尾辻秀久参議院議員)というのがあるのですが、

2006年にライフリンクとフジノたちが立ち上げた『地域の自殺対策を推進する地方議員有志の会』は、この国会議員の有志の会と双子といっても良い存在なのですね。

でも、いろいろな事情(大人の事情ってヤツですね)があって、国会議員の『有志の会』と地方議員の『有志の会』とが交わることはありませんでした。

それが今日、初めて接点が生まれたのです。これから、もっと多くの接点ができていくはずです。

柳沢議員も約束して下さいました。ありがとうございます。

また、杉本脩子さん(全国自死遺族総合支援センター代表幹事)ともお話しする機会がありました。

また、弘中照美さん(多重債務による自死を無くす会・代表幹事)ともすごく久しぶりに再会することができて、うれしかったです。

その他にもまだここでご紹介していないものの多くの有意義な出会いがありました。

僕自身がどこまでがんばれるのか正直なところ、現時点では分からないのですけれど

こうした素晴らしい方々との出会いとつながりは横須賀の自殺予防総合対策をもっと充実させていくだけでなく

この国の自殺を減らし、ゼロへと向けての闘いを進める上できっと大きな意味があるとフジノは信じています。

今日は多くの方々に感謝しています。

ありがとうございました。

アルコール問題とアルコール依存症を無くしたい!/(社)全日本断酒連盟・第44回関東ブロック(神奈川)大会へ

アルコール依存症を無くしたい!

今日は、藤沢市へ向かいました。

藤沢市民会館で行なわれた『(社)全日本断酒連盟』の第40回関東ブロック大会に参加する為です。

(社)全日本断酒連盟の第40回関東ブロック大会に参加

(社)全日本断酒連盟の第40回関東ブロック大会に参加

2期目のフジノにとって、『依存症』は重要なテーマです。

そして、依存症の中で、アルコール依存症は大きな割合を占めています。

しかもアルコール依存症はとても身近な存在なのに、その問題の深刻さがほとんど知られていません。 

一般参加者むけに行なわれた午後の講演から参加したのですが、とても勉強になりました。

『独立行政法人国立病院機構久里浜アルコール症センター』院長の丸山勝也先生による講演です。

タイトルは、『わが国におけるアルコール関連問題の現状』です。

丸山先生のお話はとても分かりやすくて勉強になりました。政治家として取り組むべきことがいくつも見えてきました。

アルコールはすでに大問題なのに、全く知られていません

今日の講演をうかがって、フジノの印象に強く残ったことを記しますね。

*1.アルコール依存症はすでに大問題なのに知られていない!

アルコール依存症について、もしかすると最大の問題点は『あまりにも知られていないこと』かもしれません。

例えば、この統計をみてください。

  • 大量飲酒者 227万人
  • アルコール依存症者 80万人

どちらも実数ではなくて推計なのですが、わが国では、これだけ多くの方々が、アルコール依存症であると言われています。

にも関わらず、実際にアルコール依存症によって入院・通院している方は、たった2万人(実数)なのです!

80万人もアルコール依存症で入院や通院が必要なのに、実際に治療を受けている人が2万人しかいない。

つまり、78万人もの方々が『適切な医療・ケア』に、つながってすらいないのです!

これは本当に大きな問題です。

アルコール関連の問題は、自殺にも深くつながっています。

フジノたち政治家は、アルコール依存症について、もっともっと市民のみなさまに正確な情報をお伝えしていかねばなりません。

久里浜アルコール症センター所長のお話

久里浜アルコール症センター所長のお話


同時に、身近な一般のお医者さんたちもアルコール関連の問題を理解していないと指摘がありました。

アルコール依存によって起こっている体の病気で一般診療科にかかっている患者さんが、本当に多いそうです。

けれども、まちの診療所のお医者さんたちはアルコール依存症についてほとんど理解していないので、体の部分の治療しかできないそうです。

医師会の協力を得ながら、まちの診療所のお医者さんたちにもアルコール依存症について研修していただく必要がありますね。

酒税で入る「税収」よりも、医療費で出て行く「税金」の方が大きい

さらに、知って驚いたことがありました。

2.酒税で入る税収よりも、酒問題で出ていく医療費の方が大きい!

お酒やタバコをのむ人は

「おれたちは税金をたくさん取られている!」

「酒にかかってる税金は高すぎる!」

と、しばしば言いますよね。フジノも何度も聞かされました。

でも、これらに税金がかかっていようが、お酒やタバコをのむことは全く正当化できません!

この恐るべきデータを見てください。

  • 酒税収入 約1兆974億円(1987年)
  • 飲酒に起因する医療費の支出 1兆1000億円(1987年)

なんと、酒税による税収をうわまわる医療費支出なのです。

しかも、これは1987年のデータをあえて出しましたが、現在では酒税収入は医療費支出よりもかなり低くなっているのが実態です。

お酒を飲んでいる人が

「おれはこのビールで税金を取られているんだ!」

と、いくらいばったとしても、その分、アルコールが原因の医療費支出がすさまじいのです。

わが国の財政にとって、酒税は貢献していません。

アルコール関連の医療費は、全ての医療費の7%もしめています。

もしもお酒を飲むのを適切に減らすことができて、アルコール依存症を減らすことができたら、医療費も減らせます。

日本の医療費がどんどん増えてしまっていて国民健康保険などが破綻寸前なのはみなさんご存知だと思います。

総医療費の7%にものぼる、アルコール関連の医療費をもしもカットすることができたら、医療財政を大きく立て直すことができますね...。

冗談ではなくて、あなたがお酒を飲む量を減らしてくださることが、実は『財政再建』につながる大きな一歩なのですね...

あなたの健康寿命を伸ばす為に、みんなのハッピーの為に

財政の話も大切ですが、何よりも、人はみな心身ともに健康で長生きできることが最も大切です。

その為には、アルコールは百害あって一利なしです。

あまり知られていませんが生活習慣病対策(メタボリック対策)にもアルコールカットがとても有効です。

仕事の後の一杯のビールが最高、とか、ストレス解消にはお酒が一番、とかいろいろなメリットをあげることができるのも分かります。

仕事のつきあいで飲まねばならないことも分かります。

けれども、アルコール依存症がこれだけ日本に多く存在していて、それは決して他人事ではなくて身近な問題である以上、ぜひあなたにも知ってほしいと願います。

毎日お酒を飲んでいるみなさま、ぜひ減らしてください!

フジノのまわりにも、毎日お酒を飲まずにいられない人がたくさんいます。

「飲むのを減らして」

と言えば、ウザがられるでしょう。

でも、相手のことを大切に思えばこそ、ウザがられてもいいから、フジノは伝えていきたいと思います。

これからもアルコール関係の正しい情報をどんどんお伝えしていきますので、よろしくお願いします!