権力者が垂れ流す差別的な言葉に苦しめられるこどもたちを守る為に大人ができることは「まず知ること」です/「第25回AIDS文化フォーラムin横浜」の最終日でした

3日間にわたって開催された「第25回AIDS文化フォーラムin横浜」の最終日でした

一昨日に続いて、『第25回AIDS文化フォーラムin横浜』に参加しました。

「第25回AIDS文化フォーラムin横浜」

「第25回AIDS文化フォーラムin横浜」


3日間にわたるフォーラムも、ついに今日が最終日です。

「AIDS文化フォーラムin横浜」(3日目)会場前にて

「AIDS文化フォーラムin横浜」(3日目)会場前にて


午前は、講座『HIV感染者の分娩と未受診妊婦の問題』に参加しました。

HIV感染者の妊娠と未受診妊婦の問題

HIV感染者の妊娠と未受診妊婦の問題


この講座は、昨年に続いての参加です。

フジノにとって、ものすごく大切にしているテーマです。

『HTLV-1と妊娠』についての取り組みと同じく、『HIVと妊娠』についても今後もしっかり取り組んでいきたいです。

午後は、トークセッション『Ribbonを繋ごう in YOKOHAMA』に参加しました。

Ribbonで繋ごう in YOKOHAMA

Ribbonで繋ごう in YOKOHAMA

  • レッドリボン
  • オレンジリボン
  • イエローリボン
  • スプリンググリーンリボン
  • パープルリボン
  • レインボーリボン

それぞれの活動に取り組んでいる方々がトークセッションをしました。

あなたはそれぞれのリボンが何を表しているか、ご存知でしたか?

フジノにとってはどの活動も大切にしているテーマなので、こうしてそれぞれの活動をしている方々がつながっていくことがすごく嬉しかったです。

歴史をふりかえると、権力の側は、人々を常に分断しようとします。

それに立ち向かうには、『つながること』がとても大切です。

つながりは、大きな力になります。

今回のフォーラムのテーマは『#リアルとつながる』でした。良いテーマだなあと感じます。

バーチャルでつながるのも全然OKですし、リアルでも人々がどんどんつながっていってほしいと願っています。

全体会・閉会式

全体会・閉会式


そして、『全体会・閉会式』に参加しました。

『AIDS文化フォーラム』はどんどん全国へ広がっていっています。

今年はすでに5月に、佐賀で開催されました。

名古屋では、9月2日に開催です。

京都では、9月29日・30日に開催です。

そして陸前高田で、11月18日に開催されます。

閉会式の最後に、隣の席の人とみんなで手をつないで撮影をしました。

フジノは『AIDS文化フォーラムin陸前高田』を主催する方々と手をつなぎました。陸前高田では、11月18日に『AIDS文化フォーラムin陸前高田』が開催されます。

「すっかり報道されなくなりましたが、本当はまだまだ復興していない陸前高田を現地に観に来て下さい」

との言葉をいただきました。

陸前高田、とても行きたいです。

パニック障がい持ちのフジノは即答できず、悲しかったです(涙)

でも、それぞれの持場で、それぞれに与えられた役割を果たしていくことが大切ですものね。

お互いにがんばっていきましょうね!



ついにかずえちゃん(YouTuber)にお会いすることができました

『AIDS文化フォーラム』の魅力は、大きく2つあります。

第1に『学びの場として選びきれないくらい魅力的なプログラムがたくさんあること』です。

フジノにとって今回も本当に充実した『学びの機会』でした。

ここで学んだことがきっかけで、さらに掘り下げて文献や論文を漁って、当事者の方々から生の声を聴かせていただく大きなモチベーションになっています。

そして、横須賀市議会でのフジノの質問に直結していくことが多いです。

第2に『人とつながることができること』です。

今年のフォーラムでフジノが最もつながりたかった方が、かずえちゃん(YouTuber)です。

かずえちゃんを初めて知った人は、ぜひこちらの動画をご覧下さいね。




フジノは、初日の開会式の後で話しかけたかったのですが、たくさんの方が話しかけておられたのでいったん諦めました。

そして「今日こそは必ず!」と決心して、トークセッション終了後に思い切って声をかけさせていただきました。

3分間で『自己紹介』『何故かずえちゃんにかねてから関心があるか』『横須賀のセクシュアリティに関する主な取り組み』を伝える為に、数日前から何度も頭の中で練習してきたのですが、なんとかうまく伝えきることができたと思います。

かずえちゃんは、横須賀を訪れたことがあることを話してくれて、横須賀でのセクシュアリティに関する取り組みにも関心を持ってくれたようでした。

かずえちゃんとフジノ

かずえちゃんとフジノ


小中高校生たちの『将来やりたい仕事・なりたい職業』で大人気なのがYouTuberです。

フジノの親戚や、仕事を通じて出会うこどもたちも、けっこうYouTuberを目指している子が多くいます。

かずえちゃんは、まさにこどもたちの憧れの仕事=YouTuberをしています。

かずえちゃんの公式YouTubeチャンネル

かずえちゃんの公式YouTubeチャンネル


さらに、そのYouTubeの内容は本当に素晴らしいです。

セクシュアリティについて11年学んできたフジノですが、人の数だけセクシュアリティは様々です。

2008年のブログ記事に

「性的マイノリティなんて存在しておらず、性的バラエティだ」

と書きましたが、人はみな本当に様々です。誰ひとりとして同じセクシュアリティは存在しません。

だから、フジノはかずえちゃんのYouTube動画を観ては学んでいます。

フジノが生きている人生の中で出会える人の数は限られていますし、信頼してご自身のことを語ってくれる人に出会える機会はさらに少なくなります。

けれどもかずえちゃんの動画の中では、リアルな生の声がたくさん語られています。



















行政は、啓発事業という形で講演会を開いたり、リーフレットを作ったり、ポスター展示をしたりします。

横須賀市も市職員への研修・教職員への研修(新規採用された方をはじめ、複数の機会があります)・幼稚園や保育園や学童保育で働く方々への研修医療機関への研修などをはじめ、あらゆる形で理解を深める取り組みをしています。

けれども、年1回、たった2時間くらい、研修を受けたくらいでは理解なんて不可能なんです。

やらないよりは絶対やるべきですが、足りないのです。

だから、ぜひかずえちゃんの動画を週1本ずつで良いから、市職員のみなさんや教職員のみなさんや大人の市民のみなさまは観てほしいのです。

学んでほしいのです。

すでにこどもたちはYouTubeにもYouTuberにも慣れ親しんでいますから、かずえちゃんの動画も観ています。自然と学んでいます。

一方、大人たちの多くはテレビのバラエティで流れてくる誤った情報ぐらいしか知りません。

学んだことが無い為に、正しい情報を知りません。

だから、セクシュアリティのことを大人は学んでほしいのです。

自分のこれまでの価値観とは違うかもしれない、性的な多様性を知ってほしいのです。

今、国会議員たちが信じられないような言葉を撒き散らしています。権力者による差別に満ちた言葉が世間にあふれることで、こどもたちを追い詰めています。

今年はこどもたちの自殺が、増えるかもしれません。

フジノのこの予想は、当たる可能性があります。

2015年6月、アメリカの最高裁が同性婚は合憲であると判決を出し、アメリカ全土で同性婚が認められました。

その後、アメリカのこどもたちの自殺が減ったと言われています。

つまり、多様なセクシュアリティが肯定された=自らのセクシュアリティが肯定されたことによって、こどもたちは生きることを選べたのです。

今、日本ではその正反対のことを政治家たちが行ない、政党もそれを許しています。とても危険な状況です。

「こどもたちの自殺が増えるリスクが極めて高い状態にある」とフジノは感じています。

だから、無知で無能な為政者たちの言葉を、保護者が、教職員が、市職員が、蹴散らしてほしいのです。

こどもたちの命を守る。

その為にも、かずえちゃんが作ってる動画を少しずつ観てほしいのです。

楽しくて、明るくて、時に切なくて、とても分かりやすくて素敵な動画をたくさんたくさん作ってくれています。

ぜひ観てほしいのです。

ぜひ正確なことを知って下さい。

『知ること』は、ささやかだけれどとても大切なことです。

そして、垂れ流される差別・偏見・スティグマに苦しむこどもたちを守る為のバリアーに、あなたになってほしいのです。

今日はそんな想いをかずえちゃん本人に伝えることができました。

『AIDS文化フォーラムin横浜』主催者のみなさま、関係者のみなさま、今年もありがとうございました!



3日間にわたる「AIDS文化フォーラムin横浜」がスタートしました/25年目のテーマは「#リアルとつながる」

「第25回AIDS文化フォーラムin横浜」スタートしました

『第25回AIDS文化フォーラムin横浜』が開幕しました!

「第25回AIDS文化フォーラムin横浜」

「第25回AIDS文化フォーラムin横浜」


3日間にわたり、約40のプログラムが開かれます。

「AIDS文化フォーラムin横浜」会場前にて

「AIDS文化フォーラムin横浜」会場前にて


フジノはもちろん今年も参加です!



今日は横須賀〜横浜を2往復しました

開会式からオープニング『リアルじゃない?エイズ〜えっ、まだエイズってあるんですか?〜』まで、まず参加しました

開会式〜オープニング

開会式〜オープニング


13時からフジノは横須賀市役所(人権・男女共同参画課)で大切な意見交換があったので、12時に退出して大急ぎで横須賀に戻りました。

2時間みっちり、ハードな意見交換でした。

その後すぐ、再び横浜へとんぼ返りです。

「AIDS文化フォーラムin横浜」会場にて

「AIDS文化フォーラムin横浜」会場にて


午後は『つながりから考える薬物依存症』に参加しました。

つながりから考える薬物依存症

つながりから考える薬物依存症


松本俊彦先生・安藤晴俊先生・岩室紳也先生の3人による鼎談でした。

どんなに偉い立場になっても変わらない『松本節』を今年もお聴きできたのは嬉しかったです。

「つながりから考える薬物依存症―安心して失敗を語れる絆・居場所づくり」、大修館書店、2018年

「つながりから考える薬物依存症―安心して失敗を語れる絆・居場所づくり」、大修館書店、2018年


3人が共著を出版されました。

『つながりから考える薬物依存症―安心して失敗を語れる絆・居場所づくり』です。

薬物依存症を『つながり』から捉えること、安心して失敗を語れることの大切さ、居場所の必要性などの視点から捉えることの重要性をかねてから松本先生らは訴えてきました。

『薬物をただ禁止し、教育の場ではひたすら恐怖の対象として刷り込ませ、使用したり依存症になった人々を悪人扱いし罰することに重きを置いてきた、にもかかわらずほとんど効果が出ていない今までの日本の薬物防止政策』への明確なアンチテーゼです。

ぜひ市民のみなさまにも読んでいただけたらと願っています。

横須賀〜横浜2往復はとてもハードでしたが、そうしてでも参加する意義が高いフォーラムです。

参加したどちらのプログラムも学びがありました。

明日は終日横須賀市内での仕事があるので、残念ながら欠席です。

あさっては、フジノの関心が強いテーマがいくつもあるので、ぜひ参加したいです。

毎年この3日間はHIV・AIDSをはじめ、セクシュアリティ、保健・医療・福祉、教育、薬物依存、人権など関連分野の最新の知見を学べる大切な機会です。

今年もしっかり勉強をしてこようと思っています。

ご関心のある方はぜひ足を運んでみてくださいね。とても参加しやすいイベントですよー。



「AIDS文化フォーラムin横浜」についてぜひ知って下さいね

このフォーラムについて、ぜひ市民のみなさまに知っていただきたいなと毎年願っています。

そこで、公式サイトから『フォーラムとは』を一部引用させていただきます。

フォーラムとは

はじまり

1994年『第10回エイズ国際会議』がフォーラム開催の始まりでした。

アジアで初めての国際エイズ会議は、大きな注目を集めましたが、行政や学会中心の国際会議は参加費が8万円で、とても市民参加できるものではありませんでした。

この時、国際会議に並行して草の根の市民版エイズフォーラムをやろうと、多くのボランティア・NGO・専門家たちが、AIDS文化フォーラムを立ち上げたのです。

そこでは国際会議に集まるリソースパーソンを講演者にしたり、NPOのネットワークを作ったり、感染者によるパフォーマンスがあったり様々な試みが行なわれました。

行政からの直接的援助は受けられませんでしたが、会場の提供など後方支援の協力は得られました。

それが逆に市民ボランティアによる自立的な成長にもなり、行政と市民の協働による活動のモデルケースにもなっていると思います。

”文化”の2文字

何故『AIDS”文化”フォーラム』なのか。

それはフォーラムを医療や福祉の問題だけではなく、HIV感染者やAIDS患者を病気と共に生きる人間としてとらえること、そしてすべての人間が、HIV/AIDSに関わりを持ちながら、日常の生活・社会的活動に関わっているという側面を大切にしたいという考え方で「文化」の2文字を使ったのです。

「文化」の2文字を入れたことで、フォーラムの開催プログラムの幅は大きく広がることができました。

AIDS文化フォーラムin横浜の考え方

AIDS文化フォーラムin横浜は、お互いの資源を持ち寄ることで『思い』を実現する場です。

  • 目的/エンパワーメントすること(多様な価値観と文化を認め集い力を得ます。)バリアフリーな環境をつくること(HIV/AIDSからの学びを活かします。)
  • 経過/国際会議以降の継続が新たな「気づき」と「やる気」を生んできました。
  • 構成/さまざまな立場が協働して、このフォーラムを支えます。
  • 経費/全体運営も参加プログラムも、それぞれが独立採算で実施しています。
  • 市民/ボランティアとして対等に参画し支え合う幅広い市民のフォーラムです。

さらに運営方針や後援・共催などの考え方が公式サイトには載っていますので、ぜひそちらもご覧いただければと思います。



楽しくて明るくてキラキラしていますが、根底に流れる想いはずっと変わりません

参加してみるとお感じになると思うのですが、とても明るいイベントです。

参加者は10代〜20代の若者もとても多くて、元気でキラキラしています。

フジノにとっても、この場で年1回だけ再会できる方がいたり、明るくて楽しい学びの場です。華やかですし、笑いもあふれていますし、楽しい場で、とても参加しやすいです。

でも一方で、フォーラムの根底には

『HIV感染者やAIDS患者を病気と共に生きる人間としてとらえること、そしてすべての人間が、HIV/AIDSに関わりを持ちながら、日常の生活・社会的活動に関わっているという側面を大切にしたいという考え方』

が流れていることをフジノは感じています。

医療は進化し続けており、AIDSは不治の病では無くなりました。

それでもAIDSによって亡くなっている方々が今も実際にたくさんいます。それはデータでみる赤の他人ではなく、ふつうに接してきた知人友人です。

犠牲を無くしたいからこそ常に学び、政治家としては取り組みを進めてきました。

加えて、『AIDS文化フォーラム』で取り上げられるプログラムの全てにおいて、『人とのつながり』がいかに大切かということが直接的・間接的に語られています。

人は、つながりたい存在です。

つながりが無くなれば、人はとても脆くなります。

『AIDS文化フォーラム』の存在意義はまだまだ薄れることはなく、これからもむしろ必要とされるのではないかと思います。

プログラムはこちらです。

ぜひ残り2日間、会場に足を運んでみてくださいね。



「よこすかひとり親サポーターズひまわり」が初めてこどもたちの勉強会を開きました/ひとり親家庭講座「寺子屋」教室と交流会

「よこすかひとり親サポーターズひまわり」が初めてこどもたちの勉強会を開きました

けさは、逸見の生涯学習センターに向かいました。

『よこすかひとり親サポーターズひまわり』が、こどもたちの勉強会を初めて開催しました。

ひとり親家庭講座「寺小屋」教室と交流会

ひとり親家庭講座「寺小屋」教室と交流会


名付けて『ひまわり版”寺子屋”教室』です。

2人の先生は、数年前まで現役で教壇に立っておられた先生です

2人の先生は、数年前まで現役で教壇に立っておられた先生です


夏休みに入ってまもないこどもたちが集まって、静かな雰囲気の中で、みんなで勉強をしました。

フジノはふだんのひまわりイベントでは、保育担当(というかこどもたちと全力で遊ぶ役)です。

けれども今日は、いつも一緒に全力で走り回っているこどもたちの違う側面を観ることができました。みんな、とても真剣に教科書やノートに向き合っていました。

こうして教室にみんなで集まるのは、『勉強する空気感』というのができて良いですね。

夏休みの宿題や、日頃の勉強で分からないことを持ちよって、一生懸命がんばっていました。

こどもたちの分からないところを教えて下さったのは、つい数年前まで教壇に立っていた元先生のおふたりです(ありがとうございます!)。

フジノもちょっとだけ先生役を務めたのですが、今のこどもたちの教科は昔とはだいぶ違っていて対応しきれませんでした。こどもたちよ、役に立てなくてごめんね・・・。

みんな真剣に宿題やプリントに向きあっていました

みんな真剣に宿題やプリントに向きあっていました


「さすが『ひまわり』」とフジノがとても感心したのは、もう1つのテーマです。

「先生方が教える姿を通して、こどもたちの勉強に対する親御さんの接し方や勉強に意欲を持たせる方法等を学びましょう」

というものです。

実際にママたちにお話を伺うと

「仕事で疲れて帰ってきたところに『勉強をみてほしい』とこどもに言われても、ついカッカとしてしまう」

「先生方の褒め方はこどものやる気を上手に引き出してあげているなと感心した」

とのことでした。

とても良い試みなので、ぜひ継続開催していってほしいなと感じました。



ひとり親・プレひとり親の方はぜひ「よこすかひとり親サポーターズひまわり」にいらして下さいね

『ひまわり』は、シングルマザー・シングルファーザーの当事者のみなさんによって2009年に設立された団体です。

横須賀市の委託を受けて、毎月いろいろなイベントを開催しています。

来週末の8月4日には、『ひまわり』のみんなで横須賀花火大会をベースの中で鑑賞するイベントが開かれます。

さらに8月中旬には、泊りがけでキャンプにも行きます。

こうした楽しいイベントと同時に、プレひとり親・ひとり親としての悩みや困りごとをピア(当事者)として語り合える交流会も開かれます。

こどもたちにとっても、親御さんにとっても、安心して過ごせる時間と空間なので、ぜひご参加下さいね!

『よこすかひとり親サポーターズひまわり』の公式サイトはこちらです。



横須賀のLGBT施策全国1位を受けてさらに「多様な性にYESの日街頭キャンペーン」主催と「東京レインボープライド」へのブース出展の実施を/市長に行なう質問の発言通告書を紹介します(その3)

前の記事から続いています)

一般質問3つ目は「LGBT施策全国自治体1位を取った横須賀」「取り組みを市民に周知すべく街頭キャンペーン実施の必要性」「取り組みを全国に周知すべく東京レインボープライドへのブース出展の必要性」です

前2つのブログ記事に続いて、フジノが6月議会で市長に対して行なう一般質問について紹介します。

発言通告書に記した3問目は、5月7日に公表された調査結果でLGBT関連施策を実施している全国の自治体で横須賀市がトップを取ったことを受けて行ないます。

3.LGBT関連施策数ランキングで全国自治体トップに本市が選ばれた結果を受けて

(1)市長の感想と今後の意気込みについて

LGBTなどいわゆる性的マイノリティに関する施策が全国で最も多い自治体は横須賀市だとの調査結果が発表されて、メディアで大きく報じられた。

2018年5月8日・朝日新聞デジタルより

2018年5月8日・朝日新聞デジタルより


2018年5月8日・神奈川新聞より

2018年5月8日・神奈川新聞より


ア.この結果を受けて市長はどうお感じになったか。

イ.性的な多様性の保障に関する市長の今後の意気込みはいかがか。




(2)市内の当事者の皆様に本市の取り組みを周知する必要性について

今回の報道で初めて本市の取り組みを知った当事者の方々はとても多い。

素晴らしい取り組みをしていても、当事者に知られていなければ実施していないのと同じだ。

今までは着実に取り組みを進めることを最優先し、取り組みを広く周知する視点は弱かった。

ア.毎年5月17日の「多様な性にYESの日」に行われている街頭キャンペーンを本市の主催として、広く市民を対象に、性的な多様性への理解を広げ、本市の取り組みを周知すべきではないか。

2018年の街頭キャンペーンで配布したチラシ

2018年の街頭キャンペーンで配布したチラシ




(3)全国の当事者の皆様に本市の取り組みを周知する必要性について

今回の報道を受けて、全国の当事者の方々や自治体関係者が 本市に注目しており、広く全国に、本市をもっと知ってもらうべきだ。

毎年5月に国内最大のプライドフェスティバル『東京レインボープライド』が開催されており、今年は15万人が来場した。

東京レインボープライドのステージの様子

東京レインボープライドのステージの様子


『東京レインボープライド』には毎年200近いブースが出展しており、当事者団体、NPO、企業、大使館に加えて、国内の自治体も出展している。

全国から訪れる15万人もの方々に取り組みを知ってもらえる重要な機会だ。

ア.本市も『東京レインボープライド』にブースを出展し、本市の取り組みや魅力を全国に対して知ってもらうよい機会とすべきではないか。

以上です。

昨年9月議会での上地市長とフジノの質疑をご覧いただければご理解いただけると思うのですが、歴代市長の中で最も人権意識が高く、多様性ある社会の実現への想いが最も強いのは、上地市長だとフジノは感じています。

今後もさらに横須賀市の性的な多様性を保障する取り組みは前進し続けていくと確信しています。

今回の質問で行なう(2)(3)は、フジノが長年温め続けてきた質問です。

前市長に対しては、どうせ質問してもゼロ回答しか返ってこないのが分かっていたので、質問をしませんでした。

上地市長がどのような答弁をされるのか、とても関心があります。

街頭キャンペーン、行政もまちかどに立つべきです。

フジノは『多様な性にYESの日』の街頭キャンペーンは、新宿での開催にも参加してきましたし、横須賀での4回の開催には全て参加してきました。

通行人のみなさまは好意的な人の方が多いですが、ひどい言葉を投げつけてきたり、つばを吐いたり、チラシを受け取って眼の前で投げ捨てたり、明らかな差別的な行動を取る人々がいます。

高校生たちが下卑た笑いを投げつけていくこともありました。

こうした実態を、行政のみなさまにも体感してほしいと思います。

東京レインボープライドへのブース出展も、フジノは長年望んできました。

今回の調査結果が出て全国1位だと分かる前から、ずっとフジノは「パートナーシップ制度が無いだけで横須賀の取り組みはがんばっています」と訴え続けてきました。

横須賀が取り組んできた性的な多様性を保障する取り組みは『パートナーシップ制度』だけではなく、全てのセクシュアリティに対するものです。

調査結果が出て全国の自治体から問い合わせが来ている訳で、『東京レインボープライド』だけでなく、どんどん積極的にその取り組みを全国に発信する機会を増やしていくべきだと考えています。

最後の質問は、次の記事で紹介しますね。



「よこすかひとり親サポーターズひまわり」創設者のおひとりが卒業されました/横須賀のひとり親家庭支援の為に十年以上ありがとうございました!

「よこすかひとり親サポーターズひまわり」が生まれた訳

2009年4月に立ち上げられた『よこすかひとり親サポーターズひまわり』。

よこすかひとり親サポーターズひまわりのHP

よこすかひとり親サポーターズひまわりのHP


創設のきっかけは、さらにその2年前にさかのぼります。

横須賀市が2007年から2年間にわたって開催した『ひとり親家庭等自立支援の在り方検討会』という審議会があります。

2003年の初当選以来、ひとり親家庭の支援はフジノの重要テーマとして本会議・委員会でも質疑を続けてきました。

当然ながらこの審議会についてもフジノは2年間にわたる全てを傍聴しました。

しかし、最終的に出された『報告書』はとても納得ができるものではありませんでした。

この審議会に、当事者の立場として2人の方(シングルマザーの立場から1人、シングルファーザーの立場から1人)が委員として参加していました。

それは、委員として参加したおふたりも同じ気持ちだったのだと思います。

「行政だけに任せていても何も変わらない」

そして、おふたりは『よこすかひとり親サポーターズひまわり』を立ち上げました。



行政主導ではなく当事者主体のピアサポートは大きな力に

審議会の開催中から、フジノはおふたりに強いシンパシーを抱いていました。

フジノにとって、おふたりはまさに『戦友』です。

そのおひとりである、シングルファーザー代表の立場として出席されていたMさん。

『ひまわり』では事務局長として、その活動を縁の下の力持ちとしていつもしっかりと支えて下さいました。

今でこそ、ひとり親家庭の当事者会は全国組織をはじめ、たくさんのグループが立ち上がっています。

けれども10年前は、全国的にほとんど当事者組織がありませんでした。社会資源も数えるくらいしかありませんでした。

『ひまわり』の活動は、時代の先駆けとして市内外で重要な役割を果たしてきました(立ち上げ当初から現在に至るまで、市外・県外からの問い合わせもたくさんあります)。

ありとあらゆるニーズを汲み上げて、『ひまわり』は活動を行なってきました。

「なかなかひとり親家庭のこどもたちはBBQやキャンプをする機会が無いから・・・」

と、泊りがけのキャンプやBBQ大会を開いてきました。

「忙しくてなかなかリラックスできない、リフレッシュしてほしい」

と、キッズヨガ&ママヨガ教室まで開催してきました。

こどもたちがとっても楽しそうに過ごしている姿をフジノはいつも本当にうれしく見守ってきました。

ある年のBBQ大会にはなんと100人以上も参加し、大盛況に終わりました。

こうした派手な取り組みに目がいきがちですが、事務局長としてMさんは本当に地味で地道な活動こそ大切にし続けてくれました。

『ひまわり』の最大の武器は、『交流会』です。

こどもたちを保育に預けて(フジノはいつも保育担当です)シンママ・シンパパがその思いのたけを率直に語ることができる場です。

行政主導で開催していた時(もちろんフジノも参加していました)には、全然、生の声を発言できなかった当事者のみなさん。

それが『ひまわり』の『交流会』に来ると、みなさん、本音を語れるのです。

初めて参加した時には、真っ青な顔で言葉も出ない、そんな方々がたくさんいらっしゃいます。

けれども『ひまわり』に参加して1年が経つ頃には、笑顔でリカバリーする姿をたくさん見てきました。

知らない大人たちに怯えて親御さんの後ろに隠れていたこどもたちが、今では元気に走り回っている姿や成長して大きくなっていく姿に、フジノはいつも棟が熱くなりました。

『ひまわり』の持つ力=当事者(ピア)の持つ力の強さをこの10年間にわたってフジノは実感し続けてきました。

『ひまわり』は現場で常に当事者のみなさんに寄り添い続けてくれました。

そんな『ひまわり』の存在と活動にいつも励まされて、フジノは市議会でひとり親家庭の支援を訴え続けることができました。



「市民活動」は「担い手」が交代してこそ永続できるものだから

しかし、忘れてはならないことがあります。

このような素晴らしい活動をして下さっているのは、ふつうに暮らしている市民の方々なのです。

フジノのように報酬をもらいながら仕事として活動をしている訳では無いのです。

そして、ひとり親のまさに当事者なのです。

自らもとても大変な状況の中にありながら、仕事を終えた夜や休日を費やして、ボランティアとして何の報酬も受け取れる訳でもなく、活動を続けて下さっているのです。

どれほど素晴らしい活動であっても、最も大切なのはご自分の人生です。

当事者活動(市民活動)は、リーダーやメンバーが代替わりしてこそ、健全で長続きしていくものだとフジノは信じています。

総会終了後、みんなでお花見へ

総会終了後、みんなでお花見へ


本日開かれた総会で、事務局長Mさんが今期末(3月末)をもって退任されることが決まりました。

総会終了後に、みんなでお花見に行きました。

Mさんの退任を知った、歴代の『ひまわり』参加者のみなさんが本当にたくさん参加して下さいました。

優しく温かい人柄で、みんなを支えてくれたMさん。そんなMさんに対してみなさんもとても強い想いを持っておられるのだと思います。

フジノにとっても審議会時代から約12年のおつきあいになります。

とてもさみしい気持ちですが、同時に、とても素晴らしいことだと感じました。

新たな事務局長も決定し、『ひまわり』はこれからもすくすくと太陽に向かって大きな笑顔を向け続けるのだと思います。

Mさん、今まで本当にありがとうございました。

サプライズで、みんなから贈られた花束と寄せ書きが寺田代表から手渡されました

サプライズで、みんなから贈られた花束と寄せ書きが寺田代表から手渡されました


その献身的な活動に対して、どれほどたくさんの言葉を尽くしても感謝しきれません。

フジノの寄せ書き(汚くてごめんなさい)

フジノの寄せ書き(汚くてごめんなさい)


フジノが政治家としてひとり親家庭の支援に取り組み続けることができたのも、Mさんからかけられた言葉がいつも胸にあったからです。

感謝の気持ちを表す方法はただひとつ、政治家としてこれからもずっと全力で取り組みを続けていくことだけだと信じています。

事務局長を退任されたMさんと。本当にさみしくなります(涙)

事務局長を退任されたMさんと。本当にさみしくなります(涙)


Mさん、今までありがとうございました!



「パニック障害公表の横須賀市議、誰もが生きやすい世に」毎日新聞・社会面にフジノの記事が掲載されました

「ともに・2020バリアーゼロ社会へ」企画に賛同して、取材を受けました

毎日新聞社が『ともに・2020バリアーゼロ社会へ』という特集の連載を昨年からスタートしています。

毎日新聞「ともに・2020バリーゼロ社会へ」特集

毎日新聞「ともに・2020バリーゼロ社会へ」特集


昨年11月の終わり頃に

「バリアーゼロ社会の実現を目指す企画の中で、障がいのある人が地方議員として働いている姿を取り上げたい。身体障がいのある方についてはすでに取材が始まっている。精神障がいについてはぜひ藤野議員にお願いしたい」

という趣旨の依頼を毎日新聞から受けました。

かねてからフジノは、障がい当事者=議員の少なさ、特に

『精神障がい・知的障がい・発達障がい・難病のある当事者の方々が議員としてほぼゼロの現状』

に対して問題提起をしてきました。

障がいのある方々の『家族の立場』で政治家になっている人々はたくさんいますが、彼ら彼女らはあくまでも『家族の立場』を代表しているに過ぎません。

『家族』には『当事者』の想いを代弁できません。できたとしても、あくまでも『限定的な代弁』に過ぎません。

やはり本当に大切なことは『当事者』自身が生の声で、政治家として発言すること・行動することです。『当事者性』にはとても大きな意味があります。

そうした想いから、過去に出演したシンポジウムなどでも

「精神障がいのある当事者のみなさんに立候補してほしい。その時はフジノが全力で応援するので、政治家になってほしい」

と繰り返し訴えてきました。

15年間フジノが議員として働いてきた経験から、全国の人々に知ってほしいことはたくさんあります。

  • 議会・市役所・市民から受けてきた様々な差別と偏見の実態について
  • 市議として働くことと闘病との両立をいかに実現するか
  • 差別・偏見をする側だった人々がいかに理解してくれるようになったか
  • 病気や障がいの実態を知った上でもさらに差別・偏見を続ける人々の存在について

こうした現実を知った上でそれでも全国の障がい当事者の方々に、政治家として働いてほしい、という想いが強くあります。

そこで、今回の取材も受けることに決めました。

すでにツイッターなどでは発信してきましたが、昨年12月から3回の濃密な取材を受け(毎回数時間に及びました)、その後も細かな意見交換は10数回を超えました。

取材にあたったのは横須賀支局の田中義宏記者です。

精神疾患・精神障がいに対して深い理解のある誠実な方で、「田中さんが取材をしてくれるのならば依頼を受けよう」と感じました。

実際、田中記者との取材はとても有意義なものでした。

過去に無いくらい、取材は本当に長時間に及んだのですが、受けて良かったと感じています。田中記者には感謝の気持ちしかありません。



けさ、全国の毎日新聞の社会面3面に大きく掲載されました

こうした経緯のもと、ついにけさの毎日新聞の社会面3面に大きく掲載されました。

インターネット版の毎日新聞にも即日掲載されました。

2018年1月16日・毎日新聞・社会面より

2018年1月16日・毎日新聞・社会面より

ともに・2020バリアーゼロ社会へ

パニック障害公表の横須賀市議
誰もが生きやすい世に 恋人の死、心に刻み

神奈川県横須賀市でパニック障害などを抱えながら活動する市議が、年末年始もライフワークの自殺対策に取り組んでいた。

現在4期目で、精神保健福祉士の資格を持つ藤野英明さん(43)。

自ら精神障害があることを公表している議員の存在は、全国的にはほとんど知られていない。【田中義宏】

「人の数だけ悩みはある。あなたやあなたの大切な人からの相談をお待ちしています」。

昨年12月末の京急横須賀中央駅前。

藤野さんは、市が相談窓口「横須賀こころの電話」を年中無休で運営していることを知ってもらおうと、電話番号を大きく書いたボードを手に呼びかけた。

 クリスマスイブ前日から1月3日までの12日間、自殺対策の街頭活動を一人で12年間続けている。

年末には役所が仕事納めとなり、公的な支援機関が閉じてしまう上、世間がにぎやかな時季こそ、生きづらさや孤独感がより深まる人がいると感じているからだ。

小中学校では、いじめなどを受けて保健室で過ごすことが多かった。高校時代からの恋人が統合失調症を患い、彼女の力になりたいと大学では心理学を学んだ。

自身も、就職活動中にパニック障害を発症。電車に乗ったり、閉鎖された空間にいたりすると過呼吸などに襲われ、留年を余儀なくされた。

1998年に大学を卒業して大手映画会社に就職したが、入社3年目にハードな仕事のストレスからうつ病も発症した。2002年11月には、統合失調症から回復しかかっていたはずの彼女が、自ら命を絶った。

自殺をなくしたいと政治の道に進むことを決意し、会社を辞め03年4月に同市議選で初当選した。

この年の12月市議会で恋人を失ったことによる「自死遺族」であることを明かし、自殺予防の無料電話相談を設けるよう提案。翌04年に市は「こころの電話」を開設した。ここ数年は年間5000件近い相談が寄せられている。

藤野さんは今も治療を受けている。震えなどの症状に襲われることがあるため、本会議や委員会の日は医師の指示の下、平常時の数倍の薬を飲むという。

「世間は『精神障害があるから』と許してはくれない。当事者だと公開している僕がだらしなく思われたら、全ての精神障害者がだめだと思われかねない」。

そんな思いで、約15年間全ての本会議で質問に立ち続ける。

「精神疾患は誰にでも起こり得る。全国には、精神障害のある議員が他にもいるはず。カミングアウトできる議員が増えれば、誰もが生きやすい社会に変えられると信じている」

精神疾患、国民の3%

2017年版障害者白書によると、統合失調症やうつ病などの精神疾患で生活が制約されている精神障害者は、国民の約3.1%に相当する約392万4000人いるとされる。

社会進出を促そうと、企業などに一定の障害者雇用を義務づける障害者雇用促進法が13年に改正され、今年4月から身体、知的障害者に加えて精神障害者についても雇用義務対象となる。

ただ、人材サービス会社エン・ジャパンが昨年9~10月にインターネットを通じて実施した調査では、精神障害者の雇用義務化について48%の企業が「知らない」と回答。

理解が十分に広がっていない現状がうかがえる。

見出しや、記事の内容に、いくつかの異論はあります。

例えば、「もっとフジノ以外にも精神疾患・精神障がい当事者の方々に立候補をしてほしい」というような想いは、記してもらえませんでした。

また、記事を読んだという方からたくさんのメールや留守電がすぐにたくさん届いたのですが、その中には

「今回、パニック障がいをカミングアウトしてえらい」

というような内容が数件ありました。

違います。この記事の為に今日初めて公表したのではありません。

もともと大学で心理学を専攻したフジノは、卒論の内容も「いかにして精神障がいに対する差別・偏見・スティグマを無くすか」でした。障がいに対する差別を心の底から憎んでいます。

差別・偏見・スティグマを憎んでいるフジノは、自分の障がいを隠す理由がありません。

オープンにしていることで様々な機会に社会的に不利になることは理解していますが、差別する側に加担したくありません。

だから、自分が発症してから一度も隠したことはありません。

会社員時代にも、選挙に立候補した時にも、病気はフルオープンでした。

このブログの長年の読者の方々であれば、フジノがうつ病やパニック障がいの苦しみについて何度も何度も書いてあるのを読んでおられますよね。

ただ、もともと文字数が限られている新聞というメディアですから、依頼を受けた時点ではじめから世間に誤解を受けざるをえないことは覚悟していました。

(※世の中のみなさまは、ムリにカミングアウトしたりする必要など全くありません!フジノは「強制的にカミングアウトすることはあってはならない」という立場です)

ともかく、フジノはもっともっと多くの当事者の方々に政治の話に出てきてほしいです。

心の底から、ずっと待ってきました。これからも待ち続けます。

障がい当事者のみなさん、政治の世界に来て下さい。



不育症講演会「赤ちゃんに会うために、知ることから始めよう〜流産などに悩むご夫婦へ〜」を開催しました/日本の不育症研究と治療の第一人者・杉俊孝さんを講師にお招きしました

フジノが「不育症」と関わり始めて丸6年が経ちました

フジノが『不育症』に関わり始めてから、早いものですでに丸6年が経ちました。

それでも今も『不育症』について新たな知見を学ぶたびに、いつも感じることが2つあります。

第1に、こどもがもたらされることそのものが数々の奇跡のおかげなのだということ。

第2に、わが国は、妊娠・出産をあまりにも軽んじている社会だということ。

年齢流産率
平均15%
35歳20%
40歳40%
42歳50%

平均すると全ての妊娠のうち、15%が自然流産に至っています。つまり、4人に1人が流産を体験していると言えます。

流産の回数連続して流産する確率
2回4.2%
3回以上0.88%

毎年3.1万人の『不育症』の患者さんが新たに出現しています。

全員が治療を受けている訳ではないので、自らが『不育症』だとは知らないままの人も多いので、その人数は増えていきます。

「これはものすごく多いな」と驚く方がほとんどではないでしょうか。

しかし、研究者の方は、「単細胞生物ならともかく、人間のような複雑な生き物が創られるのに15%の流産にとどまっているのは奇跡だ」と言います。

フジノも学べば学ぶほど、この研究者の言葉が実感されてなりません。

妊娠・出産は、幸運と奇跡の連続によってもたらされているもので、生まれてくる赤ちゃんはみな『奇跡の賜物』だと感じずにはいられません。

祝福につつまれた出産の一方で、はじめに記したように4人に1人が流産を体験しています。

専門家ならばみな知っているこの事実を、全く市民の方々はご存じないと思います。

これだけ『少子化』を問題だと政府は大騒ぎしておきながら、本当に基本的な大切な情報を周知していません。

あなたのまわりで、誰にも言えずに赤ちゃんを喪った悲しみを抱えている人が実はたくさんいらっしゃいます。

だから、心無い言葉で本当にたくさんの方々が傷つけられているのです。

情けない国だと感じずにはいられません。

残念ながら、自然流産を止めることはできません。

全ての生き物には『自然淘汰』という現象があり、自然流産は生き物の世界に存在する淘汰の1つだと考えられています。

けれども大切な赤ちゃんを喪ったこの悲しみを支えることは、フジノにとって大切な仕事のひとつです。

そしてもう1つ、自然流産ではなくて、病的な流産(=『不育症』)と闘う妊婦さんとドクターを支援することはフジノの重要な仕事です。

『不育症』は適切な治療をすれば、85%が無事に出産に至るというデータが得られています。

不育症の治療成績
アスピリン87.6%
アスピリン+ヘパリン84.5%

だから、『不育症』のことをひとりでも多くの方々に知っていただくこと、そして治療を受けやすい環境を作っていくことがフジノに与えられた使命だと考えています。

これまでもたくさんの提案を行なってきました。

高額な検査費用・治療費用に対して、横須賀市独自で補助制度を作ることも実現しました。

横須賀で始めた取り組みを、神奈川県全体に広める為の提案を行ない、県の保健医療計画に記させることも実現しました。

いまだに市内に指定医療機関が無い現状を改善する為の提案もしてきました。
もちろん、つい先日(10月4日)の教育福祉常任委員会(こども育成部の予算審査)でも、フジノは横須賀市の『不育症』支援の在り方について取り上げました。

せっかく独自の補助制度を作ったのですが、実際の患者数に対して圧倒的に補助を利用している人が少ない現状に対して、検査費・治療費の助成の方法をもっと利用しやすくする為の工夫が必要だからです。

これからもずっと取り上げていきますし、機会をみつけてひとりでも多くの市民の方々に『不育症』の存在と治療について語り続けていきます。



市民のみなさまを対象に「不育症講演会」を開催しました

今日は、横須賀市主催で『不育症講演会』を開催しました。

不育症講演会のチラシより

不育症講演会のチラシより


ひとりでも多くの市民のみなさまに『不育症』を知っていただくことがとても重要だとフジノは考えています。

その為に、地道ではあってもこうした講演会を何度も何度も開いていくことが大切です。

不育症講演会・会場にて

不育症講演会・会場にて


講師を務めていただいたのは、横須賀市の不育症支援にずっと力を貸して下さっている杉俊孝先生杉ウィメンズクリニック不育症研究所所長)です。

杉 俊隆 先生

杉ウイメンズクリニック不育症研究所院長

1985年、慶應義塾大学医学部卒業。
慶應義塾大学医学部産婦人科、アメリカ・インディアナポリス メソジスト生殖移植免疫センター主任研究員、東海大学医学部産婦人科学教室准教授等を経て、2009 年、杉ウイメンズクリニック開設

杉先生のお話は、熱意ある語り口で何度うかがっても学びがあります。

講演会会場の様子

講演会会場の様子


ただでさえ日本中から診察を受ける為にたくさんの方々が新横浜の杉ウィメンズクリニックを訪れる、多忙な毎日です。

初診の予約を取るのも大変で、厳しかった時期は4ヶ月待ち、ふだんでも2ヶ月待ちの状態が続いています。

それでも、日本全国を飛び回って、『不育症』の存在を知ってもらい、治療をすれば無事に赤ちゃんを持つことができるという事実を啓発して下さっています。

心から感謝をしております。



さらに工夫ができること「生の声を伝えてほしい」

ただ、来場者アンケートにもあえて記したのですが、次回以降はぜひ当事者の生の声も講演会で聞かせてほしいとフジノは提案しました。

  • 低用量アスピリン療法には保険が効かないが、治療にはいくらかかるのか。
  • ヘパリンの在宅自己注射は12時間おきに2回自分で注射しなければならないが、どれくらい大変なのか
  • 自分の産婦人科の主治医が不育症治療に理解が無い場合、アスピリン服薬やヘパリン注射を続けられるのか

など、実際の治療に取り組み始める前に知りたいことはたくさんあると思うのです。

それを語ることができるのは、杉先生ではなくて『不育症そだってねっと』をはじめとする当事者のみなさんが最適だと思います。

フジノが今後『啓発活動』について横須賀市に対して求めることは、当事者の声を伝えることです。

もちろんまだまだ全く『不育症』そのものが知られていない中で、杉先生のようなリーダーの存在も不可欠です。

けれども、わがまちの不育症治療費助成をご利用いただいて無事に出産できた方々もすでにいらっしゃいます。

そうした方々にぜひ生の声をお話していただきたいと願っています。

知らないままに流産を繰り返して悲しい想いを重ねてしまうことを終わりにして、治療によって新たな生命と出会える方々を増やしたい。

妊娠・出産は奇跡の連続によって実現するけれど、政治・行政の努力で改善できることは全てやるべきです。

これからも全力を尽くしていきますので、どうか当事者のみなさまも力を貸して下さい。どうかよろしくお願いいたします。



「うつ病の当事者会」を横須賀でも開きたい!長年続いている「東京うつ病友の会」の素晴らしい実践を学びに行ってきました/会場の「四谷ひろば」もぜひ体験して下さい

廃校をリノベーションして活用されている「四谷ひろば」へ行ってきました

今日は、東京の四谷三丁目駅から徒歩10分程のところにある『四谷ひろば』に向かいました。

「四谷ひろば」にて

「四谷ひろば」にて


もともとは『新宿区立四谷第四小学校』という小学校でした。1907年開校、2007年閉校、という100年の歴史を持つ小学校でした。

建物の外観

建物の外観


統合を受けて2007年3月に閉校、翌2008年4月から『地域コミュニティ拠点』として活用されています。

下駄箱

下駄箱


建物をそのまま使って小学校の空気感を残しながら、様々な地域活動がここで行なわれています。

玄関

玄関


玄関、教室、放送室、グラウンドなどなど、学校そのものです。

館内案内

館内案内


校内を歩いて見学して回りながら「これは全国的に真似してほしい取り組みだなあ」と感じさせられました。

グラウンド

グラウンド


以前フジノは、千葉県の保田小学校跡地が『道の駅』として活用されている事例も体験したのですが、『小学校区』というエリアは地域の拠点としてばつぐんの規模だと思います。

本来、学校はできる限り、無くすべきでは無いと思います。

学校を無くせば、その地域の少子化はさらに進行しますし、地域の『絆』とも言うべきコミュニティの力はがくんと下がってしまうからです。

踊り場

踊り場


けれども財政的な理由などでどうしても統廃合せざるをえない場合には、こうした『四谷ひろば』のように『地域コミュニティ拠点』として大切にしていくべきだと思います。

地域福祉の観点からも防災の観点からも、横須賀のような『統廃合=即、売却』は一番ダメなパターンだと感じます。



「東京うつ病友の会」に参加しました!

さて、『四谷ひろば』を訪れたのは全く別の目的からです。

こちらを会場に開催されている『東京うつ病友の会』に参加する為です。

「東京うつ病友の会」ホームページより

「東京うつ病友の会」ホームページより


主催者のひとりである『ナオさん』とは数年前からの知り合いです。

『リカバリー全国フォーラム』や『リリー賞』の機会などでお会いするだけでなく、昨年は『カフェトーク』にも来て下さいました。

2人は『うつ病』の当事者仲間です。

今年1月、ナオさんとフジノの2人で『うつ病当事者のピアトーク』をツイキャスで放送しました。

東京うつ病友の会ナオさんとフジノのツイキャス

東京うつ病友の会ナオさんとフジノのツイキャス


これがとても好評でした。

会場入口

会場入口


「なおさんはすごいなぁ」とずっと尊敬してきた理由が、この『東京うつ病友の会』の活動を続けていることです。

というのも、様々な病気や障がいの数だけ当事者会(ピアの集い)が存在しているのですが、こと『うつ病』の当事者会はなかなか運営がうまくいかないことでも知られています。

『当事者会』というのは、参加するのも当事者ですが、主催するのも当事者です。

同じ病を持つ者同士が語り合うことは、お互いに力を与えあうエンパワーメントの効果もとても高いので、すごく有効です。

けれどもその一方で、『うつ病』という疾患を持ちながら、同じ立場の方々の声に耳を傾けていくことはとても苦しいことでもあります。

そこがネックになって、主催者がバーンアウトしてしまうことがしばしばあるのです。こうしていくつもの団体が立ち上がっては潰れてきました。

全国的に見ても、うつ病の当事者会の数は多くありません。

その一方で、これだけ『うつ病』にかかる人がすさまじい数で増加している中で、今、『うつ病の当事者会』ほど切実に求められているものはありません。

階段

階段


『ナオさん』たちは、まさに社会的に求められている活動を、自らがバーンアウトしない形で、見事に2002年から4年間も継続させてきました。これは本当にすごいことです。

しかも、行政の補助なしです。ピアオンリーで4年間!

しかも、ここ最近は毎回50名もの参加者があります。

毎月1回、四谷での開催なのですが、参加者は都内全域から、さらには遠く新潟や富山や名古屋などからも参加する方がおられます。

20代から60代まで年齢層も様々です。

会費は300円で、フリードリンク付き。

ファシリテーターであるナオさんたちは完全ボランテイアなので、『四谷ひろば』への会場費やフリードリンクの費用を払うと、収支はとんとんだそうです。

こういう活動こそ行政が支援すべき(もちろん口は出さない)です。



「東京うつ病友の会」の運営

以前ナオさんとツイキャスした時に

「はじめはみなさんガチガチに緊張しながら参加される」

「でも、帰る時にはみんなスッキリした表情でお帰りになる」

とおっしゃっていました。

フジノが参加した今日も、まさに全くそのとおりでした。

フジノ自身が緊張しながらの参加だった訳ですが、1度目の休憩時間を迎える頃には笑顔になっていました。

『東京うつ病友の会』のホームページに書いてあるとおりで、当日はこのように会が進んでいきます。

定例会の流れ

当会では、以下の要領で定例会を進めております。

  1. テーブル
    東京うつ病友の会では、2014年2月より完全グループ別で進行しています。

    テーブルはフリー(原則うつ病の方)・双極性障害専用テーブルと別れています。お好きなテーブルにお座り下さい。


  2. ドリンク
    東京うつ病友の会は、フリードリンク制を採用しています。

    ドリンクコーナーに様々なドリンクを用意していますので、お好きなだけお取り下さい。


  3. ミーティングルールの読み合わせ~自己紹介
    まず、会の流れを説明したあとにミーティングルールの読み合わせをします。

    次に、スタッフ・参加者の自己紹介をテーブルごとに行います。時間は一人2分程度で、簡単な病歴などを行って頂ければ結構です。


  4. グループトーク
    テーブルごとに大まかなテーマ(仕事・治療・フリー)をベースに、スタッフが聞きたいことを集めます。

    集めた聞きたいことについてミーティングを進めて行きます。

    また、東京うつ病友の会では15時、16時のタイミングで10分間の休憩を入れております。


  5. アンケート~
    最後にアンケートを記入して会は終了いたします。

    会の終了後に有志でファミレスに行ったりするのも自由です。

今回も約50名の参加でした。

ナオさんとしては30名くらいが適正規模だとお考えのようです。

現在3つのテーブルに1人ずつファシリテーターがおられるのですが、1つのテーブルに10名ぐらいまでが適正規模とのイメージですね。

「じゃあ、ファシリテーターを増やしてテーブルを増やせば良いのでは?」

と思う方もいるかもしれません。

でも、『グループワーク』ってそんな簡単ではないのですよね〜。

別の教室を借りて2部屋で開催するというのも、違うかなあと思います。

フジノの望みとしては、関東全域にもっともっと『うつ病当事者会』が広がっていくことです。

そして、もちろん横須賀でも開催したいです。

休憩時間に廊下にて

休憩時間に廊下にて


フジノが開催しているカフェトークには、あらゆる立場の方々がいらっしゃいます。

どんな病気であってもみなさん気軽にカミングアウトできる空気の中で、ご自身の病気などをお話しして下さいます。

でも、やっぱり同じ病気であるピア(当事者)同士で語り合えることはとても大きな意味があります。

だからフジノは「横須賀でもうつ病当事者会を開きたい」と長年考えてきました。

けれどもいつもぶつかる壁は、ファシリテーターの存在でした。ファシリテーターが大切なのです。

そこで今考えているのは、1年くらい、ナオさんたち『東京うつ病友の会』にお願いして、ファシリテーターとして横須賀に来ていただけないかということです。

そうして1年のあいだに横須賀の参加者の方に力をつけていただいて、ファシリテーターになってもらえたら、と思うのです。

いかがでしょうか、横須賀のうつ病当事者のみなさま?

一緒に『横須賀うつ病友の会』を立ち上げてみませんか?



神奈川県が「インクルーシブ教育推進」に取り組み始めたことだけは評価しますが、全く何も得ることが無かったフォーラムでした/これからも諦めずに腐らずにみんなで一緒に改善していきましょう!

参加した時間を「ムダだった」と久しぶりに感じた、意識が低いフォーラムでした

本日、桜木町の横浜市社会福祉センターにて、神奈川県教育委員会教育局インクルーシブ教育推進課による『平成27年度インクルーシブ教育推進フォーラム』が開かれました。

インクルーシブ教育推進フォーラム会場にて

インクルーシブ教育推進フォーラム会場にて


結論から先に書きたいのですが、「何も得ることが無い、ひどいフォーラム」でした。

神奈川県(知事部局)が悪いのか?

神奈川県教育委員会が悪いのか?

どちらにしても、県と県教委の『インクルーシブ教育』に対する意識レベルがよく分かりました。

インクルーシブ教育推進フォーラムのチラシより

インクルーシブ教育推進フォーラムのチラシより


プログラムや登壇メンバーは下の通りです。

第1回地域と共につくるインクルーシブな学校―地域の子ども―

共生社会の実現に向けて、地域の子どもを地域で育てていくことの意義について考えます

  1. 趣旨説明
    「神奈川県のインクルーシブ教育推進の取組」(インクルーシブ教育推進課)
  2. パネルディスカッション 
    「地域と共につくるインクルーシブな学校 ―地域の子ども―」 
    コーディネーター:
    滝坂 信一氏(元帝京科学大学生命環境学部教授)

    パネリスト:
    鈴木 文治氏(田園調布学園大学心理福祉学科教授)
    渡辺 智興氏(相模原市立療育センター陽光園主査)
    石井 千尋氏(ののはな文京保育園支援保育コーディネーター)
    浦 美佳氏(県PTA協議会副会長)

まず、県教育委員会から現在の取り組みのご説明がありました。

県教育委員会インクルーシブ教育推進課によるこれまでと今後の取り組みの説明

県教育委員会インクルーシブ教育推進課によるこれまでと今後の取り組みの説明


これから実施する取り組みは、どれも「できるかぎり」という言い訳が全て文章の頭についていました。

つまり「できなくてもしかたがない」ことを前提にしたものばかりでした。

パネルディスカッションの様子

パネルディスカッションの様子


次に、コーディネーターとパネリストによる10〜15分間ほどのミニ講演でした。

パネルディスカッションの様子

パネルディスカッションの様子


この内容があまりにもひどくて、率直に驚きました。

何故このような方々を人選したのか、県と県教委の意図がフジノには全く理解できませんでした(鈴木文治教授だけは違います。鈴木教授はいつもどおり素晴らしかった)。

登壇した方々がどんなにえらい教授やえらい肩書がある方々であろうとカンケーありません。

まず、コーディネーターの発する言葉の数々が不快でした。

それからパネリストのみなさんは、ふだんは障がい福祉の現場で働いておられるのかもしれません。しかし『共生社会』実現の為の『インクルーシブ教育』という取り組みを理解しておられるとはフジノにはどうしても感じられませんでした。

パネルディスカッションの冒頭で、コーディネーターは

「このフォーラムの後すぐに地元で実践できることを1つでも2つでも持って帰って下さい」

と述べました。

しかし、何も持って帰れるような内容はありませんでした。フジノの心に残ったのは『くだらない話を聞かさせられた怒りだけ』です。

続いて、登壇者同士のパネルディスカッション(といえるのか分からないもの)が行われました。

そして休憩に入りました。

徒労感でいっぱいになり、フジノはここまでで帰ろうかと思いました。

実際、帰った方もいらっしゃいました。

顔見知りのあるまちの市議会議員(障がい福祉がメインの政策の方です)が偶然にもフジノの隣の席に座っておられたのですが、お帰りになりました。「そりゃあ帰るのも当然だよな」と感じました。

しかし、休憩後には『会場との質疑応答』だったので、そこまで残ってフジノが感じた怒りを発言しようと思い、そのまま残ることにしました。



唯一の救いは、会場を埋め尽くした当事者ご家族のみなさんたちでした

『会場との質疑応答』まで、ガマンして残って良かったです。

フジノと同じように、このフォーラムに強い怒りを感じた方々が会場にたくさんいらっしゃったことが分かりました。

まず、会場の最前列におられた車いすにのった当事者の方が口火を切りました。フジノは全く同感だと感じました。

コーディネーターは質問には答えようとせずに「ご意見として承ります」と流しました。

まともに応えようとしない姿勢に、フジノはさらに怒りを感じました。

次に、ご家族であろう方々から連続して厳しい批判の声があがりました。

下の記述は、その方のご発言をフジノが忠実にメモしたものです。

「あの、今日すごく違和感があるんですけど。

どうして、前に座っている方々の中に当事者が何故1人もいないのか。それが全く分かりません。

障害者権利条約は『私たち抜きに私たちのことを決めないで』という理念で当事者の声をちゃんと受け止めようということで作られていったものなんですね。

そこ(ステージ)に最低半分は当事者がいなくちゃいけない。半分はいなくちゃいけない。

だけど、(ステージ上は)みんな健常者。

で、お話する内容はやっぱり健常者視点からしかお話していない。

当事者側の分けられたり、排除されたり、そのへんの痛みとかつらさとか苦しさだが1つも伝わってきていない。

確かに今日は『インクルーシブ教育推進課』の企画であり、インクルーシブな社会を創っていくという企画であるはずなのに、すごく違和感を感じます。

このフォーラムでどうやってインクルーシブな社会を創っていくのか全く分からない。

そもそも、インクルーシブな社会というのは別け隔てが無い社会であって、小さい頃から分けちゃいけないんですよ。

だけどお話は「特別支援学校を作って、それが地域に理解を深めていく」といったもの。

違うでしょう?

「ボランティアで理解を深めていく」じゃないでしょう?

小さい頃から一緒に居ることで、お互いを理解していく。

まして『合理的配慮』っていうのは一緒に居る中で必要なものであって、今までの配慮とは観点が違うんですよ。

今までの配慮と同じような観点とは違うんですよ、『合理的配慮』っていうのは!

一緒に生きていく中でそこで弊害となるものをちゃんと捉えていこう。だから普通級の中で一緒に勉強していく中で、本人にとって不利益になることを乗り越えていくべく配慮していこうというのが『合理的配慮』であって、単なる障がい者に対する配慮っていうのと混同しないで下さい。

それからもう1つ。

今日、インクルーシブ教育推進課の企画ですが、どう捉えても『インクルーシブ教育』じゃなくて『インクルーシブ教育システムづくり』、仕組みづくりをどうするかということに終始している感じがします。

それで『インクルーシブ教育システム』で県が言っていることは、「障がい者が精神的および身体的な能力等を可能な最大限度まで発達させ、自由な社会に効果的に参加することを可能にするという目的のもと」と書いてあるんですね。

これは今までのよく言われている(旧来の)『医学的モデル』です。

要するに、障がい者個人の責任、「障がい者が障がいを乗り越えて、可能な限り発達させ能力を伸ばして健常者に近づいていけ」というところとどこが違うんですか?

やっぱりこういう『システムづくり』だから『みんなの教室』とか考えちゃってる。それは違う。

さっきから県の文章をみると「できるだけ」「できるだけ」ばかりで、どこに責任があるんだろうと思います。

どこがインクルーシブ教育なんですか?

本当今日はね、フォーラム聴いていて何の為のフォーラムなのかって。

インクルーシブ社会をみんなで考えてもらおうっていうのかということが分からなくて、はじめからさいごまで聞いていました」

 

この方の発言が終わると、大きな拍手が起こりました。

しかしコーディネーターはまたも「ご意見として承ります」と流しました。

その後も、障がい当事者のご家族であろう方々から、想いのこもったご発言が続きました。

神奈川県と神奈川県教育委員会は、本当に今日のこのフォーラムが大失敗であったことを深く反省して欲しいです。

フジノは政治家になって12年経ちますが、こんなにひどいフォーラムに出会ったのは今まで数えるほどしかありません。

あまりにも、ステージと運営者のみなさんと、参加している人々の切実さや想いがかけ離れすぎていました。

当事者のみなさまもご家族のみなさまも、毎日本当にいろいろな苦しみを体験しているんです。

だから、一生懸命に国の仕組みも学ぶし、障害者権利条約だって勉強会を開いたりして学んできたんです。

かたや、今日のこのフォーラムはフジノにとっては最低レベルの内容でした。

一言で言えば、県は勉強不足すぎると思います。

だから人選もミスするし、フォーラムそのものも失敗に終わったのです。

勉強不足の理由は、意識が低いからだと感じます。

今日あえて2つだけ良かったことがあるとすれば

第1に、神奈川県というお役所がまだこんなレベルなのだとハッキリと分かったこと。

第2に、お役所のレベルはこんなものでも、当事者ご本人とご家族はみんな本当にがんばっているということ。

質疑応答の時間に会場で挙手をして発言して下さった方々のご発言に、フジノはとても共感しました。フジノの想いを代弁して頂きました。

神奈川県はさらに年度内にあと2回も同じフォーラムを開催する予定ですが、ぜひ改善して下さい。

今日のようなフォーラムならば、やるべきではありません。税金のムダ使いです。

障がいのある方々のもっと意味のある事業にその分の税金を充てて下さい。

県や県教委のみなさまは反論があれば、ぜひフジノにご連絡下さい。お待ちしております。

たかが2時間半のフォーラムに参加して、こんなにもひどく疲労を感じて失望させられたのは久しぶりです。

障がい福祉への横須賀市役所の取り組みは決して全国レベルではありません。

しかし、今日のフォーラムのように失望させられた経験は、本当に今までありません。

それくらいに衝撃的な2時間半でした。

けれども、逆にフジノは闘志が湧いてきました。

絶対に諦めない。絶対に腐らない。

この現実からスタートして、マイナスをまずゼロに変えていくしか無い。

どうか、当事者ご本人のみなさま、ご家族のみなさま、一緒に変えていきましょう。

僕も絶対に諦めません。

フジノはいち市議に過ぎませんが、県に対してこれからはもっと強く働きかけていきたいです。

もちろん、横須賀市においてインクルーシブ教育が実現するように、さらに全力を尽くしていきたいです。



犯罪被害に遭われた方の「生の声」を市職員向け研修で聴いていただきました/平成27年度安全・安心まちづくり研修

犯罪の被害に遭った方々の全人的なリハビリテーションを支えていきたい

犯罪被害に遭われた方々の支援をすること。

それはフジノにとって、大切なテーマです。

会場の市役所正庁前にて

会場の市役所正庁前にて


犯罪の被害に遭った方々は、罪責感を抱いて苦しみ続けたり、時には死へと追い込まれることがあります(加害者側ではなく被害者側がです)。

ある日突然それまでの日常生活と完全に切り離されて、不安と苦痛に襲われます。

マスメディアの取材に追い掛け回されたり、あらゆるプライバシーが損なわれていきます。

こうした日々は長く長く続き、孤独や孤立へと追いやられてしまいます。

フジノは、こうした現実を変えたいと感じています。

県による犯罪被害者支援の取り組み

県による犯罪被害者支援の取り組み


そこで様々な犯罪被害者支援の取り組みを提案してきました。

横須賀市は犯罪被害者支援を条例の中に明記し、さらに相談窓口を立ち上げるなど、フジノの提案を実現し、その想いに応えてきてくれました。

昨年から新たにフジノは、担当部局だけでなく、広く市職員のみなさまに犯罪被害に遭われた方の生の声を聴いてほしいと提案してきました。

それが今日、実現しました。

「平成27年度安全・安心まちづくり研修」のおしらせ

「平成27年度安全・安心まちづくり研修」のおしらせ


市役所の全部署の係長(約120名)を対象にした研修が開催されました。

第1部は、神奈川県の取り組みについて県の担当部署から報告がありました。

そして第2部で、20代の女性がその体験をお話して下さいました。

県と市町村との連携

県と市町村との連携


プライバシーの観点から、そのお名前はもちろん写真もその体験もここには記すことができません。

本当にふつうに暮らしていたふつうの人間の尊厳があっという間に奪われて、生きていくことさえ困難になってしまう犯罪被害の現実をお話して頂きました。

そして、市職員に向けて

「あなたたちがいないことで困る人がたくさんいます」

と語りかけて下さいました。



感謝とこれからの決意

今日の研修が実現するにあたって、感謝の言葉をお伝えしたい方が何人もいらっしゃいます。

参加して下さった約120名の市係長のみなさま、そして企画・運営をして下さった市民安全部地域安全課のみなさま、ありがとうございます。

実現にあたって、この3月末をもって定年退職された前任の地域安全課長、4月で異動となった前・市民安全部長に深く感謝しています。

神奈川県の担当課長Sさんも異動されてしまったのですが、県と市との役割分担と連携などについてご相談にのっていただき、大変お世話になりました。

そして誰よりも、とても残虐な犯罪に遭われた過去を包み隠さずにお話して下さったAさんに、心から感謝を申し上げます。

あなたのお話とあなたの笑顔は、参加した全ての職員の心に突き刺さったと感じています。

フジノはお話を聴いていただけなのに、まるで追体験をしたかのような気持ちになり、こころが揺さぶられています。

政治家として、ひとりの人間として、こうした機会を持つことができたことに深く感謝しています。

本当にありがとうございました。

今日のこの研修をきっかけに、さらに横須賀市による犯罪被害者支援の取り組みを強く進めていきたいと改めて感じました。

そして、夢想論に聴こえるのは承知の上で、何よりもまず犯罪が起こらない社会をいつか必ず実現したいとフジノは改めて感じました。








第1部で配布された資料をアップします。




今年もやります!正式発表はあと数日お待ち下さいね/「やっぱ愛ダホ!多様な性にイエスの日」in横須賀

今年もやります!でも、正式発表はもう少しお待ちくださいね

本日こちらのツイートを頂きました。

2014年の横須賀アイダホの記事の紹介と「今年もトライしませんか?」

2014年の横須賀アイダホの記事の紹介と「今年もトライしませんか?」


フジノの長年の願いが叶って、昨年初めて横須賀で開催することができた『やっぱ愛ダホ!多様な性にイエスの日』のキャンペーン。

2014年5月23日・タウンニュース紙より

2014年5月23日・タウンニュース紙より

もちろん今年もやります!

現在がんばって打ち合わせをしておりますので、もう少し正式な発表までお待ち下さいね。



昨年の願いどおり、今年はフジノが代表ではありません!

そして、何よりも今年最も素晴らしいことは...

もうフジノは『代表』をしません!

昨年は、横須賀キャンペーンの『代表』をフジノが務めました。

けれどもフジノが『代表』を務めたりメディア取材を受けたりすることを、フジノは望んでいませんでした。

2014年5月23日にフジノがツイートした言葉

2014年5月23日にフジノがツイートした言葉


今年は、当事者である方が『代表』を引き受けて下さることになりました。

こころの底から、とても嬉しいです。

「私たちのことは私たち抜きに決めないで」という当事者活動のスローガンを、これまでずっとフジノは大切にしてきました。

政治家として長年にわたって『性的な多様性の保障される当たり前の社会』を目指して政策提言を繰り返してきました。

でも、いつも『当事者性』が欠けていないか、ずっと当事者主体の活動を模索してきました。

そして、実現した『性的マイノリティ関係課長会議と当事者との意見交換会』。横須賀では少しずつ当事者の方々が声をあげられるようになってきました。

けれどもごくごくわずかの人々でしかありません。

もっともっと安心して当事者のみなさまが声をあげられるように日本全体を変えていかなければなりません。

今回、『代表』を引き受けて下さった方をリーダーに、どんどん横須賀の当事者の方々がもっと安心して声をあげられるようになっていけたらとフジノは願っています。

とにかく詳しい情報が決まりしだい、どんどんお伝えしますので、もう少しお時間をくださいね。

よろしくお願いいたします!