在宅療養連携会議・全体会議(第3回)

「在宅療養連携会議・全体会議」会場にて

「在宅療養連携会議・全体会議」会場にて

看護職のための合同就職説明会へ/3年間実施する「看護師確保対策協働モデル事業」の2年目の取り組み

人材不足の看護師を確保する為の取り組み

今日は、総合福祉会館にて『看護職のための合同就職説明会』が開かれました。

2014年度の説明会チラシより

2014年度の説明会チラシより


看護師の資格を持っているけれど1度退職された、いわゆる潜在看護師の方をはじめ、看護職を目指そうという高校生の方々や一般の方まで、どなたでも参加できるイベントです。

  1. ブースコーナー
    市内の全11病院、訪問看護や高齢者施設など19施設が参加
  2. ブースコーナー

    ブースコーナー

  3. レクチャーコーナー
    現役の病院看護部長の講演と病院に復職した看護師の体験談
  4. 講演・復職者体験談

    講演・復職者体験談

  5. 相談コーナー
    復職支援相談・進学相談・就職相談

この説明会は『看護師確保対策協働モデル事業』の1つとして実施しています。

看護職のための合同就職説明会会場にて

看護職のための合同就職説明会会場にて


『NPO法人看護職キャリアサポート』と市内の病院看護管理職で組織する『看護師確保対策協働モデル事業実行委員会』、そして横須賀市が主催して実施しています。

2013〜2015年度の3年間、実施していく予定です。

2013年度の説明会

2013年度の説明会


昨年度も、『合同就職説明会』(2013年度は17ブースでした)、看護職対象の『キャリア支援研修』や『キャリアカウンセリング』などが実施されました。



どの病院・福祉施設も福利厚生や研修が充実しています

各病院・福祉施設ともに、福利厚生や研修にとても力を入れています。

例えば、保育について。

聖ヨゼフ病院では、保育が必要なおこさんがいらっしゃる方は、保育料の補助があります。

医療法人社団相光会(湘南グリーンをはじめとする4つの老健、グループホーム等を多数運営しています)では、企業内保育所を設置しています。

ブースの様子

ブースの様子


看護の仕事をしばらく離れていた方々が復職するにあたって、技術に追いつく為の教育研修が欠かせません。

そのプログラムを見せていただきましたが、充実したプログラムでした。

途中入職であっても、年間計画、先輩看護師によるサポートなど充実していました。

病院・福祉施設・訪問看護ステーションなどのパンフレットが多数置かれています

病院・福祉施設・訪問看護ステーションなどのパンフレットが多数置かれています


フジノとしては、病院だけでなく、ぜひ『訪問看護ステーション』『福祉施設』なども復職先としてみなさまに検討していただきたいと願っています。

例えば、『ライフゆう』!

大きなやりがいが感じられるはずです。

結婚や出産や介護などによって、いったんは退職された看護師のみなさまには、ぜひ復職にチャレンジしていただきたいと願っています。

横須賀市は、全力でサポートしていきます。

今回のような就職説明会の機会以外にも、いつでもご相談いただけます。

市の他にも、『神奈川県ナースセンター(公益社団法人神奈川県看護協会・看護師等無料職業紹介所)』では、毎日ご相談を受け付けています。

お待ちしております!



在宅療養連携拡大会議へ/2025年問題を考える

在宅療養連携拡大会議が開催されました

夕方から、逸見の生涯学習センターへ向かいました。

仕事帰りや仕事の合間を縫って、保健医療福祉のあらゆる職種の方々が集まりました

仕事帰りや仕事の合間を縫って、保健医療福祉のあらゆる職種の方々が集まりました


『在宅療養連携拡大会議』に参加しました。

横須賀市の主催で開催された、地域療養・地域包括ケアを推進する為の取り組みです。

横須賀市の地域医療推進課、チーム衣笠、横須賀市医師会による主催

横須賀市の地域医療推進課、チーム衣笠、横須賀市医師会による主催

まず、横須賀市・横須賀市医師会・日本医療伝道会(衣笠病院グループ)の3者から、これまでの取り組みをそれぞれ報告してもらいました。

横須賀市の地域医療推進課から「報告1.横須賀市の将来人口はこうなる!」

横須賀市の地域医療推進課から「報告1.横須賀市の将来人口はこうなる!」

横須賀市医師会による「報告2.在宅医療連携拠点事業の活動報告」

横須賀市医師会による「報告2.在宅医療連携拠点事業の活動報告」

日本医療伝道会(チーム衣笠)による「報告3.在宅医療連携拠点事業の活動報告」

日本医療伝道会(チーム衣笠)による「報告3.在宅医療連携拠点事業の活動報告」

続いて、横須賀市から『今後の取り組み』について報告がありました。

その中からフジノが特に市民のみなさまにお伝えしたい3つを紹介します。

  1. 『在宅医療ブロック会議』を市内3ヶ所に設置する
  2. 市内を3ブロックに分けて、在宅療養支援診療所を中心にして、相互協力体制を構築する

  3. 訪問診療への同行研修
  4. 在宅医療に取り組む診療所を増やす

  5. 『退院調整チェックシート』を作成・活用する
  6. 退院調整の円滑化をはかる

この3つは市民のみなさまにも直接に良い影響を及ぼす取り組みで、フジノとしても積極的に推進していきたいと感じました。

続いて、会場の参加者のみなさんとの意見交換が行なわれました。

この時間帯に1時間以上が充てられ、今夜の最大のプログラムになっていました。

けれども会場も広く、参加者もとても多い為か、なかなか発言が出ませんでした…。

そこでフジノから『急増する看取りと、死に直面した家族へのグリーフケア』について、やや医療系の方々を挑発するような意見を述べました。

すると…司会を勤めて下さった地域医療推進課の係長の見事な采配もあって、チーム衣笠、かもめ広場、在宅療養支援診療所、特別養護老人ホーム、訪問看護ステーション、ケアマネージャーなど、様々な方から続々と発言をしてもらえました。

フジノの隣の席の方は、それからずっとフジノに意見を話しかけ続けてくれました。

意見交換、かなり活性化したと思います。

良かったです!

日本在宅医学会での「終末期の医療と介護に関する松山宣言」が紹介されました

今回、配布された資料の1つにとても良い資料がありましたので、最後にそれを全文引用したいと思います。

第15回日本在宅医学会大会で採択された、宣言です。

終末期の医療と介護に関する松山宣言

平成25年3月31日

急速に進む高齢化によって、日本は多死社会を迎えています。

従来の、「治す」ことが主眼の医療から、治せなくても患者本人や家族を「支える」医療と介護が強く求められています。

特に終末期に目指すべき医療と介護のあり方について、”終末期の医療と介護に関する松山宣言” を発信します。

多死社会を迎え、避けられない死から目を背けず、患者にとっての幸せや生き方に向き合う医療と介護を提供しよう

医療は治すことを主目的に発展し、多くの場合、亡くなる直前まで治そうと努力し続けてきました。

これからは、たとえ治らなくても、死が避けられなくても、住み慣れた場所で、その人にとって適切な医療や介護を受けながら自分らしく生活を営み、死を自然に迎えるという選択肢があるということを広く知ってもらい、普及していく必要があります。

症状を緩和する多様な方法があることを普及させることも進めていきましょう。

(1)住み慣れた自宅や施設で最期を自然に迎える選択肢があることを提案しよう。

治せる病気を治すのは当然です。

ただ、疾患の根治にのみ価値をおいていては、患者家族も穏やかに病に向きあった生活ができません。

生命の有限性を医療・介護従事者も本人・家族も認識をした上で、亡くなるまでどう自分らしく生きるかについて考えることが重要です。

死が避けられない以上、本人や家族が命としっかりと向き合い、話をして、病と共に生きていくことを支えましょう。

(2)治すことができない病や死にゆく病に、本人や家族が向き合える医療と介護を提供しよう。

治らない病と共に生きる道筋がどのようなものであっても、住み慣れた場所で、苦しさを最小限にし、心地よさを維持することに努めることは、医療者・介護者の大切な役割です。

単に、身体の痛みを取り除くことだけに留まらず、人生に別れを告げる

悲しみや本人に思いを馳せながら、代わって道筋を選択する家族の重荷にも配慮しましょう。

(3)本人や家族が生き抜く道筋を自由に選び、自分らしく生きるために、苦しさを緩和し、 心地よさを維持できるよう、多面的な医療と介護を提供しよう。

人は治らない病気になっても、誰でも最期まで自分らしく生きることが出来ます。

死を迎えるまで変化し、最期までその人らしいより豊かな生を全うできる権利を持つことを理解した上で、適切な医療と介護にあたりましょう。

どう自分らしく生きるか気持ちが揺れ動く本人、家族とともに医療者・介護者も考え、歩んでいくことが大切です。

(4)最期まで、本人が自分らしく生ききることができるよう適切な医療と介護を提供し、本人や家族と共に歩んでいこう。

本人にとって最善の医療と介護は何なのかを常に考え、身体だけを生かし続けることに執着する医療から脱却し、それぞれの患者の生き方や価値観、希望に合わせて、その人に最も適した医療や介護の提供を目指しましょう。

認知症や脳の障害、コミュニケーション障害等で、本人が自分の意志を表出できなくても、周囲の医療・介護従事者、家族の考えだけで選択肢を決定するのではなく、「本人にとって、この選択は最善かどうか」に思いを馳せて選択をすることが必要です。

可能ならば、事前に本人と今後の療養についての大まかな方針を話し合っておくことが重要だと考えます。

引用は、以上です。

医療・福祉・行政の「多職種合同研修会」へ

今日は、逸見のウェルシティへ向かいました。『在宅療養を支えるみなさんのための多職種合同研修会(第2回)』へ参加しました。

この研修会はフジノにとって、今年度の重要施策のひとつで、とても注目しています。

今年度は4回開催します。

第1回は9月に開かれたのですが、定員いっぱいの参加で、熱気にあふれていたそうです(その様子はチーム衣笠のブログをご覧下さい)。

多職種合同研修会へ

今回も申し込みスタートから数日で定員を超える応募があって、多くの方々をお断りせざるをえない状況でした。

会場は、19時のスタート前から満員でした。医療・福祉・行政など様々な立場の方々200名が集合してくれました。

満員の会場

現場でお忙しいみなさんがこうして一同に会して下さったことは、大変ありがたいことです。深く感謝しております。

この取り組みについて、少し説明します。

横須賀市にとっては、健康部地域医療推進課の『地域医療連携推進事業』(予算72万円)の1つです。

平成24年度当初予算説明資料・健康部より

2012年度当初予算説明資料・健康部より

同時に、国のモデル事業でもあります。

『地域包括ケア』を実現する為に、2012年度の厚生労働省が行なっている、大きな2つの取り組みがあります。

このうち、医政局が中心になってすすめているのが『在宅医療連携拠点事業』です。下の図では右側の枠にあたります。

地域包括ケア体制について

このモデル事業に手を挙げた全国の取り組みの中から105の事業者が選ばれました。そのうち、神奈川県から選ばれた3つの事業がありました。

3つのうち2つが『横須賀市医師会』チーム衣笠『社会福祉法人日本医療伝道会』、いわゆる衣笠病院グループです)でした。

横須賀市の目指す『地域包括ケア』の方向性と、モデル事業として選ばれた『横須賀市医師会』『チーム衣笠』が目指している方向性は同じでした。

そこで、それぞれがバラバラに取り組むよりも、より高い効果が得られるように3者が合同して取り組みを行なうことにしました。

その1つがこの『多職種合同研修会』なのです。

さて、今夜の様子に戻ります。

まず、衣笠病院の鈴木博院長先生から『主催者あいさつ』がありました。

続いて、ショートプレゼンテーションとして、『退院時の在宅医療連携』のタイトルで5人の方々から発表が行なわれました。

ショートプレゼンテーション

続いて、ここからが今夜の本番です。会場のみなさんが6〜8人ずつ26のグループに分かれて、グループディスカッションを行ないました。

退院時の在宅医療連携の課題をそれぞれにあげてもらい、続いてその課題をどうやって具体的に解決していかれるかを話し合いました。

グループディスカッション

参加しているメンバーは、実際に病棟で働いているドクターや看護師、医療相談室のMSW(メディカルソーシャルワーカー)、ケアプランをたてるケアマネージャー、地域包括支援センターの方々、高齢者福祉施設の方々、地域で診療をしておられるドクター、訪問看護をしている看護師、訪問介護をしているホームヘルパー、薬剤師、歯科医など、まさに『地域包括ケア』を担うプレーヤーのみなさんです。

高い問題意識でかなり突っ込んだ議論が熱心に繰り広げられていました。

そして、ディスカッションの時間が終わると、26グループがそれぞれ30秒ずつ議論の結果を発表していきました。

最後に、毎回恒例の『名刺交換会』でした。

今回はゲーム感覚を取り入れて楽しんで知りあいを増やしてほしい、ということで、「一番多く名刺交換をした方に賞品がでます」とアナウンスされました。

そして、なんとトップに立ったのは、先日意見交換をさせて頂いた横須賀市薬剤師会理事の塚本久美さんでした!

さすが!

地域包括ケアを実現するには、もちろんシステムを構築する必要があります。

けれどもシステム構築以前に、やはりあらゆる職種の方々がお互いを知り、お互いを信頼しあうことが不可欠です。

さんは、それをまさに実践して頂いたなぁと感嘆。名刺を持たないフジノの所にもあいさつに来て下さって、「フジノさんもちゃんと名刺持った方がいいよ」と言われてしまいました。本当そうですね!

今回の『多職種合同研修会』で痛感させられたことは、「やっぱり『尾道方式』の退院前カンファレンスはすごいのだ」ということでした。

ディスカッション後の発表では、26グループのほとんどが『退院前カンファレンス』の必要性を述べていました。そして、現状ではみんな「やらなければならない」と感じているのに、実際には日々の業務に忙殺されて実現できていないということでした。

横須賀では、やりたいと誰もが考えていながらやれていない。尾道では、やるべきだと誰もが理解していて1994年からずっと退院前カンファレンスを続けてきている。

この差は、とんでもなく大きな事なのだと改めて痛感させられました。

11月10日の活動日記では、フジノはこんなことを書きました。

だから『当たり前のこと』であるはずの『尾道方式』が特別にすごい取り組みとして評価されるのです。

しかも1994年に『尾道方式』がスタートしてから20年も経つのに、自分の暮らす地域ではそんなケアカンファレンスなんて、ほとんど行なわれていないのです。

だから、『尾道方式』がすごいすごいと全国で評価されている...。

2012年に生きている僕たちは、もはや『尾道方式』がすごいなんて言わない世の中にいなければいけないはず。それができていない。

『当たり前のこと』が当たり前として成されていない社会だから、『当たり前のこと』が20年経っても『特別なすごいこと』として評価されている。

早くこんな現実を変えなければ。早くこんな社会を変えなければ。

それが今日、フジノが最も強く学んだことでした。

今夜の研修会でも、このことを再び学びました。

何とかして「やらねばならないと分かっているけどできない」を変えて、実際にできるようにしなければ!

横須賀のみなさん、一緒にがんばっていきましょうね!
今夜はおつかれさまでした!

今夜の様子を『チーム衣笠』のブログでも紹介して下さっています。こちらもあわせてご覧下さい。