精神障害者リハビリテーション学会(3日目)/今後を若手が語る

けさは平成町にある神奈川県立保健福祉大学へ向かいました。

『精神障害者リハビリテーション学会』の3日目(最終日)がスタートしました。




早く会場に着いたのでフジノが構内を見て回っていると、伊藤順一郎先生(NPO地域精神保健福祉機構コンボの共同代表)にお会いしました。

けさ、伊藤先生は中央公園(文化会館の上の高台にある見晴らしの良い公園です)まで歩いてみたそうです。

フジノは中央公園が大好きなのですが、まさかその公園に伊藤先生がいらっしゃったなんて、とてもフシギな感覚です。学会が地元で開かれるのって、なんかすごくうれしいですね。




今日は、15の教室を同時に使用して、合計38ものプログラムが開かれました。興味あるプログラムが同じ時間帯に開かれてしまうので、どこに行くべきか悩んだ人もたくさんいらっしゃるのでは無いでしょうか。

フジノはまず、大会企画ワークショップ「精神障害者リハビリテーションの今後を若手が語る~自分たちに何ができるか〜」に参加しました。今回の学会で最も参加したかった企画です。

この企画は2日目の『シンポジウム2』を引き継いで開かれたものです。

38才のフジノはもはや『若手』とは言いがたい年齢ですが...先輩方の後を受け継いで精神保健医療福祉をもっと良くしていかなければならない、と思っているからです。

そしてもう1つ。

増川ねてるさん(NPO地域精神保健福祉機構コンボの理事でもあります)が出演されるからです。

増川さんは、フジノの中では、確実に精神保健医療福祉の次代を担う1人です。

今でこそフジノはNPOで同じ理事職に就いているとはいえ、増川さんはフジノにWRAPを教えてくれたファシリテーターとして大きな存在です。

増川さんとフジノ


座長には、『リカバリー全国フォーラム』の企画委員としてお世話になっている加藤大慈さん(横浜市立大学)が勤められました。

パネルディスカッション


精神障害者リハビリテーションの今後を若手が語る ~若手だから腹を割って話そう~

【座長】
加藤 大慈さん(横浜市立大学附属病院 )
水野 直武さん(積善会曽我病院 )

【演者】
武井 寛道さん(清心会藤沢病院 )
村山 哲史さん(鶴見区生活支援センター )
青山 久美さん(神奈川県立せりがや病院 )
増川 信浩さん(地域活動センターはるえ野)

4人のパネリストの発表


4人のお話が一巡して、会場からの質疑・意見交換に入りました。そこで、規定の時間は終了。

まだまだ会場とのやりとりは続いていましたが、フジノは次のプログラムに向かいました。

次に参加したのはこちらの発表です。

『高齢精神障害者の在宅生活支援におけるホームヘルパーのケア困難感と多職種連携の課題』

誰でも高齢化すれば、若い時とは違っていろいろな支援が必要になります。ただ、精神障がいがあるということが理由で、介護サービスを受けづらくなることがあることも事実です。

つい先日も、市内の作業所の所長さんとお話した時に「高齢になった精神障がいのある方のホームヘルパーの受け手がいない」「特別養護老人ホームがユニット化したのは良いことだけれど、障がい年金と生活保護で暮らしている人は、ユニット分の費用を支払えず、どこの特養でも受け入れてくれない」と聴かされたばかりです。

そこで、この発表に関心がありました。




続いて、別の会場へ。

『地域移行・地域定着支援事業におけるピア活動の現状と入院者の意識変化

~出雲市の「生活サポーター」へのインタビュー調査(第二次)~』

出雲の『ふぁっと』を対象に行なわれたインタビュー調査の結果の報告です。

ピア・サポーターの活動はとても大切です。今年夏の『リカバリー全国フォーラム』の分科会でも『ピア・サポートの部屋』という企画を担当したのですが、ピア・サポーターの活動は大きな効果を生んでいます。

続いて、古屋龍太先生の発表をお聞きしました。

『精神障害者地域移行支援にかかわる事業実績の都道府県格差 ~全国の受託事業所調査を通して~』

古屋龍太先生


古屋先生はフジノが『医療計画』に取り組むきっかけを与えて下さった方なのですが、今日も新しい気付きを与えてくださいました。『地域移行支援』の取り組みの自治体間格差の問題です。

本来であれば精神科病院に入院し続ける必要は無い、いわゆる『社会的入院』の状態にある方々がたくさんいます。そうした方々を地域での生活に戻していく為の取り組みが『地域移行支援』です。

『地域移行支援』の都道府県ごとの予算額がトップで2億3900万円、最下位で98万円。こんなに格差があるのは信じられません。

もちろん都道府県では人口規模が全く異なりますから予算に差が出るのは仕方がありません。けれども、暮らす地域によってこんなにも差が出てしまうのは大きな問題です。




...ここまでフジノは時間切れ。

次の仕事に向かわなければならない為、大学の学食でカレーを食べて、学会を出ました。

県立保健福祉大学のカレー

精リハ学会は、大切な学びを与えてくれます。

今でこそ『リハビリテーション』という言葉には、使い古されて目新しさは無くなったかもしれません。

また、市民のみなさまにとっては、『リハビリ』というと、交通事故や脳梗塞などでマヒが起こった後の理学療法によるトレーニングをイメージされる方が多いと思います。

『リハビリテーション』のもとになった言葉は『re』と『habilis』なのですが、キリスト教会から破門された人が名誉回復されることもそう呼んだようです。『全人的に復権すること』がその意味だと言われています。

精神保健医療福祉における『リハビリテーション』は、この意味に近いと思います。そんな精リハ学会にフジノは希望を感じながら参加してきました。

来年の精神障害者リハビリテーション学会の開催地は、沖縄です。

パニック障がい持ちであらゆる乗り物に乗れないフジノは、飛行機にも乗れないので沖縄には行かれません。残念。

行かれる方はぜひ次回の精リハ学会に参加してみて下さいね!



会場の県立保健福祉大学

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