給食の放射性物質の測定「横須賀方式」が終了へ/提供食の「事後測定」は継続します

横須賀方式、2014年3月いっぱいで終了へ

学校給食の放射線量を測定する際に、『事前』と『事後』のダブルチェックを行なう『横須賀方式』が終わることになりました。

かつては全国から問い合わせが殺到した『横須賀方式』。

2011年12月17日・毎日新聞より

2011年12月17日・毎日新聞より


けれども、横須賀市教育委員会としては『事前の測定』を打ち切ることを、やむなく決定しました。

今後は『事後の測定』のみ、続けていきます。



教育福祉常任委員会での報告

まず、3月12日の教育福祉常任委員会において、報告が行なわれました。

2014年3月13日・教育福祉常任委員会・報告資料より

2014年3月13日・教育福祉常任委員会・報告資料より

放射線量測定について

  1. 放射線量測定について
    (1)現状
    平成23年度後期(10月)から、学校給食の放射線量を民間検査機関に委託して測定し、市ホームページで公表している。学期ごとに結果をまとめ、保護者にお知らせしている。

    ①給食食材(事前測定) 月1回3品目
    使用する月の前月末に、食材3品目を選び測定

    ②提供食(事後測定) 全188食分
    実際に児童に提供した給食1食分を1週間(5日分)ごとにまとめて測定

    (2)今後の方針

    • これまでの測定の結果から給食の安全性を確認できていることから、給食食材の事前測定は25年度末をもって終了する。
    • 産地や他の自治体で行われている放射線量測定の結果を確認できるよう、市ホームページに、関係省庁、県、近隣市などのリンクをはる。
    • 提供食の事後測定については、25年度末までの結果を確認して最終的に判断するが、児童の健康管理に役立てるため、26年度も継続していく方向で検討する。
  2. 牛肉、干ししいたけの使用について
    (1)現状
    平成23年に、当時の暫定規制値を上回る放射線量の牛肉、干ししいたけが流通したことを受け、牛肉は平成23年9月から、干ししいたけは同10月から、学校給食での使用を見合わせている。

    (2)今後の方針
    放射線量測定の体制が強化され、流通している食品の安全性は確保されていると判断し、平成26年4月から、牛肉、干ししいたけの使用を再開する。

    *献立は2か月前に決定するため、使用は6月以降

  3. 公表のスケジュール
    • 平成25年度後期の測定結果とあわせ、平成26年度の測定予定、牛肉、干ししいたけの使用について、市ホームページに掲載する。
    • 4月上旬に、学校を通じ保護者に同内容のお知らせを配布する。




全市議会議員への報告

そして本日、全ての市議会議員に対して教育長から以下のように報告がありました(該当部分のみ抜粋しました)。

3. 26年度の実施予定について

    (1)給食食材

    これまでの測定結果から給食の安全性は確認できていることから、25年度をもって食材の測定を終了します。

    産地等で行われている検査結果は、下記ホームページをご参照ください。

    厚生労働省ホームページ
    神奈川県ホームページ

    (2)提供食(児童が食べる給食)
    児童の健康管理に役立てるため、26 年度前期(4月11日~10月10日)の測定を継続します。

    原則、1週間(5日分)ごとにまとめて測定し、結果をホームページに掲載します。

4.学校給食での牛肉、干ししいたけの使用について

    平成23年に、当時の暫定規制値を上回る放射線量の牛肉、干ししいたけが流通したことを受け、学校給食での使用を見合わせていましたが、放射線量測定の体制が強化され、流通している食品の安全性は確保されていると判断し、26年度から牛肉と干ししいたけの使用を再開します。




「給食一食まるごとセシウム検査」を継続することの大切さ

今回の決定に対して、市民のみなさまから厳しいご批判があるのはフジノも承知しています。

フジノは、この『横須賀方式』の実施に最も深く関わってきた立場ですから、いろいろな想いがあります。

それでもフジノは、「これまで横須賀市教育委員会は良くがんばってきた」と高く評価しています。

そして、今回なんとか『事後の測定』の継続を守ることができました。

この意義をどうか分かってほしい、と切に願っています。



今後もこどもたちの健康を守る為に責任を果たし続けます

『横須賀方式』は全国初の取り組みでした。

そもそも2011年9月、給食の測定を提案したのはフジノ自身なのです。

このまちの市民のみなさまに対してだけではなく、全国の市民のみなさまに対して、ずっと大きな責任を感じてきました。

横須賀がスタートしたこの取り組みによって、全国の多くの方々が励まされてきたことをフジノは分かっています。

だから、一生懸命に継続する努力をしてきました。

そして、今回『事前の測定』を横須賀がやめてしまうことによって、その影響が他のまちに広がることを深く心配しています。

『事前の測定』を終了することについて、横須賀市教育委員会とフジノは長い時間にわたって話し合いを行ないました。

教育委員会とフジノの問題意識は、今も全く同じです。こどもたちを守りたいという想いは全く変わりません。

今でもフジノは、こどもたちの健康を守りたいという想いで毎日いろいろな不安を感じながら食材と向き合っておられる全国の方々の声を毎日聴いています。

市民団体の活動も追いかけていますし、集会があれば可能な限り参加しています。

この3年間、問題意識は変わりません。

これからも全ての原子力発電所の廃炉が完了するまでずっと続く問題です。

今後もしっかりと市民のみなさまに情報提供を続けていくことで、フジノは責任を果たしたいと考えています。



早野先生とのやりとり

『横須賀方式』のスタートから現在に至るまで、ご指導いただいている早野龍五先生(給食一食まるごとセシウム検査の考案者です)とも先ほどツイッターで以下のやりとりをさせて頂きましたのでご紹介します。

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