横須賀美術館を「教育委員会」から「市長部局」に移管する方針が打ち出されました!/フジノの提案から4年、ようやく動き出します(その4)

その3から続いています)

教育委員から質問は出ず。社会教育委員会への「諮問」が決定

この『中間報告書』に対して、出席していた教育委員5名の委員から質問は何も出ませんでした。

横須賀市教育委員会委員

横須賀市教育委員会委員


ある委員から提案が述べられました。

「これはかなり大きな改革で、しかも実施予定が来年4月と迫っている。この教育委員会会議だけでなく、『社会教育委員会』に諮問をすべきではないか」

これに対して、事務局である教育総務部長も

「専門的な見地から『社会教育委員会』でもご議論いただきたいと思います」

と応じ、教育委員長が他の委員の意向を確認した結果、諮問することに決定しました。

横須賀市ホームページより「社会教育委員会」のコーナー

横須賀市ホームページより「社会教育委員会」のコーナー


社会教育委員会とは、上の通り、教育委員会の『諮問』に応じて『助言』する為の機関です。



今後のスケジュール

さっそく社会教育委員会の開催日程が決まりました。

次回の社会教育委員会の開催のおしらせ

次回の社会教育委員会の開催のおしらせ


8月28日に開催されます。

フジノがのちほどヒアリングしたところ、今後のスケジュールとしては4回ほどの審議をして答申を行なう予定とのことでした。

また、当然ながらまもなくスタートする9月議会において、所管である教育福祉常任委員会にも報告される予定です。市議会ではまずここで議論が行われることになります。

最終的に、『移管』には『美術館条例の改正』という手続きが必要になります。

現在の『美術館条例』では、第1条で「博物館法に基づく美術館」であることを定めています。

平成18年6月14日・条例第35号

美術館条例

(設置)
第1条 美術を通じたさまざまな交流の機会を提供し、市民の美術に対する理解と親しみを深め、もって文化の向上を図るため、本市に博物館法(昭和26年法律第285号)に基づく美術館を設置する。

この第1条を改正して、博物館法の縛りを外すことになります。

したがって、市長から条例改正の議案が出されて、市議会が可決するという手続きも必要になります。

来年4月スタートの為には、逆算すると、今年12月議会、遅くとも来年3月議会に議案が提出されるというスケジュールになります。つまり、4〜7ヶ月後には市長が議案を提出しなければなりません。

  1. 社会教育委員会への諮問
  2. 社会教育委員会での議論
  3. 社会教育委員会から教育委員会への答申
  4. 教育委員会での議論
  5. 教育委員会での結論
  6. 教育委員会の結論を受けて、プロジェクトチームによる議論
  7. プロジェクトチームによる最終報告書の提出
  8. 市長から条例改正の議案提出

このようなスケジュールを一気に4〜7ヶ月間で済ませることになります。

そして、12月議会か来年3月議会において、市議会で条例案の審議が行われることになります。



改革は進めねばならないが「誤った改革」は絶対にさせない

フジノとしては、美術館改革は絶対に止める訳にはいかないという立場ですが、誤った方向に改革がいくのではないかという不安定要素もいくつも感じています。

『間違った改革』には、責任をもって反対します。

特に、これまで吉田市長は都市イメージの向上の取り組みに関しては、一部の企業やNPOと疑義を抱かれるようなやり方を繰り返してきました。

例えば、「予算ゼロ」とウソの報告を続けた特別企画展の実施『サイクリングパンフレット問題』などがその典型です。

もしも横須賀美術館が、公設民営のまま(つまり市の税金を支出し続けるまま)、誤ったやり方で一部の企業に丸投げされるようであれば、それは『間違った改革』です。

こうしたフジノの危惧を、同じように感じている議員は多いはずです。

『間違った改革』は市の財政も改善させないし、美術そのものをないがしろにするものになりかねません。

そのような『間違った改革』は、市議会が絶対に歯止めをかけねばなりません。

市民のみなさまにとって、短期的にも長期的にもより良い結果をもたらす結論となるように、フジノはしっかりと議論をリードしていきたいです。

とても長文の報告になりましたが、これが現時点でお伝えできる全てです。

  • フジノが捉えているこのまちの現状
  • 想定されるネガティブな未来を変える為に、徹底した行財政改革が必要だという問題意識
  • 行財政改革の象徴としてのハコモノ改革
  • 美術館改革の手段は、ベストではないけれど「市長部局への移管」が必要
  • 「市長部局への移管」に向けたスケジュール
  • 改革は不可欠だが、間違った方向性ならば責任をもってストップさせる決意

12年前に初めて立候補した時、フジノは美術館建設反対をただひとりきり選挙公約に掲げました。

2003年の統一地方選挙のフジノの選挙公報より

2003年の統一地方選挙のフジノの選挙公報より


ひとりきりで始めた反対運動は大きく広がり、10万人近い人々から署名を託されました。




それにもかかわらず、何も変えることができずに、ひどい挫折感を市民のみなさまに味あわせてしまいました。

誰よりもフジノは、この問題に責任があると自覚しています。

ですから、市民のみなさまに今持っている情報の全てをお伝えしました。

どうか、あなたのご意見をぜひお寄せ下さい。

何故ならば、市民のみなさまのご意見をパブリックコメントなどでお聴きする予定は、無さそうなのです。

(スケジュール的なことではなく、法令的な観点から、条例の一部改正に過ぎない為にパブリックコメントは行なう必要は無いという理由だと側聞しています)

市民のみなさまの声をぜひお聴かせ下さい。

どうかよろしくお願いいたします。