使い勝手が悪く利用者も増えないのに抜本的見直しを先送りした「病児・病後児保育センター」議案への反対討論をしました/予算決算常任委員会・全体会(2017年12月議会)

予算決算常任委員会・全体会が開かれました

今日は、『予算決算常任委員会・全体会』が開かれました。

予算決算常任委員会全体会を前に

予算決算常任委員会全体会を前に


議会期間はわずか16日間と短めの12月議会ですが、今回も本当に精根尽き果てるまでがんばったと感じています。

一般質問づくりの為の山のような準備作業に始まり、いろいろな圧力も受けながらも耐え抜いて原稿を作り、ようやく当日の質疑にたどりつく。

本会議が終わるとすぐに(いつものことではありますが)『予備日』も使用して行なう教育福祉常任委員会での膨大な審議。

特に2日目は38.5度の熱が出てしまい、インフルエンザ発症の有無を調べる為に病院で検査を受けねばならず、午後から委員会に出ました(議員という職責を預かっているのに発熱くらいで大切な質問の機会を失なってたまるか、というのが率直な想いです)。

こうして、市長から出された補正予算案をはじめ、様々な条例の改正案や指定管理者の指定を認めるか否かの議案を、徹底的に審査しました。

そして今日は『全ての委員会の実質的な最終日』にあたります。

予算決算常任委員会は、分科会と全体会に分かれています

予算決算常任委員会は、分科会と全体会に分かれています


毎回ご説明していることなのですが、横須賀市議会では『本会議』での採決の前に、まず予算決算常任委員会・全体会を行ないます。

まず、4つの分科会(=4つの常任委員会に対応しています)で審議された結果を、分科会長(=委員長)が報告をします。

続いて、その報告に対する『質疑』、全ての分科会にまたがる内容についての『質疑(総括質疑)』、『討論』、そして『採決』という流れです。



フジノは「病児・病後児保育センター」の「指定管理者」を決める議案に反対しました

フジノは、討論に立ちました。

討論に立つ藤野英明

討論に立つフジノ


『病児・病後児保育センター』の来年2018年度からの新たな『指定管理者』を認めるか否か、という内容の議案です。

フジノは反対しました。

反対討論の全文についてはブログに掲載しましたので、ぜひご覧下さい)

病児・病後児の保育は、子育てをしている方々にとって、必要不可欠な存在です。とても大切な存在です。

けれども、今の横須賀市にはたった1ヶ所(定員5名)しかありません。

使い勝手が悪い為に、利用者数はスタートから現在に至るまで微増しかしていません。

行政側は、このセンターの存在が知られていないから広報して周知して市民のみなさまに知ってもらう、というような的外れの答弁を繰り返してきました。

一方、議会側は市民のみなさまから毎日のように生の声をお聴きしていますから、様々な改善の提案をしてきました。

討論でも述べたのですが、この問題については会派を超えて、全ての会派・無会派議員が「そもそも現在のセンターの在り方を見直すべきだ」という意見で一致しています。

「病後児」「保育」で市議会議事録を検索すると、全会派による膨大な数の提案が出てきます

「病後児」「保育」で市議会議事録を検索すると、全会派による膨大な数の提案が出てきます


そして、提案も3つに収斂されてきました。

議会側の「病児・病後児保育」に関する提案

  1. 病児・病後児保育センターの数をもっと増やして身近な地域(もしくは駅前など利便性の高い場所)で受けられるようにする

  2. 病気のこどもをセンターまで連れていくのは大変なので、送迎バスなどでご自宅までお迎えに行く方式にする

  3. 病気のこどもをセンターまで連れて行くのは大変なので、ご自宅に保育士・看護師が訪問する方式にする

こうした提案は、今回の議案が出されたからではなく、何年も前からずっと会派を超えてオール市議会で行なってきたのです。

けれども、残念ながら何も変わりませんでした。

トップが動かない以上、担当部局も動かないのは当然です。

前市長は本当にひどかった。

病児・病後児保育を訪問型で実践している認定NPO法人フローレンスの代表理事(駒崎弘樹さん)をあえて横須賀市のこども政策アドバイザーに任命しておきながら、何の対応もしなかった訳です。

多くの議員が「駒崎さんをあえて『こども政策アドバイザー』に任命したのだから横須賀市は訪問型の病児・病後児保育に乗り出すはず」と期待しました。

しかし彼を2年間も雇っておきながら、何の成果も無く、税金のムダづかいでした。

今回の議案にも、『こども政策アドバイザー』の成果も何も反映されていませんし、議会側の提案も全く反映されていませんでした。

こんな行政の姿勢は、市長が交代した今もう終わりにしたいとフジノは本気で考えています。

そうした強い願いをこめて、反対討論を行ないました。



反対討論を行なった、後日談です

議案は、賛成多数で『可決』こそされました。

けれども、フジノはとても前向きです。

そもそも教育福祉常任委員会の委員のほぼみなさんが同じ想いなので、討論を終えた後に、加藤委員長をはじめ、複数の方々が「討論、とても良かった」「全く同感だったよ」と声をかけて下さいました。

これからも議会側は必ずこの問題を追及し続けていくのは絶対に間違いありません。

次の3年間の指定管理者こそ同じ事業者に決まってしまいましたが、もはや抜本的な見直しは避けられません。

さらに、本会議場でフジノの討論を険しい表情で聴いておられた上地市長からも、ご連絡を頂きました。

すぐに部局に指示を出したのだと思います。

こども育成部から、議会事務局を通じて「藤野議員の反対討論の原稿を提供していただけませんか」と依頼がありました。

これまで歴代市長に対してフジノは何度も反対討論を行なってきましたが、このような対応は初めてです。

改めて、上地市長の本気度を感じました。

トップが変わって前向きな姿勢を見せている以上、もともと仕事熱心な市職員のみなさんは必ず改善に向けて動き出すはずです。

病児・病後児保育は、全てのこどもにとって大切な存在です。

保護者にとっても、不可欠なものです。

より使い勝手の良い、病児・病後児保育の体制が新たに作られていくはずだと信じています。

このまちに暮らす全てのこどもたちが健やかに成長していかれるように、それこそ病める時も健やかなる時も安心して暮らせるまちへと、必ず変えていきたいです。