母乳バンクとプレコンセプションケアについて市長に一般質問します

6月議会の本会議で一般質問します

まもなく6月議会がスタートします。6月8日・9日には本会議が開かれて、市長への一般質問が行なわれます。

もちろん今回もフジノは質問に立ちます。

本会議での一般質問の様子
本会議での一般質問の様子

一般質問をする為には、あらかじめ議会局に『発言通告書』(質問のタイトルと数行程度の発言要旨)と質問原稿を提出しなければなりません。

そのしめきりがけさの10時だったので、ここ数日は原稿書きで徹夜続きだったのですが、なんとか提出できました。

2022年6月議会の一般質問の発言通告書
2022年6月議会の一般質問の発言通告書

発言通告書の全文をご紹介します

発言通告書の全文をご紹介します。

大きく2つのテーマ、『母乳バンク』『プレコンセプションケア』について取り上げます。

昨年12月議会の本会議で小さく産まれた赤ちゃん(いわゆるリトルベビー)について一般質問をしましたが、今回はその続編と言うべき質問となっています。

  1. 増加するリトルベビーの命を守り成長をサポートするためのさらなる取組の必要性について

    (1) 市立病院NICUにおいて早産などで生まれた赤ちゃんに母乳バンクのドナーミルクを提供できるように指定管理者とともに検討する必要性について

    (2) 小さく生まれた赤ちゃんを守るために、母乳バンクの存在とドナーミルクの募集を様々な方法で広く周知する必要性について
  2. 増加する早産を予防するとともに自分自身と未来の赤ちゃんの健康を守るために、思春期からのプレコンセプションケアを部局を超えて取り組む必要性について

    (1) プレコンセプションケアに対する市長の認識について

    (2) プレコンセプションケアにつながる、現在の本市の取組について

    (3) 次期「健康・食育推進プランよこすか」の策定に当たり、プレコンセプションケアを明確に位置づける必要性について

    (4) プレコンセプションケアを推進するために早急に実施すべき具体的な取組について

それぞれの詳しい中身は、本会議で一般質問を終えた後で質問の全文とともに改めてご紹介します。

どちらのテーマもフジノが長年大切にしてきたものです。

プレコンセプションケアの実現にかける想い

特に『プレコンセプションケア』については、産まれる前からのケアの重要性という形で8~9年前から(もっと前からかもしれません)取り組んできました。

これまでは主に委員会の場で、『プレコンセプションケア』推進においてメインの役割を担うことになる部局と質疑を重ねて、基礎となる部分の成果を少しずつ積み重ねてきました。

個別の観点からの成果は、だいぶ積み重ねてくることができました。

ただ、「市全体の方針とするには機が熟していない」とも感じてきました。

本格的な実施となれば部局を超えた全市的な取り組みが必要になるのですが、今の組織体制のままでは難しいだろうとも考えてきました。

あわせて、市全体の方針とする為には市長の理解が不可欠です。

そこで、いつ市長へ質問をすべきか、ずっとタイミングをはかってきました。

市長に深くその必要性をご理解いただく為に、数年間かけて赤ちゃんにかかわる質問をあらゆる角度から重ねてきました。

さらに昨年から上地市長が市役所の組織再編に乗り出しました。

これを受けてフジノは

「今こそ『プレコンセプションケア』を実践するタイミングがやってきた!」

と考えるに至りました。

そこでついに昨年12月議会(2021年11月30日)の一般質問でこのように市長に申し上げました。

フジノの質問

実は、リトルベビーがなぜ日本では多いのかというのを研究した研究者の発表によると、これはもう何年も前から同じことが言われているのですが、日本の女性の子宮の環境が、妊娠継続にとって厳しい状況に年々向かっているのではないかということです。その結果、早産や超低出生体重となってしまうと。

本市では来年度から組織再編によって、こどもから高齢者までの生涯を通じた取組を行なっていくことになる。

僕は本当にチャンスだと思っています。

何のチャンスかというと『プレコンセプションケア』、安心して赤ちゃんを産めるように、子宮の環境も含めて、心身を健やかに保っていくという取り組みを進めている。

これは教育も含めて本当に大切な取り組みなのですけれども、こどもの時代から、栄養、例えば葉酸が日本人は本当に取るのが少ない。こども時代から栄養や運動や睡眠などを支援する『プレコンセプションケア』という考えで取り組みが行なわれています。

近隣では、葉山町にあるハートセンターが女性への人間ドックの機会を通じて、そしてその診断結果をもとに『プレコンセプションケア』の観点からアドバイスをしてくれている。ただ、僕は「大人になっての人間ドックでは遅い」と思っているのです。

本市のように赤ちゃんからご高齢の方まで、一気通貫してアウトリーチをしていく、支援をしていくという取り組みをやる横須賀市だからこそ、『プレコンセプションケア』をきっとやっていかれるはずと信じています。

市長には今日初めていきなり申し上げたことですので、今すぐ「やる」というお答えを期待はしておりませんが、一度、市の方針として『プレコンセプションケア』の考え方について研究していただけないかと思うのですが、いかがでしょうか。

市長の答弁

メンタル面だけではなくて、フィジカルな問題もあるということで、私初めて聞いたので、不勉強で申し訳ないと思っています。

民生局をつくった理由が、お話ししたように、一気通貫で人の人生をずっと見るべきだという考えにありまして、それはフィジカルな思いもあるというとするならば、医療関係者だとか、医学とか、様々なことを巻き込んで、そういうことを考えていかなければならないということは今痛感しましたので、それも含めて、どういう仕組みが民生局でできるのか、どういう枠組みでやるのかというのはぜひ、おっしゃったとおり、検討していきたい。

『プレコンセプションケア』了解です。検討させていただきます。

こうして、上地市長から『プレコンセプションケア』について研究していただける旨の答弁をいただくことができました。

それから半年が経ちました。

この間、国による動きもあり、先進事例となるような他の自治体の動きもありました。

まさに機が熟した、と感じました。

そこで今回、市の方針とする為の第一歩の質問を行なうことを決心したのです。

今回は『市全体の方針とする為のはじめの一歩』です。どのような答弁になろうとも、さらに質問(提案)を重ねていくつもりです。

ラスト1年、選挙公約を全て実現します

フジノはとても執念深いです。

政策を実現する為には何年かかろうともしつこくしつこく取り組みを続けることで、実現につなげてきました。

『プレコンセプションケア』も5期目になってからスタートしたことではなくて、3期目ぐらいからずっと執念深く取り組んできたことなのです。

例えば、こちらをご覧下さい。クリックすると、3年前(5期目)にフジノが立候補した時に市民のみなさまにお約束した選挙公約のちらしがご覧になれます。

フジノの選挙公約を憶えておられる方は居ないと思うのですが、フジノ自身は毎日のように読み返しています。

下の画像をご覧下さい。

選挙公約から、重要政策『赤ちゃんとこどもを全力で守ります』のコーナーを抜粋しました。

具体的な5つの取り組みを掲げました。

このうち、うわまち病院(移転後は『横須賀市立総合医療センター』)にPICUを新たに設置する、という選挙公約は残念ながら実現できませんでした。

けれども残りの4項目は道なかばのものもありますが、着実に実現に向けて進んでいます。

そして今回の一般質問で、赤い枠で囲った『プレコンセプションケア』について取り上げて、横須賀市の取り組みをさらに加速させていくつもりです。

2019年横須賀市議会議員選挙での藤野英明の選挙公約の一部
2019年横須賀市議会議員選挙での藤野英明の選挙公約の一部

市議会議員としてのフジノの任期は来年4月末までとなりました。

今期の立候補にあたって市民のみなさまに選挙公約としてお約束したことは、この3年間の本会議・委員会・条例づくりの場などをフルに活用して、ひとつずつ着実に実現してきました。

残り1年間の任期で、本会議で質問できる機会は(今回を含めて)ラスト4回しかありません。

『プレコンセプションケア』を市全体の方針として推進していくことをはじめ、未実現の公約がいくつか残っています。

最後の最後まで、フジノは市民のみなさまにお約束した選挙公約全ての実現をめざしています。

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