超低出生体重児の命がNICUで救われても、その将来に幸福はもたらされないのか?/第41回ハイリスク児フォローアップ研究会に参加しました(その1)

現実に起こっていることなのに社会が目を向けていないことに取り組むのがフジノの仕事

『妊娠』と『こども』に関わるあらゆるテーマをフジノは取り上げてきました。

これまで議会で質問をしてきたテーマを少しだけ記してみます。

  • 小児在宅ケア体制の推進
  • これら全てには1つの共通点があります。

    『現実に起こっていることなのに、社会が目を向けていない課題』

    である、ということです。

    実際、横須賀市議会の議事録の検索ワードに、これらの単語を入れてみて下さい。

    どのキーワードもほぼフジノしか質問していないと思います。

    誰も取り組まないこと(取り組みたくないこと?)は、フジノの仕事だと信じて働いてきました。



    今目の前の超低出生体重児が救われることは、将来の幸福をもたらさないのか?

    『ハイリスク児フォローアップ研究会』という集まりがあります。

    2年前に開催された際のプログラムを読んで以来、フジノはこの研究会に参加したくてたまりませんでした。

    「第37回ハイリスク児フォローアップ研究会開催のご挨拶」より一部引用

    今回の研究会では、メインテーマを『極低出生体重児の超長期予後』とさせていただきました。

    ご存じの通り、わが国では周産期医療の進歩に伴い、極低出生体重児(出生体重1500g未満)の生命予後は飛躍的に向上してきております。

    5年ごとに実施されている日本小児科学会新生児委員会のハイリスク新生児医療調査によれば、超低出生体重児(出生体重1000g未満)の死亡退院率は2005年に
    17.0%であったものが、わずか5年後の2010年には12.2%まで低下していることが示されています。

    このように今や超低出生体重児であっても約90%近くの児がNICUを退院できる時代になりました。

    しかし、諸外国の報告をみると、極低出生体重児が思春期や青年期に達した時点でインスリン抵抗性や高血圧、呼吸機能の異常、骨密度の低下、社会性の低さ、低学歴、reproduction能力の低さなど、様々な視点から問題が指摘されています。

    一方、わが国では極低出生体重児の学童期以後の予後に関する検討はまだまだ少なく、不明な点が多いと思われます。

    したがって、今後NICUを退院した極低出生体重児のフォローアップにあたっては、成長と発達の視点だけではなく、幅広い視点から、さらにはより長期にわたって追跡・支援していくことが求められるのではないかと考えます。

    今回の研究会ではこの点を中心に活発な議論が展開できればと願い、シンポジウム『極低出生体重児の学童期以後の予後』を企画しました。

    赤い太文字にしたところが3ヶ所あります。

    1ヶ所目と2ヶ所目は、過去も現在もフジノが口癖のように言っているセリフと同じです。

    医療の進歩のおかげで、超低出生体重児(産まれた時の体重が1000g未満の赤ちゃん)もNICUを無事に退院できるようになった。

    けれども、3ヶ所目は、ショックを受けました。

    なんと、諸外国の報告をみると、せっかく無事にNICUを退院したのに、思春期や青年期になっても心身の発達や健康状態に様々な問題が起こっているというのです!

    すぐに、高齢者への延命医療の課題がよぎりました。

    せっかく医療の進歩によって命が救われても、その後のクオリティ・オブ・ライフが失われてしまう・・・。

    そして今では、延命医療を避けようという動きが社会の中でかなり受け入れられてきました。

    これを読んで以来、フジノのあたまをいつも同じセリフがぐるぐると回るようになりました。

    今、目の前の超低出生体重児の命を救ったとしても、その子に将来の幸福をもたらさないのか?

    フジノには、とても受け入れがたい内容でした。

    NICUのさらなる充実や、PICUをうわまち病院に新たに立ち上げることは今もフジノの悲願です。

    早産であったり、様々な遺伝性疾患などがあっても、産まれてくることができた命を守ることは正しいと信じてきました(今も信じています)。

    しかし、もしもそれが「必ずしもベストではない」としたら・・・?

    今、命が救われたとしても、将来のクオリティ・オブ・ライフが損なわれてしまうとしたら・・・?

    救うべきではない?

    あらゆる角度から検討したのですが、フジノはどうしてもそんなふうには考えたくはありませんでした。

    だから、とにかく学びまくろうと決めました。

    学んで学んで、可能な限り全てを知る努力をして、そして自分でしっかりと判断できるようになろうと決めました。



    ついにハイリスク児フォローアップ研究会へ参加しました

    しかし、文献は限られていました。

    出版されているものにはあらかた目を通しました。

    やはり、『研究会(第37回)あいさつ』に書いてあったとおりでした。

    一方、わが国では極低出生体重児の学童期以後の予後に関する検討はまだまだ少なく、不明な点が多いと思われます。

    したがって、今後NICUを退院した極低出生体重児のフォローアップにあたっては、成長と発達の視点だけではなく、幅広い視点から、さらにはより長期にわたって追跡・支援していくことが求められるのではないかと考えます。

    そこで、ハイリスク児フォローアップの研究者や医療従事者の集まりであるこの研究会を追いかけていくことが早道だと感じました。

    ようやく今日、第41回研究会へ参加することができました。

    第41回ハイリスク児フォローアップ研究会

    第41回ハイリスク児フォローアップ研究会


    会場はお茶の水女子大学です。

    会場のお茶の水女子大学にて

    会場のお茶の水女子大学にて


    特にフジノが関心があるのは、午後の下のプログラムです。

    プログラム
    プログラム


    次の記事へ続きます。



    うわまち病院NICUを「委員会の市内視察」で訪れました!フジノの提案が採用されました/教育福祉常任委員会・所管視察(その1)

    視察先2カ所にフジノの提案が採用されました!

    毎年5月に全ての常任委員会のメンバーが交代するのですが、6月議会中に新メンバー全員で市内視察をするのが恒例となっています。

    その視察先は、各部局からの提案に加えて、委員からの提案もできることになっています。

    この市内視察先の提案に毎回フジノは全力を込めています。

    何故ならば、委員会の全メンバーが同じ現場を観ることで、問題意識を共有できるとても貴重な機会だからです。

    もちろん今年も市内視察先を全力で提案しました。

    市内視察のスケジュール表

    市内視察のスケジュール表


    そして、なんと今年は、合計3カ所の市内視察先のうち2ヶ所がフジノの提案した場所になりました!

    本当に嬉しいです。

    西郷委員長・伊東副委員長はじめ、委員のみなさまに感謝しております。



    うわまち病院のNICUを視察しました

    今日がその『委員会の市内視察』の日でした。

    2台の普通車に分かれて視察先へ向かいました

    2台の普通車に分かれて視察先へ向かいました


    まず1カ所目として、うわまち病院のNICUを訪れました。

    うわまち病院小児病棟

    うわまち病院小児病棟


    NICUは『Neonatal Intensive Care Unit』の略です。

    直訳すると『新生児集中治療室』です。

    うわまち病院NICU入り口

    うわまち病院NICU入り口


    早産などで体重が数百グラムしかない赤ちゃん(超低出生体重児と今は呼びます)や、病気など症状の重い赤ちゃんが、生まれてすぐに入院する場所です。

    NICUからGCUに移った赤ちゃん

    NICUからGCUに移った赤ちゃん


    生まれたばかりの赤ちゃんは、とても不安定です。

    呼吸、心拍、血圧、体温、血液中の酸素の量などを24時間体制でモニターしなければなりません。

    外から見えない脳や心臓の様子をエコーを使ってチェックしたり、数百グラムしかない小さな赤ちゃんの手足から細い針で採血をします。

    細いカテーテルで1時間にわずか0.1ミリリットルという微量の点滴を行なうようなこともあります。

    赤ちゃんの様子について説明を受ける委員のみなさん

    赤ちゃんの様子について説明を受ける委員のみなさん


    新生児専門の小児科医・産婦人科医・新生児集中ケア認定看護師・臨床工学技士・理学療法士・臨床心理士・保育士など、高度な専門性をもつ多職種が必要です。

    こうした高度な治療を行なえるスタッフと専門的な設備が必要な為に、NICUは限られた病院にしかありません。

    かつては市立2病院のもう1つである市民病院にもNICUはありましたが、現在はうわまち病院にしかありません。

    横須賀・三浦では、あとは共済病院にしかNICUはありません。

    GCUの様子

    GCUの様子


    そして、うわまち病院・共済病院で対応しきれない場合には、横浜市立大学附属市民総合医療センター神奈川県立こども医療センター北里大学病院などにお願いすることになります。

    GCUを説明して下さる宮本朋幸先生

    GCUを説明して下さる宮本朋幸先生


    早く小さく生まれた赤ちゃんにとってNICUは『第2の子宮』とも呼ぶべき不可欠な存在です。

    少子化によって赤ちゃんの絶対数が減少していますが、一方で、NICUの存在は絶対に不可欠だとフジノは考えています。

    赤ちゃんの様子を説明して下さる宮本先生と、聴いているフジノ

    赤ちゃんの様子を説明して下さる宮本先生と、聴いているフジノ


    NICUはとても大切な場所なので、委員会視察のチャンスを除けば、議員でも中に入る機会はまずありません。

    (フジノは、2005年の委員会視察で市民病院NICUを見学したのが公的な視察の唯一の機会でした)

    だからこそ、どうしても視察して全ての委員メンバーで想いを共有したかったのです。

    左から、加藤議員・大村議員・西郷委員長・宮本先生・板橋議員。

    左から、加藤議員・大村議員・西郷委員長・宮本先生・板橋議員。


    今年度から横須賀市では『小児在宅ケア』を推進する為の新たな連絡調整の場を立ち上げます。

    かつては助からなかった命が医療の進歩によって救われるようになりました。

    その一方で、人工呼吸器、胃ろう、たん吸引など24時間つきっきりでのケアが必要です。

    こどもたちはNICUを退院すると、自宅で暮らしていくことになります。

    今ではほとんどの医療的ケア児・医療依存度の高いこどもたちと家族が自宅で暮らしています。

    けれども実態は、家族の犠牲でなんとか成り立っている現実があります。

    まだまだ自宅を訪問してくれる医師や看護師や介護士の絶対数が足りない為に、家族が24時間つきっきりになっています。

    数時間のまとまった睡眠を取ることもできないという声をたくさんお聞きしてきました。

    こうした現状を変えていく為に、『小児在宅ケア』に関わる保健・医療・福祉・保育・教育など多職種の絶対数を増やしていくこと、顔の見える関係を作っていくことが必要です。

    今年度新たに立ち上げる場は、まさにその実現の為に不可欠な存在です。

    何を観るにも先頭で突っ走ってしまうフジノ

    何を観るにも先頭で突っ走ってしまうフジノ


    NICUは、小さく生まれた赤ちゃんを守り育む場であると同時に、退院後の『小児在宅ケア』のスタート地点です。

    特に、うわまち病院はこれまでもNICU退院後の地域生活を支える拠点として取り組みを進めてきてくれました。

    今日の視察が、NICUそのものの重要性と『小児在宅ケア』の重要性などを教育福祉常任委員会のみなさんと共有できるきっかけとなることをフジノは強く願っています。

    左から、宮本朋幸さん、管理者の沼田裕一さん、健康部長の内田さん

    左から、宮本朋幸さん、管理者の沼田裕一さん、健康部長の内田さん


    視察を受け入れて下さった、沼田管理者・宮本センター長はじめうわまち病院小児科のみなさま、ありがとうございました!




    (市内視察の様子は次の記事に続きます)




    *写真は全てGCUのものです。GCUとは『Glowing Care Unit』の略で、NICUと比べると症状の軽い赤ちゃんが治療を受けたり、容態が改善してきた赤ちゃんがNICUから移る病床のことです。

    「委員会の市内視察先」としてうわまち病院NICU・病児病後児保育センター等を提案しました/教育福祉常任委員会(その2)

    前のブログ記事から続いています)

    市内視察先について話し合いました

    次に話し合ったことは、市内視察先についてです。

    教育福祉常任委員会の議事次第

    教育福祉常任委員会の議事次第


    4つの常任委員会では、新たな委員メンバーになった6月定例議会において、必ず『市内視察』をします。

    行き先の決め方としては、まず所管している部局から「ここを見てほしい」という視察先の案が出されます。



    所管部局からはこのような提案がありました

    教育福祉常任委員会の場合、今日は所管部局からこのような提案がありました。

    福祉部の提案

    就労準備支援センター「ネクスト」(小川町)
    【概要】
    本市では、“引きこもり”の方々の一般就労前の支援(就労準備支援と言
    う。)を、生活困窮者自立支援法に基づいて委託して実施している。

    現在の委託先は、『NPO法人こどもの夢サポートセンター』で、平成29年6月13日付、上記センターを開設した。

    定員は15名だが、開設して1年足らずであり、これまで9名の参加者
    を支援し、8名の支援を継続している。

    (現在、毎週火曜日と金曜日、13時~16時に開所。他の曜日・時間帯
    は、見学は受け入れていない)

    健康部の提案

    動物愛護センター(浦郷5丁目)
    事業内容
    (1)動物愛護の啓発に関すること

    • 動物愛護センター開放DAYを年2回開催
    • 犬の正しい飼い方講習会を年2回開催
    • 中学生職場体験受入れ
    • 市内小学生を対象とした「夏休み仕事体験教室」を数回開催

    (2)犬、猫等の動物の引取り及び収容に関すること
    (3)収容した犬、猫等の動物の管理、引渡し及び処分に関すること。
    (4)犬の捕獲及び抑留に関すること
    (5)狂犬病予防に関すること
    (6)外来鳥獣等の処分に関すること

    健康安全科学センター(日の出町2丁目)
    事業内容
    (1)微生物・臨床検査
    感染症の微生物学的検査、臨床検査、食中毒原因微生物の試験検査、調理従事者等の予防検査、食品・排水等の細菌検査

    (2)理化学検査
    食品の残留農薬・添加物等の試験検査、公共用水域・排水・飲料水・プール水等の水質検査、大気汚染物質等の大気検査、産業廃棄物等の試験検査、家庭用品の試験検査

    (3)その他
    検査に関する精度管理、検査に関する調査研究
    ・平成27年度検査実績…14,865件、49,718項目

    こども育成部の提案

    第二みつわクラブ(田戸台)
    『社会福祉法人春光学園』が運営する放課後児童クラブで、平成29年度に国の子ども・子育て支援整備交付金を本市で初めて活用し新設した。
    ぎんのすずおひさま園(追浜町2丁目)
    教育委員会の提案

    横須賀市立ろう学校(森崎5丁目)
    【経緯】

    • 昭和4年(1929年)馬淵聾唖学校として開校した。
    • 昭和28年(1953年)横須賀市に移管。
    • 昭和50年(1975年)横須賀市森崎に校舎を新築し、移転をした。

    【概要】
    聴覚障がいのある幼児・児童生徒に対し、幼稚園、小学校、中学校、高等学校に準ずる教育を行い、障がいの状況に応じて、必要な知識技能を授けることを目的としている。

    平成30年度は、幼稚部4名、小学部11名、中学部2名、高等部1名が在籍している。

    また、0歳児から「乳幼児教育相談(ひよこ教室)」に応じ、小学生・中学生を対象とした「通級指導教室(ことばやきこえの教室)」も設置している。

    横須賀美術館(鴨居4丁目)
    昨年度に開館10周年を迎えた横須賀美術館について、現状をご説明させていただきながら、開催中の企画展・常設展をご覧いただく。

    以上です。

    こうした所管部局の案のまま決まることもあります。

    一方、委員会では必ず委員メンバーからの提案も募集します。

    そこで、フジノは今年も市内視察先の提案をしました。



    フジノが提案した視察先

    フジノが提案したのは下の4カ所です。

    こども育成部

    病児・病後児保育センター(うわまち病院)
    病児・病後児保育センターは、今年2018年度から新たな指定管理期間がスタートした。

    しかし、この数年間にわたって教育福祉常任委員会において全ての会派から「このままの運営では絶対にダメだ」と厳しい批判があがった。

    使い勝手の悪さ、利用が増えない、送迎などの工夫の提案があらゆる会派からなされたが、行政側はそれらを全て拒否した。

    そして何ら改善がされないまま、契約更新するような形で同じ指定管理者が運営を継続することになった。

    このようなことは本来あってはならない。

    改めて現場を視察し、新たな委員メンバーにおいても問題意識を共有していき、改善の提案を続けていく必要がある為に提案した。


    こども育成部

    放課後子ども教室(荻野小学校)
    2017年10月から試行事業として全児童対策『放課後子ども教室』を荻野小学校でスタートした。

    荻野小学校1~2年生の全生徒の約6割が登録し、週3日、放課後を4名体制の指導員のもとで過ごしている。アンケート調査結果が2017年度の教育福祉常任委員会で報告されたが、児童・保護者共に満足度は非常に高かった。

    2018年度いっぱいを試行事業としているが、今後どのような形で拡大していくのかなどの在り方について議論を深める為にも委員メンバー全員で現場を視察することが必要だと考え、提案した。


    健康部

    うわまち病院NICU
    うわまち病院のNICUは妊娠28週から受け入れを行なっている。

    現在の横須賀市の『小児在宅ケア』はうわまち病院の小児科を中心に地域の医療機関との連携が進められている。

    上地市長の答弁にあったとおり、今年2018年度中に医療的ケアや医療依存度の高い乳幼児~こどもたちの『小児在宅ケア』体制の確立の為に『連絡調整会議』を新たに横須賀市は立ち上げる。

    その会議における中心的な立場も担っていただく必要があるうわまち病院小児科の、特に医療的ケア児をまず診て頂いているのがうわまち病院のNICUだ。

    視察の機会以外には当事者以外がこの場を訪れることはまず不可能であり、教育福祉常任委員会の委員メンバー全員で実際にいのちのゆりかごであるNICUを訪れて、『小児在宅ケア』の必要性を再度確認したいと考えた為。


    教育委員会

    市立養護学校と送迎バス
    上のうわまち病院NICUの提案理由で記した通り、2018年度から横須賀市は、医療的ケア児・医療依存度の高いこどもたちが地域で安心して暮らしていかれる『小児在宅ケア』体制を構築していく。

    これまでも市立養護学校では医療的ケア児の学びの機会を積極的に提供してきた。

    しかし、送迎バスには看護師が足りず同乗していない為、医療的ケア児は保護者(もっぱら親御さん)が送迎しなければならない状況がずっと続いている。

    保護者が必ず送迎をしなければ児童生徒が通学できない現状は明らかに問題だ。

    『小児在宅ケア』体制を構築していく上でも、こどもの学びの機会を保障する為にも、保護者の過剰な負担を減らす為にも、必ず改善しなければならない。

    こうした現状と、市立養護学校の人員体制などを委員メンバーにじかに見て頂くことで、2018年度からの『小児在宅ケア』体制づくりには教育委員会のさらなる取り組みが不可欠であることを実感していただきたい為。

    という提案をしました。

    第1に、教育福祉常任委員会でここ数年ずっと全会派が共有している問題意識(病児・病後児保育センターの在り方、放課後子ども教室の試行後の在り方)から提案しました。

    第2に、横須賀市が今年度2018年度から新たにスタートする『小児在宅ケア』体制の構築の観点から、視察で無ければ訪れることができない場所・物(うわまち病院NICU、市立養護学校の送迎バス)を提案しました。

    フジノが個人で視察をしても意味はありません。

    あくまでも委員メンバー全員で訪れて、同じものを見て、同じ生の声を聴いて、危機感や問題意識を共有したい、という想いからの提案です。

    視察はわずか1日で数か所を回りますので、1か所の滞在時間は2時間程度しかありません。

    だからこそ、この短い時間を大切にしたい。

    全員が行くからこそ意味がある場所だけを視察したい。

    そんな強い想いを持って提案をしました。

    最終的に実際にどこを視察するかは、6月議会に決定します。

    ということで、『教育福祉常任委員会』が終わりました。



    医療的ケア児や医療依存度が高いこどもたちと保護者を守る「小児在宅ケア」体制づくりの必要性を訴えたフジノの質問が載っています/「よこすか市議会だより」No.28が発行されました

    「よこすか市議会だより」、けさ発行されました

    本日5月11日、『よこすか市議会だより』が発行されました。

    2018年5月11日発行「よこすか市議会だより」表紙より

    2018年5月11日発行「よこすか市議会だより」表紙より


    新聞各紙に折り込みされて、横須賀市議会ホームページにも掲載されました。

    あなたのお手元にも届いていますか?



    生まれ変わった「広報公聴会議」

    『よこすか市議会だより』は、『広報公聴会議』の委員のみなさま(もちろん全員が議員です)が全ての作業を行ない、年4回、発行しています。

    この前身の『議会だより編集委員会』にフジノもかつては所属していたことがあるのですが、当時は年1回の発行でした。

    しかし『議会改革』の取り組みの1つとして、単なる議会だよりの発行機関から、現在は新たに『広報公聴会議』へと生まれ変わりました。

    『広報』(広く市民のみなさまにお伝えする)と『公聴』(市民のみなさまのご意見を広くお聴きする)の2つの機能を持つ組織です。

    『広報』の取り組みとしては主に2つです。『議会だより』の発行と『議会報告会』によって情報発信を行なうことです。

    『公聴』の取り組みとしては、昨年度から新たに『議会報告会』の第2部において、参加者の方々との意見交換を行なうようになりました。ここでの声は『政策検討会議』へフィードバックされます。

    フジノも所属している『政策検討会議』では、『広報公聴会議』で集約された参加者のご意見を政策形成に反映していくことになります。

    『政策検討会議』と並んで『広報公聴会議』はとても重要な議会改革の取り組みなのです。



    「1記事260文字まで」「掲載は年2回まで」が「市議会だより」のルールです

    さて、『市議会だより』についてです。

    市民の方から

    「今回は『市議会だより』に載ってなかったけど質問しなかったの?」

    と尋ねられることがありますが、決してそんなことはありません。

    フジノは『横須賀市議会の質問王』として、この15年間全ての本会議で質問を続けてきた唯一の議員ですから。

    『市議会だより』は紙面が少ないので、発行のルールがあります。

    市議会だよりの編集のルールより

    市議会だよりの編集のルールより


    年4回の発行のうち、2回だけ、質問を掲載することができます。

    フジノは全ての本会議で質問をしますので年4回(年によっては年4回以上)質問をしますが、全ては掲載することができません。

    また、文字数に260文字という制限があります。

    記事を書くのは、市長へ一般質問を行なった本人がその部分を担当するルールです。

    そしてフジノは2018年予算議会でもたくさんの質問を行ないましたから、どの質問を記事として書くか、今回もとても悩みました。

    文字数の制限もありますので、絞りに絞って行なった一般質問の中からさらに最もどうしてもお伝えしたい事柄を選んで記事にしました。



    フジノの記事は「小児在宅ケア」体制づくりを訴えた質問です

    2018年予算議会でフジノが行なった質問の全文はこちらをご覧下さい。

    これらの質問の中から記事に選んだのは、医療的ケア児や医療依存度が高いこどもたちの「小児在宅ケア」の体制づくりの必要性を訴えた質問です。

    すでにブログでは詳しくお伝えしていますが、改めて全戸配布される『議会だより』で市民のみなさまに知ってほしいと思いました。

    フジノの質問の記事「よこすか市議会だより」より

    フジノの質問の記事「よこすか市議会だより」より


    本会議で行なった質問は、実はとても長いです。

    再質問でもこの質問に関連するやりとりに最も長い時間を使いました。

    そこで260文字では表現しきれないとても強い想いを知っていただく為に、2018年予算議会・フジノの質問を改めて掲載します。

    2018年3月1日・本会議・市長への質問

    3.「小児在宅ケア」の仕組みづくりの必要性について

    『復活3構想』実現の3つ目の柱『子育て・教育環境の再興』では、障がいのあるこどもへの取り組みも語られ、インクルーシブ教育の推進と支援教育の充実について市長は触れて下さいました。

    しかし、障がいのあるこどもたちの中でも最も支援が必要な存在でありながら、これまで光の当たらなかった医療的ケアや医療依存度が高いこどもたち(以下、医療的ケア児)については触れられませんでした。

    医療の進歩によってこれまで救えなかったこどもの命が助かるようになり、病気や障がいの為に24時間365日人工呼吸器や胃ろう等を使用し、たんの吸引や経管栄養等の医療的ケアが必要なこどもたちが増えています。

    さらに近年、対象となるこどもたちは低年齢化しています。

    そして、ご家族の暮らしは大変なご苦労の中にあります。

    そこで、医療的ケア児が自宅で暮らしていかれる『小児在宅ケア』の推進について伺いたいと思います。

    医療的ケア児の支援体制を質す藤野英明


    平成28年5月、児童福祉法が改正されて、新たに第56条の6第2項が次のように追加されました。

    「地方公共団体は、人工呼吸器を装着している障害児その他の日常生活を営むために医療を要する状態にある障害児が、その心身の状況に応じた適切な保健、医療、福祉その他の各関連分野の支援を受けられるよう、保健、医療、福祉その他の各関連分野の支援を行う機関との連絡調整を行うための体制の整備に関し必要な措置を講ずるように努めなければならない。」 

    この条文によって、これまで日本の障害者の概念・定義に含まれていなかった『医療的ケア児』が初めて法的に位置付けられました。

    この改正児童福祉法や診療報酬の改定において医療的ケア児に対する訪問看護が充実するなど、ようやく『小児在宅ケア』に注目が集まってきました。

    一方、本市ではこれまでうわまち病院小児医療センターを中核とする取り組みが進められてきました。

    さらに、地域において『小児在宅ケア』に取り組む医師・訪問看護・訪問介護・歯科医・薬剤師・リハビリなどが少しずつ増えつつあります。

    そこで、今こそ『在宅療養連携会議』のこども版を立ち上げるべきです。

    ご高齢の方々を対象とした本市の『在宅療養連携会議』の設置とその取り組みは、『地域包括ケア』の先進事例として全国に知られています。

    しかし、残念ながらこの会議は、こどもたちを対象としていません。

    かつて高齢者に関わる多職種が顔の見える関係になり、在宅療養に参画する医療・介護・福祉関係者が増えたように、『小児在宅ケア』を支える多職種が集まって、医療的ケア児とご家族が地域で安心して暮らしていかれる仕組みづくりをすべきです。

    すでに『神奈川県小児等在宅医療推進会議』の取り組みや、県内でモデル事業に先行して取り組んできた茅ヶ崎・厚木・小田原の知見もあり、本市は今こそ取り組みを始めるべきです。

    そこで伺います。

    【質問22】
    ご家族を筆頭に、『小児在宅ケア』に関わりのある保健、医療、福祉、教育その他各分野の方々と行政の担当各部局をメンバーとした新たな連絡調整の場を作り、定期的かつ継続的に開催していくべきではないでしょうか。

    そして、退院支援、生活の場におけるケア、レスパイト、急変時の対応、看取りまで、意見交換や情報共有を行ない、顔の見える関係を作り、地域の課題を抽出し、解決への方策をともに考えていくべきではないでしょうか。


    さらに、医療的ケア児の支援に関しては、高齢者福祉・介護保険でいうところのケアマネージャーにあたる存在がおらず、全国的に医療的ケア児に対する関係分野の支援を調整するコーディネーターの養成と配置が喫緊の課題となっています。

    そこで伺います。

    【質問23】
    新年度、本市はコーディネーターの養成と配置の取り組みについてどのようにお考えでしょうか。お答え下さい。

    市長の答弁

    【答弁22】
    次に、小児在宅ケアに関わりのある各分野の方々と行政の担当各部局をメンバーとした新たな連絡調整の場を作り、解決への方策を共に考えて行くべきではないかについです。

    医療的ケア児が適切な支援を受けられるよう、おっしゃる通り、保健・医療・障害福祉・保育・教育等の関係機関による協議の場を平成30年度に設置します。

    人工呼吸器等の使用や痰の吸引など医療的ケアを必要とする障害児が地域において必要な支援を円滑に受ける為には支援にあたる関係機関の連携が当然として欠かせないというふうに考えています。

    お互いに顔の見える関係の中で実効性のある協議が行われるよう協議の場の具体的な運営形態や構成員等について関係機関とできるだけ早くに調整を図っていきたいと思います。


    【答弁23】
    次に、医療的ケア児に対する関係分野の支援を調整するコーディネーターの養成と配置が喫緊の課題だが本市は来年度はどのように取り組んでいくかについてです。

    医療的ケア児の様々な課題に対応する為に相談支援専門員として関連分野の支援を調整するコーディネーターの配置を進めていくべきと考えます。

    コーディネーターの養成事業が平成30年度から都道府県及び指定都市を実施主体として位置づけられましたので、県との連携を図りながら市内事業者へのコーディネーターの配置をぜひすすめていきたいと考えます。


    (ここから一問一答形式での再質問を掲載します)

    フジノの再質問

    まず『小児在宅ケア』に関連して、「そもそも医療的ケア児の存在をどうお考えか?」ということを伺いたいと思っております。

    何故こんな質問をするかと申しますと、2016年7月に相模原の津久井やまゆり園で19人もの重症心身障がいのある方を含め、多くの方々が殺された事件がありました。

    「障がいのある方々は社会にとって要らない存在だ」というような、極めて許しがたい優生思想に基づいた殺人事件でした。

    このことについて、「何で横須賀市議会は何も意見を言わないんだ!」というふうに言われて、僕自身も「何故、何も抗う意見表明をしないんだ」というふうに怒られましたが、

    今まで自分たちがしてきたこと、市議会、行政、教育委員会、特に市立養護学校が行なってきたことなどをご覧いただければ、横須賀市は重症心身障がいのあるこどもたち、医療的ケアの必要なこどもたちを全力でこれまでも守ってきたし、これからも守っていく姿勢に何ら揺らぎはないと、そういうふうに思っている。

    それを「わざわざ表明する必要は無い」と思い、僕はその時は言葉にはしませんでした。

    ただ、そのように「言葉にしろ」というふうに求められたので、今回の質問はその意味も含めて行なわせていただきました。

    市長のお考えを伺いたいんですが、まず僕自身の考えも言うべきだと思っています。

    赤ちゃんができた。

    しかし十月十日を待たずに生まれて、低出生体重児で、あるいは極低出生体重児として生まれたり、何らかの疾患や臓器への障がいがあって、出産後、お母さんに抱っこしていただく間も無く、看護師さんに取り上げられて、『NICU』に移す。

    そして『医療的ケア』を受けなければならないというおこさんがいて、今後、確実に増えていきます。

    何故かというと、初婚年齢が上がりました。

    当然、初産の年齢も上がりました。

    妊娠における様々なリスクは、残念ながら年齢が上がれば上昇してまいります。

    医療依存度が高い赤ちゃんが生まれることもまた必然のことです。

    もしかしたらすぐに亡くなってしまうかもしれない。

    もしかしたら1年は生きられるかもしれない。

    いつまで生きられるか分からない。

    それでも親御さんは、1日でも長く生きてくれることを祈って止まないものだというふうに受け止めています。

    そして政治・行政は、生きていかれる命を守るのは当たり前のことで、誰もが寿命なんて分からない中で、例え病気や障がいがあって生まれようと、『医療的ケア』が必要だとしても、その命が尽きる時まで生きていかれるように、全力で支援をすること。

    そして、自己実現や教育の機会も提供することは、行政・政治の当然の責務だというふうに考えています。

    これが僕の信念であり、やまゆり園事件の優生思想に対するアンチテーゼ、僕の想いです。

    『医療的ケア』のあるこどもたちが大人になれば、やまゆり園にいたかもしれない。

    横須賀の方はたまたまおられなかったということですが、もちろん自分のまちの問題としても受け止めております。

    そんな中で、改めて質問をさせていただきます。

    まず上地市長、『医療的ケア児』の存在についてどうお考えか、お聞かせ下さい。

    上地市長の答弁

    これは思想哲学も含めて、宗教も含めてという問題と、政治という問題というのは非常に密接に、難しい問題だと思っているんです。

    私は個人的に、どんな方でも、命をいただた方っていうのは救わなければいけないのは、これは人間として、あるいは政治家として当然だというふうに思っています。

    それは、DNA論ではありませんが、ここまで生存してきたというのは何らかの意味があって、ホモサピエンスとして存在してきたというのは理由があると思っています。

    ですから、それを周りが、周囲が助けるというのは、どんな状態でもこれは当たり前の、これは人間として当然のことだと、まず思っています。

    それが、天から与えられた命に対する我々の使命だというふうには感じて、まずそういう考えを持っています。

    これは、宗教とか思想を超えて。それを言うとここではいけないので言いませんが。

    その上で、政治が何ができるかということは、当然基本として考えなければいけないのは当たり前の話しです。

    『医療的ケア児』だけではなくて、様々な障がいを持ったり、様々な貧困、差別、区別を受けてこられた方たちというのは、日本の歴史の中でも、これは長い歴史の中でも居ます。

    それがどうやって権利を回復して、社会全体で捉えて何かをしていくということが、もし神様がいるならば、神が与えられた人間に対する試練、それを知らさせしめているのではないかといつも感じています。

    ですから、政治の中ではこれは全力を尽くさなきゃいけない。

    それは政治家の使命であるというふうに、少なくとも私は感じて生きてきましたし、今も感じるし、これからも生きていきたいというふうに思います。

    フジノの再質問

    ありがとうございます。

    まさに「やまゆり園事件について本市のメッセージをお聞きしたい」と言っておられた方にも、政治・行政のメッセージは確かに届いたと思います。

    天命というお言葉をいただきましたが、僕もまさに全く同じ想いでおります。

    今は『信念』の部分について伺いましたが、『具体的な施策』の部分についてもう少し伺いたいと思います。

    『子ども版在宅療養連携会議』という仮称で僕は呼びましたが、市長は「平成30年度中には設置をしていきたい」というふうにご答弁をいただきました。

    重ねてのご提案になるんですが、「ぜひご家族を入れていただきたい」というふうにご提案します。

    何故ならば、『在宅療養連携会議』というのは『サービスの提供者側』しか入っていないんです。

    でも『医療的ケア児』のケアをしておられるのはプロの方々だけでは無くて、ほとんどご家族が24時間つきっきりになっていて、親であると同時に、保護者であると同時に、ケアの担い手でもある。

    その方々のご意見を受けられる場、そういう場ができるのであればご家族は必ず入るべきだというふうに考えているんですが、ご検討いただけるでしょうか。

    上地市長の答弁

    ぜひ、おっしゃる通り検討していきたいというふうに思います。

    フジノの再質問

    続いて、『グリーフケア』『ビリーブメントケア』、ちょっと耳慣れない言葉で恐縮なんですが、の行政による取組みの強化について伺います。

    生まれてすぐに亡くなってしまう『医療的ケア児』もいらっしゃいます。

    残念ながら、全力を尽くしても1週間で亡くなる命もあれば、小児がんに7歳でなって半年で亡くなってしまうような方もおられる。

    今は、この地域での体制の中で『協議会』をつくっていただく。

    その中に「看取りについても入れてほしい」というふうに申し上げました。

    生まれてすぐにこどもさんを亡くしてしまったお母さん・お父さん・保護者の方々のために、『天使ママの会』という民間の組織があるんですけれども、横須賀市も協力をして広報をしてくれていますが、年4回しか、やっぱり集まれない。

    お母さん方・お父さん方、悲嘆の中に、悲しみに中におられて、自らも当事者として、ピア仲間・当事者仲間を支えようとしている。

    これはやっぱりとってもご負担だと思うんです。

    『グリーフケア』『ビリーブメントケア』と専門用語で言うんですが、この全く足りていない現状を支えていくのは、行政の一定の取組みが必要ではないかというふうに考えています。

    かつて自殺対策に取り組んだ時、自死遺族の方々も語り合う場がありませんでした。

    こどもが亡くなった。しかもなかなか他の多くのこどもたちとは違う状況の中で亡くなった。

    そういった想いを語り合える場が必要だと思っているんです。

    もちろん『天使ママの会』の活動も素晴らしいのですが、行政としても何らかの取り組みを行なうべきではないかと思うのですが、ご検討いただけないでしょうか。

    上地市長の答弁

    藤野議員はいつも人間の尊厳というところで、様々な場面でそういうところで活躍されていることはよく理解していますし、すごく大切なことだというふうに思っています。

    ぜひ検討させていただきたい。

    いろんな人生があって、いろんな方がいろんなもので苦しんでいるところを、どこまで行政がフォローするか。これはやっぱり永遠の課題だと思うんですね。

    時代によって、いろんな不幸が生まれるし、差別が生まれるし、それをどうやって工夫していくかというのも、ひとつの人間の叡智というのかな、人類の叡智。

    大仰な言い方かも分かりませんが、それに取り組んでいかなきゃいけないのは当然、民主主義の体幹だと思うんですね。

    ですから、その辺は私も同じような視点で考えておりますので、ぜひ検討をさせて下さい。今はそういうふうにしか言えませんが。

    フジノの再質問

    行政がどこまで関わるべきか。

    当然、社会資源、人的資源、財政的資源を考えねばならないんですが、先ほども申し上げた通りで、『医療的ケア児』の数はこれから上昇していきます。

    そして、残念ながら亡くなるこどもの数も当然増えていく。

    しかも絶対数で見ると少ない。

    その中で、これから行政が対応するニーズは確実にあると思いますので、ご検討いただけるということですので、ぜひお願いしたいと思います。

    『小児自宅ケア』に関連して、1点だけ知っていただきたいことがあります。

    教育福祉常任委員会、昨年12月4日に行なった健康部との質疑で『PICU』をうわまち病院に新設するという議論を行ないました。

    この件について報告など受けておられるでしょうか。

    上地市長の答弁

    『PICU』については聞いていないです。

    フジノの再質問

    実はぜひ知っていただきたいこと、『小児在宅ケア』に関連してぜひ知っていただきたいことなんです。

    先日報道されましたが、我が国の『新生児の死亡率の低さ』は世界トップです。

    しかし、『生まれた後の1歳〜4歳の小児の死亡率』は先進国の中ではアメリカに続いてワースト2位なんです。

    『1歳〜4歳の死亡率』はワースト2位が日本です。

    その原因として『PICU』、『ICU』の子ども版、『小児集中治療室』の整備不足があります。

    全国的に『NICU』は増えてきました。

    横須賀にも共済病院・うわまち病院にもあります。

    しかし『PICU』は全国に40か所しか無く、24時間体制で救急受入れを行なっているのは10か所しかない。

    これがもう「1歳から4歳の死亡率の高さの背景にある」とはっきり言われているんですね。

    そのような現状がある中で、うわまち病院の指定管理者の選考の為の審査会で、うわまち病院を担いたいと応募をしてくれた地域医療振興協会は「『PICU』を作りたい」とプレゼンテーション資料に載せてきたんですね。

    当然、僕としては『小児在宅ケア』に資するものですので、そして「ぜひ設置をして欲しい」という想いもあって、上地市長にも質疑をさせていただいた「うわまち病院がもしあの場所で建てかえをするなら、道路を拡幅して欲しい」と。救急車が一刻も早く入って欲しい。

    そういうような想いもあってあの質疑をしたんですが、実際に『PICU』の整備のスケジュールなどを部局にお聞きしたところ、「あくまでプレゼンテーションで出された資料であって、話はあったが具体的なスケジュールは何も詰めてない」というお話だったんです。

    でも、プレゼンテーションというのは指定管理者を選ぶ為のものであって、審査委員会の方は『PICU』を作るんだという想いもあって得点を投じているはずなんです。

    ですから、別の答弁では「建てかえによる物理的な環境をクリアせねばならない。これから具体的に検討させていただきたい」と答弁があって、一定の理解はしたんですが、こうした議論があったこと。

    そしてこれは『小児在宅ケア』のために大きく資するものであるので、健康部、そして地域医療振興協会とともに、こどもたちの命をより守れる病院になっていただくように議論をぜひ進めたいというというふうに指示をしていただけないでしょうか。

    上地市長の答弁

    その話を初めて聞いたんで、ちょっと内容を調査して、いろんな視点からちょっと検討をしてみたいというふうに思います。

    フジノの再質問

    ありがとうございます。

    以上が本会議での質疑応答の引用でした。

    つまり、記事には載せられなかった再質問では、こんなに新たな問題提起質疑を行なっていた訳です。

    • そもそも『医療的ケア』の必要があるこどもたちや医療依存度の高いこどもたちの存在をどう捉えているか

    • 重い障がいのある人は生きていてはならないといった『やまゆり園事件の加害者のような優生思想』に対して、横須賀はどのように対抗していくか

    • 『子ども版在宅療養連携会議』のメンバーには必ず家族をいれるべき必要性

    • 流産・死産・幼いこどもを亡くした天使ママ・天使パパ・遺族に対する『グリーフケア』『ビリーブメントケア』が全く足りていない現状を変える為に行政が取り組みを行なう必要性

    • 横須賀のこどもたちの命を守る為に、うわまち病院への『PICU』設置を推進する必要性

    フジノは様々な観点から命に関わる大切な質問を行ないました。

    そのほぼ全てに対して、上地市長はフジノと同じ考えを示してくれました(『PICU』に関しては議論の報告を受けていなかったので答弁できず)。

    市長への質問というのは、1問目の原稿は議会側は渡しています。

    それはしっかりとした答弁を作ってもらう為です。

    しかし、再質問は全くのシナリオなしです。

    上地市長とフジノの、本音のぶつかりあいです。

    そこで上地市長は、重い障がいのあるこどもたちを守り育んでいくことは政治家の天命だとお答えになった。

    優生思想は許されるべきではないとお答えになった。

    『子ども版在宅療養連携会議』のメンバーには必ず家族を入れると答えて下さった。

    流産・死産・幼いこどもたちを亡くした天使ママ・天使パパ・遺族の為に、現在は全く足りていない『グリーフケア』『ビリーブメントケア』に行政が取り組んでいく、と答えて下さった。

    まさにフジノの目指す方向と上地市長の方向は同じです。

    260文字の記事には載せられなかった、こうした上地市長とフジノの魂のぶつかりあいもぜひ知って下さいね。



    「小児在宅ケア」の新たな協議会を2018年度に立ち上げます!医療的ケア児や医療依存度が高いこどもたちと家族が地域で安心して暮らせる為に/2018年予算議会

    本会議で市長に対して質問を行ないました

    今日の本会議で、フジノは市長に対して質問を行ないました。

    市長への質問に立つ藤野英明

    市長への質問に立つフジノ


    その内容を数回にわけて紹介していきたいと思います。

    今回は『小児在宅ケア』に関する質問についてです。

    前市長とは全く異なる、画期的な答弁が出ましたのでぜひご報告したいです。

    フジノの質問と、上地市長の答弁を紹介します。



    多職種による「新たな協議会」を2018年度中に立ち上げます

    まず、医療的ケア児と家族が自宅で安心して暮らせる為の取り組みとして不可欠な『新たな協議会』の立ち上げについてです。

     

    フジノの質問

    小児在宅ケアの仕組みづくりの必要性について

    復活3構想実現の3つ目の柱、子育て・教育環境の再興では、障がいのある子どもへの取り組みも語られ、インクルーシブ教育の推進と支援教育の充実について、市長は触れて下さいました。

    しかし、障がいのある子どもたちの中でも、最も支援が必要でありながら、これまで光の当たらなかった医療的ケアや医療依存度が高い子どもたち(以下、医療的ケア児と呼びます)については触れられませんでした。

    医療の進歩によって、これまで救えなかった子どもの命が助かるようになり、病気や障がいのために、24時間365日、人工呼吸器や胃ろうなどを使用し、たんの吸引や経管栄養などの医療的ケアが必要な子どもたちが増えています。
     
    さらに近年、対象となる子どもたちは低年齢化しています。

    そして、御家族の暮らしは大変な御苦労の中にあります。

    そこで、医療的ケア児が自宅で暮らしていかれる小児在宅ケアの推進について伺いたいと思います。
     
    平成28年5月、児童福祉法が改正されて、新たに第56条の6第2項が次のように追加されました。

    地方公共団体は、人工呼吸器を装着している障害児、その他の日常生活を営むために医療を要する状態にある障害児が、その心身の状況に応じた適切な保健、医療、福祉、その他の各関連分野の支援を受けられるよう、保健、医療、福祉、その他の各関連分野の支援を行う機関との連絡調整を行うための体制の整備に関し、必要な措置を講ずるように努めなければならない。

    この条文によって、これまで、日本の障がい者の概念、定義に含まれていなかった医療的ケア児が初めて法的に位置づけられました。
     
    この改正児童福祉法や診療報酬の改定において、医療的ケア児に対する訪問看護が充実するなど、ようやく小児在宅ケアに注目が集まってきました。
     
    一方、本市では、これまで、うわまち病院小児医療センターを中核とする取り組みが進められてきました。

    さらに、ようやく地域において、小児在宅ケアに取り組む医師、訪問看護、訪問介護、歯科医師、薬剤師、リハビリテーションなどが少しずつ増えつつあります。
     
    そこで、今こそ、『在宅療養連携会議』の子ども版を立ち上げるべきです。

    ご高齢の方々を対象とした本市の『在宅療養連携会議』の設置とその取り組みは、地域包括ケアの先進事例として全国に知られています。
     
    しかし、残念ながら、この会議は子どもたちを対象としていません。

    かつて、高齢者にかかわる多職種が顔の見える関係になり、在宅療養に参画する医療・介護・福祉関係者が増えたように、『小児在宅ケア』を支える多職種が集まって、医療的ケア児と御家族が地域で安心して暮らしていかれる仕組みづくりをすべきです。

    すでに、『神奈川県小児等在宅医療推進会議』の取り組みや、県内でモデル事業に先行して取り組んできた茅ヶ崎市、厚木市、小田原市の知見もあり、本市は今こそ取り組みを始めるべきです。

    そこで伺います。

    ご家族を筆頭に、『小児在宅ケア』に関りのある保健・医療・福祉・教育その他各分野の方々と行政の担当各部局をメンバーとした新たな連絡調整の場をつくり、定期的かつ継続的に開催していくべきではないでしょうか。

    そして、退院支援、生活の場におけるケア、レスパイト、急変時の対応、看取りまで、意見交換や情報共有を行い、顔の見える関係をつくり、地域の課題を抽出し、解決への方策をともに考えていくべきではないでしょうか。

    市長の答弁

    『小児在宅ケア』に関わりのある各分野の方々と行政の担当各部局をメンバーとした新たな連絡調整の場をつくり、解決への方策をともに考えていくべきではないかということについてです。

    医療的ケア児が適切な支援を受けられるよう、おっしゃるとおり、保健・医療・障害福祉・保育・教育等の関係機関による協議の場を平成30年度に設置します。

    人工呼吸器等の使用やたんの吸引など医療的ケアを必要とする障害児が、地域において必要な支援を円滑に受けるためには、支援に当たる関係機関の連携が当然として欠かせないというふうに考えています。

    お互いに顔の見える関係の中で、実効性のある協議が行われるよう、協議の場の具体的な運営形態や構成員等について、関係機関とできるだけ早く調整を図っていきたいと思います。

    という訳で、2018年度中に『新たな協議会』の立ち上げが実現することになりました!



    「こども版在宅療養連携会議」メンバーには必ず「家族」を入れるべき

    フジノはこの『新たな協議会』のメンバーには、絶対に『家族』がいなければならないと考えています。

    フジノの質問

    『子ども版在宅療養連携会議』という名前で、仮称で私は呼びましたが、市長は「平成30年度中には設置をしていきたい」と御答弁をいただきました。

    重ねての御提案になるのですが、ぜひ御家族を入れていただきたいというふうに提案します。

    何故ならば、『在宅療養連携会議』というのは、サービスの提供者側しか入っていないのです。

    でも、医療的ケア児のケアをしておられるのは、プロの方々だけではなくて、ほとんど御家族が24時間つきっきりになっていて、親であり、保護者であると同時に、ケアの担い手でもある。

    その方々の御意見を受けられる場、そういう場ができるのであれば、御家族は必ず入るべきだというふうに考えているのですが、御検討いただけるでしょうか。

    市長の答弁

    ぜひ、おっしゃるとおり、検討していきたいというふうに思います。

    まさに満額回答でした。

    この『新たな協議会』は、家族の存在抜きには考えられません。

    高齢者の在宅療養連携会議のように、高齢の当事者もいない、介護している人もいない、そんな会議では『小児在宅ケア』推進はできません。

    こどもの声を代弁する立場として、そして実質的にケアの担い手になっている家族の声がじかに述べられる場でなければ、意味がありません。



    全国的に不足が問題となっているコーディネーターの養成

    フジノの質問

    医療的ケア児の支援に関しては、高齢者福祉、介護保険でいうところのケアマネジャーに当たる存在がおらず、全国的に医療的ケア児に対する関係分野の支援を調整するコーディネーターの養成と配置が喫緊の課題となっています。

    そこで伺います。

    新年度、本市はコーディネーターの養成と配置の取り組みについて、どのようにお考えでしょうか、お答え下さい。

    市長の答弁

    医療的ケア児に対する関係分野の支援を調整するコーディネーターの養成と、配置が喫緊の課題だが、本市は来年度はどのように取り組んでいくかについてです。
     
    医療的ケア児の様々な課題に対応する為に、相談支援専門員として、関連分野の支援を調整するコーディネーターの配置を進めていくべきと考えます。

    コーディネーターの養成事業が、平成30年度から都道府県及び指定都市を実施主体として位置づけられましたので、県との連携を図りながら、市内事業所へのコーディネーターの配置をぜひ進めていきたいと考えます。

    重い障がいのあるこどもや医療的ケアの必要なこどもを全力で支援するのが政治・行政の責任

    フジノの質問

    赤ちゃんができた。しかし、十月十日を待たずに生まれた。

    低出生体重児で、あるいは極低出生体重児として生まれたり、何らかの疾患や臓器への障がいがあって、出産後、お母さんに抱っこしてもらう間もなく看護師に取り上げられて、NICUに移す。

    そして、医療的ケアを受けなければならないというお子さんが、今後、確実に増えていきます。

    何故かというと、初婚年齢が上がりました。

    当然、初産の年齢も上がりました。

    妊娠における様々なリスクは、残念ながら年齢が上がれば上昇してまいります。

    医療依存度が高い赤ちゃんが生まれることも、また必然のことです。
     
    もしかしたら、すぐに亡くなってしまうかもしれない。もしかしたら、1年は生きられるかもしれない。いつまで生きられるかわからない。

    それでも、親御さんは、1日でも長く生きてくれることを祈ってやまないものだというふうに受けとめています。
     
    そして、政治・行政が、生きていかれる命を守るのは当たり前のことで、誰もが寿命などわからない中で、たとえ病気や障がいがあって生まれようと、医療的ケアが必要だとしても、その命が尽きるときまで生きていかれるように全力で支援をすること。

    そして、自己実現や教育の機会も提供すること。

    これは行政、政治の当然の責務だというふうに考えています。

    これが僕の信念であり、やまゆり園事件の優生思想に対するアンチテーゼ、私の思いです。
     
    医療的ケアが必要な子どもたちが、大人になれば、やまゆり園にいたかもしれない。今回、横須賀市の方はたまたまおられなかったということですが、もちろん、自分のまちの問題としても受けとめております。
     
    そのような中で、改めて質問をさせていただきます。

    まず、上地市長は医療的ケア児の存在についてどうお考えかお聞かせください。

    市長の答弁

    思想哲学、宗教も含めてという問題と、政治というのは、非常に難しい問題だと思っているのです。

    私は、個人的にどのような方でも、命をいただいた方は救わなければいけないのは、これは人間として、あるいは政治としては当然だというふうに思っています。

    DNA論ではありませんが、ここまで生存してきたというのは、何らかの意味があって、ホモサピエンスとして存在してきたというのは理由があると思っています。

    ですから、それを周囲が助けるというのは、どのような状態でも、これは当たり前の、人間として当然のことだとまず思っています。

    それが天から与えられた命に対する我々の使命だというふうに感じて、まずそういう考えを持っています。宗教とか思想は超えて。

    その上で、政治が何かできるかということを、基本として考えなければいけないのは当たり前の話です。
     
    医療的ケア児だけではなくて、様々な障害を持ったり、さまざまな貧困、差別、区別を受けてこられた方たちというのは、日本の長い歴史の中でもいます。

    それが権利を回復して、社会全体で何かをしていくということは、もし神様がいるならば、神が与えられた人間に対する試練、それを知らしめているのではないかというふうにいつも感じています。
     
    ですから、政治の中ではこれは全力を尽くさなければいけない。

    それが政治家の使命であるというふうに、少なくとも私は感じて生きてきましたし、今も感じるし、これからも生きていきたいというふうに思います。

    こどもを亡くした家族の為に「グリーフケア」「ビリーブメントケア」に取り組む必要性

    残念ながら医療には限界があります。

    小さく生まれた赤ちゃんがNICUを無事に退院できるとは限りません。

    また、残念ながら、妊娠が継続できずに流産や死産となることがとても多いことが全く知られていません。

    政治はその現実から絶対に目を背けてはならないと考えています。

    そこでグリーフケアの必要性についても質問しました。

    フジノの質問

    続いて、グリーフケア、ビリーブメントケア、ちょっと耳なれない言葉で恐縮なのですが、その行政による取り組みの強化について伺います。
     
    生まれてすぐに亡くなってしまう医療的ケア児もいらっしゃいます。

    残念ながら、全力を尽くしても1週間で亡くなる命もあれば、小児がんに7歳でなって、半年で亡くなってしまうような方もおられる。

    地域での体制の中で協議会を立ち上げて頂くけれど、その中に「看取りについても入れてほしい」と申し上げました。
     
    生まれてすぐに子どもさんを亡くしてしまったお母さん・お父さん・保護者の方々の為に、『天使ママの会』という民間の組織があるのですけれども、横須賀市も協力をして広報してくれていますが、年4回しか集まれない。

    お母さん方、お父さん方、悲嘆の中に、悲しみの中におられて、自らも当事者として、ピア仲間、当事者仲間を支えようとしている。

    これは、とても御負担だと思うのです。
     
    グリーフケア、ビリーブメントケアと専門用語で言うのですが、全く足りていない現状を支えていくには行政の一定の取り組みが必要ではないか、というふうに考えています。
     
    かつて僕が自殺対策に取り組んだ時、自死遺族の方々も語り合う場がありませんでした。

    子どもが亡くなった。しかも、他の、多くの子どもたちとは違う状況の中で亡くなった。

    そういった思いを語り合える場が必要だと思っているのです。

    もちろん『天使ママの会』の活動もすばらしいのですが、行政としても何らかの取り組みを行うべきではないかと思うのですが、御検討いただけないでしょうか。

    市長の答弁

    藤野議員はいつも人間の尊厳というところで、様々な場面で活躍されているので、よく理解していますし、すごく大切なことだというふうに思っています。

    ぜひ検討していきたいと思います。
     
    いろいろな人生があって、いろいろな方がいろいろなことで苦しんでいる所をどこまで行政がフォローするかは、これは永遠の課題だと思うのです。

    時代によって、いろいろな不幸が生まれるし、差別が生まれるし、それをどのように工夫していくかというのも、1つの人間の英知というか、大仰な言い方かもわかりませんが、それに取り組んでいかなければいけないのは、当然、民主主義の大冠だと思うのです。

    ですから、その辺は、私も同じような視点で考えておりますので、ぜひ検討をさせて下さい。

    グリーフケアの必要性については、これまでも委員会の場で繰り返し訴えてきました。

    委員会ではあくまでも課長・部長クラスから答弁を受けます。

    しかし今回、本会議の場で、上地市長から「(フジノと)同じ視点で考えているのでぜひ検討をさせてほしい」との答弁を受けたことはとても大きいです。

    これによって、さらに担当部局の取り組みはスピードアップしていくことと受け止めています。



    答弁が実現に向かうようにしっかり注視していきます!

    このような答弁は、前市長からは得ることはできませんでした。

    質問の角度こそ違いますが、ほぼ同じ趣旨の質問をフジノは前市長に行ないました。

    しかし、後ろ向きな答弁に終始しました。

    上地市長だからこそ、こうした答弁になったのだと受け止めています。

    まさに画期的な答弁の数々でした。

    フジノとしては、今後は各担当部局が上地市長の答弁を受けて、いかに実現に向けて取り組みをしていくかを注視していきます。

    命を守りたい。

    こどもを守りたい。

    家族を守りたい。

    どのような状況で生まれたこどもたちも、政治・行政が全力で守りたい。

    そして、願いが叶わずに喪われた命を前に、傷つき苦しんでいる方々を全力で支えたい。

    それがフジノの願いです。



    医療的ケア児や医療依存度が高いこどもたちの「小児在宅ケア」の仕組みづくりの必要性/市長に行なう質問の発言通告書を紹介します(その3)2018年予算議会

    前の記事から続いています)

    3 「小児在宅ケア」の仕組みづくりの必要性について

    施政方針では「子育て・教育環境の再興」として妊娠・出産・子育てに関する多様な取り組みが語られたが、子どもたちの中でも最も支援が必要な存在である医療的ケアや医療依存度が高いサポートが必要な子どもたち(医療的ケア児)について取り上げられなかった。

    日常生活を送るために24時間365日の医療が必要な医療的ケア児、その御家族を支える体制づくりが必要だが、本市においても地域の医療、看護、福祉など多職種において少しずつ増えてきた。

    今こそ「在宅療養連携会議」の子ども版を立ち上げて、多職種を顔の見える関係とし、「小児在宅ケア」に参画する人々をふやすための仕組みづくりが必要だ。

    (1) 御家族を初め、「小児在宅ケア」に関わりのある保健、医療、福祉、教育その他各分野の方々と行政の担当各部局をメンバーとした新たな連絡調整の場を作り、定期的かつ継続的に開催すべきではないか。

    そして、退院支援、生活の場におけるケア、レスパイト、急変時の対応、看取りまで顔の見える関係を作り、地域の課題を抽出し、意見交換や情報共有を行い、解決への方策をともに考えていくべきではないか。

    (2) 医療的ケア児に対する関係分野の支援を調整するコーディネーターの養成と配置が喫緊の課題だが、本市は来年度どのように取り組んでいくのか。

    フジノにとって、『医療的ケア』は父が12年間受けていたこともあり、本当に大切なテーマです。

    医療的ケアの必要なご高齢の方々が市内の特別養護老人ホームで暮らしていかれる体制づくりをはじめ、様々な提案を行なってきました(最近ではこんな質疑もしました)。

    父は60代で脳梗塞から医療的ケアが必要になりましたが、現在の日本ではいろいろな理由から生まれてすぐに医療的ケアが必要だったり、医療依存度が高いこどもたちが増えています。

    医療的ケアの必要なこどもたち、医療依存度が高いこどもたちを守ることは、フジノの使命だと考えています。

    これまでも本会議・委員会を問わず質疑を重ねてきましたが、昨年から今まで以上に強く取り組みを進めてきました(こんな質疑も行ないました)。

    今年はさらに取り組みを進めていきます!

    発言通告書は以上です。

    フジノの質問は、3月1日に行ないます。



    「NICU入院中の新生児と母親のもとへ地区担当の保健師は必ず訪問すべきだ」とこども育成部へ提案しました/2017年9月議会

    健康部に続いてこども育成部へ提案しました

    本日の教育福祉常任委員会では、こども育成部分の決算審査でした。

    こども育成部部分の決算を審査しました

    こども育成部部分の決算を審査しました


    そこでおとといの健康部への提案に続いて、こども育成部に対しても同じ提案をしました。

    それは

    NICU入院中の新生児と母親のもとへ地区担当の保健師は必ず訪問をすべきだ

    という提案です。

    健康部は、市立2病院を所管しています。そのうち、うわまち病院にNICUがあります。

    こども育成部は、『こんにちは赤ちゃん事業』(新生児訪問)を実際に担当している部署です。

    そこであえて両部に提案しました。

    こども育成部に行なった質疑は以下の通りです。

     

    2017年10月4日・予算決算常任委員会教育福祉分科会・こども育成部への質疑

    フジノの質問

    実は、健康部との質疑をしました時に、市立うわまち病院にはNICUがあって28週から受け入れているということで、いわゆる低出生体重児が入院している。

    「そこ(NICU)にどれくらい『地区担当保健師』が入ってきていますか」

    というのをお聞きしたときに、

    「ほぼ無い」

    というお答えだったのです。

    うわまち病院はうわまち病院で熱意があるので、

    「保健師がいらっしゃらなくても我々が面倒をみる」

    とおっしゃるのですが、僕は少し違う見解を持っています。

    いずれはNICUを卒業していくのであって、その後、発育が健やかにいく子もいれば、チューブをつけて退院していく子もいて、療育につながらねばならない子もいる。

    いずれは社会に出ていかねばならない、退院しなければならないが、今のままだと、お母さんそして赤ちゃんは、そのNICUあるいはGCUのある病院の助産師、看護師、MSWに信頼を強く寄せてしまって、『地区担当保健師』にそこまで思いがつながらないと感じています。

    ですから、例えば共済病院・うわまち病院・北里大学病院・横浜市大病院などに早期に訪問して、NICU退院後の地域移行にスムーズにつなげられるように、NICU入院中からアプローチをする必要があると思うのですが、いかがでしょうか。

    こども健康課長の答弁

    おっしゃるとおり、NICUに入院されるということは、その後の子育てについての不安も強くなると思います。

    地区担当保健師は病院の方に訪問する場合としない場合とありますが、基本的には、出生連絡票をいただくと、すぐにお母さんと連絡をとります。

    お母さんの体調の確認と赤ちゃんの様子をお聞きします。

    多くの方が搾乳して母乳を病院に届けたりしますので、そこでのトラブルから育児不安に発展することもありますので、そこで母乳相談を行ったり、また産後ケアのほうをお勧めしたりして、できるだけ退院に向けてスムーズに家庭に移行していけるような支援はさせていただいています。

    藤野委員の御意見もありますが、私としては、今の段階で保健師とお母さんの関係性が取れにくいとは思っておりません。

    例え病院に訪問していなくても、関係性は取れていると思っています。

    ただ、ただ今頂いた御意見は私たちもしっかり受けとめていくものだと思います。

    私たちの思いだけでは子育てはできませんので、病院の助産師、地区担当の保健師、実際子育てしているお母様たちの意見なども聞きながら、全数訪問したほうがいいのか、または今の体制の連携を強めていくことが必要なのか、その辺はよく考えていきたいと思います。

    フジノの質問

    課長とは事前に意見交換もさせていただいたのですが、熊本の市民病院ではNICUに入院中から病院に訪問するやり方で、取り組みとしてかなり良い形で産婦との信頼関係を早期に確立することができている。

    そういう意味では「全数訪問が良い」というのが僕の意見です。
     

    こども育成部は「現在のやり方でも関係性が取れにくいとは思っていない」ものの、フジノの提案も「しっかりと受け止めて考えていきたい」との答弁でした。

    前向きな答弁だったと思います。

    こども育成部の内部の議論がどのような結論になるのか、注視していきます。

    フジノとしては、1年半にわたって複数の産婦さんから実体験を聴かせて頂いてきた中で、この提案に至っています。

    つまり、「NICU入院中から地区担当保健師が新生児・母親を訪問すべきだ」と強く信じています。

    NICUの看護師・助産師のみなさんは危機的な状況にある赤ちゃんとお母さんに対して、本当に熱心に支援をして下さいます。

    けれども、NICUからは必ず退院する時が来て、自宅で暮らしていかねばならなくなります。

    NICUの看護師・助産師のみなさんは、あくまでも院内での支援がメインです。退院して自宅に帰ったら、地区担当保健師が支援のメインを担わねばなりません。

    だからこそ、その時に備えて早くから地区担当保健師との信頼関係がしっかり構築されている必要があります。

    それは先んじてこの取り組みを実施している熊本市民病院での成果からも明らかです。

    必ずこの取り組みは、退院後の新生児とお母さんにとって良い影響を与えるとフジノは信じています。

    今後もこのテーマについては追い続けていきます。



    流産・死産へのグリーフケア・ビリーブメントケアの必要性を訴えました/教育福祉常任委員会(2017年決算議会)

    絶対に避けてはならない「流産」「死産」への取り組み

    これまでフジノは不妊症支援と不育症支援に取り組んできました。

    県内でも先駆けて、2012年度から横須賀市が『不育症治療費への助成』をがスタートしたのも、フジノの問題提起がきっかけでした。

    保険適用されない高額の治療費の存在は受診への大きな壁になっていましたから、市から助成が出るようになったのは大きな前進です。

    けれども・・・

    長年にわたって不育症の支援に関われば関わるほど、いつもフジノは別の問題に直面しなければなりませんでした。

    それは、

    『流産』と『死産』

    です。

    妊娠の初期であれ、生まれた直後の死であれ、流産と死産の悲しみに立ち会うことほど悲しくてつらくてやりきれないことはありません。

    フジノは政治家ですから『第三者』としてその場に立ち会っている訳ですが、それでも胸がはりさけそうな、泣き叫びたい気持ちになります。

    当事者である妊婦さん、パートナーの方の悲しみは計り知れません。

    さらに、おじいさんやおばあさんになるはずだった方々やご家族も、心理的なダメージの大きさを見過ごしてはならないと感じます。

    たくさんの天使たちと出会うたびに、フジノは強く感じるようになりました。

    天使ママ・天使パパへのサポートが全く存在していない現状がある。

    横須賀にも民間団体『天使ママの会よこすか』が存在していて、当事者の方々が活動して下さっています。

    けれどもわずか年4回の集まりがあるに過ぎません。

    (当事者のみなさんが活動を毎日することは現実的に不可能です)

    『悲嘆』という専門用語があります。

    とても大切な存在を失った悲しみをきちんと悲しむということ(『喪の作業』とも呼びます)は、実はとても難しいことです。

    とても大切な存在を失った悲しみをきちんと悲しむことができる、その為のサポートをすることを『グリーフケア』または『ビリーブメントケア』と呼びます。

    たくさんの天使たちに出会い続けてきた結果、フジノは『流産』『死産』に対する『グリーフケア』『ビリーブメントケア』を行政が行なうべきだと考えるに至りました。

    民間団体や当事者のみなさんに任せきりではいけない。

    他都市では、一部の産婦人科の診療所やNICUを持つ医療機関において積極的に取り組んでいるところもあります。

    けれども、わがまちでは『流産』『死産』に対する取り組みがすっぽりと抜け落ちています。

    だからこそ、フジノは政治・行政が取り組むべきだとの結論に至りました。

    今後このテーマについて、ずっと取り組んでいく決心がつきました。

    そして、この決算議会から質疑や提案をスタートさせることにしました。



    まず、本会議で市長に対して訴えました

    先月9月11日の本会議において、市長への一般質問で下のように述べました。

    本会議での質問(2017年9月11日)

    フジノの質問

    我がまちには『こんにちは赤ちゃん事業』というものがありまして、全国でも誇るべき取り組みなのですが、出産をした妊婦のところへほぼ100%、保健師が派遣されている。

    けれども、実際に死産や流産をされた、まさに産後うつ・自殺の危機がある方々の所へ全員アプローチできているかと保健師にお尋ねすると、

    「訪問したいができません」

    とおっしゃるのです。

    何故できないのですか、少子化で人数が減っていて、それでも何でできないのですかと言うと、

    「お一人お一人のご家庭が、無事出産できたご家庭であっても、あまりにも問題が複雑多様化していて、死産をされた・流産をされた方の所に行きたくても行けません。

    もし御相談いただいたら行きますが、保健師魂としては行きたいが、現実的にアプローチはできていません」

    とお答えされる。
     
    また、NICUで39週より前に生まれた極低出生体重児、昔の言葉で言うと超未熟児は、例えば28週などでも生まれている訳ですが、NICUに赤ちゃんが入院していても、『こんにちは赤ちゃん事業』としてお母さんのもとに訪れるべきなのです。

    「行っていますか?」

    とお聞きしたところ、やはりできていないのです。

    熊本市民病院は同じ公立の市民病院ですが、NICUに入院中からお母さんのもとに地区担当保健師が訪れて『こんにちは赤ちゃん事業』を行なっている。
     
    このように「本当は実施したいのだ」と思っている公務員の皆さんの思いが、人数がいないからできない。

    客観的に見ると、少子化が進んでいて、子どもの人数も出産する赤ちゃんの数も減っている。

    この保健師の人数だからできるだろう、と周りは見てしまうが、一つ一つの案件が複雑多様化しているので、本来は行ないたいことができずにいるのです。

    ここでは、保健師や助産師の人材不足を訴える文脈で述べました。

    特に市長に答弁を求めない形での意見に過ぎない形でした。



    所属する委員会では3つの部に対して具体的な提案を始めました

    そこで、改めてその後の教育福祉常任委員会では具体的な提案にしっかりと答弁を求める形で質問しました。

    所管する4つの部局のうち3つ(『健康部』『福祉部』『こども育成部』)に対して、様々な提案を行ないました。

    本日開催された教育福祉常任委員会では、こども育成部に対して質疑を行ないました。

    教育福祉常任委員会(こども育成部の決算審査)が行なわれました

    教育福祉常任委員会(こども育成部の決算審査)が行なわれました


    その質疑を報告します。

    教育福祉常任委員会での質疑(2017年10月4日)

    フジノの質問

    流産・死産への対応について伺います。
     
    いろいろな状況で死産または流産してしまう方というのは一定程度必ずいらっしゃる。

    それに対して本市ではアプローチができているのか。

    例えば、少し過去の数字になってしまうのですが、2014年の国の人口動態統計では、12週以降の死産を発生時間で表現すると、22分21秒に1胎は亡くなっている。

    こう考えると、本当に多くの方が死産を体験している訳です。

    そうすると『グリーフケア』というのはとても大切になるのですが、僕が見ている限りでは、市内の産科診療所、産科を持つ病院は『グリーフケア』に十分な形では乗り出せていない、と思うのです。

    そうすると、民間の診療所や病院ができていないところには保健所あるいは健康福祉センターがアプローチすべきだと思っているのですが、現在、本市はアプローチができているのでしょうか。

    こども健康課長の答弁

     
    『衛生年報』で見ますと、死産をなされた方は、平成27年で33件いらっしゃいました。

    ケアを十分にしているかというと「十分です」とは言い切れないところもあります。

    と申しますのは、平成28年、平成29年度現在の段階では、母子手帳を交付した後に死産をしたのだが、母子手帳を返そうかというような御相談があったときに、保健師のほうで体調のことですとかお気持ちのことをよくお伺いして、必要があればメンタルヘルス相談等におつなげすることもできるのですが、

    特にそのような御連絡をいただかない場合は、こちらから御連絡しがたいという状況があります。
     
    ただ、この6月から『産婦健診』が始まっています。

    『産婦健診』は死産の方もお受けになることになりますので、その結果を丁寧に見て、どのようなサポートしていくか検討していきたいと思います。

    フジノの質問

    死産の場合、そもそも妊娠した事実を誰にも話せていないまま、亡くなったことも葬儀や埋葬したことも誰にも知られないまま、お母さんとお父さん、またはお母さんだけで悲しみを抱え込んでいる状況があると受けとめています。

    そうすると、自分から保健所に相談するというのもなかなか難しいのではないかと感じています。

    そこに保健所や中央健康福祉センターからアプローチしていただきたいというのが率直な想いです。

    これは「デリケートだ」とおっしゃるのですが、デリケートだからこそ、専門家である保健師の方・助産師の方がアプローチしてほしいという思いです。

    ぜひ研究していただきたいと思います。
     
    今回は健康部・福祉部にも、流産・死産に対してアプローチを新たにしてほしいということで依頼しております。

    例えば健康部には、火葬場が所管ですから、火葬場には必ず死産の方、それからまだ若い児童が亡くなって、だびに付すために連れてこられる。

    そこに相談窓口のチラシを健康づくり課と相談してつくって配架してほしいというお願いをしました。

    研究していただけるということでした。
     
    先ほど福祉部とも質疑をしたのですが、『出産育児一時金』の給付が死産の場合でも行なわれるが、死産の場合、『出産育児一時金』という名称が果たしてふさわしいのか。

    これも改善をお願いしたところ、「研究したい」ということで前向きに検討していただけることになった。

    また、その相談チラシができた場合には『出産育児一時金』の給付の為の申請の封筒に封入していただけるということも検討していただけた。

    今回こども育成部にぜひ提案したいのは、死産になった場合は、児童手当の申請取り下げの書類を必ず申請しなければいけない訳です。

    その際に、その書類が届いたら、『グリーフケア』に取り組むための何らかの取り組みをお考えいただきたい。

    電話を1本かける、あるいはお手紙を1回出す。

    それは先ほどこども育成部だけではなくて、健康部・福祉部で相談して作ってほしいといったチラシを送ることかもしれない。

    いずれにせよ、何らかの取り組みで、今は相談を受けたら行くという形になっているのを、こちらからアプローチ、相談窓口があるということを周知してほしいと考えるのですが、こども育成部としてはいかがお考えでしょうか。

    こども健康課長の答弁

     
    こういったケアは、藤野委員がおっしゃったように、なかなか声が出せないところに大変な不安やつらさがあると思います。

    1つの担当課だけで対応しても到底できることではありませんので、関係部局とよく相談して研究していきたいと思います。

    フジノの質問

    声を出せないところに悲しさが募っていくというのは、自殺対策をしていた時に全く同じことを感じました。

    それで保健所では、自殺の犠牲になった方の御遺族だけが話し合える『分かち合いの会』を作っていただいたのです。

    流産・死産の問題というのも、皆さん誰にも話せないで悩み苦しんでおられるのではないかというのが問題意識としてあります。

    ぜひ他部局と連携しながら、こちらからアプローチしていくという姿勢を作っていただけたらと思います。

    3部とも積極的な答弁が得られました。

    今後の動きを注視して、新たな動きがスタートしたらみなさまにご報告していきたいと思います。

    さらなる取り組みの提案も続けていきます。

    新たな命の誕生は、奇跡そのものです。

    そして、奇跡が起こらない場合も本当にたくさんあるのです。

    妊娠することも奇跡ですし、出産が無事になされるのも、すさまじい数の奇跡の連なりによって初めて実現しているのです。

    世間や社会はこの奇跡の連なりを知らないままに、妊娠・出産を当たり前のことだと受け止めていることがほとんどです。

    けれども、フジノはその奇跡の向こう側で流されているたくさんの涙を知っています。

    涙を流すことさえできない悲しみもたくさん見てきました。

    たぶん、このまちの政治家の中では誰よりも多くその悲しみに向き合ってきたのがフジノなのだと感じています。

    だから、このテーマに取り組みのはフジノの責任であり使命なのだと自覚しています。

    今後もずっと取り組みを続けていきます。

    天使ママ・天使パパをはじめ、ご意見をいただける方がおられたら、どうぞいつでもフジノにお寄せ下さい。



    NICU入院中の新生児と母親のもとへ地区担当の保健師は必ず訪問すべきだとフジノは考えています/教育福祉常任委員会(2017年9月議会)

    「全ての赤ちゃん」を守ることがフジノの重要なテーマです

    『自殺対策』と『精神保健福祉』と『性的な多様性の保障』が政治家フジノのメインテーマだと広く世間には受け止められていると思います。

    けれどもそれらと同じくらいフジノが大切にしてきたテーマがあります。

    それは、『全ての赤ちゃんを守ること』です。

    そもそも赤ちゃんを持つことができない、『不妊症』『不育症』の支援にも全力で取り組んできました。

    残念ながら『流産』や『死産』をしてしまった赤ちゃんと天使ママ・天使パパの支援も大切なテーマとして取り組んできました。

    さらに、早産や様々な理由で『小さく産まれてきた赤ちゃんたち』や『医療的ケアが必要な赤ちゃんたち』を守ることも、フジノの重要テーマです。

    何故ならば、本当に支援が必要なのに現状ではまだしっかりとした支援がなされていないからです。

    NICUなどの医療関係者のみなさんは不眠不休で尽力してくださっていますが、少なくとも政治の光は当たっているとは言えません。

    だから、フジノは『全ての赤ちゃんを守ること』に取り組み続けてきました。

    今回の決算審査においても、その視点から問題提起と具体的な提案を行なっていきます。



    NICUに入院中の新生児と母親のもとへ地区担当保健師は全数訪問をしていないことが判明しました

    今日の委員会では、健康部分の決算を審査しました。

    健康部(一般会計と病院事業会計)の決算を審査しました

    健康部(一般会計と病院事業会計)の決算を審査しました


    健康部はうわまち病院も所管していますので、生まれてすぐに『NICU』で暮らしている赤ちゃんたちについて質疑と提案を行ないました。

    下に、その部分についての質疑応答をご紹介します。

    2017年10月2日・予算決算常任委員会教育福祉分科会・健康部への質疑

    フジノの質問

    うわまち病院のNICUの助産師の方々やメディカルソーシャルワーカーの方々は、低出生体重児の赤ちゃんの御家族の御苦労や産後うつなどのケアには取り組んでくださっているのでしょうか。

    市立病院担当課長の答弁

     
    そういう悩みをお持ちのお母さんがいらっしゃれば、まずは身近にいる看護師ですとか、もしくは医師等にお話があれば、当然、相談には乗っております。

    フジノの質問

    ありがとうございます。
     
    本当にNICUというのは『体の外にあるお母さんの子宮』のようなイメージで、赤ちゃんにとってはとても過ごしやすい場所かと思うのですが、そこに毎日面会に来るお母さんやお父さん、御家族にとっては、大変御苦労も多いことだと思います。

    相談があったら乗られるのは絶対行なっていただいているとは思うのですが、顔色を見て、少しねぎらいの言葉をかけていただくとか、そういったこともぜひしていただけたらと思っております。

    フジノの質問

    最後に、病院事業に関して伺いたいのは、せっかくうわまち病院のNICUがあるのに対して、こども育成部の地区担当保健師が来ているのかどうか。

    本来であれば、『こんにちは赤ちゃん事業』というものがあって、生まれたならば、必ず訪問をする。

    横須賀市はほぼ100%に近いことを誇っている。

    けれども、NICUで生まれた子どもたちのところに、入院中からは来ていない。

    いずれ退院をして地域で療育を受けなければならないかもしれない、またはこども医療センターに転院しなければならないかもしれない、人工呼吸器をつけなければいけない、いろいろな状況があって、NICUの本当になれ親しんだ助産師、メディカルソーシャルワーカーたちだけに頼ることは、もうできなくなっていく訳です。

    ですから、本当に早い時期から地区担当保健師に来ていただかないといけないと思っているのですが、実際のところ、市立病院には、特にうわまち病院を指しているのですが、来ていただいているのでしょうか。

    市立病院担当課長の答弁

     
    1つは、少しずれてしまうかもしれないのですが、今、まずうわまち病院の中で対応ができるかどうかというところだと思います。

    という意味では、まず看護師が、先ほども言いましたように、そういう悩み事等があれば御相談に乗るということで、さらにもし必要があるならば、例えば精神科医を御紹介するとかという方法が、まず病院の中でできることかなと思います。
     
    ただ、例えば病院を出た後のことも考えてということになりますと、こども育成部の方にうわまち病院の方から、例えば看護師等が見ていて、必要があれば、またそういう御連絡を差し上げて、間を取り持つというようなことは行なっているようです。

    フジノの質問

    病院側の対応としては百点満点だと思うのですが、子どもの生涯を通じた支援、一貫したケアを考えた時に、本市全体としてはそれではよろしくないのかなと。

    病院としては全力を尽くしているけれども、これから社会に出ていかねばならない子どもを考えたときには、うわまち病院のスペースの問題もあると思うのですが、そうではなくて、やはり早い時期から地区担当保健師が来て、どんなお子さんなのか、どんな御家庭なのかを把握していくのがいいのかなと感じました。

    また、こども育成部のところでお聞きしたいと思いますが、この件については御答弁をありがとうございました。

    今日この質疑を通して分かったことは、『地区担当保健師はNICUへ全数訪問をしていない』という事実です。

    この答弁をもとに、フジノはこども育成部の決算審査において必ず『地区担当保健師はNICU入院中の新生児と母親を早期に訪問すべきだ』と提案します。

    その結果も必ず報告いたしますね。



    2017年9月議会・所信表明への個人質問

    藤野英明です。よろしくお願いします。

    所信表明への質問をする藤野英明

    1.横須賀復活の為に行政、議会、市民の皆様が一丸となって全員野球で取り組む必要がある、と訴える上地市長に、任期の始まりに明確に伝えて頂きたいことについて

    「横須賀復活」の取り組みを進めていく為に、所信表明のタイミングを捉えてぜひ全ての市民のみなさまと議会に対して、上地市長から明確に伝えて頂きたいことがあります。

    まず、市民のみなさまに対して伝えて頂きたいことです。

    市長選挙において、上地候補は複数の政党の推薦を受けました。

    そのことを、対立する陣営は、

    「上地候補が当選すれば政党の言いなりになる」

    と批判してきました。こうした批判は選挙での常とう手段に過ぎないのですが、この機会にあえて伺います。

    【質問1】
    上地市長は推薦を受けた政党の為に働く市長なのでしょうか。

    それとも40万人の横須賀市民の為に働く市長なのでしょうか。

    お答え下さい。


    (→市長の答弁へ)


    さて、過去数年にわたり、前市長を大音量で糾弾する街宣車が市役所周辺をはじめ市内各地で活動してきました。

    市長選挙の際、一部の人々はこの街宣車による活動とその団体を意図的に上地候補と結びつけて語り、攻撃材料にしてきました。

    このデマを真に受けてしまった市民も残念ながら実際におられます。

    【質問2】
    もとより当該団体や街宣車による活動と上地市長は全く無関係であること、関係づけは事実無根の誹謗中傷であることを、この際、市民のみなさまに明言して下さい。


    (→市長の答弁へ)


    所信表明への質問をする藤野英明


    さて、今回の市長選挙では3人が立候補し、市民の方々はそれぞれの信念に基づいて市長にしたいと考える候補をそれぞれに全力で応援しました。

    選挙から2カ月半が経った今でも、当然ながら感情的にわだかまりのある方々もおられます。

    けれどもこれからは、選挙によって分断された異なる立場の市民の方々にも、今までのあらゆる感情をのりこえて全員野球に参加して頂かねばなりません。

    【質問3】
    他の2候補を応援した市民の方々の想いを、上地市長はどう受け止めておられるのでしょうか。

    お聞かせ下さい。


    (→市長の答弁へ)


    【質問4】 
    また、他候補を応援した市民の方々に対して、ぜひ『融和』を呼びかけて頂きたいのですが、いかがでしょうか。


    (→市長の答弁へ)


    今回の市長選挙の投票率は46.1%にとどまりました。

    投票に足を運ばなかった有権者は、残念ですが、過半数にのぼります。

    【質問5】
    上地市長はこの現実をどう受け止めておられるのでしょうか。

    お答え下さい。


    (→市長の答弁へ)


    『横須賀復活』の為には、棄権した過半数を超える有権者を含む全ての市民のみなさまに、このまちの主役であるとの当事者意識を持っていただき、これからの取り組みにぜひ参画していただく必要があります。

    【質問6】
    そこで上地市長は、今回棄権した多くの方々にどのように呼びかけていくのでしょうか。

    お答え下さい。


    (→市長の答弁へ)


    続いて、市議会に対して伝えて頂きたいことです。

    前市長と市議会との信頼関係は、最終的に完全に崩壊していました。

    その理由は数多くありましたが、1つには議会との議論を軽視する姿勢がありました。

    ディベート技術を用いて質問内容に真正面から答えず、本会議や委員会の貴重な質問時間が空疎な答弁で消えていくことが僕は本当に残念でなりませんでした。

    上地市長には議会との信頼関係をぜひ取り戻して頂きたいので、あえて以下の3点を伺います。
     
    【質問7】
    第1に、上地市長は、議会での質問には真正面から答弁し、常に建設的な議論を行なう姿勢を貫いていただけるでしょうか。

    お答え下さい。


    (→市長の答弁へ)


    前市長は、質問をする会派や個人によってあまりにも短く答弁したり、露骨に態度を変えることがありました。

    【質問8】
    そこで第2に、上地市長は、質問者によって答弁や態度を変えるようなことはしない、と宣言していただけますか。

    お答え下さい。


    (→市長の答弁へ)


    前市長は、質問や提案に対して前向きなニュアンスに聴こえる答弁をしながらも、実際は各部局へ何の指示も出していないことも多かったです。

    その為、後日部局を訪れて、ひとつひとつの答弁への実際の対応を全て検証していかねばならず、「市長答弁とは何なのか」「ただのその場しのぎなのか」と、結果的に議会での市長答弁そのものを全く信頼できなくなりました。

    【質問9】
    そこで第3に、上地市長は、議会での自らの答弁に責任をもって、必ず各部局に対して答弁に沿った指示を出していただけますか。

    お答え下さい。


    (→市長の答弁へ)

    2.市長就任から2か月、市議時代には知ることができなかった本市の克服すべき課題の多さと大きさについて

    就任から2か月、市民、関係団体、県、国との意見交換を重ね、庁内各部局とのヒアリングを行なった結果、克服すべき課題の多さと大きさを認識した、と上地市長は述べました。

    市議時代の上地市長は、常にこのまちの現状に危機感を持って問題提起をしてこられたものの、市議の立場では行政内部の全ての情報にはアクセスできないのも事実です。

    そこで伺います。

    【質問10】
    市長職に就任して、初めて知った克服すべき課題の多さと大きさとは具体的にはどのようなことでしょうか。

    お答え下さい。


    (→市長の答弁へ)

    3.基本姿勢として忠恕を市職員に求めるのであれば、借金減らしの為に行なわれてきた過度な退職者不補充と新卒採用の減少をやめ、市民に必要な行政サービスを提供できる十分な職員数の確保を行なう必要性について

    かつて本市役所には個人にも組織にも良き風土がありました。

    政策立案能力の高さから『スーパー公務員』として全国に知られたり、国の新制度の創設の際には地方自治体の代表として招聘されたり、先進的な政策の文献を出版する職員も多くいらっしゃいました。

    また、組織風土の良き例を挙げれば、旧・長寿社会課には、

    「顔の見える関係を築くべく、全ての施設やサービス事業所を訪れて自分の名刺を置いてこい」

    と現場回りの重要性を先輩は後輩に伝えてきました。公務員らしかぬ、民間企業の営業職のような良き伝統です。

    しかし、借金返済を最優先にした前市長のもとで、退職者不補充と新卒採用の絞り込みが徹底され続けました。

    人件費カットは借金を減らす上で最も簡単な方法ですが、大きな弊害をもたらします。

    その結果、市の借金だけは減りましたが、職員は目の前の大量の仕事をこなすだけで精一杯になり、『スーパー公務員』と呼ばれるような存在は消えました。

    良き風土の例として挙げた旧・長寿社会課の教えですが、現在の介護保険課や高齢福祉課に尋ねると、今も覚えている係長クラスはいるのですが、

    「業務量の多さから部下に伝えても実行は不可能だ」

    と述べました。

    市民ニーズの複雑多様化の現実を前に、福祉部をはじめ多くの部局で業務量の増加に比して、職員数が足りず、本市役所の良き風土も失われつつあります。

    そんな中、上地市長は機会があるごとに、各部局に対して市民からの相談には思いやりをもって親身にお聴きするよう指示をしておられるとのことです。

    けれども、もともと多くの職員は思いやりをもって市民と向き合ってきましたし、今もそうしています。

    この状況でさらに「忠恕」の心を「今以上に持て」となれば、むしろ多くの真面目な職員が潰れてしまうのではないかと僕は危惧しています。

    【質問11】 
    そこで、まずは、増大する一方の業務量に応じた適切な職員数を確保する方針へ切り替えて頂きたいのです。

    それは同時に、本市役所に存在していた良き伝統と風土を取り戻すことにもなると僕は考えています。

    上地市長はいかがお考えか、お聞かせ下さい。


    (→市長の答弁へ)


    所信表明への質問をする藤野英明

    4.所信表明で述べられた横須賀復活の為の3つの構想及び4つの復活計画と、市議時代及び選挙中に訴えていた政策との関係について

    所信表明で本市の方針として正式に語られた3つの構想や4つの計画は、市議時代から上地市長が一貫して訴えてきた事柄がほとんどです。

    これらが市議時代の考えと同じなのか否か、いまだ明確では無い為、数点、伺います。

    まず、横須賀復活の為の3つの構想についてです。

    『音楽・スポーツ・エンターテイメント都市構想』ですが、選挙中から現在に至るまでハコモノ作りと誤解しておられる市民の方がいらっしゃいます。

    3月28日に出馬表明の記者会見を行ないましたが、それを報じた新聞各紙に『アミューズメントパーク建設』と掲載されたこと、それを選挙中に対立陣営が

    「新たなハコモノ作りだ」

    と批判し続けました。

    その為、選挙中には「ハコモノ作りなのか」と僕たちに尋ねる市民がいらっしいました。

    そのたびに僕は音楽を例に挙げて、こんなお話をしてきました。

    これはハコモノ政策ではありません。

    音楽だけでなく、そもそも人間には誰もが、絵を描いたり、小説やブログを書いたり、『表現したいという欲求』があります。

    その欲求をかなえられることは『自己肯定感』を高める効果があるのです。

    まちなかにいつも音楽が流れている。

    聴く方も演奏する方もともに楽しさを感じられる、そんなまちに変えていきたいのです。

    高校時代には僕もバンドをやっていてギターで路上ライブをしていた時期もありますが、かつて横須賀は、プロ・アマチュアを問わずミュージシャンの方々から『日本一、路上ライブがやりやすいまち』だと言われてきました。

    東京都ではわざわざ路上パフォーマンスできる場所を決めて許可制で提供したりしていますが、横須賀は違います。

    警察もわざわざ注意しませんし、通行人のみなさんも、基本的に音楽やパフォーマンスに対して寛容な街でした。

    その為、僕の知人に、世界的に評価されている和太鼓奏者が居るのですが、世界ツアーの合間に日本で暮らす場所としてどこが良いかと考えて、拠点である新潟からあえて横須賀に引っ越してきました。

    そして、駅前や商店街などで演奏を聴いてもらっています。

    ただ、ご存じない方も多いのですが、音楽に関わっている立場からすると、実は、残念ながら今の横須賀は以前のようにはライブができにくいまちになってしまったんです。

    例えば、若手バンドマンたちがうみかぜ公園を借りて大規模な無料野外フェス『横須賀HOBOフェスティバル』を毎年開催していて10回以上、続いていました。

    けれども会場を貸してもらえなくなってしまい、途絶えてしまいました。

    また上地候補ご自身が、関東全域からすさまじい来客数があり、今では伝説となっている野外フェス『横須賀音開き』を14年前の夏にプロデュースしました。

    しかしその後は誰も、同じようなイベントを開催できていません。

    この数年間の横須賀は、閉塞感で窮屈な重い空気を感じます。

    こうした空気を変える為にも、『演奏したい人たち』の為には自己表現をしたいという率直な想いを叶えたい、また、『市民のみなさまや市外の方々』には横須賀のまちに出ればいつでも路上ライブや野外フェスを楽しめる、そんな想いを叶えられる自由なまちに政治・行政で変えていくのが上地候補の構想です。

    今すぐ税収が増えるような効果がある政策ではありません。

    しかし長期的には、人々の自己肯定感を高める効果がありますし、『音楽のまち』として再び全国に知られることで、自由な文化の明るい空気に包まれた横須賀には必ずたくさんの人が集まるようになっていくと僕は考えています。

    このように申し上げてきました。

    ただこれはあくまでも選挙中に僕の立場で申し上げてきたことに過ぎません。

    【質問12】 
    そこで、市長就任後の上地市長ご自身のお言葉で『音楽・スポーツ・エンターテイメント都市構想』とは具体的にどのような施策が為されることなのかを、改めて市民のみなさまにご説明いただけないでしょうか。


    (→市長の答弁へ)


    【質問13】
    また、本構想には何らかの新たな施設建設が含まれるのか、ぜひ明確にお答え下さい。


    (→市長の答弁へ)


    本会議で質問をする藤野英明


    次に『谷戸再生構想』についてです。

    『谷戸再生』と言えば『谷戸公社の設立』が市議時代の上地市長の持論として、多くの議員に記憶されています。

    本市が新たに『谷戸公社』を立ち上げ、計画を作り、土地・家屋の寄附を受けたり買い取った上で、整備開拓を行なっていく手法を提唱しておられました。

    そこで伺います。

    【質問14】
    「谷戸再生構想」は市議時代と同じ手法をお考えでしょうか。

    あるいは、市長就任後の現在は新たに別の手法をお考えなのでしょうか。

    お答え下さい。


    (→市長の答弁へ)


    次に、横須賀復活の4つの計画のうち、その3『子どもの教育の復活』について伺います。

    上地市長は所信表明において、このように述べました。

    「全国平均を下回っている本市小中学生の学力向上を重要課題と認識し更なる取り組みを進める」と。

    僕は前市長と全く変わらない表現だった為、率直にショックを受けました。

    何故ならば、市議時代の上地市長と僕は、

    「前市長による学力向上の様々な取り組みはそもそもこどもに向き合う前提が間違っている」

    と意見交換を重ねてきたからです。

    つまり、

    「こどもたちにはまず衣食住が満たされて安全で安心できる環境が提供されなければ、そもそも学習意欲を持てないのが当たり前だ」

    と語り合ってきました。

    ひとり親家庭やこどもの貧困問題に強い関心を持ってこられた上地市長ですから、本市には様々な事情で生活習慣の確立も難しいこどもも多い現実を共有してきました。

    だからこそ、

    「こどもたちに心身の健康と安全で安心して生活できる環境を政治と行政が確保することこそが優先課題なのだ。それから初めて学力や体力の向上がありうる」

    そう、2人でいくども話してきました。

    選挙中に前市長の取り組みとの違いを尋ねられた際にも、僕はこうしたお考えをお伝えしてきました。

    けれども、所信表明ではその部分がすっぽりと抜け落ちてしまっています。

    この表現だけでは、「前市長と同様にこどもたちに単に詰め込み教育を続けていくのか」と市民に誤解を生みかねません。

    そこで、伺います。

    【質問15】
    『こどもの教育の復活』の為にも、「まずこどもたちには衣食住と安全で安心できる生活環境の確保がなされるべきで、そのベースの上に学力向上の取り組みが効果を持つ」というお考えに変わりは無いでしょうか。

    お答え下さい。


    (→市長の答弁へ)


    市長の所信表明に対して質問をする藤野英明

    5.所信表明中の「基地について」では語られなかった、平和を希求する上地市長の強い想いについて

    選挙前から、報道各社や市民団体からのアンケートや公開討論会で日米安保体制や日米同盟、そして基地について問われると、上地候補は『容認』の立場だと回答してきました。

    選挙中、それを対立陣営はネガティブキャンペーンに使い、上地候補はまるで『米国従属の好戦的なタカ派』であるかのように攻撃しました。

    選挙後、僕はある平和団体の方と意見交換をしたのですが、ネガティブキャンペーンを真に受けて、上地市長を誤ったイメージで見ている事を知り、残念でなりませんでした。

    市長の所信表明への質問をする藤野英明


    そもそも僕自身は、原子力空母にも米軍基地の存在にも反対です。

    それでも上地候補を強く応援したのは、わずか14年間のお付き合いではありますがその日々を通して、一人の人間・上地克明が根本的にいかに平和主義者であるか、その想いの強さを知っていたからです。

    先の大戦でニューギニアの最前線に送られたお父さまが戦友を亡くし、飢えに苦しみ、戦後もPTSDに長く苦しみ続けてきた姿を通して、戦争による様々な不幸と悲劇を、幼い頃から上地さんは直視してきた。

    そして戦争を憎み、誰もが自由で平等に暮らせる平和な社会を創りたいと強く願った。

    だから、政治家を志した。

    生身の上地さんとつきあいがある人は知っている、上地さんの原点です。

    だから、『容認』という単語を使っていても、心の奥にどれほどの葛藤や想いがあったか僕は推し量らずにいられません。

    市民のみなさまがそうした生の姿を知らないまま、ネガティブキャンペーンで作られた誤ったイメージで自分のまちの市長を見てしまうことは、市民のみなさまにとっても
    大きな損失を生みかねないことだと僕は考えています。
     
    今回の所信表明で、上地市長は基地について、世界の中の横須賀の位置づけを、地政学的に冷静かつリアリスティックに見つめた上で、日米安保体制、日米同盟、米軍基地について語りました。

    歴代市長との違いは

    「防衛施設が横須賀に立地していることによる本市の逸失利益を積極的に国に対して強く求めていく」

    という市議時代からの持論が語られたことです。
     
    ただ、限られた時間の中で語られたこの表現だけでは、平和を求めてやまない上地市長の本来の強い想いが、残念ながら、全く伝わらなかったことも事実です。

    【質問16】
    そこで、ぜひ市民のみなさまに対して、『戦争』と『平和』に対する上地市長の基本的なお考えを語って頂きたいのです。

    平和を希求してやまない上地市長らしいお言葉で語って頂きたいのですが、いかがでしょうか。


    (→市長の答弁へ)


    所信表明への質問をする藤野英明

    6.「誰も一人にさせないまち」を実現する為に必要な「地域福祉計画」の策定について

    「誰も一人にさせない」

    これは、上地市長の生きざまそのものも表している、人々への想いを一言に集約したものです。

    この実現こそ『横須賀復活』の先にある最終目標なのだ、と述べた所信表明に僕は強く賛同しています。
     
    所信表明への質問をする藤野英明


    さて、現在、国では『我が事・丸ごと』地域共生社会の実現に向けて、平成28年から閣議決定をはじめ、『我が事・丸ごと』地域共生社会実現本部の設置や法改正など様々な体制整備をすすめています。

    全国の市町村は包括的な支援体制づくりを進めていかねばなりません。

    こうした国の動きと、上地市長の『誰も一人にさせないまち』とは、まさに同じ方向を目指すものだと僕は受け止めています。
     
    国は社会福祉法を改正しましたが、包括的な支援体制づくりを計画的に推進していく為に『市町村地域福祉計画』の位置づけを、3点見直しました。

    障がい福祉、こども家庭福祉、高齢福祉などの分野別の計画がありますが、まず『地域福祉計画』はこうした計画の上位に位置づけられました。

    次に、障がい・こども・高齢など従来の対象だけでなく、複合・多問題に苦しむ人々や制度の狭間でSOSを発信できない人々などが加わりました。

    そして、計画の策定が努力義務化されたのです。

    当然、本市もすぐに策定に動くべきでした。

    しかし、これまで前市長は『地域福祉計画』を策定せずに、策定を求める議会質疑に対しても「今後研究する」と答弁をしただけで、消極的でした。

    その結果、最新の厚生労働省・平成28年度調査によれば、全国で計画を策定していないのは中核市では2市のみとなり、本市は大変遅れた、情けない状況に置かれています。

    『誰も一人にさせないまち』を創るという上地市長の想い、『我が事・丸ごと』地域共生社会の実現という国の方向性、この両者を実現する手段のひとつとして、『地域福祉計画』の策定は不可欠です。

    市民のみなさまの為にも、上地市長にはぜひ策定を決意して頂きたいです。

    ただ、本計画は、多様な主体が参画し、合意形成を図って策定するプロセスそのものが重要であることから、単に早く作れば良いものではなく、一定の期間をかけて作成すべき性質があります。

    【質問17】
    そこで、伺います。

    『誰も一人にさせないまち』の実現の為にも、上地市長の1期目の任期中に「地域福祉計画」の策定を始める、と約束していただけないでしょうか。

    お答え下さい。


    (→市長の答弁へ)


    以上で1問目を終わります。



    上地市長の答弁

    想いのこもった質問に感情を揺り動かされそうになっているんですが、いちおう首長なので、淡々とその想いを受けてお答えをさせていただきたいと思います。

    まず、『横須賀復活』の為に全員野球で取り組む必要があると訴えた、私の想いについてです。

    【答弁1】
    今回の選挙では複数の政党をはじめ、多くの市民や関係団体のみなさまのご支援ご支持を受けました。

    市長の仕事というのは当然のことながら、特定の方だけでは無く、多くの方々の声に耳を傾け、市民の為に何がベストであるかを念頭において市政運営をすることが務めである、というふうに思っています。


    【答弁2】
    次に、街宣車で前市長を糾弾した団体と私との関係性についてです。

    私は当該団体とは縁もなく、関係もありません。


    【答弁3・4】
    次に、市長選挙において他の2候補を応援した市民の方々の想いをどう受け止めているか。またそのような方々に対して『融和』を呼びかけることについてです。

    私も含め、候補者は三者三様の主張を持ち、目指すまちづくりの方向性や、力点を置く政策にはそれぞれ違いがあります。

    ですが、横須賀を愛する気持ちはどの候補者も同じであったと思います。

    そしてそれは、支持する市民の方々も同じ気持ちを持っていると思います。

    私は、今の横須賀にとって一番大切なことは『協調と連帯』だと所信表明の中でも訴えさせていただきました。

    『横須賀復活』の実現は、議会、関係団体、市民のみなさま一丸となって取り組むことが必要不可欠だからです。

    横須賀を良くしていきたいという想いただ一点で、私を支持していただけなかった方々も含め、多くのみなさまと同じ方向を向いて共にまちづくりを進めていただけることを、心から念願をしています。


    【答弁5】
    次に、今回の市長選挙で投票に足を運ばなかった有権者が過半数にのぼる現実をどう受け止めているか、についてです。

    これは一義的には、私の不徳の致すところです。

    しかしこの現実をしっかり捉えて、民主主義の根幹である投票参加に結びつくように市民ニーズを把握しなければならない、というふうに感じています。


    【答弁6】
    次に、今回棄権した多くの方々に対してどのように市政への参画を呼びかけていくのか、についてです。

    投票率は、自分の住むまちの関心の程度を表す物差しのひとつだと思っています。

    棄権者が多いということは、自分の住むまちに対する関心の低さの現れ、とも捉えることができて、これまで議員として市政に関わってきた者としても大変残念に思うし、内心忸怩たる思いでいっぱいです。

    今回棄権された方々をはじめ、多くの市民に当事者意識を持って市政に参画していただく為には、横須賀の将来に希望と期待感を持ってもらえるようなまちづくりを確実に進めていくこと。

    それが、何よりのメッセージだというふうに考えます。


    【答弁7】
    次に、議会での質問には真正面から答弁し、常に建設的な議論を行なう姿勢を貫くことについて、です。

    これは当然のことだというふうに考えます。

    今回の代表質問の冒頭で申し上げました通り、議会からの質問に対しては誠実に答えることが私の責務だと思います。

    改めて、真正面から答弁し、率直に建設的な議論を行う姿勢、正直になること、これをお約束をさせていただきます。

    本会議の場においては、細かな数字のやりとりではなくて、本質的・政策的な議論をしてまいりたいと思いますので、ぜひこれにはご協力をお願い申し上げたいと思います。


    【答弁8】
    次に、質問者によって答弁や態度を変えることはしないと宣言することについてです。

    これも当然のことだというふうに思います。

    質問者によって答弁や態度を変えるようなことはまさしくあってはならないことですので、この場を借りて改めてそのようなことはしないということを宣言させていただきます。


    【答弁9】
    次に、自らの答弁に責任を持ち、必ず各部局に対して答弁に沿った指示を出すことについてです。

    議会との信頼関係が無くなってしまっては、横須賀市の復活はおろか、前に進めることすらできなくなってしまいます。

    本会議場では各部局長が同席していますので、私の答弁をしっかり聞いて対応してくれるものと信じています。

    しかし、本会議で前向きな答弁をしたことについては各部局に改めてしっかり指示していきたい、というふうに思います。


    【答弁10】
    次に、本市の克服すべき課題の多さと大きさについて、です。

    まず大きな課題として強く感じたのは、国や県とのしっかりとした関係性が構築できていなかった、ということです。

    また新たな取組みを進めようとした場合、予想もしていなかったようなところからの反響や、思いもよらぬ影響があるということであります。

    そういうことがわかりました。

    具体的な内容については言及できませんが、行政を行なっていくうえでは様々な考えや、様々な立場の方々とも向き合っていかなければならない、ということを実感しています。


    【答弁11】
    次に、市職員に『忠恕』を求めるのであれば、市民に必要な行政サービス提供のために十分な職員数を確保することの必要性について、です。

    業務量に応じた適切な職員数を確保することは、私も当然必要であると考えます。

    しかし、業務量が増えればその分の人員を増やすという従来方式のやり方では、組織の肥大化を招き、行政経営は成り立たないと考えます。

    市役所内部の仕事のやり方や既存の政策を徹底的に見直し、まずはそこで捻出した人員を新たな政策や人員が不足している業務にシフトする不断の努力とマネジメントが必要であることは当然であります。

    幹部職員には、そうした私の考えを浸透させるために、私自身も適切な職員数についてはしっかりとしたマネジメントをしていく考えです。

    それでもなお人員の不足が見込まれる業務については、適切な職員配置は当然として検討していかなければならないと思います。


    【答弁12】
    次に、『音楽・スポーツ・エンターテイメント都市構想』の具体的な施策についてです。

    先ほど藤野議員がおっしゃってくれた通り、よく代弁していただいた。その通りでありますが、いちおうお伝えしなければいけないと思っています。

    私は横須賀の魅力をさらに高め、人を惹きつけていく為に、音楽やスポーツを中心としたエンターテイメントの力を活用していきたいというふうに思っています。

    これは毎度申し上げているとおりです。

    例えば、ウインドサーフィンワールドカップに音楽やダンスを融合させたり、カレーフェスティバルなど大規模イベントに、街中で行われている様々なイベントに、エンターテイメント性の高い音楽を加えることによって相乗効果となって、より楽しい催しへと発展すると思います。

    そうした取組みを横須賀の様々な場所で進めていきたいというふうにまずは考えています。

    また、ハード整備という点において、こうした構想を進めていく中で、例えばベイスターズ公式戦の観戦者数の増加に伴い、トイレの改修やバックシートの設置など、横須賀スタジアムの魅力を高めて、集客を促進することでまちの活発化に資するとも考えられるハード設備についても、戦略的に取り組んでいく必要性はあると思います。


    【答弁13】
    また、新たな施設建設については今のところ何かを予定している訳ではありませんが、ソフト・ハードに限らず、市民にとって費用対効果が高い事業に対して、様々な財源を活用しながら投資を行なっていくことは当然あり得ると考えています。


    【答弁14】
    次に、『谷戸再生構想』と『谷戸公社』の設立についてです。

    『谷戸再生構想』は地域での支え合いとしての活動の成果が実感できる現状のコミュニティの再生を図る手法と、公共事業のように面的な整備を行なう、ハード的な手法を考えています。

    これは以前も申し上げましたが、私が以前提案した『谷戸公社』の事業資本については、この前お答えしたとおり、試算した結果『公社』という単独手法では莫大な費用がかかる。

    財政的負担が大きいことから、民間活力を活用した手法などを研究し、将来的な実現可能性を模索していきたいというふうに考えます。


    【答弁15】
    次に、『こどもの教育の復活』についてです。

    横須賀のこどもたちの学力は、かつてから課題があると考えていました。

    選挙活動の際、様々な政策を掲げましたが、学力向上については藤野議員がおっしゃるとおり、少し言葉足らずでありました。

    学力向上は単に学習状況調査の結果を向上させることに走るのではなく、個々のこどもの能力を伸ばすことが重要であることは言うまでもありません。

    一方で、こどもの学力向上には生活環境が少なからず影響しており、勉学に向き合う環境をいかに整えるかが重要な施策と考えています。

    したがって、こどもの貧困問題など実態を精査し、支援が必要な家庭にかかわる問題の解決に取り組んでいくことは、以前から一緒に話をしていたように、市長としての私は使命であると考えています。


    【答弁16】
    次に、平和を希求する思いについてです。

    藤野議員がさきほどおっしゃってくれたので、思わず感涙にむせびそうになってしまったんですが、まさにそのとおりで、私が政治家になろうと決心したのは、太平洋戦争の激戦を体験した父が、戦争で受けた心の傷に苦しむ姿をみて育ったということは、本当にそうであります。

    先人たちの尊い犠牲によって築かれた平和を大切に守る。

    それが、私が政治家を目指すきっかけになりました。

    私の基本的な考え方であり、平和を愛するのは、私は誰よりも強い想いがあると思っています。

    今後も市民が平和を享受し、安全・安心な日常を送ることができるよう、全力で市政を担ってまいります。


    【答弁17】
    次に、『誰も一人にさせないまち』の実現の為に必要な『地域福祉計画』の策定についてです。

    私も、『誰も一人にさせないまち』という想いを実現する為に、地域福祉計画の策定は不可欠であると考えています。

    これまで我が国では、家庭の絆や地域社会の助け合いによって人々の暮らしが支えられてきました。

    しかし、昨今の核家族や少子高齢化の進展、人々の意識の変化に伴い、地域における人と人のつながりの希薄化や社会的孤立の増加など、地域力が脆弱化しつつあります。

    そのような中で、議員もおっしゃるとおり、老老介護や子育てと介護のダブルケア、障がいがある方の高齢化など、福祉ニーズも複合化・多様化してきています。

    このような社会情勢の変化の中、他人事になりがちな地域の課題を『我が事』のように捉えられるような地域づくり。さらには、縦割りの福祉サービスではなく、身近な地域で『丸ごと』支えるための地域力と行政の支援体制の協働による、『誰も一人にさせないまち』の実現が求められていると思います。

    私は、議員時代の平成25年に『横須賀地域で支える条例』を提案いたしました。

    この条例は地域住民が支え合い、安心して快適に暮らせる社会を目指すものです。

    この条例の理念を具体化・具現化するためにもぜひ、地域福祉計画を策定してまいりたいと思います。
    以上です。



    フジノの再質問

    上地市長、ご答弁ありがとうございました。

    市議会議員の同期として14年間お付き合いをさせていただき、公私ともに様々なことを学ばせていただきました。

    そのことに対する恩返しは、市議会議員と市長という立場ですので、与党面をして生ぬるい質問をするようなことではなく、市議会の一員として、二元代表制の一翼として、『横須賀復活』の為に時に激しい議論をし、建設的なまちづくりについての提案を、常に是々非々で行なっていくことだと思っています。

    そんな形でこれまでのご恩返しをぜひさせていただきたいというふうに考えております。よろしくお願いいたします。

    再質問に立つ藤野英明


    まず最初に、任期のはじめにぜひ全ての市民のみなさまに一丸となって全員野球をしていただく為に、市民のみなさま・市議会のみなさまに語りかけていただきたい、とお願いをいたしました。

    そして、まずは市民のみなさまに対して、特に『応援した我々』ではなくて、我々をはじめとする市民の方ではなくて、『他の候補を応援した方々』について、ぜひ『融和』を語りかけていただきたい、と申し上げました。

    ここで、4年前、僕は前市長に対して行なった質問と同じ質問を、あえて上地市長に行なわせていただきます。

    僕は前市長に対して、つまり勝った側に対して、

    「負けた側の候補もとても有能な人物であった。だから必要な時には教えを乞うてほしい」

    と申し上げました。

    それを前市長は一言で、絶対にそんなことはしない、というふうに申し上げたんです。

    勝った側が負けた側に、思いやりの心、この言葉はもう上から目線で違いますね、

    「同じまちを愛する者として一丸となってくれませんか?」

    と述べることが、一丸となってやっていく為には必要なのに、前市長はそれができませんでした。

    僕は今回、上地市長に同じことをお願いしたいと思っています。

    前市長とも機会を捉えて対話をしていただきたい、と思っているんです。

    例えば、前市長は東日本大震災を現役の市長として体験しておられる、我がまちにとっては唯一の存在です。

    必ず来る関東直下型地震の際には、必ず彼の経験が活きることもあると思います。

    そんなことも含めて、二人の融和の姿こそが、多くの市民の方に

    「横須賀は全員野球でこれから取り組んでいくんだ」

    という強い印象を与えると思うんです。

    そこで伺います。

    前市長とも機会を捉えて対話をしていただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。



    上地市長の再答弁

    『勝ち負け』という言い方が、私は選挙・政治に関わってきた人間としてひとこと言わなければいけないのは、いつも言うんですが、

    主義主張を持って市民に訴えて、より多くの人たちによって当選させていただいただけであって、『勝ち負け』というのは便宜的なものでしかないんです。民主主義の世界の中で。

    答弁に立つ上地市長


    これは若い頃から言っていることなんですが、キザに聞こえるかもしれない。

    たった一回の人生で、この時代に、この場所で巡りあって、『市民の為に働かせてもらえる』という幸せを感じるならば、分かり合えないはずが無い訳で

    当面の手法・課題の中で考え方が違っただけに過ぎない、という俯瞰的なものを観なければ政治家では無い、というふうに私は若い頃から田川さんにも教わったし、『政治家の条件』という本、私が大好きな本なのだけど、政治家になるというのはそういうことであると。

    再質問への答弁に立つ上地克明市長
    同時に、平和の為に、普遍的な価値の為に、偏見・差別の無い社会をつくっていくという大きな目標の中で、自分はそのひとコマに置かれている。

    さらに自分が政治家を志していくには、それは天命だと考える。

    私を捨てる。

    それが政治家の原点である、ということを私は23才の時からずっと田川さんのもとに育って勉強してきました。

    その信念は揺るが無い。

    その意味では、矮小化された中での『勝ち負け』などというのは、たいへん私を応援してくれた方の中で熱くなっている方には申し訳ないけれども、それは『単なるひとコマ』に過ぎないので、ある時代の流れの中のひとつに過ぎず、次につなげていく為の我々は犠牲になればいい、次の時代の為に。

    常にそう思ってますので、対話はいつでもします。

    またこういう話をさせていただく藤野議員に感謝しなきゃいけないんですが、常にその姿勢でやりたいと思ってます。

    ですから不毛な争い、不毛な議論はもうやめにした方が良い、と思ってます。

    以上です。



    フジノの再質問

    上地市長、ありがとうございます。

    「僕自身は前市長に許されることは無い存在なんだろうな」と思いながらも、ただ上地市長は大学も高校も前市長にとっては先輩でありますし、ぜひ今お話しいただいたことを実現していただきたいなと思います。

    ふたりの握手するツーショットを望んでいる市民の方って多いと思うんですね。

    それは本当に横須賀が一丸となっていく姿を市民の方に示すことだというふうに固く信じております。

    再質問を一問一答方式で行なう藤野英明


    ぜひよろしくお願いいたします。




    それから議会に対して伝えていただきたいことを3つ伺いましたが、当然なことだというお答えに大変心強く感じました。ありがとうございます。

    ぜひその今おっしゃっていただいたことを続けていただきたいと思います。




    また、感想にとどめて述べさせていただきたいんですが、市議時代には知ることができず市長に就任してはじめて知ったこと、様々な事柄がある、ということ。

    この場では答えられないこともあると言いつつも、代表質問を2日間お聞きしていて、なんとなくその想いが伝わってきました。

    非常に多くの利害関係者がいて、その調整には上地さんの前向きな一直線なところではなかなか難しい部分もあるのかなというのを、お聞きしながら思いました。

    これは議会でもしも共有できることがあれば、我々は必ずその事柄・課題に一丸となって取り組んでいきますので、ぜひお話しできることがあれば、我々にもお伝えしていただければ、議会はみんな上地市長を支えていきますので、ぜひお伝えしていただければと思います。


    再質問に立つ藤野英明


    では続いて質問に移ります。

    『職員数の確保』についてです。

    頂いたお答えでほとんど僕も想いは同じなんですが、改めてひと言ふた言、エピソードも交えて述べさせてください。

    僕は

    「横須賀市役所はこんなもんじゃない」

    という想いを持っております。

    本当にいろんな市の職員さんたち、14年前に市議会議員になった時には

    「ああ、こんな人たちがいるんだ」

    と感動したことを覚えています。

    例えば、今ではこんなことはできないんですけども、離婚届を持ってきたご夫婦につっかえして、「もう一度夫婦で話し合ってみなよ」と親身にその場で相談を聴いて、そしてふたりは離婚をやめて帰っていった。

    そんな信じられないすごい職員さんもいたという時代があったと聞いています。

    それから、元副市長であった広川さとみさんは月刊誌に連載もしておりましたし、国の審議会にも呼ばれて行きました。

    国が介護保険を創設する際には、わがまちの市職員が地方代表として国の審議会に呼ばれていって意見を求められたりしてきた。

    素晴らしい方々がたくさんいらっしゃった。

    新倉教育長も、僕はそのおひとりだと、スーパー公務員のおひとりだというふうに受け止めているんですけれど、なかなかそういう人が育ちづらい環境ができてきてしまった。

    それはやっぱり僕は、必要以上の人減らしをした、そういう環境があった。

    前市長だけではなくて、残念ながら沢田市長の最後の頃、蒲谷市長の頃、そして前市長の頃から、とにかく人件費を削るんだと。それがトレンドに残念ながらなってしまった。

    上地市長がおっしゃって下さったのは、適切な配置を検討していくものであって、肥大化はさせない。まったくそれについては同感です。

    ただその適切な配置ということを、改めて考えていただきたいというエピソードをふたつ、ご紹介させてください。

    わがまちには『こんにちは赤ちゃん事業』という事業がありまして、出産をした妊婦さんのところへほぼ100%、全国でも誇るべき取り組みなんですけれども、保健師さんが派遣されている。

    けれども実際に、死産や流産をされた、まさに産後うつ・自殺の危機がある方々のところへ全員アプローチができているかと保健師さんにお尋ねをすると、

    「やりたいけれどできません」

    というふうにおっしゃるんです。

    「何故できないんですか?少子化で人数が減っていて、それでもなんでできないんですか?」

    と言うと

    「おひとりおひとりのご家庭が、無事出産できたご家庭であっても、あまりにも問題が複雑多様化していて、死産をされた・流産をされた方のところに行きたくても行けません」

    「もしご相談をいただいたら行きますが、保健師魂としては行きたいけれども、現実的にアプローチはできていません」

    というふうにお答えをされる。

    また、極低出生体重児、昔の言葉でいうと超未熟児、NICUで39週より前に生まれた、例えば28週とか、も生まれているわけですから『こんにちは赤ちゃん事業』としてNICUに赤ちゃんが入院をしていても、お母さんのもとに訪れるべきなんです。

    「やっていますか?」

    とお聞きしたところ、やっぱりできていないんです。

    熊本市民病院、同じ公立の市民病院ですが、NICUに入院中からお母さんのもとに地区担当保健師が訪れて『こんにちは赤ちゃん事業』をやっている。

    こうやって「やりたい。本当はやりたいんだ」と思っている公務員のみなさんの想いが、人数がいないからできない。

    ただ客観的に見ると、少子化が進んでいてこどもの人数も、出産する赤ちゃんの数も減っている。

    この保健師さんの人数だからやれるだろう、とまわりは見てしまうけれども、ひとつひとつの案件が複雑多様化しているので、本来はやりたいことをやれずにいるんです。

    こういうエピソードって実はゴロゴロしていて、お聞きをすると「本当はやりたいんだ」と。

    さきほど最初に例に挙げました、旧・長寿社会課時代の、今日忌引でお休みをされておられる三守福祉部長が主査だった頃には、必ず全事業所を回って名刺を置いてこられたんです。

    本当に公務員らしくない、なんてすごい職員さんがいるもんだ、というふうに思ったんです。

    今、若手の係長クラスの方に

    「その教え、今もやっておられますか?」

    と聞くと

    「やりたいけれど、やったら潰れます」

    というふうにおっしゃるんです。

    こういう状況を改めて知っていただきたいんです。

    部長クラスのみなさんは、みなさんそういうエピソードを聞いておられると思うんですよね。

    けれども、今まではものすごく「人件費を圧縮しなさい」という強い強いプレッシャーがあったと思うんです。

    でも、そういう声も財政部にぶつける。市長にも聞いていただく。

    そういう形で予算要求をして、人員を配置するように要求をしていただきたいというふうに思います。

    僕は今、部長にも語りかけましたが、予算要求の時に最後はやっぱり市長がそれを決定・決裁される立場だと思いますので、今、僕が申し上げたようなことがあることも、ぜひ知っていただいて人員の配置に関してはお考えいただきたいと思いますが、改めてご答弁をお願いいたします。



    上地市長の再答弁

    そちら側(議会側)に居た時の風景とこちら側(行政側)に来た風景が、かなり違ってまして、

    「本当に本市職員は良くやっている」

    というふうに思います。

    自分が出した『復活計画』に基づいていろんなことを様々な施策を考えてくれる。

    スピード感もあるし、一生懸命やっている姿はこちらに来て、本当によく分かりました。

    再答弁に立つ上地克明市長


    ただ私は細々したことはよく分からないんで、これからいろいろ部課長からヒアリングを受けて、できるだけ大切なところには人員を配置するように心がけてはいきたいと思います。

    一方でもちろん行政改革はやらなきゃいけませんが、適材適所。足りない部分には今言ったような、多様化するニーズの中には即応できるような人数を揃えていかなければいけないというふうに、ここでお約束をさせていただきます。



    フジノの再質問

    上地市長、ありがとうございます。

    続いて、3構想4計画について確認をさせて下さい。

    まず『音楽・スポーツ・エンターテイメント都市構想』について、残念ながら選挙中に「ハコモノ計画だ」と誤解をされてしまったというエピソードをお話ししました。

    市長の真意はさきほどベイスターズの例で挙げていただいたとおり、

    「本当に必要になった時は、投資は惜しまないよ」

    という、それだけの話なんです。

    それを誤解しておられる方々がおられるので、改めて断言をしていただきたいと思います。

    『アミューズメントパーク建設』というのはありませんよね。



    上地市長の再答弁

    私の言葉足らずで。。。

    『アミューズメントパーク』って建物じゃなくて、エリア。

    人々が楽しんで、アミューズメントに楽しむようなパーク。

    それを『アミューズメントパーク』ということで、夢のような地域・エリアがあるということを『アミューズメントパーク』と言っただけで、建物を建てるという意味では全然ありません。

    誤解されているということも知らなかったんで(笑)

    そういうことです。



    フジノの再質問

    ありがとうございます。

    上地市長の構想の巨大さは、言葉を尽くさないとなかなか伝わらないところが正直あるのかなというふうに思いました。

    所信表明を「ものたりない」というご意見が結構あって、正直、僕も同じことを感じました。

    実際にA4で16ページしかない。

    とは言っても、演説するのにやっぱり45分くらいかかっている。

    あの限られた時間の中で全てを語りつくすことはやはり難しいんだな、と。

    そして、記者会見の中でも誤解されてしまったのかなというふうに思っています。

    ですから、このインターネット中継を観ておられる、そして議事録を読んでおられる市民の方にはぜひ

    「この構想はハコモノでは無いんですよ」

    と改めて知っていただきたいなというふうに思います。

    それから『谷戸再生構想』についてお伺いいたします。

    これは他の会派の質疑でも出ていたんですが、『コンパクトシティ』まちなかに住んでいただくということと、『谷戸再生構想』谷戸を盛りあげていくということを、どういうふうにバランスを取っていくのかを考えねばならない、というお話がありました。

    僕も「もっともだな」と思いながら、選挙中ずっと過ごしてきました。

    これについて、やはりご確認させていただきたいことがあります。

    まず一点、僕はある程度の年齢で『コンパクトシティ』とそれから『谷戸再生構想』を分けるべきかなというふうに考えています。

    ご高齢の方々には、僕はずっと『早めの住み替え』を勧めてきました。

    谷戸に住んでおられるご高齢の方々についてです。

    というのも、高齢になって要介護度が高くなったり転倒した時に初めて、自分の意思とは無関係に入院をしたり、入所をしたり、有料老人ホームに移されたりしてしまうと、『リロケーションダメージ』引っ越しによるダメージによって認知症が早く進んでしまったり、要介護度が早く進んでしまうんですね。

    谷戸に愛着を持って住まれているのは承知しているんですが、なるべくお元気で若いうちに、『自分の意思』で、山の上ではなくて駅近のまちなかに移っていただくというのが大切、肝要かなというふうに思っています。

    一方で、実際に僕の友人なんかもそうなんですが、谷戸の上のほうの良質な一戸建てが空き家になっている。

    それを買ってリフォームをして、そこでカフェみたいなものをやりながら、毎晩音楽をやる仲間たちが集まって、そしてそこに新たな集まりが、コミュニティができている。

    この世代に対しては、谷戸っていうのは魅力的な場所だと思うんです。

    このふたつの『谷戸再生構想』と『コンパクトシティ』。

    コンパクトシティ化を横須賀はずっと進めてきましたから、両立させるには、ある程度年齢や体力などで線引きをしていくべきなのかなというふうに考えています。

    このバランスについて、市長はどんなふうにお考えかをお聞かせいただきたいと思います。



    上地市長の再答弁

    おっしゃるとおりで、行政内部にもそういう声はあって、ご高齢になれば『コンパクトシティ』つまりまちなかに降りてきていただくってことになっている。

    ですが、実は私の夢は、三世代が山の奥に住んで、これ理想なんですが、もちろん看取りにもこれは通じることなんですが、そういう世帯があってもいいんではないか。

    私は谷戸で育ってきましたから、それが人間の生きていくところっていうのは、あっても良いのではないかという夢のようなものを持ってまして。

    おっしゃる意味、年齢別に区分けしなければいけないとよく分かるんですが、できればそういう夢を持って三世代の人たちが山の奥というのかな、谷戸の奥に住んで、平和で牧歌的で幸せに暮らしていく。そこで息を引き取っていくっていう場所があっても構わないのではないか。

    そこには音楽があっても構わないのではないか。

    実験とまでは言わないんですが、そういう社会があってもいいのではないかと。

    単にお年寄りだから、まちなかに来て利便性があるところ、じゃ無いのではないかと。

    実はそういう一面も一部にはあるということだけはご理解いただきたい。

    答弁に立つ上地克明市長


    基本的にはおっしゃるとおりだと思っています。



    フジノの再質問

    その点については大変良く理解いたしますし、同感する部分もあります。

    本当は自分の住み慣れた地域で最期まで生きたいですよね。

    自分が訴えている『早めの住み替え』というのも、現状を打開する、具体的にはだいたい独り暮らしのご高齢の方や老老介護をさせている方をイメージして『早めの住み替え』をお勧めしてきた訳です。

    けれども、本来は在宅療養支援診療所がもっと増えて、どんなに山の上に住んでいても、実際に今、本当に在宅療養支援診療所のドクターや看護師さんやヘルパーさんたちは足を運んで、そこで住んでいかれるようにして下さっていますから。

    市長の構想を進めていく為にも、実はさらなる在宅療養支援診療所の数を増やしていくとか、そういった取組みも。

    『谷戸再生構想』というと福祉とはちょっと違うと思われたりするんですけれども、医療的な面・福祉的な面の人材を確保していくことで、理想的な谷戸が復活していく、再生していくのかなというふうに今お聞きして思いました。

    それから『こどもの教育の復活』に関しては、ご答弁いただいて考えに変わりはないということで、大変安心をいたしました。

    再質問に立つ藤野英明


    もう一問、質問をさせていただいて、質問を終わりたいと思います。

    所信表明中の『基地について』では語られなかった、平和を希求する上地市長の強い想いについてです。

    このエピソードをお聞きすると僕はもう毎回泣けてしまうのでなかなか冷静に話せないんですが

    市長という『職責』が言わねばならない安全保障についての想いと、平和を求めてやまない上地市長個人の、上地克明という一人の個人の想いがぶつかった時、その全てを所信表明で述べることは不可能である、というふうに思います。

    そこで今回、自分がエピソードを語って、さらに上地市長にも想いを語ってほしいというふうに申し上げました。

    改めてもう少しお話ししていただきたいことがあります。

    横須賀は『平和市長会議』にも前市長時代に研政のみなさんの強い要望で横須賀市・市長が新たに『平和市長会議』に参加することになりました。

    上地市長の平和を求めてやまない側面というのが活きる場面がこれから多々あると思います。

    様々な機会に平和を求めて行動することや、何かを述べることができると思うんです。

    まだなかなかイメージしづらいところがあるかもしれませんが、ぜひそういったこともお伝えしていただけないかと思うんですが、いかがでしょうか。



    上地市長の再答弁

    できる限り、その機会を設けていきたいと思っています。

    あくまで今の防衛力というのは過程であって、平和を実現するための過程でしか無い。

    連続している流れの中で、人生も含めて連続性でしかなくて、今その一断面であり、平和を求める為に今、防衛力は存在するという中で私は生きているというふうにいつも思ってるんです。

    ですから、もちろん平和を希求するのは当たり前です。

    かつて議長と一緒に原子力空母を見にいった時に『ステニス』の艦上で防火訓練をやっている兵士たちが本当に真剣に平和を希求するという想いを持って防火訓練に当たってたということを観て、そこで大演説を打たせてもらった。

    本当にみなさんのやっていることは尊いと。一生懸命にやっていると。

    ただ、わたしも強くみなさんと同じように平和を希求しますっていうことを最後に付け加えさせていただきました。

    その想いは一ミリも揺らぐことはありません。

    上地克明市長の熱い答弁


    今は過程です。その為には防衛力は必要です。

    以上です。



    フジノの再質問

    本日は17問にわたって、上地市長の所信表明について質問をさせていただきました。

    これからは一般質問の機会や委員会での質疑を通して、新しく『横須賀復活』に向けて進んでいく市役所。いろいろな形で質疑や提案をさせていただきたいというふうに思っています。

    再質問に立つ藤野英明


    すでにこの2か月、いや立候補を決めた3月からですからもう半年以上、ほぼ休みを取らずに上地市長が毎日全力で、全身全霊で働いておられるのを見るにつけても、我々もさらに本気を出して、今までも本気でしたが、さらに本気を出して市議会の立場で、『横須賀復活』を進めていかなければならないなというふうに思っています。

    是々非々でこれからも全力でやってまいりますので、上地市長におかれましてもこれから4年間『横須賀復活』を一刻も早く実現する為に、そして『誰も一人にさせないまち』を実現する為にご尽力いただけますよう、よろしくお願いいたします。

    質問を終える藤野英明
    これで質問を終わります。

    ありがとうございました。



    神奈川県立こども医療センターを卒業した子どもたち、特に成人した元子どもたちが安心して本市でかかりつけ医などを持てる体制づくりの必要性について/提出した発言通告書(その3)

    市長への質問の為の発言通告書を提出しました(その3)

    予算議会でも市長に対して本会議で質問を行ないます。

    その為にあらかじめ提出しなければならない『発言通告書』が、本日締め切りでした。

    フジノが質疑に立つのは、2月28日の本会議です。

    それでは前回に続いて『発言通告書』の内容を掲載します。



    3.神奈川県立こども医療センターを卒業した子どもたち、特に成人した元子どもたちが安心して本市でかかりつけ医などを持てる体制づくりの必要性について

     NICUの発展によってかつては生まれることができなかった赤ちゃんの命が救われ、人工呼吸や気管切開管理などの医療的ケアは必要なものの、元気に育つようになった。

    その子どもたちの多くは神奈川県立こども医療センター(以下センター)を受診している。

    助かる命が増え、センターも定員があることから、原則15歳になるとセンターを卒業して、地域のかかりつけ医に移るよう促される。
     
    しかし、実際は20歳を超えて卒業される方も多く、センターから紹介されて市内医療機関を訪ねても外来・入院を受けてもらえず、引き継ぎ可能な医療機関を見つけることは難しく、訪問看護も同様の状況にある。

    市長は施政方針で

    「市民が住みなれたまちで安心して暮らせるために、適切な医療・介護体制の整備(略)を進めます」

    と医療・福祉対策の強化を述べたが、その『市民』とは高齢者だけであってはならず、早急に対策を検討すべきだ。

    【質問7】
    (1) センターから紹介を受けて本市の市立2病院を訪ねても、引き継ぎに否定的な反応が多いと複数の方から伺った。住みなれたまちで安心して暮らせるために、公的病院の責任において、市立2病院はかかりつけ医として引き継ぎを受けられる体制を構築すべきではないか。

    【質問8】
    (2) センターが作成している『小児在宅療養ナビ』で名前が挙がっている病院でも、実際は引き継ぎに難色を示す医療機関が多いと伺った。同ナビで名前が挙がっている病院・診療所・訪問看護ステーションに対して、本市は積極的に引き継ぎを要請すべきではないか。

    【質問9】
    (3) 引き継ぎ可能な病院などの絶対数が少ない現状を変えていくために、本市は医師会訪問看護ステーション連絡協議会を通じて新たな引き継ぎ先を開拓していくべきではないか。

    発言通告書の内容は合計4つになります。その4へ続きます。