『保育の質』を高める為に/決算審査2日目

「保育の質」をいかに高めていくか

今日の決算審議は、こども育成部と教育委員会でした。

こども育成部に対してフジノは、特に「保育の質」をいかに高めていくかをテーマに質疑を行ないました。

具体的には、

研修を受けられる体制確保・保護者からの苦情や意見の受付・自己評価の取り組み・第三者評価の受審を行なっていくべきだ

と提案しました。

質疑をするフジノ。市議会中継より


いくら保育園が人手不足であっても『保育の質』を守る為に、園長・主任・保育士のみなさんがしっかりと研修を受けることが必要です。

現在、横須賀市では、園長会、副園長会、市の保育課による研修、さらに外部の『白峰学園保育センター』で研修を受けることになっています。

この『保育センター』に対して、横須賀市は運営費87万円を支払っています(うち2分の1は『安心こども交付金事業費補助』として神奈川県から補助を受けています)。

(画像:こども育成部の決算説明資料より)




また、初任保育所長研修会・保育センター研修旅費等116万円を支出して、港南台にある保育センターへの研修に参加する保育士の方々に交通費を支給しています。

(画像:こども育成部の決算説明資料より)



そこで、下の質問をしました。

  • 各保育園の保育士は、研修をしっかり受けているのか
  • 市の保育課は、各保育士の研修の受講状況を把握しているのか




意見や苦情を出せる仕組みづくりが必要

また、保育士の対応や保育園の在り方などについて、保護者のみなさんがいつでも意見や苦情を出せる仕組みづくりが大切です。

フジノは障がい福祉の施設をいろいろ見学してきましたが、権利擁護の為に『第三者機関』の連絡先や『福祉オンブズパーソン』の顔写真と電話番号が施設の玄関やホールの壁など見やすい所に大きく貼りだされています。こうした取り組みは保育園でも必ずやらなければいけません。

(画像:例えば、A市ではこんなポスターが貼りだされています)



そこで下の質問をしました。

  • 『保育の質』を高める為に保護者が意見や苦情をいつでも出せるような仕組みをどのように周知しているのか?
  • 他の福祉施設では権利擁護の為に『第三者機関』の連絡先が掲出してあるが、保育園ではそうしたわかりやすい掲示を行なっているのか




第三者評価を受けることが必要

さらに、福祉のあらゆる分野において『第三者評価』を受けることが求められています。

(画像:全国社会福祉協議会のガイドラインより)



外部の目が入ることによって、閉鎖性や密室性が無くなります。そして、客観的な視点での改善ができるようになります。

厚生労働省も2011年3月に『福祉サービス第三者評価基準ガイドライン(保育所版)』の改正を通知しました。積極的な取り組みが必要です。

しかし、現在、横須賀市の公立保育園で『第三者評価』を受審した保育園はゼロです。

さらに市内の民間保育園でもわずか2カ所だけしか受審していません。

(画像:WAMNETより)



一方で、県内の他都市では積極的に公立保育園の第三者評価に取り組んでいます(例えば、相模原市川崎市横浜市などをご覧ください)。

そこで下の提案をしました。

  • 市立保育園は積極的に「第三者評価」を受審すべきではないか




まず自己評価を行なうこと

第三者評価の前の段階として、『自己評価』を行うことが、実はとても大切です。

(画像:全国社会福祉協議会のガイドラインより)



保育士さんたちが自らのサービス評価を通して、自らのサービス内容や水準を検証して、 管理体制の改善に取り組み機会となります。経営者にとっては、自らの理念を組織全体に浸透させて、職員のサービス改善に対する意識を育てるツールにもなります。

そこで下の提案をしました。

  • 市立保育園は『自己評価』を積極的に行なうべきではないか

こうして『保育の質』が守られなければ、市民のみなさまは安心してこどもを保育園に預けることができません。

まず必要な研修を必要に応じて必ず受けられるようにする。次に、自分の保育園を自分たちでチェックをする。良いところ、足りないところ、ひとつずつ確認して共通の認識を持つ。そして第三者評価機関に外部の目でしっかりとチェックをしてもらう。

こうした保育園が向上しようと努力している姿を保護者のみなさまに見ていただき、その過程を保護者のみなさまと共有することが大切です。それによってさらに信頼関係をさらに深めていくことにもつながります。

こうした取り組みの必要性を重ねて訴えました。





その他の質疑

こども育成部に対してフジノが行なったその他の質問は以下の通りです。

  • 保育所による地域支援の取り組みについて
  • 家庭保育福祉員(保育ママ)の募集方法の改善について
  • 社会福祉施設水道料金等繰出金の負担は一般会計から繰り出すべきものなのかについて
  • 青少年・教育相談におけるいじめ相談への対応について
  • 里親支援機関事業委託による里親数の増加について

教育委員会に対しても、決算審議を通して事業執行の在り方についていくつもの提案を行ないました。



ゲイの当事者である高校生が横須賀で講演をしてくれました(その2)/横須賀市エイズ予防・普及事業の講演会

前の記事から続いています)

ゲイの当事者である高校生が横須賀で講演をしてくれました(その2)

保健所長によるはじめのあいさつの後、さっそく講演が始まりました。

高校3年生のソウイチくんが語ってくれました。

ソウイチくん

ソウイチくん


講演内容をフジノのメモをもとに紹介します(あくまでもメモをもとにしたものなので、文責は全てフジノにあります)。

ソウイチと言います。
 
『横浜CRUISEネットワーク』に所属しています。

現在、高校3年生です。

大学進学をひかえていますが、実は無事に推薦入学が決まりましたので、今日はここに来ることができました。

『かながわレインボーセンターSHIP』のボランティアを1年間してきました。

今日の講演のテーマとして『若者に何故HIVが広がっているか』についてをお話しすると共に、ぜひセクシャルマイノリティについて知ってほしいと思います。

そこで、1例としての僕のライフヒストリーをお話させて頂きます。

小学生の頃、僕は男女問わず、友達が多かったです。

小学生の頃は男女別々につるむ年頃だと思うのですが、僕は、男子・女子とわけることなく、両方の友達と遊んでいました。

まわりの男子に比べると女子の友達が多かったので、「おまえオカマだろ」と言われたりしたこともありました。

でも、自分が男を好きという自覚は無かったです。

初めてその感覚に気付いたのは中2、13歳の時でした。

英会話の授業の時に「外国流のあいさつをしよう」という時がありました。

クラスのいろんな友達と英語であいさつして、握手をして最後にハグをするというものでした。

そのハグを、ある男子とした時に、今まで感じた事のない変な感覚がわきあがってきたことがありました。

自分でもその感覚がよく分からなくて「これは何なのだろう?」と思いました。

授業が終わってもその子のことがとても気になりました。

やがて、「ああ、好きなのかな」と気がつきました。

「これが人を好きになるということなのか」と初めて気づいたのです。

この好きになった相手が、たまたま僕の場合は同級生の男子だったということなのです。

この時に「自分は男性を好きになるのだなあ」ということは分かったのでが、

「自分はゲイだ」と言う自覚は全くありませんでした。

そもそも自分の中に『ゲイ』という人たちの概念が存在していなかったのです。

たまたま、自分が男性を好きになったということだけなのです。

けれども、中学生の当時の自分には友達やまわりの人には言えない感情だということは分かりました。

友達と話していても本音で話せない感覚です。

思春期のこどもたちにとって、恋愛や性について語ることは頻度が多いということだけでなくものすごく大きなことで

その話題そのものだけでなく、その話題を通して自分のことを知ってもらったりすると思うのです。

そこで本音を話すことがみんなはできるのに、自分には本音を話すことができなかったのです。

だから、友達には分かってもらえないというずっともやもやした感情を抱えていました。

高校1年の冬、17才の時に家でパソコンを使ってインターネットをしていました。

その時、ゲイの生活を描いたマンガを見つけて読んでみました。

そのマンガでは、友達と飲み会に行ったりして恋愛して、傷ついたり泣いたり喜んだりという生活が描かれていました。

ああ、自分はそこに今まで自分が見えていなかったゲイの人のふつうの人生というのが見えた、と感じました。

「自分はこれから先、ゲイとして生きていくんだ」と、「楽しそうな人生を送ることができるのだ」というのが見えたのです。

この時から少しずつゲイというアイデンティティを獲得することができました。

その直後に僕もブログをつくって、今までまわりの人には言えなかった、たまっていた想いを吐き出していきました。

それを読んでくれる同年代の子たちがたくさんいて、自分と同じ思いだという人がたくさん連絡をくれました。

「自分もゲイで良いのだ」と思えるようになれました。

やがて、ブログで出会った友人と実際に会ってみることになりました。

初めて仲間に会う時にはすごく心配でした。

でも、待ち合わせ場所に来た人はすごくふつうの人だったです。

今となってはそんなことは当たり前のことなのですが、自分の学校の同級生にいるような、まちなかにいるような人たちばかりでした。

いわゆるテレビに出てくるような人たちとは違いました。

テレビに出てくる人たちはエンターティメントとしてのふるまいをしているのですが、そういうイメージが知らずのうちに自分にも植え付けられていたのです。

実際に出会った仲間たちの誰1人としてそんなイメージの人はいませんでした。

みんな、ふつうの人たちばかりでした。

とはいえ、悩んだ時期もありました。
 
かつては学校の中で友達に誰にも言えませんでした。

恋愛の話にもむりやりあわせていなければいけない苦痛がありました。

くりかえしになりますが、思春期のこどもにとって恋愛や性の話はどうでもよいことにみえて『重要なコミュニケーションツール』です。

話題にのぼる頻度も高いですから、そこで常にウソをつかなければならなかったりするのはすごく心理的にストレスがかかります。

また、教師や友達が何気なく言ったひとことに深く傷ついてしまうこともありました。

孤立している時は「自分みたいな存在は世界に1人ではないか」と思ってしまうのです。
 
「ホモってキモい」というような言葉を聴いてしまうと。。。

ゲイであることがばれていじめにつながることもあります。
 
それが原因で不登校や退学や自殺につながることもあります。

家庭内では家族にカミングアウトができずに、ウソをつき続けなければならない罪悪感もありました。

家族に言えなかった時期には『SHIP』のボランティアをしているのに「遊びに行っている」とウソをついていました。

また、カミングアウトをしてもすぐに理解がえられる訳ではありません。
 
家庭内で差別的な発言をされることもあります。

たまたま僕の場合はカミングアウトも成功して理解もえられたのですが、必ずしもみんながそうなる訳ではないのですね。

日本で理解がすすまない理由は、特にゲイの場合は、『家系』という問題が大きくからんでいるのではないかと思います。

男は家を守らなければならない、家系をひきつがなければならない、ということが大きいのかもしれません。

さて、これから私たちができることは一体どんなことがあるでしょうか?

それは一歩一歩なのですが、ひとりひとりの理解が進むことだと思います。

あなたにもしもゲイの友人がいない場合にはマツコデラックスさんや春名愛さんのようなイメージを思い浮かべるでしょう。

でも、それはある意味、メディアでエンターティメントとしてつくられたものであって、大多数は女装もしないし、女言葉もつかいません。

見た目だけでは全く分からないものなのです。
 
知り合いの中にも必ずいる可能性があります。

そういった知識を理解して広めてもらうことが1番根本的でやっていくべきことです。

また、もう1つは教育の場でできることがたくさんあります。
 
教育現場で『性的マイノリティ』の存在に触れることが必要です。

僕の場合には、社会科の先生がナチスなどの話の中で同性愛についても触れてくれるようになってとても励まされました。

先生が話題に触れてくれるだけで、こどもたちは大きくサポートされていると感じるのです。

最後になりましたが、3つ覚えてほしいことがあります。

  1. あなたのしりあいの中にはきっと同性愛者がいます。


    「統計的に人口の3~5%の方が『同性愛』だ」と言われています。
     
    ですから、あなたのしりあい20人に1人は確率的に必ず『同性愛』の方です。

    あなたが理解してくれれば、その方はより深い絆でつながることができるはずです。


  2. カミングアウトする理由は、『あなたに理解してほしいから』です。


    誰かれ構わずカミングアウトはしません。

    あなたに理解してほしいから、カミングアウトするのです。

    恐怖がある中で勇気をふりしぼってカミングアウトしたはずです。

    相手の気持ちをどうか酌んであげて下さい。

    「そっちの趣味はない」という言葉がありますが、僕たちは『同性愛』を『趣味』として選択している訳ではないので、だから、そういう言葉は言わないでほしいです。
     
    『趣味』という言葉は間違っています。


  3. ちょっとした理解を示してほしいです。


    同性愛者をバカにしている番組を見たら、「そういうバカにするような存在ではないのに」と発言して下さい。

    もしも当事者の方がそこにいれば「ああ、あなたにならば話してもいいのかもしれない」と感じられます。

    同性愛者はかなり細かく他人を観察しています。
     
    誰ならば信頼できるのか分からないので、ふとした瞬間の言葉にちょっとした理解の言葉を示して下さい。

この3つを今日から実践してみて下さい。
 
すごく身近な誰かからカミングアウトをされるかもしれません。

ありがとうございました。

ソウイチくんの講演はここまでです。

今日配られた資料の中で、とても分かりやすくてフジノがすごく好きな資料をこちらに載せておきますね。

ボクライフ!

ボクライフ!


『ボクライフ!』という冊子です。ぜひご覧ください。

次回へつづく)



学校裏サイト・ケータイ・プロフ、ネットの負の側面と戦う/「インターネット等有害情報緊急対策会議」を開催

学校裏サイト・ケータイ・プロフ、ネットの負の側面と戦う(その1)

今日は午後から教育委員会事務局が主催した『インターネット等有害情報緊急対策会議』を傍聴しました。

インターネット等有害情報対策会議

インターネット等有害情報対策会議


インターネットの『ネガティブな側面』が引き起こしている、あまりにもたくさんの問題があります。

小中学生・高校生たちがケータイやPSPなどで『学校裏サイト』『プロフ』などに毎日アクセスしている中で

いじめや自殺につながっているだけでなく、あらゆる犯罪に巻き込まれています。

被害者になるだけでなく、加害者にもなっています。

問題の深刻さは横須賀市でも同じです。

「リアルに大人は深刻な危機感を持つべきだ」と、フジノは市民のみなさまに強く訴えたいです。

こうした問題に対応すべく、学校、PTA、警察、NPOなどの関係者が集まりました。

現場の実態についての情報共有・現在行なっている対策の情報共有・意見交換・今後の対策など、かなり有意義な話し合いがなされました。

参加者みんなが高いモチベーションで問題解決を望んで参加していました!

まず最初に、どうしてもフジノが特筆しておきたいのは、

この問題の実態や事件など内容はどこまでも重たく厳しいのに、会議が終わった後に、フジノがこれほどまでにさわやかな気分になるとは思いませんでした。

理由は、この会議の運営の方法をはじめとして、参加しているメンバーのモチベーションの高さです。

いい会議でした。

この半年間くらいに参加してきた全ての会議の中で、最も良かった会議でした。

だから、内容の深刻さとは裏腹に終わった後に、『希望』を感じたのです。

問題に立ち向かう大人たちの姿は、こどもたちに『希望』を与えます。

大人たちが本気で戦う気合や姿勢を見せたら、

「きっと現実は変えられる」
「問題は解決できる」

と、周りの人々は『希望』を持つことができるのです。

フジノが会議の終わった後に感じたさわやかな気持ちは、確かに『希望』を感じたからこそ、そんな気分になったのだと考えます。

 よりも、参加したメンバーのモチベーションがみんな高い!

1時間半の会議でしたが、傍聴していたフジノだけでなくも参加メンバーも終了後に

「時間が足りない!」
「もっと議論したい!」
「第2回をやるべきだ!」

と、口々におっしゃってました。

メンバーみんなが高い問題意識を持っていて、なんとかして「問題を解決する為に自分たちができることは何なのか」を必死に考えている。

これですよ、『意味のある会議』というのは。

先日、市の検討会・審議会に激しい怒りを覚えたと書きましたが、その怒りの対極にあるとても良い会議でした。

いち自治体にできることは限られています。全ての大人が立ち上がって下さい!

2年前にいじめ・いじめ自殺に関わった時にインターネットの負の側面を中学生たちにヒアリングしてそのひどさを知りましたが

あれから2年が経って、さらにネット機器は進化していて、サービスは多様化していて、こどもたちはさらに餌食になっています。

この危機感や問題意識を共有できる大人たちが、こんなにも居てくれたことをうれしく感じました。

市民のみなさま、いち地方自治体だけで解決できる問題ではありませんが、少なくとも横須賀市はこの問題と本気で戦いはじめていますから。

だから大人のみなさん、リアルな危機感を僕たちと共有してください。

こどもたちの裸の写真がネットに掲載されたりとか、それで脅されたりとか、起こってますよ、このまちでも。

学校にできることは限られています。

全ての大人が立ち上がらなければ、解決できないですよ!

絶対に2回目を開催してくださいね

教育長、今日は本当に素晴らしい会議でしたよ。
 
運営に関わった担当者のみなさんをどうか高く評価して下さいね。

そして、第2回を必ず開催して下さいね。

(会議の具体的な中身は次回書きます)

保坂展人さんに会えました!/Youth Talk「性的マイノリティと教育」へ(その3)

前の記事から続いています)       

保坂展人さん(教育ジャーナリスト・衆議院議員)に会えた!

あまりにも下の写真のフジノの顔、ひどすぎるのですが・・・

1枚しか写真を撮れる時間が無かったので、あえて掲載します(涙)

保坂展人さん

保坂展人さん


保坂展人さん。

衆議院議員、社会民主党。

『国会の質問王』です!
 
すでにいろいろな所で書いてきたとおり、僕は小学校も中学校も、学校にきちんと行けないこどもでした。

今では『不登校』という言葉を使いますが、僕が幼かった頃は『登校拒否』と呼ばれていました。

そんな時に、すごく励みになったのが保坂展人さんの書いた本でした。

当時の保坂さんは10代の味方でした。

保坂さんは自分の仕事場である東京のマンションの1室を『解放区』として誰でもいつでも訪れていい、自由に過ごしていい場所としてオープンにしている、ということでした。

いつかそこに行きたい、と小6のフジノはずっと願っていました。

今日のお話で知ったのですが、そこを訪れた人々の中にはブルーハーツや西原理絵子さんや辻仁成さんや尾崎豊さんもいたそうです。

大好きな本の著者というだけで顔も見たことが無い存在ですが、20年くらい前から『教育ジャーナリスト』しての保坂さんを尊敬してきました。

それが知らないうちに『政治家』なんかになってしまって(涙)。
 
早いものでもう10年も経つのですね...。

そんなことを書いているフジノも今は『政治家』だなんて(涙)。
 
しかも、もうすぐ転職丸5年(涙)。

・・・人生って分からないよなあ。

小5くらいから尊敬していた人に33才になってお会いすることができるなんて、なかなか無い。

今日のイベントに協力していた団体の名前が『保坂展人と元気印の会』だったので

「もしかしたら保坂さんに会えるのかな?」

と思っていたら、本当にお会いすることができました。

かなりうれしかったです。



僕たちは変わらなければならない/Youth Talk「性的マイノリティと教育」へ(その2)

前の記事から続いています)

性的マイノリティとは何か?

そもそも『性的マイノリティ』=『LGBT』とは何でしょうか?

すさまじく省略して書くと、こんな感じです。

Lは、レズビアン。

Gは、ゲイ。

Bは、バイセクシャル。

Tは、トランスジェンダー。

レズビアンの方々は、女性が好きな女性。

ゲイの方々は、男性が好きな男性。

バイセクシャルの方々は、男性も女性も好き。
 
トランスジェンダーの方々は、体の性別と自分が認識している性別が一致していない。

本当は『性的マイノリティ』=『LGBT』ではありません。

『LGBT』というのはわずか4つの在り方を省略した単語に過ぎません。

メディア向けに分かりやすく省略した単語だとフジノは受け止めています。

実際には、性的指向・性自認の在り方はもっと様々で人の数だけ多様なのですね。

もう1つ、『性的マイノリティ』という単語についてです。

『LGBT』を人数的な側面から見ると、『少数派』=『マイノリティ』とされています。
 
そこで『性的マイノリティ』と呼ばれています。

フジノはこの呼び方そのものが好きではありません。

では、「『マイノリティではない』=『マジョリティ』は何か?」というと

S、ストレート。異性が好き。
 
体の性別と自分の認識している性別が一致している。

という状態の人々ですね。

この状態の人々が今の社会では多数派なので(多数派だと考えられているので)、そうではない人々はかなり厳しい状況に追い込まれている訳です。



実際は「性的マイノリティ」ではなく「性的バラエティ(多様性)」です

フジノは『性的マイノリティ』という表現は事実を表していないし、キライです。

いわゆる性的マイノリティとされる方々は、世界の人口の3~10%以上存在していると推計されています。

10人に0.3~1人も存在している方々をマイノリティと呼ぶこと自体がおかしいです。

いろいろな在り方があってこその人間であり、様々でバラバラであってこそ社会が成り立っていくべきです。

ある方が言っていた

『性的マイノリティ』ではなくて『性的バラエティ(多様性)』なのだ

という言葉がフジノにはしっくり来ます。

そのような理由から、フジノはこの単語をつかいたくありません。

ただ、

「『いわゆる性的マイノリティという社会的な状態』に押し込められている人々だとフジノは考えています」

と毎回記すことは文字量が多くて読みづらいです。

加えて、とても悔しいのですが、世間的には『性的マイノリティ』という単語が普及しつつあります。

このホームページが検索でひっかかる為だけにこの単語をつかいます。

そこで妥協策として『いわゆる性的マイノリティとされる方々』と記します。

もっと良い表記法が見つかれば、すぐに直したいと思います。



性的マイノリティであることは何の問題も無い。では、何が問題なのか?

人はみんな大切な人と幸せに生きる権利と義務がある、とフジノは考えています。

でも、それが難しい状況に追い込まれている。
 
いや、それ以前に、生きていくことさえ難しくなってしまっている。

これが問題なんです。

例えば、去年2007年12月9日に報道された岡山大学大学院教授・中塚幹也教授の調査によると...

岡山大学病院を受診した全国661人に聞き取り調査

  • 「自分の性に違和感を自覚したのは小学生時代」と回答した方がほとんど

  • 回答者の4人に1人が不登校を経験

  • 回答者の5人に1人が自傷行為・自殺未遂を経験

  • 回答者の68%が自殺を考えた

岡山大学病院患者調査「68%自殺考えた」

岡山大学病院患者調査「68%自殺考えた」


この結果は、あってはならないと感じます。

この結果が意味していることは

小学校時代から違和感を抱いているのに、不登校や自傷・自殺未遂へと追い込まれたのは、彼ら/彼女らをサポートしてくれする人が存在しなかったからですよね?

何故たまたま『性的マイノリティ』に生まれただけでこんなにも長く苦しみ続けなければならないのかと言えば

それはこの国が『ふつう』であることしか許さない社会だからです。

でも、本当は『ふつう』なんて存在しません。

現実は、「1人1人みんなが違う、誰もが違う」ということです。
 
それなのに「みんな同じでなければダメ」みたいな圧力が、それを受け容れられない人々を排除していくのです。

『性的マイノリティ』だけじゃなくて、いつだってこの国はそうです。

例えば、結婚した女性の多くは

「おこさんはいつ?」

「こどもは作らないの?」

とか言われる。傷ついた方はたくさんいるはずです。

妊娠できない方々がものすごく多いのがこの国の現実なのです。

けれども「みんな同じでなければダメ」圧力は、そんな1人1人の事情を無視します。

『こどもを産む=良いこと』『こどもを産まない=悪いこと』という圧力をかけてきます。

そして、たくさんの人たちが苦しめられています。

では、誰が圧力をかけるのかというと『ふつう』の人々です。

本当は『ふつう』なんて存在しないのに、自分のことを『ふつう』だと信じている人々によってです。

「いろいろな在り方がある」ことを認めない態度が、たくさんの人々を死に追い込むほど苦しめているのです。



あまりにも厳しい現実があります

ちょっと脱線してしまいました。

話を『性的マイノリティ』に戻しますね。

去年2007年9月9日に朝日新聞で報じられた京都大学院医学研究科の日高庸晴客員研究員らが実施した調査によると...

ゲイ・バイセクシャルの男性5731人に対する調査結果

  • 回答者の約半数が学校でいじめにあったと回答

  • 回答者の3人に2人は自殺を考えたと回答

  • 回答者の14%は自殺未遂の経験があると回答

あまりにも厳しい現実があります。

こんな現実は絶対に変えなければいけないですよね?

たまたま生まれたセクシュアリティが理由でこんな差別を受けて苦しまねばならないなんて、おかしいです。



僕たちは変わらなければいけない

こうしたデータとしてあらわれている実態だけでなく、『生の体験』としてあなたも記憶にありませんか?

「おかま」とか「ホモ」という言葉によるいじめ。
 
僕も学生時代、そういう言葉を平気で投げつけてきました(バカで無知でした。本当にごめんなさい)。

でも、そうした浅はかな言葉がたくさんの人を傷つけてさらには不登校や自傷行為や自殺にまで追い込んできたのです。

死ぬ必要の全く無い大切ないのちが『無理解』から失われていくとしたら、それは間違っています。

僕たちは、変わらなければいけません。

人はみんな違う。それが当たり前。

これまで僕たちは、学校の授業の中で『性的マイノリティ』についてきちんと正しい知識を習うことも無かった。

そして、もしも自分が『性的マイノリティ』だとしても誰にも相談できないし、どこにも相談できるところが無かった。

でも、今は明らかに時代は変わりつつあります。

変えていかねばなりません。

性別というものは、生まれた時の肉体の性別だけが全てではありません。

性的な在り方が様々なのは(例えば、ゲイであったり、レズビアンであったりするということは)特別なことでも何でも無いのです。

もしもこれを読んでいるあなたが

「そうはいっても気持ち悪い」

とか

「いや、理解できない」

と思うとしたら、まだあなたは現実を知らないだけなのです。

あなたが今そう思った気持ちやその感じ方だって、これまで僕たちが受けてきた教育によって作られているだけです。

『性的マイノリティ』という事実をこれからの教育の中できちんと教えていく。

あるいは、相談機関を作る、その存在を知ってもらう。

こうした活動によって、『性的マイノリティ』は『性的バラエティ』へと価値観は必ず変わっていくはずです。

僕たちは、変わらなければいけないのです。



性的マイノリティの方を求めています(再再掲)

フジノは『性的マイノリティ』の方を求めています。

これまでも当事者の方々からお話を伺ってきましたが、できることならばもっとたくさんの方々のお話を伺いたいのです。

今日のイベントのおかげで、インカレのサークルにお邪魔させてもらうお願いをしたり、機会は広がりそうな感じはあります。

カミングアウトをしていない方もたくさんいらっしゃるでしょうし、「お話を聞かせてください」とフジノが言ったからといって「じゃあ、話します」なんてカンタンにいかないのは分かっています。

昨日お会いした方も

「フジノさんにメールをしようとずっと思っていたけれど、タイミングが分からなかった」

とお話しされていました。

だから、あなたのタイミングで、もちろん匿名でOKで(カフェトークもいつも匿名でやってますし)

ぜひお話を聞かせてください。
 
よろしくお願いします!

(お話を聞かせていただきたい理由はこちら)

次の記事に続きます)



僕たちは変わらなければならない/Youth Talk「性的マイノリティと教育」へ(その1)

YOUTH TALK「性的マイノリティと教育」に参加しました

今夜は、東京・下北沢まで行ってきました。

『性的マイノリティと教育』という大切なテーマで、トークイベントが行なわれたのです。

コーディネーターは、遠藤まめたさん(『Rainbow Coollege』所属)です。

「Rainbow Collge」ホームページ

「Rainbow Collge」ホームページ


ゲストはこちらの方々です。

今夜のお話を全て録画して下さった島田暁さんがYouTubeで録画を配信しておられますので、ご紹介しますね。

遠藤まめたさんのお話。










石坂わたるさんのお話。




田中和子さんのお話。







福島みずほさんのお話。






居場所が無くてもそれが当たり前なんだと思ってきた
『性的マイノリティと教育』の現在と未来は?

というサブタイトルのこのイベントは、とても重要なテーマで、参加して良かったと感じました。

「取り組むべき問題だ」

と考えていたからこそ参加したのですが、改めてその重要性を認識しました。



面識のない異なる3名からお誘いいただきました

政治家冥利に尽きることなのですが、面識の無い、それぞれ異なる3名の方々から

「このイベントに来て下さい!」

というお誘いをいただきました。

特に、このイベントの紹介記事として、つなさんが書いた文章に心を打たれました。

フジノは、このHPで繰り返しこのように記してきました。

そのおかげで、みなさまからお誘いをいただく前からこのイベントの存在を知っていて関心を持っていました。
 
けれども、改めて3名の方々から頂いたメールのおかげで、さらに『やる気スイッチ』が入りました。

お誘いいただいたみなさま、ありがとうございます。

会場の下北沢Never Never Land

会場の下北沢Never Never Land


会場は、下北沢駅から徒歩5分、『下北沢NeverNeverLand』です。

中の写真を撮らなかったので看板だけだと雰囲気が伝わりませんね。。。

沖縄料理の食べれるライブもできそうな広さのいい感じのお店でした。

ここを貸切にして、50人以上(もっとかな?)の参加者で立ち見もたくさん出ました。

動画からも伝わると思うのですが、ゲスト3名とみんながすごく近い距離で熱気に満ちていました。

「その2」へ続きます)