神奈川県が「インクルーシブ教育推進」に取り組み始めたことだけは評価しますが、全く何も得ることが無かったフォーラムでした/これからも諦めずに腐らずにみんなで一緒に改善していきましょう!

参加した時間を「ムダだった」と久しぶりに感じた、意識が低いフォーラムでした

本日、桜木町の横浜市社会福祉センターにて、神奈川県教育委員会教育局インクルーシブ教育推進課による『平成27年度インクルーシブ教育推進フォーラム』が開かれました。

インクルーシブ教育推進フォーラム会場にて

インクルーシブ教育推進フォーラム会場にて


結論から先に書きたいのですが、「何も得ることが無い、ひどいフォーラム」でした。

神奈川県(知事部局)が悪いのか?

神奈川県教育委員会が悪いのか?

どちらにしても、県と県教委の『インクルーシブ教育』に対する意識レベルがよく分かりました。

インクルーシブ教育推進フォーラムのチラシより

インクルーシブ教育推進フォーラムのチラシより


プログラムや登壇メンバーは下の通りです。

第1回地域と共につくるインクルーシブな学校―地域の子ども―

共生社会の実現に向けて、地域の子どもを地域で育てていくことの意義について考えます

  1. 趣旨説明
    「神奈川県のインクルーシブ教育推進の取組」(インクルーシブ教育推進課)
  2. パネルディスカッション 
    「地域と共につくるインクルーシブな学校 ―地域の子ども―」 
    コーディネーター:
    滝坂 信一氏(元帝京科学大学生命環境学部教授)

    パネリスト:
    鈴木 文治氏(田園調布学園大学心理福祉学科教授)
    渡辺 智興氏(相模原市立療育センター陽光園主査)
    石井 千尋氏(ののはな文京保育園支援保育コーディネーター)
    浦 美佳氏(県PTA協議会副会長)

まず、県教育委員会から現在の取り組みのご説明がありました。

県教育委員会インクルーシブ教育推進課によるこれまでと今後の取り組みの説明

県教育委員会インクルーシブ教育推進課によるこれまでと今後の取り組みの説明


これから実施する取り組みは、どれも「できるかぎり」という言い訳が全て文章の頭についていました。

つまり「できなくてもしかたがない」ことを前提にしたものばかりでした。

パネルディスカッションの様子

パネルディスカッションの様子


次に、コーディネーターとパネリストによる10〜15分間ほどのミニ講演でした。

パネルディスカッションの様子

パネルディスカッションの様子


この内容があまりにもひどくて、率直に驚きました。

何故このような方々を人選したのか、県と県教委の意図がフジノには全く理解できませんでした(鈴木文治教授だけは違います。鈴木教授はいつもどおり素晴らしかった)。

登壇した方々がどんなにえらい教授やえらい肩書がある方々であろうとカンケーありません。

まず、コーディネーターの発する言葉の数々が不快でした。

それからパネリストのみなさんは、ふだんは障がい福祉の現場で働いておられるのかもしれません。しかし『共生社会』実現の為の『インクルーシブ教育』という取り組みを理解しておられるとはフジノにはどうしても感じられませんでした。

パネルディスカッションの冒頭で、コーディネーターは

「このフォーラムの後すぐに地元で実践できることを1つでも2つでも持って帰って下さい」

と述べました。

しかし、何も持って帰れるような内容はありませんでした。フジノの心に残ったのは『くだらない話を聞かさせられた怒りだけ』です。

続いて、登壇者同士のパネルディスカッション(といえるのか分からないもの)が行われました。

そして休憩に入りました。

徒労感でいっぱいになり、フジノはここまでで帰ろうかと思いました。

実際、帰った方もいらっしゃいました。

顔見知りのあるまちの市議会議員(障がい福祉がメインの政策の方です)が偶然にもフジノの隣の席に座っておられたのですが、お帰りになりました。「そりゃあ帰るのも当然だよな」と感じました。

しかし、休憩後には『会場との質疑応答』だったので、そこまで残ってフジノが感じた怒りを発言しようと思い、そのまま残ることにしました。



唯一の救いは、会場を埋め尽くした当事者ご家族のみなさんたちでした

『会場との質疑応答』まで、ガマンして残って良かったです。

フジノと同じように、このフォーラムに強い怒りを感じた方々が会場にたくさんいらっしゃったことが分かりました。

まず、会場の最前列におられた車いすにのった当事者の方が口火を切りました。フジノは全く同感だと感じました。

コーディネーターは質問には答えようとせずに「ご意見として承ります」と流しました。

まともに応えようとしない姿勢に、フジノはさらに怒りを感じました。

次に、ご家族であろう方々から連続して厳しい批判の声があがりました。

下の記述は、その方のご発言をフジノが忠実にメモしたものです。

「あの、今日すごく違和感があるんですけど。

どうして、前に座っている方々の中に当事者が何故1人もいないのか。それが全く分かりません。

障害者権利条約は『私たち抜きに私たちのことを決めないで』という理念で当事者の声をちゃんと受け止めようということで作られていったものなんですね。

そこ(ステージ)に最低半分は当事者がいなくちゃいけない。半分はいなくちゃいけない。

だけど、(ステージ上は)みんな健常者。

で、お話する内容はやっぱり健常者視点からしかお話していない。

当事者側の分けられたり、排除されたり、そのへんの痛みとかつらさとか苦しさだが1つも伝わってきていない。

確かに今日は『インクルーシブ教育推進課』の企画であり、インクルーシブな社会を創っていくという企画であるはずなのに、すごく違和感を感じます。

このフォーラムでどうやってインクルーシブな社会を創っていくのか全く分からない。

そもそも、インクルーシブな社会というのは別け隔てが無い社会であって、小さい頃から分けちゃいけないんですよ。

だけどお話は「特別支援学校を作って、それが地域に理解を深めていく」といったもの。

違うでしょう?

「ボランティアで理解を深めていく」じゃないでしょう?

小さい頃から一緒に居ることで、お互いを理解していく。

まして『合理的配慮』っていうのは一緒に居る中で必要なものであって、今までの配慮とは観点が違うんですよ。

今までの配慮と同じような観点とは違うんですよ、『合理的配慮』っていうのは!

一緒に生きていく中でそこで弊害となるものをちゃんと捉えていこう。だから普通級の中で一緒に勉強していく中で、本人にとって不利益になることを乗り越えていくべく配慮していこうというのが『合理的配慮』であって、単なる障がい者に対する配慮っていうのと混同しないで下さい。

それからもう1つ。

今日、インクルーシブ教育推進課の企画ですが、どう捉えても『インクルーシブ教育』じゃなくて『インクルーシブ教育システムづくり』、仕組みづくりをどうするかということに終始している感じがします。

それで『インクルーシブ教育システム』で県が言っていることは、「障がい者が精神的および身体的な能力等を可能な最大限度まで発達させ、自由な社会に効果的に参加することを可能にするという目的のもと」と書いてあるんですね。

これは今までのよく言われている(旧来の)『医学的モデル』です。

要するに、障がい者個人の責任、「障がい者が障がいを乗り越えて、可能な限り発達させ能力を伸ばして健常者に近づいていけ」というところとどこが違うんですか?

やっぱりこういう『システムづくり』だから『みんなの教室』とか考えちゃってる。それは違う。

さっきから県の文章をみると「できるだけ」「できるだけ」ばかりで、どこに責任があるんだろうと思います。

どこがインクルーシブ教育なんですか?

本当今日はね、フォーラム聴いていて何の為のフォーラムなのかって。

インクルーシブ社会をみんなで考えてもらおうっていうのかということが分からなくて、はじめからさいごまで聞いていました」

 

この方の発言が終わると、大きな拍手が起こりました。

しかしコーディネーターはまたも「ご意見として承ります」と流しました。

その後も、障がい当事者のご家族であろう方々から、想いのこもったご発言が続きました。

神奈川県と神奈川県教育委員会は、本当に今日のこのフォーラムが大失敗であったことを深く反省して欲しいです。

フジノは政治家になって12年経ちますが、こんなにひどいフォーラムに出会ったのは今まで数えるほどしかありません。

あまりにも、ステージと運営者のみなさんと、参加している人々の切実さや想いがかけ離れすぎていました。

当事者のみなさまもご家族のみなさまも、毎日本当にいろいろな苦しみを体験しているんです。

だから、一生懸命に国の仕組みも学ぶし、障害者権利条約だって勉強会を開いたりして学んできたんです。

かたや、今日のこのフォーラムはフジノにとっては最低レベルの内容でした。

一言で言えば、県は勉強不足すぎると思います。

だから人選もミスするし、フォーラムそのものも失敗に終わったのです。

勉強不足の理由は、意識が低いからだと感じます。

今日あえて2つだけ良かったことがあるとすれば

第1に、神奈川県というお役所がまだこんなレベルなのだとハッキリと分かったこと。

第2に、お役所のレベルはこんなものでも、当事者ご本人とご家族はみんな本当にがんばっているということ。

質疑応答の時間に会場で挙手をして発言して下さった方々のご発言に、フジノはとても共感しました。フジノの想いを代弁して頂きました。

神奈川県はさらに年度内にあと2回も同じフォーラムを開催する予定ですが、ぜひ改善して下さい。

今日のようなフォーラムならば、やるべきではありません。税金のムダ使いです。

障がいのある方々のもっと意味のある事業にその分の税金を充てて下さい。

県や県教委のみなさまは反論があれば、ぜひフジノにご連絡下さい。お待ちしております。

たかが2時間半のフォーラムに参加して、こんなにもひどく疲労を感じて失望させられたのは久しぶりです。

障がい福祉への横須賀市役所の取り組みは決して全国レベルではありません。

しかし、今日のフォーラムのように失望させられた経験は、本当に今までありません。

それくらいに衝撃的な2時間半でした。

けれども、逆にフジノは闘志が湧いてきました。

絶対に諦めない。絶対に腐らない。

この現実からスタートして、マイナスをまずゼロに変えていくしか無い。

どうか、当事者ご本人のみなさま、ご家族のみなさま、一緒に変えていきましょう。

僕も絶対に諦めません。

フジノはいち市議に過ぎませんが、県に対してこれからはもっと強く働きかけていきたいです。

もちろん、横須賀市においてインクルーシブ教育が実現するように、さらに全力を尽くしていきたいです。



「障がいのあるこどもたちへの教育」のナショナルセンター・国立特別支援教育総合研究所(特総研)の一般公開へ(その2)

(前回の記事から続いて、国立特別支援教育総合研究所の一般公開の様子を紹介しております)

視機能の検査をする部屋

視機能の検査をする部屋


*写真ばかりの掲載でごめんなさい。文章は少しずつ書いていきます。

無音響の部屋

続いては、聴覚に障がいのあるこどもたちへの教育についてのコーナーです。

聴覚障害教育の体験コーナー

聴覚障害教育の体験コーナー

ものすごいぶあつい鋼鉄の扉の中に入ると、スポンジみたいな壁でつくられた無響室(残響がとても少ない空間)がありました。

フジノはパニック発作が出てしまいそうでした

フジノはパニック発作が出てしまいそうでした


なにぶん、フジノはパニック障がいもちなので閉じ込められた空間に居ると発作が出てしまうので、こちらは外からだけ見学しました。

参加者のみなさんは、その中で扉を閉めた中で実際の無響を体験しておられました。

補聴器を示すイラストとしては最も古いものだそうです

補聴器を示すイラストとしては最も古いものだそうです

これまで使われてきた聴覚障がい支援の為のいろいろな機器

これまで使われてきた聴覚障がい支援の為のいろいろな機器

スヌーズレン

続いては『スヌーズレン』です。

スヌーズレン体験のコーナー

スヌーズレン体験のコーナー


スヌーズレンとは、『探索とリラクゼーション』と説明パネルには記してありました。

スヌーズレンとはなにか

スヌーズレンとはなにか


障がいのあるこどもたちの中には、リラックスをするということがなかなか難しい、という子もいます。そんな子たちがここでリラクゼーションを体験してくれたらいいなと感じました。

穏やかな灯りとリラックスできる雰囲気のお部屋です

穏やかな灯りとリラックスできる雰囲気のお部屋です

こどもたちが体験していました

こどもたちが体験していました


「ぜひ寝転んでみてください」と言われて、フジノも体験してみました。

薦めていただいたのでフジノも寝転んでみました。

薦めていただいたのでフジノも寝転んでみました。

教材・教具の展示室

発達障害教育情報センターの教材・教具展示室の公開

発達障害教育情報センターの教材・教具展示室の公開

発達障がいと一言でいっても、ひとりひとり全く異なります

発達障がいと一言でいっても、ひとりひとり全く異なります

発達障がいのあるこどもが抱える困難の疑似体験

発達障がいのあるこどもが抱える困難の疑似体験

いろいろな教材が展示されています

いろいろな教材が展示されています


フジノがいろいろな論文を読んでいると、ICTを使った教材や機具は特別支援教育とすごく相性が良い、こどもたちに良い成果をもたらしている、という結果が出ています。そこで、市議会でも以下のような提案をしたことがあります。

2012年9月5日・教育福祉常任委員会での質疑

フジノの質問

もう1つの視点を申し上げたいと思うのですが、すでに「特別支援学校においてはタブレット型パソコンの導入は子どもたちの学力向上に大きな効果がある」と言われています。

東京大学と全国の特別支援学校でのモデル事業でも「効果が高い」と報告をされています。

本市においても、特別支援学校や特別支援学級などにおける導入は検討すべきではないかと思うのですが、いかがでしょうか。

教育研究所長の答弁

 
すでに夏までの間に、指導主事がいろいろな学校に出向きましたが、その際に特別支援学校、それから特別支援学級の、全部ではありませんけれども、先生の方から「そのようなデモ環境を子どもたちに使わせて効果を試したい」という声が出ています。

もうすでに業者との連携というところでは動き始めていまして、今年度デモ環境で子どもたちがどのような活用をして、どのような効果があるかというところは結果が出るかと思っております。

この質疑でフジノが提案したことが、まさに『特総研』のこのコーナーにはありました。

特別支援教育とICTの相性の良さをとても強く感じます

特別支援教育とICTの相性の良さをとても強く感じます

それぞれのこどもたちが持ちやすいように

それぞれのこどもたちが持ちやすいように

iライブラリー

iライブラリーの公開

iライブラリーの公開


AppleのiPadを用いたデジタル教材

AppleのiPadを用いたデジタル教材

ヘッドポインター。フジノ的にはよく見かけます

ヘッドポインター。フジノ的にはよく見かけます

トラックボール(パソコンのマウスにあたるもの)

トラックボール(パソコンのマウスにあたるもの)

呼気スイッチです

呼気スイッチです


呼気スイッチは、口にくわえて軽く息をふきかけることで反応してくれます。こうした器具の進化は本当にありがたいです。

肢体不自由のある方々への教育コーナー

肢体不自由教育の体験のコーナー

肢体不自由教育の体験のコーナー


肢体不自由児の教育の体験コーナー

肢体不自由児の教育の体験コーナー

マシンを使った移動支援

マシンを使った移動支援

マシンの力のおかげで腰痛にはなりません

マシンの力のおかげで腰痛にはなりません

生活支援棟へのツアーも行われました

生活支援研究棟への見学ツアー

生活支援研究棟への見学ツアー

約30分ほどのツアー

約30分ほどのツアー

20141108tour01

20141108tour02

「障がいのあるこどもたちへの教育」のナショナルセンター・国立特別支援教育総合研究所(特総研)の一般公開へ(その1)

野比に、日本で唯一の「特別支援教育のナショナルセンター」があります

今日は、朝いちで野比へ向かいました。

野比5丁目から観た海

野比5丁目から観た海


野比5丁目に『独立行政法人国立特別支援教育総合研究所(NISE)』という施設があります。

市民の多くの方々には、なじみが無いかもしれません。

国立特別支援総合研究所の入口にて

国立特別支援総合研究所の入口にて


でも、フジノたち障がい福祉の業界ではとてもよく知られている施設です。

略して『特総研(とくそうけん)』と呼んでいます。

建物全景

建物全景


ここは、日本で唯一の『特別支援教育』のナショナルセンターです。

障がいのあるこどもたちの教育の為に、

  1. 政策的な課題を研究したり(研究活動)
  2. 地方自治体や教育現場と連携したり(研修事業・教育相談支援)
  3. 広く社会に情報発信を行なったり(情報普及事業)

といった事業をしています。

一般公開デーに初めて参加しました

今日はその『特総研』の一般公開デーでした。

昨年もおととしも都合があいませんでした

昨年もおととしも都合があいませんでした


日頃、研究員や先生の方々との接点はあるのですが、建物の中にフジノが入ったのは初めてでした。

建物の中に入ったのは初めてでした

建物の中に入ったのは初めてでした


8つもの棟に分かれていることも初めて知りました。

研究所マップ

研究所マップ


敷地もゆったりと広めで、環境としては抜群だと感じました。

体育館

体育館


かつては『特殊教育』と呼ばれていたものが、今では『特別支援教育』と呼ばれるようになりました。

その対象が、かつては知的や身体にに障がいのあるこどもたちだけだったのが、現在は『発達障がい(発達症)』も含め、支援の必要な全てのこどもたちのニーズにあった教育を目指しています。

敷地もゆったりとしていて、抜群の環境でした

敷地もゆったりとしていて、抜群の環境でした


『特総研』の必要性や役割はますます高くなっています。

一般公開に向けた理事長メッセージ

参加者に配布された資料の1枚目に、宍戸和成理事長のごあいさつがありました。

一般公開に向けた、宍戸和成理事長のご挨拶より

一般公開に向けた、宍戸和成理事長のご挨拶より


『特総研』に求められている役割や現在の活動なども分かりやすく説明されているので、全文を引用しますね。

研究所公開にお越しのみなさまヘ

2014年1月、我が国は『障害者の権利に関する条約』を批准し、特別支援教育は新たな局面を迎えることになりました。

同条約の中で提起された『インクルーシブ教育システムの構築』と『合理的配慮の提供』は、今後、特別支援教育を推進していく上での重要な事柄です。

そこで、国立特別支援教育総合研究所(NISE)では、文部科学省のモデル事業と連携して、昨年度から『インクルーシブ教育システム構築支援データベース(インクルDB)公開事業』に取り組んでおり、合理的配慮の実践事例をはじめ、インクルーシブ教育システム構築に関連する様々な情報を、広く社会に発信しています。

また、今年度は、新たに、支援機器等教材普及促進事業に取り組んでいます。

特別支援教育が、 一人一人の子どちの教育的ニーズに即した適切な指導と必要な支援を行なう営みであるとするならば、今、求められていることは、それぞれの子どものもっている司能性を最大限に伸ばす為の具体的な教育実践であろうと思います。

そうした特別支援教育の確立に向けて、 NISEの職員一同、力を合わせて、研究活動や研修事業、教育相談支援、情報普及等に努めています。

さて、本日は、NISEの施設を一般公開し、最新の研究成果や活動内容等をわかりやすく紹介します。

また、様々な障がいの疑似体験、障がいのある子どちのための教育支援機器の実演、障害のある子どもに対する皐近な配慮や工夫の紹介等を行います。

本日の研究所公開を通じて、NISEと特別支援教育に対するご理解を一層深めていただけますと幸いです。

改めて、皆様のご協力とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

(NISE理事長・宍戸和成さんのご挨拶より)

フジノは次の仕事があったので参加できなかったのですが、14時からは新しいモニュメントの記念セレモニーも開催される予定とのことでした。

モニュメントの記念セレモニーも開催

モニュメントの記念セレモニーも開催


これは、『子どもとともに』というタイトルのモニュメントだそうです。

発達障がいのミニ講義

今日は、建物内部の見学ができるだけではなくて、プログラムがもりだくさんで体験モノも数多くありました。

まず、渥美義賢・発達障害教育情報センター長による、発達障がいについての分かりやすい基本的なレクチャーがありました。

渥美義賢・発達障害教育情報センター長のミニ講義

渥美義賢・発達障害教育情報センター長のミニ講義


「発達障がいについて、もっともっと市民のみなさにも知ってほしい」とフジノはいつも願っています。

発達障がいについてのミニ講義

発達障がいについてのミニ講義


これだけずっと学んできたフジノでも、日々進歩している研究によって新しく分かった成果をどんどん吸収していかないと知識が陳腐化してしまいます。ミニ講義も新たな学びがありました。

言語障がい教育の体験コーナー

言語障害教育の体験

言語障がい教育の体験


今日は、社会福祉を学んでいる学生の方々がたくさんいらしていました(県立保健福祉大学かな?)。

言語障がいの支援

言語障がいの支援


みなさん、体験型のプログラムにも積極的に参加しておられて、そうした姿を観るにつけてもフジノはとても心強く感じました。

たくさんのパネル・刊行物の展示コーナー

パネル展示と刊行物展示コーナー

パネル展示と刊行物展示コーナー


研究の成果は、ふだんから『特総研』のホームページで読むことができます。

パネル展示によって、初心者の方々にも分かりやすく解説しておられました

パネル展示によって、初心者の方々にも分かりやすく解説しておられました


今日は、そうした研究の数々を分かりやすくパネル展示によって紹介してありました。

パネル「知的障がい教育について」

パネル「知的障がい教育について」


『インクルーシブ教育』の実現は、フジノにとって長年の願いです。最重要政策として、議会内外での提案を繰り返し行なってきました。

今年1月、日本政府は『障害者権利条約』を批准しました。これによって『インクルーシブ教育の実現』は、国としての義務にもなりました。

パネル「インクルーシブ教育システムの構築について」

パネル「インクルーシブ教育システムの構築について」


『特総研』では、具体的にインクルーシブ教育を実現していくにあたっての課題を解決していく為の様々な研究もして下さっているようです。ぜひ積極的に進めていただきたいです。

フジノが大切な取り組みとして導入を求めてきた「触ることのできる美術作品」

フジノが大切な取り組みとして導入を求めてきた「触ることのできる美術作品」


フジノとしては、幼稚園・保育園・小中学校・高校、さらには大学・大学院など、全ての学びの場において一刻も早く『インクルーシブ教育』が実現できるように、これからも努力していきます!

国内最大の、特別支援教育の書籍を集めた図書館

図書室公開

図書室公開


特別支援教育の関連図書を集めた図書館としては、国内最大にあたるそうです。

図書館では、学生さんらしき見学者が熱心に説明を聴いていました

図書館では、学生さんらしき見学者が熱心に説明を聴いていました


横須賀市には『点字図書館』があります。

そこと同じように、拡大教科書や点字教科書(点字で訳しなおされた教科書)などが所蔵されていました。

拡大教科書のコーナーも

拡大教科書のコーナーも


拡大教科書は、大きな文字に教科書を作りなおしたものです。ふつうの1冊の教科書を、大きな文字に置き直すと5冊くらいの量になります。

その場で読める道具も

その場で読める道具も


拡大教科書を作るのには日数を要するので、そのままの新聞や本をその場で拡大して読めるようにする機器もたくさんあります。

「広報よこすか」の点字版も置いて下さってました

「広報よこすか」の点字版も置いて下さってました


『広報よこすか』の点字版も置いて下さってました。ありがたいです。

学会誌も多数です

学会誌も多数です


学会が発行している学会誌も多数とりそろえられています。

移動式書庫にも基調な本がたくさんあります

移動式書庫にも基調な本がたくさんあります


フジノも自殺対策や精神保健福祉に関する学会誌は購読しているのですが、基本的に価格が高いのが難点です。

その点、この図書館ではあらゆる学会誌がすぐに入手できて、研究がはかどりそうです。個人的に、とてもうらやましい学びの場だと感じました。

その2へ続きます)

2013年12月議会・質疑

藤野英明です。よろしくお願いします。

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『議案第165号 教育委員会委員の選任について』

つまり、来年2月1日から、教育委員会委員として新たに青木克明さんを選任する議案について、市長に質問します。

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11月25日に開催された議会運営委員会において、市長から教育委員会委員の人事案件の内示がなされました。

『教育委員会委員選任理由について』

という書類が配布されたものの、そこに記されていたのは次のわずか353文字だけでした。

青木克明氏は、35年の長きにわたり本市職員として行政運営にご尽力いただきました。

この間、4課で課長職、2部で部長職を歴任され、特に、平成23年3月の東日本大震災発生時には市民安全部長として市民生活や事業活動に混乱が生じる中、市民の不安心理の解消に向け、指揮にあたられたことは記憶に新しいところです。

人柄は実直、職務に対しては忠実であり、組織をけん引するリーダーシップがあります。

また、大学時代には教育学部に籍を置き、小学校、中学校、高等学校の教員免許を取得するなど、教育に関する基本的な知識が培われております。

私的な活動においては長きにわたりラグビースクールで子どもたちの指導にあたるなど、スポーツを通じ本市の体育・健康教育や青少年の健全育成に貢献されております。

様々な課題を抱える本市教育行政にあって、このような人柄・経歴をお持ちの青木克明氏が本市教育委員会委員に適任であると考えています。

わずかこれだけです。

実は、今回の人事案が認められれば、青木さんは新しく教育長にも選任される見通しです。

つまり、これまで6年半にわたって教育長を勤めてこられた「永妻和子教育長を再任しない」という議案でもある訳です。

横須賀市の教育行政のトップを選任する為の情報として、わずかこれだけの説明では、僕には全く判断することができません。

僕は、11年間の市議会議員生活を通して、課長時代から永妻教育長の仕事ぶりに接してきました。率直に、とても尊敬しております。

2007年6月にわずか60才で急逝された田中教育長の後を受けて、同年8月、新たに永妻教育長が新たに選任された訳ですが、その日のブログに僕はこう記しました。

こども育成部の部長であった永妻和子さんが新しい教育長になりました。永妻さんは、まさに適任だと思います。

彼女のこれまでの仕事ぶりに対してフジノはとても信頼を置いています。

この人事は、このまちの行政の歴史において、最も祝福されるべき人事の1つだと思います。

この時に記した想いは、今も変わっていません。

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民生・教育経済・教育福祉の3つの常任委員会での議論と日々の意見交換などを通して、政治・行政と立つ位置は違えども、永妻教育長とは横須賀のこどもたちを守る為にともに闘ってきた同志という想いです。

弱い立場・厳しい状況にある方々、マイノリティの人々に寄り添う姿勢、温かいまなざしは素晴らしく、これまで永妻教育長のもとで横須賀市教育委員会は全国に誇るべき先進的な取り組みをいくつも実施してきました。

特に、いわゆる性的マイノリティとされるこどもたちへの支援と、『横須賀方式』として知られている学校給食食材と提供食の放射性物質の測定の取り組みは、今も全国各地から横須賀市教育委員会の動向が注目され続けています。

こうした横須賀市教育委員会の取り組みは、来年度以降も永妻教育長のもとでさらに推進されていくと信じていた僕にとって、今回の人事案件はあまりにも突然のことで全く信じられませんでした。

そして、永妻教育長のもとで進められてきた様々な取り組みが方向転換され、廃止されてしまうのではないかと強い不安の気持ちに襲われました。

僕は、今回提案された青木さんを批判しているのでは全くありません。

そうではなくて、永妻教育長が横須賀の教育行政から去らねばならないことによって、これまで推進されてきた取り組みが後退するのではないか、こどもたちを守る為の取り組みが弱体化してしまうのではないか、と危惧しているのです。

こうした想いは僕だけでなく、市内の保護者の方々、現場の教職員の方々、横須賀市教育委員会の取り組みを注目している全国のあらゆるマイノリティの方々に共通したものです。

そうした多くの不安の声に対して、吉田市長にはきちんとお答えいただきたいのです。

吉田市長は新たに教育委員に任命する方のお考えを十二分にご存知だからこそ、今回、任命されたはずです。

そこで、以下の質問について、青木さんがどのようなお考えを持っておられる方なのかをご説明いただきたいのです。


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1.学校教育について

学校教育に対する以下の13点についてお答え下さい。

  1. 「こどもの貧困」と「教育機会の不平等」についてどのようにお考えか。
  2. 生活保護基準の引き下げに伴う「小・中学校の就学援助の在り方」についてどのようにお考えか。
  3. 経済的理由により高校への就学が困難な生徒を対象とした「横須賀市奨学金の増額と対象人数の拡大」についてどのようにお考えか。
  4. こどもの食のセーフティネットとしての「中学校への給食導入」に対してどのようにお考えか。
  5. いじめ・不登校・自殺など様々な課題の背景にある貧困や家庭の問題に対応する「スクールソーシャルワーカーの全市立学校への配置の必要性」についてどのようにお考えか。
  6. 「学校における自殺対策の必要性」についてどのようにお考えか。
  7. いわゆる「性的マイノリティ」とされるこどもたちへの支援の必要性についてどのようにお考えか。
  8. 学校教育を通じた「男女共同参画社会の推進」に対してどのようにお考えか。
  9. 障がいのある児童生徒の「インクルーシブ教育を推進する必要性」についてどのようにお考えか。
  10. 「高校における特別支援教育」を積極的に実施する必要性についてどのようにお考えか。
  11. 「横須賀方式」として知られる給食食材と提供食の放射性物質の測定を継続する必要性についてどのようにお考えか。
  12. 学校敷地内に仮置きとして埋設されている「除染土への対応」をどのようにすべきだとお考えか。
  13. 「全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)」の結果を学校別に公表するという問題に対してどのようにお考えか。



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2.社会教育について

社会教育および教育委員会所管施設について、以下の3点を伺います。

  1. 今後の市立図書館の在るべき姿についてどのようにお考えか。特に、佐賀県武雄市の『TSUTAYA図書館』のような企業による図書館運営についてどのようにお考えか。
  2. 横須賀美術館のこれまでについてどのように評価しておられるのか。特に、美術館建設反対運動が起こり、ハコモノ行政への批判がなされてた経緯を、どのように受け止めておられるのか。
  3. 今後の横須賀美術館の在るべき姿についてどのようにお考えか。また、経済部の主導で実施された特別企画展について、どのように評価しておられるのか。



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最後にもう1点、伺います。

3.優先課題について

教育委員および教育長に就任したのち、特に優先して取り組むべき課題だと認識しておられることは何か。

以上、17の質問は大変多岐に及びますが、市長が新たに教育委員に任命される方がどのようなお考えをお持ちなのか、ぜひご説明下さい。

これで質問を終わります。ありがとうございました。



市長の答弁

御質問ありがとうございました。

まず、子どもの貧困と教育機会の不平等について御質問をいただきました。
 
今日、子どもの貧困は大きな社会問題になっています。子どもの貧困が教育機会の不平等につながってしまうことは、あってはならないことと考えていただけると思います。

次に、小・中学校の就学援助のあり方について御質問をいただきました。
 
この点につきましても、就学援助のあり方を検討し、生活保護基準の引き下げが子どもの学校生活に影響となってあらわれることがないよう努めていただけると考えています。
 
次に、『横須賀市奨学金』の増額と対象人数の拡大について、御質問をいただきました。

奨学金については、例年多くの方から御希望をいただいていますが、必ずしも全員の方に支給できていないのが現状です。
 
今後も状況を的確に把握しながら、適切な対応を図っていただけると考えています。

次に、中学校への給食導入について御質問をいただきました。

中学校給食について、子どもの食のセーフティネットとしては捉えていません。

中学校においては、家庭からお弁当を持参できない場合に、パンやお弁当を注文できるスクールランチを実施しています。このスクールランチの充実を図っていくことで、中学校給食のニーズにこたえていただけると考えています。
 
次に、スクールソーシャルワーカーの全市立学校への配置の必要性について、御質問をいただきました。
 
スクールソーシャルワーカーの果たす役割については、私も十分に認識をしています。
 
スクールカウンセラーや各種相談員との連携も含め、多くの子どもの支援に結びつく方策を工夫していただけると考えています。
 

次に、学校における自殺対策の必要性について、御質問をいただきました。
 
学校での自殺対策の必要性は、私も認識しています。
 
今後も、相談機能や体制を充実させて未然防止に努めていただけると考えています。
 

次に、性的マイノリティとされる子どもたちへの支援の必要性について、御質問いただきました。
 
横須賀市としても、人権施策の観点から、性的マイノリティとされる方々への支援に取り組んでいるところですが、性的マイノリティとされる子どもに対して、支援教育の視点からさまざまな対応をしていただけると考えています。
 

次に、男女共同参画社会の推進について御質問をいただきました。
 
男女共同参画社会の推進は、重要なことであると私も認識しています。
 
学校教育においても、人権教育を通じて男女共同参画社会の推進に結びつけていただけると考えています。
 

次に、インクルーシブ教育を推進する必要性について御質問いただきました。
 
インクルーシブ教育を推進することは、障害のある子どもの成長に大きな意味があると考えています。
 
また、障害のない子どもにとっても、差別を生まない社会をつくる上で大切な教育の機会になると思います。
 
こういった観点に立ち、インクルーシブ教育の推進に努めていただけると考えています。
 

次に、高校における特別支援教育について御質問いただきました。
 
神奈川県では、養護学校の分教室を県立高等学校内に設置するなど、さまざまな方法で高等学校段階での特別支援教育の推進を図っています。
 
これからも、神奈川県とよく連携をしていただきたいと考えています。

次に、給食食材と提供食の放射性物質の測定を継続する必要性について、御質問をいただきました。
 
現在、実施している学校給食の放射線量測定は、今年度末まで継続される予定です。来年度以降の測定に関しましては、国の動きや全国的な測定結果など勘案した上で、改めて検討し、決定していただけると考えています。
 

次に、除染土への対応について質問をいただきました。
 
学校敷地内に仮置きとして埋設している除染土砂は、適切に処分することが望ましいと考えています。
 
今後も引き続き、処理が可能な事業者を探すとともに、空間線量の測定を定期的に行っていただけると考えています。
 

次に、全国学力学習状況調査の結果を学校別に公表することについて、御質問をいただきました。
 
現状では、学校別に公表することは慎重に考えていただけると思っています。
 

次に、今後の市立図書館のあるべき姿について、御質問をいただきました。
 
各自治体の環境はおのずと異なりますので、武雄市の図書館と全く同じ図書館運営が横須賀市に適合するという考え方ではなく、横須賀市の図書館サービスにとって何が必要なのかを民間団体による運営の是非も含めて、今後、検討していただけるものと考えています。
 

次に、美術館のこれまでの評価と今後のあるべき姿について御質問をいただきましたので、あわせて回答いたします。
 
建設に当たっては、見直しに向けた運動があったものの、今、現にある美術館をいかに都市資源として有効活用していくかという観点を持っていただけると考えています。
 
毎年、約10万人の観覧者をお迎えしていることなど、一定の評価をしていただけると思いますが、さらに市民の役に立つ美術館に生まれ変わらせるように、運営面での課題をしっかり乗り越えた上で、昨年の特別企画展のような取り組みを検討していただけるものと考えています。
 

次に、教育委員に就任した後、特に優先して取り組むべき課題について御質問をいただきました。
 
私としては、学力の向上、いじめや不登校などの学校問題への対応、総合高校の飛躍、中学校給食ニーズへの対応、美術館などの施設のあり方の改革、生涯現役社会の実現のための生涯学習の推進、オリンピック開催を踏まえたスポーツの振興などに積極的に取り組んでいただきたいと考えています。



市立横須賀総合高校を「委員会の市内視察」で訪れました/開校10周年を機に新たな展開へ(その1)

教育福祉常任委員会で視察へ

今日は、教育福祉常任委員会での視察でした。

視察先は3ヶ所です。

10名の委員メンバーが2台の車に分乗して、まずは久里浜へ向かいました。

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最初の視察先、横須賀総合高校です


最初の目的地は、横須賀市内には1校しか無い『市立』の高校である横須賀総合高等学校です。



インクルージブ教育を総合高校で実現したい

横須賀総合高校、フジノは大好きです。

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まずは会議室にて校長先生からお話を伺いました。4代目の校長先生は、教育委員会に長年おられてフジノも一緒に働かせて頂いた素晴らしい方です


生徒の教育の為の理想的な学校づくりの壮大な試みとして、とても大切に感じています。

これまでも、何度も何度も見学に来ました。

さらに、友人のお父さん(幼い頃からとてもお世話になりました)が副校長先生だった時期もあって、より強く親近感を抱いてきました。

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雨空でも吹き抜けから自然光がよく差していて、校舎内はとても明るいです


フジノが総合高校と関わった一番最初のきっかけは、2003年4月。

「障がいのあるこどもたちが総合高校へ進学できるしくみを創りたい」

という保護者の方々の集まりにお招きいただいてお話を伺いました。

幼稚園、小学校、中学校までは障がいのある子も無い子も地域の学校で共に学んできたこどもたち。

けれども高校進学となると、特別支援学校(旧・養護学校)しか選択肢がありませんでした。

障がいのある子も無い子も高校で学べるようにしたい。

3高校が統合されて新たに開校する総合高校で『インクルーシブ教育』を実現したい。

その想いで活動を続けてこられた保護者の方々と2003年に出会いました。

フジノはその想いに深く共鳴しました。

そして初当選以来、現在に至るまで市議会でもこの提案を繰り返し行なってきました。

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総合高校には、専門的に学ぶ為の8つの「系列」があります。大学でいう「専攻」に近いものです。その1つとして「福祉」系列があります


2013年現在、この団体は存在していません。解散してしまいました。

おこさんたちの学齢期が過ぎていくとともに、その活動は次のステップ(働くこと)へと発展していきました。

けれども今でもフジノは同じ想いを持ち続けています。

フジノは、障がいのあるこどもたちが高校に受け入れられるべきだと信じています。

かつて、このまちでは『共に学ぶ総合高校を考える会(とも総)』という、「障がいのあるこどもたちも市立総合高校で学べるようにしたい」という活動をしている団体がありました。

すでにモデル事業に取り組んでいた大阪をのぞけば、この活動に取り組んでいたのは全国で横須賀だけでした。

こんな誇るべき市民活動が、今は終わってしまったのです。

けれども政治家としては、絶対に間違っていないこの活動を終わらせません。

2008年2月26日の活動日記より)

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福祉の専門科目を学ぶ為の実習室もあります


総合高校の図書室には、政治家フジノが購読している専門的な福祉の雑誌も配架されています。

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例えば、『月刊福祉』『季刊社会福祉研究』などです。

これはとてもうれしいです!

社会福祉の現場で働く大人も、大学院生も、愛読している雑誌です。

高校の図書館がこれらを購読してくれて、読めるチャンスがある生徒たちはとても恵まれた教育環境で学んでいると思います。

*さらに『週刊福祉新聞』『こころの元気プラス』『手をつなぐ』『保育の友』『月刊学童ほいく』なども購読してくれたら完ペキです。司書の先生、よろしくお願いします!

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こういうところ1つ取っても、総合高校は良い学校だなあとフジノは感じます。




(その2へ続く)



丸10年を迎える横須賀総合高校の改革を機に「インクルーシブ教育」を実現すべき/2012年予算議会

今日は「教育委員会」の予算審議でした

2012年度当初予算案についての委員会審議も中盤となりました。

「2012年度当初予算案・教育委員会」より

「2012年度当初予算案・教育委員会」より


今日は、教育委員会の予算を審査しました。



10年目を迎える総合高校の新しい姿

今年2012年、市立横須賀総合高校は開校10年目を迎えます。

そこで、これまでの横須賀総合高校の在り方を振り返って、課題を把握し、新たな10年に向けて改革を進めていくことになっています。

「2012年度予算の概要」より

「2012年度予算の概要」より


総合高校は、オープン当初は『商業』『工業』『普通』の3つが合併することで総合高校になったのですが、今では『商業』『工業』の色あいがすっかり弱まってしまいました。

それとは対照的に『進学校』としての評価が年々高くなってきました。

海外への修学旅行をはじめ、1学年からの進路指導のきめ細かさなどの特色もあって、人気も高くなりました。

しかし『公立高校』の意義とは、『成績の良い生徒を増やすこと』だけでは絶対にありません。




フジノは、総合高校を卒業していく生徒たちに『多様性』を当たり前のものとして生きていく人間になってほしいと願っています。

人はその数だけ生き方があります。

国籍、ジェンダー、障がい、あらゆる背景を超えてほしいのです。

あらゆる『人』が生きているこの世界を、3年間の限られた高校という守られた空間で過ごせるうちに、もっと体験してほしいのです。



改めて総合高校での「インクルーシブ教育」の実現を訴えました

フジノは、その1つとして横須賀総合高校での『インクルーシブ教育』の実現を繰り返し訴えてきました。

今日の予算審議においても、改めて提案しました。

教育福祉常任委員会での質疑

フジノの質問

続いて、29ページをお願いします。

「横須賀総合高校教育改革検討事業費」より

「横須賀総合高校教育改革検討事業費」より


『横須賀総合高等学校教育改革検討事業費』について伺います。

丸10年を迎えて、新たな生徒のニーズの変化などに対応して総合高校のあり方を見直していくということですが、その中で、予算47万円でどのような取り組みを行うのか。

まずは、庁内で検討していくということなのですが、この費目がどのようなことなのかをお答えいただきたいと思います。



教育政策担当課長の答弁

大半のものにつきましては、視察旅費として先進地を訪れる旅費を、今、計上しております。



フジノの質問

大半が全国のこうした総合高等学校の視察に充てられるということかと認識しました。

今回、検討を行っていくに当たって、まだこれから絞り込みをしていくのだと思いますが、ぜひ1点お願いしたいのは、インクルーシブな教育を高等学校にも導入していただきたいということです。

そもそものスタート、開校するに当たって『ともに学ぶ総合高校を考える会』という活動などもありましたし、そういった観点もぜひ検討していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。



教育政策担当課長の答弁

総合高校の改革については、総合高校の現在あります教育理念を継承しつつ、新たな制度づくりも含めて検討いたしますので、委員御指摘の部分も、今後、この方針を決めていく中で検討させていただきたいと思います。



フジノの質問

すばらしい総合高校が、単なる進学校に決して陥ってはならないと思うのです。

誰にとっても学びの機会を提供するという高校に、さらになってほしいと期待します。

今年度は具体的な改革が議論されていきます。

実現に向けて具体的な提案を続けていきたいです。



市立横須賀総合高校で「インクルーシブ教育」を実現したい/高校でも障がいの有無を問わず学べる環境を当たり前にしたい

障がいの有無を問わず、誰もが学べる環境を当たり前にしなければならない

わが国では、障がいのあるこどもたちは学びの場からある意味で『排除』されています。

例えば、あなたの小中学校時代を思い出してみて下さい。小中学校まではクラスにひとりは障がいのある友達が居たはずです。

ふだんは別教室で授業を受けていながらも、音楽や美術の授業やホームルームや給食の時間は同じ教室で過ごしていたはずです。

その友達は、高校生になったらどこに行ってしまったのでしょうか。

その答えは、養護学校(特別支援学校)です。

障がいのあるこどもたちはいわゆる普通科の高校には行かれず、他に選択肢が無い為に、養護学校に行くしか無いのです。

義務教育期間である小中学校時代は、みんなが一緒に学ぶことができていたのに。

フジノはこうした現実を変えたい。

『排除(exclusive)』の逆を『包摂(inclusive)』と言います。

障がいの有無を問わずに誰もが共に学ぶことができる教育を、『インクルーシブ教育』と呼びます。

『インクルーシブ教育』こそ在るべき当たり前の教育の姿です。

ようやく神奈川県内でも県教育委員会の改革によって、県立高校でのインクルーシブ教育が少しずつ進み始めました。

フジノは『横須賀市教育委員会も市立高校において『インクルーシブ教育』を当たり前のこととして取り組むべきだ』と訴え続けてきました。



決算審議を通じて、市立高校での「インクルーシブ教育」の実現を訴えました

そこで改めて本日の決算委員会でも、市立高校における『インクルーシブ教育』の推進状況を問いただしました。

決算特別委員会での質疑

フジノの質問

では、市立横須賀総合高校の2問目なのですが、『インクルーシブ教育』の推進について、この1年間の実績を伺いたいと思います。
 
これは特に該当のページが無いのですが、同じ市内にある県立の高校では、障がいのある子どもたちの高校入学への強いサポートをして下さっている学校もあります。

入試の前から校長先生を筆頭に高校がサポートしてくれる、中学校も協力してくれる。

市立総合高校も立ち上がる前に『ともに学ぶ総合高校を考える会』という会の活動などもあって、「『インクルーシブ教育』を進めていこう」という動きがありましたが、今、実際はどのようになっているのでしょうか。



学校教育課長の答弁

障がい児の受け入れ状況については、特別な枠というのは当然設けておりません。

ただ、状況に応じて御相談いただく中で、対応できるものについては対応していくという形で進めていくことになろうかと考えております。



フジノの質問

「受け入れの枠は無い」ということは承知しております。

それは市内の県立高校についても同じです。

特別な枠を設けるという意味ではなくて、ある程度の配慮を行って、そしてともに学べる学校にしていただきたいと考えているのです。

先ほど相談を受けているという話が答弁としてあったのですが、実際に入学したという話は聞こえてこない。

実績としては進学校になって今年は甲子園の一歩手前まで来ましたし、運動もすばらしい学校になってきていると思うのです。

あとは『インクルーシブ教育』、ともに学べる学校としての活動を進めていくことが重要ではないかと思うのですが、その点はいかがでしょうか。



生涯学習部長の答弁

個々の方の障がいについてここでというのはなかなか難しい部分がございますが、障がいのあるお子さんが入学している実績もありますし、現在もそこにいることはあります。



フジノの質問

実績もあるということですので、ぜひその方向を進めていただきたいと思います。





残念ながらこの程度の答弁にとどまってしまいましたが、横須賀も絶対にこのままではダメです。

障がいの有無を問わずに、誰もが共に学ぶことができる環境の実現は政治・行政の義務です。世界的には当たり前の潮流です。

実際、市内のある県立高校では障がいのある生徒たちがふつうに学んでいる(進学前から中・高の両方の校長先生が連携しあってくれています)姿を観てきました。

絶対に、やればできることなのです。

これからもフジノはさらに積極的に働きかけをしていきたいです。



日本教育新聞にインタビューが載りました /性的マイノリティのこどもたちを守り、インクルーシブ教育を推進していきたい

日本教育新聞にインタビューが載りました

本日発行された日本教育新聞に、2月26日に受けたフジノのインタビューが載りました。

日本教育新聞・2008年3月3日号より

日本教育新聞・2008年3月3日号より


*文字におこしたものは次のとおりです。

『急がれる自殺対策~学校でも「うつ病」に目向けて~』

自殺はわが国で最も深刻な社会問題です。

犠牲者は10年連続で3万人を超え、毎日約90人も自殺に追い込まれています。

私は5年前、大切な人を自殺で失ったことがきっかけで政治家になりました。
 
当時、自殺は個人の身勝手な死という誤解と偏見によって、 遺族は苦しみ、対策の必要性を訴える政治家も皆無、という厳しい状況でした。

しかし、全国で遺族やNPOが立ち上がり、ついに自殺対策基本法が成立しました。

自殺は社会的な原因による追い込まれた末の死で、 精神保健対策だけではなく、社会全体による総合的な対策が必要だと、 ようやく正しく理解されつつあります。

私は全国の地方議員と共に 『地域の自殺対策を推進する地方議員有志の会』を設立、活動しています。
 
定期的な情報交換と勉強会を行い、成果も出ています。

例えば、昨年の平塚市議会で全国初の自殺対策条例が成立しましたが、 本会の副代表を中心に議員提案したものです。

さて、学校でも自殺は深刻な課題です。

子どもの自殺はいじめが原因と捉えられがちですが、 増加する「子どものうつ」への対策も進めるべきです。
 
うつの理解と、うつから回復できる力を身に付ける必要があります。

鳴門教育大学の山崎勝之教授が推進する、 小学校から始める『うつ病予防教育』が有効です。
 
全国の学校で取り組むべきです。

いじめの対策は発生の予防も大切ですが、 発生したいじめを解決できる環境づくりが重要です。

私もいじめに遭い不登校の体験がありますが、 先生にも親にも話せない時でも信頼して話せる大人の存在が必要でした。

総合的な学習の時間などを通して、 地域の様々な大人と巡りあう機会をもっと増やしたいですね。

また、増加する教師の自殺も大きな問題です。

現在は、家庭教育の力が下がり、過大すぎる期待が学校にかけられています。

教師の多くは責任感の強い方々です。だからこそ、悲劇が起こります。 熱心な先生ほど長期休職や自殺に追い込まれてしまう。

私が出会った先生の大半は、 子どもの健やかな成長こそ人生の最大の喜び、という方ばかりでした。
 
けれど、もっと先生たちは弱音を吐いていいのですよ、とお伝えしたいです。

そのほかに教育関係で特に改善したいことは 『性的マイノリティ』と『障がいのあるこどものインクルーシブ教育』です。

本来、性は多様性のあるもので、約40人に1人はLGBTや性同一性障害です。
 
こうした人は『性的マイノリティ』と呼ばれ、小学生時代には既に自分の性に違和感を持ちながらも相談先も正しい情報もなく、自己肯定感を持てずに苦しみ、 多くが自傷や自殺に向かってしまいます。

人権問題として位置付け、 『性的マイノリティ』の子どもたちを苦しみから救い出すべきです。

『インクルーシブ教育』では、障がいのある生徒も普通高校で受け入れていくべきです。

小・中学校を卒業後、現状では養護学校しか選択肢がない。
 
しかし、障がいの有無を問わず、 子どもは同じ時間と空間を共に過ごすことが重要。

大阪府ではすでに知的障がいのある生徒を一部受け入れていますが、 全国的には進んでいません。

『障害者人権条約』が国連で採択され、日本も批准する為には『インクルーシブ教育』の実現が必要です。

今後もこれらの実現に向けて、さらに働きかけていきます。