横須賀市の高齢化率は31.71%へ上昇しました/介護保険運営協議会(2020年度第1回)

コロナ禍で延期されていた介護保険運営協議会が開かれました

横須賀市の介護保険の運営について議論して決めていく大切な場が『介護保険運営協議会』です。

定期的に開催しなければならないのですが、2020年度はコロナ禍の為に第1回の開催が7月下旬の今日まで延期されていました。

介護保険運営協議会(2020年度第1回)

介護保険運営協議会(2020年度第1回)


市役所の正庁というかなり広いスペースを使って、感染対策に注意しながらのリアルでの開催となりました。



横須賀市の高齢化率は31.71%へ上昇

毎回フジノは介護保険運営協議会を傍聴しています。

協議会ではまずはじめに高齢者保健医療福祉に関わる様々な最新データが報告されます。

最新の高齢化率(2020年4月1日現在)は

横須賀市の高齢化率31.71%

となりました。

(計算方法)
横須賀市の65才以上人口:12万6366人÷横須賀市の総人口39万8058人=31.71%



高齢化率とは

高齢化率とは何かというと、人口にしめる65才以上の割合のことです。

もう少し具体的なイメージを持ってほしくて、こちらのブログを書きました。

2013年に描いた2017年の横須賀の姿

2013年に描いた2017年の横須賀の姿


65才以上の方が31.71%いらっしゃる、ということは

横須賀市民の3人に1人が65才以上である

ということです。

道路を歩いている時や駅のホームに立っている時などに周りを見てみて下さい。

上のイラストのように、3人に1人以上が65才以上の方々がいらっしゃる、というのが今の横須賀市です。



これからの横須賀市の高齢化率

将来の高齢化率は次のように推計されています。

  • 団塊の世代が75才以上となる2025年:32.7%
  • 団塊ジュニア世代が65才以上となる2040年:39.2%

我が国の高齢者人口がピークを迎えるのが2040年で、その後は減少へと転じます。



介護保険にまつわるデータ

65才以上の方が3割を超えている横須賀市ですが、要支援・要介護の方はこのようになっています。

区分人数
市町村事業対象者332人
要支援12424人
要支援22464人
要介護16301人
要介護24082人
要介護33035人
要介護42887人
要介護51793人
合計2万3318人

横須賀市の65才以上は12万6366人ですが、介護認定を受けている方は2万3318人なのです(18.5%)。

さらに介護認定を受けている方の中で、実際に市町村事業や介護予防・介護サービスを受けている方は81.2%(約1万9000人)で、全員が介護サービスを利用している訳では無いのです。

高齢になることと介護が必要になることは全く別のことで、元気で長生きすることができる世の中にしていくことが政治の大切な仕事です。



施設を利用している方々のデータ

せっかくなので、施設サービスを受けている方々のデータも知ってほしいです。

  • 特別養護老人ホームの利用者:2142人
  • 老健(介護老人保健施設)の利用者:1069人
  • 介護療養型医療施設(本市には無く、他都市の施設です)の利用者:20人
  • 介護医療院(本市には無く、他都市の施設です)の利用者:4人

「特別養護老人ホームを増やすべきだ」

というご意見をときどきお聞きします。

でも、できれば横須賀市の実態をぜひ知っていただけたらと思います。

2018年にフジノが委員会質疑をした時には、入所が必要な方は1年以内に入所できると待機期間について言われていました。

2019年に他の議員が質問をした時には、上地市長は待機期間は1~2ヶ月に短縮されたと答弁しています。

このような現状から、現在の第7期介護保険事業計画でも特別養護老人ホームの新設は「無し」としました。

ちなみに、横須賀市は特別養護老人ホームへの入所に関する指針を定めています(こちらです)。

こうした現状もぜひ知っていただけたらと願っています。

介護保険運営協議会で扱われた議題はたくさんありますので、次の記事でも取り上げたいと思います。



横須賀の「高齢化率」はまもなく29%へ。コバヤシ・ファシリティーズ倒産の為「さくらんぼ武山」は別企業が事業を継承しました/介護保険運営協議会(2015年度第1回)

今年度初の「介護保険運営協議会」へ

今日は、市役所正庁にて開催された『介護保険運営協議会』を傍聴しました。

介護保険運営協議会の会場にて

介護保険運営協議会の会場にて


フジノがとても大切にしている審議会のひとつです。

介護保険運営協議会・議事次第

介護保険運営協議会・議事次第


今回の協議会では、フジノにとってもすごく悲しい出来事が報告をされるなど、いろいろな議題がありました。



横須賀市の高齢化率はさらに上がりました

まずは横須賀市の高齢化率のさらなる上昇です。

この数字があがるたびにセンセーショナルに驚いても意味はありません。あくまでも目安として知っていて下さい。

横須賀市の高齢化率(65才以上)は28.99%になりました。

横須賀市の人口41万5862人中、65才以上の方々が12万0576人となりました。

昨年11月のブログには、初めて28%を超えたことを記しました。それから半年のあいだにも着実に高齢化率は上昇し、もはや29%到達寸前です。

ただ、市内の『地域』ごとに全く高齢化率は異なっています。

例えば、古くからある団地では以前から高齢化率は高かったですし、平成町や港が丘のように新しくできた住宅地ではまだ高齢化率は低いままです。

ですから、市民のみなさまにはぜひ『ご自分のお住まいの地域の高齢化率』を知っていただきたいなぁと思います。

防災の面でも、とても大切なことです。



大ショック、コバヤシ・ファシリティーズが倒産していました

今日の協議会で最もフジノが衝撃を受けたのが、市からのある報告でした。

これまで定期巡回・随時対応型訪問看護介護サービス事業所『さくらんぼ武山』を運営してきたコバヤシ・ファシリティーズが倒産し、事業を別の企業に受け継いでもらった、というものです。

年月日概要
2015年3月16日株式会社コバヤシ・ファシリティーズの代理人から破産手続きを開始した旨の報告があり、『さくらんぼ武山(定期巡回・随時対応型訪問介護看護事業)』の事業を承継する事業所を探していると報告があった。
2015年3月24日平成26年度第4回介護保険運営協議会の開催
『さくらんぼ武山(定期巡回・随時対応型訪問介護看護事業)』の廃止届が介護保険運営協議会開催日時点において提出がないことから報告を見送ることとした。
2015年3月30日株式会社コバヤシ・ファシリティーズから廃止届の提出があり、承継事業者が株式会社創生事業団に決まったと報告があった。株式会社創生事業団から『さくらんぼ武山(定期巡回・随時対応型訪問介護看護事業)』指定申請書の提出があった。
2015年3月31日指定申請書の審査を実施
2015年4月1日『さくらんぼ武山』の指定を行う



ショック・・・。

フジノは、今日までコバヤシ・ファシリティーズの『倒産』を全く知りませんでした。

高齢者向け賃貸マンション『ライフコート横須賀武山』の内覧会にフジノは市議としてではなく、地域のいち住民として、ふらりと参加しました。

実家のそばに建設されたことから関心があり、内覧会にどなたでもご参加下さいとチラシにあったので行くことにしました。僕は最後まで誰にも市議だと名乗りませんでしたし、気づいた方はどなたもおられないはずです。

その会場で、参加者のみなさんの前でマイクを握りあいさつをした小林社長をお見かけしました。

小林社長とは1度もお話したことはありませんが、自らの体験をきっかけとして高齢福祉への強い想いと情熱を語っておられました。

その後ずっとコバヤシ・ファシリティーズとは接点がありませんでした。

長年フジノが実現したかった保健医療福祉サービスの1つに、24時間対応できるアウトリーチ(訪問)があります。介護保険でいうと、『定期巡回随時対応型訪問看護介護』がそれにあてはまります。

残念ながら横須賀市には、その『定期巡回随時対応型訪問看護』に取り組んでくれる事業所がずっと1つもありませんでした。

フジノがコバヤシ・ファシリティーズに関心を持ったのは、その24時間対応型の訪問サービスがきっかけです。

そもそも申請をすれば国の補助金が受け取れるにも関わらず、コバヤシ・ファシリティーズはあえて自らの資金だけで24時間サービスをスタートさせるというのです。

地域包括ケア実現の為に『定期巡回随時対応型訪問看護介護』はとても大切なサービスなのですが、現在の介護報酬の在り方では確実にスタート時は事業所にとって赤字になります。

それでも『さくらんぼ武山』をスタートさせて、住み慣れた地域でご高齢の方々が安心して暮らせることを目指した訳です。

「さくらんぼ武山」事業所は武1丁目。ここから利用者の方の自宅へと訪問します

「さくらんぼ武山」事業所は武1丁目。ここから利用者の方の自宅へと訪問します


フジノは、そうした姿勢をとても心強く思っていました。

しかし当初スタートを目指していた2013年3月、直前になって介護人材の確保ができずに、開所は延期されてしまいました。

それでも再スタートを目指して、そして2014年、ついに実現に至りました。

『さくらんぼ武山』で働く方々の中にはフジノのブログ記事を読んで下さる方もおられることを知りました。

また、この介護保険運営協議会にも、毎回『さくらんぼ武山』の管理職2名の方が傍聴に来て下さるようになりました。

自分の事業所のことだけでなく、横須賀市全体の高齢者保健医療福祉・介護の状況を知ろうとして下さる姿勢には感銘を受けていました。

そういえば、たしかにしばらく介護保険運営協議会でその方々が傍聴に来ていないなと感じていました。

それがまさか倒産していたとは・・・。

本当に不幸中の幸いだったことは、事業を受け継いでくれる企業(福岡県の株式会社創生事業団)があり、入居しておられる方々やサービスを受けておられる方々はそのまま継続、働いておられる方々もそのまま雇用、という報告があったことです。

詳しい報告は無く、率直なところ細かな状況はフジノには全く分かりません。

一般論としてこうしたゴタゴタがあれば、誰もがつらい想いをさせられ、中には離職せざるをえなかった方もきっとおられることと思います。

これまで一生懸命に働いてきて下さった職員のみなさまが、どうか今は安心して働けていますようにとこころから願っています。



ついに「高齢化率」が28.42%へ!横須賀初のサテライト型小規模多機能型居宅介護が承認されました/介護保険運営協議会(2014年度第2回)

介護保険について議論する「介護保険運営協議会」が開かれました

今日は『介護保険運営協議会』(2014年度第2回)が開催されました。

介護保険運営協議会・会場にて

介護保険運営協議会・会場にて


フジノがものすごく大切にしている審議会の1つです。

議事次第

議事次第


さっそくですが、今日の審議会での決定や報告から2つの重大なことを記したいと思います。



ついに横須賀市の高齢化率が28%を超えました

まず、重大発表その1です。

昨年同じ時期に開かれた『介護保険運営協議会』をお伝えするブログ記事で「ついに横須賀市の『高齢化率』は27.35%になりました(2013年10月1日現在)」と書きました。

しかし、今日発表された最新の統計(2014年10月1日現在)によれば、

横須賀市の『高齢化率』は28.42%

になりました。

横須賀市の総人口41万8,783人のうち、65才以上は11万9,033人となりました。

より一層の高齢化が進んだ形になります。

横須賀市民の約3人に1人が65才以上、というのが現状になった訳です。



高齢化率はさらに高くなります。でも、みんなで超高齢社会を輝かせることも必ずできるはずです

けれども『高齢化率のアップ』は驚くべきことではありませんし、恐れることでも何でもありません。

長生きは喜ばしいことですし、何よりも今の65才以上(いちおう定義では65歳以上が高齢者なのです)は、昭和の頃の65才とはケタ違いにお元気です。

大切なことは『超高齢社会』に突入した今、そこで直面する課題をひとつずつしっかりと乗り越えていくこと。

例えば、先進諸国では認知症対策はとっくに『国家戦略』に位置づけられていました。

イギリスの認知症対策の国家戦略への経緯

イギリスの認知症対策の国家戦略への経緯


イギリス、アメリカ、フランス、オランダ、デンマーク、オーストラリアなど多くの国々が国家戦略として取り組んできました。

フランスの認知症対策の国家戦略への経緯

フランスの認知症対策の国家戦略への経緯


かたや日本では『認知症施策推進5カ年計画(通称オレンジプラン)』という計画はあるものの、『国家戦略』にまでは位置づけられていませんでした。

しかし、11月6日に開催された『認知症サミット日本後継イベント』(国際会議です)の場で、総理が「認知症対策を『国家戦略』に位置づけること」を明言しました。

社会保障や高齢者福祉の関係者はみんな「やっと日本も動き出した」とホッとしました。

でも、こうやって1つずつ1つずつ課題を解決に向けてみんなでがんばっていくことで、社会は変わるんです。

超高齢社会は決して暗いものにしない。

むしろ、元気で長生きできる素晴らしいまちにできる。

そうフジノは信じて毎日仕事をしています。



市内初!サテライト型小規模多機能型居宅介護が承認されました

そして、重大発表その2です。

12月1日から横須賀市内で初めての『サテライト型小規模多機能型居宅介護』がスタートします!

太陽の家 馬堀倶楽部
所在馬堀町1-1-7
開始平成26年12月1日
登録定員18人
定員通い:12人 宿泊4人
建物木造2階建て

大通り沿いで、フジノもよく前を通るところです。

良い場所ですね。

『地域包括ケア』を実現する上で、この『小規模多機能型居宅介護』は不可欠の存在です。

大切な『地域密着型サービス』の1つです。

現在、横須賀市内に小規模多機能型居宅介護事業所は3ヶ所しかありません。

  1. 小規模多機能ホームゆりの花 南武(武)
  2. 太陽の家 安浦倶楽部(安浦)
  3. 小規模多機能併設グループホーム 和の里(米が浜)

これでついに合計4ヶ所となります。



そもそも「小規模多機能型居宅介護」とはなにか?

そもそも『小規模多機能』って何でしょう?

小規模多機能型居宅介護のイメージ図その1

小規模多機能型居宅介護のイメージ図その1


『小規模多機能』という呼び名は省略形で、正式には『小規模多機能型居宅介護』のことです。

  • 小規模=特別養護老人ホームなどの大規模の施設と比べて小さいという意味です。
  • 多機能=「訪問サービス」プラス「通い」プラス「泊まり」と、複数の機能を1箇所で持っているという意味です。
  • 居宅介護=自宅(居宅)で暮らして行かれるように介護サービスを行なう、という意味です。

他市や他県からの人も利用できる特別養護老人ホームとは違って、『小規模多機能』はそのまちの人しか利用できません。

『泊まる』ことはできるけれど、特別養護老人ホームやグループホームと違って『暮らす』ことはできません。

農地などの『市街化調整区域』に建設を認められてきた特別養護老人ホームと違って、小規模多機能は住宅地など地域の中にしか立地できません。

つまり、全ては『自宅(=在宅)での暮らし』をサポートしていくのが目的だから、です。

小規模多機能型居宅介護のイメージ図2

小規模多機能型居宅介護のイメージ図2


さらに、『小規模多機能』には『サテライト型』という新しいバージョンがあります。

社会保障審議会介護給付費分科会資料より

社会保障審議会介護給付費分科会資料より


サテライトは、やや小さめ。

より柔軟な形でのサービス提供ができるようになります。

フジノ個人としては、国が『サテライト型』導入を決めた時には諸手を挙げて賛成はできませんでした。

けれども現実として今、特別養護老人ホームの待機者数も減らない中、こうした地域密着型サービスの存在はとても重要です。

どんなに介護度が高くても最期の時まで自宅で暮らせるように、横須賀市では一生懸命に在宅療養連携を進めています。

あらゆる保健医療福祉サービスを駆使して、ひとりでも多くの市民のみなさまにお元気に暮らしていただけることが大切だと考えています。

その意味において、今回の『サテライト型小規模多機能型居宅介護』である『太陽の家馬堀倶楽部』スタートは、こころからお祝いすべきことです。

12月1日にオープンした後は、ぜひ見学させていただきたいなぁと思っています。

もっともっとお伝えすべきことはあるのですが、ブログを書く時間が取れなくて、今日はここまで。

ではでは。



横須賀の「高齢化率」さらに上昇、27.97%へ/第6期介護保険事業計画を策定しています

社会福祉審議会福祉専門分科会へ

今日は『社会福祉審議会福祉専門分科会』(第41回)を傍聴しました。

会場にて

会場にて


『福祉専門分科会』って何を担当している会議なのか、分かりにくい名前ですよね(改名した方がいいとフジノは考えています)。

この会議では、1年間をかけて『第6期介護保険事業計画』づくりの議論をしています。

20140515caresystem

この『社会福祉審議会福祉専門分科会』と『介護保険運営協議会』の2つは、ご高齢の方々の『住まい・生活支援・保健・医療・福祉』について決めていきます。

とても重要な会議です。



いのちと暮らしを左右する計画づくりを進めています

『介護保険事業計画』は、フジノのライフワークの1つです。

介護保険の事業計画と年次(フジノ作成)

介護保険の事業計画と年次(フジノ作成)


これは本当に重要な計画で、3年に1度つくられます。

そこに書かれる内容によって、たくさんの人々のいのちと暮らしが左右されてしまいます。だからフジノは、この計画づくりから目を逸らすことができません。

現在つくっているのは『第6期』(6回目の計画)なのですが、フジノと同じく過去の計画づくりからずっと傍聴を続けてこられたある市民の方がいます。

その方は、やっぱりフジノと同じように居ても立っても居られなかったのだと思います。新しい委員の公募に応募されて、選考を経て、今期から公募委員に就任されました。

今日の会議でも、その方は一生懸命たくさん発言しておられました。

この『危機感』を、フジノはぜひ市民のみなさまと共有したいです。

もう目の前に来ている2025年、そして2050年、社会保障・社会福祉はとても危機的な状況に追い込まれつつあるからです。



高齢化率がさらに上昇、27.97%へ

最新の高齢化率が報告されました。

2014年4月1日現在、横須賀市の高齢化率は27.97%

前回の報告(2013年10月1日現在、27.35%)よりもさらに上昇しました。

横須賀市の総人口41万8,621人のうち、65才以上は11万7,108人となりました。

2017年の横須賀のイメージ

2017年の横須賀のイメージ


2年後には、市民の3人に1人が65才以上となります。



足りない医療・福祉の人材、値上がりを続ける介護保険料、厳しい未来の姿

今後もさらに総人口は減り続けていき、65才以上の方々の数は増え続けていくことになります。

果たしてその時、医師・看護師の数は足りているでしょうか。介護を担う人材は足りているでしょうか。住み慣れた地域で暮らせるのでしょうか。自宅がムリなら、高齢者向けの住まいや施設で暮らせるのでしょうか。

メディアでは、とても厳しい未来の姿(介護難民、看取り難民)がたくさん報じられています。フジノ自身も今のままでは将来は厳しいと感じています。

そして、介護保険料のさらなる値上げは絶対に避けられません。

介護保険料は、横須賀市の場合、所得によって10段階に分かれています。

現在は、第1段階の方々が年額2万9400円、第10段階の方々が年額10万5840円です。

横須賀市の介護保険料

横須賀市の介護保険料


3年ごとに介護保険料は改定されるのですが、来年2015年はその改定の年です。

客観的な状況から判断すると、来年の値上げは避けられない、とフジノは考えています。

来年は10月に消費税増税も予定されていますから、市民のみなさまの暮らしはますます厳しくなるのではないかと深く心配しています。

こうした『危機感』をもっと共有して、社会保障・社会福祉に取り組む全ての人々は、未来をよりマシな姿にすべく今こそ全身全霊をかけて取り組むべきです。

希望を感じられる未来は、今この瞬間に必死に努力しなければ、作り出すことはできません。政治・行政は、もっともっと『危機感』を持つべきです。



計画づくりの今後の予定

『第6期』の計画づくりは、来年2015年1月まで続きます。

7月頃に国から基本方針が示される予定ですが、それを待つこと無く横須賀市は議論を続けていきます。

日程議題
第2回
(6月)
計画の骨子について
第3回
(7月)
認知症高齢者支援、権利擁護の取り組み、虐待防止の取り組み、在宅生活支援
介護人材の育成
第4回
(8月)
地域で支えあう仕組みづくり、新しい総合事業(1)
健康づくり・介護予防・生きがいづくり
第5回
(9月)
地域で支えあう仕組みづくり、新しい総合事業(2)
住まい(施設等)について
医療と介護の連携
給付の適正化
第6回
(10月)
介護サービス量等の推計
給付費の推移
保険料段階設定の考え方
第7回
(10月)
パブリックコメント案の定時
2025年までの中長期的サービス水準等の推計
11月パブリックコメントの実施
第8回
(12月)
計画案の修正箇所について
計画公表までのスケジュール
パブリックコメント手続きの結果
計画案の提示
1月答申案の市長への提示
3月市議会に報告

フジノはこれからも計画づくりについてお伝えしていきます。

どうかあなたも今後の行方に注目していてくださいね。

よろしくお願いします!



ついに「高齢化率」が27%へ!/介護保険運営協議会へ

介護保険運営協議会へ

今日は、『介護保険運営協議会』(2013年度第3回)を傍聴しました。

会場前にて

会場前にて


新たに発表されたデータを読んで、フジノが感じた「市民のみなさまにお伝えしたいこと」がたくさんあります。

できればこれから何回かに分けて、お伝えしたいと思っています。

まずは何よりも『高齢化率』の上昇についてです。

高齢化率がついに27%へ

横須賀市の高齢化率は27.35%になりました(2013年10月1日現在)。

横須賀市の人口における65才以上の割合

横須賀市の人口における65才以上の割合


横須賀市の総人口42万1,839人のうち、65才以上は11万5,376人となりました。

昨年の高齢化率は26.25%だったのが、1%アップしました。

総人口は減り、65才以上は増え続けます

今後も総人口は減り続けていきますが、65才以上の方々の数は増え続けていきます。

横須賀市の2012年10月1日と2013年10月1日を比べると…。

  • 総人口→マイナス3,504人
  • 65才以上人口→プラス3,711人

現時点では市民の4人に1人が65才以上です。

2013年現在の横須賀のイメージ

2013年現在の横須賀のイメージ


さらに、まもなく2017年には、市民の3人に1人が65才以上となります。

2017年の横須賀のイメージ

2017年の横須賀のイメージ


上のイラストの世界は、3年後にやってきます。

同世代のみなさまへ

現在30〜40代のフジノと同世代のみなさまには、ぜひ知っていただきたいのです。

みなさまの記憶には、きょうだいがいて、両親がいて、祖父母がいて、という『家族』のイメージがあると思います。

かつての日本のイメージ

かつての日本のイメージ


でも、それはもはや完全に『過去』のものです。

数年のうちに、今までとは全く違う人口構成になります。

日本全体が変わります。

しかも特に横須賀の場合は、人口の減りが大きく、高齢化のスピードが早く、かつ2040年くらいまで高齢化率は高止まりし続けます。

横須賀の75才以上人口(国立社会保障・人口問題研究所データよりフジノ作成)

横須賀の75才以上人口(国立社会保障・人口問題研究所データよりフジノ作成)


過去のイメージを強く持ったままに現実をみると、バイアスで直視できないことがあります。

フジノは、今まさに官民を問わずあらゆる場で責任ある立場になりつつある同世代のみなさまには、ぜひこの現実を一緒に直視してほしいと願っています。

この現実からしかスタートできないからです。

その上で、一緒に現実に立ち向かっていってほしいのです。

ちょっと話がそれてしまいましたね。

さて、次回以降のブログでも『介護保険運営協議会』でフジノが感じた「市民のみなさまにお伝えしたいこと」を報告していきたいと思っています。

(つづく)

市長選挙で「市民に問うべき争点」はそれじゃない!

あと2ヶ月で市長選挙。神奈川新聞に特集記事が出てました

足をケガしてしまい、数日ぶりに事務所に向かいました。

溜まってしまった新聞を、少しずつ読んでみました。

すると、神奈川新聞に『横須賀市長選挙』の記事が載っていました。

2013年4月12日付・神奈川新聞より

2013年4月12日付・神奈川新聞より

横須賀市長選/課題山積、争点どこに
出馬意向3氏が活動本格化

任期満了に伴い6月23日に告示、30日に投開票される横須賀市長選に出馬を表明している3氏が、活動を本格化させている。

現職1期目の吉田雄人氏(37)、昨年12月まで副市長を務めた広川聡美氏(61)、市民グループ元代表の岸牧子氏(56)がこれまで順番に立候補の意向を表明。

少子高齢化に対応した財政運営や経済対策、医療福祉の充実など課題は山積している。

選挙戦までに政策面の争点をどれだけ明確化できるかが焦点だ。

(引用はここまで。この後に、3氏それぞれの事務所開きや集会でのコメントなどが掲載されていますが、以下省略します)

6月下旬に市長選挙は実施ですから、あと2ヶ月。

もはや目の前です。

それなのに、残念ながら全国紙では全く取り上げてくれません。

そんな中、神奈川新聞はちゃんと報じてくれている。やっぱり地元紙の存在はありがたいなぁと思いました。



今回の市長選挙は、前回以上に重要です

『財政』が厳しい横須賀。

6月から国民健康保険の保険料が値上げされ、12月には下水道使用料が値上げされます。

今後もあらゆる分野での『値上げ』が避けられません。

他市よりも『高齢化率』も高く、『人口減少』のスピードも早い横須賀。

この先の数年間のかじ取りを誤れば、2025年を待つまでもなく、このまちは一気に衰退していくでしょう。

ですから、市民のみなさまにとって今回の市長選挙はとても重要です。

4年前より、もっと重要な選挙です。



信じられないコメントに衝撃を受けました

神奈川新聞の記事は「立候補を予定している3者がそれぞれに活動を本格化させている」という見出し。

『政策論争』が進むことは、とても良いことだと感じました。

しかし、記事を読み進んでいくうちに、フジノは衝撃を受けました。

市長を支援している市議のコメントが取り上げられていたのです。

2887億円の規模を持つ横須賀市予算のうち「わずか3500万円の減額修正」が市長選挙の争点?

2887億円の規模を持つ横須賀市予算のうち「わずか3500万円の減額修正」が市長選挙の争点?


3月27日に閉会した予算議会において、吉田市長が提案した当初予算案を、市議会は減額修正しました。

この「予算が減額修正された経緯を市長選挙で市民に信を問うべきだ」というのです。

ショックで思わず、絶句しました。

フジノは、同じ政治家としてこのコメントを「恥ずかしい」と感じました。

それは、2つの理由からです。

  1. もしも、本気でそう信じているならば…
    →政治家としていかに無能であるかを自ら世間にアピールしているコメントだから。
  2. もしも、あえてそう発言したのならば…
    →『市議会と市長の対立』を必要以上に市民にアピールすることで『劇場型選挙』を狙っているものであり、『政策』を競う場である市長選挙を単なる『政局』に貶めているから。

コメントの真意が2だとすれば、『このまちの未来を決める大切な選挙』を『くだらない政局』に歪小化するもので、『政治屋』のやることです。

このまちの将来を本気で考えていない発言だと情けなく感じました。

もしも4年前のようにフジノが雄人のそばに居たら、少なくともこんなコメントは絶対に周りに出させなかったのに。



市の財政規模の0.012%を市長選挙の争点にするのは完全な誤り

コメントの真意が1で、3500万円の減額修正を本気で争点とすべきだと考えているとすれば、それも完全な間違いです。

横須賀市の予算規模は、2887億円です。

このうち、減額修正されたのは3500万円に過ぎません。

横須賀市全体の予算のわずか0.012%です。

一方、市長選挙というのは、これからの4年間の横須賀市の進路を決める政策選択の場です。

横須賀には、もっと問うべき大切な争点がいくついくつも存在しています。

例えば、横須賀の未来を想って立候補を決意した岸牧子さんを、フジノは讃えずにいられません。

3.11後、初めての市長選挙なのに原子力空母が争点にならないのはおかしい、と自らが立つ決意をしたのです。

こういう姿勢こそが横須賀のリーダーを決める選挙に臨む者の『本当の覚悟』です。

では、フジノが争点にすべきだと考えるの何か?

国民皆保険の最後のとりでである『国民健康保険』についてです。

横須賀市の国民健康保険の赤字は毎年約50億円にのぼる見込みです。安心して医療を受けられるセーフティネットが今、崩れようとしています。

市長選挙で市民に問うべきなのは「これから毎年続く赤字50億円をどうやって対応すべきなのか」という財源の選択肢についてであるべきだ、とフジノは考えます。

  1. 選択肢の1つ目は、保険料の値上げによって『国民健康保険に加入している世帯』に負担してもらう。
  2. 選択肢の2つ目は、市の一般会計から税金を投入することで『市民のみなさま』に広く負担してもらう。
  3. 選択肢の3つ目は、行政改革やハコモノ廃止によって財源を作り出す。
  4. 選択肢の4つ目は、この1から3を全てミックスして対応する。

ただでさえ財政危機の横須賀で、どうやって毎年50億円もの財源を生み出すのか。

こうした重要な争点から目を逸らさせて、3500万円の減額修正を煽り立てるのは、ニセモノの政治家のやることです。

国民健康保険の他にも、いくつもいくつもの争点にすべきテーマが横須賀市には山積みです。

まさに神奈川新聞の記事の見出しが

課題山積み、争点どこに

だった通りです。

この記事を書いた神奈川新聞の記者の方は、このコメントをした議員よりも『横須賀の現実』をしっかりと直視しています。



政局はいらない。政策を語れ!

今回の市長選挙には、くだらない『政局』レベルの策略はやめてほしいです。

市民のみなさまも、現実がどれほど厳しいものか、肌ですでに感じておられます。ワイドショーレベルの話題に飛びつくはずもありません。

あと2ヶ月。

市長選挙の立候補予定者もまわりで応援している市議たちも、もっと誠実に、もっと切実な目の前の問題を直視して、議論すべきです。

フジノは近日中に吉田市長にお会いして、政策についてお話を伺います。

すでに岸牧子さんと広川さとみさんにはお会いして頂いています。

その後で、フジノの想いを託せる政策を訴えている方はどなたなのか、フジノ自身も決めます。

その決心がついた時は、すぐに市民のみなさまにもお伝えします。



包括的ケア会議に参加しました!/田浦・逸見地域

包括的ケア会議へ

今日は、田浦コミュニティセンターへ向かいました。

田浦・逸見地域包括支援センターが主催する『包括的ケア会議』にオブザーバーとして参加させて頂く為です。


包括的ケア会議へ


『包括的ケア会議』は、横須賀での呼び方です。

『地域ケア会議』など呼び名は地域ごとに異なるのですが、とても重要な場であることは全国共通です。

市民のみなさまにとって身近な地域ごとに『地域包括支援センター』が設置されています。

この『地域包括支援センター』を中心に、保健・医療・福祉などあらゆる分野の多職種の専門家が協力(多職種協働)していくとともに、地域の住民やボランティアの方々とが複合的にネットワークを作っていくことが必要です。

『包括的ケア会議』(=地域ケア会議)は、そのネットワーク機能をより強くしていく為の場です。『地域包括ケア』体制を実現していく重要な取り組みの1つです。

地域ケア会議の主な機能

「地域包括支援センター運営マニュアル2012」より


国もこの『包括的ケア会議』(=地域ケア会議)をとても重視しています。

全国各地にしっかり設置されるように、2012年度予算においても国は新たに7.7億円が計上しました(地域ケア多職種協働推進事業)。

会場の様子

田浦地区包括的ケア会議の会場の様子。左の方は包括支援センターの看護師さんです


横須賀市内には、『地域包括支援センター』が13ヶ所あります。

みなさんが暮らしておられる地域(日常生活圏域)ごとに設置されていて、ご高齢の方々とそのご家族の支援をしてくれています。

今日参加させていただいた『田浦・逸見地域包括支援センター』の場合は、対象地域はこちらです。

船越町、港が丘、田浦港町、田浦町、田浦大作町、田浦泉町、長浦町、安針台、吉倉町、西逸見町、山中町、東逸見町、逸見が丘。

だいたい『同じ地域』というイメージが湧く範囲ですよね?

包括支援センター長の大澤さん

田浦・逸見地域包括支援センター長の大澤さん


横須賀市としては「年2回以上は開催するように」という以外、『包括的ケア会議』は各センターの自主性に任せています。メンバーやテーマの設定は各センターが行ないます。

例えば、田浦・逸見地域包括支援センターは、地域、医療、ヘルパー事業所、ケアマネージャー、薬局、障がい福祉、行政など、様々な分野から約20機関にわたって参加していただいています。

  1. 田浦地区町内会・自治会
  2. 田浦地区社会福祉協議会
  3. 田浦地区民生委員児童委員
  4. 横須賀共済病院分院(船越町)
  5. 横須賀共済病院(米が浜)
  6. 田浦内科クリニック(船越町)
  7. ニチイケアセンター横須賀中央(小川町)
  8. ぴーすけあ・ホームヘルプセンター(東逸見)
  9. 大草薬局(船越)
  10. クローバー居宅介護(追浜)
  11. 活き活きケアマネジメント(追浜)
  12. 来夢のこころ(汐入)
  13. 田浦介護保険サービスセンター(田浦)
  14. NPO法人くろふね(汐入)
  15. ニチイケアセンター横須賀中央(若松町)
  16. 横須賀市福祉部高齢福祉課
  17. 田浦障害者相談サポートセンター(田浦)
  18. 田浦・逸見地域包括支援センター(田浦)

また、実際の様子はHPなどで公開されています。

例えば、久里浜・岩戸・ハイランド地域での包括的ケア会議の様子はパシフィック・ホスピタルのHPで、北下浦地域での包括ケア会議の様子は神奈川県社会福祉事業団のHPで紹介されています。

ぜひご覧下さい。

田浦地区民生委員・児童委員協議会の小林会長をはじめ、4名の方から事例報告がありました

田浦地区民生委員・児童委員協議会の小林会長をはじめ、4名の方から事例報告がありました


今日のプログラムは下の通りです。

  1. 田浦・逸見地域包括支援センター 大澤施設長
  2. 講演1 田浦地区民生委員・児童委員協議会 小林会長
    講演2 田浦地区社会福祉協議会 松田会長
    講演3 横須賀市福祉部高齢福祉課 岸主任
  3. グループ討議・意見発表
  4. 講評とまとめ

まず、センター長の大澤さんから田浦地区の現状について説明がありました。

最新の統計(2012年10月1日現在)では、横須賀市の高齢化率は26.25%です。

一方、田浦地域の高齢化率はかなり高くなっています。新興住宅地である港が丘を除けば、船越町がやや下回るものの、全ての地域で市の高齢化率を上回っています。

田浦地域の高齢化率
船越町港が丘田浦町大作町泉町長浦町
24.8%12.7%34.8%40.0%36.5%27.4%

泉町の36.5%、田浦町の34.8%は、国土交通省の推計に当てはめると日本の2050年の高齢化率と同程度にあたります。

大作町の40%は、日本の2100年の高齢化率と同程度にあたります。

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国土交通省推計より


つまり田浦地域は、日本の最先端をいっている訳です。高齢化率が高い地域は『僕たちの未来を先取りしている地域』なのです。

ですから、この地域で『地域包括ケア』を実現することができれば、他の地域においても大きな希望が見えてくるのです。

フジノにとって、社会保障・社会福祉・まちづくり・住宅政策の観点に立つと、田浦地域の取り組みは、最重視すべきです。

16conference3

さて、そんな最重視している地域の『包括的ケア会議』に出席させていただいたフジノの感想ですが...

本当に素晴らしかったです。

民生委員・児童委員の方々から、活動の中で出会った方々の事例報告がありました。そのどれもがきれいごとでは成り立たない事例ばかりでした。

公的なサポートだけではなく、地域の方々のインフォーマルな献身的取り組みによって、身寄りが無く周囲から孤立しがちなご高齢の方々を守ろうとして下さっていることがヒシヒシと伝わって来ました。

さらに、地区社会福祉協議会による取り組みがいくつか紹介されましたが、フジノにとっては『ふれあい・いきいきサロン』はカフェトークにも通じるものを感じて、とても印象に残りました。

その後、市の高齢福祉課から横須賀市の取り組みについて報告がありました。

さらに、5〜7名ごとに分かれてグループ討議を行ないました。

フジノのグループのメンバーは、民生委員、社会福祉協議会、包括支援センター、ヘルパー事業所、病院のMSW(医療ソーシャルワーカー)の方々でした。みなさんのお話は、ただひたすら感謝の気持ちを感じました。

こうやって多職種の専門家・地域の方々とざっくばらんに語り合うことは、ものすごく重要だと感じました。大きな刺激を受けましたし、ますます頑張らなければと励まされました。

16conference4

高齢福祉課の岸主任から横須賀市の取り組みについて報告がなされました


これまで丸4年間にわたって『包括的ケア会議』は開かれてきたのですが、フジノは頭では制度としてその重要性を理解してきたものの、実際に参加させていただいたのは初めてで、ものすごく貴重な機会でした。

田浦・逸見地域包括支援センターのみなさま、包括的ケア会議のメンバーのみなさま、今日は本当にありがとうございました!

もしも他の地域の包括支援センターで、フジノに「参加しても良いよ」というセンターがありましたら、どうかお声がけ下さい。

よろしくお願いします!



地域包括ケアの重要な担い手としての薬剤師への期待/介護保険運営協議会へ

介護保険運営協議会へ

今日は、午後から『介護保険運営協議会』(2012年度第2回)を傍聴しました。

介護保険運営協会


この協議会では、下の2つについて審議します。

  1. 運営について
    • 介護保険制度
    • 包括支援センター
    • 指定介護予防支援事業者
  2. 指定について
    • 地域密着型サービス事業者
    • 介護予防地域密着型サービス事業者
    • 指定介護予防支援事業者

メンバーは15名です。

  • 公募市民3名
  • 保健医療福祉関係7名(居宅サービス事業所管理者、居宅介護支援事業者連絡協議会、高齢者福祉施設協議会、民生委員児童委員協議会、医師会、歯科医師会、薬剤師会)
  • 学識経験者5名(成年後見センター、社会福祉協議会、県立保健福祉大学、横須賀商工会議所、地域連合)

つまり、横須賀市の地域包括ケアを実現する為に、あらゆる立場のメンバーが集まって何でも話し合う場なのです。とても大切な役割を果たしています。



さて、今回も最新のデータが事務局から発表されました。

それらの中からフジノが重要だと考えているものをいくつか紹介します。

1.高齢化率

横須賀市の高齢化率は、26.25%へアップしました(2012年10月1日現在)。

人口42万5343人のうち、65才以上は11万1665人です。つまり、市民の4人に1人を超える方が65才以上なのです。

総務省がこの9月16日に発表した2012年9月15日現在の日本の高齢化率は、24.1%です。

65歳以上が初めて3000万人を超えて、高齢化率も過去最高になりました。

けれども横須賀市はすでに全国の高齢化率を数年前に超えています。

2.虐待の相談件数(市内13ヶ所の地域包括支援センターの合計)

高齢者虐待の相談件数が前年度の2倍へ増加しました。

市内13ヶ所の地域包括支援センターでは、権利擁護(虐待・成年後見制度等)業務を行なっているのですが、2011年度の相談件数の集計結果は下の通りです。

  • 高齢者虐待 511件(前年度253件)
  • 成年後見制度等 639件

虐待の『相談』件数が前年度の2倍に増加しました。

けれども、これは「イコール市内で虐待が増加した」という意味ではありません。あくまでも相談の件数が増えた訳でして、『実際に虐待だと認定された件数』は前年度とほぼ変わりませんでした。

これは「虐待が疑われるケースや実際の虐待が起こる前の段階での相談が増えた」「虐待の相談は地域包括支援センターにすればいいという理解がすすんだ」と分析することができます。

フジノは、いわゆる『ヒヤリ・ハット』はどんどん表に出すべきだと考えています。

虐待へと追い込まれてしまう前に、早い段階でどんどん相談していただくことで深刻化することを未然に防げるからです。

つまり、相談件数は増加していくことが、実際に虐待と認定されるケースを減少させていくことにつながるのです。

その意味で、このデータは良い傾向だとフジノは考えています。

3.市内の地域包括センターの半数は赤字

地域包括支援センターの2011年度の決算が出ました。その結果、1年間の収支がマイナス(赤字)になったのは、13ヶ所中6ヶ所にのぼりました。

2011年度 地域包括支援センターの収支差額一覧
追浜170万6750円田浦・逸見▲71万4615円
本庁第一231万9515円本庁第二▲123万7739円
衣笠第二147万9706円衣笠第一▲2万1789円
浦賀・久里浜第二171万4825円大津▲213万5618円
浦賀・久里浜第三361万9円浦賀・久里浜第一▲43万648円
西第一46万7096円北下浦▲411万1418円
西第二385万9401円

地域包括支援センターは、地域包括ケアの要になる大切な存在です。それにもかかわらず、単年度収支マイナスが半数にのぼるという事実は、やはり介護保険制度のもろさを表しているとフジノは受け止めています。

横須賀市の場合、13ヶ所全てを民間の法人に委託しています。それぞれの法人は地域包括支援センターだけでなく他の業務も行なっているので、即経営が危うくなるということはありません。

しかし、マイナスが続くようであれば、委託先である法人の経営上のモチベーションは上がりにくいと思います。すでに横須賀市としてはセンター業務の委託料に改善を行なっているのですが、今後さらに工夫する必要があるかもしれません。

注:ここで触れているのはあくまでも1年間の「収入」と「支出」の差がマイナスという意味に過ぎません。民間企業における複式簿記での財務諸表での「損益」とは異なっています。

以上でフジノが注目するデータの紹介を終わります。

次回の協議会では、地域包括支援センターの「評価」や地域密着型サービス事業者の「選定結果」などが示される予定です。

薬剤師こそ地域包括ケアの重要な担い手


さて、協議会が終わった後、フジノは協議会メンバーのおひとりのもとへ走りました。

今回から新たに委員に就任された、横須賀市薬剤師会の理事である塚本久美さんです。

実はつい先日、チーム衣笠が開催した『第2回ケアマネージャーの為の在宅療養セミナー』で塚本さんは講師を勤めておられました。それを知って、フジノは塚本さんに連絡を取りたいと思っていました。

まさか介護保険運営協議会の委員に就任されるとは、今日の開会までフジノは知らず、とても驚くと同時にとても嬉しく、閉会後すぐに声をかけさせていただいてしまいました。

15分ほど地域包括ケアについて意見交換をさせていただいたのですが、まさに塚本さんとフジノの問題意識はぴったりと合致しているのを感じて、とてもうれしかったです!

地域包括ケアの実現の為に、ぜひ薬剤師会のみなさまとも連携させていただきたいとフジノは願っています。

薬局は「隠れた巨大リソース」

実は、薬剤師の存在は日本の地域医療にとって『隠れた巨大リソース』なのです。

薬剤師こそ「隠れた巨大リソース」
(上の画像:『新IT医療革命』Team医療3.0著、アスキー、2011年より)

日本では「医師不足」「看護師不足」がずっと叫ばれてきました。

そして、その解決策として「医学部を増やせ」「看護学校を新設しろ」という声がマスメディアで繰り返され、市民のみなさまの中にもそう考えておられる方は多いはずです。

けれども、医師・看護師を養成するにはものすごく時間がかかります。信頼できる経験を積んだ医師が育成されるには20年は必要です。医師不足の解消には、医学部を新設するのでは全く遅いのです(20年後の日本では人口減少がさらに進んでいるので、医学部を新設していけばその頃にはむしろ医師が余っている可能性が高いです)。

それではどうするか?

その1つの答えが『薬局』『薬剤師』の存在です。

日本全国に5万3000軒ある薬局に13万5000人の薬剤師の方々がいらっしゃいます。その力を地域医療に向けてもらうのです!

薬局・薬剤師の数の推移

薬剤師の仕事というと、薬局で処方箋をもとに『調剤』をすることしかイメージが無いかもしれません。

でも、違います。地域包括ケアの実現の即戦力になりうるのです。

薬剤師は、医師と同じで6年間にわたって教育を受けています(平成18年度から)。薬剤についての高度な教育を受けている薬剤師には、医師・看護師とは違う長所があります。

医師・看護師と薬剤師のそれぞれの長所・短所

薬剤について高度な知識を持っているだけではありません。薬剤師も訪問看護のように在宅を訪問することができるのです。服薬の指導・支援ができます。医薬品や日用雑貨品の供給ができます。

ここまでは市民のみなさまの中にも薬剤師の仕事としてイメージできる方もいらっしゃると思います。

さらに(ここからが重要なのですが)、薬剤師には体調変化の早期感知ができるのです!

薬剤師も血圧を測ったり、血中の酸素濃度を測ったり、聴診器を使って、様々な体調の変化を調べることができるのです。

薬剤師の職能はもっと広い

薬剤師が患者の体を触るというイメージは、浮かばないかもしれません。今までは医師や看護師しかこうしたことをできないというイメージが強すぎました。けれども、実はこうしたことも薬剤師の仕事として可能なのです。

医師不足だから医学部を作れ、が解決策ではないのです。

すでに医師・看護師と同じように専門的な教育を受けている『即戦力』としての薬剤師に、地域包括ケアの重要な担い手として、どんどん地域に出てもらう。それがフジノの考える解決策の1つです。

これまでこの解決策をフジノは頭の中では考えてきたのですが、横須賀市内で実践活動をしている方とお会いしたことがありませんでした(東京都内で活動をしている方とは意見交換をしたことがあります)。

けれども今日、横須賀市薬剤師会の塚本理事と意見交換をすることができて、すでに実践に乗り出しているお話をうかがうことができました。

やはり横須賀でも実現可能なのだと確信しました。もちろん、簡単にはいきません。課題もたくさんあります。

それでも、さらなる進展に向けて、政治の側からできることをしっかりと提言していきたいです。