ようやく再開された子宮頸がんワクチンの副反応問題の議論/第15回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会へ

子宮頸がんワクチンをメインテーマにようやく「副反応検討部会」が開催されました

今日の午後は、『戦争法案』を参議院の特別委員会で与党が強行採決する様子に目を奪われていました。

民主主義国家だとは信じられないやり方に、情けなくてたまらなくなりました。

その後も参議院本会議がすぐに開催されるのではないかと不安に感じながらも、フジノは東京へ向かいました。

第15回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会の会場にて

第15回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会の会場にて


約1年ぶりにメインテーマが『子宮頸がん予防ワクチン』に設定された、『厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会』の『副反応検討部会』を傍聴する為です。

議事次第より

議事次第より


今日、厚生労働省が発表した資料のうち、まずこちらだけ報告いたします。

副反応追跡調査の結果

  • 子宮頸がんワクチンの販売開始から2014年11月までに接種した人は、約338万人。

  • 338万人のうち、『副反応の疑い』の報告があったのは2,584人

  • 発症した日や症状に変化があったことが把握できたのは、1,739人。

  • 発症から7日以内に回復した方は、1,297人。

  • 発症から7日を超えて症状が継続した方のうち、当日or翌日に発症した方の割合は47.7%。1月までの発症が80.1%。

  • 未回復の方は、186人。

  • その症状は、頭痛66人、倦怠感58人、関節痛49人、接種部位以外の疼痛42人、筋肉痛35人、筋力低下34人。

  • 症状が1つの方は68人、2つの方は39人、3つの方は19人、4つの方は19人、5つ以上の方は41人。

  • 未回復の186人の方々の生活状況は、入院した期間がある方は87人、日常生活に介助が必要だった期間のある方は63人、通学・通勤に支障を生じた期間のある方は135人。

取り急ぎ、この調査結果だけ報告いたします。



後日、改めて今日の検討部会について報告いたします

今日配布された資料はあまりにも膨大過ぎて、フジノはまだ全てを読むことができていません。

しかも、『副反応検討部会』の閉会まではいられず、終了30分前に横須賀に向けて帰らねばなりませんでした。

また、明日からスタートする決算委員会の審議の為に、資料を読む時間が取れていません。

ですから、フジノが今日の部会についてみなさまにご説明できる立場にはありません。

けれども、それでもひとつだけハッキリ言えることがあります。

議論を再開して本当に良かった

ということです。

『副反応検討部会』は、唯一のオーソライズされた議論の場です。

もちろん学会や医師会や様々な場はあります、

けれども、ここでの議論をもとに厚生労働省は政府・与党に対して制度を変えていくことを提言していきます。

絶対に議論を止めてはいけない。

あらゆる研究者や学会の研究成果を学問の世界で終わりにしてはいけない。

必ず制度に反映させていかなければ、現実は動かせないのだから。

1年以上も子宮頸がんワクチンの副反応を真正面から議論してこなかったのは、厚生労働省の堕落です。『逃げ』です。

副反応の被害者の方々に対しても申し訳が無いし、子宮頸がんの悲しみから女性と生まれてくるはずのこどもを守りたいと信じてワクチン接種を勧めてきた保健医療関係者に対しても申し訳が無いのです。

真正面から議論を逃げてはいけない。最後まで、議論を尽くすべきなのです。

今日フジノが唯一言えることは、再開して本当に良かった、ということだけです。

決算審査の合間をぬってしっかりと今日の資料を読み込んで、そして議事録が公開されたらフジノが途中退席して聞けなかった議論の部分も知って、そうしたらみなさまにご報告いたします。



後日談:翌日以降、新聞各紙が部会を報じました

2015年9月18日・朝日新聞より

2015年9月18日・朝日新聞より




2015年9月18日・毎日新聞より

2015年9月18日・毎日新聞より




2015年9月18日・毎日新聞より

2015年9月18日・毎日新聞より



子宮頸がん予防ワクチン接種後の健康被害への独自の支援を県に求める意見書を全会一致で可決しました/9月議会が閉会

2014年9月議会が閉会しました

本日は、9月議会の最終日です。

市役所1階に設置してある「市議会・本日の会議予定表」

市役所1階に設置してある「市議会・本日の会議予定表」


14:00からスタートした本会議で、決算にかかわる議案が採決にかけられました。

2014年第3回定例会・議案審査結果

2014年第3回定例会・議案審査結果


すでにお伝えしたとおりですが、フジノは『一般会計』決算の認定に反対しました。

最終的に、多数決によって全ての決算が『認定』されました。



子宮頸がんワクチン接種後に体調を崩したみなさんへの救済措置を求める意見書を全会一致で可決しました

議員提案によって、とても大切な意見書が出されました。

そして、全会一致で採択されました。

意見書第5号

子宮頸がん予防ワクチン (HPVワクチン)の副反応による健康被害者に対する独自の医療支援を行うことを求める意見書の提出について

地方自治法第9条の規定により、神奈川県知事に対し、次のとおり意見書を提出する。

平成26年10月7日提出

議会運営委員長 岩沢章夫

平成25年3月の予防接種法の改正により、同年4月より定期接種となった子宮頸がん予防ワクチン (HPVワクチン)は、接種後の副反応による健康被害が見られ、社会問題化してきた。

厚生労働省は、同年6月から国民に適切な情報提供ができるまでの問、当該予防接種を「積極的に勧奨しない」としたが、症状と接種との因果関係がいまだ明らかになっていないことから、健康被害に遭われた方々への補償は行っていない。

これを受けて横浜市では、当該予防ワクチンを接種した後、症状と接種との因果関係が明らかとなっていない段階においても、原因不明の持続的な痛みやしびれなどの症状を有し、日常生活に支障が生じている方への独自の医療支援を始めている。

しかし、県内には、現在も多大な苦しみと経済的負担を強いられている被害者とその家族がいる。

県内市町村において、当該被害者救済に地域格差が生じることは決して望ましい姿ではなく、県域での幅広い対応が必要となっていると考える。

よって、県におかれては、国が被害者に対して医療支援を実施するまでの問、 当該ワクチンを接種した後に原因不明の症状があらわれ、日常生活に支障が生じている方々に対して、独自の医療支援制度を設けることを強く要望する。

以上、地方自治法第9条の規定により意見書を提出する。

この意見書は、心身の不調に今も苦しむ若い女性が多い中、支援を求めるとても大切なものです。



賛成の立場から、フジノは討論を行ないました

議員による議案提出が決まったのは、けさの議会運営委員会でした。

さらに、各会派の調整が終わった意見書案の『全文』は、14時スタートの本会議場にて、机上に配布されました。

つまりフジノが全文を目にしたのは、14時に本会議がスタートする数分前でした。

ものすごく悩んだのですが、フジノは『討論』を行なうことにしました。

原稿を書くような時間はありませんでしたので、討論は壇上に立ってから即興で考えて、目をつむりながらお話させて頂きました。

言葉を探しながら、討論に臨むフジノ

言葉を探しながら、討論に臨むフジノ


(この討論の全文は、インターネット録画中継をもとに文字起こしをして掲載しました。こちらをご覧下さいね)

ともかくフジノも賛成の立場を取りました。

何よりも、ワクチンを推進した/しないの立場は一切カンケーなく、心身が極めて不調に陥り、学校に通うどころか日常生活もできないような状況に追い込まれている方々を一刻も早く救済すべきです。

意見書が全会一致で可決されたことは重要です。

市議会から郵送で県知事宛に即日送付されました。また、同じ内容の意見書を参考として神奈川県議会にもお送りしています。

次は、ぜひ神奈川県の黒岩知事に迅速にアクションを取っていただきたいと願っています。



子宮頸がん予防に関する国際シンポジウム(WACC in Japan)へ

会場にて

会場にて

子宮頸がんの症例

子宮頸がんの症例

ザビエル・ボッシュさん(WHO理事)の講演

ザビエル・ボッシュさん(WHO理事)の講演

群馬県の素晴らしい事例を紹介して頂きました

群馬県の素晴らしい事例を紹介して頂きました

世界の国々の中で「学校での集団接種を実践している国」

世界の国々の中で「学校での集団接種を実践している国」

ボッシュさん(WHO理事)、宮城悦子先生。

ボッシュさん(WHO理事)、宮城悦子先生。

WHOによる最新の声明

WHOによる最新の声明

WHOによる最新の声明

WHOによる最新の声明

インフルエンザを超分かりやすく説明する動画を発見!

インフルエンザを分かりやすく説明する動画、ぜひご覧下さい

新型インフルエンザ等の発生は、『震災』と同じくらいに大切な危機管理のテーマだとフジノは考えています。

わが国では『医師・看護師の不足』に苦しめられています。また、『医療費の増加』によって国民健康保険の財政悪化に直面させられています。

でも、これはあくまでも『平常時』において起こっている出来事です。

もしも、新たな感染症によるパンデミックが起これば、『医師・看護師の不足』『医療費の増加』はもはや手におえないレベルに至ってしまいます。

2月に2週にわたって起こった降雪によって、ふだんは「大したことでも何でもないもの」であるはずの雪が大災害へとつながることをみなさんが意識したと思います。

同じように、インフルエンザの流行は毎年起こっている「大したことでも何でもないもの」と感じられるかもしれませんが、実は、大災害になりうる存在なのだとフジノは感じています。

ふだんは、冬になると時々降ってくる雪と同じような存在。

でも、本質的に暴力的な存在で、あらゆる予防策をふだんから講じておかねばならない存在。

それがフジノにとってのインフルエンザ等の感染症です。

とはいえ、こうした感じ方を、市民のみなさまと共有することはなかなか難しいです。

そこで、これまでもいろいろ勉強してきたのですが、今日とても分かりやすく説明する動画に出会いました。

北里大学医学部公衆衛生学の和田耕治先生による講義です。

これをぜひ市民のみなさまにもご覧いただきたいと感じましたので、紹介させていただきます。

1つ1つの動画の時間は10分ほどなので、ぜひご覧下さいね。

【入門編】感染症

【初級編】インフルエンザと新型インフルエンザ

【中級編】インフルエンザに対して個人ができる予防策

【上級編】新型インフルエンザに対する公衆衛生対応

第2回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会へ/小児肺炎球菌ワクチンが新たに13価に変更決定

参院選が終わりふだんの仕事に戻りました

テレビや新聞などのマスメディアでは、参議院選挙の余韻が漂っていますね。

けれどもフジノはふだんどおりの仕事に戻っています。

今日は『ワクチン行政』の方針を決める為の、厚生労働省の審議会を傍聴しました。

『第2回 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会』です。

4月22日に続いて、第2回目となりました。

厚生労働省省議室前のフジノ

厚生労働省省議室前のフジノ


今日の議題は、下のとおりでした。

(1)分科会の審議事項について

(2)参考人の公募及び傍聴者からの発言の募集について

(3)小児用肺炎球菌ワクチンについて

(4)報告事項
 ・各部会の審議状況(主な議題等)について
 ・風しんについて
 ・4ワクチンの技術的検討

議事次第

議事次第

特に、フジノが前回から注目してきた議題である『参考人の公募』『傍聴者からの意見の聴取』は原案どおりに決まりました。

参考人の公募

参考人の公募


次回の『予防接種・ワクチン分科会』から、ついに参考人と傍聴者からの意見聴取がスタートします。

傍聴者からの意見の聴取

傍聴者からの意見の聴取

*2013年7月23日追記*
翌朝の毎日新聞が報じてくれました。他の新聞が全く取り上げてくれない中、毎日新聞には関心を持って頂き、ありがたいと感じました。

2013年7月23日・毎日新聞より

2013年7月23日・毎日新聞より

そして、もう1つ大切なことが決まりました。

定期接種である小児肺炎球菌ワクチンが新しいものに変更されることになりました。

13価肺炎球菌ワクチンについて

13価肺炎球菌ワクチンについて


市議会議員であるフジノとしては、従来の7価ワクチンと新しい13価ワクチンとの入れ替わりの時期に、接種の混乱が起こらないようにしっかり取り組まねばならないと感じました。

PCV13導入までの対応案

PCV13導入までの対応案


また、13価ワクチンは7価ワクチンと比べても副反応は低いとされています。

それでも副反応については慎重に注視していかなければならない、と考えています。

厚生労働省HP「子宮頸がん予防ワクチンQ&A」が変更されました

わずか8問から23問へ増やしました

厚生労働省のホームページの中にある『子宮頸がん予防ワクチンQ&A』のコーナーが改定されました。

これまでの『2013年4月改訂版』から『2013年6月改訂版』へ変更となりました。

そして、わずか8問しかなかった『Q&A』が23問になりました。

厚生労働省のホームページより

厚生労働省のホームページより


その内容は、6月16日のフジノブログでお伝えした通りです。

主な改訂点は、副反応の症状についての記述を詳しくしたことなどです。

主な副反応について

主な副反応について


また、副反応が起こった際の対応マニュアルなども参考資料として紹介されました。

副反応の症状ごとの対応マニュアルも紹介されました

副反応の症状ごとの対応マニュアルも紹介されました


保護者の方々で、おこさんに子宮頸がん予防ワクチンを打たせるべきかどうかを迷っておられる方も多いと思います。

どうかご参考になさって下さい。

また、この『Q&A』では情報が足りません。

もっと詳しいことをご質問なさりたい方はぜひ横須賀市の「保健所」「こども育成部」「市内4つの健康福祉センター」にぜひご質問なさって下さいね。

この件については、横須賀市としても細やかにお話をうかがって、丁寧にお答えするようにいつも以上に努めております。

ご不安があれば、ぜひ市の相談機関をご利用なさって下さいね。

子宮頸がん予防ワクチン「積極的な勧奨の一時中止」への横須賀市の対応

市民のみなさまへの情報提供を最優先に取り組んでいます

6月14日の副反応検討部会での結論を受けて、横須賀市でも担当部であるこども育成部によって、いくつかの対応が実施されました。

何よりもまず『市民のみなさまへの情報提供を最優先すること』『不安を取り除くこと』が大切だ、との判断から、すでに横須賀市ホームページの記述も変更しました。

2013年6月17日付けで更新された横須賀市のホームページ

2013年6月17日付けで更新された横須賀市のホームページ


内容は以下のとおりです。

子宮頸がん予防ワクチンの積極的勧奨の中止について

平成25年6月14日付厚生労働省健康局通知により、ワクチン接種との因果関係を否定できない持続的な疼痛が、接種後に特異的に見られたことから、同副反応の発生頻度等がより明らかになり、国民に適切な情報提供ができるまでの間、定期接種の積極的勧奨を差し控える旨、勧告を受けました。

これを受け、横須賀市としては、当面、国の動向に沿って子宮頸がん予防ワクチンの積極的な接種勧奨(接種券を定期的に個別送付すること)は止めることといたします。

ただし、定期接種そのものを中止するものではないので、対象者のうち希望される方は子宮頸がん予防ワクチンの定期接種を受けることができます。

・子宮頸がん予防ワクチンの定期接種を受ける場合には、ワクチン接種の有効性及び安全性等についての別添説明書「子宮頸がん予防ワクチンの接種を受ける皆さまへ」をお読みになってください。



関連資料

説明書「子宮頸がん予防ワクチンの接種を受ける皆さまへ」

関連リンク

ヒトパピローマウイルス感染症の定期接種の対応について(勧告)

定期接種(子宮頸がん予防ワクチン)

無料接種のコーナーも記述を変更しました。

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更新日:2013年6月17日

予防接種(子宮頸がん予防ワクチン)

平成25年度から、法律による定期予防接種になりました。

  1. 子宮頸がん予防ワクチンの積極的勧奨の中止について(平成25年6月17日)

    平成25年6月14日付厚生労働省健康局通知により、ワクチンとの因果関係を否定できない持続的な疼痛が、接種後に特異的に見られることから、同副反応の発生頻度等がより明らかになり、国民に適切な情報提供ができるまでの間、定期接種の積極的勧奨を差し控える旨、勧告を受けました。

    これを受け、横須賀市としては当面、国の動向に沿って子宮頸がん予防ワクチンの積極的な接種勧奨(接種券を定期的に個別送付すること)は止めることといたします。

    ただし、定期接種そのものを中止するものではないので、下記の対象者のうち希望者は定期接種を受けることができます。

    ・子宮頸がん予防ワクチンの定期接種を受ける場合には、ワクチン接種の有効性及び安全性等についての別添の説明書「子宮頸がん予防ワクチンの接種を受ける皆さまへ」をお読みになってください。

    説明書「子宮頸がん予防ワクチンの接種を受ける皆さまへ」




  2. 平成25年度の対象者(女子)

    小学校6年生~高校1年生(平成9年4月2日~14年4月1日生まれ)

    標準接種年齢は、中1です。




  3. 接種券の送付と取扱い(平成25年度)

    (1)中学校1年生には、4月上旬に接種券を郵送しました。
    (2)中学校2年生~高校1年生(相当年齢)の人は、お手持ちの接種券をそのまま使えます。
    (3)転入者、紛失など該当する人で接種券がない人は、こども健康課(Tel046-824-7141)まで、ご連絡をお願いします。
    (4)小学校6年生には、平成26年4月に接種券を郵送します。小6での接種を希望する人は、こども健康課まで、ご連絡をお願いします。




  4. 接種場所

    協力医療機関(接種券と一緒に一覧表をお送りします)




  5. ワクチンに関する情報

    子宮頸がん予防ワクチンには、次の2種類があります。

    (1)サーバリックス
    (2)ガーダシル

    それぞれの特徴などは、下のリンク資料をごらんください。

    2つの子宮頸がん予防ワクチン

この情報は、『広報よこすか』にも掲載します。

また、予防接種に協力をしていただいている地域の医療機関にも、国からの説明文書などをFAXにてお伝えしました。

もちろん、全市議会議員宛にも一連の対応を報告してあります。



健康福祉センター、学校を通した情報提供も行ないます

また、市内4ヶ所の健康福祉センター(中央西)にも情報提供の徹底ときめ細かな相談対応を指示しています。

さらに、学齢期のおこさんや保護者の方々からの学校での質問などにも対応できるように、教育委員会との連携も行なっています(担当は学校保健課)。

横須賀市としては、これまでもワクチン接種に対する市民のみなさまからのご相談を受けるにあたって、しっかりとその不安の声に耳を傾けて、正しい情報の提供に努めてきました。

この方針は全く変わりません。

今回の厚生労働省の通知を受けて、改めてこの方針をさらに徹底していきます。



厚生労働省の「子宮頸がん予防ワクチンQ&A」が変更されます

これまでの「Q&A」はわずか8問しか掲載されていなかった

厚生労働省のホームページには『子宮頸がん予防ワクチンに関するQ&A』というページがあります。

『感染症・予防接種情報』コーナーの中にあります。

厚生労働省「子宮頸がん予防ワクチンに関するQ&A(平成25年4月改訂版)

厚生労働省「子宮頸がん予防ワクチンに関するQ&A(平成25年4月改訂版)


けれども、取り上げられているQ&Aは、わずか8問だけです。

これでは情報の質・量のどちらからも不十分です。

6月14日に開催された『副反応検討部会』では、こうした情報提供の不十分さについても委員メンバーからくりかえし指摘がありました。

平成25年6月改訂版は次のようになります

そこで、厚生労働省から新たに「平成25年6月改訂版」案が示されました。

下に、全文を紹介します。

子宮頸がん予防ワクチンQ&A

【子宮頸がんについて】

Q1.子宮頸がんとは何ですか?

「子宮頸がん」とは、女性の子宮頸部にできるがんのことです。子宮は、胎児を育てる器官で、全体に西洋梨のような形をしています。また、子宮頸部は、膣へと細長く付き出た子宮の入り口部分(膣の方から見た場合には、奥の突き当たり部分になります)のことを言います。

Q2.何が原因で子宮頸がんになるのですか?

子宮頸がんの発生にはヒトパピローマウイルス(HPV)と呼ばれるウイルスが関わっています。このウイルスは、子宮頚がんの患者さんの90%以上で見つかることが知られており、HPVが長期にわたり感染することでがんになると考えられています。なお、HPVは一般に性行為を介して感染することが知られています。

Q3.子宮頸がんにかかるとどのような症状が現れますか?

子宮頸がんは初期の頃にはほとんど症状のないことが多いですが、生理のとき以外の出血や性行為による出血、おりものの増加などが見られることがあります。また、進行した場合には、足腰の痛みや血の混じった尿・便が見られることもあります。このような症状がみられた際には、ためらわずに医療機関を受診してください。

Q4.子宮頸がんは、どれくらい重い病気ですか?

子宮頸がんは、早期に発見されれば、比較的治癒しやすいがんとされています。ただし、他のがんと同様、少しずつ進行していくものですから、発見される時期が遅くなると治療が難しくなります。

Q5.子宮頚がんの患者さんはどれ位いるのですか?

子宮頸がんの患者さんは、年間9,000人程度(2007年)と報告されています。患者さんの数は、20代後半から増えていき、40代以降は概ね横ぱいになります。しかし、最近では、特に若い年齢層(20-39歳)で患者さんが増えています。

Q6.子宮頸がんで亡くなる方はどれ位いるのですか?
子宮頚がんで亡くなる方は、年間2,700人程度(2011年)と報告されています。年代別に見ると、30代後半から増えていく傾向にあります。

Q7.ヒトパピローマウイルスとは何ですか?

ヒトパピローマウイルス(HPV) は、皮膚や粘膜に感染するウイルスで、100以上の種類があります。粘膜に感染するHPVのうち少なくとも15種類が子宮頸がんの患者さんから検出され、「高リスク型HPV」と呼ばれています。

これら高リスク型HPVは性行為によって感染しますが、子宮頸がん以外に、虹門がん、陸がん、外陰部がん、陰茎がん、尖圭コンジローマなどにも関わっていると考えられています。

Q8.ヒトパピローマウイルスはどれ位感染しやすいものですか?

子宮頸部の細胞に異常がない女性のうち、10~20%程度の方がヒトパピローマウイルス(HPV)に感染していると報告されています。また、海外では性行為を行う女性の50~80%が、生涯で一度はHPVに感染すると報告されています。

Q9.ヒトパピローマウイルスに感染すると必ずがんになるのですか?

ヒトパピローマウイルス(HPV) に感染しでも、90%以上の場合、2年以内にウイルスは自然に排出されるとされています。しかし、ウイルスが自然に排出されず、数年から数十年にわたって持続的に感染した場合には、がんになることがあると報告されています。

【検診、予防・予防ワクチンについて】

Q10.子宮頸がんを予防する方法はありますか?

子宮頸がんの予防法としては、子宮頸がん予防ワクチンを接種することで、ヒトパピローマウイルスの感染を予防することが挙げられます。また、定期的な子宮頸がん検診は、がんになる過程の異常(異形成)やごく早期のがんを発見できることも多く、経過観察や負担の少ない治療につながることも多いのです。

Q11.子宮頚がん検診はどのようなものですか?

20歳以上の女性は、2年に1回の頻度で子宮頸がん検診を受けることが推奨されています。一般的に、子宮頸部の細胞を採取して、細胞に何らかの異常がないか検査する『子宮頸部細胞診』が行われています。検診を受けられる場所など詳細については、お住まいの市区町村にお問い合わせください。

Q12.子宮頭がん検診と子宮頚がん予防ワクチンは両方受けなければいけませんか?

子宮頸がん検診、ワクチンともに有効な予防方法ですが、どちらか一方だけでは、予防効果は十分とは言えません。両方を併用して、子宮頸がんに対する予防効果を高めることが大切です。

Q13.子宮頸がん予防ワクチンの接種場所など、必要な情報はどこに問い合わせたらよいですか?

法に基づくワクチンの接種は、地域の実情に合わせて各市区町村が実施しています。お住まいの地域での実施方法や、接種の詳細などについては、お住まいの市区町村の予防接種担当課にお問い合わせください。

Q14.子宮頸がん予防ワクチンは絶対に受けなければならないものですか?

法に基づくワクチンの接種は強制ではありませんが、一人ひとり人が接種することで、社会全体を守るという側面があるため、対象者はワクチンを接種するよう努めなければならないとされています。

実際に予防接種を受ける際は、ワクチンの有効性とリスクを十分に理解した上で、受けるかどうかご判断ください。

(フジノ注:このQ14への回答の文章は、変更になるのではないかと個人的には感じています)

Q15.子宮頸がん予防ワクチンは何回接種すればよいですか?

子宮頸がん予防ワクチンは、3回の接種が必要です。標準的な接種は、中学1年生となる年度に、以下のとおり行うこととなります。

・サーバリックスについては、1回目の接種を行った1か月後に2回目を、6か月後に3回目の接種を行います。

・ガーダシルについては、1回目の接種を行った2か月後に2回目を、6か月後に3回目の接種を行います。

また、通常、予防接種は一定の間隔をあけて受けるものです。ワクチン接種1か月以内に何らかの予防接種を受けた方は、いつ、どのようなワクチンを接種したか、担当の医師に伝えてください。

Q17.子宮頸がん予防ワクチンはどれ位効くのですか?

子宮頸がん予防ワクチンは、子宮頸がん全体の50~70%の原因とされる2種類のヒトパピローマウイルス(16型と18型)などに予防効果をもつワクチンです。現在、サーバリックスとガーダシルの2種類のワクチンが販売されており、これまで、16型と18型の感染やがんになる過程の異常(異形成)を90%以上予防したと報告されています。

Q18.子宮頸がん予防ワクチンについて、がんを予防する効果は証明されていないと聞きましたが、本当ですか?

子宮頸がんは、数年から数十年にわたって、持続的にヒトパピローマウイルス(HPV)に感染した末に発症するとされています。子宮頸がん予防ワクチンは、新しいワクチンなので、子宮頭がんそのものを予防する効果はまだ証明されていません。

しかし、持続的なHPVの感染やがんになる過程の異常(異形成)を予防する効果は確認されており、これらに引き続いて起こる子宮頭がんを予防する効果が期待されています。

Q19.子宮頚がん予防ワクチン接種後に副反応はありますか?

子宮頸がん予防ワクチン接種後に見られる主な副反応として、発熱や接種した部位の痛みや腫れ、注射による痛み、恐怖、興奮などをきっかけとした失神などが挙げられます。

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また、ワクチン接種後に見られる副反応については、接種との因果関係を問わず報告を収集しており、定期的に専門家が分析・評価しています。その中には、稀に重い副反応の報告もあり、具体的には以下のとおりとなっています。

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Q20.子宮頸がん予防ワクチンの安全性に関する報道をよくみかけますが、何が問題になっているのですか?

子宮頸がん予防ワクチン接種後に、複合性局所疹痛症候群(CRPS)※などの慢性の痛みを伴う事例や、関節痛が現れた事例などの報告があり、緊急に専門家による検討を行いました。検討の結果、現時点では、診断の妥当性や因果関係、転帰(予後)などについて明らかでない点も多く、定期接種を一時中止すべきと判断するには、医学的論拠が不十分であり、予防接種を継続するという結論に至りました。なお、報告された事例については、引き続き調査を行っているところです(2013年6月現在)。

※複合性局所疹痛症候群は、骨折・捻挫などの外傷をきっかけとして生じる、原因不明の慢性の疹痛症候群です。

(フジノ注:Q20への回答文書案も副反応検討部会の結論を受けて変更になるのではないかと思います)

Q21.子宮頸がん予防ワクチンを受ける際に注意することはありますか?

次のいずれかに該当する方は、特に、健康状態や体質などを担当の医師にしっかり伝え、予防接種の必要性、リスク、有用性について十分な説明を受け、よく理解した上で接種を受けてください。

  • 血小板が減少している、血液が止まりにくいなどの症状のある方
  • 心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患、発育障害などの基礎疾患のある方
  • 予防接種で接種後2日以内に発熱のみられた方
  • 過去にけいれんの既往のある方
  • 妊娠又は妊娠している可能性のある方

また、接種部位には主に、腕の肩に近い外側の部分(三角筋)が選ばれるので、接種当日はこの部分を露出しやすい服装にしてください。

Q22.子宮頚がん予防ワクチン接種後に注意をすることはありますか?

針を刺した直後から、強い痛みやしびれが生じた場合は、担当の医師にすぐに伝えて、針を抜いてもらうなどの対応をしてもらって下さい。また、その後の対応についても相談してください。

予防接種直後に、注射による痛み、恐怖、興奮などをきっかけとした失神が現れることがあります。失神し、倒れて怪我をする例も報告されているため、接種後の移動の際には、保護者の方が腕を持つなどして付き添うようにし、接種後30分ほどは体重を預けられるような場所で、なるべく立ち上がることを避けて待機して様子を見るようにしてください。

その他、予防接種当日は激しい運動や入浴は避け、接種部位を清潔に保ち、また、接種後の体調管理をしっかり行ってください。接種部位の異常や体調の変化、さらに高熱、けいれん、長期間持続する激しい痛みなどの異常な症状を呈した場合は、すぐに医師の診察を受けてください。

Q23.予防接種の安全性はどのようにチェックしていますか?

安全性については、その他の医薬品と同様に、製品化までに安全性に関する承認審査を行っている他、ワクチンはウイルスや細菌など生物をもとに作っていることもあり、その後も製品(ロット)ごとに国による検定を行っています。

また、予防接種後に健康状況の変化が見られた事例を、予防接種との因果関係の有無に関わらず収集し、随時モニタリングしています。さらに、収集したこれらの情報について、定期的に専門家による評価を実施して安全性の評価を行っています。

Q24.予防接種を受けた後に体調が悪くなり、医療機関を受診しました。補償などはありますか?

定期の予防接種によって引き起こされた副反応により、医療機関での治療が必要になったり、生活に支障が出るような障害を残すなどの健康被害が生じたりした場合には、法に基づく補償を受けることができます。給付申請を検討する場合には、診察した医師、保健所、お住まいの市区町村の予防接種担当課へご相談ください。

※なお、補償に当たっては、その健康被害が予防接種によって引き起こされたものか、別の原因によって起こったものなのか、専門家からなる国の審査会で、因果関係についての審議が行われます。

(引用は以上です)

上記の文案は、6月14日に開催された副反応検討部会で配布された資料2-11です。

正式な改定文章は表現などが異なる可能性がありますので、後日確認いたします。

また、みなさまもご確認くださいますようよろしくお願いします。

厚生労働省から子宮頸がん予防ワクチンの「積極的な勧奨」一時中止に関する通知と新しいチラシが届きました

副反応検討部会の結果を受けて厚生労働省が出した通知

厚生科学審議会の予防接種・ワクチン分科会の『副反応検討部会』での結論を受けて、厚生労働省が地方自治体へ通知を出しました。

内容は下の通りです。

平成25年6月14日

健発0614第1号

各都道府県知事殿

厚生労働省健康局長
(公印省略)

ヒトパピローマウイルス感染症の定期接種の対応について(勧告)

ヒトパピローマウイルス感染症については、本年4月1日から、予防接種法(昭和23年法律第68号)第5条第1項の規定による予防接種(以下「定期接種」という。)が市町村長(特別区の区長を含む。以下同じ。)により行われているところであるが、

平成25年度第2回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、平成25年度第2回薬事・食品衛生審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(以下「合同会議」という。)において、

ワクチンとの因果関係を否定できない持続的な疼痛がヒトパピローマウイルス様粒子ワクチン接種後に特異的に見られたことから、同副反応の発生頻度等がより明らかになり、国民に適切な情報提供ができるまでの間、定期接種を積極的に勧奨すべきではないとされたところである。

ついては、ヒトパピローマウイルス感染症の定期接種に関し、当面の間、下記のとおり取り扱うこととしたので、貴職におかれては、貴管内市町村(保健所を設置する市及び特別区を含む。)及び関係機関等へ周知を図るとともに、その実施に遺漏なきを期されたい。

なお、本通知は、地方自治法(昭和22年法律第67号)第245条の4第1項に規定する勧告であり、本日から適用する。

  1. ヒトパピローマウイルス感染症の定期接種の対象者又はその保護者(以下「対象者等」という。)に対し、予防接種法第8条の規定による当該接種の勧奨を行うに当たっては、市町村長は、接種の積極的な勧奨とならないよう留意すること。
  2.  ヒトパピローマウイルス感染症の定期接種を中止するものではないので、対象者のうち希望者が定期接種を受けることができるよう、市町村長は「予防接種法第5条第1項の規定による予防接種の実施について」(平成25年3月30日健発0330第2号厚生労働省健康局長通知)の別添「定期接種実施要領」第1の2にあるとおり、予防接種法施行令(昭和23年政令第197号)第5条の規定による公告及び同令第6条の規定による対象者等への周知等を行うとともに、接種機会の確保を図ること。ただし、その周知方法については、個別通知を求めるものではないこと。
  3. 市町村長は、管内の医療機関に対して、ヒトパピローマウイルス感染症の定期接種の対象者等が接種のために受診した場合には、積極的な勧奨を行っていないことを伝えるとともに、接種を受ける場合には、ヒトパピローマウイルス様粒子ワクチン接種の有効性及び安全性等について十分に説明した上で接種することを周知すること。なお、同ワクチンの有効性及び安全性等について記載した説明用資料については、別紙のとおりである。
  4. ヒトパピローマウイルス感染症の定期接種を含め、予防接種による副反応の報告が適切に行われるよう、市町村長は改めて管内の医療機関に対して「定期の予防接種等による副反応の報告等の取扱いについて」(平成25年3月30日健発0330第3号、薬食発第0330第1号厚生労働省健康局長、厚生労働省医薬食品局長連名通知)の周知を図ること。
  5. 合同会議において、今後、早急に調査すべきとされた副反応症例について、可能な限り調査を実施した時点で、速やかに専門家による評価を行い、積極的な勧奨の再開の是非を改めて判断する予定であること。

通知は、以上です。

新しいチラシ「子宮頸がん予防ワクチンの接種を受ける皆様へ」です

新しいチラシも送付されてきました。

こちらです。

厚生労働省による新しいチラシ

厚生労働省による新しいチラシの表面

裏面です

裏面です

どうかご覧下さい。

子宮頸がん予防ワクチンの副反応検討部会へ/「積極的な勧奨」を一時中止へ

厚生科学審議会の副反応検討部会へ

今日は、厚生労働省へ向かいました。

前回(5月16日)にひき続いて厚生科学審議会の予防接種・ワクチン分科会の『副反応検討部会』を傍聴しました。

薬事・食品衛生審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会と合同で開催されました

薬事・食品衛生審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会と合同で開催されました


子宮頸がん制圧の為に活動を続けてきたフジノは、まだ日本で予防ワクチンが承認される前からずっと活動を続けて来ました。

そのワクチンで重篤な副反応に追い込まれてしまった方々が多数いらっしゃる以上、その動きを最後までしっかりと追いかけるのが政治家としての責任だと考えています。

厚生労働省12階の専用会議室へ

厚生労働省12階の専用会議室へ


ところで今日は、会議室内が異常に暑くて湿気だらけでした。

本当に、フジノは意識がもうろうとしてしまい、熱中症になる直前だった感じ。

節電は大切ですが、体調を崩して仕事にならないのは困るので、厚生労働省の施設管理の方々、クーラー入れて下さい...。

室内が暑すぎれば、ワクチン反対派の傍聴者も声もあげられないだろうとわざと設定したのではないかというくらいの暑さと湿度でした...

室内が暑すぎれば、ワクチン反対派の傍聴者も声もあげられないだろうとわざと設定したのではないかというくらいの暑さと湿度でした...

さて、お話を本筋に戻します。

今夜の検討部会では、大切な結論が出ました。

15時にスタートして19時半まで4時間半に及ぶ議論の結果、最後は『多数決』を取って以下の数点が決まりました。

  • 子宮頸がん予防ワクチン接種の『積極的な勧奨』を一時的にストップする
  • 子宮頸がん予防ワクチンと痛みなどとの因果関係をさらに詳しく調べる
  • 調査の途中経過もこの検討部会で検討していく
  • その上で、いつ『積極的な勧奨』を再開するかの結論を出す

今後、マスメディアの報道には、「子宮頸がん予防ワクチン中止!」というような記事が出ると思います。

けれども、それは違います。

「中止」ではありません。

検討部会の委員長である桃井真里子さんもこうコメントしています。

「少数の事例であっても、今ある情報では判断しにくい疼痛という問題が出てきた。

適切な頻度などを調べる必要があり、安全を保障するための判断。接種の中止ではないので、打たないと判断もできるし、打ちたい人は今まで通り打てる。

ワクチン自体が安全性に問題があるということではない」

子宮頸がん予防ワクチンには、大きなメリットがあります。

「ワクチン接種をしたい」

という方々がちゃんと接種できるように、フジノは現在の体制をしっかりと続けていきます。

地方自治体の現場は何も変わりません

では、今回の部会の決定で何が変わるのでしょうか?

3つのポイントです。

  1. これまでどおり、子宮頸がん予防ワクチンの接種は対象となっている方々は『無料』で受けられます。

    ただし、無料接種券の送付などは取りやめになります。

  2. これまでも『強制的』に「打て!」と市区町村がムリ強いしてきてはいません。

    ただ、予防接種法の決まりで、市区町村は対象者に対して「どうか接種して下さい」とお願いをしなければなりませんでした。

    これを厚生労働省のお墨つきで「どうか接種して下さい」とお願いしなくて良いことになりました。

  3. 結論から言うと、現場での対応は何も変わりません。

    横須賀市ではこれまでもムリ強いして「打て!」なんてことは言ってきませんでした。

    ワクチン接種のメリットとデメリットを今までよりもさらに細かくお伝えして、保護者の方々、対象者の方々のご不安に寄り添っていくことに変わりはありません。

以上です。

今回の決定は、市区町村に及ぼす影響よりも、国・政府がやらなければならないことがたくさんあります。

CRPSの事例も研究も全く足りない日本の状況

ワクチンを接種した後に、原因不明の痛みが出てしまう人々がいます。

その症状を『複合性局所疼痛症候群(CRPS)』と呼んでいます。

けれども、この『CRPS』について医学的に判明している原因・治療法などは、ほとんどありません。

それにも関わらず、子宮頸がん予防ワクチンを接種した後に強い症状が出てしまった方々のことを、多くのメディアは「それは『CRPS』だ」と報じました。

実際には、それらが『CRPS』かどうかを診断できる専門家の数も足りませんし、データも不十分ですし、治療法も全く確立されていません。

今後の厚生労働省と日本のワクチン行政の1つの重大な課題は、この『CRPS』の原因究明と治療方法の確立です。

これは必ずやらなければいけません!

16大学病院で穿刺後の痛みに関する調査研究をスタートさせます

また、『CRPS』だけでは調査研究は足りません。

現時点では、ワクチンとの因果関係が明らかになっていない症状が多数報告されています。

例えば、注射した場所ではない部位の痛み(筋肉痛、関節痛、皮膚の痛みなど)、しびれ、脱力感などです。しかも長期間にわたって続くことが報告されています。

そこで、厚生労働省ではこの症状とワクチンとの間に因果関係があるのか調査研究をスタートすることを発表しました。

2013年秋をめどに調査研究スタート

2013年秋をめどに調査研究スタート


2013年度の秋をめどに2つの研究班(合計16大学病院)で分析を行ないます。

この調査研究は単なる分析にとどまらず、「併せて適切な医療を提供する目的」も持っています。

現在、様々な症状に苦しんでおられる方々が一刻も早くその苦しみが取り除かれるように、一刻も早く対応に取り組んでほしいです。

被害を受けたこどもたちを一刻も早く救済すべき!

部会が終わった後、娘さんが重篤な症状に苦しむ保護者の方のもとへマスメディアが殺到しました。

メディアは今のコメント取りだけでなく、被害者の方々の人生はずっと続いていくことをしっかり報道してほしい

メディアは今のコメント取りだけでなく、被害者の方々の人生はずっと続いていくことをしっかり報道してほしい


そんなマスメディアの姿には『既視感』があります。

ご家族と被害に遭った方々の救済や治療はようやく始まったばかりです。

メディア、そして今は被害者の方々を支援している取り巻きの人々は、これからずっと続く救済と回復の過程にも、どうか寄り添って欲しいです。

今、確かに世間はこの問題への関心は高いです。

けれども日本人はすぐに忘れ去り、別の事柄へとあっという間に関心が移っていきます。

どうかこれからもずっと、被害を受けた方々を支援して欲しいです。

まずは政府が一刻も早く救済に乗り出すこと!

政府・厚生労働省のみなさん、どうか急いで下さい。

リスクと向き合うということ/子宮頸がん予防と副反応(その6)

改めて「リスクと向き合う」ということ

子宮頸がん予防ワクチンの定期接種化と副反応の関係について、これまで6回にわたって記してきました。

「子宮頸がんワクチンの定期接種化と副反応」について過去の記事はこちらです

読んで下さった方々から、いろいろなご意見を頂きました。

ブログの文章が毎回とても長かった為に、フジノの想いとは正反対に受け止めておられる方もいらっしゃいました。

そこで今回は、1つの表を作ってみました。

子宮頸がんへの対応とメリット・デメリットについて

子宮頸がんへの対応とメリット・デメリットについて


6回の記事を通してお伝えしてきたフジノの主張は、上の表の通りです。

改めて言葉で表現すると、このようになります。

あなたがどのような行動を選んだとしても、あなたには必ずメリットとデメリットが起こります。

そこで、政治と行政の役割として、可能な限り情報を提供して、あなたがどの行動を選ぶか(どのメリットとデメリットを選ぶか)をサポートします。

さらに、起こりうるデメリットに対しては、救済・補償のしくみを作って対応しています。

フジノが政治家として社会に向き合う視点

子宮頸がんへの対策だけでなく、あらゆる問題に対して、政治家としてフジノが向き合う時に持つようにしている「視点」は、下の通りです。

  1. 目の前で起こっているあらゆる問題に対して、それを直視すること。
  2. その問題へ対応する為の選択肢を考えること。
  3. それぞれの選択肢のメリットとデメリットを比べること。
  4. それぞれの選択肢が社会と個人に与えるリスクを最小限にする選択肢を合理的に判断すること。
  5. こうした判断をしたプロセスを全て市民のみなさまに情報公開していくこと。

響きとしてはとてもネガティブに聴こえるかもしれませんが、これが僕が政治家として「持つべき視点」として学んできたことです。

子宮頸がんへの対応だけではなく、残念ながら、この世界には「デメリットゼロ」=「リスクゼロ」=「絶対な安全」というものは、そもそも存在していません。

さらに、あるリスクを減らそうとすれば、別のリスクが大きくなるということがしばしばあります(専門用語で「リスク・トレードオフ」と言うそうです)。

しかもそのリスクの現れ方は、必ず個人差が発生します。

そこで、そのいくつものリスクを可能な限り洗い出して、1つずつチェックしながら、メリットとデメリットを足し算した結果がマイナスにならないように調整していくしかないのだと考えています。

改めて、フジノの視点もきちんとお伝えしてみたいと考えて今回の記事になりました。

ご理解いただけるとありがたいです。