パートナーシップ制度の自治体間相互利用、台風の自主避難所の在り方(ペット同伴避難、医療・福祉の支援が必要な方)、SOGIEの視点を盛り込んだ災害対策、多頭飼育崩壊への対策の4つを市長へ一般質問します/発言通告書を提出しました

発言通告書を提出しました

11月28日からスタートする2019年12月定例議会。

一般質問を行なう議員は16名で、11月28日と29日の2日間にわたって本会議を開いて市長らと議論します。

フジノももちろん一般質問を行ないます。

一般質問をする為にはあらかじめ質問の要旨を記した『発言通告書』を提出しなければなりません。

徹夜して明け方5時頃になんとか完成させました。

濃霧で雪の日のような市議会(9階)からの景色

濃霧で雪の日のような市議会(9階)からの景色


そして朝10時までに議会事務局を訪れて直筆で署名しなければなりません。

下手に1時間眠るつもりで布団に入って寝過ごしたら質問ができなくなってしまいます。

朝一番で発言通告書に署名を終えました

朝一番で発言通告書に署名を終えました


そこで市議会が開く8時半に到着するように事務所を出て、朝一番で署名をしてきました。

今回も全力でがんばります!



提出した発言通告書の内容を紹介します

さっそくですが、この12月議会でフジノが行なう質問を紹介します。

大きく分けて4つの大問から構成してあります。

1.パートナーシップ宣誓証明制度の自治体間相互利用の実現に向けて本市が取り組む必要性について

(1) 本市は、パートナーシップ宣誓証明制度を導入済み及び導入予定の県内外の自治体に広く連携を呼びかけて、自治体間でのパートナーシップ証明書の相互利用を実現すべきではないか。



2.今後の風水害時に開設する自主避難所のあり方を検討する必要性について

(1) ペット同伴避難所を市内複数箇所に設置する必要性について

今後の風水害時の自主避難所の開設に当たっては、市内の東西南北4カ所程度にペット同伴避難に特化した避難所をあらかじめ設定しておき、開設時には動物愛護センター職員を配置する。また獣医師会や動物愛護団体に協力を要請する。ペットを飼育している方々に日常的にこうした体制を周知するとともに、ペット同伴避難の訓練などを実施する。以上の提案を検討すべきではないか。

(2) 医療・福祉の支援が必要な方々に対応できる人員や設備を配置した避難所を設置する必要性及び災害時要援護者の個別支援計画の策定状況について

ア 今後の風水害時の自主避難所開設に当たっては、医療・福祉の支援が可能な人員や設備のある避難所の開設を検討すべきではないか。そして、より支援の必要な方が安心して避難できるようにすべきではないか。

イ 本市における災害時要援護者の方々の個別支援計画の作成はどの程度進んでいるのか。また今後の作成見通しはどのようなものか。



3.多様な性を尊重する社会の実現の視点に基づいて、地域防災計画を初め避難所の運営など災害時の対応を記した各種指針の見直しを行う必要性について

(1) いわゆる性的マイノリティーとされる当事者及び団体から、災害時に想定される困難、不都合及び不安な事柄について意見を伺うべきではないか。

(2) 伺った課題をもとに、多様な性を尊重する社会の実現の視点に基づいて地域防災計画の見直しを行うべきではないか。

(3) 同視点に基づいて避難所運営マニュアルや避難所運営訓練の再検討を、地域の避難所運営委員会に要請すべきではないか。



4.多頭飼育崩壊に対する本市の対応について

(1) 本市の多頭飼育崩壊対策の現状について

ア 多頭飼育崩壊の発生を未然に防ぐために、本市は現在どのような予防的取り組みを行なっているのか。

イ 多頭飼育が崩壊してしまった場合には、具体的にどのような対応を行なっているのか。

(2) 動物愛護センターの体制について

ア 仮に多頭飼育崩壊が発生して50頭から100頭の犬や猫を一斉に管理しなければならなくなった場合、現在の動物愛護センターの人員体制やキャパシティーで適切に対応できるのか。

イ 大災害が発生したときの動物救護にも通じるので重ねて伺うが、仮に現状では足りない側面があればその対応策も検討いただきたいが、いかがか。

(3) 二次崩壊を防止する必要性について

ア 多頭飼育崩壊へのボランティアによる取り組みを市のモデル事業として、例えば地域猫登録団体へ保護スペースを貸与したり病気の治療費へ補助を出すなどの対応を検討できないか。

(4) 多頭飼育崩壊の未然防止と事後対応を協議し取り組みを推進するための新たな協議体制の必要性について

抜本的な解決のためには市役所外部の警察、民生委員、地域包括支援センター及び介護保険サービス事業所などの関係各所との連携が重要だと考えるが、多頭飼育崩壊の未然防止と発生した際の具体的な事例の情報交換と対策を協議する新たな場を設置すべきではないか。





以上です。

どの質問も市民の方々から頂いたご相談やフジノが議員活動を通じて実感してきたことばかりをとりあげました。

(質問1だけは、昨年12月議会にすでに同じ内容を提案したのに当時は市長からゼロ回答・・・今年10月に福岡市によってフジノの提案が先んじて実施されてしまい、リベンジします)

特に、質問4の多頭飼育崩壊については先日のブログ記事にも記したとおりですが、現在進行形でこの横須賀市内で発生している重要な課題です。

この事例の他にも市内には多頭飼育が5件存在しています。

今回の質問作成を通じて動物愛護ボランティアの方々の活動の一部を垣間見させていただくことができました。

(もともと猫だすけボランティアの方とは長いおつきあいがあるのですが、団体としての活動は初めて拝見しました)

絶対に保護ボランティアを崩壊させてはいけない、という強い危機感を抱いています。

このテーマでは初回の質問の為あえて内容は入門編となりましたが、これから10年は取り組んでいくつもりでしっかりがんばりたいと思います。

何故ならば、ごみ屋敷問題も多頭飼育問題もどちらもフジノの専門領域である精神保健福祉と地域福祉のひとつだからです。

今しっかり取り組まなければ遅すぎると考えています。

どんな答弁になるか全く分かりませんが、どうなろうともずっと取り組んでいかねばならないテーマだと受け止めています。

質問日と質問順が決まるのは、11月27日の議会運営委員会です。



動物管理所で犬や猫が殺処分されるガス室など現実の姿を見せていただきました/同行した市民の方のレポートです

動物管理所を市民の方と見学しました

今日は、保健所の動物管理所に視察に行ってきました。

動物管理所とは、狂犬病予防法に基づいて
 
「犬を抑留する施設を作らなくてはいけない」

ということで建てられた施設です。

昭和40年代にできた動物愛護法に基づき、負傷動物の保護・収容なども行なわれていました。

他には、迷い犬・野良犬・持ち込まれた犬猫などを抑留し、必要ならばガス室にて犬猫をと殺処分する、という仕事もあります。

また、持ち込まれた犬猫の里親を探す、ということもしています。

ここから先は、一緒に視察に行ってくれた市民のSさんのレポートをご紹介します。



動物管理所を実際に訪れて感じたこと

私(Sさん)は保健所に連れて行かれた犬猫の行く末をこの目で見てみたいと思い、今回視察に同行させていただきました。

前日まで、

「動物管理所では地獄絵図のような光景を見て、きっとその日から食事をおいしく感じることはもうなくなるだろう」

と、覚悟して行きました。

現に、当日いろいろなお話を聞かせていただいた保健所の生活衛生課長のSさんに

「動物管理所は楽しい場所ではありませんよ。きっとショックを受けられますよ」

と、前もって釘を刺されていましたので、アポイントをとった日から約1週間、視察日のことを考えると食事ものどを通らないことがありました。

しかし「真実を見れば問題点なり解決策なりが見えてくる」と思い、行ってきました。



殺処分されるガス室も実際に見ました

入るとすぐに事務所になっていて、机が4つ並んでいました。

藤野議員と生活衛生課長さん

藤野議員と生活衛生課長さん


なんだか職員室のような雰囲気の清潔感のある事務所でした。
 
ガラスのドア(上の写真の左端)の向こうは犬がいる部屋です。

鉄格子の犬小屋が両側に並んでおり、全部で4つありました。

4つの檻と、鳴き声のうるさい犬専用の防音の檻

4つの檻と、鳴き声のうるさい犬専用の防音の檻


泣き声のうるさい犬専用にガラス張りでできた防音の犬小屋もありました。

部屋の1番奥にあるステンレス製の四角い箱が、最後の日に入るガス室です。

殺処分されるガス室

殺処分されるガス室


ここに入ってガスが噴出されると1~2分で絶命します。
 
藤野議員はガス室の中の檻も開けて見せてもらっていました

藤野議員はガス室の中の檻も開けて見せてもらっていました


その間、犬は苦しむそうです。



殺処分させない為の職員さんの活躍

ただし、ここに来たすべての犬が命を落とす訳ではなく、飼い主が現れたり、ボランティア団体が引き取ってくれたり、里親がもらってくれたりと、助かる命もまた多いようです。

少しでも多くの命を助ける為に、職員さんたちも必死で里親を探したりしています。

子犬の場合はほぼ100%里親が見つかり、成犬でも里親やボランティア団体が引き取ってくれたりして、ここで命を落とす犬は年間で50頭ほどだそうです(猫の場合はもっと多い)。

しかし、地方ではこんな数ではなく、もっとたくさんの命が強制的に消されています。

それは、感情移入をする暇がないほどだそうです。
 
本当に毎日1つずつ部屋を移動していき、最後の日(4日目)にはガス室送りになるそうです。

都会(横須賀を含む)では犬よりも深刻なのは猫のほうで、現在横須賀市の保健所の方たちがうちうちで外猫対策の話し合いを月に1度行なっているそうです。

そして来年度からその外猫対策の話し合いが正式に発足するそうです。

(フジノ後日追記:『(仮称)猫対策連絡会』が立ち上がりました!)

地道ながら着実に進めている仕事ぶりに感心させられました。
 
私も見習わなくてはならないと、痛感しました。

この日、1頭の犬がいたのですが、きっとこの子もボランティア団体なり里親さんが引き取ってくれると思います。

迷い犬が1匹保護されていました

迷い犬が1匹保護されていました


(飼い主さん、早く見つけてあげてください!震えながら待っていましたよ!)



動物管理所の視察を終えて

今日ここで見たものとは、それは職員さんたちの熱心な気持ちでした。

『迷惑施設』と言われ、下水処理施設内に仮住まいをせざるを得ない仕事に誇りと先輩方に尊敬の念を持ち、動物たちを愛し、どうにか命を助けることは出来ないかと真剣に取り組む姿でした。

(フジノ後日追記:この動物管理所は追浜に移転・新築されて動物愛護センターとなりました)

こんなに懸命に命を救おうとしているのに、一方でガス室に送らなくてはいけない時もある。それはとてもやりきれないと思います。

こんなに頑張って里親を探したり、対策を練ったりしているのに。

次に頑張らなくてはいけないのは、私たち一般市民だと痛感しました。

1度家族としてペットを迎え入れたら、生涯その動物の命が尽きるまで飼い主としての責任を果たす。

子犬や子猫が生まれて困るなら避妊手術をする。

もっと他に私たちが出来ることは一体何だろう?

と考えさせられました。

新しい家族として犬や猫を欲しいと思った時、ペットショップに行く前に、ブリーダーさんを探す前に、保健所で新しい飼い主が現れるのを待っている犬猫がいることも、頭の片隅に入れておいてください。

彼らは純粋に人を信じていて愛しています。
 
裏切られてもまた人を愛すことをやめることができない彼らを私たちが助けなくてはいけないのではないでしょうか?

Sさんのレポートは以上です。ありがとうございました。



フジノの想い

実はこの動物管理所の隣には、小動物火葬施設が設置されています。

動物管理所で殺処分された犬・猫たちの亡骸は、そのまま隣の小動物火葬施設へと運ばれて火葬されます。

2つの施設だけでなく、養鶏場や豚小屋があって、さらに屠殺場があって精肉されていたそうです。そんなこともあって小動物火葬施設が作られたようです。

高度経済成長時代に養鶏場も豚小屋も屠殺場も無くなって、どんどん住宅が増えていきました。

そして今では上下水道局の土地に間借りしている動物管理所と、小動物火葬施設だけになりました。

地域の方々からの苦情もあって、動物管理所は将来的にはこの地域ではないどこかへ移転しなければならないそうです。

どうかその時にはもっともっと動物たちの待遇が改善されて、もっともっと譲渡される動物が増えて、殺処分される動物が減ることを祈っています。

今、職員のみなさんはとてもがんばっているのですが、Sさんも記しておられたように『迷惑施設』扱いされているのがとても切ない気持ちになりました。

こういう知られていない施設を市民のみなさまと見学にぜひどんどん行きたいと思っています。

フジノにお声がけ下さいね。

ぜひもっとこのまちのことを知ってほしいのです。

よろしくお願いいたします。