「社会福祉主事」任用資格だけでは現在の福祉行政に対応しきれないとフジノは考えています
あなたに何か困ったことが起こって市役所に行かねばならないとします。
そのお困りごとの内容によっては、福祉部やこども育成部などの福祉関係の部署へ相談に行くことになると思います。
ところで、市役所にはすさまじく幅広い分野の仕事があります。そして人事異動の辞令1つで、まるで転職のように全く違う内容の仕事をしなければなりません。
港湾・道路・危機管理・観光・財政・議会などの部署から、ある日突然に福祉関係の部署へ勤め先が変わります。
あなたが相談に行ったその福祉関係の窓口で出会う市職員の多くは、実はずっと福祉にかかわってきた専門家ではありません(フジノの提案を受けて、今では一部『福祉職採用』が実施されてはいますが、その数は少ないです)。
それでも全くの素人では困るので、福祉行政にかかわる市職員は『社会福祉主事』という任用資格を持っている人を異動にあたっては配属するようにします。
異動した職員が『社会福祉主事任用資格』を持っていなければ、研修を受けて資格を取るようにすすめられます。
けれどもこの『社会福祉主事』は、大学で一般教養3科目の単位を取っていれば、それだけで取れてしまいます。
社会福祉に関する科目だけではなくて、例えば法学・心理学・社会学なども含まれています。
だから、気づかないままに『社会福祉主事任用資格』に該当している人はたくさんいます。
実はあなたも気づいてないだけで『社会福祉主事任用資格』を持っているかもしれないですね。もちろんフジノも持っています。
言い方は悪いのですが、そんな程度の勉強で取れる資格(三科目で取れてしまうので『三科目主事』と言われてしまうこともあります)に意味はありません。
そもそも『社会福祉主事』は、第2次世界対戦の敗戦後、大量に福祉行政の専門家が必要とされたので作られた60年以上も前の資格なのです(1950年5月制定の『社会福祉主事の設置に関する法律』で創設されました)。
もはや60年前とは全く社会状況が変わっており、現実にはもう対応しきれていないとフジノは考えています。
「福祉行政に関わる全ての市職員は社会福祉士等の国家資格を取るべきだ」とフジノは考えています
春からフジノは、日本福祉大学通信教育部での学びを続けています。
社会福祉士の国家資格を取る為には、まず約2年間の勉強(座学と実習)が必要です。それが終わって初めて国家試験を受験しても良いことになります。
国家試験の合格率はだいたい30%くらいなので、10人受けたら3人しか合格しない厳しさです。
それでも今フジノが仕事の合間を縫ってあえて勉強をしているのは、横須賀市の福祉行政にかかわる市職員のみなさんに社会福祉士資格をとってほしいからです。
上に記したとおり、フジノは
「福祉行政に関わる全ての職員は、社会福祉主事ではなく、社会福祉士・精神保健福祉士・介護福祉士等の国家資格を持っているべきだ」
と考えています。
いずれ、市議会でも正式に提案したいと考えています。
けれども、フジノ自身にその国家資格が無ければ、説得力がありません(精神保健福祉士の国家資格は持っています)。
そこでまず自分自身が先頭を切って、実際に資格を取ることにしました。
実はこれと同じことを10年前にも実行しています。それが精神保健福祉士の国家資格です。
保健所の精神保健福祉に関わる職員のみなさんに精神保健福祉士資格を取ってほしくて、まずは僕自身が受験して合格をしてみせました。
こうしたフジノの動きに、想いを同じくする人たちが精神保健福祉士資格を取ってくれました。
ですから、今回もとても期待しています。
「夏季試験」の結果が出ました
『春季試験』に続いて、けさ『夏季試験』の結果が出ました。
『科目修了試験』を合計4科目、8月14日に2科目、20日に1科目、21日に1科目を受験しました。
試験時間は1科目60分で、朝10時から夜20時のどこかのタイミングで1時間パソコンやスマホで受けられます。
正直なところ、8月は疲れきっていて試験どころではありませんでした。
市議としては6月議会が終わってからも休みは全く無く、8月に入っても市民相談は全く途切れずに新たな相談が入り続けました。
個人としては、昨年に父がなくなったので今年が新盆の準備などやらねばならないことがたくさんありました。
また、NPOの理事としては、毎年恒例の全国規模の大きなイベントがあるのでその準備もありました。
おかげで、『夏季試験』では日付を間違えました。
「今日だ!」
と思ったら、試験は明日だったことがありました。
また、試験の最中に宅急便が来て、大急ぎで玄関に出ようとしたらパソコンのコンセントに足がひっかかってしまいました。荷物を受け取り戻ると、パソコンに異変が起きていました。試験画面のタイマー(60分から減っていきます)だけは動くものの、問題を選択するボタンや、見直しをする為に前のページに戻るボタンなどが全て押せません。
試験時間を20分間も残しながら、回答を見直すこともできずにとても困りました。
●
そんなゴタゴタがありましたが、とにかく『夏季試験』が終わりました。
そして約半月が過ぎて、『結果通知』をお知らせするメールが来ました。
合計4科目を受験しましたが、結果はこうでした。
全科目、合格でした。
- 『社会福祉調査論』、Aで合格
- 『社会福祉援助技術論Ⅲ』、Aで合格
- 『高齢者に対する支援と介護保険制度』、Bで合格(パソコンが止まって見直しができなかった科目(涙))
- 『更生保護』、Aで合格
政治家として、ご高齢の方々の保健医療福祉をライフワークにしているフジノは、まさかの『B判定』に凹みました。パソコンが止まろうが何だろうが、見直しもせずに満点を取れるくらいじゃなければ・・・本当に悔しいです。
学習はまだまだ続くけれど必ず合格して、福祉行政に関わる職員のみなさんにも資格取得を考えてほしい
春季にレポートを1本提出しましたが、この9月にも2本のレポートを提出して合格しなければなりません(実は来週がしめきりです)。
市長への一般質問や決算審査の準備をしながら、空き時間をみつけてとにかく書きます。
決算議会が終わったその週末に、初めてのスクーリングで2日間、朝から夕方まで講義を実際に受けに行かねばなりません。
とはいえ、今年度に受講する科目(赤文字は合格したもの)が順調に減ってきました。
- スタートアップセッション(合格)
- 福祉経営序論(合格)
- 社会福祉調査論(合格)
- 福祉行財政と福祉計画
- 社会福祉援助技術論Ⅰ(合格)
- 社会福祉援助技術論Ⅱ(合格)
- 社会福祉援助技術論Ⅲ(合格)
- 保健医療サービス
- 障がい者福祉論
- 児童福祉論
- 高齢者に対する支援と介護保険制度(合格)
- 更生保護(合格)
- 福祉経営論
あと5科目を今年度中(秋季・冬季)に合格してしまうことが目標です。
そして来年度は実習にひたすら専念したいと思います。
仕事が忙しくて仕方がないのでモチベーションを保つのは本当に難しいのですが、「全ては横須賀の福祉行政の為だ」と初心を思い返すようにしています。
がんばろう。