加藤ゆうすけ議員の一般質問への市長答弁をフジノは先日の委員会で厳しく批判しました/ジェンダー平等の実現を目指して闘おう

加藤ゆうすけ議員の本会議での一般質問が文字起こしして掲載されました

今日12月10日、加藤ゆうすけ議員のブログがアップされたのですが、記事のタイトルはこうでした。

【ジェンダー平等は、まだ遠いのかもしれない】(2019年11月29日本会議 一般質問より)

加藤ゆうすけ議員ブログ記事「ジェンダー平等はまだ遠いのかもしれない」

加藤ゆうすけ議員ブログ記事「ジェンダー平等はまだ遠いのかもしれない」


11月29日の本会議で、加藤議員は市長に対して一般質問を行ないました。

『誰もが自分らしくあり続けられるまちへ』のタイトルで、市役所の職員における女性管理職の積極的な登用が進んでいない現状から、3点について市長に質問されたのです。

  1. 採用試験受験者における女性割合が「横須賀市女性活躍推進プラン」の目標値まで遠いという現状に対する認識について

  2. 課長補佐選考試験が廃止された後の、課長級以上の女性割合を高めるための今後の方策について

  3. ポジティブ・アクションとして、本市の管理職登用にクオータ制を導入し、課長級以上の女性割合を確保することの是非について

この具体的なやりとりは全文が加藤議員によって文字起こしされていますので、ぜひ加藤議員のブログ記事をぜひご覧いただきたいです。

問題は、再質問の時に起こりました。

加藤議員の質問と市長の答弁を引用させていただきます。

2019年11月29日・本会議でのやりとりより抜粋

加藤議員の質問

今回、課長補佐試験も廃止され、人物を見極めての推薦ということなのだと思いますが、試験というある意味わかりやすい指標での登用を廃止するこのタイミングは、かえって女性活躍推進への取り組みが後退しかねないと懸念をしています。

こうした点、男女共同参画を所管する市民部と、人事を所管する総務部の連携については、市長からどのように指示されていますか?

上地市長の答弁

本質はそこではないと私は思っています。人権ではなくて、横須賀市職員の女性が上にあがろうとしない。たぶんそれが一番大きなことではないかと思っています。

一番大きな理由は、申し上げにくいんですが、議会対策です。

これを申し上げていいのかわからないけれど、過去8年いろいろなことがあって、女性は委員会に出て、様々なことがあるのを一番嫌がると。

良い悪いは別として、そういう障害を除いていかねばならないという意味も含めて、これからは人材の登用においては見極めて、私が試験ではなくて、こういう人材こそ新しい横須賀に必要であろうと。

フジノは、本会議場で絶句しました。信じられない答弁だったからです。

さらに信じられなかったのが、この答弁を聞いていたまわりの議員から笑い声が聞こえてきたことです。

この2つの問題に、フジノはフリーズしてしまいました。

差別的な発言が39万人都市の行政トップから公の場でなされたのに、市民代表である議会側は笑いとともにそれを聞き流す・・・。

ジェンダー平等の実現を目指して活動をしてきたフジノにとって、本当に信じられない、恐ろしく残念な現実に立ち会った瞬間でした。



生活環境常任委員会で厳しく批判しました

本会議が終わるとすぐに、ジェンダー平等の実現を大切なテーマにしておられる複数の議員の方とフジノは意見交換をしました。

やはり同じ危機感を持ってあの発言を受け止めておられました。

そこでフジノは12月5日の生活環境常任委員会でこの問題をとりあげることにしました。

何故ならば、男女共同参画を担当している人権・男女共同参画課(市民部)を所管しているのがフジノの所属している生活環境常任委員会だったからです。

差別発言と理解していながらそれを見逃せば、差別に加担したのと同じです。

まず、同じ問題意識を持つ小幡沙央里議員が当該発言をとりあげて、質問をされました。

(この質疑応答は小幡議員もブログでわずかですが触れておられます)

続いて、フジノも市長の当該発言について以下のように質疑を行ないました。

2019年12月5日・生活環境常任委員会でのフジノの質疑

フジノの質問

小幡委員と同じ問題意識なのですが、人権男女共同参画課、市民部長に、同じ改めて質問したいと思います。

先日の本会議で市長に対して加藤ゆうすけ議員が一般質問を行ないましたが、そこでなされた市長のご答弁において、具体的には女性が管理職昇任を望まない原因を『個人的な問題』に帰結させておられた。『ジェンダー平等の問題』では無い旨の答弁をなされた。

「これまで長年にわたって横須賀市役所が取り組んできた組織的な対応をご存じないのかな」

と疑ってしまうくらいに大変残念な答弁と受け止めました。

厳しい表現をあえてしますが、市長の答弁には残念ながら『無自覚な性差別』『好意的な性差別』に近いニュアンスを感じざるを得ませんでした。

そこで伺います。

あの答弁書を書いたというのは市民部人権男女共同参画課なのか、総務部なのか、それとも再質問部分なので、あくまでも市長個人のお考えに基づくご発言なのか、ぜひお聞かせください。

人権・男女共同参画課長の答弁

答弁の作成には、当課は関わっておりません。

フジノの質問

そうすると、市長ご本人の日頃からの問題意識があのような発言にポロリと出たと受け止めます。

先ほど市民部長、(小幡沙央里議員の質問に対して市長を)ああいうふうにかばっておられたんですけれども、(市長の発言は)けっこう危険な考え方だなと僕は率直に感じました。

これまで脈々と頑張ってきて男女共同参画を推進してきた本市の根幹が揺らいでしまうような発言だったな」といふうに危機感を持っています。

そもそも、政策決定過程に女性の参加促進は極めて重要です。

そもそも一言でいえば、男女比率が50%ずつのこの国ですから、全ての職場において男女比率が50%であるべきです。

けれども実際には男女共同参画プランの目標値には全く届いていない現状があります。

本来でしたら、総務部人事課がもっともっと目標達成に努力すべきであるのに、今後は課長補佐試験が廃止されて人物重視で登用するとのことで、やはり強い危機感を抱いています。

僕は加藤議員のご提案である、女性管理職登用におけるクオータ制度などの導入には大賛成ですし、これから人事課が進めようとしている人物重視という言葉は聞こえはいいものの、圧倒的に男性の方が多い職場ではバイアスに気をつけねばとても危険な採用になりかねないという風に思っています。

こうした本市のこれまでの男女共同参画行政を後退させかねない、特に注意すべき点、いくつかあったと思うんですけれども、人権・男女共同参画課としては特に今後の女性管理職登用に対して、どのように人事課に意見を述べているのかをお聞かせ下さい。

市民部長の答弁

委員おっしゃるとおり、女性の上位を目指すことも含めて、政策決定過程の中に女性が登用されるということは重要なことだということで先ほど申し上げましたようにプランや人権施策推進指針のなかでも謳っております。

個人や社会の問題にそれを棄権するのではなくやはり組織や制度の中でもきちっとそれを後押しするような形で位置づけをしていくということは重要なことだというふうに思っております。

また先ほどの小幡議員の中で、様々な選択肢がある環境を作る必要もあるということもおっしゃられたんですけども、市役所もそのような環境を作る要素の大きな位置を占めているという風に思っています。

本市がこの政策を施策を今後進めていくにあたっては総務部の方とは機会を捉えて課題の共有を図っていきたいとふうに思っています。

現時点では具体的な部分のところでの機会を設けていくっていうところまでは至っていないんですが、今回このようなことで答弁をさせて頂いた中で、やはり今後の取り組みの課題というところは明確になってきておりますので、共有を図っていきながらやっていきたいと思っています。

また、人権・男女共同参画課としても女性職員がその能力を十分に発揮できるような周辺の環境整備ということは非常に重要なことだと思っておりますので、引き続きメンタリング制度や男女共同参画のチェックなど、やはり形として見える形でも手続きを行っていきたいというふうに思っております。

フジノの質問

僕は上地市長とは17年一緒にいて、人権についてのお考えは理解しているつもりではあったんですが、あの発言についてはやはり、小幡議員はお優しいので「人によってはそう受け止める方もいらっしゃる」って風におっしゃって下さったんですけど、僕はかなり危険な発言だったっていう風に思っているんですね。

ぜひ市民部長、難しいかもしれないのですが、市長に

「そういう発言というのは今の時代ではあってはならないんだ」

っていうのはぜひ進言していただきたいと思います。

もう1つ、人権行政っていうのは全ての市の取り組みの根本にあるべきもので、そして男女共同参画も当たり前のものなんで、市長の口癖を使えば「当たり前」のものなので、それが当たり前になされるような進言をぜひしていただきたい。

市長にも、総務部長にもしていただきたいというふうに思うんですが、市民部長いかがでしょうか。

市民部長の答弁

委員おっしゃった通り、市長は日頃から人権の意識の方が非常に高い意識をお持ちで私の方にも指示を頂戴しております。

今回委員会でこのようなご意見頂戴しましたことを、市長それから総務部長の方にもお伝え申し上げたいと思っております。

以上です。



ご本人は気づいていない可能性が極めて高いからこそ直言しなければ

みなさまご存知のとおり、上地市長とフジノはタッグを組んで、横須賀市の性的な多様性を推進する施策を全国自治体でトップにしました。

17年一緒に過ごしてきて、上地市長ほど人権意識の高い市長は過去にいませんでした。

けれども、この発言だけはアウトです。

加藤議員はブログで『好意的性差別主義(benevolent sexism)』という単語を使い、フジノは質疑の中で『無自覚な性差別』『好意的な性差別』と述べました。

ご本人は日頃から人権意識の高い方ですから、きっと加藤議員や小幡議員やフジノの発言に驚いてとまどっておられると思います。

何故アウトなのかもきっとご説明を受けなければご理解いただけないかと思います。

だからこそ、直言しなければならないとフジノは考えました。

公の本会議の場でなされた行政トップによる発言だからこそ、議事録に永遠に残る委員会の場でフジノは厳しい言葉を使って批判しました。

繰り返しになりますが、差別的な発言がなされたのを知っていながら見逃すのは、差別に加担することだからです。

どうか市長におかれては、人権・男女共同参画課長、市民部長らの言葉に耳を傾けていただきたいです。

そして、加藤ゆうすけ議員。

ジェンダー平等はまだ遠いのかもしれないなんて思わないで下さい。

一緒にその実現が少しでも早くなされるように、どうか闘っていきましょう。