横須賀市の高齢化率は31.71%へ上昇しました/介護保険運営協議会(2020年度第1回)

コロナ禍で延期されていた介護保険運営協議会が開かれました

横須賀市の介護保険の運営について議論して決めていく大切な場が『介護保険運営協議会』です。

定期的に開催しなければならないのですが、2020年度はコロナ禍の為に第1回の開催が7月下旬の今日まで延期されていました。

介護保険運営協議会(2020年度第1回)

介護保険運営協議会(2020年度第1回)


市役所の正庁というかなり広いスペースを使って、感染対策に注意しながらのリアルでの開催となりました。



横須賀市の高齢化率は31.71%へ上昇

毎回フジノは介護保険運営協議会を傍聴しています。

協議会ではまずはじめに高齢者保健医療福祉に関わる様々な最新データが報告されます。

最新の高齢化率(2020年4月1日現在)は

横須賀市の高齢化率31.71%

となりました。

(計算方法)
横須賀市の65才以上人口:12万6366人÷横須賀市の総人口39万8058人=31.71%



高齢化率とは

高齢化率とは何かというと、人口にしめる65才以上の割合のことです。

もう少し具体的なイメージを持ってほしくて、こちらのブログを書きました。

2013年に描いた2017年の横須賀の姿

2013年に描いた2017年の横須賀の姿


65才以上の方が31.71%いらっしゃる、ということは

横須賀市民の3人に1人が65才以上である

ということです。

道路を歩いている時や駅のホームに立っている時などに周りを見てみて下さい。

上のイラストのように、3人に1人以上が65才以上の方々がいらっしゃる、というのが今の横須賀市です。



これからの横須賀市の高齢化率

将来の高齢化率は次のように推計されています。

  • 団塊の世代が75才以上となる2025年:32.7%
  • 団塊ジュニア世代が65才以上となる2040年:39.2%

我が国の高齢者人口がピークを迎えるのが2040年で、その後は減少へと転じます。



介護保険にまつわるデータ

65才以上の方が3割を超えている横須賀市ですが、要支援・要介護の方はこのようになっています。

区分人数
市町村事業対象者332人
要支援12424人
要支援22464人
要介護16301人
要介護24082人
要介護33035人
要介護42887人
要介護51793人
合計2万3318人

横須賀市の65才以上は12万6366人ですが、介護認定を受けている方は2万3318人なのです(18.5%)。

さらに介護認定を受けている方の中で、実際に市町村事業や介護予防・介護サービスを受けている方は81.2%(約1万9000人)で、全員が介護サービスを利用している訳では無いのです。

高齢になることと介護が必要になることは全く別のことで、元気で長生きすることができる世の中にしていくことが政治の大切な仕事です。



施設を利用している方々のデータ

せっかくなので、施設サービスを受けている方々のデータも知ってほしいです。

  • 特別養護老人ホームの利用者:2142人
  • 老健(介護老人保健施設)の利用者:1069人
  • 介護療養型医療施設(本市には無く、他都市の施設です)の利用者:20人
  • 介護医療院(本市には無く、他都市の施設です)の利用者:4人

「特別養護老人ホームを増やすべきだ」

というご意見をときどきお聞きします。

でも、できれば横須賀市の実態をぜひ知っていただけたらと思います。

2018年にフジノが委員会質疑をした時には、入所が必要な方は1年以内に入所できると待機期間について言われていました。

2019年に他の議員が質問をした時には、上地市長は待機期間は1~2ヶ月に短縮されたと答弁しています。

このような現状から、現在の第7期介護保険事業計画でも特別養護老人ホームの新設は「無し」としました。

ちなみに、横須賀市は特別養護老人ホームへの入所に関する指針を定めています(こちらです)。

こうした現状もぜひ知っていただけたらと願っています。

介護保険運営協議会で扱われた議題はたくさんありますので、次の記事でも取り上げたいと思います。



アンケートにご協力いただいた65才以上のみなさま、ありがとうございました/第7期介護保険事業計画づくりに活かします

昨日がアンケートへの回答しめきりでした

11月11日のブログ記事に記したとおり、『第7期介護保険事業計画』『高齢者保健福祉計画』を作成する為のアンケート調査を行ないました。

地域包括ケア実現に向けた「第7期介護保険事業計画」の位置付け

地域包括ケア実現に向けた「第7期介護保険事業計画」の位置付け


昨日がこのアンケートのしめきりでした。

1.『横須賀市の介護保険に関するアンケート調査』
→要支援・要介護認定を有する高齢者(2000名)

横須賀市の介護保険に関するアンケート調査(表紙)

横須賀市の介護保険に関するアンケート調査(表紙)


2.『横須賀市の高齢者福祉に関するアンケート調査』
→1以外の高齢者1600名

横須賀市の高齢者福祉に関するアンケート調査(表紙)

横須賀市の高齢者福祉に関するアンケート調査(表紙)


ご協力いただいたみなさまには心から御礼を申し上げます。

多くの設問にもかかわらずご回答いただいたこと、本当にありがとうございました。



素晴らしい回収率です!ご協力いただいたみなさまに感謝しています

さっそくですが、現時点での回収状況を報告いたします。

回収の状況(12月15日現在)

区分配布数回収数回収率
1.認定あり2000部1116部55.80%
2.1以外の方1600部1109部69.31%

これは素晴らしい回収率です。

3年前も極めて高い回収率だったのですが、それをさらに上回っています。

2013年調査の際のアンケート回収率

2013年調査の際のアンケート回収率


大変に素晴らしいことです。ご協力いただいた全てのみなさまに、深く感謝しております。

これから作成する『介護保険事業計画』『高齢者保健福祉計画』にしっかりと役立ててまいります。



アンケートの中身を知りたいですよね?

本来ならば、全員にアンケート調査を行ないたいところですが、社会調査には費用の限界などから全員に調査をすることはまずできません。

けれども、横須賀市内の65才以上の方は12万3726人(2016年10月1日現在)ですから、アンケートを送付した3600人というのは全体のわずか3%でしかありません。

このアンケートをもとに『介護保険事業計画』が作られていき、介護保険料を決めるもとにもなりますから、

「自分もアンケートに答えたかった」

という方々がおられるのではないかと思います。

そんなみなさまの為に、アンケートの内容を公開したいと思います。

のちほど改めて掲載いたしますので、いましばらくお待ち下さいね。



横須賀の「高齢化率」はまもなく29%へ。コバヤシ・ファシリティーズ倒産の為「さくらんぼ武山」は別企業が事業を継承しました/介護保険運営協議会(2015年度第1回)

今年度初の「介護保険運営協議会」へ

今日は、市役所正庁にて開催された『介護保険運営協議会』を傍聴しました。

介護保険運営協議会の会場にて

介護保険運営協議会の会場にて


フジノがとても大切にしている審議会のひとつです。

介護保険運営協議会・議事次第

介護保険運営協議会・議事次第


今回の協議会では、フジノにとってもすごく悲しい出来事が報告をされるなど、いろいろな議題がありました。



横須賀市の高齢化率はさらに上がりました

まずは横須賀市の高齢化率のさらなる上昇です。

この数字があがるたびにセンセーショナルに驚いても意味はありません。あくまでも目安として知っていて下さい。

横須賀市の高齢化率(65才以上)は28.99%になりました。

横須賀市の人口41万5862人中、65才以上の方々が12万0576人となりました。

昨年11月のブログには、初めて28%を超えたことを記しました。それから半年のあいだにも着実に高齢化率は上昇し、もはや29%到達寸前です。

ただ、市内の『地域』ごとに全く高齢化率は異なっています。

例えば、古くからある団地では以前から高齢化率は高かったですし、平成町や港が丘のように新しくできた住宅地ではまだ高齢化率は低いままです。

ですから、市民のみなさまにはぜひ『ご自分のお住まいの地域の高齢化率』を知っていただきたいなぁと思います。

防災の面でも、とても大切なことです。



大ショック、コバヤシ・ファシリティーズが倒産していました

今日の協議会で最もフジノが衝撃を受けたのが、市からのある報告でした。

これまで定期巡回・随時対応型訪問看護介護サービス事業所『さくらんぼ武山』を運営してきたコバヤシ・ファシリティーズが倒産し、事業を別の企業に受け継いでもらった、というものです。

年月日概要
2015年3月16日株式会社コバヤシ・ファシリティーズの代理人から破産手続きを開始した旨の報告があり、『さくらんぼ武山(定期巡回・随時対応型訪問介護看護事業)』の事業を承継する事業所を探していると報告があった。
2015年3月24日平成26年度第4回介護保険運営協議会の開催
『さくらんぼ武山(定期巡回・随時対応型訪問介護看護事業)』の廃止届が介護保険運営協議会開催日時点において提出がないことから報告を見送ることとした。
2015年3月30日株式会社コバヤシ・ファシリティーズから廃止届の提出があり、承継事業者が株式会社創生事業団に決まったと報告があった。株式会社創生事業団から『さくらんぼ武山(定期巡回・随時対応型訪問介護看護事業)』指定申請書の提出があった。
2015年3月31日指定申請書の審査を実施
2015年4月1日『さくらんぼ武山』の指定を行う



ショック・・・。

フジノは、今日までコバヤシ・ファシリティーズの『倒産』を全く知りませんでした。

高齢者向け賃貸マンション『ライフコート横須賀武山』の内覧会にフジノは市議としてではなく、地域のいち住民として、ふらりと参加しました。

実家のそばに建設されたことから関心があり、内覧会にどなたでもご参加下さいとチラシにあったので行くことにしました。僕は最後まで誰にも市議だと名乗りませんでしたし、気づいた方はどなたもおられないはずです。

その会場で、参加者のみなさんの前でマイクを握りあいさつをした小林社長をお見かけしました。

小林社長とは1度もお話したことはありませんが、自らの体験をきっかけとして高齢福祉への強い想いと情熱を語っておられました。

その後ずっとコバヤシ・ファシリティーズとは接点がありませんでした。

長年フジノが実現したかった保健医療福祉サービスの1つに、24時間対応できるアウトリーチ(訪問)があります。介護保険でいうと、『定期巡回随時対応型訪問看護介護』がそれにあてはまります。

残念ながら横須賀市には、その『定期巡回随時対応型訪問看護』に取り組んでくれる事業所がずっと1つもありませんでした。

フジノがコバヤシ・ファシリティーズに関心を持ったのは、その24時間対応型の訪問サービスがきっかけです。

そもそも申請をすれば国の補助金が受け取れるにも関わらず、コバヤシ・ファシリティーズはあえて自らの資金だけで24時間サービスをスタートさせるというのです。

地域包括ケア実現の為に『定期巡回随時対応型訪問看護介護』はとても大切なサービスなのですが、現在の介護報酬の在り方では確実にスタート時は事業所にとって赤字になります。

それでも『さくらんぼ武山』をスタートさせて、住み慣れた地域でご高齢の方々が安心して暮らせることを目指した訳です。

「さくらんぼ武山」事業所は武1丁目。ここから利用者の方の自宅へと訪問します

「さくらんぼ武山」事業所は武1丁目。ここから利用者の方の自宅へと訪問します


フジノは、そうした姿勢をとても心強く思っていました。

しかし当初スタートを目指していた2013年3月、直前になって介護人材の確保ができずに、開所は延期されてしまいました。

それでも再スタートを目指して、そして2014年、ついに実現に至りました。

『さくらんぼ武山』で働く方々の中にはフジノのブログ記事を読んで下さる方もおられることを知りました。

また、この介護保険運営協議会にも、毎回『さくらんぼ武山』の管理職2名の方が傍聴に来て下さるようになりました。

自分の事業所のことだけでなく、横須賀市全体の高齢者保健医療福祉・介護の状況を知ろうとして下さる姿勢には感銘を受けていました。

そういえば、たしかにしばらく介護保険運営協議会でその方々が傍聴に来ていないなと感じていました。

それがまさか倒産していたとは・・・。

本当に不幸中の幸いだったことは、事業を受け継いでくれる企業(福岡県の株式会社創生事業団)があり、入居しておられる方々やサービスを受けておられる方々はそのまま継続、働いておられる方々もそのまま雇用、という報告があったことです。

詳しい報告は無く、率直なところ細かな状況はフジノには全く分かりません。

一般論としてこうしたゴタゴタがあれば、誰もがつらい想いをさせられ、中には離職せざるをえなかった方もきっとおられることと思います。

これまで一生懸命に働いてきて下さった職員のみなさまが、どうか今は安心して働けていますようにとこころから願っています。



ついに「高齢化率」が28.42%へ!横須賀初のサテライト型小規模多機能型居宅介護が承認されました/介護保険運営協議会(2014年度第2回)

介護保険について議論する「介護保険運営協議会」が開かれました

今日は『介護保険運営協議会』(2014年度第2回)が開催されました。

介護保険運営協議会・会場にて

介護保険運営協議会・会場にて


フジノがものすごく大切にしている審議会の1つです。

議事次第

議事次第


さっそくですが、今日の審議会での決定や報告から2つの重大なことを記したいと思います。



ついに横須賀市の高齢化率が28%を超えました

まず、重大発表その1です。

昨年同じ時期に開かれた『介護保険運営協議会』をお伝えするブログ記事で「ついに横須賀市の『高齢化率』は27.35%になりました(2013年10月1日現在)」と書きました。

しかし、今日発表された最新の統計(2014年10月1日現在)によれば、

横須賀市の『高齢化率』は28.42%

になりました。

横須賀市の総人口41万8,783人のうち、65才以上は11万9,033人となりました。

より一層の高齢化が進んだ形になります。

横須賀市民の約3人に1人が65才以上、というのが現状になった訳です。



高齢化率はさらに高くなります。でも、みんなで超高齢社会を輝かせることも必ずできるはずです

けれども『高齢化率のアップ』は驚くべきことではありませんし、恐れることでも何でもありません。

長生きは喜ばしいことですし、何よりも今の65才以上(いちおう定義では65歳以上が高齢者なのです)は、昭和の頃の65才とはケタ違いにお元気です。

大切なことは『超高齢社会』に突入した今、そこで直面する課題をひとつずつしっかりと乗り越えていくこと。

例えば、先進諸国では認知症対策はとっくに『国家戦略』に位置づけられていました。

イギリスの認知症対策の国家戦略への経緯

イギリスの認知症対策の国家戦略への経緯


イギリス、アメリカ、フランス、オランダ、デンマーク、オーストラリアなど多くの国々が国家戦略として取り組んできました。

フランスの認知症対策の国家戦略への経緯

フランスの認知症対策の国家戦略への経緯


かたや日本では『認知症施策推進5カ年計画(通称オレンジプラン)』という計画はあるものの、『国家戦略』にまでは位置づけられていませんでした。

しかし、11月6日に開催された『認知症サミット日本後継イベント』(国際会議です)の場で、総理が「認知症対策を『国家戦略』に位置づけること」を明言しました。

社会保障や高齢者福祉の関係者はみんな「やっと日本も動き出した」とホッとしました。

でも、こうやって1つずつ1つずつ課題を解決に向けてみんなでがんばっていくことで、社会は変わるんです。

超高齢社会は決して暗いものにしない。

むしろ、元気で長生きできる素晴らしいまちにできる。

そうフジノは信じて毎日仕事をしています。



市内初!サテライト型小規模多機能型居宅介護が承認されました

そして、重大発表その2です。

12月1日から横須賀市内で初めての『サテライト型小規模多機能型居宅介護』がスタートします!

太陽の家 馬堀倶楽部
所在馬堀町1-1-7
開始平成26年12月1日
登録定員18人
定員通い:12人 宿泊4人
建物木造2階建て

大通り沿いで、フジノもよく前を通るところです。

良い場所ですね。

『地域包括ケア』を実現する上で、この『小規模多機能型居宅介護』は不可欠の存在です。

大切な『地域密着型サービス』の1つです。

現在、横須賀市内に小規模多機能型居宅介護事業所は3ヶ所しかありません。

  1. 小規模多機能ホームゆりの花 南武(武)
  2. 太陽の家 安浦倶楽部(安浦)
  3. 小規模多機能併設グループホーム 和の里(米が浜)

これでついに合計4ヶ所となります。



そもそも「小規模多機能型居宅介護」とはなにか?

そもそも『小規模多機能』って何でしょう?

小規模多機能型居宅介護のイメージ図その1

小規模多機能型居宅介護のイメージ図その1


『小規模多機能』という呼び名は省略形で、正式には『小規模多機能型居宅介護』のことです。

  • 小規模=特別養護老人ホームなどの大規模の施設と比べて小さいという意味です。
  • 多機能=「訪問サービス」プラス「通い」プラス「泊まり」と、複数の機能を1箇所で持っているという意味です。
  • 居宅介護=自宅(居宅)で暮らして行かれるように介護サービスを行なう、という意味です。

他市や他県からの人も利用できる特別養護老人ホームとは違って、『小規模多機能』はそのまちの人しか利用できません。

『泊まる』ことはできるけれど、特別養護老人ホームやグループホームと違って『暮らす』ことはできません。

農地などの『市街化調整区域』に建設を認められてきた特別養護老人ホームと違って、小規模多機能は住宅地など地域の中にしか立地できません。

つまり、全ては『自宅(=在宅)での暮らし』をサポートしていくのが目的だから、です。

小規模多機能型居宅介護のイメージ図2

小規模多機能型居宅介護のイメージ図2


さらに、『小規模多機能』には『サテライト型』という新しいバージョンがあります。

社会保障審議会介護給付費分科会資料より

社会保障審議会介護給付費分科会資料より


サテライトは、やや小さめ。

より柔軟な形でのサービス提供ができるようになります。

フジノ個人としては、国が『サテライト型』導入を決めた時には諸手を挙げて賛成はできませんでした。

けれども現実として今、特別養護老人ホームの待機者数も減らない中、こうした地域密着型サービスの存在はとても重要です。

どんなに介護度が高くても最期の時まで自宅で暮らせるように、横須賀市では一生懸命に在宅療養連携を進めています。

あらゆる保健医療福祉サービスを駆使して、ひとりでも多くの市民のみなさまにお元気に暮らしていただけることが大切だと考えています。

その意味において、今回の『サテライト型小規模多機能型居宅介護』である『太陽の家馬堀倶楽部』スタートは、こころからお祝いすべきことです。

12月1日にオープンした後は、ぜひ見学させていただきたいなぁと思っています。

もっともっとお伝えすべきことはあるのですが、ブログを書く時間が取れなくて、今日はここまで。

ではでは。



地域包括ケア実現の為に、高齢者の「住まいと住まいのあり方」の視点を「第6期介護保険事業計画」にしっかりと位置づけていくべき/9月議会のフジノの一般質問(その5)

9月議会でフジノが行なう一般質問の要旨を紹介します

前の記事から続いています)

9月議会でフジノが市長・教育長に対して行なう一般質問の要旨を、少しずつ紹介していきます。

5問目は「高齢者の『住まいと住まいのあり方』を『介護保険事業計画』に明記すべき」という提案です。

現在つくっている『第6期介護保険事業計画』の歴史的な位置づけです。

介護保険の事業計画と年次(フジノ作成)

介護保険の事業計画と年次(フジノ作成)


すでに始まっている超少子超高齢・多死社会を何とか乗り越えていかねばならない日本にとって、第6期計画は『地域包括ケア』システムを作り上げる為の大切なスタートです。

地域包括ケア実現の為にまず政治・行政が整備すべきは「住まいと住まい方」のあり方

地域包括ケア実現の為にまず政治・行政が整備すべきは「住まいと住まい方」のあり方


上の図は、『地域包括ケア』に関わる専門家にはよく知られている概念図です。

鉢植えをイメージとして、『地域包括ケアシステム』を構成する5つの要素を表しています。

何よりも大切なのは、おひとりおひとりの意思に基づく選択です。

そして、生活の基盤となる植木鉢にあたるのが『住まいと住まい方』です。雨風をしのいで安心して暮らせる住まい(住宅政策)こそ、福祉の根っこです。

花を咲かせる為の養分を含んだ土にあたるのが『生活支援・福祉サービス』です。

これらがしっかり整っていなければ、『医療・看護』『介護・リハビリテーション』『保健・予防』などの専門的なサービスだけを提供することは無意味です。

おひとりおひとりの意思と選択、住まいと住まい方、生活支援・福祉サービス、医療・看護、介護・リハビリテーション、保健・予防。この5つが全て整って連携しあって初めて地域や在宅での暮らしを実現する『地域包括ケア』がスタートします。

それにもかかわらず、横須賀市の『高齢期の住まいと住まいのあリ方』は極めて弱く脆い、です。

そこでフジノは数年前からこのテーマを市議会でも何度も質疑で取り上げて、市長はじめ、福祉部長・介護保険課長・高齢福祉課超、都市部長らと議論を重ねてきました。

「待ったなし」の本当に重要な問題で、政治家フジノにとって今すぐ取り組まねばならない最優先課題の1つです。

9月議会でもこの問題を追及します。



地域包括ケアを実現するために、高齢者の「住まいと住まいのあり方」の視点を「第6期介護保険事業計画(高齢者保健福祉計画)」にしっかりと位置づけていくべき

5.地域包括ケアを実現するために、高齢者の「住まいと住まいのあり方」の視点を「第6期介護保険事業計画(高齢者保健福祉計画)」にしっかりと位置づけていくべきではないか

これまで繰り返し、地域包括ケアを実現する為には『高齢者の住まいと住まいのあり方』の観点を『介護保険事業計画』に位置づけねばならないと訴えてきた。

市長、歴代の介護保険課長もその方向性には基本的に賛同していたはずである。
  
特に、市の福祉部だけではなく、

①住宅政策や都市計画マスタープランを担当する市役所内の他部局
②高齢者居住安定化計画を策定している神奈川県
③民間の不動産事業者などの専門家

などと連携しながら策定作業を行うべきだ、と繰り返し指摘してきた。

こうした指摘もあり、昨年度から市役所内部では『高齢者の住まいに関する情報交換会議』を開催しているのは承知している。
  
さらに、厚生労働省『医療介護総合確保促進会議』で策定された『地域における医療及び介護を総合的に確保するための基本的な方針』においても、市町村は、地域包括ケアシステムの実現のために高齢者の居住に係る施策との連携等の実施が求められている。

しかし、9月11日に開催された社会福祉審議会福祉専門分科会で審議された『第6期介護保険事業計画(高齢者保健福祉計画)』の「住まい」に関する第6章・第7章の事務局案を読んだが、これまで指摘した、福祉部だけではない「高齢者の住まいと住まいのあり方」の視点が盛り込まれたか、率直に疑問を感じた。




【質問】
(1) これまで繰り返してきた指摘は、具体的にどのような形で事務局案の作成に当たって反映されたのか。

【質問】
(2)社会福祉審議会福祉専門分科会や介護保険運営協議会の場に、高齢者の福祉政策と住宅政策との連携を目指して専門知識を有する方の参加を求めるとの趣旨の市長答弁は、計画策定が終盤に近づいているにもかかわらず、何故いまだに実行されないのか。

【質問】
(3)都市部所管の事業だが、本計画に深い関係のある『高齢者住まい探し相談会の相談件数』『住まい探し相談会によって転居が実現した件数』『住まい探しサポーターの人数』『高齢者等の住まい探しに協力する不動産店の数』などの目標値も、計画に記載すべきではないか。

多くの市民の方々は『高齢期の住まいと住まいのあり方』が重要だとフジノに言われても「???」と実感がわかないかもしれません。

けれども、御自身が60代後半になって心身の衰えを感じてきた、あるいは、御自身が親御さんの介護をするようになった、そんな方々にはこの問題がどれほど重みあるテーマはきっと分かって下さるはずです。

どうかこの質疑への答弁を注目していて下さいね。




(6問目以降は次の記事に続きます)



4月から新たに2事業所で「定期巡回・随時対応型訪問介護看護」スタート!/介護保険運営協議会

介護保険運営協議会で2事業所が承認!

本年度最後の『介護保険運営協議会』(2013年度第4回)が開催されました。

会場にて

会場にて


今日の会議は、フジノにとって本当に大切な場です。

市民のみなさまにとって大切な『地域包括ケア』実現の為の最も重要なサービス=『定期巡回・随時対応型訪問介護看護』があります。

このサービスを新たに2つの事業所がスタートして良いか、今日の会議で審査が行なわれました。

介護保険運営協議会の議事次第より

介護保険運営協議会の議事次第より


結論、2事業所とも『承認』されました!

これで4月1日から横須賀市内で新たに『定期巡回・随時対応型訪問介護看護』サービスが2事業所でスタートします!

先行してスタートしてくれた『ジャパンケア横須賀公郷』に続いて、これで合計3事業所となります。

本当に良かったです。



聖隷巡回へルパーぐるり横須賀
所在武3-39-1
開始平成26年4月1日
営業日365日
営業時間24時間
実施地域西行政センター管内




どちらもフジノの実家のそばです。



さくらんぼ武山
所在武1-20-17 ライフコート横須賀武山クリニックビル3F
開始平成26年4月1日
営業日365日
営業時間24時間
実施地域衣笠・久里浜・北下浦・西行政センター管内






特に『さくらんぼ武山』は1年前にいったんスタートを断念したのですが、改めて時間をかけて再トライして今回の実現となりました。

フジノにとってはとても感慨深いです。

これまでも繰り返し『定期巡回・随時対応型訪問介護看護』サービスの重要性についてはお伝えしてきました。

市民のみなさまが暮らし続けてきた地域でずっと暮らしていかれること=『地域包括ケア』を実現する上で、絶対に無くてはならないサービスです。

新たな2事業所、そして先行している『ジャパンケア横須賀公郷』の取り組みを、フジノはこころから応援しています。

どうか市民のみなさまも、これら3事業所の取り組みを応援して下さいね!



ついに「高齢化率」が27%へ!/介護保険運営協議会へ

介護保険運営協議会へ

今日は、『介護保険運営協議会』(2013年度第3回)を傍聴しました。

会場前にて

会場前にて


新たに発表されたデータを読んで、フジノが感じた「市民のみなさまにお伝えしたいこと」がたくさんあります。

できればこれから何回かに分けて、お伝えしたいと思っています。

まずは何よりも『高齢化率』の上昇についてです。

高齢化率がついに27%へ

横須賀市の高齢化率は27.35%になりました(2013年10月1日現在)。

横須賀市の人口における65才以上の割合

横須賀市の人口における65才以上の割合


横須賀市の総人口42万1,839人のうち、65才以上は11万5,376人となりました。

昨年の高齢化率は26.25%だったのが、1%アップしました。

総人口は減り、65才以上は増え続けます

今後も総人口は減り続けていきますが、65才以上の方々の数は増え続けていきます。

横須賀市の2012年10月1日と2013年10月1日を比べると…。

  • 総人口→マイナス3,504人
  • 65才以上人口→プラス3,711人

現時点では市民の4人に1人が65才以上です。

2013年現在の横須賀のイメージ

2013年現在の横須賀のイメージ


さらに、まもなく2017年には、市民の3人に1人が65才以上となります。

2017年の横須賀のイメージ

2017年の横須賀のイメージ


上のイラストの世界は、3年後にやってきます。

同世代のみなさまへ

現在30〜40代のフジノと同世代のみなさまには、ぜひ知っていただきたいのです。

みなさまの記憶には、きょうだいがいて、両親がいて、祖父母がいて、という『家族』のイメージがあると思います。

かつての日本のイメージ

かつての日本のイメージ


でも、それはもはや完全に『過去』のものです。

数年のうちに、今までとは全く違う人口構成になります。

日本全体が変わります。

しかも特に横須賀の場合は、人口の減りが大きく、高齢化のスピードが早く、かつ2040年くらいまで高齢化率は高止まりし続けます。

横須賀の75才以上人口(国立社会保障・人口問題研究所データよりフジノ作成)

横須賀の75才以上人口(国立社会保障・人口問題研究所データよりフジノ作成)


過去のイメージを強く持ったままに現実をみると、バイアスで直視できないことがあります。

フジノは、今まさに官民を問わずあらゆる場で責任ある立場になりつつある同世代のみなさまには、ぜひこの現実を一緒に直視してほしいと願っています。

この現実からしかスタートできないからです。

その上で、一緒に現実に立ち向かっていってほしいのです。

ちょっと話がそれてしまいましたね。

さて、次回以降のブログでも『介護保険運営協議会』でフジノが感じた「市民のみなさまにお伝えしたいこと」を報告していきたいと思っています。

(つづく)

市内初!ジャパンケアによる24時間対応の訪問サービス、9月1日ついにスタート

「地域包括ケア」実現の切り札、24時間対応の訪問サービス

今日は、『介護保険運営協議会』を傍聴しました。

傍聴者がフジノの他に2名来てくれました。とても嬉しかったです。

傍聴者がフジノの他に2名来てくれました。とても嬉しかったです。


フジノにとって、今回の最重要テーマは『24時間対応型の訪問サービス』についてです。

結論から書くと、運営協議会では無事に『承認』されました。ついにスタートします!

介護保険運営協議会の会場にて

介護保険運営協議会の会場にて


2012年12月21日の活動日記でお伝えしました、『24時間対応の訪問サービス』(訪問介護と訪問看護)が9月1日から始まります。

24時間対応型訪問サービス、定期巡回・随時対応型訪問看護介護のイメージ

24時間対応型訪問サービス、定期巡回・随時対応型訪問看護介護のイメージ


このサービスのイメージは、こんな感じです。

ケアプランに基いて、日中は決まった時間帯にヘルパー&看護師が定期的に訪問してケアをしてくれます。ここまでは、今もあるふつうの訪問サービスです。

サービスの特徴(ジャパンケアのホームページより)

サービスの特徴(ジャパンケアのホームページより)


ただし、今までの横須賀には夜間も対応してくれるサービスがありませんでした。

だから、夜間〜朝までは家族が介護するしかありませんでした。それがムリな方の場合は自宅で暮らすことを諦めて、特別養護老人ホームや有料老人ホームなどで暮らしていくことがほとんどでした。

けれども、この24時間対応型の訪問サービスは違います。ケアプランに基いて、夜間〜朝の時間帯も定期的に訪問サービスを行なってくれます。

体調が悪い時や不安な時はいつでもケアコール端末で連絡を取ることができます

体調が悪い時や不安な時はいつでもケアコール端末で連絡を取ることができます


さらに、夜中などに体調を崩してしまったり、不安に襲われた時は、いつでもケアコール端末(ボタンを押すだけで自動的にオペレーターに繋がります)を使うことができます。

ケアコール端末からの連絡を24時間いつでもオペレーターが対応してくれます

ケアコール端末からの連絡を24時間いつでもオペレーターが対応してくれます


オペレーターは24時間いつでもケアコール端末からのSOSの声に対応してくれます。

サービスの特徴(ジャパンケアのホームページより)

サービスの特徴(ジャパンケアのホームページより)


そして、必要があれば深夜〜早朝であっても自宅へ駆けつけてくれるのです。

決まった時間に訪問するサービスに加えて、いざという時にも駆けつけてくれます

決まった時間に訪問するサービスに加えて、いざという時にも駆けつけてくれます


下のイメージ図をご覧下さい。水色と緑色とピンクに色分けしてあります。

水色があらかじめ時間帯が決まっている「定期的に訪問してくれる介護サービス」です。ピンクはあらかじめ時間帯が決まっている「定期的に訪問してくれる看護サービス」です。

これに加えて、緑色が「いざという時に訪問してくれる看護・介護サービス」です。

厚生労働省の資料をフジノが抜粋

厚生労働省の資料をフジノが抜粋


このように24時間対応型のサービスによって、要介護度5の方々も地域で暮らしていくことが可能になるのです!

今までは、特別養護老人ホームや老健であれば24時間対応してくれました。

でも、住み慣れた自宅で暮らしながら、24時間対応してもらえるようになるのです。これぞ『地域包括ケア』実現の切り札となるサービスです!

ジャパンケア横須賀公郷について

横須賀市では初めてとなるこのサービスを提供する事業所は、公郷3丁目の『ジャパンケア横須賀公郷』です。

母体である『株式会社ジャパンケアサービス』は、横浜で4事業所、川崎で5事業所、すでに実施して1年になります。信頼できる事業所になると期待しています。

サービスの対象地域は、下の通りです。

  • 本庁
  • 衣笠行政センター管内
  • 大津行政センター管内
  • 浦賀行政センター管内
  • 久里浜行政センター管内

と言っても、スタートからいきなりこの5地域全てに対応するのではありません。

まずは2名からとのこと。

フジノは、早く市内のどこに暮らしていても誰もがこのサービスが受けられるようにしたいです。

これはフジノにとって『夢』であると同時に『絶対に実現すべき政策』です。

人員の体制は、オペレーターは12名体制(常勤兼務2名、非常勤兼務10名)、定期巡回・随時訪問は16名体制(常勤兼務2名、非常勤兼務10名、非常勤専従4名)となっています。

『ジャパンケア横須賀公郷』は、横浜のグループ事業所と連携してサービスを行なう『連携型』という仕組みを取ります。

ジャパンケア横須賀公郷の単独ではなく、3ヶ所の事業所と連携してサービスを実施します

ジャパンケア横須賀公郷の単独ではなく、3ヶ所の事業所と連携してサービスを実施します


訪問看護については、横浜市内の3事業所と連携して対応します。

本来であれば連携する事業所は横須賀市内がやはり望ましいのですが、現在のところ市内の訪問看護ステーションなどで連携してくれる所がありません。フジノとしてはこのサービスを普及させていく為にもやはり市内の訪問看護事業所にも協力を求めていきたいです。

24時間対応型の訪問サービスを市内全域に広げていく為に

『ジャパンケア横須賀公郷』に続いて、来年の頭には市内2番目となる『(社)聖隷福祉事業団』が西行政センター管内にて事業をスタートさせます。

また、残念ながら事業開始直前になって申請取り下げとなった『さくらんぼ武山』も、意欲は高いと聴いています。

横須賀において2025年までに『地域包括ケア』を実現する為には、まずこの3つの事業所のサービスが順調にいくことが必要不可欠です。

そして、この取り組みをぜひお手本にしていただいて、市内の他の事業所にもぜひ『24時間対応型の訪問サービス』に手を挙げていただきたいのです。

実は、まだまだこの大切なサービスのことが介護サービスを必要とするご高齢の方々にもご家族にも知られていません。

さらに、ケアプランを作成するケアマネージャーの方々にも、横須賀市内でもこのサービスがスタートしていくことが周知しきれていません。

どうか対象地域のみなさま、特に介護度が重いけれども住み慣れた地域でご自宅で暮らしていきたいのだという方は、ケアマネージャー・地域包括支援センター・横須賀市の介護保険課などにぜひご相談なさって下さい。

特別養護老人ホームの入所を希望しながら待機を続けておられる方々が横須賀にはたくさんいらっしゃいます。

待機をしておられるみなさまにも、地域で暮らし続けていくという選択肢があるということを知っていただきたいです。

どうか、市民のみなさま、ご協力をお願いします。

このサービスを発展させていく為に、一緒に見守っていって下さいね。

これからもフジノはどんどん情報をお伝えしていきます。

みなさまもどうかよろしくお願いします!

「第5期介護保険事業計画」によって特別養護老人ホームとグループホームを合計61床増やした。しかし待機者は今も約2000名!/「待機者を減らすにはもう特養を増やすべきではない」とフジノは提案します

「介護保険運営協議会」へ

今日は午後から市役所へ向かいました。

毎回必ず傍聴している『介護保険運営協議会』に参加しました。

介護保険運営協議会を傍聴するフジノ

介護保険運営協議会を傍聴するフジノ


前回の様子はこちらをご覧下さい)



吉田市長4年間の施設整備の実績

今日は、『第5期介護保険事業計画』による高齢者福祉施設の整備についての報告がありました。

2012年2月に吉田市長が策定、第5期介護保険事業計画

2012年2月に吉田市長が策定、第5期介護保険事業計画


吉田市長が就任後に策定したのが『第5期介護保険事業計画』です。

吉田市長による巻頭挨拶(第5期介護保険事業計画)

吉田市長による巻頭挨拶(第5期介護保険事業計画)


『第5期計画』では、特別養護老人ホームとグループホームの整備をこのように定めました。

計画

  • 特別養護老人ホーム
    既存の施設を利用して100床、増築する
  • グループホーム
    既存の施設を利用して7床、増床する



この計画がどこまで実現したか、報告されました。

吉田市長の4年間で実現した高齢者福祉施設の整備

吉田市長の4年間で実現した高齢者福祉施設の整備

実績

  • 特別養護老人ホーム
    2013年6月1日現在の増床完了数は、55床
  • グループホーム
    6床の増床

*1事業所が辞退した1床は、再募集しない。

ということで、吉田市長がこの4年間で実現したことは、合計61床の増設です。



蒲谷前市長4年間の施設整備の実績

前市長時代と比べてみたいと思います。

今から4年前(2009年4月1日現在)、横須賀市で特別養護老人ホームへの入所待ちをしている待機者数は、2,072人でした。

そこで、蒲谷前市長が策定・実施したのが『第4期介護保険事業計画』です。

2009年2月に蒲谷市長が策定、第4期介護保険事業計画

2009年2月に蒲谷市長が策定、第4期介護保険事業計画


蒲谷前市長は、特別養護老人ホームを新たに300床増やすという整備計画を立てました。

蒲谷市長による巻頭挨拶(第4期介護保険事業計画)

蒲谷市長による巻頭挨拶(第4期介護保険事業計画)


そして、市内3ヶ所(長浦・太田和・衣笠)に新しく特別養護老人ホームが開設し、300床を増やしました。

グループホームも64床、増やしました。

第4期計画の実績報告書

第4期計画の実績報告書


・特別養護老人ホーム

2012年4月1日、3施設で合計300床(ユニット型)スタート。

*ショート床も50床併設
*施設の詳細

3つの特別養護老人ホームの詳細

3つの特別養護老人ホームの詳細


・グループホーム

新設2事業所36床、増床4事業所28床、合計64床

*施設の詳細

(1)新設
・小規模多機能ホームゆりの花
・小規模多機能併設グループホーム「和の里」

(2)増床
・グループホームいずみ:9床
・グループホームなごみ:1床
・はくおうの里:9床
・グループホームあんずの家:9床




こうして蒲谷前市長によって、364床の増床が実現した訳です。

けれども高齢者の増加もあって、2009年4月1日現在2,072人だった待機者数は、364床の増床にもかかわらず、2012年10月1日現在1,999人となっています。

増床した分も高齢者数の増加によって、吸収されてしまった形になります。



待機者を減らす為に本当にやるべきことは特別養護老人ホームを増やすことではない

さて、話を現在に戻します。

特別養護老人ホームの待機者数は、今も1,900名に及ぶ現実があります。

まだまだ取り組みが必要です。

しかし、もはや特別養護老人ホームを増やす政策は取るべきではありません。

「待機者とは何か」をもっと冷静に分析しなければなりません。

1,900名の待機者を丁寧にひとりひとり分析していくと、全ての方が特別養護老人ホームへの入所が本当に必要な程に重度の方ではありません。

少なくとも半分以上の方が、将来的な不安から『早めの入所登録』をなさっており、今すぐに入所しなければならない状態であるとは言い切れません。

必要なことは、ご高齢の方々がどのような状況(一人暮らしであれ、ご夫婦であれ、老老介護の状態など)にあっても、安心して暮らせる住まい方と住まいを提供することだと考えています。

特別養護老人ホームを新たに建設すれば、それだけ介護保険料も値上がりしていきます。介護保険料の値上がりはもはや限界に来ています。

そこでフジノは、あえて特別老人ホームはもう新たに増やすべきではない、と考えています。

それではどうするのか。

フジノは、

(1)民間活力による『サービス付き高齢者向け住宅』を横須賀に誘致していくべきだと考えています。

『地域包括ケア』の切り札として、厚生労働省と国土交通省が共管して新たに作られた高齢者向けの住宅です。

その最大のメリットは、入居費用の安さです。

国民年金プラスアルファ(月額10万円程)で入居できるからです。

(例えばフジノが視察した先進事例として、品川にはこんな素晴らしい高齢者向けの住まいがあります!

しかし、現在の横須賀には、わずか1ヶ所しか『サービス付き高齢者向け住宅』はありません。

今後、フジノとしては積極的に『サービス付き高齢者向け住宅』を誘致していきます!

(2)自宅にドクター・看護師・ホームヘルパーが来てくれる地域包括ケア体制の積極的な整備こそ進めるべきだと考えています。

年齢が高くなってから施設入所したり引っ越しをするのは、リロケーションダメージといって認知症や要介護度が進んでしまうことがあります。

やはり住み慣れた自宅でそのまま暮らし続けて、そこに医師・看護師・薬剤師・理学療法士などの医療関係者をはじめ、ホームヘルパーなどの介護関係者が訪問してくれることが大切です。

もう特別養護老人ホームを新たに建てていく時代では無いとフジノは考えています。

この2つを積極的に進めていきます!



4月1日、市内初の24時間対応の訪問介護&看護がスタート!/さくらんぼ武山

*3月29日追記*

本日、コバヤシ・ファシリティーズから急遽「人員確保が実現できなくなってしまった為、申請を取り下げたい」との連絡を受けました。

それを受けて、横須賀市としては「4月1日からの指定を行ないわないこと」を決定しました。

人員確保のめどがつきしだい、再度の申請・再度の指定が行なわれるはずです。

4月1日からのスタートは延期となりました。フジノとしては改めて看護・介護人材の確保の難しさを痛感しました。

下の文章は、今後の再度の申請に向けてそのまま掲載をしておきたいと思います。



素晴らしいお知らせ

とても良いお知らせがあります。

4月1日から24時間対応型のホームヘルプ&訪問看護がスタートします!

事業所の名前は『さくらんぼ武山』

対象地域は『衣笠』『久里浜』『北下浦』『西』の4行政センター管轄区域です。

介護保険運営協議会で「指定の申請」が承認されました

介護保険運営協議会で「指定の申請」が承認されました


今日開催された『介護保険運営協議会』で、『指定の申請』が無事に承認されました。

これによって、ついに横須賀でも24時間365日の訪問介護・看護がスタートします。

本当に良かったです!

介護保険運営協議会を傍聴するフジノ

介護保険運営協議会を傍聴するフジノ


昨年12月の活動日記でフジノがお知らせした2事業所(ジャパンケアサービス、聖隷福祉事業団)は2013年の夏以降のスタートです。

『さくらんぼ武山』は一足早いサービス開始です。つまり、横須賀市で初めてのスタートになります。

先ほどの2事業所は、国の補助金を利用してスタートさせるものです。

かたや『さくらんぼ武山』は、補助金を利用せずに、民間事業者が自己資金のみでスタートさせるものです。

補助金を活用する/しないを問わず、24時間のサービスをスタートするには『市の指定』を受ける必要があります。

今日の『介護保険運営協議会』では、『さくらんぼ武山』の申請について審議されました。その結果、『市の指定』が決定となりました。



住み慣れた自宅で安心して暮らせるサービス

定期巡回・随時対応型訪問介護看護とは、何か?

自宅で24時間365日の訪問サービスを受けられる画期的なサービスです。

具体的な内容を『さくらんぼ武山』の実際の写真からご紹介してみますね。

まず、介護認定を受けている方々(利用者)が『さくらんぼ武山』に申し込みをします。

このサービスが利用者に必要なサービスだとされたら、ケアプランが作られます。

白黒写真でごめんなさい。訪問する車たち

白黒写真でごめんなさい。訪問する車たち


ケアプランに基づいて、1日に数回、ホームヘルパー・看護師等が「定期的」に自宅を訪問してくれます(定期巡回サービス)。

市内には車の入れない所も多いので電動自転車も活躍するでしょうね

市内には車の入れない所も多いので電動自転車も活躍するでしょうね


今回の場合、『さくらんぼ武山』のある武1丁目から、ホームヘルパーさん・看護師さんらが利用者の方々のご自宅へと向かいます。

事業所は武1丁目。ここから利用者の方の自宅へと訪問します

事業所は武1丁目。ここから利用者の方の自宅へと訪問します


利用者のみなさまには、必ず『ケアコール端末』が渡されます。

簡単なスイッチだけのスマートフォンで、これがいざという時に役立ちます。

ケアコール端末。ソフトバンクの「みまもりケータイ」です

ケアコール端末。ソフトバンクの「みまもりケータイ」です


もしも体調が悪くなったり不安が押し寄せてきた時には、手元のケアコール端末で「SOS!」を出すと、24時間対応のオペレーターにつながります。

オペレーターが24時間応答してくれます

オペレーターが24時間応答してくれます


オペレーターと言っても、実際に自宅まで来てくれる看護師・介護福祉士の方につながります。

毎回見ず知らずの方が出るコールセンターとは違って、ふだんからケアを受けている顔見知りの方が返事をしてくれます。

そして必要があれば、ご自宅へと急行して来てくれます(随時対応サービス)。

住み慣れた自宅で安心して暮らしていくことができるようになります!

これが24時間対応型の訪問介護看護です。

これこそ、『地域包括ケア』の切り札なのです。



もっと数を増やさねばいけない

『さくらんぼ武山』は4月1日スタートで、まずは5名の方々の利用を予定しているとのことでした。

順調にいけば、2013年中に60名の方々のご利用を見込んでいるそうです。

こんな素晴らしいサービス、誰もが受けたいですよね?

でも、まだまだ数が足りません...。

横須賀市内の要介護認定を受けている高齢者の方々は、1万8,274名です(2011年11月現在)。

そのうち、このサービスを利用できるのは、今のところわずか60名。

もっともっと増やしていかなければなりません。

この24時間対応型の訪問介護看護サービスを市内全域に広めていくことは、フジノの夢です。

2025年を前に「絶対に実現させなければならない」と強く願っています。

絶対に必要なサービスなのです。

これはフジノの夢であるとともに、社会福祉を守る政治家としての使命です。

どうか市民のみなさまの力を貸して下さい。

介護保険課・指導監査課・高齢福祉課、そして、スタートは赤字になるのが確実であるにも関わらず手を挙げて下さった『コバヤシ・ファシリティーズ』のみなさん、ありがとうございます!



地域包括ケアの重要な担い手としての薬剤師への期待/介護保険運営協議会へ

介護保険運営協議会へ

今日は、午後から『介護保険運営協議会』(2012年度第2回)を傍聴しました。

介護保険運営協会


この協議会では、下の2つについて審議します。

  1. 運営について
    • 介護保険制度
    • 包括支援センター
    • 指定介護予防支援事業者
  2. 指定について
    • 地域密着型サービス事業者
    • 介護予防地域密着型サービス事業者
    • 指定介護予防支援事業者

メンバーは15名です。

  • 公募市民3名
  • 保健医療福祉関係7名(居宅サービス事業所管理者、居宅介護支援事業者連絡協議会、高齢者福祉施設協議会、民生委員児童委員協議会、医師会、歯科医師会、薬剤師会)
  • 学識経験者5名(成年後見センター、社会福祉協議会、県立保健福祉大学、横須賀商工会議所、地域連合)

つまり、横須賀市の地域包括ケアを実現する為に、あらゆる立場のメンバーが集まって何でも話し合う場なのです。とても大切な役割を果たしています。



さて、今回も最新のデータが事務局から発表されました。

それらの中からフジノが重要だと考えているものをいくつか紹介します。

1.高齢化率

横須賀市の高齢化率は、26.25%へアップしました(2012年10月1日現在)。

人口42万5343人のうち、65才以上は11万1665人です。つまり、市民の4人に1人を超える方が65才以上なのです。

総務省がこの9月16日に発表した2012年9月15日現在の日本の高齢化率は、24.1%です。

65歳以上が初めて3000万人を超えて、高齢化率も過去最高になりました。

けれども横須賀市はすでに全国の高齢化率を数年前に超えています。

2.虐待の相談件数(市内13ヶ所の地域包括支援センターの合計)

高齢者虐待の相談件数が前年度の2倍へ増加しました。

市内13ヶ所の地域包括支援センターでは、権利擁護(虐待・成年後見制度等)業務を行なっているのですが、2011年度の相談件数の集計結果は下の通りです。

  • 高齢者虐待 511件(前年度253件)
  • 成年後見制度等 639件

虐待の『相談』件数が前年度の2倍に増加しました。

けれども、これは「イコール市内で虐待が増加した」という意味ではありません。あくまでも相談の件数が増えた訳でして、『実際に虐待だと認定された件数』は前年度とほぼ変わりませんでした。

これは「虐待が疑われるケースや実際の虐待が起こる前の段階での相談が増えた」「虐待の相談は地域包括支援センターにすればいいという理解がすすんだ」と分析することができます。

フジノは、いわゆる『ヒヤリ・ハット』はどんどん表に出すべきだと考えています。

虐待へと追い込まれてしまう前に、早い段階でどんどん相談していただくことで深刻化することを未然に防げるからです。

つまり、相談件数は増加していくことが、実際に虐待と認定されるケースを減少させていくことにつながるのです。

その意味で、このデータは良い傾向だとフジノは考えています。

3.市内の地域包括センターの半数は赤字

地域包括支援センターの2011年度の決算が出ました。その結果、1年間の収支がマイナス(赤字)になったのは、13ヶ所中6ヶ所にのぼりました。

2011年度 地域包括支援センターの収支差額一覧
追浜170万6750円田浦・逸見▲71万4615円
本庁第一231万9515円本庁第二▲123万7739円
衣笠第二147万9706円衣笠第一▲2万1789円
浦賀・久里浜第二171万4825円大津▲213万5618円
浦賀・久里浜第三361万9円浦賀・久里浜第一▲43万648円
西第一46万7096円北下浦▲411万1418円
西第二385万9401円

地域包括支援センターは、地域包括ケアの要になる大切な存在です。それにもかかわらず、単年度収支マイナスが半数にのぼるという事実は、やはり介護保険制度のもろさを表しているとフジノは受け止めています。

横須賀市の場合、13ヶ所全てを民間の法人に委託しています。それぞれの法人は地域包括支援センターだけでなく他の業務も行なっているので、即経営が危うくなるということはありません。

しかし、マイナスが続くようであれば、委託先である法人の経営上のモチベーションは上がりにくいと思います。すでに横須賀市としてはセンター業務の委託料に改善を行なっているのですが、今後さらに工夫する必要があるかもしれません。

注:ここで触れているのはあくまでも1年間の「収入」と「支出」の差がマイナスという意味に過ぎません。民間企業における複式簿記での財務諸表での「損益」とは異なっています。

以上でフジノが注目するデータの紹介を終わります。

次回の協議会では、地域包括支援センターの「評価」や地域密着型サービス事業者の「選定結果」などが示される予定です。

薬剤師こそ地域包括ケアの重要な担い手


さて、協議会が終わった後、フジノは協議会メンバーのおひとりのもとへ走りました。

今回から新たに委員に就任された、横須賀市薬剤師会の理事である塚本久美さんです。

実はつい先日、チーム衣笠が開催した『第2回ケアマネージャーの為の在宅療養セミナー』で塚本さんは講師を勤めておられました。それを知って、フジノは塚本さんに連絡を取りたいと思っていました。

まさか介護保険運営協議会の委員に就任されるとは、今日の開会までフジノは知らず、とても驚くと同時にとても嬉しく、閉会後すぐに声をかけさせていただいてしまいました。

15分ほど地域包括ケアについて意見交換をさせていただいたのですが、まさに塚本さんとフジノの問題意識はぴったりと合致しているのを感じて、とてもうれしかったです!

地域包括ケアの実現の為に、ぜひ薬剤師会のみなさまとも連携させていただきたいとフジノは願っています。

薬局は「隠れた巨大リソース」

実は、薬剤師の存在は日本の地域医療にとって『隠れた巨大リソース』なのです。

薬剤師こそ「隠れた巨大リソース」
(上の画像:『新IT医療革命』Team医療3.0著、アスキー、2011年より)

日本では「医師不足」「看護師不足」がずっと叫ばれてきました。

そして、その解決策として「医学部を増やせ」「看護学校を新設しろ」という声がマスメディアで繰り返され、市民のみなさまの中にもそう考えておられる方は多いはずです。

けれども、医師・看護師を養成するにはものすごく時間がかかります。信頼できる経験を積んだ医師が育成されるには20年は必要です。医師不足の解消には、医学部を新設するのでは全く遅いのです(20年後の日本では人口減少がさらに進んでいるので、医学部を新設していけばその頃にはむしろ医師が余っている可能性が高いです)。

それではどうするか?

その1つの答えが『薬局』『薬剤師』の存在です。

日本全国に5万3000軒ある薬局に13万5000人の薬剤師の方々がいらっしゃいます。その力を地域医療に向けてもらうのです!

薬局・薬剤師の数の推移

薬剤師の仕事というと、薬局で処方箋をもとに『調剤』をすることしかイメージが無いかもしれません。

でも、違います。地域包括ケアの実現の即戦力になりうるのです。

薬剤師は、医師と同じで6年間にわたって教育を受けています(平成18年度から)。薬剤についての高度な教育を受けている薬剤師には、医師・看護師とは違う長所があります。

医師・看護師と薬剤師のそれぞれの長所・短所

薬剤について高度な知識を持っているだけではありません。薬剤師も訪問看護のように在宅を訪問することができるのです。服薬の指導・支援ができます。医薬品や日用雑貨品の供給ができます。

ここまでは市民のみなさまの中にも薬剤師の仕事としてイメージできる方もいらっしゃると思います。

さらに(ここからが重要なのですが)、薬剤師には体調変化の早期感知ができるのです!

薬剤師も血圧を測ったり、血中の酸素濃度を測ったり、聴診器を使って、様々な体調の変化を調べることができるのです。

薬剤師の職能はもっと広い

薬剤師が患者の体を触るというイメージは、浮かばないかもしれません。今までは医師や看護師しかこうしたことをできないというイメージが強すぎました。けれども、実はこうしたことも薬剤師の仕事として可能なのです。

医師不足だから医学部を作れ、が解決策ではないのです。

すでに医師・看護師と同じように専門的な教育を受けている『即戦力』としての薬剤師に、地域包括ケアの重要な担い手として、どんどん地域に出てもらう。それがフジノの考える解決策の1つです。

これまでこの解決策をフジノは頭の中では考えてきたのですが、横須賀市内で実践活動をしている方とお会いしたことがありませんでした(東京都内で活動をしている方とは意見交換をしたことがあります)。

けれども今日、横須賀市薬剤師会の塚本理事と意見交換をすることができて、すでに実践に乗り出しているお話をうかがうことができました。

やはり横須賀でも実現可能なのだと確信しました。もちろん、簡単にはいきません。課題もたくさんあります。

それでも、さらなる進展に向けて、政治の側からできることをしっかりと提言していきたいです。