アンケートにご協力いただいた65才以上のみなさま、ありがとうございました/第7期介護保険事業計画づくりに活かします

昨日がアンケートへの回答しめきりでした

11月11日のブログ記事に記したとおり、『第7期介護保険事業計画』『高齢者保健福祉計画』を作成する為のアンケート調査を行ないました。

地域包括ケア実現に向けた「第7期介護保険事業計画」の位置付け

地域包括ケア実現に向けた「第7期介護保険事業計画」の位置付け


昨日がこのアンケートのしめきりでした。

1.『横須賀市の介護保険に関するアンケート調査』
→要支援・要介護認定を有する高齢者(2000名)

横須賀市の介護保険に関するアンケート調査(表紙)

横須賀市の介護保険に関するアンケート調査(表紙)


2.『横須賀市の高齢者福祉に関するアンケート調査』
→1以外の高齢者1600名

横須賀市の高齢者福祉に関するアンケート調査(表紙)

横須賀市の高齢者福祉に関するアンケート調査(表紙)


ご協力いただいたみなさまには心から御礼を申し上げます。

多くの設問にもかかわらずご回答いただいたこと、本当にありがとうございました。



素晴らしい回収率です!ご協力いただいたみなさまに感謝しています

さっそくですが、現時点での回収状況を報告いたします。

回収の状況(12月15日現在)

区分配布数回収数回収率
1.認定あり2000部1116部55.80%
2.1以外の方1600部1109部69.31%

これは素晴らしい回収率です。

3年前も極めて高い回収率だったのですが、それをさらに上回っています。

2013年調査の際のアンケート回収率

2013年調査の際のアンケート回収率


大変に素晴らしいことです。ご協力いただいた全てのみなさまに、深く感謝しております。

これから作成する『介護保険事業計画』『高齢者保健福祉計画』にしっかりと役立ててまいります。



アンケートの中身を知りたいですよね?

本来ならば、全員にアンケート調査を行ないたいところですが、社会調査には費用の限界などから全員に調査をすることはまずできません。

けれども、横須賀市内の65才以上の方は12万3726人(2016年10月1日現在)ですから、アンケートを送付した3600人というのは全体のわずか3%でしかありません。

このアンケートをもとに『介護保険事業計画』が作られていき、介護保険料を決めるもとにもなりますから、

「自分もアンケートに答えたかった」

という方々がおられるのではないかと思います。

そんなみなさまの為に、アンケートの内容を公開したいと思います。

のちほど改めて掲載いたしますので、いましばらくお待ち下さいね。



65才以上のみなさま、どうかアンケートにご協力をお願いいたします!/第7期介護保険事業計画づくりが始まります

3年に1度の、高齢者保健医療福祉の重要な計画づくりの時期が再びやってきました

ご高齢の方々の保健医療福祉をライフワークにしているフジノにとって、3年に1度の大切な時期がやってきました。

過去のブログでも3年ごとに繰り返し記してきたことなのですが、全国の市町村では3年ごとに『高齢者保健福祉計画』『介護保険事業計画』を作らねばなりません。

介護保険法

(市町村介護保険事業計画)
第百十七条  市町村は、基本指針に即して、三年を一期とする当該市町村が行う介護保険事業に係る保険給付の円滑な実施に関する計画(以下「市町村介護保険事業計画」という)を定めるものとする。


2  市町村介護保険事業計画においては、次に掲げる事項を定めるものとする。
一  当該市町村が、その住民が日常生活を営んでいる地域として、地理的条件、人口、交通事情その他の社会的条件、介護給付等対象サービスを提供するための施設の整備の状況その他の条件を総合的に勘案して定める区域ごとの当該区域における各年度の認知症対応型共同生活介護、地域密着型特定施設入居者生活介護及び地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護に係る必要利用定員総数その他の介護給付等対象サービスの種類ごとの量の見込み
二  各年度における地域支援事業の量の見込み


3  市町村介護保険事業計画においては、前項各号に掲げる事項のほか、次に掲げる事項について定めるよう努めるものとする。
一  前項第一号の必要利用定員総数その他の介護給付等対象サービスの種類ごとの見込量の確保のための方策
二  各年度における地域支援事業に要する費用の額及び地域支援事業の見込量の確保のための方策
三  介護給付等対象サービスの種類ごとの量、保険給付に要する費用の額、地域支援事業の量、地域支援事業に要する費用の額及び保険料の水準に関する中長期的な推計
四  指定居宅サービスの事業、指定地域密着型サービスの事業又は指定居宅介護支援の事業を行う者相互間の連携の確保に関する事業その他の介護給付等対象サービス(介護給付に係るものに限る)の円滑な提供を図るための事業に関する事項
五  指定介護予防サービスの事業、指定地域密着型介護予防サービスの事業又は指定介護予防支援の事業を行う者相互間の連携の確保に関する事業その他の介護給付等対象サービス(予防給付に係るものに限る)の円滑な提供及び地域支援事業の円滑な実施を図るための事業に関する事項
六  認知症である被保険者の地域における自立した日常生活の支援に関する事項、居宅要介護被保険者及び居宅要支援被保険者に係る医療その他の医療との連携に関する事項、高齢者の居住に係る施策との連携に関する事項その他の被保険者の地域における自立した日常生活の支援のため必要な事項


4  市町村介護保険事業計画は、当該市町村の区域における要介護者等の人数、要介護者等の介護給付等対象サービスの利用に関する意向その他の事情を勘案して作成されなければならない。


5  市町村は、第二項第一号の規定により当該市町村が定める区域ごとにおける被保険者の心身の状況、その置かれている環境その他の事情を正確に把握した上で、これらの事情を勘案して、市町村介護保険事業計画を作成するよう努めるものとする。


6  市町村介護保険事業計画は、老人福祉法第二十条の八第一項に規定する市町村老人福祉計画と一体のものとして作成されなければならない。


7  市町村介護保険事業計画は、地域における医療及び介護の総合的な確保の促進に関する法律第五条第一項に規定する市町村計画との整合性の確保が図られたものでなければならない。


8  市町村介護保険事業計画は、社会福祉法第百七条に規定する市町村地域福祉計画、高齢者の居住の安定確保に関する法律 (平成十三年法律第二十六号)第四条の二第一項に規定する市町村高齢者居住安定確保計画その他の法律の規定による計画であって要介護者等の保健、医療、福祉又は居住に関する事項を定めるものと調和が保たれたものでなければならない。


9  市町村は、市町村介護保険事業計画を定め、又は変更しようとするときは、あらかじめ、被保険者の意見を反映させるために必要な措置を講ずるものとする。


10・11 省略



現在は『第6期』で、来年度(2017年度)で計画期間が終わります。

現在は第6期です(介護保険の事業計画と年次・フジノ作成)

現在は第6期です(介護保険の事業計画と年次・フジノ作成)


そして、これから作り始めるのは『第7期』(計画期間は2018年度〜2020年度)になります。



計画どおりにいかないこともありますが、それでもすさまじく重要な計画なのです

毎回、全身全霊をこめて計画を作るのですが、なかなか計画どおりに実現しないことがたくさんあります。

また、実現しても、介護人材の不足は本当に重大なので、事業所が潰れてしまうことも多々あります。

例えば・・・

忙しさにかまけてブログには書けていないのですが、フジノにとって長年の悲願だった24時間対応型のサービス(『定期巡回随時対応型訪問看護介護』)を実施してくれる事業所が、今年2つも潰れてしまいました。

2016年10月19日・介護保険運営協議会より

2016年10月19日・介護保険運営協議会より


ずっと指摘してきたとおり、横須賀には『夜間対応型訪問介護』が存在しませんでした。そのことをフジノは強く問題視して導入を提案し続けてきたものの、どうしても実現できませんでした。

そんな中で、横須賀の地域包括ケアを実現する上で、新たな24時間対応型のサービスを導入することこそ絶対に不可欠なことでした。

2013年9月にようやく1ヶ所目がスタートし、2014年4月にはさらに2ヶ所がスタートしました。

まだまだ数は足りません。

それなのに、2ヶ所も潰れてしまったのです。

市の介護保険課と意見交換をしたのですが、比較的淡々と「仕方がない」と受け止めておられました。

でも、フジノは違います。「これによって、横須賀の地域包括ケアは、また後退してしまった」と感じました。

高齢者保健医療福祉を重要政策として取り組んできた政治家として胸がつぶれるくらいに悔しかったです。

特に24時間型サービスの本市導入へ誰よりも力を入れてきたフジノとしては「事業所が潰れてしまう前に状況を察知できなかったのか」とサポートしきれなかった責任を激しく感じました。

高齢であろうと、要介護度が高かろうと、医療ニーズがあろうと、誰もが自宅で安心して暮らせるまちにしたい。それがフジノの悲願です。

貴重な事業所が2つもサービス廃止となって、泣きたくなるくらい悲しいことでした。

このように、計画通りにはいかないこともたくさんあります。絵に描いた餅になってしまうこともあります。

けれども『計画行政』といって、地方自治体ではまずは計画の中に『必ず取り組むべきこと』を書き込まなければ、予算化も事業化もできないのです。

だからフジノは、3年ごとの計画づくりにはいつも全力を尽くしています。

国が出す『指針』(介護保険法第116条)には細心の注意を払いますし、市の動きも本会議・委員会を問わず、あらゆる観点から指摘をします。今回も全力を尽くして横須賀の地域包括ケア実現に向けて働きます。



アンケートがあなたのお手元に届くかもしれません

計画づくりのスタートは、まず市民のみなさまへのアンケートでの生の声をお聴きしてニーズを把握することからです。アンケート調査を行ないます。

そこで、あなたのお手元に来週頃アンケートが届くかもしれません。

3年前6年前にも同じお願いをしたのですが、お手元にアンケートが届いた方はどうかご回答していただきたいのです。

  1. 期間:11月15日(火)から12月15日(木)

  2. 対象者:11月1日現在で65歳以上の方の中から
    ① 要支援・要介護認定を有する高齢者 2,000名
    ② ①以外の高齢者 1,600名
  3. 方法:無記名式アンケート(無作為抽出による)をメール便で配達し、専用の返信用封筒により回収します。

  4. 内容:高齢者の日常生活実態、地域とのかかわり、認知症対応、終末期医療、介護予防、介護保険サービスの利用状況、将来のサービス利用希望など(①については59問、②については60問)

  5. 計画策定までのスケジュール(予定)

日程内容
2016年11月15日アンケート発送
2016年12月15日アンケート回収期限
2017年1~3月中旬アンケート集計
2017年3月末アンケート集計結果公表
2017年5月社会福祉審議会における計画の策定開始
2017年10月計画の中間のとりまとめ
2017年11月パブリックコメント実施
2018年1月社会福祉審議会からの答申
2018年3月計画の完成

設問は約60問もありますから、お答えするのはけっこう大変です。

それでもこのアンケートが基礎資料となって、計画の事務局案が作られていきます。全てのおおもとになる大切な、大切なものなのです。

そして、ここから計画づくりがはじまり、計画が完成すれば、2018〜2020年度の横須賀の介護保険の取り組みが決まっていくのです。つまり、あなたのアンケート結果がこのまちの高齢者保健医療福祉を動かしていくことになる訳です。

だから、どうかご協力をお願いしたいのです。

よろしくお願いいたします!



「介護療養病床」にかわる「慢性期医療を提供する新たな施設」の「たたき台案」が示されました/「第6回療養病床の在り方等に関する検討会」へ

「第6回療養病床の在り方等に関する検討会」へ

7月15日に第1回がスタートした『療養病床の在り方等に関する検討会』ですが、早くも今日で6回目の開催となりました。

「第6回療養病床の在り方等に関する検討会」会場にて

「第6回療養病床の在り方等に関する検討会」会場にて


前回(第5回)で『新たな選択肢の骨格』について議論が行なわれました。

これを受けて今回は『たたき台(案)』が事務局(厚生労働省)から提案されました。

議事次第

議事次第


ただ、フジノからすると『新たな選択肢』と言いながらも

厚生労働省の『介護療養病床』を廃止したいという今までの主張を、単に『新たな選択肢』に置き換えただけではないか

という疑念がどうしても拭えずに今に至っています。

確かに『介護療養病床』には欠点と言うべきものがあります。

例えば、本当に多くの方々が長期間にわたって暮らし続けている『社会的入院』状態にあることや、実際には『看取り』までなされていること(死亡退院と呼びます。自宅への退院よりも死亡退院の方が多い)や、個人のプライバシーが守られにくい(尊厳ある暮らしとは言えない)現状があることなどです。

事務局案ではこうした点を改善できないかという提案もなされています。

検討会は傍聴者もたくさんでした

検討会は傍聴者もたくさんでした


けれども、フジノは思うのです。

そもそも多くの方々が『介護療養病床』で生涯を終えねばならないのは、何故か。

それは、終の棲家である『特別養護老人ホーム』で受け入れられるだけの介護人材を確保できていないからではないか。

本来ならば住み慣れた我が家に帰って最期を迎えたいと誰もが願っているけれども、訪問看護・訪問介護を十分に受けて自宅で暮らせるようなサービスを提供出来るだけの医療人材・介護人材が圧倒的に不足しているからではないか。

この根本的な問題を解決しないままに、『新たな選択肢』という名前の『別の施設』を作っても何も解決しないのではないかとフジノは考えているのです。

つまり、抜本的に『医療人材・介護人材を確保できる為の改革』を進めなければ『介護療養病床』を廃止しても何も解決できない、とフジノは考えざるをえません。

療養病床・慢性期医療の在り方の検討に向けて〜サービスを提供する施設の新たな選択肢について(たたき台案)

療養病床・慢性期医療の在り方の検討に向けて〜サービスを提供する施設の新たな選択肢について(たたき台案)


今日の『検討会』では、委員のみなさまからは『たたき台案』に対して「反対」の論調の声は特にありませんでした。

そのことがフジノには理解できませんでした。

いち市議として、フジノは自分のまちでいろいろな取り組みを進めてきました。

例えば、『特別養護老人ホーム』において気管切開・経管栄養(胃ろう)をしている方々をもっと多く受け入れていかれるように、介護職員の方々に質の高い研修を受けていただいています。

また、『定期巡回・随時対応型訪問看護介護』サービスを提供できる事業所を増やしていく為の取り組みも進めてきました。

同時に、市と医師会との積極的な協力のおかげで、『在宅療養』を受けられる人数を増やす為の取り組みも進んできました。さらに現実に『在宅での看取り』の数もかなり増えてきました。

つまり、厚生労働省が指摘するような、病院を退院しても『特養』にも入れず『自宅』にも帰れない為に『介護療養病床』で死ぬまで暮らす人々が多い、という現実を改善する努力に務めてきました。

そして、『介護療養病床』には本来の目的を実施してもらえることを目指しているのです。

フジノは『介護療養病床』は必要な存在だと考えています。廃止すべきではないと考えています。

厚生労働省が示している『たたき台(案)』によって、本当に人々の『住まい』として『介護療養病床』が生まれ変われるのか、確信が持てないままだからです。

慢性期の医療・介護ニーズへ対応するためのサービスモデル

慢性期の医療・介護ニーズへ対応するためのサービスモデル


この議論はまもなく終わり、やがて2017年の法改正につなげるのだと言われています。

本当にそれで良いのか、今日の検討会の傍聴を終えてもフジノの疑問は消えないままでした。



後日談:4時間後には日経新聞に記事がアップされました。早い!

長期入院病院の転換先、2つの新モデル提示 厚労省

厚生労働省は25日の検討会で、長期入院の高齢者向けベッド(療養病床)を持つ病院の転換先として、2つの新たな施設のモデルを示した。

医師が常駐して必要な治療を施せる医療型の施設や、医療機関と併設する住宅型施設を創設する。既存の介護施設も含めて、転換先を病院自ら決めてもらう。医療サービスを必要な人に絞り込む。

年明けにも議論をまとめる。同省の社会保障審議会医療部会や介護保険部会で施設基準や介護保険と医療保険のどちらを適用するかを詰める。2017年の通常国会に関連法の改正案を出す。

長期入院ベッドは、治療の必要性が乏しいのに、介護施設が見つからなかったり、家族が介護できなかったりして利用する高齢者も多い。医療費が膨らむ一因となっていることから、一部は17年度末で廃止して、他の施設に移行することになっている。

施設案は医療を提供できる介護施設や、医療機関に隣接するサービス付き高齢者住宅のような施設を想定しているもようだ。この日の検討会では施設案に対して目立った反対は無かったが、「所得が低い利用者の負担に配慮してほしい」といった声が出た。

日本経済新聞・電子版・速報 2015年12月25日19:25←早い!)

エイジング・イン・プレイスを当たり前にする為に/神奈川県・WHO共催シンポジウム「超高齢社会を乗り越えるために」

*文章が途中までなのですが、掲載します*

神奈川県・WHO共催のシンポジウムへ

今日は、横浜・日本大通りの産業貿易センターへ向かいました。

県庁のすぐそば

県庁のすぐそば


神奈川県WHO(世界保健機関)が共同開催したシンポジウム

『超高齢社会を乗り越えるために〜誰もが住み慣れた地域で、元気に長生きできる豊かな未来社会の実現へ〜』

に参加する為です。

このシンポジウムは、さらに厚生労働省・経済産業省・内閣府の3府省が後援をしています。

神奈川県・WHO共催シンポジウム「超高齢社会を乗り越えるために」リーフレット

神奈川県・WHO共催シンポジウム「超高齢社会を乗り越えるために」リーフレット


2期目の黒岩知事は『未病』という概念の活用と、『特区』を活用した最新のテクノロジー技術の発展を、海外にアピールしてきました。

2015年8月、韓国訪問

2015年8月、韓国訪問

2015年6月、アメリカの州知事と

2015年6月、アメリカの州知事と


昨年2014年11月には、WHOにも黒岩知事は訪れており、それがきっかけで今日のシンポジウム共催にいたりました。

国の政府とWHOではなくて、いち地方公共団体である神奈川県とWHOがじかに提携してイベントを開催した、ということはとても珍しいです。

会場にて

会場にて


そこで、今日のシンポジウムがどのようなものになるのかを知りたくて参加しました。



黒岩知事の基調講演

まず、黒岩知事の基調講演です。

『神奈川県の超高齢社会に対するビジョン』

神奈川県知事 黒岩祐治

黒岩知事による基調講演

黒岩知事による基調講演


実際の内容は簡単なプレゼンテーションで、4つのことが語られました。

まず第1に『未病』という概念の説明です。

「未病」という概念の説明

「未病」という概念の説明


ただ、フジノは「黒岩知事が『未病』という概念にこだわりを持ちすぎていること」に強い違和感があります(黒岩知事の1期目と全く同じ構造です)

さらに2期目に入ってからの黒岩知事は『未病』を『ME-BYO』と英語にして世界に発信をスタートしました。

『健康長寿・健康寿命の延伸』『生活習慣病予防』などを徹底的に進めていく上で、確かに『ひとことで言い切れる新しいキーワード』は重要かもしれません。

けれども、超高齢社会への突入に直面する世界各国が求めているのは『未病』という概念そのものではありません。

そうではなくて、神奈川県が特区を活用して連携しているサイバーダイン社をはじめとする、日本の介護ロボットなどの最先端かつ優れた新たな科学技術だとフジノは考えています。

『未病』という概念にこだわりすぎるあまりに政治的に足元をすくわれて、健康長寿をすすめるという重要な取り組みそのものが停滞させられないか、強い不安をフジノは感じています。

つづいて、第2に『未病を治し、健康長寿社会を目指す』という理念の説明です。

「食」「運動」「社会参加」この3つはとても大切ですね

「食」「運動」「社会参加」この3つはとても大切ですね


第3に『未病を治す為の、最新のテクノロジーの紹介』です。

「これこそが世界各国から最も求められているものだ」とフジノは考えています。

AminoIndex(アミノインデックス)

AminoIndex(アミノインデックス)


『味の素』の『アミノインデックス』では、少量の採血をすることだけであらゆることが分かるようになります。

血液中のアミノ酸濃度を測定することで、健康状態やさまざまな病気の可能性を明らかにする2種類(AICSとAIMS)の解析サービスです。

2015年8月現在では、胃がん・肺がん・大腸がん・前立腺がん(男性のみ)・乳がん・子宮・卵巣がんのリスクスクリーニングが可能です。また、栄養不足のリスク・内臓脂肪蓄積リスク・脂肪肝リスク・食後高インスリンリスクの測定が可能です。

つまり、ほんのちょっとの血液だけで『生活習慣病リスク』『がんリスク』が分かるという優れた技術です。

TOTOの「ヘルスモニタリングトイレット」

TOTOの「ヘルスモニタリングトイレット」


TOTOの新たなトイレの技術では、ウォッシュレットで尿の量や出方をデータ化して調べることができます。

ひとはみな毎日トイレに入る訳ですが、そこでのおならやおしっこを自動的に測定して、体調や生活習慣病リスクや疾病リスクが分かる、というすごい発想です。

すでにこの技術は実現化していて、帰宅してからインターネットで調べたのですが、販売もスタートしているようです。

こうしたテクノロジーが全ての家庭に普及してくれれば、フジノが必死に推進しているような『特定健診の受診』に市民のみなさまにわざわざ足を運んでいただく必要も減っていきます。

未病への新しいアプローチ

未病への新しいアプローチ


第4に、『神奈川県がこれまで行なってきたこと、これから行なっていくこと』です。

未病を世界へ発信

未病を世界へ発信



WHO上級政策アドバイザーによる基調講演

2つ目の基調講演はWHO側からでした。

『グローバルヘルシーエイジング〜私たちにとって意味するものとは?〜』

イズレネ・アラウジョ・デ・カルバーリョ氏
WHOエイジングアンドライフコース上級政策アドバイザー

「エイジフレンドリーな環境(どう訳せば良いのかな。。。高齢になろうとも暮らしやすい当たり前の環境づくり、だろうか)を創るのがWHOの重要な目標だ」と述べておられました。

その為に

  • 年齢差別との戦い
  • 自律性の確保
  • あらゆる政策と政府のすべてのレベルにおける健康な高齢化

が必要だとのことでした。

イズレネ・アラウジョ・デ・カルバーリョ氏による基調講演

イズレネ・アラウジョ・デ・カルバーリョ氏による基調講演


WHOでは『高齢化と健康に関するワールド・レポート』という報告書を発行しています。

高齢化と健康に関するワールド・レポート

高齢化と健康に関するワールド・レポート

「ここで述べられているWHOの目指す姿と、神奈川県による『ヘルスケア・ニューフロンティア』はとても似た考え方だ」とイズレネ氏は述べていました。

同感です。

これから世界全体が超高齢社会を乗り越えていく為の政策パッケージは最終的にいくつかに収斂されていくのだと思いました。

このワールド・レポートの日本語概要版はこちらからご覧になれます)

エイジフレンドリーな環境づくりの為に

エイジフレンドリーな環境づくりの為に


健康長寿に投資をするということは未来を創るということ、との言葉が繰り返し述べられました。全く同感です。




特別講演

『超高齢社会を支えるロボットテクノロジー』
筑波大学大学院教授 山海嘉之

山海嘉之教授による特別講演

山海嘉之教授による特別講演

いまや世界的に有名なHAL

いまや世界的に有名なHAL

単間接型のHAL

単間接型のHAL





セッション「神奈川県発のME−BYOプロジェクト」

続いて、神奈川県の顧問を務めている宮田俊男氏(日本医療政策機構エグゼクティブ・ディレクター、内閣官房健康・医療戦略室戦略推進補佐官)から神奈川県の取り組みの説明がありました。

「ライフイノベーションの実現に向けて」

「ライフイノベーションの実現に向けて」


「黒岩知事の考え方はオバマ大統領の考え方と同じ」とか、とにかく黒岩県知事に対するヨイショ発言が多く、聴いていてあまり意味の無い講演でとても残念でした。

宮田氏の講演で初めて知ったことが2つありました。

まず第1に、神奈川県庁主体で『ライフイノベーションセンター』を作っていくそうです。

神奈川県がすすめているライフイノベーションセンター

神奈川県がすすめているライフイノベーションセンター


そこには、臨床研究、医療機関、さらにファンドにも入ってもらうとのこと。

2020年に羽田空港と殿町を橋で結ぶ計画

2020年に羽田空港と殿町を橋で結ぶ計画


第2に、さらにオリンピックが開催される2020年に、ライフイノベーション特区の川崎・殿町と羽田空港の間の海に橋を渡す計画があることを知りました。

これには少し驚きました。



パネルディスカッション「高齢期を住み慣れた地域で生活するために」

○パネリスト
・WHOエイジングアンドライフコース専門官 
 アン・マルグリート・ポット (Dr. Anne Margriet Pot)

・WHOエイジングアンドライフコース上級政策アドバイザー
 イズレネ・アラウジョ・デ・カルバーリョ (Dr. Islene Araujo de Carvalho)

・筑波大学大学院教授 山海嘉之

・セントルイス大学医学部教授 ジョン・モーリー (Dr. John Morley)

・国際高齢者団体連盟(IFA)国際事業部長
 グレッグ・ショー (Mr. Greg Shaw)

・メキシコ国立老年医学研究所長
 ルイス・ミゲル・グティエレズ・ロブレド (Dr. Luis Miguel Gutierrez-Robledo)

・リエージュ大学教授 
 ジャン・イーブ・レジンスター (Dr. Jean-Yves Reginster)

・アフリカ人口保健リサーチセンター
 イザベラ・アボデリン (Dr. Isabella Aboderin)               




エイジング・イン・プレイスを誰にとっても当たり前にする為に

どの方のどの講演や発表もとてもベーシックな内容でした。

会場ビルからの眺め

会場ビルからの眺め


実際のところ、地域包括ケアを重要政策としているフジノにとって『予想を上回るもの』はありませんでした。

どれもとても『基本的な概念』ばかりです。

でも、この普及こそが最も難しいポイントなのです。

専門家や現場の関係者は誰もが『エイジング・イン・プレイス』『健康長寿』『地域包括ケア』などの理想を当たり前として実現すべく、毎日その実践に向けてがんばっています。

けれども、それが本当に必要とされるご高齢の方々やご家族、さらにはご高齢になる前の30〜50代の若い世代の人々には、ほとんど浸透していないのではないか、と感じるのです。

フジノはすでに3年前の一般質問でも『エイジング・イン・プレイス』をテーマに質疑をした時、全く同じ感想を述べています。

一部の自覚的な方を除けば、エイジング・イン・プレイスなどの概念も知られていません。



2015年の今、その重要性はますます高くなっています。

  • もっともっと伝えていくこと。
  • 理解していただくこと。
  • そして、健康長寿な超高齢社会を無事に乗り切れる政策を実現すること。

これらは、フジノたちこそやらねばならない仕事です。

その意味で、『黒岩知事の発信し続ける姿勢そのもの』は(まだまだ県民に浸透しているとは思えないけれど)大切なことだと感じます。

(『未病』という概念にこだわりすぎるのも、あまり意味が無いとも感じます)

『保健』『予防』『ヘルスケア』あるいはどんな単語を使っても良いのですが、2025年〜2050年の超少子・超高齢・多死社会を乗り越えていく為にはこうした取り組みをひとりひとりの個人が実践していかねばムリなのです。

けれども個人がいきなり生活様式(ライフスタイル)を変えることはできませんし、そこには政府をはじめとする政治行政と産学官民連携でのあらゆる取り組みによる支援が必要です。

改めて、自らの責務を深く痛感させられたシンポジウムでした。



後日談:10月22~23日に「未病サミット」が開かれました

10月22~23日に「未病サミット」が開かれました。

専門家のみが参加可能でフジノは行くこともできなかったのですが、とても関心がありました。

当日の様子を神奈川新聞が報じてくれました。

2015年10月23日・神奈川新聞より

2015年10月23日・神奈川新聞より




2015年10月24日・神奈川新聞より

2015年10月24日・神奈川新聞より



大学院の講義「支援機器活用の最前線」が終わりました/半年間の学びは大きく視野を広げてくれました

2015年度前期の講義「支援機器活用の最前線」が最終回でした

夕方から東京・青山一丁目の国際医療福祉大学院へ向かいました。

国際医療福祉大学院の玄関にて

国際医療福祉大学院の玄関にて


一コマ目は『支援機器活用の最前線』です。

今夜の講師は、渡邉真一先生(横浜市リハビリテーション事業団)です。

今夜の講師・渡邊慎一先生

今夜の講師・渡邊慎一先生


4月14日からスタートした2015年度前期の講義『支援機器活用の最前線』の最終回となりました。

総括:支援機器の今後に向けて

総括:支援機器の今後に向けて


今夜の講義もとてもたくさんの学びがありました。



半年間の学びは、フジノの視野を大きく広げてくれました

この半年間をふりかえって、受講しようと決意した目的よりもさらに大きな成果が得られたことを感じました。

そもそもフジノは『支援機器』『福祉機器』の必要性は、実体験として祖父・父との暮らしの中で理解していたし、政治家として高齢者保健医療福祉に関わる中で実際にかいまみてきました。
 
けれども、今まで『支援機器』について体系的には学んだことがありませんでした。

また、世界中の最先端の動向を学ぶ機会もありませんでした。

それがこの半年間の講義のおかげでよく理解できました。

さらに、「大きく視野が広がった」ということを感じました。

まず『支援機器』を使うことで『認知機能』などが改善されるのは、当然のことです。それは単に第1段階に過ぎません。

それ以上に求められている本質的なことに改めて目を向けさせていただき、支援機器活用の必要性を改めて学ぶことができました。

5月「現場からの発信:ターミナルケアにおける支援機器」では講義の深さに涙が出ました

5月「現場からの発信:ターミナルケアにおける支援機器」では講義の深さに涙が出ました


生きることそのもの・最期の瞬間の迎え方そのものも『支援機器』の在り方ひとつで大きく変わることもよく分かりました。



地域包括ケア実現の為にも支援機器の活用は不可欠です

『地域包括ケア』を実現するには(例えば「ときどき入院、ほぼ在宅」のようなイメージです)、要介護度が上がっても安心して自宅で暮らせなければいけません。

また、ただ『自宅』に居るだけではダメです。

『病院』のかわりにただ『自宅』に居る、『施設』のかわりにただ『自宅』に居る、それではダメなのです。

人が人らしく居られる為には、他者との交流・地域との交流をはじめとする『社会参加』が可能でなければなりません。

そこで『支援機器』の存在が必要になるのだとつくづく感じました。

つまり、地域包括ケアを実現する為には、ひとりひとりの社会参加の機会を広げられる支援機器の存在が不可欠なのです。

すでに2015年の現在でも介護人材・福祉人材の確保が極めて厳しい現在で、2025年〜2050年にむけてさらなる人材不足が見込まれています。
 

パルロの実物と、実際に導入されている施設での映像を観て、その効果の高さに驚きました(5月の講義)

パルロの実物と、実際に導入されている施設での映像を観て、その効果の高さに驚きました(5月の講義)


そうした状況に対して、ロボットなどの新しい『支援機器』の存在はマンパワー不足に対応できる可能性があります。

また、介護人材・福祉人材のマンパワー不足だけでなく、ご家族の介護に対しての救いになる可能性もあります。例えば、すでに開発されている『支援機器』でも腰痛への対応や心身の苦痛をかなり軽減できます。つまり、介護疲れを軽減することにもつながります。

講義は夜なので、窓の外の景色はいつも夜景でした

講義は夜なので、窓の外の景色はいつも夜景でした


このように書いてくると良いことばかりに思えてきますが、決してそうではありません。

同時に、『支援機器』の導入にあたってのリスク管理の重要性も学びました。

6月の体験演習「福祉用具安全確認トレーニングと認知症安心支援トレーニング」より

6月の体験演習「福祉用具安全確認トレーニングと認知症安心支援トレーニング」より


あらゆる機会において言えることですが、導入にあたってひとりきりで判断することはリスクを過小評価してしまいます。

チェックシート

チェックシート


ここでも多職種連携でのチェックが大切だと感じました。

今回の講義の受講者はやはり現場の方々が多い印象でした。政治家で参加していたのはフジノだけ。

どの講義を受けるときもフジノは

「これを活用可能にする為にどうやって政策的に落としこんでいくべきなのか」

といつも考えながら講師のお話を伺っています。

実は、政策的にどのような支援機器への関わりができるか、現時点ではフジノには消化しきることができませんでした。

神奈川県といえば黒岩知事のリーダーシップでロボット特区などの取り組みが有名です。支援機器のさらなる発展につながる環境づくりが政策的に進められています。

では、横須賀市ではどうすれば良いのでしょう。

また、横須賀市に暮らす市民の方々の為に、ご家族(ケアラー)の為に、介護職員のみなさまの為に、フジノはどう政策に『支援機器』の活用を位置づけていくべきなのでしょうか。

そこがまだ見つけることができずにいます。

ただ、悲観はしていません。視野を広げてもらえた以上、さらに学び考えていけば良いのです。

人が人として生きていき、人生の最期を終えるその瞬間まで、その人の想いをサポートし続けられる地域包括ケアの実現に向けて、さらに努力をしていきたいです。



選挙5日前だろうと休みません!/2015年度前期も大学院で福祉政策の最先端の動きを学びます

2015年度前期も福祉政策の動向を追い続けます

今日は、都内・青山一丁目の国際医療福祉大学院へ向かいました。

2014年度後期に続いて、2015年度前期も学びます。

国際医療福祉大学院前にて

国際医療福祉大学院前にて


講義は毎回本当に難しいです。

でも、半年間必死に食らいついて学ぶことで、フジノの考え方や政策がどんどん深まってきている自覚がハッキリあります。

さらに、これまでも『政策提言』にも大きく反映できましたし、実現した政策がいくつもあります。

政務活動費を使わせていただいており、全力で学びます!



講義「支援機器活用の最前線」

今期は2コマ受講します。

どちらもまさに最先端の議論ばかりなので置いていかれないように、毎回必死に学びたいです。

支援機器活用の最前線

支援機器活用の最前線


支援機器の活用は、神奈川県知事がロボット開発を熱心にすすめていることもありますが、福祉人材の確保が全くできていない現実を前にもっと真剣に注目しなければならないテーマです。

また、地域でのリハビリテーションは精神保健医療福祉の世界では昔から当たり前の考え方だったのですが、高齢者福祉の世界でもかなり進化してきたことを痛感しています。

そこで最新の動向を学ぶ為に受講しました。

講義名講師
1総論:支援機器概論国立障害者リハビリテーションセンター研究所 顧問 諏訪 基
2総論:介護ロボットの産業化と発展に向けて株式会社日本政策投資銀行業務企画部 副調査役 植村 佳代
3総論:2015年介護報酬改定と福祉用具・介護ロボット厚生労働省振興課福祉用具・住宅改修指導官 東 祐二
4支援機器開発・活用の最前線大和ハウス工業株式会社 ユニ・チャームヒューマンケア株式会社
5現場からの発信:施設でのコミュニケーションロボット導入事例(開発)富士ソフト株式会社 (導入施設)株式会社ツクイ
6現場からの発信:ターミナルケアにおける支援機器一般財団法人とちぎメディカルセンター 在宅ホスピスとちの木
ホスピスマネージャー・看護師 片見 明美
7現場からの発信:重度障害の人への機器利用NPO法人 とちぎノーマライゼーション研究会理事 伊藤 勝規
8体験演習:福祉用具安全確認トレーニングと認知症安心支援トレーニング有限会社サテライト代表取締役 堤 道成
9現場からの発信:ケアマネジャーから見た支援機器前橋市地域包括支援センター西部主任ケアマネジャー 山田 圭子
10最新事情:特区で行う最新機器の貸与岡山市 医療政策推進課長 福井 貴弘
11研究の最前線:認知症への機器国立障害者リハビリテーションセンター研究所部長 井上 剛伸
12海外事情:中国の支援機器社会福祉法人横浜市リハビリテーション事業団 横浜市総合リハビリテーションセンター顧問 田中 理
13総括:支援機器の今後に向けて社会福祉法人横浜市リハビリテーション事業団 横浜市総合リハビリテーションセンター部長 渡邊 慎一




講義「地域包括ケアシステムの構築のために」

もう1コマは、定員100名の会場が満員で、開いている座席が見つからないほどでした。

地域包括ケアシステムの構築のために

地域包括ケアシステムの構築のために


15回の講義を統括している中村秀一先生もすごい方ですが、今回も充実しすぎるほどに充実している講師陣が揃っています。

タイトル講師
1医療・介護改革の流れと地域包括ケアシステムについて(国の政策)厚生労働省 医療介護連携担当審議官 吉田 学
2地域医療ビジョン、医療計画と介護保険事業計画厚生労働省 医政局地域医療計画課課長 北波 孝
3データの活用法産業医科大学教授 松田 晋哉
4地域包括ケア病棟医療法人社団和楽仁芳珠記念病院 理事長 地域包括ケア病棟協会会長 仲井 培雄
5都市部の取り組み東京都世田谷区 副区長 秋山 由美子
6住民参加のまちづくり滋賀県東近江市総務部まちづくり協働課主幹 山口 美知子
7在宅医療医療法人アスムス理事長 太田 秀樹
8訪問看護一般社団法人 全国訪問看護事業協会理事長 伊藤 雅治
9認知症対策旭脳神経内科リハビリテーション病院院長 旭 俊臣
10急性期・救急医療と地域包括ケア東京医科大学教授 医療法人社団親樹会恵泉クリニック 院長 太田 祥一
11地域包括ケアの理論兵庫県立大学大学院経営研究科教授 筒井 孝子
12生活支援サービス社会福祉法人全国社会福祉協議会事務局長 渋谷 篤男
13住まいと介護日本社会事業大学教授 井上 由紀子
14オランダの在宅ケア国際医療福祉大学大学院教授 堀田 聰子
15地方における取組み南砺市(前南砺市市民病院院長)政策参与 南 眞司

この講義がどれくらいすさまじいのかは、医療・福祉業界の人々ならば分かりますよね?

立っているのが中村秀一先生、教壇は吉田審議官、そして最前列で調光しておられるのが大熊由紀子先生!

立っているのが中村秀一先生、教壇は吉田審議官、そして最前列で調光しておられるのが大熊由紀子先生!


そもそも、あの大熊由紀子先生(日本に「ねたきり老人」という言葉を発明したと言える方です)がこの講義をわざわざ最前列で聴講しておられるのですから…。

日本の最重要課題である「地域包括ケア」をあらゆる立場の講師から学べる講義です

日本の最重要課題である「地域包括ケア」をあらゆる立場の講師から学べる講義です


今日の講師は、厚生労働省の吉田学審議官でした。

吉田審議官は、地域包括ケアを実現する為に肝いりで新たに作られた『医療介護連携担当』の審議官です。

教室には、医療・介護の現場で働く方々をはじめ、経営者の立場の方、地方自治体で地域包括ケアを担当している課長クラスなど、気合いの入った生徒ばかり。

フジノも気合いが入ります。

今日は、知らない方から「あなたはいつも熱心に授業を聴いておられますね」と褒められました(嬉しい!)。

そりゃあ、もう泣きたくなるほど難しいので、必死に聴いています。

(1)授業で1回目の講義を受ける
(2)授業を録音しておいて帰りの電車で聴きながら帰る
(3)ウェブで1週間だけ録画中継を観られるので、改めて3回目を観る
(4)分からない事柄はあらゆる文献を取り寄せて調べまくる

ここまでやらなければ、国の最新の動向から地方で頑張っている最前線の取り組みまで、本当の意味では理解できないとフジノ自身は感じているのです。

ここまでやらなければ、2025年、そして2050年の日本社会を乗り越える政策を打ち出せないとフジノは感じているのです。

がんばります!



URが取り組む高齢者向け住まいとサービス連携/地域連携コーディネーター養成講座2013

エイジング・イン・プレイス

今夜は大学院へ向かいました。『地域連携コーディネーター養成講座2013』の聴講です。

大学院にて

大学院にて


それにしても、大学院のある『青山一丁目駅』の手前は『六本木駅』なのですが、ふだんの電車内はビジネスパーソンばかりなのに、今夜はカップルばかりでした。

URによる高齢者向け住宅の取り組みはすごい

今夜の講師は、加藤邦彦さん(独立行政法人都市再生機構)。

団地再生部次長と経営企画室担当部長と住宅経営部担当部長を兼務しておられるすごい人です。

今夜の講師の加藤邦彦さん(左)と、高橋紘士教授

今夜の講師の加藤邦彦さん(左)と、高橋紘士教授


実際、講義の内容もすごかったです。

URは、常に行政改革のターゲットにされているというイメージがあります。

例えば、フジノの手元にある行政改革推進会議の資料などをみると、集中砲火をずっと浴び続けている印象です。

行政改革推進会議・独立行政法人改革等に関する分科会の資料より

行政改革推進会議・独立行政法人改革等に関する分科会の資料より

同資料より、行政改革の流れを受けて成されたURに関する検討

同資料より、行政改革の流れを受けて成されたURに関する検討

さらに、今月のあたまにはこんなニュースも流れていました。

UR、高額賃貸のサブリースも/行政改革会議が年内に報告

政府が検討する都市再生機構(UR)改革の方向性が年末にも固まる見通しだ。高額賃貸住宅の転貸、国とURが費用を折半している家賃減額措置の見直しなどを通じて財務体質の改善を図る案が有力。URのあり方を話し合う行政改革推進会議のワーキンググループが今月開く次回会合で報告書をまとめる。

WGによる過去7回の議論では、12兆円を超す有利子負債の圧縮などURの財務構造健全化を中心に意見交換。賃貸住宅事業については、都心部にある高額賃貸住宅の改革▽住宅管理業務の効率化▽家賃設定方法の見直し▽ストック再生・再編の促進、などを具体的な改革メニューとして示した。

このうち、都心部に500戸ある高額賃貸に関しては「民間にサブリースし、将来的には売却すべきではないか」といった意見が出ている。また、現在は国とURが折半している家賃減額措置について、これを全額国費負担とすることなどを検討すべきだという声もあった。
 
このほか、都市再生事業をフィーサービスとして確立すること、関係会社の大幅な整理合理化などもテーマとなっている。 報告書の具体的な中身については「関係者のコンセンサスを得るのに時間がかかる」(事務局)として明らかにしていない。WGは今後、自民党など与党の意見も踏まえて報告書をまとめる。

(2013年12月02日・週刊住宅オンライン

けれども、今夜の講義を聴いて、改めてURの果たしている社会的意義の高い取り組みの数々を学び直して(知っていることも多数ありました)、URの改革はかなり進んでいることを感じました。

講義の様子

講義の様子

URの取り組みは素晴らしい

URの取り組みは素晴らしい

理想の高齢者共同住居を目指す高橋英興さん(コミュニティネット代表取締役)/地域連携コーディネーター養成講座2013

地域連携コーディネーター養成講座へ

今夜は大学院に聴講へ向かいました。

大学院の玄関にて

大学院の玄関にて


今年も『地域連携コーディネーター養成講座』を受講しています。



理想の高齢者向けの住まいを目指して

今夜は、高齢の方々の住まいについて(株)コミュニティネット代表取締役社長の高橋英興さんを講師にお話を伺いました。

高橋英興さんによる講義

高橋英興さんによる講義


高齢の方々の住まいについて学び始めると、『ゆいま~るシリーズ』と名付けられた取り組みの数々に先進的な好事例として出会うことになります。

それを手がけてきたのが高橋さんです。

理想の高齢者共同住居をめざして〜ゆいま~るシリーズの展開〜

理想の高齢者共同住居をめざして〜ゆいま~るシリーズの展開〜


高橋さんが課題として具体的に取り組みを行なっているのが、下の6点です。

  1. 介護・看護・医療の連携による地域包括ケア
  2. 団地の再生
  3. 地域コミュニティの創生
  4. 高齢者の生きがいと仕事づくり
  5. 農村と年の移住交流促進
  6. 環境の保全と食の自給自足を拡大

高橋さんの取り組みが紹介されるのはどうしても『高齢者向け住宅』というカテゴリーや文脈であることが多いのですが、実際の高橋さんの仕事は『高齢者だけが暮らす住宅』ではありません。

高橋さんは『地域コミュニティ』を作っている、というのがより正確だと思います。



多世代が暮らす「日暮里コミュニティ」

荒川区の中学校が廃止された跡地を利用して、2003年6月に開設されたのが『日暮里コミュニティ』です。

中学校の跡地利用

中学校の跡地利用


まさに象徴的なのですが、高齢者の為だけの建物ではなく、多世代が暮らす新たなコミュニティが創り出されました。

         

  • 12階 眺めの良いお風呂
  • 7〜11階 ライフハウス(高齢で自立の方)
  • 4〜6階 シニアハウス(高齢で介護が必要な方)
  • 2〜3階 コレクティブハウス(多世代が暮らす)
  • 1階 保育園、クリニック、食堂、多目的室など

中・高層階の『ライフ&シニアハウス日暮里』は、『有料老人ホーム』という扱いになっています。

低層階の日本で初めての本格的な多世代型コレクティブハウス『かんかん森』はとても有名で、本も数冊出版されています。

現在、0〜87歳まで、37人の大人と15人の子どもたちが住んでいるそうです。

多世代が暮らす日暮里コミュニティ

多世代が暮らす日暮里コミュニティ


1階の多目的室でのイベントや食堂などをはじめ、保育園・クリニックの利用など、あらゆる機会を通して、こどもたちとその親などの若い世代と高齢の方々が日常的に交流があるそうです。



高橋さんの実績の数々

他にも様々な実績があります。

駅前再開発型

駅前再開発型


駅前の再開発、UR団地のリフォーム、過疎地での事例など、それぞれが持つ課題(ピンチ)をより良く発展させるチャンスに変えていっています。

下は『ゆいま~る多摩平の森』

リフォーム型

リフォーム型

サテライト住戸

サテライト住戸

下は『ゆいま~る那須』

ゆいま~る那須

ゆいま~る那須



横須賀にも「理想的な高齢者共同住居」を実現したい

かねてからフジノは、『サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)』が全く無い横須賀市の現状を問題視しています。

市長に対しても『サ高住』が設置されるよう求めてきました。

今夜の講義を聴いて、単に『サ高住』が作られるだけではダメで、もっと深い取り組みの必要性を感じました。

  • 作られる前の段階から暮らすことになる人々と議論を重ねて、ともに作っていくこと。

  • 高齢者だけが暮らす住まいではなく、多世代が暮らす住まいを作るべきこと。

これは絶対に実現したいです。



高齢者健康のつどいへ/保健・医療・福祉の向上とスポーツは不可分の関係

午後から快晴になりましたが、けさは強い雨がずっと降っていましたね。

湿気も高くて暑くてたまらない1日でした。

午後からは快晴でしたが朝は強い雨が降っていました

午後からは快晴でしたが朝は強い雨が降っていました


今日、フジノは朝いちばんで横須賀アリーナ(総合体育館)へ向かいました。

『高齢者健康のつどい』というスポーツイベントに参加する為です。

「高齢者健康のつどい」に参加しました

「高齢者健康のつどい」に参加しました


横須賀市スポーツ推進委員協議会と横須賀市老人クラブ連合会の協力のもと、横須賀市の主催で毎年『高齢者健康のつどい』を開催しています。

ご高齢の方々の健康の維持・向上を図ること、健康意識を高めることが目的です。

700名の方々が参加して下さいました

700名の方々が参加して下さいました


参加者の資格は、60才以上であることです。

90才以上の参加者の方々もお越し下さり、開会式では記念品が贈られました。

90才以上の参加者の方々に記念品が贈られました

90才以上の参加者の方々に記念品が贈られました


さらに、つい先日視察に訪れたばかりの市立横須賀総合高校から、吹奏楽部のみなさんが参加してくれました。

音楽の演奏だけでなく、競技にも参加してご高齢の方々と交流して下さいました。

横須賀総合高校吹奏楽部のみなさんの演奏

横須賀総合高校吹奏楽部のみなさんの演奏


地域で行なわれている『健民運動会』とイメージは似ていますが、こちらの『高齢者健康のつどい』は、競技の内容はやはり軽めのものがメインです。

例えば、2人で風船をカゴに入れて運ぶ「おさるのかごやリレー」や、鬼の人形の顔にボールをあてる「まとあてリレー」などです。

最後には、参加者のみなさんで民謡を踊ります。

競技スタートです

競技スタートです


フジノは5月に捻挫した足首の痛みがひかない為、準備体操まで参加させていただいて、後は2階の観客席から応援させていただきました。

全力疾走です

全力疾走です


以前この活動日記で記した通り、これまで『スポーツ』に関わるあらゆるイベント・行事にフジノは参加しないようにしてきました。

けれども、5月から『スポーツ推進審議会』委員に就任させて頂いたので、今年は市内のスポーツにも積極的にフジノは関わっていくことに決めました。

こうして参加した最初のイベントが今日の『高齢者健康のつどい』です。

特に、保健・医療・福祉の向上の為には、スポーツは切っても切れない大切な存在です。

中の人、熱中症にならないでね!

中の人、熱中症にならないでね!


こうした『つどい』に参加して下さるご高齢の方々は、もともと健康や運動への意識が高い方々であるのではないか?

老人クラブ連合会ともスポーツ推進委員協議会とも関わりの無い方々(例えばフジノの母親など)は、こうした『つどい』に参加すらしないのではないか?

今後10年のうちに、ビールトルズ・ローリング・ストーンズをリアルタイムで聴いてきた『団塊世代』のみなさんが後期高齢者へ移行していく中で、果たしてスポーツに参加していただく為のイベントとして現在の『つどい』の在り方で参加していただけるのか?

かねてからフジノが提案してきたように、もっと保健師・栄養士の方々を始めとする健康増進の為の支援する専門家が地域へどんどん打って出て行って、お一人お一人にあった運動や体を動かす習慣づくりをきめ細かく行なったほうが実際には効果が高いのではないか?

そんないろいろなことを考えながら、フジノは観ていました。

いずれにしても、まずは今日、政治家生活11年目にして初参加させていただいて良かったと思いました。

今、健康寿命をもっと延ばせるようにすることが、政治・行政の大きな課題です。

それが単に「医療費を減らす為」という財政上の論理によって行なわれるのではなく、もっともっと「自らの人生を、最期の日々に至るまで、自ら選び、自ら決めていかれるようにする為」であることをいつも意識しながらフジノは取り組んでいきたいです。

参加者のみなさま、本日は雨の中をありがとうございました。

総合高校吹奏楽部のみなさまもありがとうございました。

「民生推薦会」委員の任期を終えるにあたって、8年前に提案した「民生委員の心のケア」の必要性を再度確信しました

「民生委員推薦会」に出席しました

今日は、お昼から市議会へ向かいました。

2012年5月に辞令を頂いて委員に委嘱されている『民生委員推薦会』(平成24年度第3回)に出席しました。

議事次第

議事次第


今回は、委員7人全員が集まるのではなく『持ち回り』という形式で開催されました。

事務局(福祉部総務課)の方々が市議会まで来て下さり、フジノがひとりで説明を受ける形です。

他の委員の方のご意見をお聴きできないのは残念ですが、フジノ1名に対して数名の事務局の方々とじっくり質疑応答ができるので、『持ち回り』形式もとても有効だと感じています。

民生委員児童委員が選任されるまで

民生委員児童委員が選任されるまで


この推薦会の役目は、民生委員・児童委員を市長に推薦することです。

民生委員・児童委員には欠員が出ることがあります。そこで新たに民生委員に就任して下さる方々を年3回の推薦会で推薦していくのです。

民生委員推薦会の推薦を受けて、市長→社会福祉審議会→市長→厚生労働大臣へというプロセスを経て、厚生労働大臣から民生委員に正式に委嘱されることになります。

今回フジノは、町内会から候補として挙げられたお2人の方を「承認」して、署名しました。



1年間の任期が終わりました

7月に第1回、10月に第2回、そして今回が最終回でした。

民生委員推薦会委員としてのフジノの任期は、これで終わります。

重責から解放されたことに、まずはホッとしました。

以前にも記したとおりで、民生委員に委嘱される方々は地域福祉の為に活動をして下さる、本当に尊い存在です。

3年間の任期の間、朝も夜も無く地域の方々のサポートに走り回る毎日が続きます。さらに研修も続きます。

しかも無給なのです。

それなのに、地道で息の長い活動をグチもこぼさずに尽力して下さる。みなさん、とても素晴らしい方々ばかりです。

そんな方々を『推薦』する委員メンバーとしてフジノのような若輩者ではとても力不足だと感じてきました。

プレッシャーの多い役職でしたが、その分、気持ちをさらに引き締めて勤めさせて頂きました。この1年間、貴重な機会を与えて頂いたことはとてもありがたかったです。



民生委員・児童委員の仕事の過酷さ

そもそも民生委員・児童委員がどんな活動をしているか、なかなか世間では知られていません。

けれども、日本の地域福祉には絶対に欠かせない存在です。ぜひ市民のみなさまにもその仕事を知ってほしいなあとフジノは強く願っています。

こちらに民生委員のPRビデオがありました。お時間があれば、ぜひご覧になって下さいね。

13mark民生委員のマーク




民生委員のみなさまを守ることもフジノの使命です

フジノは、民生委員のみなさまの活動にはただひたすら感謝の想いばかりです。

何故なら、決して社会福祉を専門的に学んできた訳では無いふつうの市民の方々が就任して、時にはとてもつらく痛ましい出来事にも直面せざるを得ないからです。

その具体例をイメージしていただく為に、フジノが委員会で行なった質疑をご紹介します。

2004年9月21日・民生常任委員会での質疑より

フジノの質問

今年7月に無理心中の事件が本市で起こりました。

90代の方を介護していた息子さんが、お2人とも入院をされる予定だったその日に心中をしてしまい、それを見つけたのは『民生委員』だった、という本当に痛ましい事件が起こりました。

まず、この事件を僕がどう捉えているのかを申し上げます。

そもそも心中というのは、『殺人』という虐待の最悪のパターンだと思うのです。

それから、自殺予防に取り組む僕自身にとって、人を殺してなおかつ自殺をする心中というのは、最悪の悲しい結末です。非常に悲しい出来事だと考えています。

新聞等の報道もございましたが、新聞は限られた文字数という問題もあって、簡単な言葉で切り取ってしまいます。

健康福祉部長の所見がいただけたらいただきたいのです。いかがでしょうか。

健康福祉部長の答弁

事件は7月の上旬に市内で起こりました。

90歳のお母様を62歳の御長男が介護をしていらっしゃいまして、62歳の御長男の方も具合が悪くなってきたという中での無理心中、それを発見されたのが地域担当の民生委員ということで、簡単に言葉ではあらわせないほどの痛ましさを大変感じております。

介護をされていた御長男も、ここまでのことを悩まれての結果かと思うのですが、そういう中でこういう結論を選択されたという、そこまでの間の想いを思いますと、大変つらいものもございます。

また、そこを発見された方が民生委員となりますと、民生委員としてもこういったことに遭遇されたという心のトラウマ、傷というのでしょうか、大変つらい思いをさせてしまったということが私の気持ちでございます。

これをどうしたらいいのかということに至ると、大変難しい部分もございます。こういった事件を今後発生させないためにはどうしていくかというステップはいろいろ課題がございます。

なかなかつらい部分ではございますが、せっかく民生委員までが「困っていらっしゃる方がいらっしゃる」というところまで把握ができていたのに、そこから一歩進めなかった。

これは民生委員を責める意味ではございません。何とかなったのではないかなという、何ともならなかったのですが、どうしたらここから先私どもも手が差し伸べられる体制がとれるのかと思いますし、また、こういったことに遭遇された民生委員、その方自身も、相当つらいものを今お持ちであろうと思います。

そういった方へ、我々が何らかの手が差し伸べられる方法はないのか、ということも考えている状況でございます。

フジノの質問

僕も同じような気持ちで今回の事件を受けとめています。

(中略)

この件については、次で最後の質問になります。

「民生委員の心のケアを考えるべきではないか」ということについて質問させていただきます。

第一発見者は民生委員の方でした。

今回、夏(2004年7月)に民生委員を改選する為の準備会に参加させていただいて知ったのですが、本当に普通の暮らしをしている方々が民生委員になられるわけです。それを初めて僕は知りました。

その後、民生委員に就任された後に研修をしていくわけですね。

その研修は『社会福祉協議会』に委託しているということで、僕は『社会福祉協議会』に行ってそのカリキュラムを見てきました。

しかし、特に『ケアをする人の心のケア』についてのカリキュラムは存在していませんでした。

民生委員同士で心情の吐露をし合うような、スーパービジョン的なことを日常的に行っている可能性もありますが、民生委員の心のケアをするというのは市の役目の1つだと僕は考えているのです。いかがでしょうか。

健康福祉部長の答弁

メンタルヘルスの問題について、これまで市民の方へのメンタルヘルス相談を重点に進めてきておりました。

けれども私どもも重篤なる虐待の問題などを取り扱うようになり、そういった業務に従事する職員のメンタルヘルスチェック、あるいはメンタルヘルススタッフケアの必要性などが認識されてまいりまして、今年度から、子どもの虐待の場合にはメンタルヘルスケアという、スタッフケアといった事業も開始したところでございます。

そういうことを開始してきておりますので、民生委員につきましても、どういう形をとることがいいのかを研究しまして、何らかのものができればいいと今思っているところでございます。

民生委員全体には、うつ病についての冊子はお配りしておりますので、そういったものの活用をしていただければありがたいとは思っております。

フジノの質問

全ての民生委員に『うつ病対策』の冊子を配付して下さっているということで、ありがとうございます。

民生委員の心のケアはどうしたらいいかというのをぜひ研究を続けていっていただきたいと思います。

以上です。




民生委員・児童委員のメンタルヘルスを守る為に政治行政の更なる努力が不可欠だと再び確信しました

この質疑から早くも9年が経ちました。

その後も社会状況は深刻化しています。

孤独死・孤立死をした方の亡骸を民生委員の方が第一発見者として通報することは、かつてよりもむしろ多くなりました。

民生委員の方々の仕事の過酷さは、増しています。

このような社会状況の中で、民生委員になろうと決心して下さる方々にフジノはこころから敬意を表します。そして、委員会での質疑で提案したように、民生委員の方々の心身のケアは市の責務と捉えて、活動のサポートと共に民生委員の方々の心身の健康を守ることも行なっていかねばならないと考えています。

現在、横須賀市の民生委員・児童委員の定員は571名です。

昨年フジノが推薦会委員に就任した時は13名の欠員が出ていました。この4月には、欠員は11人に減る予定です。

もちろん欠員がゼロになることが望ましいのは当然です。

先ほど述べたような厳しい現実が横たわっている以上、欠員が出てしまうこともやむを得ません。

けれども、民生委員の不在はその担当地域の地域福祉が大きく損なわれてしまうことになります。それはその地域だけでなく、横須賀市全体にとっても福祉の後退を招いてしまいます。

繰り返しになりますが、もっと政治・行政のサポートが必要です。

そして、欠員がゼロにできるように、民生委員の活動の尊さを広く知って頂き、厳しい現実が目の前にあっても一緒に地域を守っていこうという想いのある方々に手を挙げてもらえる基盤を作っていきたいです。

これがフジノが1年間の民生委員推薦会の任期を終えるにあたって、改めて決意したことです。



包括的ケア会議に参加しました!/田浦・逸見地域

今日は、田浦コミュニティセンターへ向かいました。

田浦・逸見地域包括支援センターが主催する『包括的ケア会議』にオブザーバーとして参加させて頂く為です。

包括的ケア会議へ

『包括的ケア会議』は、横須賀での呼び方です。

『地域ケア会議』など呼び名は地域ごとに異なるのですが、とても重要な場であることは全国共通です。

市民のみなさまにとって身近な地域ごとに『地域包括支援センター』が設置されています。

この『地域包括支援センター』を中心に、保健・医療・福祉などあらゆる分野の多職種の専門家が協力(多職種協働)していくとともに、地域の住民やボランティアの方々とが複合的にネットワークを作っていくことが必要です。

『包括的ケア会議』(=地域ケア会議)は、そのネットワーク機能をより強くしていく為の場です。『地域包括ケア』体制を実現していく重要な取り組みの1つです。

地域ケア会議の主な機能

「地域包括支援センター運営マニュアル2012」より


国もこの『包括的ケア会議』(=地域ケア会議)をとても重視しています。

全国各地にしっかり設置されるように、2012年度予算においても国は新たに7.7億円が計上しました(地域ケア多職種協働推進事業)。

会場の様子

田浦地区包括的ケア会議の会場の様子。左の方は包括支援センターの看護師さんです


横須賀市内には、『地域包括支援センター』が13ヶ所あります。

みなさんが暮らしておられる地域(日常生活圏域)ごとに設置されていて、ご高齢の方々とそのご家族の支援をしてくれています。

今日参加させていただいた『田浦・逸見地域包括支援センター』の場合は、対象地域はこちらです。

船越町、港が丘、田浦港町、田浦町、田浦大作町、田浦泉町、長浦町、安針台、吉倉町、西逸見町、山中町、東逸見町、逸見が丘。

だいたい『同じ地域』というイメージが湧く範囲ですよね?

包括支援センター長の大澤さん

田浦・逸見地域包括支援センター長の大澤さん


横須賀市としては「年2回以上は開催するように」という以外、『包括的ケア会議』は各センターの自主性に任せています。メンバーやテーマの設定は各センターが行ないます。

例えば、田浦・逸見地域包括支援センターは、地域、医療、ヘルパー事業所、ケアマネージャー、薬局、障がい福祉、行政など、様々な分野から約20機関にわたって参加していただいています。

  1. 田浦地区町内会・自治会
  2. 田浦地区社会福祉協議会
  3. 田浦地区民生委員児童委員
  4. 横須賀共済病院分院(船越町)
  5. 横須賀共済病院(米が浜)
  6. 田浦内科クリニック(船越町)
  7. ニチイケアセンター横須賀中央(小川町)
  8. ぴーすけあ・ホームヘルプセンター(東逸見)
  9. 大草薬局(船越)
  10. クローバー居宅介護(追浜)
  11. 活き活きケアマネジメント(追浜)
  12. 来夢のこころ(汐入)
  13. 田浦介護保険サービスセンター(田浦)
  14. NPO法人くろふね(汐入)
  15. ニチイケアセンター横須賀中央(若松町)
  16. 横須賀市福祉部高齢福祉課
  17. 田浦障害者相談サポートセンター(田浦)
  18. 田浦・逸見地域包括支援センター(田浦)

また、実際の様子はHPなどで公開されています。

例えば、久里浜・岩戸・ハイランド地域での包括的ケア会議の様子はパシフィック・ホスピタルのHPで、北下浦地域での包括ケア会議の様子は神奈川県社会福祉事業団のHPで紹介されています。

ぜひご覧下さい。

田浦地区民生委員・児童委員協議会の小林会長をはじめ、4名の方から事例報告がありました

田浦地区民生委員・児童委員協議会の小林会長をはじめ、4名の方から事例報告がありました


今日のプログラムは下の通りです。

  1. 田浦・逸見地域包括支援センター 大澤施設長
  2. 講演1 田浦地区民生委員・児童委員協議会 小林会長
    講演2 田浦地区社会福祉協議会 松田会長
    講演3 横須賀市福祉部高齢福祉課 岸主任
  3. グループ討議・意見発表
  4. 講評とまとめ

まず、センター長の大澤さんから田浦地区の現状について説明がありました。

最新の統計(2012年10月1日現在)では、横須賀市の高齢化率は26.25%です。

一方、田浦地域の高齢化率はかなり高くなっています。新興住宅地である港が丘を除けば、船越町がやや下回るものの、全ての地域で市の高齢化率を上回っています。

田浦地域の高齢化率
船越町港が丘田浦町大作町泉町長浦町
24.8%12.7%34.8%40.0%36.5%27.4%

泉町の36.5%、田浦町の34.8%は、国土交通省の推計に当てはめると日本の2050年の高齢化率と同程度にあたります。

大作町の40%は、日本の2100年の高齢化率と同程度にあたります。

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国土交通省推計より


つまり田浦地域は、日本の最先端をいっている訳です。高齢化率が高い地域は『僕たちの未来を先取りしている地域』なのです。

ですから、この地域で『地域包括ケア』を実現することができれば、他の地域においても大きな希望が見えてくるのです。

フジノにとって、社会保障・社会福祉・まちづくり・住宅政策の観点に立つと、田浦地域の取り組みは、最重視すべきです。

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さて、そんな最重視している地域の『包括的ケア会議』に出席させていただいたフジノの感想ですが...

本当に素晴らしかったです。

民生委員・児童委員の方々から、活動の中で出会った方々の事例報告がありました。そのどれもがきれいごとでは成り立たない事例ばかりでした。

公的なサポートだけではなく、地域の方々のインフォーマルな献身的取り組みによって、身寄りが無く周囲から孤立しがちなご高齢の方々を守ろうとして下さっていることがヒシヒシと伝わって来ました。

さらに、地区社会福祉協議会による取り組みがいくつか紹介されましたが、フジノにとっては『ふれあい・いきいきサロン』はカフェトークにも通じるものを感じて、とても印象に残りました。

その後、市の高齢福祉課から横須賀市の取り組みについて報告がありました。

さらに、5〜7名ごとに分かれてグループ討議を行ないました。

フジノのグループのメンバーは、民生委員、社会福祉協議会、包括支援センター、ヘルパー事業所、病院のMSW(医療ソーシャルワーカー)の方々でした。みなさんのお話は、ただひたすら感謝の気持ちを感じました。

こうやって多職種の専門家・地域の方々とざっくばらんに語り合うことは、ものすごく重要だと感じました。大きな刺激を受けましたし、ますます頑張らなければと励まされました。

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高齢福祉課の岸主任から横須賀市の取り組みについて報告がなされました


これまで丸4年間にわたって『包括的ケア会議』は開かれてきたのですが、フジノは頭では制度としてその重要性を理解してきたものの、実際に参加させていただいたのは初めてで、ものすごく貴重な機会でした。

田浦・逸見地域包括支援センターのみなさま、包括的ケア会議のメンバーのみなさま、今日は本当にありがとうございました!

もしも他の地域の包括支援センターで、フジノに「参加しても良いよ」というセンターがありましたら、どうかお声がけ下さい。

よろしくお願いします!