記念すべき第10回!毎夏恒例の精神保健医療福祉のお祭り「リカバリー全国フォーラム2018」を開催しました/1日目の様子

「リカバリー全国フォーラム2018」を開催しました

2018年9月16日〜17日の2日間にわたって、『リカバリー全国フォーラム2018』を開催しました。

「リカバリー全国フォーラム2018」開幕しました

「リカバリー全国フォーラム2018」開幕しました


今年は記念すべき第10回でした。

2日間合計で1337人(速報)もの方々にご参加いただきました。ありがとうございます!

本来ならば、詳しくその様子をご紹介したいところですが、9月議会まっただなかで時間が取れません。画像のみでごめんなさい。

2018年の会場の様子をご紹介します

『リカバリー全国フォーラム』は、全体会をはじめ、盛りだくさんすぎる分科会と、コンテンツにはとても高い評価をいただいてきました。

今年はさらに、みなさまに楽しんでいただきたくて、新たに会場にいろいろな工夫をこらしてみました。

会場のどこかにある「リカバリーハート」を見つけてぜひ撮影して下さい!

会場のどこかにある「リカバリーハート」を見つけてぜひ撮影して下さい!

来年の自分へメッセージを送ることができる「リカバリーメッセージ」

来年の自分へメッセージを送ることができる「リカバリーメッセージ」

今年も「リカバリーチューブ」撮影会が行われました

今年も「リカバリーチューブ」撮影会が行われました

フジノも2分間のリカバリーメッセージを撮影していただきました

フジノも2分間のリカバリーメッセージを撮影していただきました

ヤンセンファーマ社による「バーチャルハルシネーション」を体験できます

ヤンセンファーマ社による「バーチャルハルシネーション」を体験できます

進化した「バーチャルハルシネーション」に思わず体が動きます

進化した「バーチャルハルシネーション」に思わず体が動きます

会場限定カラーのTシャツも2種類販売されました

会場限定カラーのTシャツも2種類販売されました

大好評のトートバッグ(500円です)

大好評のトートバッグ(500円です)

毎年恒例、スタッフ弁当の写真です

毎年恒例、スタッフ弁当の写真です

全体会

全体会の会場

全体会の会場

分科会

分科会4「当事者の子育てを支えるための家族丸ごと支援」

分科会4「当事者の子育てを支えるための家族丸ごと支援」

懇親会

懇親会の司会を佐々木理恵さんと担当しました

懇親会の司会を佐々木理恵さんと担当しました

高橋清久さん

高橋清久さん

大島巌さん

大島巌さん

おいしいごはん

おいしいごはん

右から、前事務局長の桶谷さん・高橋清久さん・フジノ

右から、前事務局長の桶谷さん・高橋清久さん・フジノ

新事務局長の寺本さんがみなさまにご挨拶

新事務局長の寺本さんがみなさまにご挨拶

1日目が終わりました

1日目が終わりました


1日目が終了しました。

明日もよろしくお願いします!



「人生を変える賞」=「リリー賞」。全国から92件ものご応募ありがとうございました!/第14回リリー賞の選考作業が進んでいます

「リリー賞」14回目を迎えました

今年度も『精神障害者自立支援活動賞(リリー賞)』の募集が行なわれました。

第14回リリー賞募集のおしらせ

第14回リリー賞募集のおしらせ


『リリー賞』は、精神保健福祉の世界に関わりのある方々にはとてもなじみ深い歴史のある賞です。

フジノは『人生を変える賞』と呼んでいます。

第6回からフジノは選考委員に就任しました。

まさか将来自分が選考委員メンバーに加わることになるとは、かつてのフジノは夢にも思いませんでした。

ご存知ないみなさまにもぜひ知っていただきたいのですが、このような趣旨で設立されたものです。

設立主旨

  • 困難な状況を克服して社会参加を果たされた精神障がいの方々の中から、特に優れた活動をなさっている方を表彰し支援します。また支援者部門では、支援者の方、グループ・団体も表彰します。
  • この賞をとおして、精神保健福祉に貢献されている方々の姿を社会に広く紹介することで医療と社会の環境整備や充実に寄与し、精神障がい(特に統合失調症)に関する理解を深める一助となることを目的にしています。

応募の資格などは以下の通りです。

応募資格

  • 当事者部門
    精神障がい者の社会参加や自立を進める活動を、1年以上にわたって行なっている方、グループ・団体。
  • 支援者部門
    精神障がい者の社会参加、自立を支援する活動を、1年以上にわたって行なっている方、グループ、団体。


選考基準

選考基準
選考基準

応募期間

2017年9月1日〜12月31日

表 彰

  • 各部門2組の個人またはグループ
  • 表彰状・副賞授与
    ・当事者部門 100万円
    ・支援者部門 50万円
  • 表彰式
    ・3月23日13時〜 東京国際フォーラム


主催

認定非営利活動法人地域精神保健福祉機構

共催

日本イーライリリー株式会社

後援

日本精神保健福祉連盟、全国精神保健福祉連絡協議会、全国精神保健福祉相談員会、日本精神科看護協会、日本精神保健福祉士協会、精神科作業療法協会、日本うつ病センター、全国精神障害者社会福祉事業者ネットワーク、日本精神神経科診療所協会、全国精神障害者地域生活支援協議会、全国精神障害者就労支援事業所連合会、全国精神保健福祉会連合会、全国精神障害者団体連合会、日本精神保健福祉事業連合




一次選考を終えた20候補が選考委員メンバーに届きました

昨年末に締め切られたのですが、応募は92件もありました。

たくさんのご応募をありがとうございます!

さて、事務局では年末年始を返上して、92件の一次選考を行ないました。

そして、当事者部門・支援者部門それぞれに10候補ずつ、合計20候補をまず選びました。

1月19日、フジノのもとに、この20候補の資料が送られてきました。

ついに一次選考をくぐりぬけた20候補の資料が送られてきました

ついに一次選考をくぐりぬけた20候補の資料が送られてきました


応募して下さったみなさまの想い、確かに受け止めました。

ずっしりと重い資料が届くたびに、毎年とても身が引き締まります。

フジノは、人生そのものだと受け止めて毎回読み込んでいます。

一次選考の結果、20候補が選ばれました

一次選考の結果、20候補が選ばれました


フジノたち選考委員メンバーは1週間かけて採点を行ないます。今まさにじっくり読み込んで、何度も何度も読み返して、採点をしているところです。

ただ、この採点はあくまでも基準をもとにして点数化しただけです。

最終的には、1月28日に行なわれる『選考会』の場で選考委員メンバーで議論して決定します。



昨年の受賞者のみなさんをご紹介します

ちなみに、昨年(第13回)に受賞したみなさんは、こちらです。

●当事者部門 副賞100万円

  • 北海道 NPO法人 精神障害者回復者クラブすみれ会
    精神障がいの当事者のみで運営する日本初の共同作業所を30年間運営。ピアスタッフの草分け
    (詳しくはこちら

  • 大阪府 一般社団法人 UnBalance (アンバランス)
    発達障がいの当事者によるピアサポートグループとしてユニークで多面的な活動を展開
    (詳しくはこちら



●支援者部門 副賞50万円

  • 福島県 会津若松市立川南小学校
    精神障がい者の福祉事業所と18年間にわたり交流、子どもたちの啓発と当事者の地域参加を応援
    (詳しくはこちら

  • 大阪府 高槻精神障害者スポーツクラブ (愛称: WEARE ウィアー)
    精神障がいの当事者によるフットサル、バレーボールチームを結成、スポーツを通じた社会参加を支援
    (詳しくはこちら

何度も何度も読み返して採点をして、選考会で議論を重ねた上での決定でした。

どの受賞者の方々のことも、とても印象に残っています。

さて、今回はどなたが受賞するのでしょうか。

決定は、1月28日。

発表(プレスリリース)は、2月23日。

豪華なプレゼンターをお招きしての表彰式は、3月23日です。

どうかお楽しみに!



関東学院大学・KGUかながわ学(政治)でフジノがゲストスピーカーとしてお話しました!/横須賀市議会と関東学院大学の包括的パートナーシップ協定に基いて、聴講に行ってきました

横須賀市議会と関東学院大学は「包括的パートナーシップ協定」を結んでいます

『関東学院大学』と横須賀市議会は、2016年3月31日に包括的パートナーシップ協定を締結しました。

包括的パートナーシップ協定について(2016年3月のプレスリリースより)

関東学院大学と横須賀市議会は、地域社会における課題の解決や地域の持続的発展などを目的に、包括的パートナーシップ協定を締結します。

本協定締結にあたり、両者の代表者が出席する協定の調印式を、3月31日(木)に横須賀市役所で開催します。

『横須賀市議会』では、2010年に『横須賀市議会基本条例』を制定し、議会の政策立案、政策提言等の強化に努めています。

本協定の締結をきっかけに、関東学院大学の人的・知的資源を活用した政策の立案に取り組みます。

具体的には、2016年度中に議員や大学関係者などで構成する政策などを研究する検討の場を設置する予定です。

また、議員が関東学院大学の講義を聴講することなども計画しています。

『関東学院大学』では地域社会との連携した教育・研究を展開しています。

2017年度からは法学部で地域創生学科をスタートさせる予定で、今回の協定締結により学生が各議員の事務所などインターンシップに参加する機会などを設けます。

また、関東学院大学の教員による議員研修会の開催なども計画中です。

なお、神奈川県内の地方議会が大学と同様の協定を締結するのは、今回が初めてです。

すでに取り組みは少しずつ軌道に乗っています。

例えば、横須賀市議会の議員研修会の講師を、関東学院大学の学長が勤めて下さったこともあります。

また、関東学院大学の学生さんがインターンとして横須賀市議会に来て下さいました。この夏にはフジノが所属する『ごみ屋敷対策検討協議会』にも出席して、感想を述べてくれたこともありました。



「KGUかながわ学(政治)」を2017年度後期は受講します

フジノ自身も、もっと『包括的パートナーシップ協定』を利用して自らの政策立案能力を高めることに活かしたいという想いがありました。

そこで、2017年度後期は関東学院大学で講義を受けることにしました。

横須賀市議会に提供して下さっている『KGUかながわ学』という講座が合計9科目あります。

  • KGUかながわ学(政治)
  • KGUかながわ学(スポーツ)
  • KGUかながわ学(歴史・文化)
  • KGUかながわ学(自然)
  • KGUかながわ学(健康)
  • KGUかながわ学(地域安全)
  • KGUかながわ学(行政)
  • KGUかながわ学(経済)
  • KGUかながわ学(地域づくり)

この9科目の中から、もっとも関心があり実用性の高い『KGUかながわ学(政治)』を聴講することに決めました。

シラバスより

科目のテーマ及び概要
本科目では、地方創生が叫ばれる中において、本学が立地する神奈川県内の地方政治について事例検証し、生きた政治・行政を体感し、地方における政策決定過程を考察することを試みる。

なお、本科目では地方政治の政策コンテストである『マニフェスト大賞』受賞経験がある県内地方議員、首長などの協力を得て、リレー講演を中心に展開する。

科目の到達目標
本科目では、地方創生時代における地方政治に関する理論と実践を学び、これを接合することで、あるべき地方の政策決定過程を考察、模索できる力を身につける。

また、自らの地域における課題とその解決方法を講義の参考に考察し、併せて自治体トップマネジメント、政策決定マネジメントを感じ、経営感覚も養う。

15回の講義のうち、県内地方議員の事例7つ(ゲストスピーカー7名)と県外議員の事例1つ(ゲストスピーカーは県外の地方議員)を予定していて、さらに首長や県内政治・行政に大きな影響を与える立場の方のゲスト出演も予定されています。

議員も単なる議員ではなくて、フジノもかつて在籍していた『ローカル・マニフェスト推進地方議員連盟』が主催している『マニフェスト大賞』において、実際にマニフェスト受賞した、優秀な実践活動をされている方々に限定してお招きするのです。

フジノのような政党に所属していない無所属の議員は、他の議員とノウハウなどを共有する機会がまずありません。それがこの講義では、県内他都市と県外の議員のみなさんの政策実現プロセスの事例を1時間半フルに(しかも半年間)学べる訳で、とても実践的です。

しかも、講師を務めるのは横浜市会議員のくさま剛さん(自民党)です。

フジノはくさまさんが政治家に転職する前から面識があるのですが、とても優秀な方です。前職は、『マニフェスト研究所』におられました。

現職の政治家が大学の講師になるケースというのは全国的にもかなり珍しいのですが、出石副学長のご指名とお聴きしています。確かにくさまさんは講師として政治を語るには最適な方だと思います。

以上のように、カリキュラム・講師ともに半年間をかけるにふさわしい講義だと感じて、申込をさせていただきました。



追浜生まれのフジノにとって金沢八景は懐かしくてたまらない大好きな場所

本日9月25日(月)が第1回の講義でしたので、京浜急行金沢八景駅に向かいました。その後、徒歩10分くらいで到着です。

八景からの近道で観られる風景

八景からの近道で観られる風景


関東学院大学に向かう道のりはフジノにとって、懐かしく心穏やかな気持ちになる景色ばかりでした。

平潟湾につながる川から眺めた関東学院大学

平潟湾につながる川から眺めた関東学院大学


フジノは横浜市との市境である追浜本町2丁目33番地で生まれ育ったので、関東学院大学金沢八景キャンパスのあたりは、とてもなじみある地域です。

小1まで育った生家と関東学院大学はめちゃくちゃ近くです

小1まで育った生家と関東学院大学はめちゃくちゃ近くです


内川橋、平潟湾、八景駅周辺、大好きです。よく走り回っていました。釣りもしました。懐かしい景色でした。



関東学院大学に到着。美しいキャンパスです

初日ということもあって、関東学院大学側に御礼もお伝えする為に教務課を訪れたり、広いキャンパスなので教室のある場所を事前に確認したくて、1時間前に到着しました。

関東学院大学に到着しました

関東学院大学に到着しました


だいぶ建物が改築されたのか、幼い頃のイメージよりもめちゃくちゃ美しいキャンパスでした。キャンパスをぐるりと歩いてみました。

関東学院大学正門を入ってすぐ。左側が教務課などのある建物です

関東学院大学正門を入ってすぐ。左側が教務課などのある建物です


包括的パートナーシップ協定のおかげで、横須賀市議会議員には関東学院大学の図書館の入館証も渡されており、膨大な蔵書を閲覧するだけでなく、貸していただくこともできます。

議員も使わせていただける図書館

議員も使わせていただける図書館


教会は参拝自由なので立ち寄らせていただいたのですが、ちょうどパイプオルガンの練習をしている方が居て、荘厳な演奏を聴かせて頂きました。

ミッションスクールなのでチャペルが有ります

ミッションスクールなのでチャペルが有ります


朝ごはんを食べる時間が無かったので、学生食堂(カフェテリア)で朝・昼を兼ねて食事を摂りました。

学生食堂のメニューの一部

学生食堂のメニューの一部


やはり安さとボリュームは、学生さんには魅力ですよね。フジノが頼んだ『関学風スタミナ丼』は430円。並盛りでも食べきれないくらいでした。

関学風スタミナ丼

関学風スタミナ丼


さて、講義に向かいます!



教室は160人の満員!みなさん、本当にまじめな姿勢で受講していました

15時からの講義開始ですが、フジノは20分前には教室に到着しました。

フジノが講義を受けた校舎

フジノが講義を受けた校舎


続々と集まっている学生のみなさんの空気感を感じたくて(大学の気風?)早めに着座していました。聴こえてくる会話に耳を傾けたり。

みんなとてもまじめで良い学生だなあという印象を一番に受けました。

後期初の授業ということもあって「けっこう難しそうだね」「単位とれるかな」という話題や、日常のアルバイト先での出来事や下宿でのことなどなど。

何事にもすごく一生懸命に向き合っている感じがして、気持ちが良かったです。

受講する教室に到着しました

受講する教室に到着しました


講義が始まる前に、講師であるくさま剛先生(横浜市会議員)に挨拶する為に教壇に向かいました。

古くからの知人との超久しぶりとなる再会なので、固く握手。

(いつもながらフジノはツイッターやブログではその活動を追いかけていましたが、ずっとリアルではお会いしていませんでした)

こちらからは、ブログなどから知る横浜市会での活動についてお話したり、つい先日にくさまさんの選挙区の国会議員が離党をしてしまい大変な時期であることをねぎらったり。

すると、くさま先生から

「フジノさん、授業中に前に出てお話をしてくれませんか?今日は初回ということもあり、イントロダクションは30分ほどで終わります。その後はゲストとしてフジノさんにお話してほしいんです」

というリクエストを受けました。

僕は苦笑いをしながら(出たくない!話したくない!聴講に来たのであってゲストスピーカーじゃない!)も、古くからの知人の頼みは断れないよなあと曖昧な返事をして、とりあえず席に戻りました。

座席は教室の真ん中の真ん中。

教室は満員でした。受講リストは160名だそうで、人気講義なのですね。

レジュメとアンケート

レジュメとアンケート


とにかく学生さんたちの中にふつうに混ざって講義を受けました。



本当に教壇に呼び出されて、1時間ほどゲストスピーカーとしてお話をしました

こうして30分ほどが過ぎた頃、くさま先生が突然にこう切り出しました。

「実は今日、みなさんの中に現役の市議会議員がひとり来ています。横須賀市の議員さんです。横須賀市議会と関東学院大学は包括的パートナーシップ協定を結んでいるので、大学で授業が受けられるんです」

「その方も実は『マニフェスト大賞』を受賞していますので、せっかくですので今日残りの時間はその方のお話を伺うことにしましょう」

「フジノさん、どこにいらっしゃいますか?」

その瞬間、160人分の目がフジノに注がれました。

「それではフジノさん、壇上にいらしてください」

あれはリップサービスではなくて、本当にゲストスピーカーをやるのか。。。これから半年間、聴講に通うのに参ったな。

なんて考えながらも、くさま先生の為、すくっと立ち上がって教壇へと向かいました。

くさま先生が2人の関係性を話してくださり(フジノが受賞した時のマニフェスト大賞の選考にくさまさんが関わっていて、当時のフジノブログが怒りに満ち満ちていて激しかったこととか)、フジノも簡単な自己紹介をしました。

はじめのうちはインタビューをされる形で、政治家になった理由や、政治家としてメインで取り組んでいる政策などのお話をしました。

講義の最中に、壇上にて自撮りw

講義の最中に、壇上にて自撮りw


ひととおりのインタビュー形式でのやりとりが終わると、フジノが進めてきた政策について自由にお話をさせていただくことになりました。

ゲストスピーカーとして講義をする藤野英明

ゲストスピーカーとして講義をするフジノ


特に、学生のみなさんは18〜22歳がメインで受講しておられるとのことだったので、

  • この青年期に深いかかわりのある統合失調症(好発期といって発症しやすい年齢がちょうど思春期〜青年期)
  • 精神疾患・精神障がいの先に起こりうる自殺と、フジノが横須賀で進めてきた自殺対策
  • やはりこの青年期に自らの性的指向・性自認をハッキリ意識することから、性的な多様性についての正確な情報と横須賀で進めてきたSOGIに関する取り組み

についてお話させていただきました。

160人の真剣なまなざしがフジノに強く注がれているのを感じました。

160人の真剣なまなざしを感じながら、お話しました

160人の真剣なまなざしを感じながら、お話しました


「初めて政治家を観る」という方ばかりだったので、物珍しさもあったかとは思います。

けれども、とにかくみなさんの聴く姿勢が素晴らしくて、熱意を感じました。

熱意をもって聴いて下さる方々に対しては、語る側もよりいっそうの熱意をもって応えたくなるものです。全力でお話をしました。

昔は講演依頼を受けるとなんとなく認められた気がして、受けていました。県内外のいろいろなところで講演をしました(秋田、静岡、東京、横浜などなど)。

けれども数年前からずっとフジノは講演依頼を頂いても、全てお断りしています。

フジノの仕事は『議会』で政策を訴えて議論をしていくことであって、もう全てやめようと決めたのです。

だから、今日のゲストスピーカーは古くからの知人の為にあくまでも特別に(しかも満員の教室で「前に来て」と言われているのに断れないので)受けました。

人生はあらゆる機会において『一期一会』な訳ですけれど、こうしてお会いできた学生のみなさんの心のどこかに今日話した事柄(精神疾患・精神障がい、自殺対策、性的な多様性)が少しで良いから残ってくれたらいいなと願っています。

講義が終わった後、学生さんが話しかけてきてくれました。

フジノは自分の病気を隠していませんので持病を持ち服薬をしながら政治家をしていることもお話したのですが、その学生さんも内部疾患があることをお話してくれました。

人の数だけ苦労はあると思うのですが、若くて多感な時期は特に「何故自分だけこんな目に遭わねばならないのだろう」という気持ちになる時もあろうかと思います。

けれども、病気と共に暮らしながらも、僕もその学生さんも生きのびていかれるといいなあと感じました。



くさま先生、関東学院大学教務課さん、学生のみなさん、ありがとうございました

こうして1時間半の講義が終わりました。

帰りも教務課へ寄って、お礼に伺いました。

市議会との窓口になって下さっている係長に、とにかく学生さんたちが好印象だったことをお伝えして、聴講に来たのに何故かゲストスピーカーを引き受けたことをお話しつつ(これから半年も学生さんたちと一緒に講義を受けるのにやりづらくなってしまいましたと愚痴)、改めて強く感謝の気持ちを申し上げました。

包括的パートナーシップ協定の締結は、横須賀市議会と関東学院大学の両者にとって大きなメリットがあることを体感しつつあります。

議会での政策形成に大学と手を組むのはもちろんのこと、横須賀のまちでのフィールドワークに関東学院大学の学生さんたちがかなり乗り出してくれています。たびたびニュースで報じられるように、商店街や空き家のリノベーションをゼミで取り組んでくれたりもしています。

いきなりのゲストスピーカーではありましたが、今まで実物の政治家を観たり会話したことが無かった10代後半〜20代前半の若者に、

「政治家が本気で命がけで働けば、命を守ることができる」

という想いをしっかりとお伝えすることができて本当に良かったです。

学生のみなさんは、横須賀・横浜の学生はほとんどおらず(両市を足して1割もいませんでした)、卒業後はそれぞれの地元に帰っていくのかもしれません。

やがて自らのまちの課題に直面した時に、大学で学んだことを思い出して、実践に自らが取り組むという選択肢があることを思い出してほしいです。

僕は大学時代に自分がこんなふうに29〜43歳まで政治家をやらねばならない人生になるとは思いもしませんでした。

それこそ卒業後に東宝に入社できた訳ですから、もっと楽しい、夢のある、ふつうの人生をふつうのいち私人として生きていくはずでした。

けれども、何があるか分からないのもまた人生です。

たくさんの大切な人を失っていき、苦しみや悲しみにも向き合わねばならないのも人生の真実の1つです。

その時に、ただ悲しみのどん底でもがきつづけるのか。あるいは、自分と同じ想いをする人をこれ以上増やしたくないと願って、立ち上がるのか。

いろいろな人生の選択肢がこれから無限に学生のみなさんには広がっていると思います。

どうかその無限の可能性を封じこめずに、むしろ広げていってほしいなと願っています。

長い長いブログになってしまいました。

聴講の機会を与えて下さった関東学院大学さん、そして許可して下さった横須賀市議会に、心から感謝を申し上げます。

くさま先生、いきなりのゲストスピーカーはつらかったですが、聴講ありがとうございます。これから半年間よろしくお願いします。

そして、学生のみなさん、お話を聴いて下さってありがとうございました。みなさんの熱意に心を打たれました。これから半年間、机を並べさせていただきますのでよろしくお願いします。

関係者のみなさま、ありがとうございました。



産科でも精神科でもケアが不十分な精神疾患のある妊婦さんを守る為に、横須賀市は新たに相談先を記したチラシを作成しました/フジノの提案、実現しました

精神疾患のある妊婦さんを守る為に横須賀市は新たにチラシを作成しました

あまりにも嬉しかったので、ブログで報告する前に、お昼ごろにツイッターで先に報告してしまいました。

チラシ完成をお知らせした2017年9月のツイートより

チラシ完成をお知らせした2017年9月のツイートより


精神疾患のある妊婦さんに対して、産科でも精神科でもいまだケアが不十分な現状があります。

(*一部の産科・精神科のドクターは積極的に妊娠継続を支援してくれています。しかし、いまだ全市的な取り組みとは言えません)

そこで、フジノは

「医療機関が動かないならば横須賀市が積極的に支援すべきだ」

「横須賀市が積極的に医師会に働きかけてほしい」

今年2017年6月議会で提案しました。

その提案を受けて、すぐに3つの担当課(『こども健康課』『こども青少年支援課』『保健所健康づくり課』)が集まって検討した結果、チラシを作成することになりました。

完成したチラシ

完成したチラシ


横須賀市では作成したチラシをこのように活用していきます。

  • 母子手帳交付の時にお渡しします
  • 横須賀市ホームページに掲載します
  • 医療機関に配布します

作成してくれた担当課のみなさん、ありがとうございます!



改善の余地はありますが、まずは一歩前進です!

報告したツイッターには「いいね」を190も頂きました。

フジノとしては、まだ改善の余地があると考えています。

表現を穏やかにしてしまった為に、精神科に通院しておられた妊婦さんがこのチラシを読んでも

「良かった、これで相談できる先が見つかった」

と感じてもらえるか、やや疑問です。

もっとハッキリと明文化して

「精神科に通院中で断薬などで苦しさを感じておられる方ぜひご相談下さい」

と書くべきだったのではないかと感じています。

けれども今まで何も支援についての周知・啓発が無かったのですから、大きな前進です。

精神障がいの当事者であるフジノのまわりには、そして政治家として受ける市民相談の中には、妊娠をしたい精神疾患のある方・精神疾患のある妊婦さんがたくさんいます。

妊娠したいけれど、精神疾患・精神障がいの為に服薬しているせいで赤ちゃんに悪い影響が出ないか怖くて妊娠できない。

妊娠したけれど、精神科クリニックからは断薬するよう言われた。それ以外の手段を何も教えてくれないのでつらくてしかたがない。

(*一部のまともなクリニックでは緩やかな薬に変更したり、妊娠に悪影響の無い漢方薬をすすめてくれることもあります)

大半のメンタルクリニックや精神科病院では何もしてくれません。

一方、産婦人科では「精神的な問題はメンタルクリニックに相談してほしい」「精神科のクスリは赤ちゃんに悪影響だからすぐやめてほしい」と言われることがほとんどです。

誰も相談にのってくれない。苦しくて仕方がない。

そんな妊娠と精神疾患のダブルの苦しさに耐えかねて中絶をしてしまった方もいます。

流産・死産をしてしまった、という方もいらっしゃいます。

こんな悲しい現実を変えたいのです。

その為にも、行政の精神保健福祉部門と妊娠・出産・子育てに関わる部門とが連携をして、支援の必要な方に積極的にアプローチすべきだと考えています。

フジノにとって、精神疾患・精神障がいのある方々が妊娠・出産・子育てをできるのが当たり前の社会にすることは、30年前から変わらない願いです。

これからもこのテーマをずっと追い続けていきます。

市民のみなさま、どうかご意見をぜひいただけるとありがたいです。よろしくお願いします。



フジノが6月議会で提案した質問を紹介します

このチラシの実現につながった、フジノの6月議会での質問を改めて掲載しますね。

お時間の許す方はぜひご覧下さい。

フジノの質問

『精神疾患、精神障がいのある方々で妊娠をされた・出産をするという方々に対する相談窓口が欠けている』という問題に対して、保健所とこども育成部で協力して対応を行なうべきではないか、という観点から質問をします。
 
今お伝えしたとおりですが、精神疾患・精神障がいのある方々が妊娠をした際に、精神科のクリニックや精神科の病院からは、ただ即日、断薬、薬を止めることです。

断薬を求められて、おしまい。

産婦人科からは、「精神科のことはよく分からないから精神科に相談して下さい」と言われてしまう。

精神科クリニックや精神科病院に行って、そのこと(妊娠)をお伝えしても、実際みなさん御承知のとおりの3分治療の中では、妊娠のこと、断薬のこと、つらさのことに寄り添っていただけることはまずありません。

精神疾患そのもので御苦労されている方、そして本来であれば喜ぶべき妊娠を喜ぶことがなかなかできずに、断薬の苦しさや妊娠への不安から本当に多くの方々がお困りになっている。

例えばインターネットを調べると、そういう情報を当事者同士で、全然まちも違えば、制度も違う中で情報のやりとりをしているというのが散見されますが、組織的な支援あるいはネットワークを民間が行なっているといったことは聞いたことがありません。
 
そこで、こども育成部と健康部に伺います。
 
精神疾患、精神障がいのある方々の不安に寄り添い、妊娠継続につなげられるような相談支援に何らかの形で取り組んでいくべきではないかと思うのですが、いかがでしょうか。



こども健康課長の答弁

 
各健康福祉センターまたは『はぐくみかん』内にありますこども健康課窓口におきまして、妊娠されると母子手帳の交付を行ないます。

その時に、保健師が面接などを行ないまして、既往歴ですとか、今の体調ですとか、妊娠をしてうれしかったとかとまどったとか、そういったことをひととおりお聞きします。

その中で、病気等がありまして支援が必要な場合は、地区担当の保健師が継続して支援をさせていただいています。



フジノの質問

地区担当の保健師・助産師のお話は承知をしております。
 
例えば急な不安に襲われた時に、電話をかけたならば、開庁している時は担当して下さっている保健師・助産師が必ずお話を聞いて下さると思うのですが、そうでは無い時間帯に何らかの支援というのはあるものなのでしょうか。



こども青少年支援課長の答弁

 
こども青少年支援課のほうで24時間行なっております『子育てホットライン』がございます。

横須賀市子育てホットライン


この中で、直接その場ですぐお答えするということはなかなか難しい部分もございますが、いわゆる傾聴の部分、それから具体的な翌日以降の相談窓口の御紹介と医療機関の御紹介とか、そういったものは24時間の『ホットライン』の中で対応させてもらっております。



フジノの質問

すみません。医療機関にはすでにかかっておられるので、産科とはつながっていて、そして精神科ともつながっているから断薬を求められているということで御不安になる。

そして、妊娠継続に対して恐怖感があるということで、医療の御紹介をしていただく必要は無い訳です。

これは決して揚げ足をとった訳ではなくて、その時その時の不安に寄り添っていただく組織的な体制を取っていただきたい、ということを申し上げております。

市役所が開いている時間帯に関しては、地区担当の保健師・助産師が担当して下さる。

5時以降は『子育てホットライン』が、ある程度までは聞いて下さる。

そういうことでよろしいでしょうか。



こども青少年支援課長の答弁

 
『ホットライン』の対応の中で、御相談内容によりまして、具体に地区担当の保健師なり『健康福祉センター』につなげた方が良いという判断があれば、翌朝なりにそういったところにつなぐということもしておりますので、できる範囲でもって対応はさせてもらっております。



フジノの質問

その瞬間の不安に寄り添っていただけるのか、ということをお聞きしております。

繰り返しますが、揚げ足をとっているのではありません。

翌朝つなげるという話ではなくて、その場で今つらいという時にお話を聞いていただけるのか。

そもそも本来は民間の精神科クリニック、そして産婦人科にもっと産科医・助産師が居て下されば問題ないのですが、本市は助産師支援ももうやめましたし、産科医への補助金もやめてしまった。

市長は「充足されている」という発想のようなのですが僕は全然そう思っていなくて、現場はやはり忙しくて、精神疾患のある妊婦さんのことなどは相手をしてやれないというのが現状だということが僕は分かりました。
 
そんな中で、「民間ができないことは行政がやるべきだ」というのが僕の発想なのです。

ですから、開いている時間帯は地区担当が担当して下さって、お話を聞いて下さる。

5時以降は、その不安に『子育てホットライン』で寄り添っていただけるということでよろしいのですね?、とお聞きしました。きっとそういうことなのでしょう。

ならば、もう1点お願いをしたいのは、ぜひこのことを周知していただきたいということです。

どの御相談をお聞きしても、どこに相談していいかなどというのは分からない訳です。
 
新年度から横須賀市は、出産をした妊婦さんに対しては産後うつのケアのために、出産後も『産婦健診』を2回無料にしてケアを行ないます。

産婦健康診査

産婦健康診査


でも、そこの部分ではなくて、妊娠中から不安を感じておられる方、精神疾患が無くても不安を感じておられる方はたくさんいらっしゃると思うのです。

そこにアプローチする為に

「精神的な疾患や障がいのある方々の御不安もぜひお聞きします」とアナウンスをしていただきたいと思うのです。

いかがでしょうか。



こども青少年支援課長の答弁

 
答弁が不的確ですみません。
 
夜間の時間帯のいわゆる傾聴、相手の方の不安を和らげるという部分でのお話を伺うということは、当然のことでありますが、させてもらっております。

かなり長い時間お話が続くと。それで、結果的に気持ちが和らいだという内容の報告も上がっておりますので、そういったことは『ホットライン』の時間の中でさせてもらっております。



フジノの質問

傾聴はしていただいている、それから長い時間じっくり話も聞いているということだったのですが、精神疾患がある方、精神障がいのある方、例えばパニック障がいを持ちながら妊娠をしたという方はめちゃくちゃたくさんいる訳です。

でも、薬がのめなくなった、産婦人科に行くバスにも乗れなくなってしまった、タクシーで行くのも本当につらい、などという相談を含め、めちゃくちゃいっぱいある訳です。

でも、薬をのむことはできない。

また、うつ病の人も本当に多いですし、統合失調症で妊娠される方もたくさんいる。

赤ちゃんを守りたい。それは当然の思いだと思うのです。
 
民間のクリニックが全く対応できていない中で、横須賀市は地区担当の保健師・助産師がいる。そして、『子育てホットライン』がある。

これを「精神疾患・精神障がいのある妊婦さんの話も聞きますよ」とアナウンスをしてくれないか、と提案を申し上げているのですが、いかがでしょうか。



こども健康課長の答弁

 
おっしゃるとおり、実際に個別の支援をしていたにしても、その周知がしっかりしていなければ、相談に乗れるのだよ、話を聞けますよ、ということが伝わらないと、実際に精神障がいをお持ちの妊婦さんはとても不安なお気持ちになると思います。

私たちも、母子手帳交付のときには全ての方の既往歴等、それから病歴等を見て、精神疾患のパニック障がい等々がある方については、症状の重さ軽さに関係なく、一度は必ず連絡をとらせていただいて、「困っていることは無いですか」とか、「病院のほうとの関係はどうですか」といったことは確認させていただくようにしています。

その中で、やはり不安感が抜けない場合には継続的な支援もさせていただいています。
 
ただ、そうは申しましても、話を聞いた時々で、そういう情報が頭に残る場合もあれば、すっと消えてしまう場合もあると思います。

その辺はどんな形でお知らせをしたらいいのか、まだぱっとイメージで湧きませんが、例えば『すかりぶ』ですとかホームページですとか、またはチラシといったものでしょうか、何かその方のお手元や頭の中に残るようなお知らせを考えたいと思います。



フジノの質問

今は、本市が行なっていただきたいという取り組みについて申し上げました。
 
加えて、医師会などにこういった話があったということをお伝えしていただけないでしょうか。

精神科医会も産婦人科部会も忙しいのは十分承知していますが、精神障がいがあろうと発達障がいがあろうと、そこにいらっしゃるのは1人の人間で、妊婦さんであることに変わりは無いと思うのです。

そうした方々が健康な妊婦さん、経産婦さんの中に埋もれて、ないがしろにされるということはあってはならないと思うのです。ぜひきちんと、まずは病院でしっかりお声を聞いていただけるようにしていただけないか。
 
保健所やこども健康課ができることは、やはり傾聴しかないと思うのです。

本来は、病院がまずしっかり対応するべきだと思うのですが、そういった声を医師会などにお伝えしていただけないかと思うのです。

いかがでしょうか。



こども健康課長の答弁

 
実は、私どものほうでは年に1度『周産期連絡会』というものを行なっておりまして、横須賀市の妊婦さんたちが主に出産する市内の医療機関ですとか、近隣の産婦人科または『こども医療センター』などと、その年々のお産の現状ですとか、それから病院に来られる方の課題ですとか、地域との連携といったようなことを話し合う機会を設けています。

その中でやはり話題に出るのは、精神疾患を持った方のケアはとても難しいということをお聞きしますし、地域のほうでもすぐに対応するのでぜひ御連絡をくださいということもお伝えはしています。

ただ、なかなかそれがうまくいっていない方もいらっしゃるということもお聞きしましたので、また改めてお伝えをし、連携をお願いしていきたいと思います。




産科でも精神科でもケアが不十分な精神疾患のある妊婦さんを守る為に政治・行政がやるべきことを提案しました/教育福祉常任委員会

教育福祉常任委員会が開かれました

昨日は、『教育福祉常任委員会』が開催されました。

教育福祉常任委員会の開会前に

教育福祉常任委員会の開会前に


委員会では、

  • 市長から提出されている議案について質疑を行なって採決すること
  • 市民の方々から出された陳情・請願を審査し採決すること
  • 法律で定められた報告事項と市からの一般報告事項を聴取して質疑をすること

という流れで進行します。

教育福祉常任委員会・議事次第より

教育福祉常任委員会・議事次第より


そして最後には、教育福祉常任委員会が所管している3部1局(福祉部・健康部・こども育成部・教育委員会)に対して、何を質問しても良い『所管事項に対する質疑』という議事があります。



「所管事項に対する質疑」はフジノにとって「本会議での一般質問」と同じ重みがあります

毎議会、フジノにとって教育福祉常任委員会での『所管事項に対する質疑』は『本会議での一般質問』と同じ重みがあります。

施策の細かな点まで部長・課長らとしっかり質疑を重ねられるので、市長と本会議で質問するのとは違って、より専門的な内容を深く追及できるのです。

本会議の答弁者

  • 市長、教育長、上下水道局長
  • 副市長、各部局長


委員会の答弁者

  • 教育長、上下水道局長
  • 部長、課長

『所管事項に対する質疑』の持ち時間は、30分間与えられています。議員側が質問をする時間と行政側が答弁をする時間を合計したものです。

フジノにとって、この30分間は本当に毎回が真剣勝負です。



産科でも精神科でもケアが不十分な精神疾患のある妊婦さんを守る為にやるべきこと

今回の所管質疑では、大きく4つの質問をしました。

今日のブログではその中から1つ、『産科でも精神科でもケアが不十分な精神疾患のある妊婦さんを守る為に行なうべきこと』についての質疑をご紹介します。

フジノの質問

『精神疾患、精神障がいのある方々で妊娠をされた・出産をするという方々に対する相談窓口が欠けている』という問題に対して、保健所とこども育成部で協力して対応を行なうべきではないか、という観点から質問をします。
 
今お伝えしたとおりですが、精神疾患・精神障がいのある方々が妊娠をした際に、精神科のクリニックや精神科の病院からは、ただ即日、断薬、薬を止めることです。

断薬を求められて、おしまい。

産婦人科からは、「精神科のことはよく分からないから精神科に相談して下さい」と言われてしまう。

精神科クリニックや精神科病院に行って、そのこと(妊娠)をお伝えしても、実際みなさん御承知のとおりの3分治療の中では、妊娠のこと、断薬のこと、つらさのことに寄り添っていただけることはまずありません。

精神疾患そのもので御苦労されている方、そして本来であれば喜ぶべき妊娠を喜ぶことがなかなかできずに、断薬の苦しさや妊娠への不安から本当に多くの方々がお困りになっている。

例えばインターネットを調べると、そういう情報を当事者同士で、全然まちも違えば、制度も違う中で情報のやりとりをしているというのが散見されますが、組織的な支援あるいはネットワークを民間が行なっているといったことは聞いたことがありません。
 
そこで、こども育成部と健康部に伺います。
 
精神疾患、精神障がいのある方々の不安に寄り添い、妊娠継続につなげられるような相談支援に何らかの形で取り組んでいくべきではないかと思うのですが、いかがでしょうか。



こども健康課長の答弁

 
各健康福祉センターまたは『はぐくみかん』内にありますこども健康課窓口におきまして、妊娠されると母子手帳の交付を行ないます。

その時に、保健師が面接などを行ないまして、既往歴ですとか、今の体調ですとか、妊娠をしてうれしかったとかとまどったとか、そういったことをひととおりお聞きします。

その中で、病気等がありまして支援が必要な場合は、地区担当の保健師が継続して支援をさせていただいています。



フジノの質問

地区担当の保健師・助産師のお話は承知をしております。
 
例えば急な不安に襲われた時に、電話をかけたならば、開庁している時は担当して下さっている保健師・助産師が必ずお話を聞いて下さると思うのですが、そうでは無い時間帯に何らかの支援というのはあるものなのでしょうか。



こども青少年支援課長の答弁

 
こども青少年支援課のほうで24時間行なっております『子育てホットライン』がございます。

横須賀市子育てホットライン


この中で、直接その場ですぐお答えするということはなかなか難しい部分もございますが、いわゆる傾聴の部分、それから具体的な翌日以降の相談窓口の御紹介と医療機関の御紹介とか、そういったものは24時間の『ホットライン』の中で対応させてもらっております。



フジノの質問

すみません。医療機関にはすでにかかっておられるので、産科とはつながっていて、そして精神科ともつながっているから断薬を求められているということで御不安になる。

そして、妊娠継続に対して恐怖感があるということで、医療の御紹介をしていただく必要は無い訳です。

これは決して揚げ足をとった訳ではなくて、その時その時の不安に寄り添っていただく組織的な体制を取っていただきたい、ということを申し上げております。

市役所が開いている時間帯に関しては、地区担当の保健師・助産師が担当して下さる。

5時以降は『子育てホットライン』が、ある程度までは聞いて下さる。

そういうことでよろしいでしょうか。



こども青少年支援課長の答弁

 
『ホットライン』の対応の中で、御相談内容によりまして、具体に地区担当の保健師なり『健康福祉センター』につなげた方が良いという判断があれば、翌朝なりにそういったところにつなぐということもしておりますので、できる範囲でもって対応はさせてもらっております。



フジノの質問

その瞬間の不安に寄り添っていただけるのか、ということをお聞きしております。

繰り返しますが、揚げ足をとっているのではありません。

翌朝つなげるという話ではなくて、その場で今つらいという時にお話を聞いていただけるのか。

そもそも本来は民間の精神科クリニック、そして産婦人科にもっと産科医・助産師が居て下されば問題ないのですが、本市は助産師支援ももうやめましたし、産科医への補助金もやめてしまった。

市長は「充足されている」という発想のようなのですが僕は全然そう思っていなくて、現場はやはり忙しくて、精神疾患のある妊婦さんのことなどは相手をしてやれないというのが現状だということが僕は分かりました。
 
そんな中で、「民間ができないことは行政がやるべきだ」というのが僕の発想なのです。

ですから、開いている時間帯は地区担当が担当して下さって、お話を聞いて下さる。

5時以降は、その不安に『子育てホットライン』で寄り添っていただけるということでよろしいのですね?、とお聞きしました。きっとそういうことなのでしょう。

ならば、もう1点お願いをしたいのは、ぜひこのことを周知していただきたいということです。

どの御相談をお聞きしても、どこに相談していいかなどというのは分からない訳です。
 
新年度から横須賀市は、出産をした妊婦さんに対しては産後うつのケアのために、出産後も『産婦健診』を2回無料にしてケアを行ないます。

産婦健康診査

産婦健康診査


でも、そこの部分ではなくて、妊娠中から不安を感じておられる方、精神疾患が無くても不安を感じておられる方はたくさんいらっしゃると思うのです。

そこにアプローチする為に

「精神的な疾患や障がいのある方々の御不安もぜひお聞きします」とアナウンスをしていただきたいと思うのです。

いかがでしょうか。



こども青少年支援課長の答弁

 
答弁が不的確ですみません。
 
夜間の時間帯のいわゆる傾聴、相手の方の不安を和らげるという部分でのお話を伺うということは、当然のことでありますが、させてもらっております。

かなり長い時間お話が続くと。それで、結果的に気持ちが和らいだという内容の報告も上がっておりますので、そういったことは『ホットライン』の時間の中でさせてもらっております。



フジノの質問

傾聴はしていただいている、それから長い時間じっくり話も聞いているということだったのですが、精神疾患がある方、精神障がいのある方、例えばパニック障がいを持ちながら妊娠をしたという方はめちゃくちゃたくさんいる訳です。

でも、薬がのめなくなった、産婦人科に行くバスにも乗れなくなってしまった、タクシーで行くのも本当につらい、などという相談を含め、めちゃくちゃいっぱいある訳です。

でも、薬をのむことはできない。

また、うつ病の人も本当に多いですし、統合失調症で妊娠される方もたくさんいる。

赤ちゃんを守りたい。それは当然の思いだと思うのです。
 
民間のクリニックが全く対応できていない中で、横須賀市は地区担当の保健師・助産師がいる。そして、『子育てホットライン』がある。

これを「精神疾患・精神障がいのある妊婦さんの話も聞きますよ」とアナウンスをしてくれないか、と提案を申し上げているのですが、いかがでしょうか。



こども健康課長の答弁

 
おっしゃるとおり、実際に個別の支援をしていたにしても、その周知がしっかりしていなければ、相談に乗れるのだよ、話を聞けますよ、ということが伝わらないと、実際に精神障がいをお持ちの妊婦さんはとても不安なお気持ちになると思います。

私たちも、母子手帳交付のときには全ての方の既往歴等、それから病歴等を見て、精神疾患のパニック障がい等々がある方については、症状の重さ軽さに関係なく、一度は必ず連絡をとらせていただいて、「困っていることは無いですか」とか、「病院のほうとの関係はどうですか」といったことは確認させていただくようにしています。

その中で、やはり不安感が抜けない場合には継続的な支援もさせていただいています。
 
ただ、そうは申しましても、話を聞いた時々で、そういう情報が頭に残る場合もあれば、すっと消えてしまう場合もあると思います。

その辺はどんな形でお知らせをしたらいいのか、まだぱっとイメージで湧きませんが、例えば『すかりぶ』ですとかホームページですとか、またはチラシといったものでしょうか、何かその方のお手元や頭の中に残るようなお知らせを考えたいと思います。



フジノの質問

今は、本市が行なっていただきたいという取り組みについて申し上げました。
 
加えて、医師会などにこういった話があったということをお伝えしていただけないでしょうか。

精神科医会も産婦人科部会も忙しいのは十分承知していますが、精神障がいがあろうと発達障がいがあろうと、そこにいらっしゃるのは1人の人間で、妊婦さんであることに変わりは無いと思うのです。

そうした方々が健康な妊婦さん、経産婦さんの中に埋もれて、ないがしろにされるということはあってはならないと思うのです。ぜひきちんと、まずは病院でしっかりお声を聞いていただけるようにしていただけないか。
 
保健所やこども健康課ができることは、やはり傾聴しかないと思うのです。

本来は、病院がまずしっかり対応するべきだと思うのですが、そういった声を医師会などにお伝えしていただけないかと思うのです。

いかがでしょうか。



こども健康課長の答弁

 
実は、私どものほうでは年に1度『周産期連絡会』というものを行なっておりまして、横須賀市の妊婦さんたちが主に出産する市内の医療機関ですとか、近隣の産婦人科または『こども医療センター』などと、その年々のお産の現状ですとか、それから病院に来られる方の課題ですとか、地域との連携といったようなことを話し合う機会を設けています。

その中でやはり話題に出るのは、精神疾患を持った方のケアはとても難しいということをお聞きしますし、地域のほうでもすぐに対応するのでぜひ御連絡をくださいということもお伝えはしています。

ただ、なかなかそれがうまくいっていない方もいらっしゃるということもお聞きしましたので、また改めてお伝えをし、連携をお願いしていきたいと思います。

以上です。

フジノのまわりには、そして市民相談の中には、妊娠をしたい精神疾患のある方・精神疾患のある妊婦さんがたくさんいます。

妊娠中に精神科クリニックから断薬するように言われる、けれどもそれ以外の手段を何も教えてくれない。

時々まともなクリニックでは、妊娠に悪影響の無い漢方薬をすすめてくれたりするけれど、ほとんどのメンタルクリニックや精神科病院では何もしてくれない。

産婦人科では「精神的な問題はメンタルクリニックに相談してほしい」「精神科のクスリは赤ちゃんに悪影響だからすぐやめてほしい」としか言われない。

誰も相談にのってくれない。苦しくて仕方がない。

中には、流産・死産をしてしまった、という方がたくさんいらっしゃいます。

この現状を変える為にフジノは、行政の精神保健福祉部門と妊娠・出産・子育てに関わる部門とが連携をして、支援の必要な方に積極的にアプローチすべきだと考えています。

精神疾患・精神障がいのある方々が妊娠・出産・子育てをできるのが当たり前の社会にすることは、フジノの高校時代からの願いです。

これからもこのテーマをずっと追い続けていきます。

どうか市民のみなさまからのご意見もたくさんいただきたいと思います。よろしくお願いします。



精神疾患のある妊婦さんを守りたいとのフジノの提案に横須賀市と医師会(産科医会・精神科医会)が勉強会をスタートしてくれました!/教育福祉常任委員会

精神疾患のある妊婦さんの妊娠継続を支援する為の新たな動きがスタートしました

本日の教育福祉常任委員会で、画期的な答弁を受けました!

本日は教育福祉常任委員会でした

本日は教育福祉常任委員会でした


かねてからフジノは、

  • 精神疾患のある方々がこどもをもちたいけれど妊娠について悩んでいるのに十分な相談体制が無いこと
  • 精神疾患のある妊婦さんが産科からも精神科からも十分なケアが受けられず、妊娠継続が難しい現状があること

を問題視して、その改善の為の提案を行なってきました。

その結果、横須賀市は新たにチラシを作成して配布をスタートしてくれました。

2017年6月議会での提案を受けて作成したチラシ

2017年6月議会での提案を受けて作成したチラシ


この取り組みだけではまだ不十分ですし、何よりも行政だけが頑張っても意味がありません。

そもそもじかに当事者の方々と接する最初の場である、産科と精神科の医療機関が連携を強めていくことこそが不可欠です。

そんなフジノの想いが叶いました。

なんと、すでに8月から横須賀市と医師会(産婦人科医会と精神科医会)がこの問題について勉強会をスタートしたのです。

本当に嬉しいです。

その答弁を受けた今日の教育福祉常任委員会でのフジノの質問をご紹介します。

教育福祉常任委員会(2018年3月9日)での質疑

フジノの質問

 
妊娠を望む方にも、妊娠をしておられる方にも、パニック障害、鬱病、統合失調症などの精神疾患、精神障がいのある方々はたくさんおられます。

しかし、精神科では妊娠すれば、「即、断薬をせよ。相談は産婦人科でせよ」という対応をされて、産婦人科では「メンタルヘルスや断薬の不安などの相談は、精神科でせよ」という対応をされて、どこにも相談できずに苦しんでおられる方々が多数おられます。
 
そこで、昨年6月議会において、精神疾患、精神障がいのある妊婦さんに寄り添って、妊娠継続につなげられるような相談や支援に、まず行政が相談を受けていくこと、その取り組みを当事者の方々にしっかり周知していくことを提案いたしました。

この提案に対して、平成30年度、取り組みは何か行なっていただけるのでしょうか。

お答え下さい。

こども健康課長の答弁

6月議会の後に、こども健康課と、こども青少年支援課と保健所健康づくり課と、三者でこの件について、どのような支援をしていくかということの協議をいたしました。
 
1つは、妊娠中の困り事はぜひここに相談してくださいねというチラシを作成しまして、母子手帳交付のときにお配りしたり、またホームページに載せるということをいたしました。

2017年6月議会での提案を受けて作成したチラシ

2017年6月議会での提案を受けて作成したチラシ


そして、医師会の方にもお話をいたしました。

大変な御協力をいただきまして、先月、医師会の産婦人科医会と精神科医会と行政で、この周産期のメンタルヘルスについての勉強会を始めるに至りました。

平成30年度につきましても、この勉強会を継続して、まず地域で起こっていること、または行政の支援、各医療機関の支援、課題というのを1つにつなげていく『フローチャート』のようなものをつくっていこうかと。

また、産婦人科と精神科の連携についても、ここの場で議論をしっかりしていこうというような計画でおります。

フジノの質問

大変頼もしい御答弁をいただき、感謝しております。

特に平成30年度を待つまでもなく、既にスタートしていただいているチラシやホームページの掲載、そして母子手帳交付時にチラシもあわせてお配りすること、さらに医師会との勉強会のスタート、これはさらに平成30年度も継続していただけるということで、大変ありがたく思っています。

また、『フローチャート』が完成した暁には、ぜひそういった取り組みが、民間の診療所、医療機関に確実に使っていただけるように、ぜひ周知をしていただけるように、これからも働きかけていただきたいと思います。

すでに勉強会が立ち上がっていること、さらに連携の『フローチャート』の作成が企画されていることが明らかになりました!

本当に嬉しいです。

担当課であるこども健康課のご尽力に心から感謝しています。

そして、日々多忙であるにもかかわらず、勉強会をスタートしてくださった医師会の産科医会・精神科医会のみなさま、ありがとうございます。



30年前と変わらない現状を絶対に変えたいです

状況が許せば、どうかフジノも勉強会に参加させていただきたいです。

精神科の薬を服んでいる為に、そもそも妊娠を悩んでいる方はとても多いです。

また、妊娠前後に精神疾患・精神障がいを発症してしまい、妊娠を継続できないで苦しんでいる人の声もずっとお聞きしてきました。

なかなかドクターにはじかに届かない声を、フジノがお伝えしたいです。

いわゆる業界では、精神疾患のある妊婦さんのことをハイリスクな存在として『特定妊婦』と呼んだりします。

ある人から

「フジノさんは『特定妊婦』を増やそうというのか」

という心無い言葉をかけられたこともあります。

そういう視点しか持てない方が医療従事者におられるのが2018年の現実です。30年前と全く変わっていません。

30年前と書いたのは、実はこの問題についてフジノは10代後半からずっと関心があったからなのです。当時と状況はあまり変わりがありません。

この現実を変える為に、政治家としても今後もずっと取り組んでいきます。



今年も「リリー賞」の募集に全国から59件もご応募いただきました/第12回リリー賞選考委員会(その1)

リリー賞、12回目を迎えました

今年度も『精神障害者自立支援活動賞(リリー賞)』の募集が行なわれました。

第12回リリー賞募集のおしらせ

第12回リリー賞募集のおしらせ


リリー賞とは、このような趣旨で設立されたものです。

設立主旨

  • 困難な状況を克服して社会参加を果たされた精神障害の方々の中から、特に優れた活動をなさっている方を表彰し支援します。また支援者部門では、支援者の方、グループ・団体も表彰します。
  • この賞をとおして、精神保健福祉に貢献されている方々の姿を社会に広く紹介することで医療と社会の環境整備や充実に寄与し、精神障がい(特に統合失調症)に関する理解を深める一助となることを目的にしています。


応募資格

  • 当事者部門
    ご自身の自立または地域社会でほかの精神障害者の自立支援活動を、1年以上にわたって行なっている方、グループ・団体。
  • 支援者部門
    精神障害者の社会参加、自立を支援する活動を 1 年以上にわたって行なっている方、グループ、団体。
    *支援者部門について受賞者が医療関係者または医療機関である場合、 副賞は、受賞者が推奨する患者支援団体等に授与することといたします。


選考基準

選考基準

選考基準

応募期間

2015年9月1日〜12月31日

表 彰

  • 各部門2組の個人またはグループ
  • 表彰状・副賞授与
    ・精神障害者部門 100万円
    ・支援者部門 50万円
  • 表彰式
    ・3月11日13時〜 ベルサール八重洲


主催

認定非営利活動法人地域精神保健福祉機構

共催

日本イーライリリー株式会社

後援

健康日本21推進フォーラム、日本精神保健福祉連盟、全国精神保健福祉連絡協議会、全国精神保健福祉相談員会、日本精神科看護協会、日本精神保健福祉士協会、POTA、日本精神神経科診療所協会、全国精神障害者地域生活支援協議会、全国精神障害者就労支援事業所連合会、全国精神保健福祉会連合会、全国精神障害者団体連合会、全国精神保健福祉相談員会




人生を変える「賞」=リリー賞

毎年フジノは同じことを書いていますが

人生を変えてしまう「賞」=リリー賞

なのです。

何故か。

受賞した個人・グループは、副賞100万円という大金を手にすることをはじめ、受賞したその日からたくさんのメディアの取材を受けるようになるからです。

背中を押されることで人は本当に大きく変わっていくものです。

代表的な例を挙げれば、第1回受賞者の澤田優美子さん

澤田優美子さん(第1回受賞者)

澤田優美子さん(第1回受賞者)


「受賞したら学費に充てる」と宣言されていたとおり、有言実行で『精神保健福祉士』『社会福祉士』『認定心理士』の資格を取得されました。

その後のご活躍はさらに素晴らしく、日本社会事業大学大学院(博士課程)に進学されました。

『青梅精神障害者ピアサポートグループぶ〜け』の副会長にも就任されたのですが、その『ぶ〜け』は当事者によるビジネスグループを立ち上げ、第8回リリー賞を受賞しました。

第8回リリー賞受賞団体「青梅精神障害者ピアサポートグループぶ〜け」

第8回リリー賞受賞団体「青梅精神障害者ピアサポートグループぶ〜け」


さらに、先日新たにスタートした厚生労働省の『これからの精神保健医療福祉の在り方に関する検討会』の構成メンバーに選ばれています。

これからの精神保健医療福祉の在り方に関する検討会・構成員リスト

これからの精神保健医療福祉の在り方に関する検討会・構成員リスト


まさに澤田さんの受賞後の活躍は『快進撃』と言えると思います。

全てが『リリー賞』のおかげとは言いませんが、背中を押したのは確かです。素晴らしい活躍です。

『リリー賞』が人生を変えてしまう賞だとフジノが言い続けているのもこうした前例がたくさんあるからなのです。

ですから全国のみなさまに「ぜひ応募して下さい」とお願いしつつも、その一方で選考委員会メンバーとしての責任の大きさをいつも痛感しています。

今年度の第12回リリー賞には、全国から59件もの応募がありました。

本当にありがとうございました。

次の記事に続く)



江崎びす子さんがフジノの似顔絵を描いて下さいました/「メンヘラ展Special」の鑑賞へ

「メンヘラ展Special」を鑑賞しました!

今日は、東京・阿佐ヶ谷にある『TAV GALLERY』へ向かいました。

TAV GALLERYのウエブサイト

TAV GALLERYのウエブサイト


2月4日〜12日の9日間にわたって開催されている『メンヘラ展Special』を観る為です。

TAV GALLERYにて

TAV GALLERYにて


『メンヘラ展』は、昨年2014年に2度開催されました。

出展したのは、うつ病・摂食障がい・パニック障がい・境界性バーソナリティ障がいなどの精神疾患のある方々です。

2度の開催で、合計約1500人もの方々が来場したそうです。

『メンヘラ展』を、美術家・中ザワヒデキさんは著作の中でこう記しました。

「精神障害者の制作物を美術の側から『アウトサイダー・アート』として搾取する従来図式とは異なり、自傷やOD (過量服薬) や過食嘔吐といった1人だけの問題行動から自身が脱出し、世界 (他者) と繋がるきっかけとして『芸術』が位置づけられています」

と高く評価しています(『現代美術史日本篇 1945~2014』、アートダイバー刊、2014年)。

『現代美術史日本篇 1945~2014』、アートダイバー刊、2014年

『現代美術史日本篇 1945~2014』、アートダイバー刊、2014年


これを読んで以来、フジノは『メンヘラ展』にとても関心を持ちました。



「アウトサイダー・アート」ではない、「メンヘラ展」

フジノは、『アウトサイダー・アート(もしくはアール・ブリュット)』がキライなのです。

『アウトサイダー・アート』とは、知的障がいや精神障がいのある方々の絵画や彫刻や書道などを、必要以上にもてはやし、高い価格で売買するような動きのことです。

その存在を知った初めの頃こそ「できれば歓迎したいという気持ちを持ちたい」と思ったものの、はじめからこころの中にあった違和感がどんどん大きくなっていきました。

そこに『欺瞞性』を感じるからです。

人はみな、障がいがあろうが無かろうが、『そもそも表現せずにはいられない存在』です。

それなのに表現物を『障がいの有無』で分ける『商業主義』は、バカげていると感じます。

それに追随した『美術業界』の人々は「恥ずかしくないのだろうか」と思います。

精神障がいのある方々の多くが、デイケアに通ったり精神科病院に入院している間、絵を描かせられたり彫刻や粘土で作品を作らせられたり書道を書いたりします。

でも、それは本当にみんながやりたいことなのでしょうか?

それは、『リカバリー』に向けて何か意味がある行為なのでしょうか?

そうした作品が展示されると、大きな評価を受けるのですが、どういう意味で評価されているのでしょうか?

「障がいのある人達が障がいの無い人よりもうまい絵を描いている」

「障がいのある人でもこんな作品が作れるなんてすごい」

「色の使い方や作品の構図が独特なのは、やっぱり障がいがある人独特なのだろうか」

フジノは、そこには大きな差別・偏見・スティグマを感じます。『アール・ブリュット』とは、結局は、『差別・偏見・スティグマ』をオブラートで包んだだけのことだと今は受け止めています。

そんなフジノの考え方と、主催者の『あおいうに』さんの考え方は共通点があるのではないか、と感じます。

主催者のあおいうにさんの言葉から

私達の目的は、アートセラピーでも、メンヘラに安住することでもありません。

承認欲求を満たすためだけのものでもありません。

アートは社会との、鑑賞者との、作品との、自分との、コミュニケーションツールの1つです。

自分のメンタリティを全て曝け出さなければ、表現になりません。

アートを通して、メンヘラが世界と繋がる。ネットとリアルが繋がる。メンヘラのリアルを伝える。メンヘラと意識を共有する。

そんな展示にしたいと思っています。

さらに、今回はあえて『メンヘラ展Special』と銘打って開催した訳ですが、あおいうにさんは以下のコメントを出しています。

< 本展に向けて >

『メンヘラ展』とは、メンヘラ当事者が内面性を発露するアート展示会です。

インターネットにリストカットやオーバードーズや過食嘔吐や性的逸脱の報告など、自傷という生産性のない問題行動をとっている「メンヘラ」達。

それがアートを通して、健康で文化的な社会と繋がっていくという希望を持って活動しています。

お陰様で2度の『メンヘラ展』が1500人程度の来場者を記録し、大盛況にて終了しました。

この活動を続けていくことで、『メンヘラ展』という記号を使ってメンヘラのアートが一種のムーブメントとなり、メンヘラ達がより社会と繋がることが出来るようになること。

それが、『メンヘラ展』の大義なのです。

最終的には、『メンヘラ展』という概念そのものをブランド化することによって、美術史上にその名を刻むことが目的です。

私たちの活動や作品を後世にまで伝えていきたいのです。

今回は、メンヘラのバリエーションでみせる従来形式とは異なり、少数精鋭で、より表現として洗練された作品をお観せしたいという想いから、この展覧会を開くことになりました。

メンバーのキュレーションはあおいうにが執り行っています。

また、今回はスペシャルゲストとして『メンヘラチャン』の作者、江崎びす子様をお招きすることになりました。 スペシャルな『メンヘラ展』を、どうぞご高覧ください。

本展キュレーター・あおいうに

こうした考えに、フジノは深く賛同します。



エグい作品・リアルな作品をあえてフジノは飲み込みたい

フジノが理事を務めている『NPO法人地域精神保健福祉機構(通称コンボ)』毎月発行している『こころの元気+』でも、当事者によるマンガをかなりたくさん掲載しています。

「こころの元気+」最新号

「こころの元気+」最新号


でも、それは良い意味で『洗練された・消毒された・誰が読んでも不快に感じない作品ばかり』です。

何故なら『こころの元気+』は、あらゆる年代の全ての人々に読んでほしい雑誌だからです。

リカバリーに役立つ情報を発信するという最大の目的があるからです。だから、そうした作品が必要なのです。

けれども『メンヘラ展Special』に展示されている作品の数々は、人によっては強い不快感を抱くことでしょう。

首吊りの為のロープ、どぎつい言葉、暗い人間の闇。

強姦から自殺まで?

強姦から自殺まで?


『コンボの理事』としてではなく、『政治家フジノ』としてでもなく、『個人・藤野英明』としての僕は、『pixiv』に掲載されている数多くのメンヘラ的な作品をとても大切に感じています。

拒絶

拒絶


それがリアルだからです。

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毎日受けている相談の数々の中には、親がこどもをずっと性的虐待をしていたり、介護職だけでは食べていかれないのでダブルワークで風俗嬢をしていたり、ひとり親家庭で貧困にある親子ともに水商売をしているなど、日常的にあります。

すいすいスーサイド

すいすいスーサイド


精神科で処方されているクスリではいつまでたってもラクになれないので危険ドラッグに手を出したり、子育てに疲れて覚せい剤を使って逮捕されて今も赤ちゃんと離れて暮らしている母親や、リストカットもオーバードーズもやめられない人々がたくさんいます。

この叫びを、フジノはたくさんの相談の中で被害者の方々から聴いてきました

この叫びを、フジノはたくさんの相談の中で被害者の方々から聴いてきました


そんな現実と毎日出会っているフジノにとっては、『洗練された・消毒された・誰が読んでも不快に感じない作品』はリアリティがどうしても感じられないのです。



「メンヘラ展Special」にはリアリティがある作品の数々があるかわりに、引き釣りこまれてしまう人々は行くべきではありません

今回の作品展は、『観にいくべきでは無い人々』もたくさんいらっしゃいます。

メンヘラチャンとサブカルチャン?

メンヘラチャンとサブカルチャン?


作品の世界観に引き寄せられてしまう人々や引き釣りこまれてしまう人々は、行くべきではありません。

メンヘラチャン

メンヘラチャン


フジノが行った今日は、会場に来ていた人々の多くが十代で、女性が多く、中にはゴシックorゴスロリのファッションの方々がいらっしゃいました。

こうした方々が最も今回の作品展に親和性が高いのかもしれません。

「ふだん、『Pixiv』などで作品を読んでおられるのもこうした方々なのかな?」と考えたりしながら、フジノは作品とその鑑賞者の両方を眺めていました。

本当のアート作品には、人の魂を揺さぶる力があります。

どうか「行ってみたい」と思っているあなたは、ご自分が作品に飲み込まれてしまわないか、あらかじめ自問自答してから「行くべきか否か」を判断して下さいね。



以前からお会いしたかった江崎びす子さんと無事にお会い出来ました

スペシャルゲストとして江崎びす子さんが2日間、来場されています。

江崎さんは、『リスカ変身サブカル✡メンヘラ』の作者です。主人公のメンヘラチャンがリスカによって変身し、敵と闘うというストーリーです。

メンヘラチャン?

メンヘラチャン?


フジノの目的のもう1つは、江崎さんにお会いすることでした。

メンヘラチャン、リスカの数々

メンヘラチャン、リスカの数々


ふだんはインターネット上で連載されているのですが、メンヘラ展では単行本が発売されるというので楽しみにしていました。

(*実は売り切れになってしまい、明日再入荷するそうでした。でも、フジノがパニック障がい持ちでなかなか阿佐ヶ谷には来られないので、見本として残っていたラスト1冊を打って下さいました。びす子さん、感謝!)

江崎びす子さんとフジノ

江崎びす子さんとフジノ


無事にお会いすることができて、色紙にサインとフジノ自身の似顔絵も描いて頂きました。ありがたいです。

人が生きていくということは、とても難しい時代・社会になりました。

でも、それでも『希望』はあるとフジノは信じています。

それは、ドロドロでどうしようも無い『現実』と『絶望』の中から「それでも」「あえて」生まれてくるのだとフジノは信じています。

「それでも」

「あえて」

ニーチェの著作と出会う前から、フジノはずっとそう信じてきましたし、今も固く信じています。

『メンヘラ展Special』、オススメです。

全ての人々にオススメはできませんが、行くべき人はぜひ足を運んで下さいね!

消毒された美術品が置かれている美術館には無い、『リアル』がそこにはありますから。



「オープン・ダイアローグ」(開かれた対話)/今夜のカフェトークで話題にあがったこと

カフェトークで「オープン・ダイアローグ」について語りあいました

フジノが毎週1回開いている『カフェトーク』

気が向いたら誰でも自由に参加して、好きなことを語ることができる場です。

早いもので今年で10年目を迎えて、開催回数も400回を超えました。

そのカフェトークが今夜も開催されました。

ある参加者の方が『オープン・ダイアローグ(開かれた対話)』について話してくれました。

その方は、7月に開催された『第31回・日本家族研究・家族療法学会(神戸大会)』に参加したそうです。

斎藤環さん(筑波大学教授、『オープン・ダイアローグ』を日本で積極的に紹介されている第一人者です)による講演などについてお話して下さいました。

『オープン・ダイアローグ』は、クスリを用いない、対話を通じたアプローチです。

映画「オープン・ダイアローグ」

映画「オープン・ダイアローグ」


しばしば

フィンランドで5年間にわたる追跡調査の結果、統合失調症の86%の方々が『オープン・ダイアローグ』によって回復した

といった形で紹介されています。

フジノもとても関心のあるテーマなのでご紹介しますね。

ただ『オープン・ダイアローグ』が大切にしている『概念』について、詳しく理解していないフジノにはまだきちんとご紹介することはできません。

そこで、ぜひ下に掲載した動画をご覧になって頂きたいと思います。



上の動画は、ダン・マッカラー監督が『オープン・ダイアローグ』を撮影して映画にしたものの予告編です。

しかも本編そのもの(74分)もYouTubeで公開されています。日本語字幕も付いています。

ぜひご覧くださいね。


下のリンクは参考です。関心のある方はご覧下さいね。

『カフェトーク』を10年も続けてこられたのは、フジノ自身が参加者の方々から毎回とてもエネルギーを頂くからだと思います。

それは、『開かれた対話』の持つエネルギーなのだと感じています。

参加する全ての人々が大切にされて、自由に『対話』することができる、ということは、とてもポジティブなエネルギーを与えてくれるのです。

統合失調症へのクスリ以外の選択肢としての『対話』、ではなく、日常生活の中に、誰もが安心して語り合うことができる場が増えるということはとても大きな意味があるとフジノは考えています。

そのフジノなりの答えの1つが、どんなことがあっても毎週1回は必ず『カフェトーク』を開き続ける、ということです。

そんな訳で、今夜のカフェトークで『オープン・ダイアローグ』が話題にあがったことは、とてもうれしく感じました。

根底にあるものは、同じだとフジノは考えているからです。

カフェトークは、安心して参加できる為のルールがいくつかあります。

それ以外は、誰でも自由に語り合うことができる場です。

あなたも気が向いたら遊びにいらして下さいね。

【ご協力お願いします!】精神科の薬、ゆっくり減らして/全国の医療機関・薬局にポスターを貼り出してほしいのです

どうかご協力をお願いします

2010年からフジノが理事を務めている『NPO法人地域精神保健福祉機構(通称コンボ)』では、現在とても大切なキャンペーンを行なっています。

診療報酬の改定によって、今年10月から抗精神病薬などの『多剤処方』に制限が設けられます。

そこで、コンボでは

「クスリをのんでいるみなさま、クスリを減らすのは不安だと思いますが、ゆっくり減らせば大丈夫ですよ」

「ドクターのみなさま、クスリを減らすのは丁寧な説明ときちんとした体調管理のもとで行なって下さい」

と訴えるポスターを作成しました。

20140710poster

こうしたことをお伝えすることが目的です。

  • 今年10月から、『多剤処方』に制限が設けられることになったことを、当事者・家族のみなさまにぜひ知ってほしい。
  • いきなりクスリを減らすことはとても不安ですが、ゆっくり時間をかけて減らせば大丈夫、ということを、当事者・家族のみなさまに知ってほしい。
  • 減薬への不安を感じているみなさんに、ドクターも丁寧に説明をするようになってほしい

このポスターを全国の医療機関や薬局などに張ってもらいたいのです。

その為に、ぜひ1人でも多くの方々にご協力をお願いしたいのです。

イラストを描いてくれたのは…

ポスターのイラストは、『コンボライター』のぼうえんぎょさんが描いて下さいました。

『こころの元気+』には、『コンボライター』という制度があります。

『コンボライター』はすべてではありませんが、原則当事者がなることになっています。

多くの当事者が『コンボライター』として登録していて、特集のページで顔と名前を出して、記事を書いています。

「コンボライターという制度」より引用)

世界の流れとは逆に、日本の精神科医療は「多剤大量処方」を続けてきました

これまでの日本の精神科医療では、何種類ものクスリを大量に出すという『多剤大量処方』を当たり前のように行なってきました。

2009年8月6日開催・厚生労働省「今後の精神保健医療福祉のあり方等に関する検討会」資料1より

2009年8月6日開催・厚生労働省「今後の精神保健医療福祉のあり方等に関する検討会」資料1より


『統合失調症』に対して、日本では3種類以上のクスリを処方されている方々が過半数にのぼりますが、他の国々ではそんなことはありえません。

2009年8月6日開催・厚生労働省「今後の精神保健医療福祉のあり方等に関する検討会」資料1より

2009年8月6日開催・厚生労働省「今後の精神保健医療福祉のあり方等に関する検討会」資料1より


『うつ病』などに処方される抗うつ薬も、調査によれば日本は多剤併用の傾向がハッキリとあらわれています。

しかし、「『多剤大量処方』はダメだ」というのは、ずっと昔から世界的な流れです。

イギリスの『国立医療技術評価機構(NICE)』のガイドラインでは

抗精神病薬の多剤併用は「効果が上がることについて支持する証拠はほとんどない」「おのずと高用量になるので副作用のリスクをあげる」

と明記しています。

『多剤大量処方』はダメだ、ということは、フジノが臨床心理を専攻していた大学時代(20年以上前)から言われていました。

けれども日本はずっと変わりませんでした。

ずっと日本は、世界の流れに反して、独自の『多剤大量処方』を続けてきたのです。

「多剤大量処方」が続いてきたしくみ

「多剤大量処方」が続いてきたしくみ

これは完全な『医療政策の誤り』です。



(*上の動画はコンボとは無関係なのですが、多量多剤による当事者の苦しみや悲しみをとても分かりやすく表現しておられたので紹介させていただきました)

『多剤大量処方』は、精神疾患を治療するどころか、人々を苦しめてきました。

特に、副作用によって人々の『生活の質』を著しく下げてきたことに対して、フジノは怒りを感じています。

さらに(あくまでもフジノの私見ですが)、「精神疾患のある当事者の方々が若いにもかかわらず突然死する悲劇がしばしば起こってきたのは『多剤大量処方』が原因ではないか」と感じてきました。

こうした想いを抱いているのは、フジノだけでは無いはずです。

実際、コンボでは『統合失調症の人が知っておくべきこと〜突然死から自分を守る〜』という本も出版しています。

必読です

必読です


また、『多剤大量処方』はリカバリーの観点からも間違っています。

コンボとしても長年にわたって、『多剤大量処方』ではなく『シンプルな単剤の適量処方』の必要性を訴えてきました。

ようやく日本も「多剤大量処方」を認めない方向へ舵を切りました

こうした精神科医療の在り方を改善する為に、厚生労働省は2014年度の診療報酬改定によって『政策誘導』を行ないました。

精神科における薬剤の多剤処方に制限をする規定を設けたのです。

抗不安薬・睡眠薬の処方は2種類まで、抗うつ薬・抗精神病薬の処方は3種類までとなりました。

それ以上のクスリを処方すると、処方料・処方せん料・薬剤料が減らされることになります。

つまり、たくさんのクスリを処方する精神科ドクターは、収入が減らされます。

10月からの新しいしくみ

10月からの新しいしくみ


こうした『政策誘導』によって、ようやく日本の精神科医療も、クスリは『単剤適量』へと変わっていくはずです。

今年10月1日から適用されます。

「急な減薬」は体調を崩す原因になります。一定の猶予期間が必要です

ようやく日本の精神科医療も、改善される方向に舵を切りました。

それは良いことです。

でも、今まで『多剤大量処方』をされてきた方々は、突然クスリが減らされることはとても不安だと思います。

フジノも約20年にわたって精神科のクスリをのんでいるので、断薬による離脱症状の苦しみはとてもよく分かります。

クスリを急に減らすことで、離脱症状などの症状悪化が実際に起こることは、研究でも臨床でも明らかです(個人差もありますので必ず起こる訳ではありません)。

そこで、クスリを減らすことは、丁寧な説明と体調管理のもとで、時間をかけてゆっくりと行なうことが推奨されています。

今回の診療報酬の改定でも、多剤処方に制限を設ける規定は「いきなり4月1日から」ではなくて「10月1日から」と半年後からの適用となっています。

厚生労働省も「これは減薬に必要な期間を設ける為」と発表しています。

ポスターで「減薬はゆっくり時間をかける必要性がある」と伝えたい

こうした診療報酬改定の作業にあたって、一部の精神科の業界団体が反対しました。きっと『多剤大量処方』を続けたいという人々なのだと思います。

診療報酬改定が決定した後になっても、いろいろな理由をつけて反対している人々がいます。

フジノは、そうした人々を心の底から嫌悪しています。

もう『多剤大量処方』は絶対にやめるべきです。

今回このポスターを作成した理由は、『多剤大量処方』を延命させる為ではありません。

あくまでもコンボがこのポスターを作成した理由は、以下の2点からです。

  1. 今回の診療報酬の改定によって、多くの方々の処方の内容が変わる可能性があります。処方が変わるのは、こうした「多剤処方」への制限が設けられたことをみなさまに知ってもらう必要があること。
  2. 何よりも、減薬をすることとになるみなさまに、ゆっくりと時間をかけて減薬をする必要があることを知ってもらいたいこと。

ポスターを貼る場所への働きかけをどうかお願いします

みなさまにお願いがあります。

このポスターを、病院・クリニック・薬局・行政機関・地域生活支援センターなどに貼っていただきたいのです。

医療関係者のみなさまだけでなく、当事者のみなさま、家族のみなさま、福祉関係者のみなさま、行政関係者のみなさまにお願いです。

このポスターを病院・クリニック・薬局・行政機関などにお願いをして下さる方がいらっしゃいましたら、どうかご連絡ください。

コンボから必要枚数のポスターをお送りいたします。

【連絡方法】
インターネットのアンケートサイトに、ポスターの送り先などを書き込むためのフォーマットをつくりましたので、こちらにご記入ください。

申し込みサイト

申し込みサイト

【募集期間】
7月18日(金)15:00まで。

どうぞよろしくお願いいたします。

ハウス加賀谷さんの姿に「リカバリー」を感じました/松本ハウスが語る統合失調症のこと

精神保健福祉の講演会で大船へ

今日は、大船に行ってきました。

大船といえば大船観音

大船といえば大船観音


平成25年度精神保健福祉講演会『見つめてみよう いろんなこころ~楽しく学ぼうこころのこと~』に参加する為です。

チラシより

チラシより


鎌倉・逗子・葉山の2市1町と『地域生活サポートセンターとらいむ』の主催です。

会場にて

会場にて


第1部は、講演『心の病について』。講師は、神奈川県精神保健福祉センター所長の桑原寛さんでした。

桑原寛先生

桑原寛先生


いつもながら、温かく優しい語り口でとても分かりやすく精神疾患やストレスなどについて説明して下さいました。


100%の健康も100%の病気も無い

100%の健康も100%の病気も無い


また、東日本大震災の被災地への支援についてもお話して下さいました。



松本ハウスさんのお話は素晴らしかった!

第2部は、講演『松本ハウスが語る統合失調症のこと』。

講師は、お笑い芸人の松本ハウスさん(ハウス加賀谷・キック松本)です。

精神保健福祉の関係者の間では、昨年この本が話題になりました。

統合失調症がやってきた、松本ハウス著、イースト・プレス、2013年

統合失調症がやってきた、松本ハウス著、イースト・プレス、2013年


松本ハウスのお2人が出した『統合失調症がやってきた』という本です。

Amazonの内容紹介を引用します。

人気絶頂の最中、突然芸能界から姿を消した1人の芸人–。「タモリのボキャブラ天国」「進め! 電波少年インターナショナル」など人気番組にレギュラー出演していたお笑いコンビ「松本ハウス」は、ハウス加賀谷の統合失調症悪化により、1999年活動休止。その後入院生活を経て症状を劇的に改善させた加賀谷は、10年ぶりの芸人復帰を決意する。相方・松本キックの視点を交えながらコンビ復活までの軌跡が綴られる、感動の一冊。

フジノは『ボキャブラ天国』という番組を観ていなかったので、一番売れていた当時のお2人をリアルタイムでは知りません。

とても人気があったそうです。

その人気の絶頂に、芸能界から突然消えた松本ハウス。

その理由は、加賀谷さんの統合失調症の再発による入院だった、とのこと。

中学生時代に統合失調症を発症したハウス加賀谷さん。

相方であるキック松本さんや事務所やまわりの方々には、統合失調症のこともカミングアウト(この言い方イヤですね)していたのですが、視聴者にはあまり知られていなかったそうです。

その為、芸能界から突然消えた、という印象が強いそうです(このあたりのこともリアルタイムでは知らないので、フジノにはあまり実感がありません。ごめんなさい)。

再発〜入院〜退院〜リハビリテーション〜コンビ復活〜現在までの10数年間の日々を、松本ハウスのお2人が、分かりやすくかつ楽しく語ってくれました。

松本ハウスのお2人

松本ハウスのお2人


Amazonの内容紹介とは異なって、実際には10数年間の日々は「入院生活を経て症状を劇的に改善させた」なんていうカンタンなものではなく(当たり前です)、とても苦労の多い大変なものでした。

お2人のお話は、とても感動的でした。

特に、フジノにとっては、相方のキック松本さんの生きる姿勢に強くこころを打たれました。

付かず離れず、焦らせないことを一貫して続けた松本さんの姿勢。素晴らしいです。

当事者の1人としては、「こんな理解者がそばに居てくれたらなんて心強いだろう」と感銘を受けました。



「リカバリー」を強く感じました

そして、加賀谷さんの姿は、フジノにとって『リカバリー』そのものでした。

リカバリーについて(桑原先生の資料より)

リカバリーについて(桑原先生の資料より)


現在の加賀谷さんは、苦しい瞬間もあるけれどもいろいろな工夫をしながら元気にお仕事できているそうです。

その工夫とは、まさに桑原先生の講演で語られたことの実践でした。

桑原先生のパワーポイントの資料より

桑原先生のパワーポイントの資料より


生活習慣、特に『睡眠』を取ることに加賀谷さんは力を入れているとのことでした。

松本ハウスのお2人の活動を通して、精神障がい(特に統合失調症)のある方々のリアルな姿が伝わることをこころから願っています。



ご参照ください

『松本ハウス』の活動やお2人のお話は、下の動画が参考になると思います。ぜひご覧下さいね。