食べたくても食べられない人々、特にこどもたちへの支援の必要性について/一般質問の発言通告書を紹介します(その1)

発言通告書を提出しました

6月7日からスタートする2019年6月定例議会。

一般質問を行なう議員は12名で、6月7日と10日の2日間にわたって本会議で市長らを相手に議論が繰り広げられます。

フジノは市長と教育長に対して一般質問を行ないます!

寝不足でヘトヘトですが発言通告書を提出しました

寝不足でヘトヘトですが発言通告書を提出しました


一般質問をする為にはあらかじめ質問の要旨を記した『発言通告書』を提出しなければなりません。

けさが締め切りで、朝一番で署名してきました。

直筆で署名しなければならないのですが早く電子署名に切り替えたいです

直筆で署名しなければならないのですが早く電子署名に切り替えたいです


今年3月の予算議会は長期休職をしてしまった為に質問に立てませんでした。

昨年12月議会以来、半年ぶりの本会議登壇です。

今回も全力でがんばります!

本日提出した発言通告書の内容を3回に分けてご紹介していきます。



質問1.食べたくても食べられない人々、特にこどもたちへの支援の必要性について

1問目は、市民の方からつい先日5月30日にご相談を受けたことから質問を決意しました。

すでに用意していた質問を9月議会に行なうことにして、今目の前の問題に集中するべきだと判断しました。

食べたくても食べられないこどもがいるならば、政治・行政が全力で守らねばならないからです。

1.食べたくても食べられない人々、特に子どもたちへの支援の必要性について

(1)小学校で給食以外の食事をとれていない児童が存在している可能性があり、調査と支援を行う必要性について

先日、市民の方から「小学校に朝食を食べて来られない児童がいて先生が自腹でパンを買ってきて食べさせてあげている。何とか対応できないか」と伺い、大きなショックを受けた。

小学校の教職員の方々にヒアリングをすると、こうした事態は複数の小学校で起きている可能性があることがわかった。
 
1カ月半後には給食さえ食べられなくなる夏休みが迫っていることから、強い危機感を抱いている。そこで教育長に伺う。
 
【質問1】
小学校の教職員の皆さんに対して、給食以外の食事がとれていない児童の有無について調査をしていただけないか。

【質問2】
調査の結果、該当する児童がいれば早急にスクールソーシャルワーカーなどと連携して、その背景を調査して、必要な支援を行なっていただけないか。

(2)中学校で昼食を用意できない生徒への2015年度以降の調査・支援の実施の有無について

かつて僕は中学校にお弁当を持って来られない生徒がいるから調査をしてほしいと提案し、教育委員会は2015年に調査を実施してくれた。
 

2015年12月議会・教育福祉常任委員会へ出された報告(教育委員会より)

2015年12月議会・教育福祉常任委員会へ出された報告(教育委員会より)


2015年12月議会で報告された「昼食を用意できない生徒に関するアンケートの結果」によれば、頻度の差はあれど51名の生徒が該当し

特に毎日持って来られない生徒が6名、週2~3回持って来られない生徒が7名、

それに対して周りの生徒がお弁当を分けているのが14件、教職員が持参や購入したパンやお弁当を与えているのが22件、といった実態がわかった。
 
教育委員会は学校を訪れてヒアリングを行なうとのことだったが、ネグレクトの可能性を指摘し、児童相談所の介入を求めた。

さらに2016年予算議会において今後も調査を継続すべきだと提案し、前教育長は今後学校現場と相談しながら毎年定期的にやっていきたいと答弁した。
 
しかしその後、教育委員会から報告はなく、僕自身も質問してこなかったことを強く後悔している。

そこで教育長に伺う。

【質問3】
前教育長の答弁どおりに、2016年度以降現在まで中学校で昼食を用意できない生徒の有無は調査したのか。

【質問4】
調査したのであれば、その結果はどうだったのか。

【質問5】
昼食を持ってこられない生徒がいたならば、個別に家庭環境の調査やソーシャルワーク的な対応を行なって、昼食がとれるように支援し解決につながったのか。

【質問6】
中学校給食がスタートする2021年夏休み明けまでは調査を続けていただきたいが、いかがか。

(3) 食品ロス削減推進法成立などを受けて本市がフードバンク活動などをさらに積極的に支援する必要性について

全ての世代を対象にした取り組みとして、本市では2016年から市役所内で職員フードドライブを実施し、市職員の皆さんから食料品の提供を受けて、福祉部やこども育成部の窓口を訪れた年末を乗り越えることが難しい困窮世帯の方々に提供してきた。

さらに2018年からはリサイクルプラザアイクルでの年3回のアイクルフェアに合わせて、市民の皆様を対象にフードドライブを実施している。
 
今国会で食品ロス削減推進法が成立し、市町村にも推進計画策定が努力義務化されフードバンク活動のための連携強化も促されることとなった。

さらに、子どもの貧困対策法改正案の成立が確実視されており、市町村にも対策計画の策定が努力義務化される

こうした国の動きも追い風にして、本市は全ての世代の食べたくても食べられない人への支援などより一層の取組みを進めていくべきだ。そこで市長に伺う。

【質問7】
すでに本市では生活保護世帯の方々にもフードドライブで集めた食料を提供しているが、今後も引き続き生活保護世帯への食料の提供を継続していただけるか。

【質問8】
意識の高まりからしばしば「食料を提供したい」との御相談を受けるが、現在は市民の皆様を対象にしたフードドライブは年3回のアイクルフェアしか機会が無い。

食品ロス削減を推進する観点からも、本市は常設のフードドライブ拠点を設けるべきではないか。

【質問9】
フードバンク団体の育成や支援を積極的に行なっていく取り組みが重要だが、生涯学習センターでの各種講座や、コミュニティセンター主催の講座などさまざまな機会を捉えて、フードバンクなどのボランティア養成講座を開催すべきではないか。

【質問10】
市役所窓口での提供だけでなく、新たな提供方法もぜひ検討していただきたい。

例えば、2016年に山梨県中央市と中央市教育委員会とフードバンク山梨連携協定を結んでスタートさせた、学校給食のない長期休暇の食料支援プロジェクトはとても有効な好持例だ。

学校側が前年度の就学援助利用家庭や教師が必要と感じる子どもに対してフードバンク山梨の申請書を配布し、申し込むか否かは家庭が判断する。

市と教育委員会はあくまでも橋渡し役で、家庭にはフードバンク山梨からの食材が届くようになる。

こうした事例を研究して、本市の現状に応じた本市らしい新たな取り組みをぜひ検討していただきたいが、いかがか。

以上が1問目です。

教育長に対して質問をします。

小学生・中学生・全世代について、食べたくても食べられない方々を支援する必要性を強く訴えます。

2問目は次の記事に続きます。



2018年6月議会・一般質問

藤野英明です。よろしくお願いします。

2018年6月議会の一般質問に立つ藤野英明

1.日本語での119番通報が困難な外国の方に多言語で24時間対応できる「三者間同時通訳システム」を導入する必要性について

もともと国際色の強い本市ですが、今後さらに日常的に外国の方々が増えていきます。

多様な歴史と文化のバックグラウンドを持つ人々が共に暮らすまちは柔軟で強いまちであり、横須賀再興の為にも『多文化共生のまち』へ進化していかねばなりません。

さきの予算議会では、従来の日本人市民中心の対応では不十分であることを問題提起して、外国の方々も地域の担い手として、安心して安全に本市で暮らしていかれるように、市民の暮らしも、行政の在り方も変わっていく必要性について市長と質疑を交わしました。

同じ問題意識から、今回は日本語での119番通報が困難な外国の方が緊急時にも安心して医療へアクセスできるようにする為に多言語で24時間対応できるシステムを提案します。

現在、本市は米海軍横須賀基地の『急派センター』に通訳を依頼することで24時間365日体制で英語による119番対応ができています。

また、本市の救急隊は翻訳アプリ『救急ボイストラ』をインストールしたタブレットを配備しており、話しかけると15ヶ国語で翻訳されるようになっています。

つまり、英語圏の方々の通報と、救急隊にアクセスできた後の15ヶ国語対応はできています。

しかし、英語以外で119番通報を行なう方々への対応が抜け落ちています。

それを解決するのが、多言語で24時間対応できる『三者間同時通訳システム』です。

外国語で119番通報が入った場合に、消防本部が民間の電話通訳センターにつないで、通報した外国の方と消防とのやりとりをオペレーターに同時通訳してもらう仕組みです。

運営費用も年間数十万円程度で済みます。

国もこのシステムの有効性を認めており、2020年までに全国全ての自治体での導入を目指しています。

導入を加速化させる為に2017年度からは地方交付税措置も取りました。

導入済みの自治体は増えつつあり、2016年は全市町村の18%から2017年度中には24%へと増える見込みです。

【質問1】
そこで本市も『三者間同時通訳システム』」を早急に導入すべきではないでしょうか。

お答え下さい。


(→市長の答弁へ)

2.来年度開設予定の不妊専門相談センターの在り方について

妊娠・出産は奇跡の連続で初めて実現します。

しかし世間の認識はいまだに

「妊娠すれば誰もが健康な赤ちゃんを産むもの」

といった誤った認識のままです。

不妊・不育の当事者はマイノリティ扱いをされていますが、我が国では6組に1組が不妊カップルです。

また、2013年に生まれたこどもの24人に1人が生殖補助医療(以下ARTと略)のおかげで生まれました。

不妊・不育はすでに国民全体のテーマなのですが、専門的な相談支援も極めて不足しています。

本市では、新たに『不妊専門相談センター』の2019年度開設を目指して検討をスタートしています。

センター設置によって、当事者の悩みが軽減され、全く知られていない不妊・不育やARTの現実が正しく世間に理解されることを期待します。

さらに、治療からの卒業、養子縁組・里親制度のさらなる普及、流産・死産とグリーフケアの必要性など、センターは重要な役割を果たす存在となりうる為、その在り方について、質問します。

(1)機能と名称について

【質問2】
すでに本市では不妊症だけでなく不育症の相談も受けてきましたので、当然センターにおいても不育症の相談も受けるべきですが、いかがでしょうか。


(→市長の答弁へ)


【質問3】
不育症の相談も受けることがはっきり分かるように、名称は『不妊・不育専門相談センター』とすべきではないでしょうか。


(→市長の答弁へ)


(2)運営形態について

センターといっても新たに建物を作る訳では無く、『専門的な相談支援機能』を持つ新たな係をこども育成部の中に作るのが良いと思います。

先行してセンターを開設した川崎市では運営を外部委託しました。

川崎市は(社)川崎市看護協会に外部委託している

川崎市は(社)川崎市看護協会に外部委託している


しかし本市は外部委託すべきではありません。

『専門性の高い相談支援』を実現する為に、必ず外部から専門医や認定看護師を招いて市民への専門的な相談支援を担って頂くと共に、市民に最も身近な存在である保健師・助産師に正確な情報や最新の知識を蓄積して日常的に相談にのれる力をつけてもらう為に、スーパーバイズも受けられるようにすべきです。

【質問4】
センターの運営形態は、市民がいつでも相談できるようにこども育成部内への常設とし、専門家と本市職員による『専門性の高い相談支援』を実現すべきではないでしょうか。


(→市長の答弁へ)


(3)相談支援機能の在り方について

国がセンターに求める機能は3つあります。

1つ目は、充実した相談支援機能です。

先行してセンターを開設した神奈川県と横浜市は月2~3回平日のみ、相模原市は月1回平日のみ、川崎市では月1回土曜日のみで、少なすぎます。

本市には特定不妊治療・不育症治療の専門医療機関が存在しておらず、市外の専門医療機関を予約しても初診まで1カ月近く待たねばならない現状からも、センターはまず最初の相談先となることが予想されます。

【質問5】
したがって、本市は必要な方が求めるタイミングで相談できるように平日・土日も毎日相談を受けられる体制とすべきではないでしょうか。


(→市長の答弁へ)


【質問6】
また、相談形態は面接・電話・メールなど多様な方法を可能とすべきではないでしょうか。


(→市長の答弁へ)


(4)正しい情報の普及啓発の拡充と、当事者の声の必要性について

センターに求められる2つ目の機能は、専門家による不妊・不育の正しい情報やARTの実情などを周知する為に定期的に講演会などを開催することですが、これまで本市は年1回は実施してきました。

2017年度に実施した不妊に関するセミナー

2017年度に実施した不妊に関するセミナー


【質問7】
センターの開設にあたっては参加しやすさを向上させる為に、さらに回数を増やすなどの取り組みが必要ではないでしょうか。


(→市長の答弁へ)


専門家に加えて、当事者のみなさまが必要としているのは『先輩当事者の声』です。

【質問8】
実際に治療を受けてこられた当事者の方々に、ご自身の体験をお話ししていただく機会も設けるべきではないでしょうか。


(→市長の答弁へ)


(5)当事者会・交流会への支援機能の必要性について

センターに求められる3つ目の機能は、当事者会や交流会への支援です。

県内のセンターでは、当事者会などの開催は行なっておらず、専門医療機関から派生した民間団体などの紹介にとどまっています。

本市には専門医療機関も民間団体もありません。

【質問9】
そこでセンター開設にあたっては、当事者会の開催や治療経験者との交流の場も設けるべきではないでしょうか。


(→市長の答弁へ)


2018年6月議会の一般質問に立つ藤野英明


ここからは僕が当事者の方々と出会ってきた中で必要だと考えている取り組みを提案します。

(6)治療を始める前から卒業を視野に入れられる相談支援、卒業を考えておられる人・卒業した人に寄り添える機能の必要性について

治療には様々な限界があり、妊娠・出産に至らずに卒業する方々も多いです。

年々治療を受けられる年齢が上がっていることから「ここまで頑張ったのだから今さらやめられない」という方や、治療の失敗からうつ状態になった方もおられます。

治療の長期化は治療費の高額化も意味しており、生活の破たんも起こっています。

夫婦の孤立が深まり離婚するケースも多々あります。

治療の卒業にまつわる現実に当事者はとても苦しんでいます。

本来こうした事態を防ぐ為に、治療を開始する前の段階から専門医療機関が、夫婦に対して漠然とでも

「治療はどのくらいの期間続けるか」

「妊娠しなかったらどうするか」

を考えられるカウンセリング的な支援をすべきですが、現状では、ほぼありません。

【質問10】
そこで、センター設置に際しては治療開始前から卒業も視野に入れた相談を行なう、卒業への葛藤に寄り添う、卒業後のケアも行なうなどの機能も
検討すべきではないでしょうか。


(→市長の答弁へ)


(7)相談と同時に養子縁組・里親制度を周知する必要性について

センターには、相談と同時進行で養子縁組・里親の選択肢を考えられる体制を作るべきです。

治療の現場では、結果が出るまでどこまでも続けるか諦めるかの二者択一しかありません。

日本は不妊治療回数が世界一多い国ですが、養子縁組はほとんど普及していません。

アメリカや北欧では、こどもを持つ為の選択肢として不妊治療と同じくらい、養子縁組が一般的です。

日本には『生みの親』のもとで育つことができないこどもが約4万6000人もいます。

そこでこの現実をともに解決する為に、相談とともに養子縁組・里親制度について情報提供を行なうのです。

本市は『特別養子縁組成立数20組』の目標や、里親開拓と委託の推進を掲げていることから、先の予算議会の委員会質疑で児童相談所にはすでにこの提案を行ないましたが、改めて市全体の取り組みとして提案します。

日本は血縁にこだわる風土がありますが、民間の養子縁組仲介団体が調査した結果、『育て親』として待機している全員が実は不妊治療の経験者でした。

治療を通じて、自分たちの望みは『遺伝的つながりのある妊娠をすること』ではなく『こどもを育てること』『親になること』だと明確になる人も多いです。

しかし、長年の治療を卒業した後に初めて制度を知っても、例えば特別養子縁組などは年制制限にかかってしまうことがあります。

子育てには体力が必要ですし、こどもが成人するまでは働いていられる年齢である事が望ましいことから、特別養子縁組には児童相談所も民間団体も年齢制限を設けているのです。

里親登録をしても、こどもとすぐに出会えるとは限りません。

「治療を始める前に知っていれば」との後悔の声もお聞きしてきました。

【質問11】
そこでセンターには、相談と同時進行で養子縁組・里親制度について知って頂く機能を検討すべきではないでしょうか。


(→市長の答弁へ)


(9)グリーフケア体制の構築について

流産と死産は世間に知られないだけで本当にたくさん起こっています。

研究によれば、妊娠歴のある女性のうち約4割が流産を経験しており、50人に1人が死産を経験していました。

家族や友人にも話せず、さらに周囲の無知からくる言動によって、妊婦も夫も孤立して苦しんでおり、グリーフケアを受けられる仕組みが必要です。

【質問12】
現在こども育成部の『親子支援相談事業』でわずかに死産の相談を聴いている実績がありますが、市のホームページなどには流産や死産の悲しみをお聴きしますと明記していません。

ぜひこれは今すぐに明記していただけないでしょうか。


(→市長の答弁へ)


【質問13】
また、センターには、死産や流産を経験した方々と配偶者等がグリーフケアを受けられる機能を検討すべきではないでしょうか。

お答え下さい。


(→市長の答弁へ)

3.LGBT関連施策数ランキングで全国自治体トップに本市が選ばれた結果を受けて

(1)市長の感想と今後の意気込みについて

LGBTなどいわゆる性的マイノリティに関する施策が全国で最も多い自治体は横須賀市であるとの調査結果が5月7日に発表されて、メディアで大きく報じられました。

2018年5月8日・朝日新聞デジタルより

2018年5月8日・朝日新聞デジタルより


2018年5月8日・神奈川新聞より

2018年5月8日・神奈川新聞より


この10年間、本市の性的な多様性を保障する取り組みを提案してきた者として僕は、市の歴代市担当者のみなさまに敬意を表するとともに、当事者のみなさまに心から感謝を申し上げたいと思います。

2018年6月議会の一般質問に立つ藤野英明


【質問14】
まず、この結果を受けてどうお感じになったか、上地市長の率直な感想をお聞かせ下さい。


(→市長の答弁へ)


歴代市長の中で最も人権意識が高く、多様性ある社会を実現することへの想いが強いのは上地市長だと僕は感じており、今後も本市はさらに前進していくのだと確信しています。

【質問15】
上地市長の、性的な多様性の保障に関する今後の意気込みを改めてお聞かせ下さい。


(→市長の答弁へ)


(2)市内の当事者のみなさまに本市の取り組みを周知する必要性について

これまで僕に協力をしてきて下さった当事者の方々は本市の先進的な取り組みを知っていたので、全国トップとの報道にも全く驚きませんでした。

しかし、報道を通じて初めて僕に連絡をくれた当事者の方々は「横須賀がこんなにがんばっていたとは知らなかった」と驚き、「どんな取り組みをしているのか教えてほしい」と尋ねられました。

確かに今まで本市はまず着実に取り組みを進めることを最優先して「取り組みを広く知ってもらう」という視点はとても弱かったと気づかされました。

素晴らしい取り組みをしていても、当事者のみなさまに知られていなければ実施していないのと同じです。

そこで街頭キャンペーンの実施を提案します。

1990年5月17日にWHOが精神疾患のリストから同性愛を外したことを記念して、毎年5月17日は『LGBT嫌悪に反対する国際デー』、日本では『多様な性にYESの日』として全国で街頭キャンペーンなどが行なわれています。

【質問16】
本市でも有志によって今年で4回目の街頭キャンペーンを行なったところですが、これを本市の主催として、広く市民を対象に、性的な多様性への理解を広げ、本市の取り組みを周知すべきではないでしょうか。


(→市長の答弁へ)


(3)全国の当事者のみなさまに本市の取り組みを周知する必要性について

今回の報道を受けて、全国の当事者の方々や自治体関係者が本市の取り組みに注目しています。

広く全国に、本市をもっと知ってもらうべきです。

そこで『東京レインボープライド』(以下『TRP』と略)へのブース出展を提案します。

毎年ゴールデンウィークを『プライドウィーク』と名付けて都内で様々なイベントを開催しています。

『TRP』とはこの最後の2日間、代々木公園で開催される国内最大のプライドフェスティバルで、今年の来場者は15万人にのぼりました。

最終日のプライドパレードには7000人が参加しました。

『TRP』には毎年200近いブースが出展しており、当事者団体、NPO、企業、大使館に加えて、性的な多様性を保障する取り組みに先進的な国内の自治体もブースを出展しています。

「東京レインボープライド2018」に出展した大使館・自治体

「東京レインボープライド2018」に出展した大使館・自治体


今年は国立市と渋谷区が出展しました。

全国から訪れる15万人もの方々に取り組みを知ってもらえる重要な機会です。

【質問17】
そこで、本市も『TRP』にブースを出展し、本市の取り組みや魅力を全国に対して知ってもらう良い機会とすべきではないでしょうか。

お答え下さい。


(→市長の答弁へ)

4.同性カップル等パートナーが現在も利用できる制度の存在とその周知の必要性について

本市では今年度から『人権施策推進会議』において同性カップル等のパートナーシップ制度の導入について議論をスタートします。

しかし仮に本市が制度を導入したとしても、あくまでも自治体が同性カップル等の存在を公的に認めただけのもので同性婚ではありません。

つまり、法的な効果は何もありません。

国が同性婚を定めるまでは、今後も法的な婚姻関係にある男女の夫婦と比べて
同性カップル等のパートナーへの差別的な扱いと不利益が続くことになります。

これまでも本市は、同性カップルの方々への実質的な不利益を無くす取り組みを続けてきました。

そこで今回の質問では、既存の制度を活用することで共同生活を営む上での不利益を解消できる仕組みを確認し、その周知を求めます。

(1)同性カップル等の同一世帯の住民票の作成について

婚姻届けを出した男女は、一般的に、同一世帯の住民票に入っています。

一方、僕の知人もそうなのですが、ほとんどの同性カップルは何年間も同じ家に暮らし生計を同じにしているのですが、それぞれが別々の住民票を作っています。

「法的な婚姻関係に無いから同一世帯の住民票を作れない」

と誤解しておられるのです。

けれども、同一世帯の住民票を作成する前提は「生計が同一か否か」ということしかありません。

ですから、婚姻届けを出していない『事実婚の男女』も未婚の夫または妻の続柄欄を使用して同一世帯の住民票を作ることができます。

そこで伺います。

【質問18】
生計が同一の同性カップル等パートナーの一方を世帯主として、もう一方を同居人とする続柄欄のある同一世帯の住民票を作成できるはずですが、いかがでしょうか。


(→市長の答弁へ)


(2)同性カップル等の国民健康保険への加入について

国民健康保険についても伺います。

【質問19】
同一世帯の住民票登録をすれば、同性カップル等のパートナーは当然、同一世帯者として国民健康保険に加入できるはずですが、いかがでしょうか。


(→市長の答弁へ)


これを知らない同性カップル等のパートナーは保険料の支払いで不利益を受けています。

国民健康保険は世帯ごとの収入をもとに保険料を算定しますので、同性カップル等が別々の単身世帯として支払う場合、基礎賦課額、後期高齢者支援金等賦課額、さらに40歳以上であれば介護納付金分、この全てを2世帯分払わねばなりません。

【質問20】
2人が別々の単身世帯として支払う場合と同一の世帯として支払う場合とでは、年額どれだけ保険料に差が出るのでしょうか。


(→市長の答弁へ)


(3)同性カップル等の生活保護の受給について

僕が性的な多様性の保障に深く関わり始めたのは、当事者の方々に自殺、自殺未遂、自傷行為が大変多いことを知ったからでした。

中には同性カップルの双方が精神疾患の為に働けず、十分に食事をとれていない方もいらっしゃいました。

そこで、最後のセーフティーネットである生活保護について確認します。

生活保護法第10条において、保護は『世帯』を単位としてその要否及び程度を定めるものとすると定めています。

1961年4月1日厚生事務次官通知に基づく行政解釈でも

「同一の住居に居住し、生計を一にしている者は、原則として、同一世帯員として認定すること」

と明確にしています。

これは『世帯単位の原則』と呼ばれるもので、血縁関係や婚姻関係に無くても、実態として世帯が同じであれば、いわゆる事実婚の場合も要否判定・支給がなされてきました。

【質問21】
したがって、共に暮らし生計を一にしている同性カップル等のパートナーは同一世帯員として生活保護の要否判定・支給がなされるはずですが、いかがでしょうか。


(→市長の答弁へ)


(4)現在も同性カップル等が利用できる制度だと周知する必要性について

あえて確認の質問をしましたが、この3つはパートナーシップ制度が無い現在も同一世帯と認定されれば当然利用できる制度です。

けれども、この事実が当事者のみなさまには全く知られていません。

僕が同性カップルの方々にこれらをお伝えしたところ、みな驚き、ぜひ同一住民票を作りたいとおっしゃいました。

【質問22】
現実に不利益を受けている当事者の方々に対して、こうした制度が利用できることを周知すべきではないでしょうか。


(→市長の答弁へ)


(5)同性カップルも里親になれることをホームページなどに明記する必要性について

昨年9月議会における市長との質疑を通して、本市は同性カップルも里親になれる旨の答弁がありました。

けれども、やはり広く市民に広報されなければ、申請にはつながりません。

今年3月の埼玉県議会では、県知事がホームページへの明記を約束し、現在、埼玉県のホームページでは里親制度Q&Aのコーナーで「単身者や同性カップルでも里親になれますか」というQ&Aできちんと明記されています。

埼玉県ホームページ「里親制度Q&A」より

埼玉県ホームページ「里親制度Q&A」より


たかがQ&Aと思われるかもしれませんが、同性カップルが里親になれると明確に広報されたことは里親になりたい同性カップルにとっては大きな朗報です。

本市のホームページの『里親になるには』のコーナーがありますが、最低限度の4項目しか示されていません。

横須賀市ホームページより

横須賀市ホームページより


何度読んでもこれだけでは僕自身も自分が里親になれるのか全く分かりませんでした。

【質問23】
そこで、本市ホームページも埼玉県のQ&Aのように里親申請を迷っておられる方々が読んで「これならば自分も里親になれるかも」と参考にできるように、分かりやすく充実した内容に改善していただけないでしょうか。


(→市長の答弁へ)


【質問24】
その際には、同性カップルも対象だと分かるように明記していただきたいのですが、いかがでしょうか。

お答え下さい。


(→市長の答弁へ)


以上で一問目を終わります。

再質問は一問一答形式で行ないます。



上地克明市長の答弁

【答弁1】
まず、日本語での119番通報が困難な外国の方に多言語で24時間対応できる『三者間同時通訳システム』を導入する必要性についてです。

ご提案の119番通報の『三者間同時通訳システム』につきましては、来年度の導入を目指して、すでに三浦市と葉山町と検討を始めています。

外国人の方々からの119番通報に適切に対応できるよう、消防指令システムの向上を図ってまいります。


【答弁2】
次に、すでに本市は不妊症だけではなく不育症の相談も受けてきたので、当然センターにおいても不育症の相談を受けることについてです。

不育症につきましては従来より医療費の公費助成や相談事業を実施してきましたので、センター開設後も引き続き継続する予定です。


【答弁3】
次に、不育症の相談も受けることが明確に分かるように、名称は『不妊・不育専門相談センター』とすることについてです。

『不妊専門相談センター』という名称は国庫補助事業としてつけられている事業名ですので、設置する際にはご提案も含めてふさわしいセンターを検討したいと考えます。


【答弁4】
次に、センターの運営形態は外部委託ではなく、市民がいつでも相談できるようにこども育成部内への常設とし、専門家の招聘と本市職員による専門性の高い相談支援を推進することについてです。

『不妊専門相談センター』での実施業務は、現在実施している相談業務や講演会などを整理してこども育成部内で行なうことを想定していて、専門家の力も借りながら専門性の高い相談支援を実現するよう努めてまいります。


【答弁5】
次に、本市には特定不妊治療・不育症治療の専門医療機関が無い為、本市のセンターは平日・土日も毎日相談を受けられる体制とすることについてです。

センターはこども育成部内に開設しますので、平日は毎日相談できる体制とする予定です。

土日の相談は専門医の確保が難しいこともあり、現在実施している相談事業でも対応ができていない状況ですので、講演会やセミナーなどを休日に行ない、その中で個別相談の時間を設けるなどして、対応をぜひ工夫をしていきたいというふうに考えます。


【答弁6】
次に、面接・電話・メールなど多様な相談形態を可能とすることについてです。

現在も市のホームページやパンフレットを見て、電話やメールで相談される方への対応は行なっていますが、今後も不妊専門相談センター専用ダイヤルの設置などより相談しやすい体制を検討してまいりたいと思います。


【答弁7】
次に、センターの開設に際して、講演会などへの参加しやすさを向上させる為に開催回数を増やすなどの取り組みについてです。

現在、不妊・不育をテーマとした講演会以外にも妊娠をテーマとしたセミナー等を実施しています。

これらの様々な講演会やセミナーを活用して、不妊・不育の情報の普及啓発を幅広く行なえるよう検討していきたいと思います。


【答弁8】
次に、専門家の講演だけではなく、実際に治療を受けてこられた当事者の方々に自らの体験をお話ししていただく機会も設けることについてです。

不妊症治療は正しい情報に基づいて選択した治療を安心して受けられることが大切ですので、専門医だけではなく当事者の方のお話を聞くことは大変有効なのではないかと認識しています。

今後、関係団体等とも連携して実現に向け、ぜひ検討していきたいと思います。


【答弁9】
次に、本市には専門医療機関も民間団体も存在しない為、センター開設に際して、当事者会の開催や治療経験者との交流の場も設けることについてです。

不妊症や不育症治療は、身体・精神的にもまた経済的にも負担が大きい為にサポートの一環として当事者の方や治療経験者の方達が交流できる場を持つことは大切だと理解をしています。

今後、当事者の方のニーズや関係団体での実施状況なども確認しながら、実施について検討していきたいと考えます。


【答弁10】
次に、センター設置に際しては、治療開始前から卒業も視野に入れた相談支援と卒業を考えている人の葛藤への寄り添い、さらに卒業後のケア等を行なう機能も検討することについてです。

議員おっしゃる通り、不妊治療の卒業にまつわる現実は心身ともに負担が大きいと推察しています。

現在『親子支援相談事業』において、子育てに悩む方へのカウンセリングやメンタルヘルス相談を実施していますので、本事業の対象を拡大をして、卒業も含めて当事者の方の心の支えになれるようなカウンセリング等を実施ができるか検討してまいりたいと考えております。


【答弁11】
次に、センターには相談と同時進行で養子縁組・里親制度について知っていただく機会を検討することについてです。

この件なんですが、非常にセンシティブな問題だっていうふうに、実は、ちょっと議員とは考え方が私違いまして。。。

ですから情報の提供の方法やタイミングによっては当事者の方を傷つけてしまうのではないかという恐れもありますので、案内を行なうことの是非も含めて、例えばマンツーマンでお知らせをするとかっていうことを慎重に考えていかなければならない事項なのではないかと考えておりますので、全員にお知らせすることは今のところは考えるべきではないというふうに考えてます。


【答弁12】
次に、こども育成部の『親子支援相談事業』で死産の相談を受けている実績があるが、市のホームページなどに流産や死産の相談をお聞きするとの記述が無いので今すぐ明記することについてです。

議員おっしゃる通り、流産や死産を経験されたことの悲しみや苦しみっていうのは計り知れません。

ホームページの記載につきましては現在改善に向けて作業を行なっておりますので、流産や死産の方へのおしらせについてもあわせて検討してまいります。


【答弁13】
次に、センターに死産や流産を経験した方々と配偶者等がグリーフケアを受けられる機能を検討することについてです。

死産や流産へのグリーフケアにつきましては、現在、国が思春期から更年期に至る女性を対象とした身体的・精神的悩みに対して相談指導を行なう『女性健康支援センター』の設置を進めておりまして、本市としても将来的には設置を進めていきたいと考えていますので、その中でグリーフケアを含めた包括的な支援体制を検討していきたいと考えています。


【答弁14】
次に、LGBT関連施策数ランキングで全国自治体トップに本市が選ばれた結果の感想についてです。

今回のアンケートで全国1位と評価されたことは大変嬉しく思ってます。

私は誰もひとりにさせないまちを目指しています。

誰もひとりにさせないまちの前提は差別の無いまちです。

この結果も藤野議員の力によることも大きいと非常に考えています。

感謝を申し上げたいと思います。

引き続き、性的マイノリティをはじめ様々な施策にこの考えを持って取り組んで参りたいと思います。


【答弁15】
次に、性的な多様性の保障に関する今後の意気込みについてです。

今回のアンケートでは本市の性的マイノリティ関連の施策数で評価をいただきました。

今後は研修会等への参加者の増加や様々な事業の充実に努めることで、施策の中身でも評価されるようにしたいと考えております。


【答弁16】
次に、『多様な性にYESの日』の街頭キャンペーンを本市の主催とすることについてです。

街頭キャンペーンは当事者の方が主体的に行なうことがより共感を得られると考えます。

多様な性については多くの人に理解をしていただくことは大変重要なことではないかと考えます。

市としても毎年度市内各所で行なっている性的マイノリティ啓発のパネル展示を来年の5月17日に合わせて開催するなど協力をしたいと考えております。


【答弁17】
次に、本市も『東京レインボープライド』にブースを出展することについてです。

これもなんですが、ちょっと違うのは、本市の取り組みを市内の当事者あるいは市民の方々に周知をしてもらうということが重要であると考えてますので、今のところ出展は横須賀市はこうやっているよというようなことの出展は考えていません。


【答弁18】
次に、同性カップル等の同一世帯の住民票の作成についてです。

同性カップル等も生計が同一であれば同一世帯の住民票を作成ができます。

住民基本台帳法においては個人を単位とする住民票を世帯ごとに編成しなければならないとされています。

また同法において、世帯とは居住と生計を共にする社会生活上の単位とされており、世帯を構成する者の男女までは問われていません。


【答弁19】
次に、同一世帯の住民登録をすれば同性カップル等のパートナーは同一世帯者として国民健康保険に加入できるかについてです。

おっしゃる通り、国民健康保険への加入は住民票上の世帯を単位としていますので、同一世帯の住民票登録をされている方々は同一世帯の国民健康保険被保険者となります。


【答弁20】
次に、2人が別々の単身世帯として支払う場合と同一の世帯として支払う場合とでは年額どれだけ国民健康保険料に差が出るかについてです。

2人が同一世帯として支払う方が平成30年度で最大年額4万9450円安くなります。


【答弁21】
次に同性カップル等の生活保護の受給についてです。

おっしゃる通り、生活保護の判定は同性カップル等も含めて同一世帯員として保護が決定されております。


【答弁22】
次に、不利益を受けている当事者の方々にこうした制度が利用できるかどうかを周知することについてです。

性的マイノリティに関する情報は、人権・男女共同参画課のホームページにまとめています。

ご指摘があったこれらの制度の周知は同課のホームページに掲載したいと考えています。


【答弁23】
次に、本市ホームページも埼玉県のQ&Aのように里親申請を迷っている方々にとって分かりやすく充実した内容に改善することについてですが、ご指摘いただきました通り、市民にとってより分かりやすい内容するように検討したいと思います。

またホームページ以外にも、パンフレットや広報よこすかでも周知を行なっておりますので、これらもわかりやすい内容になるように検討したいと思います。


【答弁24】
次に、改善にあたっては同性カップルも対象だと分かるように明記することについてですが、同性カップルについても里親の対象となりますので、ご提案いただいた通り、ホームページの内容を改善する際に明記してまいります。

以上です。



フジノの再質問

市長、ご答弁ありがとうございました。

ほとんどの質問において、提案というか、質問の想いを汲んでいただいて誠にありがとうございます。

一柳元議員から「(一般質問の答弁を聴いた際に行政側に対して)感謝をするな」と言われているのですが(笑)

やはり今までの歴代の市長と比べると、あまりにもご理解いただけるので、これはもう率直な気持ちで、二元代表制という意味は抜きにして、まずは率直に感謝の気持ちを申し上げたいと思います。

多様性を大切にする。

これはものすごく大切なことだと思います。

その中で、今回まず最初に、外国人市民の方々・外国人観光客のみなさまの横須賀を訪れる方々が確実に増えていく状況の中で、『三者間同時通訳システム』をぜひ導入して頂きたいという質問をまずいたしました。

すでに来年度の導入に向けて動いていただけているということで、これは2020年(東京オリンピック・パラリンピック)にも間に合いますし、その前に来年度ですから、まずラグビーワールドカップ開催にも間に合うと思います。

大変重要なことだと思います。

また、津久井浜のウインドサーフィンワールドカップもこれからまだまだ継続していくと思いますので、これが導入されることで多くの方が119番通報にスムーズにつながることができるのではないかという風に大変感謝をしております。

フジノの再質問

不妊・不育関係のことについて、数点、確認の為に質問をしたいと思います。

センターそのものについて今回あえてお聞きすることを通じて、不妊・不育について市民の方々に認識を新たにしてほしいという想いで上地市長にに質問させていただきました。

そこで改めて数点意見交換をする中で、そうした想いが市民のみなさまにも広がるといいなということで質問させて頂きます。

1つ、ご報告させてください。

厚生労働省の人口動態統計、最新のものが6月1日に公表されました。

その際、出生数が統計開始以来、過去最小ということが大きく報じられて、出生率も1.43と2年連続低下したことが大きく報道されました。

けれども、僕が注目をしたのは別のデータでして、3年連続で第一子を出産した時の女性の年齢は30.7歳。

もう晩産化は定着している。

そう受け止めています。

当然ながら、初産の年齢が高くなれば、出産のリスクも高くなってまいります。

質問で取り上げたような事実、流産をしている方の割合、死産をされている方の割合も申し上げましたが、やはりまずこれはマイノリティではなくて、初産年齢の上昇というのはもはや長期的なトレンドになっているということを踏まえなければ、「こどもを持ちたい」という願いに寄り添うことはできないと僕は考えているんですが、市長の考えをまずを聞かせて下さい。



市長の答弁

全くおっしゃるとおりです。

世の中は変わりつつあります。

私のせがれのことを言うわけではありませんが、やっぱり30代で、これは時の流れなのか、というふうに思ってます。

その為に今言ったことというのは非常に大切なことになると思います。

これは神のみぞ知ることかも分かりませんが、ぜひその辺は前向きに進めていかねばならない、行政としてやらなければいけないことだと思っています。



フジノの再質問

ありがとうございます。

続いて、生殖補助医療、これももはやマイノリティではないんだということを想いを共有できたらなと思っています。

これも1つ報告させて下さい。

先日アメリカのチームがまとめた研究結果があります。

ちょっと息が長い話なのですが、2100年の時点では、生殖補助医療によって産まれた本人やその子孫は世界の人口の3.5%にあたる3億9400万人にのぼる可能性が高い。

現在世界において年間40万人が生殖補助医療によって生まれていると推計されています。

1問目では2013年に生まれたこどもの24人に1人が生殖補助医療によって生まれていると申し上げたんですが、これは実は少ない数字です。

生殖補助医療のうち、体外受精などのより高度な医療によって行なわれたものは実施医療機関が日本産科婦人科学会に全ての症例を出産まで追跡して報告していなければならないことから、そのデータだけが報告されているんですね。

例えば、共済病院が行なっているような一般的な不妊治療、人工授精などは一切カウントされていない訳です。

ですから「24人に1人が生殖補助医療によって生まれた」というのは決して正確なものでなくて、本当はもっともっと大きい。多くの方々が生まれている。

つまり、もはやマイノリティではないんですね。

この事実をぜひ市民のみなさんに知っていただく。正確な知識を社会に普及させていく。

このことによって不妊に悩んでおられるカップルも救われていくし、また周りが悪気なく言っている言動によって傷つくこともないというふうに考えています。

決して生殖補助医療というのはもうマイノリティの技術ではないんだ。その治療を受けている方はマイノリティじゃないんだ、ということについて、市長の考えをお聞かせ下さい。



上地市長の答弁

古い時は、昔は、そうではない。つまり子どもは自然に授かるものだという固定観念で生きてきたし、かつて日本社会というのはそのように運営されてきたことは事実です。

ただ、時代が変わり、多様化を受け入れるというよりも、むしろそれは自然の流れなのではないかというふうに個人的には思っています。
 
その場合は、これは我々がこの社会を克服していく為には、これは当然のことであるというふうに考えています。

その辺の意味では一緒、同じことだと。

そこに固定観念はありませんし、性的な多様化と同じように生まれてくることに関しては、どんどん様々なことをやっていかなければならないというふうには理解しています。



フジノの再質問

市長、ありがとうございます。
 
まず基本的な考え方について、もう1つ確認をさせて下さい。
 
妊娠イコール健やかな赤ちゃんが必ず生まれる、これももはや固定観念であって、決してそれは事実ではない。

残念ながら必ずしも健康に生まれる訳ではない、そういうふうに僕は考えています。それはデータに基づいて考えています。
 
そのような中で、具体的な取り組みとして1つ提案をさせて下さい。
 
母子健康手帳、見本をじっくり読んでみたのですが、残念ながらそこには幸せな赤ちゃん、幸せな妊娠しか描かれていなくて、残念ながら生まれない可能性があるということについては、決して言及がない。

これはやはり一言でも触れるべきではないか。

全ての赤ちゃんが必ずしも健康に生まれる訳では無いということ、もちろん表現なども考えねばなりませんが、そういったことも含めて記載していく必要があるのではないかと思うのですが、いかがでしょうか。



上地市長の答弁

これはすごく難しい問題で、宗教だとか神だとかの世界に入っていくと思うのです、またどこかに行ってしまうのだけれども、それをどうやって社会が受け入れるかという問題を、今我々に突きつけられていると思うのです。

それをどうやって表現をし、先ほどではありませんけれども、どうやってみんなで抱え込んでいく社会をつくっていくかという試練のうちの1つだと思っています。
 
ですから、マイノリティーであるかないか、先ほどの問題も含めて、今おっしゃったようにそう不幸にして、不幸という言い方がいけないのかもしれません、わからない、私も今でもよくわからないのだけれども、そのように生まれた方たちだとか、そうでない人たちも含めて人類というか、人間は社会を形成していかなければいけないということは、よく理解しているつもりなので、その辺の認識は多分一緒だと思います。

誰にでも寄り添わなければいけないし、誰も一人にさせないまちというのは、私が目指している世界です。



フジノの再質問

ありがとうございます。
 
僕は教育福祉常任委員会に所属をしておりますので、今の母子健康手帳について、それから、プレママ・プレパパ教室のタイトルを見ると、やはり妊娠のリスクの話とか語られていないということについては、委員会などでまた詳しく質疑を重ねていきたいと思います。
 
市長とは少し大きなお話についてしたいと思います。
 
もう1点やはり報告したい研究結果があります。

これは非常にセンシティブなので、2つの質問をします。
 
まず1つ目は、早期の専門的な治療が必要であることを啓発する必要性を感じています。

慎重に物言いをしなければならないのは承知しているのですが、あえて1問目は素のまま申し上げます。
 
5月12日の日本産科婦人科学会で発表されたのですが、日本医科大の研究チームが不妊治療によって妊娠をした22万件を超えるケースを分析しました。

その結果、不妊治療をする時の女性の年齢が1歳上がるごとに、流産のリスクが15%も高まることがわかりました。

この結果から我々が考えねばならないことは、不妊治療はやはり偏見があったり、費用が高くなったり、我がまちのように身近に専門医療機関が存在しないことから、受診をやはりためらってしまう、治療になかなか乗り出せないということがある。

でも、やはり年齢が上がることによって、流産のリスクも上がることを考えれば、やはり行政としても早目の治療を受けられることをお勧めすべきではないかと、啓発すべきではないかと考えますが、この点についてはどうお考えでしょうか。



上地市長の答弁

それは同感です。



フジノの再質問

ありがとうございます。
 
慎重に物言いをしなければならないと言ったのは、次のこの質問をお聞きしなければならないからです。
 
我々は行政なので、困っている人はお助けしたい。

ですから、治療を求めている人には早期にぜひ治療をしていただきたいというふうに行政は啓発をすべきだと思っています。
 
一方で、リプロダクティブ・ヘルス、リプロダクティブ・ライツの観点から行けば、子どもを持つ・持たない、いつ持つ・持たないというのも、これは基本的には全て女性が御自身が決める権利であって、行政や政府が子どもを持てとか、何人持てというような発言というのはかたく慎むべきだというふうに考えています。

この点についても、お考えが同じかどうか。

少子社会の中で妊娠・出産が社会的圧力として女性に妊娠・出産を強いるような雰囲気があるように感じるのですが、本市はそうではないということを僕は考えているのですが、市長はどうお考えか、お聞かせ下さい。



上地市長の答弁

それも同じだと思います。それは自由ですから、個人の。



フジノの再質問

ありがとうございます。
 
また少し各論について伺いたいと思います。

グリーフケアの取り組みの必要性についてです。
 
なかなか国の取り組みが地域までおりてこないという状況があります。

市長御自身にお聞きするのは酷かもしれないのですが、市立2病院では流産・死産に対して、グリーフケアというのは行われているのでしょうか。

また、医師・助産師・看護師らは研修の機会やマニュアルなどは持っているのでしょうか。お聞かせ下さい。



健康部長の答弁

今の御質問にお答えします。
 
出産については、基本的にはうわまち病院が担当しております。

市民病院のほうは昨年9月から1人の医師が入りましたけれども、基本的にはうわまち病院でやっておりまして、まずは専門のそういう医師がいるかというと、おりません。

ですので、今現在の出産を担当している医師、それからあと看護師がまず御相談に乗るということをしております。
 
それから、それでもまだなおかつ精神的な負担が大きいというふうに見受けられる方については、専門の精神科のほうの医師を御紹介して、御相談に乗るというような対応を今はしております。



フジノの再質問

ありがとうございます。

この点については、また委員会で詳しくお聞きしたいと思います。
 
今は市立2病院について伺ったのですが、本市が既に保健師の皆さん、助産師の皆さん、いろいろな取り組みをして下さっているのです。

ただ、もう少しアプローチをしていただけないかというふうな思いがあります。
 
例えば、なぜこれを本会議で質問するかということなのですが、実は委員会で質疑をしたことがあるのです。

グリーフケアの必要性を委員会で問うた際に、答弁の中で

今、産後うつの対策の観点から『産婦健診』というものをスタートしています。産んだ後に健診を受ける、これは死産の方でも『産婦健診』は当然受けることができますので、チケットが送られてくる。

けれども、答弁では産婦ケアでうつのサポートができますというふうにおっしゃったのですが、死産に関しては、僕は「それは違う」というふうに思っています。

委員会の後、やはり当事者の方にお聞きしたのですが、亡くなった赤ちゃんを死産をした病院に健診に行く、それ自体がそもそも嫌で、産婦健診には行きません。

これは御答弁にあった「『産婦健診』でグリーフケアがスタートできる」ということとは相入れないというふうに思うのです。
 
そこで改めて行政として、グリーフケアの取り組みをセンターに今回求めさせていただきました。

そしてセンターができるまでの1年度の間は、できる限り保健師の方々、助産師の方々、本市職員の皆さん、大変有能な方、多くおられますから、妊娠が中断してしまった当事者の方にもっと寄り添える機会をふやしていただけないかというふうに思うのですが、いかがでしょうか。



上地市長の答弁

そこまで申し訳ない。

思いが、心が至らなかったので、少し考えさせていただけますか。



フジノの再質問

それから、親子支援相談事業の中で死産の相談を受けていただいている訳ですが、配偶者である夫のグリーフケアというのは存在しないのです。

大変残念なことなのですが、夫は産婦健診もありませんし、働いていく中でその悲しみを率直に吐露する機会も無い。

そこで本市でやはり男性も相談を受けられる窓口を、あるいは電話を明示していただけないかというふうに思うのですが、いかがでしょうか。



上地市長の答弁

ごめんなさい、そこも思いやあれが至っていないので、これから少し考えさせていただいて、いろいろ部内で検討したいと思います。



フジノの再質問

続いて、不妊相談と同時に養子縁組・里親制度について知っていただく機会を検討すべきではないかということについて、再度御質問をします。

大変センシティブな問題であります。

市長が御答弁されたとおりだと思います。

不妊の相談をしに来られた、つまり血縁の子どもが欲しいと望んでこられた方に、では、このパンフレットをお渡しするのか。

「それはあんまりだ」という声が聞こえてくるかもしれません。

ですから、大変センシティブだと思います。
 
一方で、不妊治療を卒業した方々からは

「もっと早く教えてほしかった」

という声も聞いているのは事実です。

僕は「今日、今、結論を出して」とは申し上げません。

児童相談所にもあえて1回質問を投げたのですが、センシティブなことなので検討させて下さいということに対して、僕もそれで良いというふうに思いました。
 
今回あえて質問をしたのは、やはり全市的な問題としたいというふうな考えからです。

ぜひ全市的この問題についてはお考えいただきたいというふうに思いますが、いかがでしょうか。



上地市長の答弁

了解しました。



フジノの再質問

それから、市長の御答弁の中で、『女性健康支援センター』という単語が出てきたと思います。

グリーフケアを受けられる体制をぜひ検討してほしい、ということに対してお答えいただいた御答弁です。

僕はこれには大変賛成です。

名称から女性だけの健康支援センターというふうに受けとめられがちですが、この『女性健康支援センター』を設けている自治体、全国にいろいろあります。

本市がこれを持てたならば、包括的に女性と名前が先頭についていますが、流産・死産の話、グリーフケアのお話、とても大切なのに全体で見ると人数が少ないので、こども育成部の中でちょこちょこと聞いておしまいというのではなくて、やはり『女性健康支援センター』があって、その中でドクターがもし常にいてくだされば、グリーフケアもお聞きするし、不妊・不育の相談もお聞きする市というふうな形で大変重要だと思います。

ただ、初めて出てきた言葉ですので、これがどのような形で検討されているのか、例えば『不妊専門相談センター』は2019年のスタートを目指していますが、『女性健康支援センター』の構想というのは、どのようなスケジュール感というか、イメージでお考えなのか、お聞かせいただければと思います。



こども育成部長の答弁

『不妊専門相談センター』については、できれば前年度、それから、続けて女性健康支援センターについてはその翌年、平成で申し上げますと32年度に、できれば私どもはつくりたいというふうに考えておるところでございます。



フジノの再質問

圧倒的なスピード感に、少し圧倒されているというのが率直なところです。
 
まず来年度『不妊専門相談センター』を立ち上げて、さらに、それも多分包含する形でかと思うのですが、『女性健康支援センター』に乗り出していただけるということで、素晴らしい取り組みだというふうに思います。ありがとうございます。
 
それから、LGBT関連施策全国自治体トップについての御感想をいただきました。

市長と感想は全く同じで、

「数で褒めるなよ。うちのまちは結構いいことやっているぜ、中身で判断してくれよ」

というのが僕の聞いた時の感想でした。

受賞というか、初めて聞いた時に、本市で一番最初に理解してくださった方なので永妻副市長にお電話したところ、

「いや、藤野議員、こんなものではないですよ、横須賀は」

と。

上地イズムがまさに浸透している訳ですが、

「まだまだこれからやっていかなければいけないことたくさんあるのですよ」

というのが一言目のお返事だったのです。

これが横須賀なのだ、というふうに僕はすごく思いました。
 
市長の御答弁も

「数ではなくて、中身で評価されるようにこれからはやっていきたい」

というふうにおっしゃっていただきました。

それから、街頭キャンペーンについては、

「当事者の主体性を大切にしたいので、パネル展示などの側面支援を行なっていく」

ということでした。

が、1点お伺いしたいのは、何故あえて市が主催にしてほしいかと思ったか、それについて申し上げて質問にしたいと思います。
 
街頭キャンペーンに僕自身も参加して見ているのですが、そうすると、有形無形の差別、偏見、言葉を投げかけられる。

街頭において当事者の方々が受けている不快な感覚を僕も体験ができた。

視線だけならまだしも、バカにするような笑いや大変卑劣な言葉を投げかけられることがしばしばありました、この4年間。

それを市の職員にも実は体験してほしいという思いがあったというのが率直な思いです。
 
市が主催をしなくても結構ですが、当事者が主催した場合、市の職員の皆さんにもぜひ来ていただきたいというふうに思うのですが、いかがでしょうか。

街頭キャンペーンに参加していただきたいと思うのです。



市長の答弁

社会というのは様々な偏見とか差別からの克服をしていくとかいうか、そういう歴史なので、そのうちの1つであろう。いずれそれが全然不快に思わない社会が来るだろうと思うというふうに思っています。

その為には、今みたいなことが必要であるならば、ぜひ参加をしていきたいというふうに思います。



フジノの再質問

最後に、既存制度を活用した同性カップル等の不利益解消について、2点伺います。

同一世帯住民票のお話についてです。
 
続柄には世帯主と同居人ということもありますが、もう1つ、世帯主と縁故者という言葉があるのです。

もしあれでしたら市民部長に御答弁いただけたらと思うのですが、同居人という単語よりは縁故者の方がより関係性が強いというふうに我々は感じるのです。

このどちらかにするかの基準というのは、実は、まちによって様々とのことです。

本市の場合は、全く同じ質問と同じ条件で生計が同一の同性カップル等が、仮に「縁故者と世帯主という形で同一住民票を作りたい」と言ってきた場合に、本市はどのような対応になるのかお聞かせ下さい。



市民部長の答弁

縁故者とは、親族で世帯主との続柄を具体的に記載することが困難な者で、事実上の養子等があるというふうに認識しています。

そういった血縁関係であることが前提であるというふうな認識でおります。



市長の答弁

そういうようになっていますので、同居人でしかない。

縁故者というのは血族でなければ、というふうになっているという前提ですから、今のところ本市においては同居人という続柄でしかない、というふうに思います。



フジノの再質問

ありがとうございます。
今回市長が広報もしていただけるということで、ホームページに掲載がされることになります。

これからの申請数と受理件数をぜひ把握するようにしていただきたいというふうに思いますが、いかがでしょうか。



市長の答弁

そのように努めてまいりたいと思います。



フジノの再質問

申請ができるということが知られて、窓口に行きたいという同性カップルとパートナーが行った時に、窓口サービス課の皆さん、しっかりしておられますが、それでも御本人たちは不安を感じています。

差別的な対応が絶対窓口で行なわれることがないように、改めて1度周知していただきたいというふうに思いますが、いかがでしょうか。



市長の答弁

そのように周知します。



フジノの再質問

ありがとうございます。
 
最後に、生活保護制度に関連して、『就労自立給付金』という制度があります。

これは一定程度収入があった場合、プールをしておいて、生活保護を脱却した時にそれを使えるよというものなのですけれども、単身だと10万円が上限、10万円まで貯められる。

多人数世帯だと15万円というふうに差があるのです。

これも同一世帯の場合と多人数世帯では上限が異なってきますので、これも同一世帯の扱いになれるのだよということを確認したいのですが、いかがでしょうか。



福祉部長の答弁

今現在断言できませんけれども、住民票が同一であれば大丈夫だと思います。



フジノの再質問

以上で質問を終わりますが、用意していた再質問が不要になるぐらいに前向きな御答弁の連続で、大変感謝をしております。

これからも横須賀が前に前に進んでいき、そして、横須賀再興の為に『多文化共生のまち』となるように強く願い、そして、政治・行政と一緒になって横須賀を前に進めていかれたらいいと思っておりますので、これからもどうぞ御協力をよろしくお願いいたします。

ありがとうございました。



後日談

フジノの質問が翌日の神奈川新聞に報じられました。



同性カップル等パートナーが同一住民票・国民健康保険への加入・生活保護の要否認定と支給を現在でも受けられること、里親になれることをしっかり広報する必要性について/市長に行なう質問の発言通告書を紹介します(その4)

前の記事から続いています)

一般質問4つ目は「不利益を無くす為に今ある制度で同性等パートナーが利用できる制度と周知の必要性について」です

前3つのブログ記事に続いて、フジノが6月議会で市長に対して行なう一般質問について紹介します。

発言通告書に記した4問目は、同性カップル等パートナーが不利益を受けている現状を変える為に、今ある制度の中で活用できる仕組みについてを取り上げます。

4.同性カップル等パートナーが現在も利用できる制度の存在とその周知の必要性について

仮に本市が同性カップル等のパートナーシップ制度を導入しても、国の定める同性婚ではないので法的な効果はなく、今後も法的な婚姻関係にある男女の夫婦と比べて同性カップル等パートナーへの差別的な扱いと不利益は続くことになる。

これまでも本市は、同性カップル等への実質的な不利益を無くす取り組みを続けてきた。

今回は、既存の制度を活用して共同生活上の不利益を解消できる仕組みを確認したい。

(1)同性カップル等の同一世帯の住民票の作成について

ア.生計が同一の同性カップル等パートナーの一方を世帯主として、もう一方を同居人とする続柄欄のある同一世帯の住民票を作成できるはずだが、本市ではいかがか。




(2)同性カップル等の国民健康保険への加入について

ア.同一世帯の住民票登録をすれば同性カップル等のパートナーは、同一世帯者として国民健康保険に加入できるはずだが、本市ではいかがか。

イ.国民健康保険は世帯ごとの収入をもとに保険料を算定する ため、同性カップル等が別々の単身世帯として支払う場合、不利益が生じている。

2人が別々の単身世帯として支払う場合と同一の世帯として支払う場合とでは、年額どれだけ保険料に差が出るのか。




(3)同性カップル等の生活保護の受給について

最後のセーフティーネットである生活保護は、生活保護法第10条と行政解釈によって、「同一の住居に居住し、生計を一にしている者は、原則として、同一世帯員として認定すること」 と「世帯単位の原則」を明確化しており、要否判定・支給がなされてきた。

ア.ともに暮らし、生計を一にしている同性カップル等のパートナーは同一世帯員として生活保護の要否判定・支給がなされるはずだが、本市ではいかがか。




(4)現在も同性カップル等が利用できる制度だと周知する必要性について

これらはパートナーシップ制度がない現在も同一世帯と認定されれば利用できる。

しかしこの事実が当事者には全く知られていない。

ア.現実に不利益を受けている当事者に対して、こうした制度が利用できることを周知すべきではないか。




(5)同性カップルも里親になれることをホームページなどに明記する必要性について

昨年9月定例議会における市長との質疑を通して、本市は同性カップルも里親になれる旨の答弁があった。

しかし市民に広報されなければ、申請にはつながらない。

埼玉県議会では県知事がホームページへの明記を約束し、現在、埼玉県のホームページでは里親制度Q&Aのコーナーで同性カップルも里親になれることをきちんと明記している。

埼玉県ホームページ「里親制度Q&A」より

埼玉県ホームページ「里親制度Q&A」より


かたや本市のホームページの「里親になるには」のコーナーは最低限の記述しかなく、とてもわかりづらい。

横須賀市ホームページより

横須賀市ホームページより


ア.本市ホームページも埼玉県のQ&Aのように里親申請を迷っている方々にとってわかりやすく充実した内容に改善すべきではないか。

イ.改善に当たっては、同性カップルも対象だとわかるように明記すべきではないか。

今回の質問を決意したのは、5月17日の『多様な性にYESの日』街頭キャンペーンを行なった時でした。

参加して下さった方々に、

今の仕組みでも同性カップル等パートナーに適用される制度

  1. 同性カップル等パートナーも、当然ながら同一世帯住民票を作れること
  2. 同性カップル等パートナーも、当然ながら国民健康保険に同一世帯として入れること
  3. 同性カップル等パートナーも、当然ながら生活保護の給付を受けられること

をフジノがお話したところ、みなさん知らなかったのです。

以前にも同性カップルの方々にこれらをお伝えしたところ、知りませんでした。

けっこうショックでした。

世間では、同性カップル等パートナーシップ制度ばかりが知られるようになっています。

この制度には法的な権利の保障は何もありません。

それなのにメディアではこぞって同性婚(法的な婚姻関係)と同じ効果があるように報じています。誤解です。

横須賀はまもなくパートナーシップ制度の導入について『人権施策推進会議』において議論をスタートします。

(昨年9月議会でのフジノの質疑に、上地市長が明確に答弁してくれて決まりました)

けれども横須賀市がパートナーシップ制度を作ったとしても、効果は極めて限定的なのです。

だからこそ、こうした今の制度でも活用できる仕組みを改めて当事者のみなさまに知ってもらうべきだと考えました。

また、同性カップル等パートナーが里親になることができるにもかかわらず、全然、広報が足りていません。

この問題意識を『一般社団法人レインボーフォスターケア』の方と共有してきました。

そして、淀川区が広報紙にはっきりと掲載したこと、埼玉県が里親Q&Aにはっきりと記したことを教えていただきました。

良い取り組みは他自治体の真似をどんどんすべきです。

そこで質問することを決めました。

発言通告書の紹介は以上です。

フジノが一般質問に立つのは6月6日か7日です。

どちらの日に何番目に質問するのかは、6月5日(火)の議会運営委員会で決定します。



こどもを守ることは全世代を守ることなのです/全国フードバンク推進協議会設立記念シンポジウムへ

全国のフードバンク活動を頑張ってきた団体が結集しつつあります

体調が悪くて、なかなかブログを更新できなくて、ごめんなさい。

けれども体調が悪い日々の中でも、どうしても政治家として足を運ぶべき場には体にムチを打って参加しています。

「全国フードバンク推進協議会設立記念シンポジウム」の会場にて

「全国フードバンク推進協議会設立記念シンポジウム」の会場にて


そのひとつが『全国フードバンク推進協議会設立記念シンポジウム』です。



横須賀での「フードバンク」立ち上げはフジノの長年の願いでした

数年前からずっと「横須賀にフードバンクを作ってほしい」とフジノはいろいろな方々から言われてきました。

今年4月の市議会議員選挙でもフジノは、自分の政策をお伝えするツイキャスの中で

「これまでにも、横須賀にも『フードバンク』を作って欲しいとの要望を聞いてきた。『NPO法人フードバンク横須賀』の設立に協力したい」

と公約を語りました。

けれども忙しさや体調不良の為にフジノは全く動けませんでした。

そんなフジノのかわりに、友人が他のまちの『フードバンク』にボランティアに通ってノウハウを蓄積してくれてはいました。

さらに、大変ありがたいことに、市内でカウンセラーとして様々な方々の支援に積極的に取り組んで下さっている北村光二さんが『フードバンクよこすか』の立ち上げに動き出して下さいました。

そして12月下旬の本格スタートの為に、今、鋭意準備中です(本当にありがとうございます)。

かくなる上は、フジノ自身が『フードバンク』を設立することよりも、政治家として政策・制度面から『フードバンク』を徹底的に応援していくことがフジノの責任だと考えています。

全国の仲間達とともに(行政とうまく連携しながら活動を拡大している素晴らしい団体もありますし)ノウハウを共有し、蓄積し、少しでも早くより良い取り組みを広げていきたいです。

例えば、『フードドライブ』を必ず横須賀市役所でも実現させます!

(*後日記:横須賀市役所での『フードドライブ』を2年連続で実現させることができました)

フードバンクは、もちろん一義的にはこどもたちを守る為の取り組みですが、ご高齢の方々にも、若い方々にも、どの世代に対しても行われるべき取り組みです。

しかし、とにかくまずはメインターゲットはこどもたち、こどもたちを守る為に全力を尽くしたいとフジノは考えています。

こどもたちを守ることは、実は全ての世代を守ることだからです。



金曜夜にもかかわらず、会場は超満員でした

金曜日の夜でしたが、会場は超満員で熱気にあふれていました。

メディアもたくさん取材に訪れていた、超満員の会場

メディアもたくさん取材に訪れていた、超満員の会場

プログラム

【第1部・講演】
(1)基調講演「貧困問題とフードバンク」
 湯浅 誠(社会活動家/法政大学教授)

(2)講演「全国フードバンク推進協議会設立と今後の取り組み」
 米山 けい子(NPO法人フードバンク山梨理事長/全国フードバンク推進協議会設立準備会世話人代表)

【第2部・パネルディスカッション「フードバンクの可能性」】
パネリスト
 ・湯浅 誠(社会活動家/法政大学教授)
 ・松川 伸治(内閣府政策統括官(共生社会政策担当)付参事官補佐(子供の貧困対策担当))
 ・大島 次郎(農林水産省 食料産業局バイオマス循環資源課食品産業環境対策室課長補佐)
 ・鈴木 和樹(NPO法人POPOLO事務局長、全国フードバンク推進協議会設立準備会世話人)
コーディネーター
 ・米山 けい子(NPO法人フードバンク山梨理事長/全国フードバンク推進協議会設立準備会代表)

本来ならば、プログラムの中身やフジノ自身の想いをもっと記したいのですが、体力がありません。

でも、この日の詳しい様子はきっと新聞各紙が取り上げてくれるでしょう。

ブログはここまで。。。後日少し加筆するかもしれません。

体調が戻るまでは短いブログばかりで、ごめんなさい。



後日追記:「フードバンクよこすか」誕生しました!

準備会を経て、12月23日から『フードバンクよこすか』が活動をスタートしました。

1月には神奈川新聞も大きく報じて下さいました。

2016年1月29日・神奈川新聞より

2016年1月29日・神奈川新聞より


どうか『フードバンクよこすか』の活動にご協力をお願いいたします。

こどもたちの為に、みなさまのお力をどうか少しだけ貸して下さい。



決算委員会スタート!本日は「健康部」「病院事業会計」を審査しました/2015年9月議会

(*時間のつごうで途中までしか書けていませんが、いったんアップします)

決算委員会がスタートしました

1ヶ月間にわたる9月議会も、ついに後半戦に突入しました。

本日から、決算委員会がスタートしました。

市役所玄関に掲示されている「本日の市議会スケジュール」

市役所玄関に掲示されている「本日の市議会スケジュール」


4つの分科会にわかれて、市役所の全部局・特別会計・企業会計の決算を審査していきます。



健康部の決算

フジノが所属しているのは『教育福祉分科会』です。

決算委員会の議事次第

決算委員会の議事次第


まず、健康部の決算審査からスタートしました。

決算説明資料・健康部

決算説明資料・健康部


フジノは13の視点から、約50分間質疑をしました。

  1. 地域包括ケア推進の為の人材養成について

    ・診療所開業医が在宅医同行研修に参加しやすくする工夫について

    ・看護師離職防止研修を実施後、質的な評価は高いが現実的に離職を防げているかデータで明らかにする必要性について


  2. 結核が生活保護世帯において増えている原因について

    ・結核医療費交付負担制度(37条)を利用している生活保護世帯が増えている原因分析


  3. 保健所の精神保健福祉相談(訪問)の重要性と、民間メンタルクリニックによるアウトリーチとの役割分担について

    ・保健所の専門医と保健師による訪問での精神保健福祉相談と、民間のメンタルクリニックや精神科病院によるアウトリーチ活動との役割分担とその充実の必要性について


  4. 精神障がいのある方のグループホーム体験利用事業が2014年度ゼロ名だったことの原因分析と、利用しやすい体制整備について

    ・精神障がいのある方々がグループホームでの暮らしにチャレンジしたいと感じた時に、安心して踏み出せるようにDVD等の利用によるハードルを下げる必要について

    ・ご家族のレスパイトケアの為に利用できるにもかかわらず、実績がゼロ名だったことの原因分析と、今後の利用しやすい体制づくりについて


  5. 自殺対策のゲートキーパー養成研修会での研修が求めているゴールと、モチベーションが高い受講者の想いとのミスマッチを解消する必要性について

    ・ゲートキーパー養成研修を受講した方々から「受講はしたけれど、本当に誰かに死にたいと相談された時に何もできそうにない」と強い危機感を抱いていおられる意見が多く、現在の研修ではゴールとして実際にはそこまで求めていないということを明確にする必要性について

    ・今後のゲートキーパー養成研修及びフォローアップ研修において、専門機関の存在と専門機関につなげるという意識を持っていただくことの必要性をより明確化する改善について


  6. エイズ予防普及・啓発事業において、2014年度初開催した2回の街頭啓発の結果、専用電話による相談の件数が増加につながっているか

    ・先進国で唯一わが国だけがHIVキャリアが増加している現状で、初めて本市がショッピングセンター等の多くの人びとが集まる中で開催したエイズ予防普及啓発の街頭キャンペーンの効果について

    ・街頭キャンペーンが専用電話による相談件数の増加に実際につながっているか


  7. 骨髄提供希望者登録推進事業の明確な目標設定の必要性と、実際に骨髄提供をした方された方の講演等との連携について

    ・残念ながら2014年度も骨髄提供希望者登録が定時・随時2名にとどまってしまった原因分析と、今後の年度目標設定の必要性について

    ・登録者アップの為に、実際に骨髄提供をした方とされた方の講演などの機会と積極的に連携する必要性について


  8. 血液対策事業(輸血募集のことです)に横須賀市が広報だけでなく市立病院と連携して積極的に取り組んでいく必要性について
    ・現在の横須賀市の血液対策事業が広報よこすか掲載しか無い現状を変え、市立2病院と連携して積極的に血液対策事業に取り組んでいくべき必要性について

  9. 健康食生活推進事業のうち『栄養改善事業』(個人)の存在を周知して誰でも受けられるようにすべき必要性について

    ・2014年度は『栄養改善指導(個人)』48人と報告されたが、この指導を受けられるのはあくまでもたまたま保健所に電話相談をした方の内容が『栄養関係』だったものをカウントしているに過ぎない。

    ・誰もが『栄養改善指導』を受けられることをしっかりと広報・周知して市民の栄養状態改善につなげるべきではないか。


  10. 健康食生活推進事業のうち『飲食店栄養成分表示推進説明会』『栄養成分表示活用講習会』を開催した結果と今後の店舗数増の必要性について
    ・2014年度、合計5回の『栄養成分表示推進説明会』と1回の『栄養成分表示活用講習会』を開催した結果、実際に栄養成分表示を店内に始めた店舗は何店舗に増えたのか

    ・取り組みをさらに進めて飲食店による『栄養成分表示』をさらに増やす必要性について

病院事業会計(市民病院・うわまち病院)の決算

決算説明資料・病院事業会計(市民病院・うわまち病院)

決算説明資料・病院事業会計(市民病院・うわまち病院)

*続きは後で必ず書きます。ごめんなさい。



「横須賀でも中学校完全給食を実現する会」からのアンケートに回答します

「横須賀でも中学校完全給食を実現する会」から公開質問状を頂きました

『横須賀でも中学校完全給食を実現する会』から公開質問状を頂きました。

「横須賀市でも中学校完全給食を実現する会からのアンケート」

「横須賀市でも中学校完全給食を実現する会からのアンケート」


フジノは現役の市議会議員として毎日の仕事が忙しく、『実現する会』のみなさまが設定されたしめきりまでには回答をお返しすることはできませんでした。

そこで、このブログにて回答をさせていただきます。

他の方々はいわゆる『選挙に向けての活動』に専念しておられるのかもしれません。

けれどもフジノは昨日も今日も明日もふだんどおり『現役の市議会議員』としての仕事を朝から晩まで全力で働いています。

4年目の選挙と同じく、選挙期間中であっても『現役の市議』として働き続けようと考えています。

ですから、『選挙前に大量に送られてくる各団体のアンケート』の1つ1つにあえて時間を割く、というのはフジノの中では「アンケートに答えるよりも先にやるべき仕事がある」「優先順位が低い」と感じてしまうのです。ごめんなさい。

けれどもこういう質問状を市民団体のみなさまが立候補予定者に送るのは政策を知る為の大切な1つの手段です。

そこで今日、衆議院会館の勉強会に向かう電車の中しか時間が取れなかったので、そこで一生懸命に回答を考えました。

電車内でのブログ更新なので、もしかしたら誤字脱字などあるかもしれませんが、お許し下さい。



「中学校完全給食」に対するフジノの考え

設問とその回答は下のとおりです。

  • 設問1〜3は賛成か反対か必すどちらか1つを選び、丸を付けて下さい。

  • 設問4・5はご記入ください。

ここから具体的な設問と回答です。

設問1. 中学校完全給食の実現に(賛成・反対)?

→フジノの回答1.

「中学校完全給食の実現」に「賛成」です。


設問2. 設問1.で賛成と回答した方にお聞きします。
(1) 中学校完全給食は早急に実現するべき?(賛成・反対)

→フジノの回答2(1)

「中学校完全給食は早急に実現するべき」に「賛成!」です。



【フジノが上記のように回答した理由】

2年前の市長選挙では、『中学校給食の早期実現』を訴えた候補を僕は応援しました。

選挙情勢が不利だと見るや吉田市長はその候補の政策をぱくり、中学校給食の実現を匂わせる政策を突然に取り入れました。

しかし2期目の市長選挙に当選した後、吉田市長が実際に行なったことはいわゆるふつうの市民感覚でいう「給食」とはかけはなれた弁当注文に過ぎませんでした。

当初、試行事業を行なうと発表された時、フジノは「完全給食に向けた第一歩だ」と喜びました。

こうした吉田市長に強い怒りを感じています。

選挙の時だけ人気取りで「導入」をほのめかし、当選後には全く市民の願いからかけ離れたスクールランチを3度も試行し、中学生のこどもたちを社会実験の材料にした訳です。

先日行われた神奈川県議会議員選挙において、井坂しんや候補を応援した理由も同じです。井坂しんや候補は、僕と同じく中学校での完全給食の実現を政策として掲げておられました。

だからこそ、応援をいたしました。

井坂しんや候補の当選をひとつのきっかけに、神奈川県にももっと財政力の側面から力を貸してもらい、横須賀市に中学校給食の導入がスピードアップできるのではないかと強く期待しています。

今すぐ中学校の完全給食を実現することが、これまで僕が応援した候補者たち、そして僕の願いです。

(2) 『デリバリ一方式』も選択肢に入れるべき?(賛成・反対)

→回答2(2)

「『デリバリー方式』も選択に入れるべき?」には「反対!」です。



【フジノが上記のように回答した理由】

横須賀市では吉田市長の提案のもとですでに3回もの試行事業を実施しましたが、明らかに失敗でした。
     
『デリバリー方式』による『スクールランチ』はもはや選択肢から外すべきです。


設問3. 横須賀市が進めるスクールランチの拡充に(賛成・反対)?

→フジノの回答3

「横須賀市が進めるスクールランチの拡充」に「大反対!」です。



【フジノが上記のように回答した理由】

『試行事業』という名前で生身のこどもたちを実験台にした吉田市長ですが、その期間も現実にこどもたちは成長をしていきます。

そのようなムダな『試行期間』をとらずに一刻も早く『完全給食』が実現していたならば、今すでにその中学生の児童・生徒たちは十分な栄養バランスが取れた食事を摂ることができていました。

また、横須賀市では今『ミルク給食』といって牛乳だけの給食を出しています。

そもそも米飯中心のお弁当に「牛乳」の食べ合わせはおかしいです。

フジノは『栄養学』の重要性を数年前に意識してから、学術書を読み漁り、学会にも参加し、ずっと学んできました。「牛乳でカルシウムを取る」という考え方は昔には主流派でしたが、現在ではそうではありません。

また、『完全給食』が実現していれば、低所得の世帯であっても小学校と同じように『就学援助』によって給食費への補助が出ます。

横須賀は「5人に1人のこどもが貧困」の状態にある中で、最も栄養バランスの取れた食事が必要な成長期の中学生たちに、貧困のご家庭や低所得のご家庭であってもせめて給食だけはしっかりと食べさせてあげられるようにするのが政治の仕事です。

スクールランチは、すでに3回の試行事業の結果、失敗が明白です。
    
これ以上の拡充は不要です。


設問4. 上記回答の理由などを50文字以内にまとめて下さい。

→回答4.

50文字でまとめることは不可能ですので、回答5をお読み下さい。


設問5. その他ご意見がございましたら、ご自由にお書き下さい。
→回答5.

中学校での完全給食の実施が必要な理由は4つです。

第1に、管理栄養士がバランスの取れた栄養を熟慮して作成した献立で、成長著しい時期の中学生のこどもたちが健やかに成長できるよう、せめて1日1食の給食であっても提供することが政治の責任だからです。

第2に、貧困・低所得世帯が極めて多い現在の横須賀市において完全給食を実現すれば、給食費に対して免除や補助を出すことができます。

こどもたちは生まれてくる家庭を選べませんが、どのような家庭に生まれても、例え貧困・低所得世帯に生まれたとしても安心して食事をとれるようにするのが政治の責任だからです。

第3に、ひとり親も多くダブル・トリプルでお仕事をしている方は多く、また、ふたり親でも共働きをしても所得は低いご家庭が多く、横須賀の保護者のみなさまは睡眠時間も短くとても疲れているからです。

毎晩、翌朝のお弁当の仕込み、毎朝早起きして一生懸命お弁当を作る時間を完全給食を実現することで保護者の方から解放してあげたいのです。

そして、1時間でも多く、保護者のみなさんに睡眠を取って欲しいです。

1時間でも多く、保護者のみなさんにこどもたちと接する時間にあててほしいです。

買い物やお弁当づくりのせいでこどもと過ごす時間が削られて、睡眠時間が削られて、児童虐待が増えたり、DVにつながるくらいならば、保護者の心身の安定の為に1時間でもお弁当作りの時間から解放するのが、政治の当たり前の仕事です。

第4に、横須賀のこどもたちの学力が低いことを市長は問題視しており、放課後や土曜日や長期休暇中に学校を塾のようにして、こどもたちに勉強を強いていますが、それは完全な間違いだからです。

そもそも「学力」は、「安定した家庭環境」「十分な睡眠時間と栄養」などと強く連動しています。

したがって、完全給食によってせめてまず「十分な栄養」をとることが、こどもたちが希望ある将来を選べるような学力を身につける為に本当に必要な根っことして必要なのです。

市長の本末転倒した政策(学力が低いなら勉強時間を増やせ)ではなく、『こどもたちの学力』が低い本当の原因を調べていけば、睡眠・栄養・運動など安定した家庭環境やその世帯の所得に左右されることは、児童福祉や教育学を学べば、誰もが知っている事実です。

「財政危機だから」と市長・教育長は完全給食の導入を拒否していますが、財源は必ずあります。

したがいまして、こどもたちの未来を守るためにも完全給食を実現するのは、政治家として絶対に実現しなければならない当たり前の責任だと信じています。



回答は以上です。

フジノはそもそもこちらの「横須賀でも中学校完全給食を実現する会」が市議会に提出された請願にも賛成しております。

フジノは請願に賛成をしています

フジノは請願に賛成をしています


必ず中学校完全給食を実現したいです。



貧困から子どもを救い出すための教育を受ける権利を市が保障する必要性について/2015年予算議会でのフジノの質疑(その6)

予算議会で市長・教育長に対して行なう質問を紹介します

前の記事から続いています)

3 貧困から子どもを救い出すための教育を受ける権利を市が保障する必要性について

(1) 2015年度は「横須賀市奨学金」の増額と対象者の増が全く実施されなかった具体的な理由について

返済の必要がない給付型の『横須賀市奨学金』の増額と対象者の増を毎年繰り返し訴えてきたが(例えば2014年予算議会ほか多数)、2015年度は、金額も人数も増えず、現状維持にとどまった。
 

「2015年度当初予算説明資料・教育委員会」より

「2015年度当初予算説明資料・教育委員会」より


大変に残念なことであり、同時に「子どもが主役になれるまち」を標榜する本市であるにもかかわらず、こうした対応は極めて問題だと厳しく批判せざるをえない。

【質問】
ア なぜ、このような現状維持にとどめたのか。

教育長が判断したのか、市長が判断したのか。


【質問】
イ 教育委員会では私の提案を受けて、本『奨学金』を給付された生徒たちの声を集めて分析したはずだが、それはどのような結果であったのか。

(2) 生活保護基準の引き下げに伴う「就学援助」の2015年度の対応について

生活保護基準の引き下げに伴う『就学援助』の変更を2015年4月から実施するのか。

それとも前教育長が答弁したとおり、2015年度も変更せずに現行基準どおりに対応するのか。

2013年3月2日・神奈川新聞より

2013年3月2日・神奈川新聞より

昨年2014年度予算は本当にひどかったです。

小中学生の『就学援助』をカットし、その財源の一部だけをもちいて高校生の『奨学金』を少しだけ増やしました。

つまり、低所得世帯の中での『所得の再分配』という最低な行為を、こどもたちを守るべき存在のはずの教育委員会が行なったのです。

本来ならば、そんなまちがった予算案は市議会側が修正すべきでした。

しかし、修正議案の提出直前までいったのですが、行政側と与党議員につぶされてしまいました

その時、ある与党議員はフジノにこう言いました。

「フジノが修正案を出さなければ、来年は『奨学金』を増やしてやるから」

と。

その議員の言葉がやっぱり大きなウソだったことが、1年経ってよく分かりました。

そもそも市議会議員には予算をつくる権利はありません。

それなのに、市長と親しい与党側議員という立場にあることを利用して、そのような発言をする。

二元代表制も放棄した、議員としてあるまじき発言です。

フジノはこの議員の言葉を永遠に忘れませんし、一生涯、絶対に許しません。

次の記事に続きます)



ひとつのお鍋をみんなで囲みながら語り合う。「鍋の原点」に帰った、最高の夜でした!/カフェトーク特別版・鍋パーティー(2014年)

今年も恒例の「鍋パーティー」を開催しました!

今夜は、カフェ『RRROOM』を貸し切りにさせて頂いて、『鍋パーティー』を開きました!

RRROOMを貸し切りにさせていただきました

RRROOMを貸し切りにさせていただきました


2008年から恒例となったカフェトークの特別編です。

今年は10名の方々が参加してくれました

今年は10名の方々が参加してくれました


今回はフジノがバタバタしていて段取りが悪かったのに、市内外から10名の方々が参加してくれました。

お鍋をやらないと『冬』という気がしません。

参加者のみなさま、そんなフジノの想いにつきあって下さって、本当にありがとうございます!

毎年「鍋パーティー」のテーマを決めています

実は毎年『鍋パーティー』を開くにあたって、店長のコウジさんと一緒に「今年はどんなお鍋にしようか」とテーマを決めています。

2013年の鍋パーティー「すき焼き」編の様子

2013年の鍋パーティー「すき焼き」編の様子


昨年(2013年)は初めて『すき焼き』にチャレンジしました。

すき焼きはお肉もすごくおいしかったので、「今年はさらに期待を上回るようなものにしたいです」なんてフジノは思っていました。

でもそうすると、どうしても『会費』が高くなってしまいそう...。

悩んでなかなかアイディアが浮かびませんでした。

というのも、カフェトークにはいろいろな立場の方々がやってきます。

障がい年金と生活保護で暮らしておられる方もいらっしゃいますし、学生さんもいらっしゃいます。会費が500円の違うことは、ものすごく大きな負担を強いることになってしまうのです。

そこで店長のコウジさんに相談すると、きっぱりと言われました。

「お鍋はみんなで囲むからおいしいんですよ、フジノさん。みんなが求めているのは、『具材』では無いんじゃないですか?」

そうだ、そのとおりだ。

日頃は『孤食』になりがちな今の時代だからこそ、みんなで集まってワイワイ楽しみながらごはんを食べるのが『カフェトーク』の目的だった。コウジさんの言葉に目が覚めました。

改めて、奇をてらわず初心に帰ることにしました。

今年は「野菜たっぷり」「鶏肉たっぷり」がテーマです

今年のテーマは『典型的な家庭のお鍋』!

純粋に『野菜たっぷり』『鶏肉たっぷり』のお鍋を用意して頂きました。

食べたらどんどん野菜を追加していかれる方式にしました

食べたらどんどん野菜を追加していかれる方式にしました


そのおかげで会費は1500円に抑えることができました(飲み物代はそれぞれ自己負担)。

お鍋の第1弾「ごま味のお鍋」

お鍋の第1弾「ごま味のお鍋」


味は2種類で、『ごま味』と『コチジャン』です。

お鍋、第2弾「コチジャン味」

お鍋、第2弾「コチジャン味」


さあ、いよいよ『鍋パーティー』がスタートします!

食べまくりました。お腹がふくれあがりました。

仕事帰りや学校帰りやいろいろな用事がある参加者のみなさんが、少しずつ集まってきました。

お鍋も少しずつ、グツグツといい感じになってきました。

お鍋がグツグツといい感じになるのを待ちながらみんなで会話をしています

お鍋がグツグツといい感じになるのを待ちながらみんなで会話をしています


毎年、はじめはみんな遠慮しているので、フジノがまず先陣を切って食べました。

おいしいです!

おいしいです!


サイコーにおいしいです!

いつもは健康の為に「お夕飯は少なめ」にしているのですが、お腹がはち切れるほどに食べました

いつもは健康の為に「お夕飯は少なめ」にしているのですが、お腹がはち切れるほどに食べました


2種類のお鍋を2つのテーブルに置いて、行き来しながら両方食べてもらいました。

みなさんの楽しそうな満面の笑顔を「ぼかし」でお見せできないのが残念!

みなさんの楽しそうな満面の笑顔を「ぼかし」でお見せできないのが残念!


そして、具材を追加しているタイミングで、いつものカフェトークのように『近況報告』『最近あった嬉しかったこと』などいろいろなことを語りあいました。

「みんな、たくさん食べるなあ」と目を丸くするムーちゃん

「みんな、たくさん食べるなあ」と目を丸くするムーちゃん


それにしても、めちゃくちゃ食べました。

みんな、呆れるほど食べました!

みんな、呆れるほど食べました!


今年フジノはふだんから野菜を食べるようにしているのですが、それでも野菜をこんなにもたくさん食べたのは久しぶりです。

白菜、きのこ類、鶏肉もたくさん食べました。

ごはんがあると、さらに箸が進みます!

ごはんがあると、さらに箸が進みます!


さらに、ごはんも出して頂きました。

何故ごはんがあると、さらに食欲が増すのでしょうね(笑)

ふだんのカフェトークはお酒NGなのですが、鍋の日だけはお酒もOKです

ふだんのカフェトークはお酒NGなのですが、鍋の日だけはお酒もOKです


ごま味のお鍋も、コチジャン味のお鍋も、どちらもサイコーにおいしかったです。

たらふく食べたせいで、締めのうどんになかなかみなさん手が伸びません(笑)

たらふく食べたせいで、締めのうどんになかなかみなさん手が伸びません(笑)


締めのうどんの頃には、みなさん食べ疲れてしまった様子でした(笑)

「みんなで1つの鍋を囲む」という原点に立ち返った、最高の夜でした

こうして、22時でいったん『鍋パーティー』はお開きになりました。

その後、まだ話し足りないメンバーだけ残って、コーヒーを飲みながら23時頃までさらにいろいろなことを語りあいました。

年に1度の『鍋パーティー』なので、日程や時間帯が合わなくて参加できなかったみなさま、ごめんなさい。

来年も再来年もずっとずっと続けていきますので、ぜひその時には参加できますように。

参加して下さったみなさま、本当にありがとうございました。とても楽しかったです。

『鍋パーティー』の最初にフジノからお話しさせていただいたのですが、今日は特定秘密保護法の施行日でした。

首相官邸前には『SASPL』のみなさんをはじめ、たくさんの方々が抗議活動を凍えるような寒空の下で行なっていました。

そんな時、お気楽に『鍋』なんて食べてて良いのかな...なんて、正直感じたりもしました。

でも、『日常生活を笑顔で楽しく過ごせる』という本当に基本的なこともなかなかできづらい今の社会です。

フジノは、こうして『鍋パーティー』を開いて、参加者のみなさまとたくさんのことを語り合って、悩みを聴かせていただいたり、たわいもない冗談に笑いあったりして、すごく『日常生活の大切さ』を貴重なものとして再確認しました。

誰もがこうして笑いあえるように、誰もがこうしておいしいごはんを食べれるように、誰もが何でも自由に語り合えるように、そんな社会を守ることの大切さをフジノは強く確信しました。

参加者のみなさま、ありがとうございました。

カフェ『RRROOM』のコウジさん・クミコさん・ムーちゃん、ありがとうございました。

来年も、『鍋パーティー』やります!

その前に、12月30日(火)には恒例の『マラソンカフェトーク』もやります!

ぜひあなたも遊びにいらして下さいね。

フジノはあなたがいらっしゃるのを楽しみにお待ちしております!

「子ども子育て支援事業計画・素案」に「こどもの貧困対策」が加えられました/児童福祉審議会子ども・子育て分科会

「子ども・子育て支援事業計画」作りが大詰めを迎えています

けさは、『はぐくみかん』で開催された、『児童福祉審議会子ども・子育て分科会』(第8回)を傍聴しました。

児童福祉審議会子ども・子育て分科会会場にて

児童福祉審議会子ども・子育て分科会会場にて


この『子ども・子育て分科会』は、昨年(2013年)新しく設置されました。

来年(2015年)4月からスタートする、新たな『子ども・子育て支援事業計画』を作ることがその役割です。

昨年8月29日に第1回が開催されて、議論がスタートしたのです。

議事次第より

議事次第より


それから1年が経ちました。

11月には『計画・素案』をパブリックコメントにかける予定なのですが、本日はまさに議論の大詰めを迎えました。



新たに「こどもの貧困対策」が計画素案に書き加えられました!/フジノの提案、実現しました

『計画』についてお伝えすべきことはたくさんあるのですが、今日はフジノが特にお伝えしたいことを1つだけ記しますね。

フジノの提案が実現しました。

今日示された『子ども・子育て支援事業計画(素案)』=事務局案に、『こどもの貧困対策』が新たに追加されました。

フジノは9月議会の市長への一般質問で「子ども・子育て支援事業計画に『子どもの貧困対策』を明記すべきだ」と提案しました。

それに対して、市長は「計画には『こどもの貧困対策』も盛り込む」と答弁しました。

その結果、本日新たに事務局から示された『子ども・子育て支援事業計画(素案)』には、新たに『こどもの貧困対策』の記述が加えられました。

横須賀市子ども・子育て支援事業計画(素案)より

横須賀市子ども・子育て支援事業計画(素案)より


本当に良かった!



「こどもの貧困対策」が書き加えられた部分を紹介します

『計画素案』の中で、新たに書き加えられた『こどもの貧困対策』の部分を紹介します。

まず、『現状分析』において、下のように書き加えられました。

第2章 現状の分析
3.子どもと青少年を取り巻く現状

(6)子どもの貧困
子どもの将来が、生まれ育つ家庭の事情等に左右されず、貧困が世代を超えて連鎖することのないよう、必要な環境整備と教育の機会均等を図れるよう、平成26年8月29日に『子供の貧困対策に関する大綱』が閣議決定されました。

本市では、子どもの貧困に関する主な指標として、保育所や小中学校に入所・入学されている子どもの課税状況に着目し、生活保護世帯及び市民税や所得税非課税世帯等が概ね20%程度あり、経済的に厳しい世帯があることが分かります。

(事務局案p18)

次に、『課題解決に向けた方向性』において、下のように書き加えられました。

5.計画で取り組むべき課題と課題解決に向けた方向性
(5)特に支援を必要とする子どもとその家庭への支援の充実

子ども・子育て支援法は、障害、疾病、虐待、貧困、家族の状況等により、深刻な困難を抱えやすく、社会的な支援の必要性が高い子どもやその家族を含め、全ての子どもや子育て家庭を対象とし、一人一人の子どもの健やかな育ちを等しく保障することを目指しています。

社会的養護が必要な子ども、貧困状態にある子ども、障害児等、特に支援を必要とする子どもとその家庭に必要な支援を行うとともに、予防や早期発見の観点から本市の関連機関の連携強化を行います。

(事務局案p37)

④子どもの貧困対策
大綱で示された我が国の子どもの貧困率は、 16.3%(平成25年)とされ、 17歳以下の子どもの約6分の1が経済的に困窮しているといわれています。

この状況は子ども達に責任があるものではなく、経済的に困窮しているため、結果的に教育の機会が失われたり、将来が閉ざされるといったことは、あってはなりません。

子どもの育つ力を育み、子ども達が将来に希望が持てるよう、子どもの成長や家庭状況に応じた支援を図るとともに、子どもの貧困に関する調査・把握に努め、有刻な施策の充実に役立てていきます。

(事務局案p38)

『計画素案』には5つの太柱があります。

前回までの「計画素案」の5つの太柱

前回までの「計画素案」の5つの太柱


このうち太柱5『特に支援を必要とする子どもとその家庭への支援の充実』には、前回までの『計画素案』では、4つの中柱が記されていました。

4つの中柱

(1)児童虐待防止の充実
(2)ひとり親家庭の自立支援の推進
(3)障害児施策の推進
(4)社会的養護体制の充実

しかし、これに新たに5つ目の中柱が加わりました。

4つの中柱

(1)児童虐待防止の充実
(2)ひとり親家庭の自立支援の推進
(3)障害児施策の推進
(4)社会的養護体制の充実
(5)子どもの貧困対策

事務局案p46より

事務局案p46より

事務局案p83より

事務局案p83より

事務局案p84より

事務局案p84より

フジノとしては、『計画素案』への書き込みの弱さや、この計画づくりは『こどもの貧困対策』を充実させる重要な機会なのに、などいろいろな感想や想いはあります。

けれども、まずは一歩前進です。

とりいそぎ、ご報告でした!



柏木ハルコさんの新作「健康で文化的な最低限度の生活」を読む為にビックコミックスピリッツを買ってみた

大村洋子議員がマンガをオススメしてました!

毎日必ず読んでいる大村洋子議員(日本共産党)のブログで、あるマンガがオススメされていました。

大村洋子議員のブログより

大村洋子議員のブログより


先週の週刊ビッグコミックスピリッツで連載が始まった『健康で文化的な最低限度の生活』(柏木ハルコ著)です。

柏木ハルコさんの最新作

柏木ハルコさんの最新作


大村議員とは社会福祉に対する考えがとても近く、質疑をお聴きしていてもとても勉強になることが多いのです。

だから、大村議員がオススメしているこのマンガ、とても関心が湧いてきました。

柏木ハルコさんの新作「健康で文化的な最低限度の生活」

過去の連載をリアルタイムで読んできたので、柏木ハルコさんというと、フジノには「エロマンガばっか描いてた人」というイメージ(ごめんなさい)。

でも新作では、社会派のストーリーに挑戦なのですね。がんばってほしいなぁ!

第1話のストーリーは、こんな感じ。

「健康で文化的な最低限度の生活」の主人公・えみるは、春から公務員として働く新社会人。

彼女は福祉事務所の生活保護を扱う課に配属される。

初日からさまざまな受給者に会い 疲弊するえみるだったが、1日の終わりに受給者からの「これから死にます」という電話を受け取り……。

主人公の名前(えみる)が、なんか柏木さんマンガらしい…。

柏木さんのツイッターを拝見すると、新作がどんなふうに受け止められるのか心配しておられた様子が伺えました。

フジノも買ってみた

という訳で、フジノも今週号の『ビッグコミックスピリッツ』を買ってみました。

週刊ビッグコミックスピリッツ表紙


週刊ビッグコミックスピリッツ表紙


『スピリッツ』を買ったの、ものすごく久しぶり。

10年間続いていた『ラスト・イニング』が最終回だったので、それを先に読んでから、柏木さんの新連載を読みました。

第2話の表紙

第2話の表紙

本音の感想

本音の感想を書きます。

うーん。

感想は、特にありませんでした。

取り立てておもしろい訳でも無いし、つまらない訳でも無い、というか…。

第2話の作中に出てくる何人かの相談者のひとりが、たまたまフジノが最近担当した相談者の方と「やや似ている」と感じたくらい。

あとは取り立てて感想はありませんでした。

まだ2話目だから序盤も序盤でこれからストーリーが展開していくのは理解しているのですが、これだけでは3話目も読んでみたいとは別に思わなかった。

『生活保護』そのものをテーマにしたマンガでは、すでに名作『陽の当たる家』があるからなぁ。

名作「陽の当たる家」より

名作「陽の当たる家」より


本作と『陽の当たる家』の違いは、福祉事務所をメインに新人ケースワーカーの観点から描いているということなのかな?

でも、新人ソーシャルワーカー(児童相談所)をメインにしたマンガは『ちいさいひと〜青葉児童相談所物語〜』もあるし。

名作「ちいさいひと」より

名作「ちいさいひと」より


すでに社会派の内容でリアリティもありつつ読ませる力を持っている名作は、マンガでもいくつも出ています。

超名作「ヘルプマン」より

超名作「ヘルプマン」より


これから先、柏木さんの新作ができるかぎり現実の姿をしっかりと反映させて、なおかつ同時に、読ませる力を持つ作品になってほしいなあと切に願います。

柏木さん、どうか頑張って!

そして世の中にあふれている『公的扶助』への偏見を拭い去るひとつの助けになって下さい!

ぜひみなさまも、柏木ハルコさんの新作『健康で文化的な最低限度の生活』ご一読くださいね。

低所得世帯の小中学生への「学用品費」の補助を半額カット/こんな見直しは間違いだ!

小中学生への就学援助をカットする予算

2014年度予算案の審議が続いています。

フジノの所属する教育福祉常任委員会では、現在、『教育委員会』の予算をチェックしています。

今回、フジノが最もおかしいと感じているのが

低所得世帯の小中学生への学用品費の補助(就学援助)を半額にカットする

20140310textbook

というものです。

本会議での市長への質疑でも取り上げました。

教育委員会「就学援助制度のおしらせ」他よりフジノが作成

教育委員会「就学援助制度のおしらせ」他よりフジノが作成


横須賀市では、生活が苦しい世帯のこどもたちへの就学援助を行なってきました。

  • 要保護=生活保護を受けている世帯
  • 準要保護=生活保護は受けていないけれど低所得の世帯

しかし、その就学援助の『学用品費』を半額カットするのです。

「平成25年度事務事業等の総点検について」より

「平成25年度事務事業等の総点検について」より


『事務事業の総点検』をチェックして初めて見つけた時、フジノは本当にショックでした。

これにより、予算を360万円削減できるとのことでした。

20140310pencil


フジノが「税金のムダづかいだ」と指摘してきた予算はカットしない。

そのくせ、こんな大切な予算を削る。

全く理解できません。



こどもたちの学ぶ機会を守るのが大人の責任だ

こどもたちの学ぶ機会を守るのが大人の責任です。

けれども、そんな大切なことが揺らいできたという危機感をおととしぐらいからフジノは感じてきました。

ちょうど1年前の予算議会でもフジノは、市長・教育長に対して「就学援助を守るべきだ」と質疑を行ないました。

フジノが感じてきた危機感は、吉田市長によって現実のものにされてしまいました。

「こどもが主役のまちづくり」「こどもからも選ばれるまち」という吉田市長のキャッチコピーは、僕には虚しく聴こえる。

こんな見直しは、絶対に間違っています。

あなたはどうお考えになりますか?

こどもたちは、生まれてくる家を選べません。

親だって、こどもたちにしっかりと教育を受けさせてあげたい。

けれども、この厳しい経済社会状況で、所得が低い世帯は増えています。

だからこそ、どんな状況にあるこどもたちにも安心して教育を受ける機会を保障するのが、政治の仕事です。

こんな見直しは、絶対に間違っています。

フジノは、この予算には反対します。



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