ついに神奈川県でも「地域医療構想」づくりがスタート/「神奈川県保健医療計画推進会議」へ(その3)

前の記事から続いています)

神奈川県での地域医療構想づくりスタート

さて、前置きをとても長く書いたのですが、肝心なのはここからです。

今日は、『神奈川県保健医療計画推進会議』が開催されました。

神奈川県保健医療計画推進会議の会場にて

神奈川県保健医療計画推進会議の会場にて


神奈川県は『地域医療構想』づくりの為に新たな組織を作ることはあえてせずに、既存のこの会議の場で策定作業を進めていくこととしています。

「2015年度第2回神奈川県保健医療計画推進会議・議事次第」より

「2015年度第2回神奈川県保健医療計画推進会議・議事次第」より


いつもながら思うのですが、ここでの議論は神奈川県全体に関わることなのに傍聴者がほぼ毎回フジノのみ(あとは医師会の方と神奈川新聞の方がしばしばおられます)なのは本当に残念です。

医療・介護・福祉にまつわる議論の場に、現場で働く人々や、医療・介護・福祉を受ける側の神奈川県民のみなさまがもっともっと来てほしいとフジノは強く願っています。



どのように作っていくのか

これから1年強をかけて、『地域医療構想』を下の3つの組織で、作っていくことになります。

神奈川県の「地域医療構想の策定体制」

神奈川県の「地域医療構想の策定体制」


フジノの数年間の体験から、実質的に最も決定権があるのは2の『保健医療計画推進会議』です。

  1. 医療審議会=名目上の最終決定機関
  2. 保健医療計画推進会議=実質的な決定機関
  3. 各地区保健医療福祉推進会議=地域ごとの意見を述べる場

けれどもフジノとしては「それはおかしい」と考えています。

繰り返し訴えてきましたが、医療政策の権限を持っているのは都道府県です。しかし、あなたがふだんかかっている診療所や病院のことを最も理解しているのは、『市区町村』です。

しかも地域包括ケアを実現するには介護・福祉との連携・統合が必要ですが、介護政策と福祉政策の権限を持っているのは市区町村です。

つまり、あくまでも現場に最も近い、地域の医療・介護・福祉を熟知している3の『各地区保健医療福祉推進会議』こそが強い発言権を持つべきなのです。

例えば、フジノたちが暮らす横須賀市をはじめ三浦半島の場合は『三浦半島地区保健医療福祉推進会議』が立ち上げられます。

『地区ごとの保健福祉推進会議』の場で、どんどん生の声を伝えて現場の意見を訴えていかなければなりません。

そして、この場には医療・福祉・介護の提供者側だけでなく、実際にサービスを受ける側も参加できるようにすべきです。

傍聴だけでなく、実質的な意思決定のプロセスに参加できるようにすべきです。

また、あくまでも『県』には『現場の声に対する調整役』として活躍してほしいです。

人々のニーズや想いを理解することないままに、県がデータだけをもとに医療機能や病床の増減を決めるようなことは許されません。



これからのスケジュール

これからのスケジュールは下の表のとおりです。

県資料「地域医療構想策定スケジュール」より

県資料「地域医療構想策定スケジュール」より


来年10月には完成させねばならないので、かなりタイトです。

しかも、市民のみなさまの声を県に伝えるタウンミーティングなどは一切なく、唯一の機会は2016年7月頃のパブリックコメントしかありません。

  • 『骨子案』の作成と『素案の』作成=2016年1~2月
  • 『構想案』の作成=3~6月(その後にパブリックコメント
  • 10月には決定

繰り返しになりますが

「これはおかしい。もっと市民(=医療が必要な方をはじめとする全ての人々)の声を伝える機会を持つべきだ」

とフジノは考えています。

(この指摘は、会議の終了後に県担当者の方にもお伝えいたしました)

今日の会議では、委員メンバーがデータの共有をして終わりました。

先に記した『医療機能報告制度』の初めての報告結果にもとづいたデータ集計をメンバーで共有したのです。

神奈川県にはベットが不足しています。

ベットだけでなく、医療人材・介護人材も不足しています。

これからいかにしてベットを増やすとともに、人材を育成していくか、離職されない労働環境へ改善していくか、こうした点をしっかり議論して『地域医療構想』に盛り込むべきです。

フジノはこれからもどんどん情報発信を続けていきます。

だから、どうかあなたも知って下さい。

「今、全国ではすさまじい数のベットを減らそうという国の動きがある」

「神奈川県は逆にベット数が不足している。いかにしてベットを増やし、医療・介護人材を増やせるか」

という大切な議論がスタートしました。

あなたもどうかこの議論に参加していって下さいね。2025年、2050年、みんなが生き延びられる為に。



ついに神奈川県でも「地域医療構想」づくりがスタート/「神奈川県保健医療計画推進会議」へ(その2)

前の記事から続いています)

病院・有床診療所は「病床機能」を報告しなければならなくなりました

まず、この『地域医療構想』の為に、昨年、全国の病院・有床診療所は、自分たちの病棟ごとの医療機能を都道府県に『報告』しました。

病床機能報告制度がスタートしました

病床機能報告制度がスタートしました


機能とは何かというと、下の4つです。

高度急性期
急性期の患者に対し、状態の早期安定化に向けて、診療密度が特に高い医療を提供する機能
急性期
急性期の患者に対し、状態の早期安定化に向けて、医療を提供する機能
回復期
急性期を経過した患者への在宅復帰に向けた医療やリハビリテーションを提供する機能

特に、急性期を経過した脳血管疾患や大腿骨頚部骨折等の患者に対し、ADLの向上や在宅復帰を目的としたリハビリテーションを集中的に提供する機能(回復期リハビリテーション機能)

慢性期
長期にわたり療養が必要な患者を入院させる機能
長期にわたり療養が必要な重度の障害者(重度の意識障害者を含む)、筋ジストロフィー患者又は難病患者等を入院させる機能

もう少しかみくだいてご説明しますね。

  • かなり重い病気やケガによって一番生命の危機にある時期を扱う『高度急性期』
  • 一般的な病気やケガを治療して安定させるまでの時期を扱う『急性期』
  • 危機を脱したけれどまだ医療が必要な方々の為の『回復期』
  • フジノの父のように植物状態の方々やそれほど多くの治療などは不要な方の『慢性期』

この4つの機能に分けて、現在と将来について都道府県に報告したのです。

  • 2014年現在の機能はなにか?
  • 6年後の機能はなにか?



(神奈川県の病院・有床診療所による病床機能報告制度の結果はこちらです)



何故わざわざこんな「報告」をさせたのか?

このままでは日本の医療・介護・福祉が崩壊するという大きく2つの理由があることは、前回のブログにも書いたとおりです。

今、政府は医療費の伸びをとにかく減らしたいので、財務省は厚生労働省をはじめ積極的に病床(病院数・ベット数)を減らすように強い圧力をかけています。

また、日本の医療・介護・福祉のあらゆる資源は足りていません。

そこで、重い病気やケガの治療だけに徹底的に重点を置いた高度急性期・急性期と、それ以外を徹底的に分けることで対応することに決めたのです。

日本では今までは『フリーアクセス』といって誰でもかかりたい病院・診療所に行けば医療を受けることができましたが、これからは本当に重い重篤な危機的な方々しか『急性期機能』の病棟での治療は受けられなくなります。

『フリーアクセス』はやがて無くなり、まずは誰もが『かかりつけ医』(行きつけの診療所)を持たねばならなくなります。

そして、ふだんは『かかりつけ医』のみ。

ひどく重くなった時だけ『急性期機能』のある病院へ、急性期が過ぎたらすぐに大半の方々は自宅に戻ることになります。さらに医療が必要な方々だけが『回復期機能』のある病院へと転院になります。

『回復期』で一定の治療が終わった方の大半は、自宅へ戻るか高齢者福祉施設・障がい福祉施設へ入所することになります。

その後も何らかの医療が必要な方だけが『慢性期機能』のある病棟へ転院することになります。

厚生労働省「医療機関の医療機能の分化・連携の推進」より

厚生労働省「医療機関の医療機能の分化・連携の推進」より


そこで、今回の『病床機能報告制度』をもとにして、在るべき姿を都道府県ごとに決めていくことにしました。

高度急性期の病棟はどれくらいあれば良いか。急性期の病棟が少なすぎないか。あるいは逆に多すぎないか。

といった具合いに。

それが『地域医療構想』なのです。



このシステムチェンジは良いことか?

フジノなりにメリットとデメリットを書いてみました。

  • メリット
    病院中心の生活ではなくなり、誰もが住み慣れた自宅で医療・福祉・介護を受けながら自分らしい暮らしができる。

    2025~2050年に向けて圧倒的に増える恒例の方々を前にして今後は医療人材も医療資源も確実に足りなくなり、今改革を実現しなければ医療崩壊が起こりうる。それを防ぐことができる。

  • デメリット
    今までのように完全に症状が落ち着くまで病院は滞在することはできなくなる。

    入院した日のうちに退院に向けた目まぐるしい動きの中に放り出され、ただでさえ病気やケガで苦しむ患者さんは自分の意志もよく分からないままに置いてきぼりにされてしまいかねない。

    実際には病院の数だけ減らされてしまい、地域の介護・福祉サービス(例えば24時間対応型の訪問看護やヘルパー、小規模多機能型居宅介護など)が足りないままに自宅へと追い返されてしまいかねない。

つまるところ、「絶対に2050年に向けて改革をやらなければならない」という危機感はフジノも全く賛成です。

しかし、一方でこのまちに介護・福祉サービスは足りていません。

十分な質と量の介護・福祉サービスと、同時に在宅療養・在宅看取りなど地域へどんどん出て下さるドクターがもっともっと増えていかねば絶対に地域包括ケアは実現しません。

安心できる未来が待っているか否かは、まさにあなたやフジノたちにかかっています。

地域包括ケア実現の為に、このまちの政治を大きく動かしていかねば明るい未来はありません。




次の記事に続きます)



ついに神奈川県でも「地域医療構想」づくりがスタート/「神奈川県保健医療計画推進会議」へ(その1)

全国の都道府県が新たに「地域医療構想」を作ります

地域包括ケアの実現。

その為に、フジノが今年度最も注目しているのが『地域医療構想』です。

今までの「医療計画」の中に新たに「地域医療構想」を作らねばなりません

今までの「医療計画」の中に新たに「地域医療構想」を作らねばなりません


全国の都道府県は、新たに『地域医療構想』を2016年なかばまでに作らねばなりません。

「ああ、また聞きなれない『専門用語』が出てきたな」

あなたはそうお感じになりましたよね?

実はフジノもです(苦笑)



何故、新たな改革が必要なのか?

今のままでは、2025年~2050年に向けて、確実にわが国の医療・介護は崩壊します。

現在進行形の課題

  • 『高齢者数』の『圧倒的な増加』
    →特に75才以上の方々の数が増えます

  • 『疾病構造』の『圧倒的な変化』
    →今のままでは対応しきれなくなります

  • 医療人材・福祉人材の圧倒的な不足
    →今でさえ足りていません

脅しでも何でもありません。

このままでは確実に『医療難民』『介護難民』『看取り難民』が大量に発生する、悲しい未来が待っています。

そんな未来は絶対にダメです!

そこで政府は、改革として『これからの地域の医療・介護を確保していく仕組み』を下のように考えました。

厚生労働省資料「地域医療・介護の総合的な確保の仕組み」より

厚生労働省資料「地域医療・介護の総合的な確保の仕組み」より


改革の仕組みを実現する為に新たな法律(医療介護総合確保推進法)を作りました。

政府が考えている「改革後の姿」

政府が考えている「改革後の姿」


これらを全て実現させられたらこんな未来になります、と政府は上の図のように考えています。



「地域医療構想」とはどんな中身なのか?

2025年はわずか10年後です。

時間は待ってくれないので、同時進行でやらねばならない改革の取り組みがたくさんあります。

その重要な1つが『地域医療構想』なのです。

もう1度、改革の図を観てみましょう。

厚生労働省資料「地域医療・介護の総合的な確保の仕組み」より

厚生労働省資料「地域医療・介護の総合的な確保の仕組み」より


図の真ん中に『医療計画』とあります。

これはフジノがずっと追いかけ続けてきた『医療計画』(神奈川県では『保健医療計画』と呼んでいます)のことです。

この『医療計画』の一部として新たに『地域医療構想』を定めなければならなくなったのです。

ではその具体的な中身はどんなかというと…。

地域医療構想(ビジョン)の内容

  1. 2025年の『医療需要』
    →入院・外来別・疾患別患者数 等

  2. 2025年に『目指すべき医療提供体制』
    →二次医療圏等(在宅医療・地域包括ケアについては市町村)ごとの医療機能別の必要量

  3. 目指すべき医療提供体制を『実現するための施策』
    →(例)医療機能の分化・連携を進めるための施設設備、医療従事者の確保・養成等

今までも『医療計画』は第6期まで作ってきました。

しかし、もっと厳密に将来の姿をデータで細かく推計していくのです。

50年前の日本と今では、人口に占める年齢構成は完全に変わりました。

また、50年前の日本と今とではまるで別の国になったかのように、病気と障がいの種類や在り方も全く変化しました。

そこで、2025年〜2050年において必要な医療資源(どんな機能を持った、どんな疾病をみられる、どんな職種の人達が必要か)を完全に見直していくのです。

さらには、必要な医療資源(人・物・金など全て)をどうやって確保・養成していくのかも考えねばなりません。

こうした事柄を細かく細かく考えて、計画におとしこんでいくのが『地域医療構想』なのです。

すぐ目の前の未来(2025年はわずか10年後です)を今よりも悲惨なものにしない為に、地域の医療・福祉の在り方を大きく変えねばならないのです。

ここまで読んでもなかなか分かりづらいですよね?

それでもフジノなりに全力でかみくだいてご説明いたしますので、ぜひみなさまも次の記事にもついてきて下さいね。

どうかよろしくお願いします!

次の記事に続きます)



「新たな財政支援制度」に向けて計画案を了承、明日、厚生労働省に提出します/県の「保健医療計画推進会議」へ

神奈川県保健医療計画推進会議が開催されました

今夜は、伊勢佐木長者町にある神奈川県総合医療開館へ向かいました。

『神奈川県保健医療計画推進会議』を傍聴する為です。

神奈川県保健医療計画推進会議の会場にて

神奈川県保健医療計画推進会議の会場にて


今日の議題は下のとおりです。

  1. 『新たな財政支援制度』について
  2. 平成26年度の病床整備に関する事前協議について
  3. 『神奈川県保健医療計画』の進行管理について

フジノは市議会の決算審査のまっただなかなので、決算だけに集中したいというのが本音です。

けれども、社会保障の大きな変化が起ころうとしている場には、とにかく自分自身が立ち会っていなければならないという想いも本音です。

今、医療・介護はさらに大きな変化のまっただなかにあります。

国では、医療介護総合確保推進法が成立して、19本の法律を一括して改正しました。

県では、医療介護確保推進法に基づく計画を作らねばなりません。

大量の資料が配られました(どれも大切)

大量の資料が配られました(どれも大切)


また、計画づくりからずっと追いかけてきた『第6期神奈川県保健医療計画』(平成25年度〜29年度)の、進捗状況も確認しなければなりません。

今夜の傍聴者は、フジノひとりきりでした。

いつもフジノ以外は傍聴者ゼロなのでいつも同じことを感じます。

神奈川県全体の医療を決める重要な場なのに、何故ほかに誰も傍聴に来ないのだろう。

ふつうの県民のみなさまはお忙しいことでしょうから、傍聴がゼロでもしかたがないと思います。

けれども、少なくとも県内の市町村議会議員の方々は『地域包括ケア』の実現や『医療人材の確保』を本気で考えているならば、この場に立ち会うべきだと毎回強く感じます。

8ヶ月ぶりに突然開催された、神奈川県の「保健医療計画推進会議」

8ヶ月ぶりに突然開催された「保健医療計画推進会議」へ

夕方から、神奈川県総合医療会館(横浜・伊勢佐木長者町)へ向かいました。

『神奈川県保健医療計画推進会議』を傍聴しました。

保健医療計画推進会議の会場にて

保健医療計画推進会議の会場にて


昨年は『第6期神奈川県保健医療計画』策定の為に、6月から精力的に開催されてきたこの会議。

フジノはその全てに立ち会ってきました。

『第6期計画』は無事に完成し、策定作業の最終回となった今年2月25日以来8ヶ月間、この会議は全く開催されてきませんでした。

それが3日前(10月25日)のことです。

突然に開催通知が出されました。

「こんなに突然の開催なんて、一体どんな重要なことが議論されるのだろうか」

とフジノは不安に感じました。

突然の開催に会長もフジノも困惑でした

3日間という慌ただしいスケジュールには、会長に再任された近藤正樹さん(神奈川県医師会副会長)も怒っておられました。

「これでは今夜の会議には委員メンバーが全く参加できなくてもおかしくなかった」と。

関係各団体から出されている委員の改選も大急ぎで決めたとのことでした。

委員名簿はこちらになります。そうそうたるメンバーです。

神奈川県保健医療計画推進会議・委員名簿

  • 医療を提供する立場にある者
    1. 神奈川県医師会副会長
    2. 横浜市医師会会長
    3. 川崎市医師会会長
    4. 相模医師会連合会
    5. 神奈川県病院協会副会長
    6. 神奈川県精神科病院協会会長
    7. 神奈川県歯科医師会常務理事
    8. 神奈川県薬剤師会副会長
    9. 神奈川県看護協会専務理事
  • 医療を受ける立場にある者
    1. 健康保険組合連合会神奈川連合会会長
    2. 神奈川県社会福祉協議会常務理事
    3. NPO法人神奈川県消費者の会連絡会理事
    4. 公募委員
  • 学識経験者
    1. 慶應義塾大学医学部(医療政策・管理学教室)教授
    2. 日本大学名誉教授
    3. 東京医科歯科大学大学院教授
  • 関係行政機関
    1. 横浜市健康福室祉医局療担当理事 (医療政策 政策担当部長)
    2. 川崎市健康福祉局医療政策推進室長
    3. 相模原市健康福祉局保健所長
    4. 神奈川県都市衛生行政協議会(綾瀬市市民こども部長)
    5. 神奈川県町村保健衛生連絡協議会(葉山町保健福祉部長)

議題は「病床整備の事前協議」などでした

フジノ自身も、今夜この同じ時間帯には毎年大切にしてきた会議がありました。

市内の障がいのある方々・ご家族・関係者の方々で組織されている『障がい者施策検討連絡会』と市議会議員との間で年1回開催される『意見交換会』が開かれるのです。

それでも、保健医療計画はずっと追い続けてきた大切な政策課題。

県から何か突然の重要な議題などが出されるかもしれず、あえて意見交換会は欠席することにして、今夜は会場に向かったのでした。

フジノが会場に着くと、すでに傍聴者が来ておられました。これまではフジノの他に1〜2名であることばかりだったのに、今夜は合計7名もの傍聴者が集まっていました。

この会議を一般市民の方が傍聴することはまず無くて、医師会をはじめとする関係団体の方々が何らかのテーマがある時にこうして傍聴に多くいらっしゃるのが今までのパターンです。

さらに、おかしなことに傍聴者がみな傍聴席に着席しても「資料」が配られません。

開会するまで資料は配布されないなんて、これはいよいよ重大な内容が議論されるのだろうかと不安になりました。

そこで事務局の方をつかまえて「資料は開会するまでもらえないのでしょうか」と尋ねると…

「すみません、すぐに配布します!」とのこと。

資料を受け取って議事次第を大急ぎでチェックしてみると、今夜のプログラムは下の通りでした。

議事

  1. 平成25年度の病床整備に関する事前協議について
  2. 国庫補助金等における事業計画の事後的評価について

報告

  1. 神奈川県保健医療計画の進行管理について
  2. 神奈川県地域医療再生計画(平成24年度補正予算)の策定について

ええ!?

極めてフツーの議題でした…。

そしてタイトなスケジュールでの慌ただしい開催となった理由は、事務局側の連絡の不手際とのこと。会議の冒頭に謝罪がありました。うーん、何だかなぁ…。

今夜の内容は、明日以降に時間をみつけてぜひ詳しく解説したいと思います。

不育症支援が保健医療計画に明記されました!/県の保健医療計画推進会議へ

夕方から、横浜・伊勢佐木長者町の県総合医療会館へ。『神奈川県保健医療計画推進会議(第7回)』の傍聴へ向かいました。

議会シーズンまっただ中のフジノは、全く休養が取れなくて、ちょっとフラフラ。でも、絶対に休む訳にはいきません。

神奈川県が今つくっている『保健医療計画』を実効性のあるものにする為に、フジノはこの計画づくりの全てにリアルタイムで立ち会い続けなければならないと考えています。

今回とあさって(第8回)の2回で『素案』は完成します。

そして、県議会に報告された後、パブリックコメントにかけられることになります。1年間にわたって行なわれてきた策定作業も、ついに大詰めに近づいてきました。

スケジュール

さて、新しい『素案(12月5日時点)』が配布されました。150ページに及ぶ厚い冊子です。

さっそく目を通してみました。

まず、最も関心のある『精神疾患』のページをチェックしました。先日開催された精神疾患のワーキンググループ(精神保健福祉審議会)の結果も盛り込まれていました。

次に、『母子保健対策』のページをチェックしました。

すると...

やりました!フジノの提案がしっかりと反映されていました。不育症への支援についてが新たに加えられました。

9月に初めて発表された『素案・たたき台』では、不育症への支援について全く記述がありませんでした。

そこでフジノは9月議会(本会議での市長への一般質問)において、県の『保健医療計画』に『不育症』への支援を盛り込むべきだと強く提案しました。

それから2ヶ月。新たに今日発表された『素案』には、その提案がきちんと反映されていました!

下をご覧ください。

『第3節 母子保健対策』の中の、『1.現状』『2.課題』『3.施策』の3ヶ所全てに『不育症への支援』が盛り込まれました。

*「たたき台」というのは9月に示された素案の旧バージョンです。「改正後」というのは本日示された素案の新バージョンです。

『1.現状』

(たたき台)
たたき台


(改正後)
12月5日時点素案

さらに、新たに下の『注釈』も加えられました。

不妊・不育専門相談センターの注釈

 

『2.課題』

(たたき台)
たたき台


(改正後)
12月5日素案

 

『3.施策』

(たたき台)
たたき台


(改正後)
12月5日素案

 

良かった。本当に良かったです。

9月議会でのフジノの提案を受けて、横須賀市の健康部地域医療推進課はとてもがんばって神奈川県に対して働きかけてくれたのです。

まず10月10日に行われた神奈川県からの『意見照会』において、横須賀市は『県への回答』にフジノの提案をしっかりと盛り込んでくれました。

さらに、市の地域医療推進課長が自ら神奈川県の医療課に足を運んで、じかに県に対して「私どもの考えをしっかり伝えたい」と念押しをしてくれたのです。

地域医療推進課長をはじめ、地域医療推進課のみなさん、本当にありがとうございます!

県の『医療計画』にしっかりと『不育症』支援が明記されました!

これはとても大きな一歩です!

さて、次回の『保健医療計画推進会議』はあさってです。もちろんフジノは足を運びます!

国の審議会からずっと追いかけてきた改定作業、最後の最後まで見つめていきます。そして改定が終わった後は、計画がしっかりと実現されるようにずっとチェックを続けていきます。

医療を守り、福祉を守る。それがフジノの仕事です。
全力を尽くします。

保健医療計画の素案、またも不毛な議論に終始しました/県の「保健医療計画推進会議」へ

「保健医療計画推進会議」へ

今日は伊勢佐木長者町の神奈川県総合医療会館へ向かいました。

保健医療計画推進会議の会場にて

保健医療計画推進会議の会場にて


前回に続いて、神奈川県の『保健医療計画推進会議』を傍聴するためです。



今回からは議論が本格化するはずが・・・

前回までで『改定骨子』が完成したので、今回からは『素案・たたき台』の議論が本格化するはずが...

「素案たたき台」についての議論はほとんど行われず...

「素案たたき台」についての議論はほとんど行われず…


...またも議論は迷走してしまいました。

黒岩知事の肝いりのアイディアを計画に盛り込むべく必死の事務局側(=県)と、それに反対する医師会選出の委員らで、本筋の『保健医療計画』とはかけ離れたやりとりが続きました。

こうした毎回のやりとりは、本当に時間のムダで、残念でたまりません。

フジノは他の都道府県の医療計画改定の審議会の議事録も目を通しているのですが、こんな不毛なやりとりはなされていません。

早く本筋の「この先5年間の神奈川県の保健・医療の目指すべき姿」の議論を行なってほしいです。



フジノはもっと「疾病」について学ばねばならない

『病気』『疾患』についてフジノはまだまだ分からないことばかりで、今とにかく必死に学んでいます。

これまでの『医療計画』が対象にしてきたのは「4疾病」=「がん」「脳卒中」「急性心筋梗塞」「糖尿病」でした。

ここに新たに「精神疾患」が加えられて「5疾病」になります。

「精神疾患」についてはフジノの専門分野ですので、わりと自信を持って理解していると思います。「脳卒中」も、僕の父がなってしまったという経験から、公私を問わずにかなり学びましたので、比較的理解しているつもりです。

けれども残りの疾患についてフジノの知識は全く足りていません。

「がん」は、子宮頸がんについては政治家として学んできたのですが、それ以外のがんについてはほとんど全く分かりません。

「糖尿病」については、政治家になってから人工透析をしておられる方々との出会いの中でいろいろ学びました(人工透析をしておられる方の多くが糖尿病がきっかけなのです)が、まだ分からないことばかりです。

「急性心筋梗塞」は、政治家に転職してすぐの2003年にAED導入を提案するきっかけになった出来事があっていろいろ学んだのですが、2005年に導入が実現してからは安心してしまい、ほとんどの知識が薄れてしまいました。

例えば、「急性心筋梗塞」になった後の6ヶ月間は「心臓リハビリテーション」が保険の適用になるのですが…心臓リハビリとは具体的に何を行なうものなのか、全くイメージがわきません。

初めて知る言葉を1つずつ調べて、ひたすら勉強しています。

今回の『医療計画』から、PDCAサイクルをしっかり回していく為に、あらゆる指標をもとに目標をたてていくことになっています。

けれども、その目標のもとになる指標がそもそも何を意味しているかを理解する為には、疾患そのものを深く知っていなければなりません。



より良い「保健医療計画」づくりの為に、もっともっと学ばなければならない

横須賀・三浦・鎌倉・逗子・葉山で1つの『二次保健医療圏』というゾーンになっています。

横須賀三浦二次保健医療圏

横須賀三浦二次保健医療圏


例えば、

この地域ではストラクチャー指標の1つである「虚血性心疾患により救急搬送された患者数」がゼロです。

という文章を読んでも、ゼロが良いことなのか悪いことなのか、他の地域には患者がいるのに何故この地域ではゼロなのか、フジノには全く判断がつかないのです。

もっともっと学ばなければ!

行政のあり方に不満がある時、政治家としてフジノはいつも「対案」を「提案」してきました。

だから、県の「保健医療計画推進会議」に対して強い不満を感じている以上、政治家としてフジノは「対案」を「提案」していくしかないはずです。

その為にも、もっともっと学ばなければいけない。がんばらなければ。



「不育症への支援」を横須賀市から神奈川県に拡げていく為に

不育症支援を拡大する3段階の取り組み

9月議会でフジノが市長へ行なった一般質問の1つに、「横須賀市が率先して取り組みを始めた『不育症』への支援を、県全体の『保健医療計画』に載せるよう提案すべきだ」というものがあります。

下が実際に行なったフジノの質問と吉田市長からの答弁です。

フジノの質問

5.不育症への支援に先進的に取り組む本市が『不育症治療費助成事業』を神奈川県の『保健医療計画』に盛り込むよう提案する必要性について

一般質問を行なうフジノ


現在、県が『保健医療計画』の改定を行なっていますが、市民からの相談を毎日じかに受けているのは市町村ですから、現場の声を県に対して積極的に伝えていくべきだと僕は提案してきました。

9月6日に開かれた『神奈川県保健医療対策推進会議』において、『保健医療計画・素案たたき台』の2回目の議論が行われました。

この素案では、不育症への支援が弱く、問題です。

『母子保健対策』の『生涯を通じた女性の健康づくりの支援』という項目の中で『相談員等の人材育成や体制整備の推進』と記述されているだけです。

保健医療計画・たたき台


一方で、不妊症については『不妊に悩む夫婦への支援』という独立した項目立てがなされており、今後の施策として、経済的な負担を減らす為の『特定治療支援事業を継続的に実施する』としています。

この扱いの差は、県の不育症支援がまだ十分ではないことを示しています。

県は不育症について、情報収集、実態把握、関係医療機関の情報提供、不妊・不育専門相談センターでの電話・面接相談を行なっています。

しかし、本市が10月からスタートする経済的な負担軽減の為の治療費の助成は行なっていません。

不育症の当事者団体によるアンケート調査で最も要望が多かったのは治療費への助成なのです。

また、県では専門家による相談体制はありますが、本市では妊婦のみなさまにとって最も身近な存在である市内産婦人科の看護師や助産師や保健師を対象にした研修会を実施しました。

まず不育症の存在そのものを知らない方が多い中で、不育症への気づきを促す為の人材育成です。

こうした本市の支援策が『保健医療計画』に取り入れられて、全県での取り組みになれば、専門の医療機関の増加にもつながり、より不育症についての認知度も上がり、治療の機会も増えることになります。

【質問】
そこで、担当者レベルではなく市長から県知事に対して、本市の不育症支援の取り組みを県の「保健医療計画」に盛り込むようにぜひ提案していただけないでしょうか。

お答え下さい。

これに対して、市長の答弁は下のとおりです。

吉田市長の答弁

本市の『不育症治療費助成事業』を県の保健医療計画に盛り込むよう、県に提案する必要性についてご質問をいただきました。

答弁する吉田市長


県の保健医療計画はその性格上、市町村の個別の課題や事業を位置づけるものではありませんので、本市の『不育症治療費助成事業』そのものを県の計画に記載することは困難であると考えています。

しかし、ご指摘のとおり、県が改訂作業を行なっている『保健医療計画』では、不育症に悩む夫婦への支援に関して独立した項目がありませんので、新たに項目を設けることについて県に対して提案してまいりたいと思います。

この答弁には、良い点と悪い点が1つずつあります。

(悪い点)
答弁そのものが矛盾しています。みなさまはお気づきになりましたか?

吉田市長はこう述べました。

県の保健医療計画は「市町村の個別の課題や事業を位置づけるものではありません」ので、だから「県の計画に記載することは困難である」と。

『不育症』は『市町村の個別の課題』ではありません。もちろん、横須賀市だけにしかない『個別の課題』ではありません。『日本全体で起こっている問題』です。

市長は「市町村の個別の課題」は県の保健医療計画に載せられないと答弁しましたが、まさに『不育症』は個別の課題ではないからこそ、全体の課題として『保健医療計画』に盛り込むべきなのです。

『不育症』は日本全体の問題ですから、本来は、全国どこに暮らす市民の方であっても『国』が支援をする政策を打たなければなりません。でも、現状では国も県も動きがニブすぎます。

だから、フジノは意識して提案してきました。

国が動かない時はまず地方(横須賀市)が実績を作るのです。横須賀市での実績が上がっていけば、必ず国は動きます。

フジノは、3段階に分けて提案を行なっていくことにしました。

  1. 横須賀市に『不育症』への支援をスタートさせる(昨年9月議会で提案済み、今年10月からスタート)
  2. 神奈川県に『不育症』への支援をスタートさせる(この9月議会で提案)
  3. 国全体に『不育症』への支援をスタートさせる

そこで第1段階としてフジノは、昨年の9月議会で「横須賀市がやるべきだ」と提案しました。そして、この10月から横須賀市は独自の取り組みを始めました。

ならば、次のターゲットは県が動くことです。

この9月議会でフジノが行なった「『不育症』への支援を神奈川県全体の取り組みにすべきだ」という提案は、この第2弾にあたります。



5年に1度の県の「保健医療計画」改定に「不育症支援」を盛り込むべき!

今全国の神奈川県では5年に1度の『保健医療計画』の改定作業が行われています。この先の5年間の、県の保健・医療を規定するとても重要な行政計画です。

だからこそ、このチャンスを逃さずに、神奈川県全体の『保健医療計画』に不育症への支援を記すべきだと提案しているのです。横須賀の先進的な取り組みを神奈川県全体の取り組みにさせるのです。

(良い点)
悪い点で挙げたように矛盾している市長の答弁ですが、最後の答弁では「アクションに移す」ことを約束してくれています。

「ご指摘のとおり、県が改訂作業を行なっている『保健医療計画』では、不育症に悩む夫婦への支援に関して独立した項目がありませんので、新たに項目を設けることについて県に対して提案してまいりたいと思います」

と吉田市長は答弁しました。

『不育症』への支援について『独立した項目』が無い、ということは県が『不育症』への支援を課題として認識していないとフジノは感じます。

それに吉田市長も同意して、県に対して提案していくとのことですから、これは評価したいです。

これから吉田市長や市の地域医療推進課が神奈川県とどのような話し合いをするのか、しっかりと注目していきます。

横須賀が行なっている全国のお手本になる取り組みは、どんどん発信していくべきです。それが日本全体の取り組みになれば、救われるいのちがもっともっと増えるのですから。



精神医療と地域医療を改革するチャンスなのに、議論は低調・・・/神奈川県保健医療対策推進会議へ

神奈川県の「保健医療対策推進会議」へ

2日目となった教育福祉常任委員会を終えて、雨の中を大急ぎで横浜へ向かいました。

みなとみらいの夜景が美しく見える波止場会館が会場です(画像は、トイレの窓から撮った写真です)。

波止場会館から見えるみなとみらいの夜景

波止場会館から見えるみなとみらいの夜景


神奈川県の『保健医療計画』を策定する為の審議会である『神奈川県保健医療計画推進会議』の第3回です。

8月に開催された前回に続いて傍聴しました。

会場に着くと、傍聴者がフジノの他に初めてもう1人いらっしゃいました。なんと、NPO地域精神保健福祉機構(略称コンボ)やあらゆる活動を通して仲良しの、広田和子さん(精神医療サバイバー)でした。

広田さんは、『医療計画』とも深い関わりのある、国の『精神科医療の機能の分化と質の向上に関する検討会』の審議会メンバーでもあり、傍聴に来て下さったことは、とてもうれしかったです。



残念ながら不毛な会議でした・・・

この先5年間の保健医療福祉にとって重要な計画づくりなので、フジノとしては毎回気合いを入れて傍聴しているのですが、残念ながら、前回に続いて今回もとても不毛で意味の無い会議でした。

「神奈川県保健医療計画推進会議」の会場前のフジノ

「神奈川県保健医療計画推進会議」の会場前のフジノ


5つのプログラムのうち、3つに対しては事務局の説明を聴いて質疑なし。

特に、新しい『第6期医療計画』(2013年スタート)を作る上で重要な現在の『第5期計画』(2012年まで)の取り組み状況については、前回の会議で「資料が必要だ」とある委員が求めたから事務局がこの資料を作ってきたのに、それにも関わらず意見ゼロでした。

現在の『計画』の結果や成果をきちんと反映させずに、新しい『計画』を作ることなんてできないはずです。

今日のプログラムと傍聴しながら書いたフジノの走り書き

今日のプログラムと傍聴しながら書いたフジノの走り書き


そして、とにかく発言者が少ない。

発言したのはいつものメンバー(医師会、歯科医師会、市民公募、精神科病院協会)のみ。

委員のうち6名は1度も発言しませんでした。

県レベルの規模の団体の代表という立場で参加している訳ですからこの場で発言がゼロということは、その団体には『意見が存在しない』ということになるのに、そんなことでいいんですか!?



「骨子」の決定はなされたものの、深い議論はありませんでした

今夜はまず『骨子』の決定を行なって、続いて『素案たたき台』の議論を行なう予定でした。

『骨子』については前回に続いて今回も、黒岩知事がゴリ押しで進めたい肝いり政策に対して医師会が反論を繰り返しました(この対立は医師会が正しいです)。

あとは、他の委員に指摘された文字づらの修正だけで、内容そのものについての議論にはなりませんでした。

そして、「県議会の厚生常任委員会(10月1日)に報告しなければならないから」という事務局側の理由で、前回と今回のわずか2回だけで『骨子』を決定してしまいました。

続いて『素案たたき台』については今夜は、4つの分野について議論されるはずでした。

  • 総合的な救急医療体制
  • 小児医療対策
  • 周産期医療対策
  • 災害時における医療体制



しかし、どのテーマについても具体的な議論はほとんど無し。

どの1つのテーマも、現場では本当に大切な医療です。

2013年から2017年までの医療体制を決める計画を作る場です。

いのちがかかっている大切な『保健医療計画』づくりの重みを委員会メンバーが本当に全く自覚できていない。すごく不快な会議だったです。

こんなことでは絶対にダメだ!

フジノはかなり怒っています。

2013年度からスタートする新たな『医療計画』については改定の為の指針を作る国の審議会からフジノはずっと傍聴してきました。それは、今回の改定によって『精神疾患』と『地域医療』の大きな改革のスタートになるからです!

その為に、せっかく国が指針作りをしっかりがんばったのに、県レベルでそれを潰してしまってどうする!!

今後も県の動きを追いかけ続けますが、どうかこの審議会がもっと本質的な議論を行なってほしいとフジノは強く願っています。



絶対に議論を活発化させてほしいです

審議会が終了した後で、県の保健医療部長と少しだけ意見交換することができました。

県の保健医療部長は、先ほど記した国の審議会で自治体を代表する立場でメンバーにも加わっておられましたし、8月に東京大学で開催された実効性のある『医療計画』づくりについてのシンポジウムでも3人の自治体代表の1人として講演もされました。

だから、わずかな時間ではありましたが、意見交換をしてみて

「ああ、やっぱりこの方は『医療計画』の重要性を十分認識しておられるのだなあ」

と感じました。

事務方のトップは深い認識を持っておられるのだから、なんとかそれが審議会の議論の進行にも活かされるようにしてほしいです。

第4回目の開催は、10月の予定です。

次回こそ、保健医療についての市民目線での、これから5年間の神奈川県の保健医療の在り方が議論されることを強く期待しています。



大切な県の「医療計画骨子案」、深い議論には全く踏み込めず/神奈川県保健医療計画推進会議

大切な「医療計画骨子案」の議論はあまりにタイトなスケジュール

夕方から、横浜・日本大通駅のすぐそばにある横浜開港記念会館へ向かいました。

横浜開港記念会館

横浜開港記念会館


前回(6月11日)に続いて『神奈川県保健医療計画推進会議』を傍聴する為です。

神奈川県保健医療計画推進会議の会場前にて

神奈川県保健医療計画推進会議の会場前にて


プログラムの最初に、今後のスケジュールが説明されました。

あまりにもタイトなスケジュール設定でした。

この重要な『改定骨子(案)』を、たった2回の会議(今日と次回の合計3時間)で決定しなければなりません。

しかも、次回の会議はわずか2週間後に開かれます。

「こんなことでは実質的な中身を十分に議論するのはムリだ」と感じました。

そして、その予感は的中しました。



医療計画骨子案、大切な議論には全く踏み込めず

今日の1時間半の議論の大半は不毛でした。

神奈川県保健医療計画改定骨子案

神奈川県保健医療計画改定骨子案


黒岩知事の強い意向で策定した『医療のグランドデザイン』をこの『医療計画』に反映させるべく

『グランドデザイン』から抜き出されたフレーズが『骨子(案)』のあらゆる所に埋め込まれていることに対して、大半の委員メンバーから強い反対意見が出され続けました。

すでにマスメディアでも報道されているとおりですが、黒岩知事の政策のいくつかについて、医師会が強く反対をしています。

そして、フジノは

「神奈川県医師会の主張が正しい」

と考えています。

今夜の会議でも、口火を切ったのこそ医師会系の委員でしたが、最終的には委員の大半がその意見に同調していました。

事務局である県庁側も黒岩知事の意向だから「仕方がなく入れている/入れざるをえない」という感じで

納得できるような合理的な反論も無く、ただひたすら「グランドデザインで決められたことなので」の繰り返し。

このままでは『骨子(案)』をまとめることができないので

事務局(県庁側)は黒岩知事に、この『推進会議』での反対意見の多さを説明して、反対が続出した部分については、削除すべきです。

もっとやらなければならない大切な議論が完全に置き去りになっています。

新たに『精神疾患』『在宅医療』が『医療計画』に加えられて、やっと大きく前身することができるのです。

それなのに、これらが今後5年間でどう在るべきかといった本質的な議論には全くなりませんでした。

フジノはひどく失望しましたし、その原因は黒岩知事の『グランドデザイン』への固執にある、と考えています。

『医療計画』とは、この先5年間に成すべきことを実効性のある取り組みとして記すものであって

黒岩知事の願望が強く織り込まれた『グランドデザイン』をムリに『医療計画』に盛り込もうとするのは、そもそも間違っています。

推進会議の終了後

推進会議の終了後


黒岩知事をはじめとする事務局と委員のみなさんには

「本当に困っている人たちを救うことができる大切な計画を作っているのだ」

という責任感をもっと持ってほしいです。

フジノは『医療計画』改定の指針を作る為の国の審議会を1年間追い続けてきましたが

本来、『医療計画』とはもっと大きな成果を出せる重要なものなのです。

それを強く意識して、神奈川県の『医療計画』も作ってほしいです。

次回の会議では、本質的な議論を行なってほしいです。